| 【発明の名称】 |
少なくとも1種のヒドロキシスチルベンとヒドロキシスチルベンの安定化のために少なくとも1種のポリオールを含有する局所適用用組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】フランシーヌ バルド
【氏名】ベロニック ロジェ
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| 【要約】 |
【課題】ヒドロキシスチルベンを含有する安定性に優れた皮膚又は毛髪の手入れ用組成物を提供する。
【解決手段】生理学的に許容可能な媒体に、少なくとも1種のヒドロキシスチルベンと、ヒドロキシスチルベンの可溶化のための少なくとも1種のポリオールを、ヒドロキシスチルベンに対するポリオールの重量比が少なくとも150/1になるように含有せしめてなる、皮膚への局所適用に適した組成物を提供する。また、皮膚の手入れ用及び/又はメークアップ及び/又は毛髪の手入れ用製品を製造するための、このような組成物の使用に関する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 生理学的に許容可能な媒体に、少なくとも1種のヒドロキシスチルベンと少なくとも1種のポリオールとを、ヒドロキシスチルベンに対するポリオールの重量比が少なくとも150/1になるように含有せしめてなる、皮膚への局所適用に適した組成物。 【請求項2】 ヒドロキシスチルベンが:− 4'-ヒドロキシスチルベン、− 2',4'-ジヒドロキシスチルベン、− 3',4'-ジヒドロキシスチルベン、− 4,4'-ジヒドロキシスチルベン、− 2',4',4-トリヒドロキシスチルベン、− 3',4',4-トリヒドロキシスチルベン、− 2,4,4'-トリヒドロキシスチルベン、− 3,4,4'-トリヒドロキシスチルベン、− 3,4',5-トリヒドロキシスチルベン、− 2',3,4-トリヒドロキシスチルベン、− 2,3',4-トリヒドロキシスチルベン、− 2',2,4'-トリヒドロキシスチルベン、− 2,4,4',5-テトラヒドロキシスチルベン、− 2',3,4',5-テトラヒドロキシスチルベン、− 2,2',4,4'-テトラヒドロキシスチルベン、− 3,3',4',5-テトラヒドロキシスチルベン、− 2,3',4,4'-テトラヒドロキシスチルベン、− 3,3',4,4'-テトラヒドロキシスチルベン、− 3,3',4',5,5'-ペンタヒドロキシスチルベン、− 2,2',4,4',6-ペンタヒドロキシスチルベン、− 2,3',4,4',6-ペンタヒドロキシスチルベン、− 2,2',4,4',6,6'-ヘキサヒドロキシスチルベン、から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 【請求項3】 ヒドロキシスチルベンが3,4',5-トリヒドロキシスチルベンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。 【請求項4】 ヒドロキシスチルベンが組成物の全重量に対して0.001%〜10%、好ましくは0.005%〜0.5%の量で存在することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項5】 ポリオールが、グリセリン、グリコール、ポリエチレングリコール及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項6】 ポリオールが、ポリエチレングリコール、ブチレン-1,3-グリコール及び5-[2-(4-ヒドロキシフェニル)ビニル]ベンゼン-1,3-ジオールから選択されることを特徴とする請求項5に記載の組成物。 【請求項7】 C1-C6アルカノール、好ましくはエタノールをさらに含有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項8】 アルカノールが、組成物の全重量に対して10重量%、好ましくは5重量%までであることを特徴とする請求項7に記載の組成物。 【請求項9】 油中水型(O/W)又は水中油型(W/O)のエマルション、ナノエマルション、マイクロエマルション、水性ゲル、無水ゲル、溶液又は多相エマルションからなることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項10】 ラメラ状の液晶コーティングを有する油性小球体が水相に分散されてなる水中油型エマルションからなることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項11】 油性小球体が500ナノメートル未満、好ましくは300ナノメートル未満の平均直径を有することを特徴とする請求項10に記載の組成物。 【請求項12】 ラメラ状の液晶コーティングが、少なくとも1種の親油性界面活性剤、少なくとも1種の親水性活性剤及び少なくとも1種の脂肪酸から得られるモノラメラ又はオリゴラメラ層であることを特徴とする請求項10又は11に記載の組成物。 【請求項13】 水相が溶解状態のヒドロキシスチルベンとポリオールからなることを特徴とする請求項10ないし12のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項14】 動物性、植物性、鉱物性、シリコーン、フッ化及び/又は合成油をベースとする油相をさらに含有することを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項15】 油相が、少なくとも1種の脂肪アルコール又は少なくとも1種の脂肪酸、並びに少なくとも1種の界面活性剤をさらに含有することを特徴とする請求項14に記載の組成物。 【請求項16】 防腐剤、香料、フィラー、UV遮蔽剤、抗刺激性化合物及び/又はレチノイド類及び/又は(アルファ)ヒドロキシ酸等の皮膚の手入れ用薬剤から選択される少なくとも1種のアジュバントをさらに含有することを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項17】 少なくとも1種のヒドロキシスチルベンを少なくとも1種のポリオールと、ヒドロキシスチルベンに対するポリオールの質量比が少なくとも150/1になるように混合することからなる工程を含むことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物の調製方法。 【請求項18】 請求項10に記載の水中油型エマルションからなる組成物の場合において、次の工程:− 親油性の界面活性剤、親水性の界面活性剤及び脂肪酸を含有する脂肪相と、塩基性剤、ポリオール及びヒドロキシスチルベンを含有する水相とを撹拌しながら混合する第1工程、− 第1工程で得られた混合物をホモジナイズする第2工程、を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。 【請求項19】 ホモジナイズが200〜1000バールの高圧を使用するか、もしくは超音波、もしくはローター-ステーター型ヘッドが取付られたホモジナイザーを使用することにより達成されることを特徴とする請求項18に記載の方法。 【請求項20】 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物の、皮膚の手入れ用及び/又はメークアップ及び/又は毛髪の手入れ用製品を製造するための使用。 【請求項21】 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物の、皮膚加齢の徴候を防止又は処置するための化粧品的使用。
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【発明の詳細な説明】【0001】本発明は、生理学的に許容可能な媒体に、少なくとも1種のヒドロキシスチルベン、好ましくはレスベラトロールと、少なくとも1種のポリオールとを含有する、皮膚への局所適用に適切な組成物に関する。ヒドロキシスチルベンは、次の一般式(I): [上式中、nは0〜4の整数であり、mは0〜5の整数である]に相当する化合物である。これらの化合物はシス又はトランスの形態をとりうる。本発明では、ヒドロキシスチルベンという用語は、式(I)の化合物並びにそれらのヒドロキシアルキル誘導体を含む。 【0002】ヒドロキシスチルベンは天然、特に種子植物、中でもブドウの木(vines)、ブドウの実(grapes)及びワイン中に生じる化合物である。レスベラトロール、すなわち3,4',5-トリヒドロキシスチルベンは、植物、本質的に種子植物中に生じるスチルベンの1種であり、フィトアレキシンの名称で知られている抗生物質分子のクラスに属する。レスベラトロールはいくつかの植物及び果実に、その単純な又はグルコシル化した形態で天然に存在している。単純な形態又はグルコシル化形態といった2つの形態は、特にブドウの皮(Vrhosekら., Am. J. Enol. Vitic., vol.48, n°2,1997)に、又はビティス・ヴィニフェラ(Vitis vinifera)(Teguo 等, J. Nat. Prod., 61, 655-657, 1998)のインビトロ培養物の上清中に見出される。 【0003】レスベラトロールはグルコシダーゼの存在下で作用する。この反応は植物、例えばブドウの皮において自然に生じる。赤ワインの発酵(アルコール発酵)中、この反応は酵母のグリコシダーゼにより行われるが、反応は完全ではなく、かなりの割合のグルコシル誘導体が残存する。グルコシル化形態はワインにおいては変動量で存在するが、ピノノワールのある変種体は専らグルコシル化ヒドロキシスチルベンを含有する(Soleasら, Clinical Biochemistry, vol.30, 1997年3月)。インビトロ及びインビボの様々な研究により、ヒドロキシスチルベンの有用な生物学的特性、特にそれらの抗炎症性、抗酸化性及び抗突然変異誘発性、並びに血小板凝集及び脂質代謝に対するそれらの影響力が証明されている(Soleasら, 1997;Jangら, Science, vol.275, 10 1997年1月)。これらの特性は、これらの化合物を含む化粧品用組成物の製造に活かされている。例えば、国際公開第99/04747号には、レスベラトロールを含む化粧品用組成物、並びに皮膚加齢の徴候に抗し、皮膚を滑らかにし、あるいはシワ及びコジワを処置するためのそれらの使用が記載されている。 【0004】これらの有用な特性にもかかわらず、ヒドロキシスチルベン、特にレスベラトロールには、それらの化粧品用溶媒に対する溶解度が低いために幾つかの欠点があった。実際、ヒドロキシスチルベンは結晶化する傾向にあった。これが原因して、結晶化の程度に依存して、これらの化合物を含む組成物におけるこれらの化合物の有効性が程度の差はあれかなり損なわれていた。さらに、この結晶化により、これらの組成物の全体的な安定性及び外観が変化し、使用者にとっての魅力が減ずるおそれがあった。 【0005】本出願人は、かなりの量のポリオールを、場合によってはエタノールと組合せて使用すると、従来より使用されているあらゆる化粧品用媒体、特に水中油型(O/W)又は油中水型(W/O)エマルション、ナノエマルション、マイクロエマルション、水性ゲル、無水ゲル、溶液、及びオレオゾーム(oleosome)ベースにおいてヒドロキシスチルベンの結晶化が回避されることを見出した。本出願において、オレオゾームベースとは、ラメラ状の液晶コーティングを有し、水相に分散された油性小球体から形成される水中油型エマルションであると理解すべきものである。これらのベースは欧州特許第0641557号に開示され、請求されている。 【0006】当業者であれば、ヒドロキシスチルベンが化粧品用組成物中に又は化粧品用組成物の調製に使用され、及び/又は皮膚への局所適用に適していることを知っている。欧州特許出願第0953344号には、皮膚の落屑を促進し、及び/又は表皮の再生を刺激し、及び/又は皮膚加齢に抗するために、組成物において又は組成物の調製において活性成分として有効量の少なくとも1種のヒドロキシスチルベンを使用するとが開示されている。しかしながら、この公報にはヒドロキシスチルベンの可溶化については記載されていない。同様に、国際公開第99/04747号には、レスベラトロールと化粧品的に許容可能なビヒクルを含有する皮膚の手入れ用組成物が開示されている。しかしながら、この出願はレスベラトロールの可溶化に関するものではない。 【0007】よって本発明の目的は、生理学的に許容可能な媒体に、少なくとも1種のヒドロキシスチルベンと少なくとも1種のポリオールとを、ヒドロキシスチルベンに対するポリオールの重量比が少なくとも150/1になるように含有し、皮膚への局所適用に適した組成物にある。本発明において、ヒドロキシスチルベンは単独物でも任意の種類の混合物であってよく、天然又は合成由来であってよい。本発明で使用可能なヒドロキシスチルベンには:− 4'-ヒドロキシスチルベン、− 2',4'-ジヒドロキシスチルベン、− 3',4'-ジヒドロキシスチルベン、− 4,4'-ジヒドロキシスチルベン、− 2',4',4-トリヒドロキシスチルベン、− 3',4',4-トリヒドロキシスチルベン、− 2,4,4'-トリヒドロキシスチルベン、− 3,4,4'-トリヒドロキシスチルベン、− 3,4',5-トリヒドロキシスチルベン、− 2',3,4-トリヒドロキシスチルベン、− 2,3',4-トリヒドロキシスチルベン、− 2',2,4'-トリヒドロキシスチルベン、− 2,4,4',5-テトラヒドロキシスチルベン、− 2',3,4',5-テトラヒドロキシスチルベン、− 2,2',4,4'-テトラヒドロキシスチルベン、− 3,3',4',5-テトラヒドロキシスチルベン、− 2,3',4,4'-テトラヒドロキシスチルベン、− 3,3',4,4'-テトラヒドロキシスチルベン、− 3,3',4',5,5'-ペンタヒドロキシスチルベン、− 2,2',4,4',6-ペンタヒドロキシスチルベン、− 2,3',4,4',6-ペンタヒドロキシスチルベン、− 2,2',4,4',6,6'-ヘキサヒドロキシスチルベン、が含まれる。レスベラトロールと称される3,4',5-トリヒドロキシスチルベンが、本発明において好ましく使用される。 【0008】本発明で使用されるヒドロキシスチルベンの量が所望する効果に依存することは明らかである。例として、本発明で使用されるヒドロキシスチルベンの量は、例えば組成物の全重量に対して0.001%〜10%、好ましくは0.005%〜0.5%の間で変わり得る。 【0009】ポリオールは、特にグリセリン、グリコール、例えばモノ-又はジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、及びポリエチレングリコール、特に4〜8のエチレンオキシド単位を有するもの、及びそれらの混合物から選択される。特に好ましいポリオールは、ポリエチレングリコール類、中でもポリエチレングリコール8EO、ブチレン-1,3-グリコール、5-[2-(4-ヒドロキシフェニル)ビニル]ベンゼン-1,3-ジオール及び2-オクチルドデカノールである。 【0010】本発明の組成物は、好ましくは1〜6の炭素原子を有するアルカノール、特にエタノールをさらに含有する。組成物中に存在するアルカノールの量は、組成物の全重量に対して10重量%、好ましくは5重量%に達する。 【0011】本発明の組成物はエマルション、特に油中水型(W/O)又は水中油型(O/W)、又は多相エマルションの形態からなるものであってよい。また本発明の組成物は、ラメラ状の液晶コーティングを有し、水相に分散された油性小球体から形成される水中油型エマルションからなるものであってよい。各油性小球体は500ナノメートル未満、好ましくは300ナノメートル未満の大きさであり、少なくとも1種の親油性界面活性剤、少なくとも1種の親水性活性剤及び少なくとも1種の脂肪酸から得られるモノラメラ又はオリゴラメラ層でコーティングされている。オリゴラメラ層とは、この出願における意味においては、2〜5の脂質ラメラを含む層であると理解されるべきものである。 【0012】水相は溶解状態のヒドロキシスチルベンと可溶化するポリオールを含有する。オレオゾームベースとも称されるこの種のエマルションは、欧州特許第0641557号に開示されている。本発明の組成物は、動物性、植物性、鉱物性、シリコーン、フッ化及び/又は合成油からなる油相を含んでいてもよい。また油相は、少なくとも1種の脂肪アルコール又は少なくとも1種の脂肪酸、並びに少なくとも1種の界面活性剤をさらに含有する。特に炭化水素油、例えばパラフィン油又はワセリン;ペルヒドロスクワレン;シアバター;アララ油;アルモンド、カロフィラム、パーム、リシン、アボカド、ホホバ、オリブ又は穀物胚芽油;アルコール類、例えばオレイン、リノール又はリノレンアルコール、イソステアリンアルコール又はオクチルドデカノールを挙げることができる。さらに、シリコーン油、例えばフェニル化していてもよいPDMS、例えばフェニルトリメチコーンを挙げることもできる。このようなエステル類は、特にアジピン酸ジオクチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、ミリスチン酸メチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ミリスチン酸エチル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、2-エチルヘキシルカプラート/カプリラート、パルミチン酸メチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソブチル、パルミチン酸エチル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、イソステアリン酸イソプロピルからなる群から選択される。組成物がエマルションである場合、油相は組成物の全重量に対して5〜95%の濃度で存在する。 【0013】本発明の組成物は、さらに:・脂肪相の懸濁を容易にする薬剤、例えばC10-C30アクリル酸アルキルとアクリル酸又はメタクリル酸又はそれらのエステルのコポリマー[グッドリッチ社(GOODRICH)のペムレン(Pemulen)TMTR1、ペムレンTMTR2、カルボポール(Carbopol)TM1342];又はアクリルアミド/メチルプロパンスルホン酸のコポリマー[セピック社(SEPPIC)のセピゲル(Sepigel)TM]、及び/又は・脂肪相の分散を容易にする薬剤、例えばイオン性脂質(リポソーム)又は非イオン性脂質からなり、場合によってはナノメートルサイズの小胞体をベースにした小胞系又はエマルション、特にステアリン酸グリセリル/PEG100ステアラート(CTFA)、セチルアルコール及びステアリルアルコール、PEG-50ステアラート、PEG-40ステアラート、トリステアリン酸ソルビタン、及びオキシエチレン化されたソルビタンのステアラートからなる、当業者によく知られたエマルション系、を含有してもよい。 【0014】また本発明の組成物は、粘度を調節し、多かれ少なかれゲル化したテクスチャーを得るための薬剤、例えば:・セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、・天然ガム、例えばキサンタン、グアール又はキャロブガム、スクレログルカン、キチン又はキトサンの誘導体、カラゲーニン、・例えば柔軟化性又は平滑化性を有するロウ又はガム、・カーボマー型のポリカルボキシビニル誘導体[グッドリッチ社からカルボポールTM940、951の商品名で、3V-シグマ社(SIGMA)からシンタレン(Synthalen)TMK又はシンタレンTMLの商品名で市販されているもの]をさらに含有してもよい。 【0015】またさらに本発明の組成物は、この分野で一般的に使用されているアジュバント、例えば防腐剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、又はゲル化剤(特に親水性のもの)、香料、フィラー、例えばカオリン及びデンプン、又は中空のミクロスフェア、UV遮蔽剤、皮膚の手入れ用薬剤、特に抗刺激性化合物、及び/又はレチノイド類、及び/又は(アルファ)ヒドロキシ酸、及び/又はビタミン類、及び/又はDHEA誘導体をさらに含有してもよい。本発明の防腐剤には、例えばアルキルパラベン、アリールパラベン、クロロヘキシジン誘導体、アルキルベンゾアート、サリチル酸、ソルビン酸及びプロピオン酸、フェノキシエタノール、アルキルエステル類及びこれらの酸のアルカリ又はアルカリ土類金属塩が含まれる。本発明の親水性ゲル化剤には、特にカルボキシビニルポリマー(カーボマー)、アクリルコポリマー、例えばアクリラート/アクリル酸アルキルのコポリマー、ポリアクリルアミド、多糖類、天然ガム及びクレー類が含まれ、親油性ゲル化剤には、変性したクレー類、例えばベントーン類、脂肪酸の金属塩及び疎水性シリカが含まれる。 【0016】組成物は、多くの場合、ミルク、クリーム、ゲル又はマイクロエマルションであるが、他の提供方法を除外するものではない。当業者であれば、本発明の組成物の有利な特性が付加的な化合物の添加により変化しないか、実質的に変化しないように留意して、該化合物及び/又はそれらの量を選択することは明らかである。特に、これらの化合物はヒドロキシスチルベンの有利な特性を害するものであってはならず、結晶化を促進させるものであってはならない。本発明の組成物は皮膚の手入れ用製品、又はメークアップ製品、又は毛髪の手入れ用製品、例えばシャンプー又はコンディショナーとして使用することができる。 【0017】また、本発明は皮膚加齢の徴候を防止又は処置するための、本発明の組成物の美容用途に関する。さらに本発明は、少なくとも1つのヒドロキシスチルベンと少なくとも1つのポリオールとを、ヒドロキシスチルベンに対するポリオールの重量比が少なくとも150/1になるように混合することからなる工程を含むことを特徴とする、本発明の組成物の調製方法に関する。油中水型(W/O)、水中油型(O/W)又は多相エマルションの形態の本発明の組成物は、水相と油相を調製し、撹拌して一方を他方に導入することにより、便宜的に調製される。 【0018】オレオゾームベースの形態の本発明の組成物は、次のようにして調製される:− 第1工程において、親油性の活性剤、親水性の活性剤及び脂肪酸を含有する脂肪相、塩基性剤、ヒドロキシスチルベン及びポリオール(類)を含有する水相を撹拌しながら混合し、− 第2工程において、得られた混合物をキャビテーション原理を使用してホモジナイズする。 第1工程において、混合物を従来からの撹拌、例えば約500〜5000rpmの速度で回転するホモジナイザーに、約10〜60分の時間、約20〜95℃の温度でかける。第2工程において、混合物内に生じて維持されるキャビテーション現象により、次いで液体形態において少なくとも100m/sの速度で直線状に移動させることによりホモジナイズされる。これは、約200〜1000バールの圧力で操作される高圧ホモジナイザーを使用することにより実施される。この種のホモジナイザーを使用する原理は当業者によく知られている。操作は、圧力下、連続する経路、一般的には2〜10の経路を使用し、圧力は各経路の間は正常に戻る。また、第2工程におけるホモジナイズは、ローター-ステーター型の頭部が固定されたホモジナイザーを使用するか、もしくは超音波によりなされ得る。 【0019】ヒドロキシスチルベン及びポリオール(類)が遊離の状態で水相に導入されるならば、それらは第1工程中に導入される。しかしながら、それらがカプセル化された状態で水相に導入されるならば、それらは、単に混合することにより、続く第3工程において導入される。ヒドロキシスチルベン及びポリオール(類)は、好ましくはフリーの状態で水相に導入される。 【0020】本発明を、次の非限定的実施例により例証する。実施例において、特に言及しない限りは、全てのパーセンテージ及び部は重量によるものである。 実施例:製品:・ヒドロキシスチルベン:− レスベラトロールTMの名称でシグマ社から市販されている3,4',5-トリヒドロキシスチルベン・ポリオール:− ポリエチレングリコール(8EO)− ブチレン-1,3-グリコール− 5-[2-(4-ヒドロキシフェニル)ビニル]ベンゼン-1,3-ジオール・エタノールエマルション:ポリオールとレスベラトロールの溶液は、エタノールを含有する又は含有しない水中油型(O/W)エマルション、油中水型(W/O)エマルション、及びオレオゾームベースであった。 ・水中油型エマルション(O/W)− その組成を表1ないし5に示す5つのエマルションE1、E2、E3、E4及びE5・油中水型エマルション(W/O)− その組成を表6及び7に示す2つのエマルションE6及びE7・オレオゾームベース− その組成を表8及び9に示す2つのエマルションE8及びE9【0021】
【0022】実施例1:O/Wエマルションの可溶化表10に示す形態及び量のレスベラトロールを、エマルションE1ないしE5に添加した。得られたエマルションの物理-化学的安定性を、24時間又はそれ以上、肉眼又は顕微鏡的手段により立証した。エマルションE1ないしE5における可溶化中のレスベラトロールの挙動及び経時的な変化を次の表10に示す。
表10には、レスベラトロールに対してポリオールの重量比が少なくとも150/1である場合に、ポリオールにより、O/Wエマルションにおいてレスベラトロールの安定性が良好になることを示している。組成物において、ポリオールと組合せてエタノールが存在すると、安定性がさらに改善される。 【0023】実施例2:W/Oエマルションの可溶化表11に示す形態及び量のレスベラトロールを、エマルションE6及びE7に添加した。得られたエマルションの物理-化学的安定性を、24時間又はそれ以上、実施例1と同様にして肉眼又は顕微鏡的手段により立証した。エマルションE6及びE7における可溶化中のレスベラトロールの挙動及び経時的な変化を次の表11に示す。
表11には、レスベラトロールに対してポリオールの重量比が少なくとも150/1である場合に、ポリオールにより、W/Oエマルションにおいてレスベラトロールの安定性が良好になることを示している。 【0024】実施例3:オレオゾームベースの可溶化表12に示す形態及び量のレスベラトロールを、エマルションE8及びE9に添加した。得られたエマルションの物理-化学的安定性を、24時間又はそれ以上、実施例1及び2と同様にして肉眼又は顕微鏡的手段により立証した。エマルションE8及びE9における可溶化中のレスベラトロールの挙動及び経時的な変化を次の表12に示す。
表12には、レスベラトロールに対してポリオールの重量比が少なくとも150/1である場合に、ポリオールにより、オレオゾームベースにおいてレスベラトロールの安定性が良好になることを示している。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391023932 【氏名又は名称】ロレアル 【氏名又は名称原語表記】LOREAL
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| 【出願日】 |
平成14年2月21日(2002.2.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100109726 【弁理士】 【氏名又は名称】園田 吉隆 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−326905(P2002−326905A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月15日(2002.11.15) |
| 【出願番号】 |
特願2002−45405(P2002−45405) |
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