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【発明の名称】 デュアルネイルカラー
【発明者】 【氏名】高橋 栄治

【氏名】伊藤 延方

【氏名】下里 功

【氏名】黒田 綾子

【氏名】飯田 隆

【氏名】工藤 大樹

【氏名】浦本 忠光

【要約】 【課題】化粧仕上がりの質感を1種の化粧料で変化をつけること、即ち、デュアル仕上がりのメークアップ化粧料を提供する。

【解決手段】シリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上をネイルカラーなどの美爪化粧料に含有させる。これらシリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上の含有量は、美爪化粧料に対して、総量で1〜5重量%であることが好ましく、更に好ましくは、1〜3重量%である。これらの粉体以外にパール顔料或いは有機色剤を好ましく含有する。粘度は50〜200mPa.secに調整する。本発明の美爪化粧料は静置して使用するとツヤ仕上がりを呈し、浸透後速やかに使用するとマット仕上がりを呈する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、美爪化粧料。
【請求項2】 シリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上の含有量が、美爪化粧料に対して、総量で1〜5重量%であることを特徴とする、請求項1に記載の美爪化粧料。
【請求項3】 非水溶剤タイプであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の美爪化粧料。
【請求項4】 粘度が50〜200mPa.secであることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の美爪化粧料。
【請求項5】 ツヤ仕上がりとマット仕上がりの何れの仕上がりも可能であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の美爪化粧料。
【請求項6】 更に着色されていても良いパール顔料を含有することを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の美爪化粧料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ツヤとマットのデュアルメークの具現に有益な美爪化粧料に関する。
【0002】ペデュキュア、ネイルカラーやネイルエナメルなどの美爪化粧料は、サンダルやミュールなどの指を含んだ素足を見せることが多くなってきている近年においては、露出部の指先にアクセントをつけるとともに、足先を美しく見せる手段として有益な手段であるし、手指の爪においては、指輪などのアクセサリーを美しく見せるためのアクセントとして重要な機能を果たしている。この様な美爪化粧料においては、その仕上がりより、ツヤタイプのものと、マットタイプのものの2種が知られている。即ち、ツヤ仕上がりとは、光沢を強調した華やか仕上がりであり、マット仕上がりとは、ツヤを和らげた和らいだ仕上がりである。これらはそれぞれ異なったアクセント効果を有するため、通常はそれぞれのタイプの、複数の美爪化粧料を一人の人が購入し、TPOに合わせて使い分けているのが現状である。この様な化粧仕上がりの質感を1種の化粧料で変化をつけること、デュアル仕上がりのメークアップ化粧料は望まれていたことではあるが、この様な技術はまだ到達されていないのが現状であった。
【0003】一方、シリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上を含有する美爪化粧料は知られていなかったし、この様な化粧料がデュアル仕上がりを具現化しうるものであることは全く知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状況下為されたものであり、化粧仕上がりの質感を1種の化粧料で変化をつけること、即ち、デュアル仕上がりのメークアップ化粧料を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】この様な状況に鑑みて、本発明者らはデュアル仕上がりのメークアップ化粧料、取り分け美爪化粧料を求めて鋭意研究努力を重ねた結果、シリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上を含有する美爪化粧料にこの様な特性が具備されていることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)シリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、美爪化粧料。
(2)シリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上の含有量が、美爪化粧料に対して、総量で1〜5重量%であることを特徴とする、(1)に記載の美爪化粧料。
(3)非水溶剤タイプであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の美爪化粧料。
(4)粘度が50〜200mPa.secであることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の美爪化粧料。
(5)ツヤ仕上がりとマット仕上がりの何れの仕上がりも可能であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の美爪化粧料。
(6)更に着色されていても良いパール顔料を含有することを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の美爪化粧料。
以下、本発明について実施の形態を中心に更に詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)本発明の化粧料の必須成分であるシリカ、ナイロンパウダー及びマイカ本発明の化粧料は美爪化粧料であって、シリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする。ここで、本発明に言う、美爪化粧料とは、手及び/又は足の爪に投与される化粧料の総称であり、マニキュア、ペディキュアなどのネイルカラーやネイルエナメル、ネイルコート、アンダーネイル、ネイルトップコートなどを総括した概念である。これらの内、特に好ましいものは、色彩的効果の高い、マニキュアやペディキュアである。これらの本発明の化粧料において、必須成分となるシリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上は、静置状態においても分散しており、この場合、本発明の美爪化粧料中の他の粉体は殆どが沈降している。この様な状態で本発明の化粧料を塗布すると、必須成分と皮膜形成剤によって不透明な皮膜が爪上に形成され、マットな仕上がりを呈する。この様な効果を得るためには、これらシリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上の含有量は、美爪化粧料に対して、総量で1〜5重量%であることが好ましく、更に好ましくは、1〜3重量%である。これらの粉体は唯一種のみを含有することもできるし、2種以上を組み合わせて含有させることもできる。好ましい形態はシリカを含有する形態であり、中でもシリカのみを含有する形態が、デュアル効果が著しいので特に好ましい。
【0007】(2)本発明の化粧料における好ましい成分であるパール顔料本発明の美爪化粧料は、上記必須成分以外にパール顔料を好ましく含有する。ここでパール顔料とは真珠様の光沢を有する不溶性粉体の総称で、具体的な成分としては、有機色素や金属酸化物、天然色素などの色剤によって着色されても良いチタンマイカ(虹彩箔を含む)、チタンセリサイト、オキシ塩化ビスマス、所謂グリッターと呼ばれている積層高分子フィルム小片類等が例示できる。これらの大きさとしては、50〜5000μm程度が好ましく、更に好ましくは100〜1000μm程度である。これは細かすぎると沈降しにくくなりデュアル効果が損なわれる場合があり、大きすぎるとツヤ仕上がりのツヤ感を損なう場合があるためである。これらは唯一種を含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。これらの好ましい含有量は、総量で美爪化粧料全量に対して、0.1〜10重量%であり、更に好ましくは0.5〜5重量%である。これらの成分はツヤ仕上がりにおいては化粧料に一様に分散された状態で存在し、マット仕上がりにおいては、その大部分が沈降した形態で存在する。言い換えれば、本発明の化粧料を良く振とうして使用すると、これらのパール顔料が分散され、ツヤ仕上がりを呈し、静置して使用するとこれらのパール顔料は沈降し、前記のシリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上のみが分散しており、マット仕上がりを呈する。
【0008】(3)本発明の美爪化粧料本発明の美爪化粧料は、上記必須成分である、シリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上を含有し、パール顔料を好ましく含有することを特徴とする。これら必須の成分以外に、本発明の美爪化粧料は通常美爪化粧料で使用される任意の成分を含有することができる。この様な任意の成分としては、例えば、酢酸エチル、酢酸メチル、イソプロパノール、エタノール、ブタノール、メチルエチルケトン、アセトンなどの有機溶剤類、ニトロセルロースやエチルセルロースなどのセルロース系樹脂、フタル酸アルキッド樹脂などのアルキッド樹脂類、アクリル酸アルキルやメタクリル酸アルキルなどのアルキルアクリレート類などの被膜形成成分、クエン酸トリエチル、カプリル酸モノグリセリル、フタル酸ジエチルなどの可塑剤、有機色素や金属酸化物などの色剤、ベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ホホバ油、カルナウバワックス,オレイン酸オクチルドデシル等のエステル類、オリーブ油、牛脂、椰子油等のトリグリセライド類、ステアリン酸、オレイン酸、リチノレイン酸等の脂肪酸、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、スルホコハク酸エステルやポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤類、アルキルベタイン塩等の両性界面活性剤類、ジアルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、これらのポリオキシエチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、赤色202号、黄色401号、黄色4号、黄色404号或いはこれらのレーキ化物などの有機色剤等が好適に例示できる。これらの内、有機色剤は、ツヤ仕上がり時の発色成分となるので含有することが好ましく、好ましい含有量は、化粧料全量に対して、0.01〜0.5重量%であり、更に好ましくは0.02〜0.2重量%である。これはツヤ仕上がり時の化粧映えに適切であるからである。本発明の美爪化粧料はこれらの必須成分、好ましい線分及び任意の成分を常法に従って処理することにより、製造することができる。又、本発明の美爪化粧料の特性としては、その粘度が50〜200mPa.sec、更に好ましくは、70〜150mPa.sec程度に粘度がなるように被膜成分の構成を調整することが好ましい。これは粘度が高すぎると静置時パール顔料が沈降せずに分散したままとなり、マット仕上がりを得ることが難しく、粘度が低すぎるとシリカなどの成分まで沈降してしまい、マット仕上がりを損なうことがあるからである。かくして得られた本発明の美爪化粧料は、振って使用すればツヤ仕上がり、静置で使用すればマット仕上がりのデュアル仕上がりを具現できる特性を有する。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【0010】<実施例1〜3>下記に示す処方に従って本発明の美爪化粧料であるネイルカラーを作成した。即ち、処方成分を良く混合し、ロールがけして本発明の化粧料を得た。これらについて、振とう直後、振とうして静置5分後に爪に塗布して、専門パネラーにより仕上がりを評価した。仕上がりは、「ツヤ感」と「仕上がりの和らいだ感じ」の2項目で、その判定基準はスコア5:充分に案じる、スコア4:明らかに感じる、スコア3:感じる、スコア2:やや感じない及びスコア1:感じないであった。又、対照例としてシリカを含有しないもの(対照例1)も作成し、同様に評価した。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料にはデュアル仕上がりを具現化しうる特性があることがわかる。又、この様なデュアル仕上がりを具現化するには、、シリカ、ナイロンパウダー及びマイカから選ばれる1種乃至は2種以上を1〜5%含有することが好適であることもわかる。
酢酸エチル*シリカ*酢酸ブチル 32.3重量部ニトロセルロース 13 重量部フタル酸アルキッド樹脂 7 重量部クエン酸アセチルトリブチル 6.5重量部イソプロパノール 5.7重量部アルキルアクリレートポリマー 0.4重量部オキシベンゾン 0.1重量部メチルポリシロキサン 0.1重量部二酸化チタン 0.1重量部着色チタンマイカ 0.5重量部10%黄色404号酢酸ブチル溶液 0.5重量部10%赤色202号酢酸ブチル溶液 0.5重量部*表1に詳細を記す。
【0011】
【表1】

【0012】<実施例4〜7>以下に示す処方に従って、必須成分の種類を変えて上記実施例と同様にネイルカラーを作成した。ツヤ仕上がりとマット仕上がりについても同様に評価した。結果を表2に示す。これより本発明の美爪化粧料では、シリカ、ナイロンパウダー及びマイカの内の何れでも使用可能であることがわかる。これらの中では、シリカが特に好ましいこともわかる。
酢酸エチル 31.8重量部粉体** 1.5重量部酢酸ブチル 32.3重量部ニトロセルロース 13 重量部フタル酸アルキッド樹脂 7 重量部クエン酸アセチルトリブチル 6.5重量部イソプロパノール 5.7重量部アルキルアクリレートポリマー 0.4重量部オキシベンゾン 0.1重量部メチルポリシロキサン 0.1重量部二酸化チタン 0.1重量部着色チタンマイカ 0.5重量部10%黄色404号酢酸ブチル溶液 0.5重量部10%赤色202号酢酸ブチル溶液 0.5重量部**表2に詳細を示す。
【0013】
【表2】

【0014】<実施例8>以下に示す処方に従って、必須成分の種類を変えて上記実施例と同様にネイルカラーを作成した。ツヤ仕上がりとマット仕上がりについても同様に評価した。結果はツヤ仕上がりが4、マット仕上がりが4であった。(粘度100mPa.sec)
酢酸エチル 31.8重量部シリカ 1.5重量部酢酸ブチル 32.3重量部ニトロセルロース 13 重量部フタル酸アルキッド樹脂 7 重量部クエン酸アセチルトリブチル 6.5重量部イソプロパノール 5.7重量部アルキルアクリレートポリマー 0.4重量部オキシベンゾン 0.1重量部メチルポリシロキサン 0.1重量部二酸化チタン 0.1重量部グリッター 0.1重量部チタンマイカ 0.4重量部10%黄色404号酢酸ブチル溶液 0.5重量部10%赤色202号酢酸ブチル溶液 0.5重量部【0015】<実施例9>以下に示す処方に従って、必須成分の種類を変えて上記実施例と同様にネイルカラーを作成した。ツヤ仕上がりとマット仕上がりについても同様に評価した。結果はツヤ仕上がりが4、マット仕上がりが4であった。(粘度110mPa.sec)
酢酸エチル 31.8重量部シリカ 1.5重量部酢酸ブチル 27.3重量部ニトロセルロース 13 重量部フタル酸アルキッド樹脂 7 重量部クエン酸アセチルトリブチル 6.5重量部イソプロパノール 5.7重量部アルキルアクリレートポリマー 0.4重量部オキシベンゾン 0.1重量部メチルポリシロキサン 0.1重量部二酸化チタン 0.1重量部着色チタンマイカ 0.5重量部チタンセリサイト 0.5重量部虹彩箔緑 0.5重量部10%黄色404号酢酸ブチル溶液 0.5重量部10%赤色202号酢酸ブチル溶液 0.5重量部【0016】
【発明の効果】本発明によれば、化粧仕上がりの質感を1種の化粧料で変化をつけること、即ち、デュアル仕上がりのメークアップ化粧料を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000113470
【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社
【出願日】 平成13年5月10日(2001.5.10)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−332214(P2002−332214A)
【公開日】 平成14年11月22日(2002.11.22)
【出願番号】 特願2001−139456(P2001−139456)