| 【発明の名称】 |
透明化粧料組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】野口 安則
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、クレンジングオイル、入浴剤、シャンプー前の頭皮洗浄料等に利用が可能な、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた透明化粧料組成物に関するものである。
【解決手段】(A)平均重合度3以上のポリグリセリンと、炭素数8〜22の飽和又は不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は2種以上の脂肪酸とのエステルであり、且つHLBが8.0以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルと、(B)分子内にカルボン酸基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基をアニオン性の基として有するアニオン界面活性剤を1種又は2種以上含有する成分からなり、成分(A)の量が1.0〜20.0重量%、成分(B)の量が0.1〜5.0重量%で配合された透明化粧料組成物を用いる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (A)平均重合度3以上のポリグリセリンと、炭素数8〜22の飽和又は不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は2種以上の脂肪酸とのエステルであり、且つHLBが8.0以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルと、(B)分子内にカルボン酸基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基をアニオン性の基として有するアニオン界面活性剤を1種又は2種以上含有する成分からなり、成分(A)の量が1.0〜20.0重量%、成分(B)の量が0.1〜5.0重量%で配合された透明化粧料組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることにより、外観が透明で温度安定性が良好で、かつ瞬時にO/Wエマルションを形成する機能をもつ透明化粧料組成物に関するものであり、更に詳しくはメークとの馴染みが良好でハードメークにも適したクレンジングオイル等の化粧品、浴槽の湯に添加して入浴効果を高めるバスオイル等の入浴剤、シャンプー前の頭皮の洗浄料等のトイレタリー製品に利用できる透明化粧料組成物に関するものである。 【0002】 【従来の技術】医薬品、化粧品、及び食料品の界面活性剤として有用であるポリグリセリン脂肪酸エステルは、脂肪酸とポリグリセリンとをエステル化することによって得られる。母核のポリグリセリンはグリセリンの縮合、あるいはグリセリンとグリシドールとの反応等により得られるが、一般的にはグリセリンの縮合による場合が多い。このように、ポリグリセリン脂肪酸エステルはグリセリンを出発物質としているため、皮膚刺激性が低く、安全性の面が良好な界面活性剤である。このことから、より安全性を高める目的でポリグリセリン脂肪酸エステルが用いられるケースが増えてきている。しかし化粧品分野、特に油性成分を基剤とした系に少量の界面活性剤を配合し、水と接した場合に瞬時にO/Wエマルションを形成することが必須である製品、例えばクレンジングオイルや、バスオイル等の入浴剤において、配合される界面活性剤としては不向きであり、その殆どがポリオキシエチレン鎖を有する非イオン界面活性剤で、またその配合量も多いため、安全性面の問題や、クレンジングオイル、バスオイルに必要な機能(水と接した場合に瞬時にO/Wエマルションを形成する機能)も不十分であった。また従来より、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた系の検討もなされてきたが、外観の透明性が悪かったり、必要な量の水と接した場合に瞬時にO/Wエマルションを形成する機能が乏しかったりする等、種々の問題がでていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、上記の問題点を解決するため、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いて、外観が透明で温度安定性に優れ、瞬時にO/Wエマルションを形成する機能をもつ透明化粧料組成物を得ることを目的とした。 【0004】 【問題を解決するための手段】上記課題を達成するために本発明者らが鋭意研究した結果、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルと特定のアニオン界面活性剤とを併用した組成物が、上記の問題点を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0005】即ち、本発明は、(A)平均重合度3以上のポリグリセリンと、炭素数8〜22の飽和又は不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は2種以上の脂肪酸とのエステルであり、且つHLBが8.0以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルと、(B)分子内にカルボン酸基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基をアニオン性の基として有するアニオン界面活性剤を1種又は2種以上含有する成分からなり、成分(A)の量が1.0〜20.0重量%、成分(B)の量が0.1〜5.0重量%で配合された透明化粧料組成物に関するものである。 【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で使用するポリグリセリン脂肪酸エステルとは平均重合度3以上のポリグリセリンと、炭素数8〜22の飽和又は不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は2種以上の脂肪酸とのエステルであり、且つHLBが8.0以上のポリグリセリン脂肪酸エステルである。ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、直鎖及び分岐の脂肪酸のいずれであっても良い。このようなポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、重合度3〜10のポリグリセリンと炭素数8〜22の高級脂肪酸とのエステル、例えばモノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、ジラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、ジミリスチン酸デカグリセリル、モノパルミチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、ジオレイン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用する。これらの中で特にデカグリセリンのジ脂肪酸エステルが好ましい。また、HLB8.0未満のポリグリセリン脂肪酸エステルと、HLB8.0を超えるポリグリセリン脂肪酸エステルとを、HLB8.0以上となる割合で適宜併用することも可能である。 【0007】本発明の透明化粧料組成物には、上記のポリグリセリン脂肪酸エステルを1.0〜20.0重量%、好ましくは5.0〜15.0重量%使用する。1.0重量%未満では、透明化粧料組成物は得られず、また、20.0重量%を超えて使用した透明化粧料組成物は、水と接した場合に瞬時にO/Wエマルションを形成することが困難となり目的の性能を得ることができない。 【0008】本発明で使用する分子内にカルボン酸基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基をアニオン性の基として有するアニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、二級アルカンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、高級脂肪酸塩、モノアルキルリン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アシルメチルタウリン塩、ココイルイセチオン酸塩、スルホコハク酸モノエステル塩等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用する。これらの中で特に、二級アルカンスルホン酸塩が好ましい。 【0009】本発明の透明化粧料組成物には、上記のアニオン界面活性剤を0.1〜5.0重量%、好ましくは0.5〜3.0重量%使用する。0.1重量%未満で調製した透明化粧料組成物は、水と接した場合に瞬時にO/Wエマルションを形成することが困難となり目的の性能を得ることができない。また、5.0重量%を超えて使用した場合、低温にて外観が白濁する等低温安定性が悪くなる。 【0010】更に、本発明の透明化粧料組成物は、発明の効果を損なわない範囲で通常の化粧料に使用される成分、例えば、グリセリン、ジグリセリン等のポリオール、糖アルコール、各種ビタミン、アミノ酸、生薬、消炎剤、細胞賦活剤、色素、防腐剤、香料等を適宜配合することができる。 【0011】本発明の透明化粧料組成物は、常法に従って製造することができ、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステルとアニオン界面活性剤とを混合溶解した界面活性剤相の撹拌下に各油性成分を均一溶解した油相を徐々に添加溶解していくことにより得ることができる。 【0012】 【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 【0013】実施例1〜5、比較例1〜6表1、2記載の組成物を調製し、以下の評価方法により評価した。その結果を表1、2に示す。 【0014】(評価方法) 1)透明性実施例、比較例で調製した組成物の状態を目視にて観察し、以下の評価基準を基に評価した。 ◎:極めて良好な透明性を呈する○:良好な透明性を呈する△:少し濁る×:白濁を呈する2)白濁分散性能実施例、比較例で調製した組成物1.0gを、水1リットルに添加したときの白濁のし易さ(O/Wエマルションの形成のし易さ)及びO/Wエマルションの水への分散性能を目視にて観察し、以下の評価基準を基に評価した。 ◎:添加後、直ちに白濁し、極めて容易に分散する○:添加後、直ちに白濁し、容易に分散する△:添加後、白濁もしくは分散に撹拌が必要×:添加後、白濁しない(油滴となって表面に浮く) 3)安定性実施例、比較例で調製した組成物を0℃、50℃の恒温槽に一ヵ月放置後の状態を目視にて観察し、以下の評価基準を基に評価した。 ○:状態変化なし×:白濁、分離等の状態変化がある【0015】 【表1】
【0016】 【表2】
【0017】実施例1〜5に示した、透明化粧料組成物は全評価項目について十分なものであった。一方、比較例1〜6に示したものについては、評価項目のいずれかの項目で不十分な評価結果であった。 【0018】実施例6(バスオイル) 以下に示す処方のバスオイルを常法により調製した。 (重量%) ジイソステアリン酸デカグリセリル 10.0 アルカンスルホン酸ナトリウム 1.0 フェノキシエタノール 0.3 流動パラフィン 78.2 マカデミアナッツ油 5.0 ヒマワリ油 5.0 香料 0.5実施例6は、透明性、白濁分散性能、安定性に優れたバスオイルであった。 【0019】実施例7(クレンジングオイル) 以下に示す処方のクレンジングオイルを常法により調製した。 (重量%) ジイソステアリン酸デカグリセリル 5.0 アルカンスルホン酸ナトリウム 0.5 フェノキシエタノール 0.3 スクワラン 65.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 29.0 香料 0.2実施例7は、透明性、白濁分散性能、安定性に優れたクレンジングオイルであった。 【0020】 【発明の効果】本発明の透明化粧料組成物は、ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することにより効果が得られたものであり、外観の透明性及び温度安定性に良好で、クレンジングオイル、入浴剤、シャンプー前の頭皮の洗浄料等に利用できるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390028897 【氏名又は名称】阪本薬品工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月23日(2001.5.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】300088360 【氏名又は名称】田村 克之
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| 【公開番号】 |
特開2002−348211(P2002−348211A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月4日(2002.12.4) |
| 【出願番号】 |
特願2001−154010(P2001−154010) |
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