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【発明の名称】 包材型入浴剤
【発明者】 【氏名】長瀬 悟

【氏名】若野 浩士

【要約】 【課題】包材を膨張・収縮させることが可能であり、所望患部の皮膚をマッサージしながら浴湯に入浴剤を溶解させることができると共に、マッサージ効果が期待できる炭酸ガス等が発生する包材型入浴剤を提供すること。

【解決手段】本発明の包材型入浴剤は、浴湯と接触させることにより炭酸ガスを発生する有機酸及び炭酸塩を含む入浴剤成分を、水透過性の包材に内包したものであって、入浴剤成分を内包した包材中の空気を抜いた状態の包材の体積を1とした際に、浴湯中において、内包された入浴剤成分を浴湯に接触させ、炭酸ガスを発生させることによって包材の体積が1.5倍以上に膨張し、包材中のガスを抜くことにより収縮し、この一連の包材の膨張及び収縮が繰り返し可能となるように入浴剤成分が包材に内包されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴湯と接触させることにより炭酸ガスを発生する有機酸及び炭酸塩を含む入浴剤成分を、水透過性の包材に内包した包材型入浴剤であって、入浴剤成分を内包した包材中の空気を抜いた状態の包材の体積を1とした際に、浴湯中において、内包された入浴剤成分を浴湯に接触させ、炭酸ガスを発生させることによって包材の体積が1.5倍以上に膨張し、包材中のガスを抜くことにより収縮し、この一連の包材の膨張及び収縮が繰り返し可能となるように入浴剤成分が包材に内包されていることを特徴とする包材型入浴剤。
【請求項2】 包材が、不織布、織布、又は細孔を有する可撓性のフィルム材料により形成されていることを特徴とする請求項1記載の包材型入浴剤。
【請求項3】 浴湯中において、内包された入浴剤成分を浴湯に接触させ、炭酸ガスを発生させることによって最大に膨張した包材の内容積を100%とした際に、包材中に、該内容積に対して入浴剤成分が、0.1〜66%内包されていることを特徴とする請求項1又は2記載の包材型入浴剤。
【請求項4】 前記入浴剤成分が、溶解時に破裂音を発する高圧力ガスを封入した糖類含有固形物及び/又は水分と接触して発熱反応を示す発熱剤を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の包材型入浴剤。
【請求項5】 前記入浴剤成分が、保湿剤、血行促進剤、清涼剤、抗炎症剤、肌荒れ改善剤及びこれらの混合物からなる群より選択される成分を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の包材型入浴剤。
【請求項6】 更に密封性のフィルムにより包装された、使用時に前記密封性のフィルムを開封して使用することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の包材型入浴剤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴湯中で包材を膨張・収縮させることが可能であり、マッサージ効果が期待できる炭酸ガスが発生する包材型入浴剤に関し、該包材を浴湯中で、首、肩、腰、腕、足等の所望患部の皮膚に膨張・収縮させながら接触させてマッサージすることが可能であり、このような包材の膨張・収縮により入浴剤成分を浴湯に速やかに溶解させることができる包材型入浴剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、入浴剤としては、温浴効果やマッサージ効果を有する成分を配合したもの、各種薬効成分を配合したもの、また、視覚的、臭覚的又は聴覚的に楽しむものなど多種にわたる入浴剤が開発され市販されている。通常、これら入浴剤の形態は、粉末状又は液状のものがほとんどである。また、水溶性高分子等に入浴剤成分を含浸させて水溶性シートに成形した入浴剤や、水透過性の包材又は水溶性の包材に入浴剤成分を内包した入浴剤も提案されている。ところで、包材に入浴剤成分を内包した、袋状のまま浴湯に投入する従来提案されている包材型入浴剤においては、各種入浴剤成分が、包材内にほぼ充填されるように内包されており、浴湯に投入した際に包材自体が膨張・収縮を繰り返し使用しうることが意図された形態のものは提案されていない。また、包材中には各種入浴剤成分を配合しうることが既に提案されてはいるが、具体的に、浴湯と接触させることにより炭酸ガスが発生する有機酸及び炭酸塩が配合された包材型入浴剤は市販されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、包材を膨張・収縮させることが可能であり、所望患部の皮膚をマッサージしながら浴湯に入浴剤を溶解させることができると共に、マッサージ効果が期待できる炭酸ガス等が発生する包材型入浴剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、浴湯と接触させることにより炭酸ガスを発生する有機酸及び炭酸塩を含む入浴剤成分を、水透過性の包材に内包した包材型入浴剤であって、入浴剤成分を内包した包材中の空気を抜いた状態の包材の体積を1とした際に、浴湯中において、内包された入浴剤成分を浴湯に接触させ、炭酸ガスを発生させることによって包材の体積が1.5倍以上に膨張し、包材中のガスを抜くことにより収縮し、この一連の包材の膨張及び収縮が繰り返し可能となるように入浴剤成分が包材に内包されていることを特徴とする包材型入浴剤が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の包材型入浴剤は、水透過性の包材に特定の入浴剤成分を内包させた、包材の形態の状態で浴湯に投入し使用する入浴剤であって、浴湯に投入することにより包材が膨張し、膨張した包材を、例えば、手で圧縮し、包材内のガス等を抜くことにより収縮し、収縮した包材を再度開放することにより再び膨張することが可能な入浴剤である。この包材の膨張・収縮は、入浴剤成分中の少なくとも有機酸及び炭酸塩が浴湯と接触し、炭酸ガスを発生させている間繰り返すことが可能となる。このような作用を示す本発明の包材型入浴剤は、例えば、浴湯中において、上記膨張・収縮を繰り返しながら、首、肩、腰、腕、足等の所望患部の皮膚に接触させることによって、所望箇所の皮膚及びその周辺に局所的によるマッサージ効果等を付与することができると共に、入浴剤成分を浴湯中に速やかに溶解させ温浴効果等を効率良く得ることができる。
【0006】本発明に用いる包材は、水透過性を示す、例えば、不織布、織布、細孔を有する可撓性フィルム等により形成することができる。水透過性の度合いは、内包される入浴剤成分が浴湯と接触することにより発生させる炭酸ガス等により所望の膨張が得られ、且つ浴湯に包材を投入した際に、内包された入浴剤成分が極短時間で浴湯中に全て溶解してしまったり、入浴剤成分としてある程度の大きさの固形物を含む場合には該固形物が容易に浴湯中に分散しないような水透過性であれば適宜選択することができる。包材の形状及び大きさは特に限定されないが、上述の膨張・収縮作用によるマッサージを容易にするために、手のひらサイズの大きさが適当であり、また、形状としては、膨張した際に、例えば、直方体、円柱、タワシ状等となる形状が挙げられる。
【0007】本発明に用いる入浴剤成分は、浴湯と接触させることにより炭酸ガスを発生する有機酸及び炭酸塩を含むものであれば、入浴剤として使用しうる粉末状、固形状等のあらゆる成分を用いることができる。特に、所望患部に局所的に接触させてマッサージ効果をより期待するには、例えば、高圧力ガスを封入した糖類含有固形物や、水と反応して発熱する発熱剤を含有させることが好ましく、更には、保湿剤、血行促進剤、清涼剤、抗炎症剤、肌荒れ改善剤及びこれらの混合物等からなる群より選択される成分等が好ましく挙げられる。
【0008】前記有機酸としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、リンゴ酸、クエン酸、グルタミン酸、フマル酸、酒石酸等が挙げられる。また炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。これら有機酸及び炭酸塩の配合割合は、浴湯と接触することにより、後述する所望の膨張を包材に付与しうる炭酸ガスが発生する量であれば特に限定されず、適宜選択できるが、通常、入浴剤成分中に有機酸は、1〜45質量%、好ましくは5〜40質量%であり、一方、炭酸塩は通常、1〜45質量%、好ましくは5〜40質量%である。有機酸と炭酸塩との割合は、質量比で1:1が一般的である。
【0009】前記高圧力ガスを封入した糖類含有固形物は、湯に接触して溶解することによって破裂音を発する糖類を基材とするものであれば特に限定されない。基材となる糖類としては、例えば、デキストリン、マルトース、マルチトース、ブドウ糖、乳糖、白糖、オリゴ糖又はこれらの混合物等が挙げられるが、好ましくはデキストリン、白糖及び乳糖の混合物が好ましい。封入する高圧力ガスとしては、炭酸ガス、酸素ガス、窒素ガス、空気等が使用できる。前記糖類含有固形物は粒状が好ましく、その粒径は、通常0.01〜20mm、好ましくは0.05〜15mmである。また、糖類含有固形物の配合量は特に限定されないが、複数個配合するのが適当である。また、糖類含有固形物中には、必要により、他の入浴剤成分を配合することもできる。前記糖類含有固形物を調製するには、例えば、糖類を加温溶解しながら水分をある程度蒸発させた後冷却固化し、次いで、破砕して加圧容器に収容し、該加圧容器内に高圧力ガスを導入した状態で、前記糖類の破砕物を再度溶融させた後に冷却固化して加圧容器から取り出し、所望粒径に破砕する方法等の公知の方法により得ることができる。
【0010】前記水と反応して発熱する発熱剤は、特に、前記高圧力ガスを封入した糖類含有固形物の作用効果を更に向上させることができる。また、包材周辺の浴湯温度を若干上昇させて周りの浴湯温度より温かく感じさせ温熱作用を与えることも可能である。発熱剤としては、例えば、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、乾燥ミョウバン、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム等が挙げられる。発熱剤の配合割合は、温熱作用を感じるように適宜選択して配合することが好ましい。また、前記高圧力ガスを封入した糖類含有固形物の作用効果を向上させるために併用して配合する場合には、糖類含有固型物100重量部に対して、発熱剤を0.1〜900重量部、特に、1〜110重量部配合するのが好ましい。
【0011】前記保湿剤としては、例えば、スクワラン、ヒマシ油、アーモンド油、ヒマワリ油、アボガド油、サフラワー油、ホホバ油、オリーブ油、タートル油、ミンク油、卵黄油、ラノリン等の油性成分;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヒアルロン酸及びその塩、ポリエチレングリコール、コンドロイチン硫酸及びその塩、水溶性キチン、キトサン誘導体、乳酸ナトリウム等が挙げられる。前記血行促進剤としては、例えば、カミツレ抽出物、チンピ末等が挙げられる。前記清涼剤としては、メントール、メントール誘導体、カンフル、チモール、ペパーミント油等が挙げられる。
【0012】前記抗炎症剤としては、例えば、グリチルリチン酸及びその誘導体、サリチル酸メチル、消炎・抗炎症作用を有する植物抽出液又はその乾燥物等が挙げられる。消炎・抗炎症作用を有する植物抽出物が得られる植物としては、例えば、アルニカ、アロエ、イチヤクソウ、ウコン、オウゴン、オウバク、オウレン、オオバコ、オトギリソウ、オドリコソウ、オナモミ、海藻、カゴソウ、カッコン、カノコソウ、カバノキ、カワラヨモギ、カンゾウ、キカラスウリ、キク、キュウリ、クコ、クジン、クマザサ、クワ、ケイガイ、ゲンノショウコ、コウホネ、コツサイホ、ゴボウ、コメ油、コンフリー、サルビア、サンシシ、サンショウ、シア、シコン、シソ、シナノキ、シャクヤク、ジユ、ジュズダマ、ショウガ、ショウマ、シラカンバ、セイヨウキズタ、セイヨウトチノキ、セイヨウニワトコ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウハッカ、セイヨウボダイジュ、センキュウ、センダイ、センブリ、ダイオウ、タイソウ、タイム、タンポポ、トウガシ、トウキ、トウキンセンカ、ドクダミ、トマト、トロロアオイ、ニワトコ、ニンジン、ハイビスカス、バクモンドウ、ハッカ、ハマメリス、バラ、ヒシ、ビャクシ、ビワ、ベニバナ、ヘチマ、ボダイジュ、ボタンピ、ホップ、マロニエ、ムクロジ、メリッサ、モモ、ヤグルマギク、ユーカリ、ユキノシタ、ヨクイニン、ヨモギ、ラベンダー、リンドウ、レンギョウ、ローズマリー、ローマカミツレ、ワレモコウ等が挙げられる。前記肌荒れ改善剤としては、例えば、米胚芽油、プラセンターエキス、ヒノキチオール、ビタミンE等が挙げられる。これらの各成分の配合割合は所望により適宜選択することができる。
【0013】本発明においては、入浴剤成分は上述のものに限定されず、他の入浴剤成分を配合することも可能である。他の入浴剤成分としては、例えば、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、硫酸鉄リン酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、チオ硫酸ナトリウム、塩化カリウム、硫化カリウム、メタケイ酸、無水ケイ酸等の無機塩類;大豆油、ヌカ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヤシ油、牛脂、豚脂、これらの硬化油、合成グリセリド、ジグリセリド、カルナバロウ、ミツロウ、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸、ラウリンアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール、オクタン酸セチル、乳酸ミリスチン、乳酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、精油、シリコーン油等の油性成分;各種ビタミン類;グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン等のアミノ酸;褐藻、インチンコウ、ガイヨウ、カミツレ、ケイヒ、コウカ、コメヌカ、ジュウヤク、ショウキョウ、ショウブ、ショウブ根、ソウジュツ、チョウジ、トウガラシ、トウヒ、ニンニク、ヒノキ等の生薬;微生物起源の蛋白分解酵素、微生物起源の脂肪分解酵素、動物起源の蛋白分解酵素、動物起源の脂肪分解酵素(パンクレアチン等)、植物起源の蛋白分解酵素(パパイン、ブロメライン等)等の酵素類;チオ硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、ミョウバン等の色素安定化剤;防腐剤、pH調整剤、色素、香料又はこれらの混合物等が挙げられる。これら他の入浴剤成分の配合割合は、目的に応じて適宜選択することができる。
【0014】本発明の包材型入浴剤は、入浴剤成分を内包した包材中の空気を抜いた状態の包材の体積を1とした際に、浴湯中において、内包された入浴剤成分を浴湯に接触させ、炭酸ガスを発生させることにより包材の体積が1.5倍以上、好ましくは1.5〜10倍に膨張し、包材中のガスを、例えば、包材を手で圧縮する等により抜くことにより収縮し、この一連の包材の膨張及び収縮が繰り返し可能となるように入浴剤成分が包材に内包されている必要がある。
【0015】このような入浴剤成分の包材への内包は、包材を形成する材料、包材の大きさ及び形状、内包させる入浴剤成分の量、入浴剤成分中の炭酸ガスを発生させる有機酸及び炭酸塩の量等を適宜選択して設計することにより得ることができる。例えば、包材の形成材料として、不織布、織布又は細孔を有する可撓性のフィルム等であって、その材質自体が極端な伸縮を示さない材料である場合、浴湯中において、内包された入浴剤成分を浴湯に接触させ、炭酸ガスを発生させることによって最大に膨張した包材の内容積を100%とした際に、包材中に、該内容積に対して入浴剤成分が、好ましくは0.1〜66%、特に好ましくは1.0〜50%内包されるように包材に入浴剤成分を内包させることにより達成することができる。この際、例えば、包材を形成する材料がある程度の伸縮性を有する場合には、必ずしも入浴剤成分の配合割合を上述の範囲とする必要はなく、適宜選択することができる。なお、上記炭酸ガスを発生させることによって最大に膨張した包材の内容積とは、浴湯中に本発明の包材型入浴剤を投入し保持した際に、最大に膨張した際の内容積を意味する。
【0016】従来市販されている包材型入浴剤の場合には、包材が空気等を内在して浴湯中で膨張した場合であっても、上述の規定による1.5倍以上に膨張するものはなく、また、浴湯中で収縮させた場合には再度膨張するようなものは知られていない。
【0017】本発明の包材型入浴剤は、更に密封性のフィルム等により包装されていても良く、使用時に前記密封性フィルムを開封して使用することもできる。この更なる包装は、入浴剤成分中の炭酸ガスを発生させる有機酸及び炭酸ガス等が保存時に発泡等を生じないように適宜選択することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の包材型入浴剤は、水透過性の包材に特定の入浴剤成分を内包させた、包材の形態の状態で浴湯に投入し使用する入浴剤であって、浴湯に投入することにより包材が膨張し、膨張した包材を、例えば、浴湯中で手で圧縮し、包材内のガス等を抜くことにより収縮し、収縮した包材を再度浴湯中で開放することにより再び膨張することが可能な入浴剤であり、しかも、炭酸ガスを発生させるので、所望患部の皮膚に膨張・収縮を繰り返して接触させることによって、マッサージ効果が得られると共に、入浴剤成分を速やかに浴湯中に溶解させることができる。特に、入浴剤成分として、高圧力ガスを封入した糖類含有固型物を配合することによって、マッサージ作用等を更に向上させることができ、肩こり、腰痛等に対する抑制作用が期待できると共に、発音による聴覚的刺激を得ることもできる。更にまた、入浴剤成分として発熱剤を配合することによって、糖類含有固型物による作用を向上させることができる他、温熱作用も向上させることができる期待できる。
【0019】
【実施例】以下実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1硫酸ナトリウム43.0質量部、炭酸ナトリウム23.0質量部、リンゴ酸25.0質量部、酸化チタン7.5質量部、無水ケイ酸0.7質量部、香料及び色素0.8質量部を混合し、粉末状入浴剤組成物を調製した。大きさが5×10cmであり、強制的に空気を導入することにより内容積が最大43mlとなる不織布で成形した水透過性包材に、上記粉末状入浴剤組成物を10g導入し封をして包材型入浴剤を調製した。この際、導入した粉末状入浴剤組成物の容量は10mlであった。得られた包材型入浴剤を、200リットルの40℃の浴湯中に投入したところ、直ぐに炭酸ガスが発生し、包材型入浴剤が、略最大内容積程度まで膨張した。次いで、膨張した包材型入浴剤を手のひらで握ったところ、炭酸ガスが浴湯中に勢いよく放出され、包材が収縮し、手を離すことにより、再度略最大内容積程度まで膨張した。このような操作を10秒毎に行ったところ、5回繰り返すことができた。また、得られた包材型入浴剤を実際に使用して入浴したところ、包材を収縮・膨張させることにより、炭酸ガス発生量が変化し、局所的に優れたマッサージ効果が得られた。
【0020】実施例2硫酸ナトリウム23.0質量部、炭酸ナトリウム23.0質量部、リンゴ酸25.0質量部、酸化チタン7.5質量部、高圧力気体を封入した糖類(明治製菓(株)製、直径0.01mmを超え、20mm以下程度の粒体多数)20.0質量部、無水ケイ酸0.7質量部、香料及び色素0.8質量部を混合し、高圧力気体を封入した糖類含有の粉末状入浴剤組成物を調製した。大きさが5×10cmであり、強制的に空気を導入することにより内容積が最大43mlとなる不織布で成形した水透過性包材に、上記粉末状入浴剤組成物を10g導入し封をして包材型入浴剤を調製した。この際、導入した入浴剤組成物の容量は12mlであった。得られた包材型入浴剤を、200リットルの40℃の浴湯中に投入したところ、直ぐに炭酸ガスが発生し、包材型入浴剤が、略最大内容積程度まで膨張した。次いで、膨張した包材型入浴剤を手のひらで握ったところ、炭酸ガスが浴湯中に勢いよく放出され、包材が収縮し、手を離すことにより、再度略最大内容積程度まで膨張した。このような操作を10秒毎に行ったところ、5回繰り返すことができた。また、包材型入浴剤を浴湯中に投入後、高圧力気体を封入した糖類の破裂音が5分間持続した。得られた包材型入浴剤を実際に使用して入浴したところ、包材を収縮・膨張させることにより、炭酸ガス発生量が変化し、更に、高圧力気体を封入した糖類の破裂音の発生によって局所的に優れたマッサージ効果が得られた。
【0021】比較例1実施例1において調製した粉末状入浴剤組成物において、リンゴ酸を混合しなかった以外は実施例1と同様に包剤型入浴剤を調製した。得られた包材型入浴剤を、200リットルの40℃の浴湯中に投入したところ、徐々に入浴剤が浴湯に溶解したが、包材の膨張は全く認められなかった。また、炭酸ガスの発生も無く、入浴剤成分の浴湯への溶解も実施例1に比して遅かった。更に、実際に使用した場合、実施例1と同様なマッサージ効果は得られなかった。
【出願人】 【識別番号】591267785
【氏名又は名称】関西酵素株式会社
【出願日】 平成13年4月27日(2001.4.27)
【代理人】 【識別番号】100081514
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 一 (外1名)
【公開番号】 特開2002−322047(P2002−322047A)
【公開日】 平成14年11月8日(2002.11.8)
【出願番号】 特願2001−132308(P2001−132308)