| 【発明の名称】 |
毛髪ケアにおけるベタインの使用 |
| 【発明者】 |
【氏名】ジュティラ カースティ
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| 【要約】 |
【課題】毛髪、特に化学的に処理された毛髪の弾性増加および/または維持【解決手段】 本発明は、毛髪の弾性の増加および/または維持のために、ベタインを使用することに関する。特に本発明は、化学的に処理された毛髪の弾性の増加および/または維持のために、ベタインを使用することに関する。更に本発明は、化学的ダメージに対する毛髪保護のために、ベタインを使用することに関する。
【解決手段】本発明は、毛髪の弾性の増加および/または維持のために、ベタインを使用することに関する。特に本発明は、化学的に処理された毛髪の弾性の増加および/または維持のために、ベタインを使用することに関する。更に本発明は、化学的ダメージに対する毛髪保護のために、ベタインを使用することに関する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 毛髪の弾性の増加および/または維持のためのベタインの使用。 【請求項2】 毛髪が化学的に処理された毛髪である請求項1記載の使用。 【請求項3】 毛髪がブリーチ処理された毛髪である請求項2記載の使用。 【請求項4】 毛髪がダークヘアである請求項1ないし3のいずれか一項記載の使用。 【請求項5】 毛髪が東洋人の毛髪である請求項4記載の使用。 【請求項6】 毛髪が少数民族の毛髪である請求項4記載の使用。 【請求項7】 ベタインが一水和物、無水物または塩の形態である請求項1ないし6のいずれか一項記載の使用。 【請求項8】 化学的ダメージに対する毛髪保護のためのベタインの使用。 【請求項9】 ダメージが毛髪のブリーチ処理により引き起こされたものである請求項8記載の使用。 【請求項10】 ベタインの有効量を毛髪に施用することからなる、毛髪の弾性を増加および/または維持する方法。 【請求項11】 毛髪が化学的に処理された毛髪である請求項10記載の方法。 【請求項12】 毛髪がブリーチ処理された毛髪である請求項11記載の方法。 【請求項13】 毛髪がダークヘアである請求項10ないし12のいずれか一項記載の方法。 【請求項14】 毛髪が東洋人の毛髪である請求項13記載の方法。 【請求項15】 毛髪が少数民族の毛髪である請求項13記載の方法。 【請求項16】 ベタインが一水和物、無水物または塩の形態である請求項10ないし15のいずれか一項記載の方法。 【請求項17】 ベタインの有効量を毛髪に施用することからなる、化学的ダメージに対する毛髪保護方法。 【請求項18】 ダメージが毛髪のブリーチ処理により引き起こされたものである請求項17記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪の弾性増加および/または維持のために、ベタインを使用することに関する。特に本発明は、化学的に処理された毛髪の弾性増加および/または維持のために、ベタインを使用することに関する。更に本発明は、化学的ダメージに対する毛髪保護のために、ベタインを使用することに関する。 【0002】 【従来の技術】毛髪は連続的に、該毛髪を乾燥させ、弱くさせ、そして/またはダメージを与え得る種々の条件に曝されている。これらには例えば、シャンプー、リンス、櫛すき、乾燥、スタイリング、パーマ、ブリーチおよび染色/カラーリング等の処理が含まれている。これらの処理は毛髪の強度および弾性を減少させる。従って、そのような処理を施された毛髪は、しばしば乾燥しており、光沢がなく、または脆いものとなっている。米国特許第4752467号には、ヒトの毛髪を強化し、そしてコンディショニングするための、ベタインおよび少なくとも一種の脂肪族有機酸からなる毛髪処理組成物が記載されている。特開平6−293621号公報には、ベタインを含むパーマ処理のための液体が開示されている。更にRigano, L.等, (2000)Cosmetics & Toiletries magazine, 第115巻, 第12号, 第47-54頁には、化粧品分野の身体ケア配合物製品におけるベタインの有益性が記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、毛髪の弾性増加および/または維持のために、ベタインを使用することに関する。特に本発明は、化学的に処理された毛髪の弾性増加および/または維持のために、ベタインを使用することに関する。特に本発明は、所望の毛髪用染料により更に毛髪をカラーリングする前に、それと同時に、またはその後に、ブリーチ処理された毛髪の弾性増加および/または維持のために、ベタインを使用することに関する。更に本発明は、化学的ダメージに対する毛髪保護のために、ベタインを使用することに関する。加えて本発明は、ベタインを毛髪に施用することからなる、毛髪の弾性増加および/または維持方法に関する。特に本発明は、化学的に処理された毛髪にベタインを施用することからなる、毛髪の弾性増加および/または維持方法に関する。特に本発明は、所望の毛髪用染料により更に毛髪をカラーリングする前に、それと同時に、またはその後に、ブリーチ処理された毛髪にベタインを施用することからなる、毛髪の弾性増加および/または維持方法に関する。更に本発明は、ベタインを毛髪に施用することからなる、化学的ダメージに対する毛髪保護方法に関する。 【0004】 【課題を解決するための手段】今や本出願人は、ベタインが、毛髪、特に化学的に処理された毛髪の引張り強度および弾性を増加させることを見出した。ブリーチ処理された毛髪に水溶性ベタイン溶液を施用したとき、弾性域および降伏域の双方において毛髪が強化されることが見出された。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明において、ベタインとはトリメチルグリシン、すなわち次式【化1】
で表される構造を有する化合物を示す。 【0006】上記化合物は、トリメチルアンモニオアセテート、1−カルボキシ−N,N,N−トリメチルメタンアミニウム、分子内塩、またはグリシンベタインとも呼ばれる。純粋な形態では、ベタインは白色結晶性化合物であり、水ならびにメタノールおよびエタノールのような低級アルコールに容易に溶解する。双性イオン(両性)構造のため、ベタインは酸およびアルカリ溶液の両方を中和することが可能である。ベタインは、フィンフィーズフィンランド社から市販品として入手可能である。本発明においてベタインは、例えば無水物、一水和物または塩として使用され得る。 【0007】本発明において、弾性という記載は、毛髪の柔軟性および/または毛髪の引張り強度を示す。更に、本発明において、化学的処理とはブリーチまたはカラーリング処理を示し、そして化学的に処理された毛髪とはブリーチまたはカラーリング処理された毛髪を示す。毛髪のブリーチまたはカラーリング処理に関する化学的プロセスは非常に過酷であり、未処理の毛髪と比較して、毛髪の弾性率、弾性勾配の減少を引き起こす。特に、元の毛髪よりもより明るい色にダークヘアをカラーリングする場合、最初に毛髪にブリーチ処理を施し、次いで所望の染料で毛髪にカラーリング処理を施す。これらのプロセスの間、毛髪は相当な化学的ダメージを受ける。 【0008】本発明において、水溶液として使用されるベタインは、ブリーチ処理された東洋人の毛髪(Oriental hair)の弾性に著しい効果を奏することが見出された。従って、本発明の毛髪は、好ましくはダークヘアであり、より好ましくは東洋人の毛髪または少数民族(Ethnic hair)の毛髪である。本発明に従って、ベタインは毛髪の化学的処理の前に、それと同時に、またはその後に、毛髪に施用されてよい。本発明の好ましい態様において、ベタインは、所望の毛髪用染料で更に毛髪をカラーリングする前に、それと同時に、またはその後に、ブリーチ処理された毛髪の弾性を増加および/または維持するために使用される。 【0009】本発明において、ベタインは例えば、これらに限定されることはないが、水溶液または慣用のコンディショニングもしくはシャンプー組成物品の形態で毛髪に施用され得る。慣用の毛髪ケア組成物品とは、ローション、ムース、スプレー、ジェルまたはヘアマスクの形態のものであってよい。それらは、すすぎ落とすことができ、あるいはそのまま残しておいてもよい組成物製品である。更に、ベタインはブリーチ配合物製品または着色剤配合物製品中に混入されてもよい。毛髪の弾性増加および/または維持に加えて、ベタインは、例えばブリーチ処理された毛髪が続いて着色される場合、更なるダメージからも毛髪を保護し得る。ベタインはまた、毛髪染料の色強度を増加し得る。本発明に従って使用されるベタインの量は、例えば毛髪の状態、毛髪の素性、または毛髪ケア製品の配合に依存する。ベタインの量は、約0.1重量%ないし約50重量%、好ましくは約1重量%ないし約25重量%、より好ましくは約2重量%ないし約15重量%の範囲内で変化してよい。 【0010】 【実施例】以下の実施例により、本発明はより詳細に説明される。以下の実施例は本発明を例証することのみを目的としているものであって、本発明の範囲をいずれかの様式に制限するものと解釈されるべきではない。 実施例1毛髪の弾性に及ぼすベタインの効果は、毛髪の引張り強度を測定することにより調査された。本発明で広く使用されている方法は、繊維の引張り強度試験に関するBS EN ISO 5079: 1996に規定されているガイドラインに概ね従うものである。測定は、DiaStron MTT170引張り強度試験機により行われた。それぞれの測定に関して、毛髪の房(tress)から無作為に50本の毛髪が採取された。それぞれの毛髪を個々に引張ジグに設置し、制御された条件下で、20mm/分の速度で、破壊が生じるまで引張った。ジグはコンピュータ制御下で操作され、そしてそれぞれの毛髪に関して、伸長に対して加えられた負荷を記録した。また、1ミクロンの分解能までデジタルマイクロメーターを使用して、それぞれの毛髪の直径を測定した。測定された毛髪の直径および固定ゲージ長さを使用して、データを歪(%伸長)に対する応力(負荷/単位面積)に変換した。 【0011】六種の毛髪の房、欧州人の毛髪(European hair)三種および東洋人の毛髪三種にブリーチ予備処理を施した。本実施例のためのダメージを受けた試料を提供するために、毛髪の房は二回連続で処理された。該処理は、それぞれのタイプの毛髪の房を群として用いて行われたので、それぞれが同じ加工範囲で正確に曝された。それぞれの群の毛髪は同じ起源から得られたものであるため、それぞれの群は三種の同一の毛髪の房からなると考えられる。本実施例開始前にそれぞれの条件を標準化するために、六種の毛髪の房全てをナトリウムラウレススルフェート(SLES)の15%活性溶液で洗浄し、そして自然乾燥させた。更に、評価のためのベースラインを提供するために、各群の毛髪の房の一種から毛髪を採取し、そして未処理の条件で測定を行った。残りの四種の毛髪の房を以下の実施要綱に従って処理し、そしてそれらから採取された毛髪を次いで同様に測定した。 【0012】二種の毛髪の房、欧州人の毛髪一種および東洋人の毛髪一種を湿潤させ、そしてシャンプーの使用をシュミレーションして、SLES溶液1gをそれぞれの毛髪の房の毛髪中に、60秒間マッサージしながら施用した。次いで該毛髪の房を60秒間リンスし、親指と人差指で毛髪をしぼることにより過剰の水分を除去した。次いで、徹底的なコンディショニング処理をシュミレーションして、5%ベタイン水溶液1gをそれぞれの毛髪の房の毛髪中に、30秒間マッサージしながら施用し、次いで15分間毛髪を放置し、60秒間リンスした。再び、親指と人差指で毛髪をしぼることにより過剰の水分を除去し、続いて該毛髪の房を櫛ですき、そして自然乾燥させた。次いで上記手順を全5回完全に繰り返し、毛髪の房をSLES溶液で再洗浄し、リンスし、ベタイン溶液で再処理し、シャンプーおよびコンディショナーの連続的な施用をシュミレーションした。 【0013】更に他の二種の毛髪の房、欧州人の毛髪一種および東洋人の毛髪一種を、ベタイン溶液を使用する代わりに水を使用して、上記と同様の洗浄手順に従って処理した。これらの毛髪の房の毛髪に上記のものと同量の機械的磨耗を受けさせるために、再度、5回の全サイクルの繰り返しを行った。これらは対照試料として提供され得る。上記欧州人の毛髪および東洋人の毛髪に関して、表1および表2に結果(平均値)を示す。 【0014】表1 欧州人の毛髪に対する測定結果【表1】
【0015】上記結果は、欧州人の毛髪に関して、水またはベタイン溶液による処理後、弾性率および弾性勾配の両方が顕著に減少することを示している。これらの結果は、洗浄/櫛すき/乾燥プロセスに含まれるかなりの程度の機械的操作が毛髪に更なるダメージを与え、その弾性を減少させていることを示している。プラトー応力、15%における応力、および25%における応力は全て、未処理の対照毛髪の房の毛髪と比較して、水またはベタイン溶液による処理後では非常に高かった。単純な液体処理の作用は、非常に乾燥した毛髪を再湿潤させることによる毛髪の房の強化に有効であるように見える。 【0016】表2 東洋人の毛髪に対する測定結果【表2】
【0017】上記結果は、欧州人の毛髪に関するものと同様に、水による処理後、東洋人の毛髪の弾性率および弾性勾配の両方が顕著に減少することを示している。この結果は、洗浄/櫛すき/乾燥プロセスに含まれるかなりの程度の機械的操作が毛髪に更なるダメージを与え、その弾性を減少させていることを示している。しかしながら、ベタイン溶液による処理に関しては、これらのパラメーターの数値は両方とも非常に高い。この結果は、ベタイン処理は操作ダメージを克服するだけではなく、弾性域における毛髪の状態を更に改良していることを示している。ベタイン溶液により処理された毛髪の房と水により処理された毛髪の房を比較すると、弾性率、弾性勾配、15%における応力および25%における応力は、p<0.05で統計的優位差があることが示されている。加えて、プラトー応力の値はp=0.06で統計的に優位である。従って、ベタイン処理は、弾性域および降伏域の両方における毛髪の強化に有効である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501177931 【氏名又は名称】フィンフィーズ フィンランド オイ
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| 【出願日】 |
平成13年5月2日(2001.5.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068618 【弁理士】 【氏名又は名称】萼 経夫 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−326912(P2002−326912A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月15日(2002.11.15) |
| 【出願番号】 |
特願2001−135033(P2001−135033) |
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