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【発明の名称】 粉状歯みがき剤
【発明者】 【氏名】延 博文

【要約】 【課題】歯の研磨効果ならびに虫歯予防効果を保持させつつ消臭性,抗菌性を付与して、口内にさわやか感を与えると共に歯肉の抵抗性を高め、歯の健康状態を増進させる。

【解決手段】木炭粉末30〜70%に深層水塩を5〜20%,茶粉末を20〜60%の割合で添加、混合し、粉状歯みがき剤とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】木炭粉末に少なくとも深層水塩及び茶粉末を添加、混合し、粉状に形成してなることを特徴とする粉状歯みがき剤【請求項2】木炭粉末を30〜70%、深層水塩を5〜20%、茶粉末を20〜60%の範囲で混合させ粉状とした請求項1記載の粉状歯みがき剤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木炭粉末に更に茶の粉末を添加混合して抗菌性,消臭性を良好ならしめた粉状歯みがき剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木炭粉末あるいは活性炭素を成分に含有せしめた歯みがき剤は公知であり、ナスの黒焼き又は活性炭素の一方又は両方を吸着剤として塩化ナトリウムなどに配合したねり歯みがきや、木炭粉末にグリセリンなどの湿潤剤,カルボキシメチルセルローズナトリウムの如き粘結剤,さらに発泡剤,香味料などの添加物ならびに水を混合してねり上げたねり歯みがなどが提案されている。(特開平5−105616号公報,特開平10−95721号公報など参照)
なお、後者には一部、歯みがき粉として使用することも可能であることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】ところが、近時、ねり歯みがきには環境ホルモンの疑いのあるラウリル硫酸ナトリウムが含有されていることから健康上、問題になりつつある。そこで、本発明は上述の如き実状に対処して特に上記ラウリル硫酸ナトリウムの使用を止めることを考慮すると共に、新たに抗酸化作用で近年注目されている茶の効用を見出すことにより、歯の研磨効果ならびに虫歯予防効果を保持させつつ消臭性を利用して、口内にさわやか感を与えると共に、歯肉の抵抗性を高め、歯の健康状態を増進させることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成させるための本発明は、木炭粉末に少なくとも深層水塩と茶粉末を添加,混合し、粉状として、粉状の歯みがき剤を提供することを特徴とする。ここで上記混合される各粉末の割合は必らずしも特定されないが、一般的には木炭粉末を30〜70%,深層水塩を5〜20%,茶粉末を20〜60%の範囲内で混合させることが好適である。
【0006】
【作用】上記粉状の歯みがき剤によれば木炭粉末成分の含有により歯のエナメル質に対する研磨効果の外、虫歯予防や口内の微生物や食べかすの吸着除去などの作用が期待され、更に茶粉末の添加,混合により茶に含有されるカテキンにより虫歯菌の発生、増殖を防ぎ、歯垢の生成を抑える抗菌作用や虫歯菌が生み出すムタンの生成を阻害する作用、ならびに細菌の増殖を抑え、歯や歯茎に歯垢を付き難くして歯周病の予防などが期待できると共に、茶成分のフッ素,ビタミンCなどにより虫歯菌をブロックし、歯肉からの出血の予防,解消を図るなどの種々の作用も期待できる。また、特に深層水塩の使用は歯ぐきをひきしめる作用を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、更に本発明の具体的な実施態様について説明する。
【0008】本発明粉状歯みがき剤は上述の如く木炭粉末に少なくとも深層水塩,茶粉末を成分として添加混合することが重要な特徴である。添加混合に際し、上記各成分の配合割合としては木炭粉末を30〜70%,深層水塩を5〜20%,茶粉末を20〜60%の範囲内で適宜混合させることが好ましく、特に木炭粉末40%,深層水塩を10%,茶粉末を50%の割合で配合することが最も一般的である。使用する木炭粉末は一般の炭焼き窯で焼いたような燃料として使用される木炭とは異なり、杉,桧などの木材を特殊条件下で焼成し粉砕して可及的粒度を均一化したものである。この場合、特に粒度に制約はなく、歯みがき粉として他の成分粉末と併用して使用することが可能な適度な大きさや硬さであれば充分であるが、余り粒度が大きくては歯みがきに適しないため、出来れば100μから300μ程度が好ましい。適度な大きさ,硬さであれば歯ぐきのブラッシング効果が得られる。また、特に塩化ナトリウムとしては深層水塩は海面200〜400m程度から取水した水を精製して得たものであり、ミネラル分を有し、歯ぐきをひきしめることができると共に、種々の雑菌が極めて少なく、通常の水より得た塩に比較し、虫歯菌の増殖を防ぐ上に頗る有用である。
【0009】更に本発明において重要な成分として添加する茶の粉末は、緑茶,柿葉茶,ウーロン茶を始め各種茶の生葉が使用可能であり、なかでも緑茶、特に未だ使用されていない緑茶は最も好適である。これらは水蒸気加熱して茶の変質に関与する酸化酵素類を不活性化することが好ましい。このように酵素を失活させるブランチング処理を行うことによって茶に含まれるカテキン類が酵素酸化を受けて変色することなく、本来の色を保持し、保有する抗菌,消臭などの作用を有効に発揮する。通常、茶、とりわけ緑茶には有効成分としてカテキン,ビタミンC,フッ素,カルシウム,カフェインなどが含まれており、これらの成分が抗酸化作用を付与し、虫歯予防や壊血病の予防,解消などに有効であることが知られている。
【0010】本発明は特にこのような作用を粉状の歯みがき剤に適用し、そのまま歯みがき粉として使用し、あるいはねり歯みがきに混入して使用することに重要な意味を有している。なお、本発明においては上記木炭粉末,深層水塩,茶粉末を含むことが重要であるが、上記以外の添加剤,添加物を併用することを妨げるものではなく、適宜、薬用成分,香味料などを併用することも可能である。
【0011】以下、本発明の実施例を示す。
実施例杉の木炭粉末を40%,室戸海洋深層水から採取した塩、10%,未使用緑茶粉末50%を配合し、混合機により均一に混合させた。そして、この混合された粉末を歯みがき粉として適度な大きさ,硬さとして歯を磨いたところ、口内の微生物や食べかすが除去され、しかも口臭もさわやかとなり、また、口内はアルカリ性となって虫歯予防に有効であった。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上のように木炭粉末,深層水塩,茶粉末を含み混合された粉状歯みがき剤であり、そのまま歯みがき粉として使用し、あるいはねり歯みがきに適宜混入して使用することにより、下記、(イ)歯のエナメル質に対して適度な硬度をもつ木炭粉は研磨効果があると共に、茶中の微量ミネラル・フッ素が歯のエナメル質と結びついて酸の浸食を防ぐ。
(ロ)木炭粉末に含まれる天然ミネラルにより口内をアルカリ性にし、虫歯の予防効果が期待できると共に、茶、特に緑茶に含まれるフッ素は歯の質を強くして虫歯菌をブロックする効果がある。
(ハ)木炭粉末の優れた吸着力により口内の微生物や食べかすを吸着除去し、老廃物により口内が酸性化するのを防止し、ヤニとり効果が期待できると共に、茶に含まれるカテキンにより細菌の発生を抑え、虫歯菌なの発生、増殖を防ぎ、かつ歯垢の生成を抑えて歯周病の予防も期待できる。
(ニ)口臭の多くは歯周病の原因となる微生物が作り出す揮発性硫黄化合物によって引き起こされるが、カテキンはその香気成分を吸着して臭いを覆い隠すと共に、原因である細菌を殺し口臭を解消する。などの各効果を有し、また特に深層水塩の使用により歯ぐきひきしめ効果があり、歯の健康維持に頗る顕著な効果を有している。
【出願人】 【識別番号】501175650
【氏名又は名称】有限会社 アイリストピア
【出願日】 平成13年5月1日(2001.5.1)
【代理人】 【識別番号】100066496
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 泰一
【公開番号】 特開2002−326917(P2002−326917A)
【公開日】 平成14年11月15日(2002.11.15)
【出願番号】 特願2001−133771(P2001−133771)