| 【発明の名称】 |
水中油型化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】末武 照彦
【氏名】遠藤 順一郎
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| 【要約】 |
【課題】肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料を提供する。
【解決手段】成分(a)キャンデリラワックスより分別抽出して得られた樹脂分、成分(b)撥水処理粉体を含有することを特徴とする水中油型化粧料。また、成分(a)の軟化点が35〜55℃であることを特徴とする前記水中油型化粧料。更に、成分(b)の撥水処理粉体がフッ素化合物処理粉体であることを特徴とする前記何れかの水中油型化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(a)及び(b); (a)キャンデリラワックスより分別抽出して得られた樹脂分(b)撥水処理粉体を含有することを特徴とする水中油型化粧料。 【請求項2】 成分(a)の軟化点が35〜55℃であることを特徴とする請求項1記載の水中油型化粧料。 【請求項3】 成分(b)の撥水処理粉体がフッ素化合物処理粉体であることを特徴とする請求項1又は2記載の水中油型化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、キャンデリラワックスより分別抽出して得られた樹脂分及び撥水処理粉体を含有する水中油型化粧料に関し、更に詳しくは、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】水中油型化粧料は、通常、油系成分、水系成分および界面活性剤等から構成されるものであり、化粧効果や紫外線防御機能等を付与する場合は、更に各種粉体が配合される。ここで、水中油型化粧料に粉体を凝集させず、均一に分散させることは極めて重要である。粉体の分散性が不良な水中油型化粧料は、製造ロット毎に色や使用感触が異なる現象や、化粧料の外観色と塗布色が異なる現象等の問題を引き起こしてしまう。このため従来より、粉体をフッ素化合物等で表面処理することで、粉体分散性を向上させる方法が用いられてきた。また、化粧料の肌への密着性を高めるために、ポリブテンやワセリン等のペースト油、キャンデリラワックス等の固形油、ロジン酸系樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂成分等が配合されていた。この中でも、特にロジン酸系樹脂は、その付着力の高さから、化粧料の肌への密着性を向上させる成分として、汎用されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フッ素化合物で表面処理された粉体は、粉体分散性には優れているものの、肌への密着性に乏しく、水中油型化粧料に配合した場合、密着性の高い化粧膜が得られ難かった。また、ロジン酸系樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂成分を配合し、密着性を向上させるためには、ある程度多量に配合する必要があり、多量に配合すると、化粧膜が硬くなり、柔軟性が劣る場合があった。更に、キャンデリラワックス等の固形油を配合し、密着性を向上させるためには、化粧膜が必要以上に膜厚に仕上がってしまい、化粧膜の柔軟性に欠ける場合があった。このため、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料の開発が望まれていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、キャンデリラワックスより分別抽出して得られた樹脂分及び撥水処理粉体を含有する水中油型化粧料が、上記課題を解決することを見出し本発明を完成させた。 【0005】すなわち本発明は、次の成分(a)及び(b); (a)キャンデリラワックスより分別抽出して得られた樹脂分(b)撥水処理粉体を含有することを特徴とする水中油型化粧料を提供するものである。また、成分(a)の軟化点が35〜55℃であることを特徴とする前記水中油型化粧料を提供するものである。更に、成分(b)の撥水処理粉体がフッ素化合物処理粉体であることを特徴とする前記何れかの水中油型化粧料を提供するものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に用いられる成分(a)は、キャンデリラワックスから有機溶剤で分別抽出して得られる樹脂分である。キャンデリラワックスには、通常15〜30質量%(以下、単に「%」と略す。)の樹脂分を含有するが、本発明に用いられる成分(a)の樹脂分濃度は65%以上が好ましく、85%以上がより好ましい。このキャンデリラワックスから樹脂分を分別抽出する方法は、例えば、キャンデリラワックスに有機溶剤を添加して水浴上等で加熱し、該キャンデリラワックスを溶解し、次いで、これを常温まで冷却して、ワックスの結晶を析出させ、濾過により結晶を除去し、この濾液から有機溶剤を蒸留除去する方法が挙げられる。尚、ここで用いられる有機溶剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、ケトン類、エステル類が挙げられる。このようにして得られた樹脂分は、淡黄色〜琥珀色の透明な樹脂分であり、軟化点が35〜55℃が好ましい。、従来のキャンデリラワックスの融点(約72℃)と比較して非常に低い軟化点を有する。(軟化点の測定方法:化粧品原料基準一般試験法、試料0.5g、昇温速度0.2℃/分、12mmφ、10gの鉛球を用いる。) 【0007】成分(a)のキャンデリラワックスから分別抽出して得られる樹脂分は、INCI(International Nomenclature Cosmetic Ingredient)にキャンデリラワックスエキストラクトという名称で登録されているもの等が挙げられ、市販品としては、該樹脂分を油剤やアルコール等に溶解されたものであるキャンデリラレジン(日本ナチュラル社製)等が挙げられる。 【0008】本発明の水中油型化粧料における成分(a)の含有量は、0.1〜20%が好ましい。この範囲で用いると、化粧膜の柔軟性と肌への密着性が特に優れる水中油型化粧料を得ることができる。 【0009】本発明に用いられる成分(b)は、粉体を通常公知の技術により撥水化処理を施したものである。成分(b)に用いられる粉体は、通常化粧料に使用される粉体であればよく、球状,板状,針状等の形状、煙霧状,微粒子,顔料級等の粒子径、多孔質,無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン,低次酸化チタン,コンジョウ,群青,ベンガラ,黄酸化鉄,黒酸化鉄,酸化亜鉛,酸化アルミニウム,二酸化珪素,酸化マグネシウム,酸化ジルコニウム,炭酸マグネシウム,炭酸カルシウム、酸化クロム,水酸化クロム,カーボンブラック,ケイ酸アルミニウム,ケイ酸マグネシウム,ケイ酸アルミニウムマグネシウム,雲母,合成雲母,合成セリサイト,セリサイト,タルク,カオリン,炭化珪素,硫酸バリウム,ベントナイト,スメクタイト,窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス,雲母チタン,酸化鉄コーティング雲母,酸化鉄雲母チタン,有機顔料処理雲母チタン,アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー,ポリメチルメタクリレート,ポリエチレンパウダー,ポリスチレンパウダー,オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー,ポリメチルシルセスキオキサンパウダー,ウールパウダー,シルクパウダー,結晶セルロース,N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン,微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン,硫酸バリウム被覆雲母チタン,酸化チタン含有二酸化珪素,酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。 【0010】成分(b)における、前記粉体を撥水処理する処理剤としては、例えば、ジメチルポリシロキサン,メチルハイドロジェンポリシロキサン,高粘度シリコーン,架橋型シリコーン,フッ素変性シリコーン,アクリル変性シリコーン,シリコーン樹脂等のシリコーン化合物、アニオン界面活性剤,カチオン界面活性剤,非イオン界面活性剤等の界面活性剤、ラウリン酸亜鉛,ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸、ポリイソブチレン,ワックス,高級脂肪酸,高級アルコール等の油剤、N−長鎖アシルアミノ酸、パーフルオロアルキルリン酸及びこの塩,パーフルオロポリエーテル,パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸及びこの塩等のフッ素化合物、ポリビニルピロリドン−ヘキサデセンのコポリマー等のポリビニルピロリドン変性ポリマー等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。 【0011】成分(b)において、前記処理剤を前記粉体に処理する方法は通常公知の方法が用いられ、特に限定されるものではないが、例えば、溶媒を使用する湿式法、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。また、成分(b)における前記処理剤と前記粉体との処理比は、質量比として、0.1〜10:99.9〜90が好ましい。 【0012】本発明の水中油型化粧料における成分(b)の含有量は、1〜50%が好ましい。この範囲で用いると、粉体分散性がより優れる水中油型化粧料を得ることができる。 【0013】本発明の水中油型化粧料には、上記成分の他に、成分(a)を希釈するためや、粉体の粉っぽさを低減するため、感触調整剤、エモリエント剤等の目的で、通常化粧料に用いられる油剤を含有することができる。ここで用いられる油剤としては、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン,スクワラン,ワセリン,パラフィンワックス,セレシンワックス,マイクロクリスタリンワックス,モクロウ,モンタンワックス,フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、オリーブ油,ヒマシ油,ホホバ油,ミンク油,マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ,ラノリン,カルナウバワックス,キャンデリラワックス,ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート,ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル,トリオクタン酸グリセリル,ジイソステアリン酸ジグリセリル,トリイソステアリン酸ジグリセリル,トリベヘン酸グリセリル,ロジン酸ペンタエリトリットエステル,ジオクタン酸ネオペンチルグリコール,コレステロール脂肪酸エステル,N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリルアルコール,セチルアルコール,ラウリルアルコール,オレイルアルコール,イソステアリルアルコール,ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン,高重合度ジメチルポリシロキサン,メチルフェニルポリシロキサン,デカメチルシクロペンタシロキサン,オクタメチルシクロテトラシロキサン,フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル,パーフルオロデカン,パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン,酢酸ラノリン,ラノリン脂肪酸イソプロピル,ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の水中油型化粧料における油剤の含有量は、乳化安定性、使用感の観点より、0.1〜50%が好ましい。 【0014】本発明の水中油型化粧料には、上記成分の他に水を含有する。本発明の水中油型化粧料における水の含有量は、みずみずしさ、清涼感等の使用感及び柔軟性のある化粧膜を形成する等の観点より、30〜99%が好ましい。 【0015】本発明の水中油型化粧料には、上記成分の他に、乳化剤および乳化助剤として界面活性剤を含有させることができる。このような界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。具体的には、陰イオン性界面活性剤として、ステアリン酸,ラウリン酸,ミリスチン酸,ベヘニン酸,イソステアリン酸,オレイン酸,12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸をナトリウム,カリウム,トリエタノールアミン等のアルカリ物質により形成される脂肪酸石鹸類、アシルグルタミン酸塩類、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレン付加アルキルリン酸塩等が挙げられる。陽イオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン、リン脂質等が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル類、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン類等が挙げられる。本発明の水中油型化粧料に界面活性剤を含有する場合の含有量は、界面活性剤の種類、油剤の量及び質により変動するが、概ね0.1〜20%が好ましい。 【0016】本発明の水中油型化粧料には、上記成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、未処理粉体、水性成分、水溶性高分子、ベントナイト,ヘクトライト,スメクタイト等の水性ゲル化剤、イソステアリン酸アルミニウム,ステアリン酸カルシウム,部分架橋オルガノポリシロキサン等の油性ゲル化剤、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル,パラアミノ安息香酸エチル,4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン,オキシベンゾン等の紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、ビタミンA,B6,B12,C,E等のビタミン類、キレート剤、ローズマリーエキス,カミツレエキス,ニンジン抽出物,センブリ抽出物,カテキン,カテキン誘導体,カンゾウ抽出物,ソウハクヒ抽出物,ホップ抽出物,コラーゲン,ヒアルロン酸,ヒアルロン酸誘導体,トレハロース,アロエエキス等の美容成分、メントール,カンファ,ソルビトール等の清涼剤、香料等の通常化粧料に汎用される成分を配合することができる。 【0017】本発明に用いられる水性成分は、感触調整剤、保湿剤、清涼剤、防腐剤等の目的で用いられるものであり、エタノール,イソプロピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール,1,3−ブチレングリコール,ジプロピレングリコール,ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン,ジグリセリン,ポリグリセリン等のグリセロール類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。 【0018】本発明に用いられる水溶性高分子は、粘度調整剤、感触調整剤等の目的で用いられるものであり、グアーガム、スクレロチウムガム、ジェランガム、ペクチン、寒天、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明に用いる水溶性高分子として、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを選択すると、粉体分散性、乳化安定性が特に優れる水中油型化粧料を得ることができる。本発明の水中油型化粧料に水溶性高分子を含有する場合の含有量は、概ね0.01〜5%が好ましい。 【0019】本発明の水中油型化粧料はスキンケア化粧料、メーキャップ化粧料、頭髪化粧料の何れの化粧料にも応用可能であるが、特に本発明の効果が発現しやすい化粧料は、ファンデーション、下地料、フェイスカラー、頬紅、口紅、アイ製品、日焼け止め料、コンシーラー等である。また、本発明の水中油型化粧料の形態は、クリーム状、ゲル状、乳液状、液状、固形状の何れでも良い。 【0020】 【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。 【0021】実施例1〜6及び比較例1〜5:乳液状ファンデーション表1〜2に示す組成の乳液状ファンデーションを以下に示す製造方法により調製し、「粉体分散性」、「肌への密着性」、「化粧膜の柔軟性」の各項目について以下に示す評価方法及び判定基準により評価し、結果を併せて表1〜2に示した。 【0022】 【表1】
【0023】 【表2】
【0024】(製造方法) A:成分(1)〜(10)を加熱溶解する。 B:成分(11)〜(27)を均一分散し、加熱混合する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、容器に充填して、乳液状ファンデーションを得た。 【0025】[評価方法:粉体分散性]上記実施例及び比較例の乳液状ファンデーションを、ガラス板に厚さ25μmのアプリケーターを用いて薄膜を引き、粉体の凝集性を観察し、下記判定基準より判定した。 (観察結果) :(判定) 粉体の凝集が観察されない : ◎僅かに粉体の凝集が観察される : △明らかに粉体の凝集が観察される: ×【0026】[評価方法:肌への密着性、化粧膜の柔軟性]上記実施例及び比較例の乳液状ファンデーションを、化粧品専門パネル20名に使用してもらい、「肌への密着性」、「化粧膜の柔軟性」について、各パネルがファンデーション毎に以下の評価基準により評点を付し、各ファンデーション毎に全パネルの評点の平均点を算出し、以下の判定基準により判定した。 〔評価基準〕 使用感 : 評点非常に良好 : 5点良好 : 4点普通 : 3点やや不良 : 2点不良 : 1点〔判定基準〕 全パネルの評点の平均点 : 判定4.5以上 : ◎3.5以上〜4.5未満 : ○2.0以上〜3.5未満 : △2.0未満 : ×【0027】表1及び表2の結果から明らかなように、本発明に係わる実施例1〜6の乳液状ファンデーションは、「粉体分散性」、「肌への密着性」、「化粧膜の柔軟性」の全ての項目に優れた水中油型化粧料であった。一方、成分(b)の代わりに未処理粉体を用いた比較例1では、粉体分散性に劣っていた。また、成分(a)を含有しない比較例2では、肌への密着性と粉体の分散性に劣っていた。更に、成分(a)の代わりにロジン酸ペンタエリスリット、ポリブテン、トリメチルシロキシケイ酸を用いた比較例3、4、5では、化粧膜の柔軟性に劣っていた。 【0028】 実施例7:肌色乳液(成分) (質量%) 1.N−ステアロイル−L−グルタミン酸 0.5 2.セタノール 0.5 3.ポリオキシエチレン(10モル)モノステアレート 0.8 4.デカグリセリルモノイソステアレート 1 5.セスキオレイン酸ソルビタン 0.4 6.本発明の成分(a)の樹脂分(注2) 5 7.アクリレートシリコーン溶液(注7) 5 8.グリセリン 3 9.1,3−ブチレングリコール 510.キサンタンガム 0.111.カラギーナン 0.0512.トリエタノールアミン 0.413.パラオキシ安息香酸メチル 0.214.精製水 残量15.フッ素化合物処理酸化チタン(注6) 216.フッ素化合物処理タルク(注6) 217.ベンガラ 0.518.黄酸化鉄 119.黒酸化鉄 0.120.リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.121.香料 適量※注7:シリコンKP545(信越化学工業社製) 【0029】(製造方法) A:成分(1)〜(7)を加熱溶解する。 B:成分(8)〜(20)を均一分散し、加熱混合する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、成分(21)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、肌色乳液を得た。 実施例7の肌色乳液は、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であった。 【0030】 実施例8:クリーム状下地料(成分) (質量%) 1.ステアリン酸 0.5 2.セタノール 1 3.モノオレイン酸ポリオキシエチレン (20モル)ソルビタン 0.8 4.セスキオレイン酸ソルビタン 0.4 5.本発明の成分(a)の樹脂分(注8) 4 6.部分架橋型オルガノポリシロキサン混合物(注9) 5 7.グリセリン 3 8.1,3−ブチレングリコール 5 9.アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注5) 0.110.アクリル酸アルキル共重合体 111.トリエタノールアミン 0.512.パラオキシ安息香酸メチル 0.213.精製水 残量14.フッ素化合物処理酸化チタン(注6) 215.フッ素化合物処理タルク(注6) 216.フッ素化合物処理ベンガラ(注6) 0.517.フッ素化合物処理黄酸化鉄(注6) 118.フッ素化合物処理黒酸化鉄(注6) 0.119.リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.120.香料 適量※注8:樹脂分65%、遊離アルコール18%、遊離脂肪酸分9%、エステル分5%、炭化水素分3%、軟化点:35〜40℃※注9:シリコンKSG16(信越化学工業社製) 【0031】(製造方法) A:成分(1)〜(6)を加熱溶解する。 B:成分(7)〜(19)を均一分散し、加熱混合する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、成分(20)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、クリーム状下地料を得た。 実施例8のクリーム状下地料は、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であった。 【0032】 実施例9:乳液状日焼け止め料(成分) (質量%) 1.ステアリン酸 1.5 2.セトステアリルアルコール 0.8 3.モノステアリン酸グリセリン 0.6 4.セスキオレイン酸ソルビタン 0.3 5.モノオレイン酸ポリオキシエチレン (20モル)ソルビタン 0.5 6.本発明の成分(a)の樹脂分(注2) 5 7.トリ2―エチルヘキサン酸グリセリル 8 8.2―エチルヘキサン酸セチル 5 9.デカメチルシクロペンタシロキサン 510.精製水 残量11.トリエタノールアミン 1.312.1,3−ブチレングリコール 1713.パラオキシ安息香酸メチル 0.214.アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注5) 0.1515.油剤処理微粒子酸化チタン(注10) 916.油剤処理黄酸化鉄(注10) 0.117.油剤処理タルク(注10) 0.218.リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.119.香料 適量※注10:スクワラン(3%)およびロジン酸ペンタエリスリトール(2%)を処理した。 【0033】(製造方法) A:成分(1)〜(9)を加熱溶解する。 B:成分(10)〜(18)を均一分散し、加熱混合する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、成分(19)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、乳液状日焼け止め料を得た。 実施例9の乳液状日焼け止め料は、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であった。 【0034】 実施例10:美容液(成分) (質量%) 1.N−ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.05 2.N−パルミトイルメチルタウリンナトリウム 0.05 3.本発明の成分(a)の樹脂分(注2) 0.5 4.ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油 0.2 5.セタノール 0.4 6.2−エチルヘキサン酸セチル 1 7.ジメチルポリシロキサン 1 8.グリセリン 3 9.1,3−ブチレングリコール 1010.精製水 残量11.ヒドロキシエチルセルロース 0.512.フッ素化合物処理酸化チタン(注6) 1.513.ピロリドンカルボン酸ナトリウム 114.乳酸ナトリウム 115.パラオキシ安息酸メチル 0.216.香料 適量【0035】(製造方法) A:成分(1)〜(7)を加熱溶解する。 B:成分(8)〜(15)を均一分散し、加熱混合する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、成分(16)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、美容液を得た。 実施例10の美容液は、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であった。 【0036】 実施例11:クリーム状アイカラー(成分) (質量%) 1.ステアリン酸 1 2.セタノール 0.5 3.モノオレイン酸ポリオキシエチレン (20モル)ソルビタン 0.4 4.セスキオレイン酸ソルビタン 0.2 5.ジメチルポリシロキサン 2 6.パーフルオロポリエーテル 3 7.本発明の成分(a)の樹脂分(注2) 12 8.1,3−ブチレングリコール 5 9.アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注5) 0.110.カラギーナン 0.0511.トリエタノールアミン 112.パラオキシ安息酸メチル 0.113.精製水 残量14.シリコーン処理無水珪酸(注11) 215.シリコーン処理雲母チタン(注12) 516.シリコーン処理雲母チタン(注13) 0.217.シリコーン処理雲母チタン(注14) 0.118.シリコーン処理黒酸化鉄(注15) 0.0519.リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.120.香料 適量※注11:SA−SGフレーク(三好化成社製) 注12:SA−チミロンスーパーレッド(三好化成社製) 注13:SA−チミロンスーパーゴールド(三好化成社製) 注14:SA−チミロンスーパーシーンMP1001(三好化成社製) 注15:SA−ブラック BL−100(100%)(三好化成社製) 【0037】(製造方法) A:成分(1)〜(7)を加熱溶解する。 B:成分(8)〜(19)を均一分散し、加熱混合する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cを冷却後、成分(20)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、クリーム状アイカラーを得た。 実施例11のクリーム状アイカラーは、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であった。 【0038】 実施例12:乳液状フェイスカラー(成分) (質量%) 1.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 2.1,3−ブチレングリコール 12 3.トリエタノールアミン 0.25 4.モノオレイン酸ポリオキシエチレン (20モル)ソルビタン 0.2 5.ポリオキシエチレン(20) ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル 0.2 6.ポリオキシエチレン・ メチルポリシロキサン共重合体(注16) 0.3 7.アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注5) 0.2 8.カルボキシビニルポリマー 0.05 9.精製水 残量10.本発明の成分(a)の樹脂分(注2) 611.デカメチルシクロペンタシロキサン 1212.フッ素化合物処理酸化チタン(注6) 113.フッ素化合物処理雲母チタン(注6) 314.フッ素化合物処理赤色202号(注6) 0.215.フッ素化合物処理黄酸化鉄(注6) 116.フッ素化合物処理黒酸化鉄(注6) 0.117.リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.118.香料 適量※注16:シリコンKF6011(信越化学工業社製) 【0039】(製造方法) A:成分(1)〜(9)を混合溶解する。 B:成分(10)〜(17)を均一分散し、均一に混合する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cに、成分(18)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、乳液状フェイスカラーを得た。 実施例12の乳液状フェイスカラーは、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であった。 【0040】 実施例13:ゲル状口紅(成分) (質量%) 1.モノオレイン酸ポリオキシエチレン (6モル)ソルビタン 1 2.セタノール 1 3.モノオレイン酸ポリオキシエチレン (20モル)ソルビタン 0.8 4.セスキオレイン酸ソルビタン 0.4 5.2−エチルヘキサン酸グリセリル 10 6.ジグリセリントリイソステアレート 20 7.本発明の成分(a)の樹脂分(注2) 10 8.テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル 0.1 9.1,3−ブチレングリコール 510.キサンタンガム 0.511.ローカストビーンガム 0.112.パラオキシ安息香酸メチル 0.213.精製水 残量14.油剤処理酸化チタン(注10) 115.油剤処理赤色202号(注10) 316.油剤処理黄色4号アルミニウムレーキ(注10) 1.517.油剤処理黒酸化鉄(注10) 0.118.香料 適量【0041】(製造方法) A:成分(1)〜(8)を混合溶解する。 B:成分(9)〜(17)を均一分散し、均一に混合する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cに、成分(18)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、ゲル状口紅を得た。 実施例13のゲル状口紅は、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であった。 【0042】 実施例14:液状アイライナー(成分) (質量%) 1.ステアリン酸 1.5 2.セタノール 1 3.モノオレイン酸ポリオキシエチレン (20モル)ソルビタン 0.8 4.セスキオレイン酸ソルビタン 0.4 5.パラフィンワックス 10 6.本発明の成分(a)の樹脂分(注2) 15 7.1,3―ブチレングリコール 5 8.アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注5) 3 9.トリエタノールアミン 1.510.パラオキシ安息香酸メチル 0.111.精製水 残量12.パ^フルオロシラン処理雲母(注17) 513.フッ素化合物処理黒酸化鉄(注6) 1014.リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.115.香料 適量※注17:FI処理マイカ(三好化成社製) 【0043】(製造方法) A:成分(1)〜(6)を混合溶解する。 B:成分(7)〜(14)を均一分散し、均一に混合する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cに、成分(15)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、液状アイライナーを得た。 実施例14の液状アイライナーは、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であった。 【0044】 実施例15:液状アイブロウ(成分) (質量%) 1.ステアリン酸 1.5 2.セタノール 1 3.モノオレイン酸ポリオキシエチレン (20モル)ソルビタン 0.8 4.セスキオレイン酸ソルビタン 0.4 5.パラフィンワックス 10 6.デンプン脂肪酸エステル 1 7.本発明の成分(a)の樹脂分(注1) 15 8.1,3―ブチレングリコール 5 9.アルキル変性カルボキシビニルポリマー(注5) 0.110.トリエタノールアミン 1.311.パラオキシ安息香酸メチル 0.112.フッ素化合物処理マイカ(注6) 813.フッ素化合物処理黒酸化鉄(注6) 1014.香料 適量【0045】(製造方法) A:成分(1)〜(7)を混合溶解する。 B:成分(8)〜(13)を均一分散し、均一に混合する。 C:AにBを添加して、乳化する。 D:Cに、成分(14)を加え、均一に混合分散する。 E:Dを容器に充填して、液状アイブロウを得た。 実施例15の液状アイブロウは、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であった。 【0046】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明の水中油型化粧料は、肌への密着性に優れながら、化粧膜の柔軟性にも優れ、粉体分散性が良好な水中油型化粧料であった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000145862 【氏名又は名称】株式会社コーセー
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| 【出願日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−348209(P2002−348209A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月4日(2002.12.4) |
| 【出願番号】 |
特願2001−156466(P2001−156466) |
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