トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 還元水を用いた化粧水または化粧品
【発明者】 【氏名】久保田 昌治

【氏名】吉崎 正治

【要約】 【課題】紫外線に基因する肌のトラブルを解決することができる還元水を用いた化粧水または化粧品を提供する。

【解決手段】3室型電解槽Aを用いて純水を電気分解して得られた還元水であって、生成時におけるpHが10.5〜12.5程度であり、且つORPが−700〜−900mV(vs.Ag/AgCl)程度の還元水を化粧水または化粧品の原料水とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】3室型電解槽を用いて純水を電気分解して得られた還元水であって、生成時におけるpHが10.5〜12.5程度であり、且つORPが−700〜−900mV(vs.Ag/AgCl)程度の還元水を化粧水または化粧品の原料水とすることを特徴とする還元水を用いた化粧水または化粧品。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線に基因するシミ、ソバカスや老化等の肌のトラブルを防止、または回復を図ることのできる還元水を用いた化粧水または化粧品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紫外線は、波長の長さによって長い順にUV−A、UV−BおよびUV−Cの3種類に分けられる。このうち、UV−Cは大気のオゾン層に吸収され、地表にはほとんど届かず、肌に影響を与えることはないが、UV−Bは、日やけの原因となり、大量に浴びると炎症を伴う日やけとなる。更に、UV−Bはそのほとんどが表皮内で散乱、吸収され、真皮に届くのは10%程度であるが、表皮の基底層にある色素細胞(メラノサイト)を活性化し、メラニン色素を多く作り出し、シミやソバカスの原因となる。
【0003】UV−Aは表皮を透過して真皮にまで達する。そして、真皮層内で酸素を活性酸素に変えて、コラーゲン繊維層を切断し、肌にたるみやシワを生じさせ、老化を早める原因となる。
【0004】従来、前記のような紫外線に基因するシミ、ソバカスや老化等の肌のトラブルを防止、または回復を図るため、種々の化粧品や薬剤が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の化粧品や薬剤では、紫外線に基因する肌のトラブルを充分に解決できないという課題があった。
【0006】本発明は前記課題を解決すべくなされたもので、3室型電解槽により、純水を電気分解して得られた還元水(アルカリイオン水)を、化粧水として使用し、または該還元水を化粧品の原料水として使用することにより、電子量の多い還元水が肌の酸化を防止すると共に、活性酸素の発生を抑制して、肌のトラブルを防止する還元水を用いた化粧水または化粧品を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、3室型電解槽を用いて純水を電気分解して得られた還元水であって、生成時におけるpHが10.5〜12.5程度であり、且つORPが−700〜−900mV(vs.Ag/AgCl)程度の還元水を化粧水または化粧品の原料水とするという手段を採用することにより、上記課題を解決した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明に使用する還元水(アルカリイオン水)は、純水を電気分解して生成された還元水を使用する。従来、汎用されている2室型電解槽では、電気分解がおきにくいので、原水中に食塩を入れて電気分解している。しかしながら、前記2室型電解槽で得られた生成水中には、そのまま食塩が残留してしまうので、本発明では採用することができない。
【0009】本発明に使用する還元水は、図1に示す3室型電解槽Aを用いて生成された還元水を使用する。すなわち、図1に示す電解槽は、カソード室1とアノード室2との間に、間隔を有して隔膜3・4を配設して中間室5を設け、且つ前記カソード室1とアノード室2の中に、それぞれカソード極6とアノード極7を配設して形成されている。そして、カソード室1とアノード室2に純水を入れると共に、中間室5に食塩を入れて電気分解すると、カソード室1内においては還元水(アルカリイオン水)が生成され、一方アノード室2内においては酸性水が生成されている。
【0010】本発明においては、カソード室1内において生成された還元水を使用する。そして、前記生成された還元水の生成時におけるpHと酸化還元電位(ORP)を測定すると、pHは10.5〜12.5、ORPはが−700〜−900mV(vs.Ag/AgCl)であり、高純度で、洗浄能力において優れており、化粧水や化粧品の原料水として適していることが判った。特に、後述するテストの結果から、生成時におけるpHが11程度で、且つORPが−800mV程度の還元水が、本発明化粧水や化粧品の原料水として最適であることが判った。
【0011】図2は還元水の1ヶ月ごとのpH数値の経時変化を示す図であるが、本発明に使用する還元水は、10ヶ月経過でpHが1下がっただけで、長期安定した品質を維持することができることが判明した。なお、前記経時変化を測定した還元水の最初の測定時のpHは12であった。
【0012】そして、生成時におけるpHが11で、且つORPが−800mVである還元水100%をそのまま(香料等の成分を全く添加していない状態)、20歳の女性で皮膚のカサついた部位に塗布してテストした。そして、その経過を株式会社アイ・ティ・オー製の商品名「ビューティースコープEX−400」(最新型小型高性能ビデオルーペ40倍率レンズ)で、シミ・シワなどの変化と持続性につき調査したところ、図3の写真に示すような結果が得られた。すなわち、還元水を塗布する前では、皮膚がウロコ(白い部分)のようにめくれてカサついて(乾燥)いる。
【0013】1日目の朝は、全体的にカサつき(乾燥)は改善されているが、夕方になるとまたカサつきが出ている。2日目の朝になると、大きなカサつき部分は残っているものの、ほとんどのカサつきは治っているのが確認できる。また、夕方になると小さなカサつきが出てきているが、1日目よりそのカサつきも小さくなっていることが判る。3日目の朝になると、ほぼカサつきは完治しているのが判り、また皮膚に水分が吸収されていることが判る。4日目の夕方になっても、再度カサつき部分が表われることもなく、更にキメが細かくなっているのが確認できた。
【0014】以上のテストにより、還元水はカサつき、シミ・シワ等をなおすだけでなく、皮膚の状態を変えながら治す力を持っていることが判った。また、1度カサつきをなくすことで、皮膚の持つ本来の質を保持する効果があるので、一度還元した皮膚は再度皮膚表面がカサつくことがなく、皮膚が再度カサつきにくい皮膚質に変えていくということが判った。
【0015】以上のことより、本発明に使用される還元水は持続性および免疫力があるという確証が得られた。なお、前記テストは還元水をそのまま化粧水として使用した場合のものであるが、還元水をクリーム等の化粧品の原料水と使用しても、同様の効果が得られると考えられる。
【0016】そして、前記テストの結果のように、還元水を利用すると、肌のトラブルに有用であるのは下記の理由による。すなわち、前記生成された還元水は電子量が多い水である。一方、肌に紫外線が当ると電子が肌から飛び出して、肌は酸化された状態となる。そして、前記酸化された状態の肌に電子量の多い還元水を塗布すると、肌に電子が供給され、元の状態に戻るからである。従って、紫外線に当る前から還元水を塗布しておくと、肌の酸化が防止されることになる。
【0017】また、本発明に使用する還元水の洗浄能力についてテスト結果を図4の写真に示す。テスト方法は手の甲にマスカラ(油性)を塗り込み、汎用の2槽式電解槽による電気分解により得られた生成水を染み込ませたコットンと、生成時におけるpHが11で、且つORPが−800mVである還元水を染み込ませたコットンで拭き取り、その違いを評価したものである。図4の上段の写真は拭き取り前の写真、中段の写真は生成水コットンでの拭き取り後の写真、下段の写真は還元水コットン拭き取り後の写真である。
【0018】前記各写真から判るように、生成水の方は、伸びるようにうっすら消えるものの、余り落ちない。一方、還元水の方は、伸びることなく、少し固形化して落ちていることが判る。すなわち、前記テストから、還元水は洗浄能力において優れていることが立証できたので、肌についた汚れで、洗顔クリーム、石けん等で容易に落ちないものでも、還元水を使用すると、当然ながら汚れが極めて簡単に落ちると考えられる。
【0019】前記各特性を有する生成時におけるpHが11で、且つORPが−800mVである還元水100%を化粧水(商品名 ミクロンウォーター)としてスプレーで噴霧するようにして、20〜30代の女性にモニターになってもらい、アンケートを取った結果を図5・6に示す。なお、その使用方法は、朝晩洗顔後に顔全体にスプレーした後、十分に肌に軽くパッティングし、更に乳液等の保湿成分(テスト用の還元水には保湿成分が配合されていないため)を塗布するよう指示したが、保湿成分を塗布しなかったモニターが数名あった。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述のようであるから、電子量の多い還元水を化粧水として、または化粧品の原料水として使用することにより、紫外線により酸化された状態の肌に電子が供給され、前記酸化された肌が元の状態に戻り、また紫外線に当る前から還元水を塗布しておくと、肌の酸化が防止され、紫外線に基因するシミ、ソバカスや老化等の肌のトラブルを防止、または回復を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】501072924
【氏名又は名称】久保田 昌治
【識別番号】501208497
【氏名又は名称】株式会社 ナチュラル
【出願日】 平成13年5月25日(2001.5.25)
【代理人】 【識別番号】100068308
【弁理士】
【氏名又は名称】後田 春紀
【公開番号】 特開2002−348208(P2002−348208A)
【公開日】 平成14年12月4日(2002.12.4)
【出願番号】 特願2001−156837(P2001−156837)