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【発明の名称】 重合体を含有するパック用の支持体
【発明者】 【氏名】神保 和子

【氏名】井柳 宏一

【氏名】作山 秀

【氏名】工藤 大樹

【要約】 【課題】パック料使用後に、皮膚上に残存物が無く、不織布などでは得られない十分な閉塞性が得られ、有効成分の経皮吸収を促進し、且つシート状パックのように、取り扱いが簡便なパック支持体を提供することを課題とする。

【解決手段】パック支持体にガラス転移温度が、25〜60℃である高分子重合体組成物及び/又は、ポリノルボルネン、炭化水素、シリコーン、エステル、トリグリセライドの一種乃至二種以上を含有させ、 A)アルギン酸の固化剤の溶液と、B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの要素を構成要素からなる温度調整手段を組み合わせ用いることにより有効成分の経皮吸収を促進し、且つシート状パックのように、取り扱いが簡便なパック支持体を作成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ノルボルネンを構成モノマーとして含有する重合体からなることを特徴とする、パック支持体。
【請求項2】 ノルボルネンを構成モノマーとして含有する重合体が、ジエン系エラストマーであることを特徴とする、請求項1に記載のパック支持体。
【請求項3】 請求項1乃至2に記載の重合体がポリノルボルネンであることを特徴とする、パック支持体。
【請求項4】 ポリノルボルネン及び/又は、炭化水素、シリコーン、エステル、トリグリセライドの一種乃至二種以上を含有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のパック支持体。
【請求項5】 エステティック用であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載のパック支持体。
【請求項6】 1)請求項1〜5の何れか一項に記載のパック支持体と、2)パック化粧料組成物及び/又は温度の調整手段からなるパック化粧料組成物。
【請求項7】 フローラルハーブ調及び/又は、グリーンフローラル調の香料を含有することを特徴とする、請求項6に記載のパック化粧料組成物【請求項8】 A)アルギン酸の固化剤の溶液と、B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの要素を構成要素として含有することを特徴とする、請求項6に記載の温度調整用組成物。
【請求項9】ガラス転移温度が、25〜60℃である高分子重合体組成物からなることを特徴とする、請求項1〜8の何れか一項に記載のパック支持体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パック施術などに有用なノルボルネンを構成モノマーとして重合したポリノルボルネンからなるパック支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】パック化粧料は、泥状、粘性半流動体、クリーム、フォーム状等の剤形に、有効成分、例えば、抗老化剤、保湿剤、美白剤、コラーゲン線維束再構築剤、シワ改善剤、過剰皮脂除去剤等を含有させ、皮膚に塗布し、この剤形の持つ閉塞性を利用して有効成分の皮膚吸収促進や過剰な皮脂などを除去する目的で用いられている。しかし、パック化粧料は、上記した有効成分や基剤そのものの機能により効果が如実に現れる。パックは、容易にできるものでないのが唯一の欠点である。最近では、より簡便にパックを行えるように改善された商品が開発されており、代表的な商品としてシート状パック料がある。シート状パック料は、支持体として不織布などを用い化粧水などを含浸させ顔に貼り付け、有用な成分を経皮吸収さる含浸タイプや、不織布などの支持体上に粘着性高分子ポリマーを塗工し、過剰な皮脂や角栓等を高分子ポリマーで物理的に固着・除去したりする角栓除去タイプのものが既に知られている。この中で、化粧水含浸型のシート状パックは手軽にどこでもパックができることから、非常に有効なお手入れ手段として近年広く使用されるようになってきている。
【0003】しかし、この様な含浸型のシート状パックは、通常、多価アルコールなどの保湿剤、コラーゲンやヒアルロン酸ナトリウムのような有効成分、水溶性のアクリル酸系ポリマー等の固定剤を含有する流動性マトリックス(化粧水)を不織布などの支持体に含浸させたものである。この様な剤形においては、貼付剤を剥がした後に、皮膚上で残存する水溶性のアクリル酸系ポリマーや流動性マトリックス(化粧水)などにより、水洗無しでは肌がべたつく欠点や、シート状の剤形では、不織布などの性質上、閉塞性の面でも機能が低下すると言う問題点があった。
【0004】皮膚上での、アクリル酸系ポリマーや流動性マトリックス(化粧水)の有効成分などの残存物が無く、不織布などでは得られない十分な閉塞性が得られ、有効成分をより多く肌へ浸透させることができ、且つシート状パックのように、取り扱いが便利なパック支持体が望まれていた。
【0005】一方、ジエン系エラストマーの機能性高分子であるノルボルネンを構成モノマーとして重合したポリノルボルネンは、3次元網目構造を作りその中にオイルを取り込む事で知られており、海への流出原油の回収などを目的に合成された物であるが、化粧品には配合された実績はない。さらに、比較的低極性のオイルを吸収したり、温度調節により簡便に形状記憶能を有する高分子であることが知られているが、パック化粧料組成物の支持体として利用されたことはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状況下為されたものであり、パック化粧料使用後に、皮膚上に残存物が無く、不織布などでは得られない十分な閉塞性が得られ、有効成分の経皮吸収を促進し、且つシート状パックのように、取り扱いが簡便なパック支持体を提供することを課題とする。
【0007】
【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑みて、パック化粧料使用後に、皮膚上に残存物が無く、不織布などでは得られない十分な閉塞性が得られ、有効成分の経皮吸収を促進し、且つシート状パックのように、取り扱いが簡便なパック支持体を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、ノルボルネンを構成モノマーとして合成された重合体であるポリノルボルネンをパック支持体に用い、同時に、温度調整用組成物を用いることにより、その様な技術が可能であることを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は次に示す技術に関するものである。
(1)ノルボルネンを構成モノマーとして含有する重合体からなることを特徴とする、パック支持体。
(2)ノルボルネンを構成モノマーとして含有する重合体が、ジエン系エラストマーであることを特徴とする、(1)に記載のパック支持体。
(3)(1)乃至(2)に記載の重合体がポリノルボルネンであることを特徴とする、パック支持体。
(4)ポリノルボルネン及び/又は、炭化水素、シリコーン、エステル、トリグリセライドの一種乃至二種以上を含有することを特徴とする、(1)〜(3)の何れか一に記載のパック支持体。
(5)エステティック用であることを特徴とする、(1)〜(4)の何れか一に記載のパック支持体。
(6)1)(1)〜(5)の何れか一に記載のパック支持体と、2)パック化粧料組成物及び/又は温度の調整手段からなるパック化粧料組成物。
(7)フローラルハーブ調及び/又は、グリーンフローラル調の香料を含有することを特徴とする、(6)に記載のパック化粧料組成物(8)A)アルギン酸の固化剤の溶液と、B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの要素を構成要素として含有することを特徴とする、(6)に記載の温度調整用組成物。
(9)ガラス転移温度が、25〜60℃である高分子重合体組成物からなることを特徴とする、(1)〜(8)の何れか一項に記載のパック支持体。
【0008】
【発明の実施の形態】(1)本発明の高分子シート状パック支持体の必須成分であるガラス転移温度が25〜60℃の高分子重合体(例えば、ノルボルネンを構成モノマーとして重合体であるポリノルボルネン等があげられる)
本発明のパック支持体は、必須成分であるノルボルネンを構成モノマーとして重合されたポリノルボルネンを含有することを特徴とする。ノルボルネン以外には、通常化粧料などで使用されている高分子の構成モノマーを任意の構成モノマーとして含有することが出来る。この様な任意の構成モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、それらのエステル類、スチレン、ビニルアルコール等が好ましく例示でき、その性状も液体から固体まで種々認容できるが、本発明のパック支持体及びパック化粧料の必須成分としての重合体は、ジエン系エラストマーであることが好ましい。ここで、ジエン系エラストマーとは、構成モノマーの少なくとも60%以上がジエン系の化合物であって、ゴム乃至は固形状の形態を有するものを意味する。この様な重合体の好ましいものとしては、ノルボルネンのみを重合したポリノルボルネンが特に好ましく例示できる。ポリノルボルネン(ノーソレックスNS:日本ゼオン製)は、分子量約300万であり、形状回復樹脂であり、エチレンとシクロペンタジエンからディールス・アルダー反応により、ノルボルネンを合成し、このノルボルネン・モノマーを開環重合して得られる二重結合と五員環が交互に結合した構造を有するポリマーであり、形状は白色粉体であり、比重は0.96である。更に、多孔性(ポーラス)であり、3次元構造を有する。特に、流動パラフィンやスクワランなどの炭化水素系の低極性オイルとの相溶性が非常に良く、オイルを多量に吸収し、吸収したかたまりは、ハンドリングが用意であり、水には不溶である。この様な機能性高分子であるポリノルボルネンの性質を有効利用し、パック支持体及びパック化粧料として使用するのが可能である。本発明のパック支持体及びパック化粧料であるポリノルボルネンのガラス転移温度、即ち高温で柔らかい高分子が、冷却固化しガラス化する温度は、約摂氏35℃であり、ポリノルボルネン100%含有したパック支持体であれば、35℃以上に加温し成形し、35℃以下の温度に冷却することにより、固めのシート状に成形することもできる。ポリノルボルネンに種々のオイルを含有させることによりガラス転移温度を下降させることができる。特に、ポリノルボルネンは、比較的低極性のオイルを含有させることができ、約0.1〜10倍量までの貯蓄能力がある。含有させるオイルの種類としては、炭化水素、シリコーン、エステル、トリグリセライド等が挙げられ、これら一種乃至二種以上を含有させることができる。これによって、ポリノルボルネンのシートの固さや固化温度を自由に調節することができる。
【0009】(2)本発明のパック支持体であるポリノルボルネンに含有させるオイルの種類。
本発明のパック支持体は、ポリノルボルネン及び/又は、炭化水素、シリコーン、エステル、トリグリセライドの一種乃至二種以上を含有することを特徴とする。ポリノルボルネンに含有させるオイルの種類は、1)パラフィン系炭化水素として、イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、オリーブスクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、ノルマルパラフィン、パラフィン、プリスタン、ザメン、ガズゼン、ラウラン、オゾケライト、セレシン、ポリエチレン末等が挙げられる。2)オレフィン系炭化水素として、9−メチルノナデカン、パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。3)シリコーンとして、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルポリシクロシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、トリメチシロキシケイ酸液、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シクロヘキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、メチルポリシロキサンエマルション、環状シリコーン樹脂、環状ポリジメチルシロキサン、トリメチルシロキサン、メチルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、アミノエチルアミノプロピルシロキサン、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体エマルション、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル、メチルフェニルポリシロキサン、ポリペンタジエン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メタクリル変性メチルポリシロキサン等が挙げられる。
【0010】エステルとしては、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸プロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸イソトリデシル、オレイン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソプロピル、オレイン酸オレイル、オレイン酸プロピル、オレイン酸イソアミル、オレイン酸アリル、リノール酸プロピル、リノール酸イソプロピル、リノール酸へプチル、リノレイン酸エチジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、ミリスチン酸エチレングリコール、ラウリン酸エチレングリコール、パルミチン酸エチレングリコール、オレイン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ラウリン酸プロピレングリコール、ミリスチン酸プロピレングリコール、パルミチン酸プロピレングリコール、オレイン酸プロピレングリコール、アルギン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、リノール酸プロピレングリコール、オクタン酸セチル、ジメチルオクタン酸ヘキシデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸グリセリル、エルカ酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル等が挙げられる。又トリグリセライドとしては、トリグリセリルイソステアレート、ヒマシ油、半硬化ヒマシ油、硬化ヒマシ油、水素添加パーム油脂肪酸トリグリセリド、牛脂脂肪酸トリグリセリド、水素添加牛脂脂肪酸トリグリセリド、アボガド油、メドウフォーム油、杏仁油、ブドウ種子油、サザンカ油、サフラワー油、アルモンド油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、ヘーゼルナッツ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ローズヒップ油、ゴマ油、オリーブ油、ミンク油、オトギリ草油、綿実油、椿油、ホホバ油、月見草油、マカデミアナッツ油、ローズヒップ油、ヘーゼルナッツ油、メドウフォーム油、トリー2―エチルヘキサン酸グリセリン、ラノリン脂肪酸トリグリセリド、精製牛脂、タートル油、モクロウ、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、ヤシ油脂肪酸トリグリセリド等が挙げられる。
【0011】(3)本発明の必須成分である温度の調整手段本発明のパック支持体は、機能性及び簡便性の面で向上を目的とするためにポリノルボルネンのガラス転移温度利用するので、温度調整手段が必須であることを特徴とする。温度調整手段には、蒸しタオル、赤外線ランプ、スチームや温度調整用組成物等が用いられる。何れもポリノルボルネンのガラス転移温度である約35℃に調整できれば特段の限定はない。この中で、温度調整するのに安全性、容易性の面で、温度調整組成物を利用するのが好ましい。温度調整用組成物は、A)アルギン酸の固化剤の溶液と、B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの構成要素からなる。
A)アルギン酸の固化剤の溶液とは、アルギン酸と反応して不溶性のジェルを生成させる作用を有する化合物の総称であり、具体的には、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などの金属の可溶性の塩が好ましく例示でき、特に、硫酸カルシウムが好適に例示できる。これらアルギン酸の固化剤を溶かす溶剤としては、この様な塩を溶かし、アルギン酸の固化剤が形成する不溶性の塩を溶かさない溶剤が好ましく、中でも水が特に好ましい。勿論少量のエタノールやグリセリン等のアルコール類を含むことは、ジェル生成に影響を与えないので可能である。かかるアルギン酸の固化剤の溶液の好ましい形態は、硫酸カルシウムの5〜15重量%水溶液である。
【0012】B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物とは、ここで、水溶性のアルギン酸の塩とは、水に溶けて粘液状を呈するものであれば特段の限定はなく、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、トリエチルアミン塩やトリエタノールアミン塩等の有機アミン塩、アルギニン塩やリジン塩等の塩基性アミノ酸塩などが例示できるが、水溶性の高さと安全性の面でアルギン酸のアルカリ金属塩、中でもナトリウム塩を用いることが特に好ましい。アルギン酸とその塩は2種以上組み合わせて使用することも可能であるが、この様な場合においてもナトリウム塩との組み合わせが好ましく、ナトリウム塩を単独で使用することが特に好ましい。この様なアルギン酸及び/又はその塩の、アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物全量に対する含有量は1〜10重量%が好ましく、更に好ましくは3〜7重量%である。また、金属酸化物としては、酸乃至は水によって発熱するものが好ましく、例えば、酸化マグネシウム、酸化亜鉛などが好ましく例示できる。このうち特に好ましいものは、酸化マグネシウムである。これは、水乃至酸との反応の際に生ずる熱量が大きいからである。このような金属酸化物は唯1種を含有させることもでき、2種以上を組み合わせて含有させることもできる。最も好ましい形態は、酸化マグネシウムのみを含有させる形態である。また、アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物全量に対する金属酸化物の好ましい含有量は、1〜10重量%であり、更に好ましくは、3〜7重量%である。これらの成分以外に、水と混和することにより水和熱を発生する多価アルコール、取り分けグリセリンを含有することが好ましい。かかる多価アルコールの含有量は、アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物全量に対して、好ましくは60〜97重量%であり、更に好ましくは70〜95重量%である。
【0013】C)酸の溶液とは、通常化粧品で使用されているもので有ればとくだんの限定無く使用することができ、塩酸、硝酸、リン酸などの鉱酸類、蟻酸、酢酸などのカルボン酸、乳酸、グリコール酸等のオキシカルボン酸、シュウ酸、アジピン酸等の多塩基酸、クエン酸等のオキシ多塩基酸などが好ましく例示でき、この中でオキシ多塩基酸が更に好ましく、最も好ましくは、クエン酸である。かかる酸の含有量は、酸の溶液全量に対して10〜30重量%が好ましく、12〜25重量%が特に好ましい。これら酸を溶かす溶剤としては、このような酸を溶かし、アルギン酸と固化剤が形成する不溶性の塩を溶かさない溶剤が好ましく、水が中でも特に好ましい。
【0014】(温度調整組成物による温度調整方法)温度調節組成物により加温されることにより、ポリノルボルネンのパック支持体は、ガラス転移温度付近で形状変化することにより皮膚上の形態に密着し、パック支持体の機能に求められる閉塞性の向上、有効物質の経皮吸収促進や余分な皮脂の除去等が効率的になる。次に、温度調節組成物の使用方法のパターンを示す。
1. A)、B)及びC)の構成要素を速やかに混合し、素早くポリノルボルネンパック支持体上に塗布する。
2. B)及びC)の構成要素を速やかに混合し、ポリノルボルネンパック支持体上に塗布した後、A)を噴霧などして振りかける。
3. 予めA)をポリノルボルネンパック支持体上に塗布し、これにB)とC)とを速やかに混合したものをその上に塗布する。
4. ポリノルボルネンパック支持体上にA)を含浸させた補助的な支持体を置き、その上にB)とC)を素早く混合したものを塗布する。
5. B)及びC)の構成要素を速やかに混合し、ポリノルボルネンパック支持体上に塗布した後、A)を含浸させた補助的な支持体を貼附する。
ここで用いる温度調整組成物は、ポリノルボルネンパック支持体上に直接、或いはポリノルボルネンパック支持体上に不織布のような補助的な支持体でカバーした上に、どちらでも使用することができるが、加温により皮膚に密着したポリノルボルネンパック支持体上の形状の安定化や閉塞性向上の面で優れるために支持体を利用する4の温度調整方法を用いることが特に好ましい。
【0015】(4)本発明のポリノルボルネンを含有するパック支持体本発明のパック支持体は、ポリノルボルネンを含有することを特徴とし、機能性及び簡便性が向上し、パック施術において有用である。パック支持体としてポリノルボルネンを利用するパック施術工程を示す。ポリノルボルネンをガラス転移温度を利用して、シート状の支持体に形成する。即ち、第一工程として、通常パックに含有される種々の有効成分(例えば、抗老化剤、保湿剤、美白剤、コラーゲン線維束再構築剤、シワ改善剤、過剰皮脂除去剤、細胞賦活剤、ビタミンA及び類縁体、ビタミンB及び類縁体、ビタミンC及び類縁体、ビタミンD及び類縁体,E及び類縁体、ビタミンK及び類縁体等が挙げられる)を加えた化粧水、乳液、クリーム、エッセンス、ジェルを皮膚上に塗布する、この時、化粧水、乳液、クリーム、エッセンス、ジェルを補助的な支持体を介して、或いはそのまま皮膚上に塗布しても良い。補助的な支持体としては、不溶性の、例えば、リント布、不織布、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、塩化ビニルシート等のポリマーシートなどが例示できる。(これらの中では、マトリックス配向性の点で不織布が特に好ましい。)これら補助的な支持体は、皮膚上に塗布した化粧料を保持するのに有用であるため、これら補助的な支持体を介した方が好ましい。第二工程として、シート状のポリノルボルネン支持体を化粧料を塗布した皮膚上にのせる、更に、A)アルギン酸の固化剤の溶液と、B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物と、C)酸の溶液との3つの要素からなる温度調整用組成物を前述の1〜5の何れかの方法により、シート状のポリノルボルネン支持体上に適用する。これは、温度調整用組成物によりポリノルボルネンの特性であるガラス転移温度の約35℃(転移領域:約35〜36℃、オイルを添加したポリノルボルネンの転移温度及び転移領域は下降し、35℃未満になる)の熱を加えることによりシート状のポリノルボルネン支持体を形状変化可能な柔軟な状態にさせ、凹凸状態のある皮膚形態に密着させる事によりパック支持体としての機能を発揮させる。その後、ガラス転移温度以上の温度変化により皮膚形態にフィットしたパック支持体のシート状のポリノルボルネンの上の温度調整用組成物の温度が低下しガラス転移温度以下となって、柔軟性を失いフィットしたポリノルボルネンを簡便に剥離することもできるし、更に、柔軟性を失いフィットしたポリノルボルネンの上に再びスチームタオル等により加温することによりガラス転移温度以上にし、ポリノルボルネンの形状回復機能を利用し、最初に適用した状態の均一なシート状態に戻すことにより皮膚表面から剥離しても良い。以上のように、ポリノルボルネンをパック支持体として利用することにより、パック施術時に、保温効果が増し、パック終了時に簡便に剥離でき、皮膚上に残存物が無く、従来のパック形態では難しい十分な閉塞性が得られ、有効成分の経皮吸収を促進し、余分な皮脂の除去等に優れ、且つシート状パックのように、取り扱いが簡便なパック支持体を提供することが可能である。この様に、通常パックに含有される種々の有効成分(例えば、抗老化剤、保湿剤、美白剤、コラーゲン線維束再構築剤、シワ改善剤、過剰皮脂除去剤、細胞賦活剤、ビタミンA、D,E及びその誘導体等が挙げられる)を加えた化粧水、乳液、クリーム、エッセンス、ジェル等及びポリノルボルネンパック支持体を組み合わせキットとして用いるのが使用上便利である。
【0016】(5)本発明のポリノルボルネンパック支持体及び/又は化粧料に含有されるフローラルハーブ調並びに/若しくは、グリーンフローラル調の調香を有する香料組成物。
本発明のポリノルボルネンパック支持体及び化粧料は、フローラルハーブ調及び/又は、グリーンフローラル調の調香を有する香料組成物を含有することを特徴とする。フローラルハーブ調の香料組成物は、天然のラバンジンオイル、ゼラニウムオイル、オレンジオイル、ローズマリーオイル、セージオイル、ユーカリオイルなどのアロマハーブをトップに各々約0.5〜5%配合するのが好ましく、更に、ヘジオン(メチルジヒドロジャスモネート)、リナロール、ムスクC−14(エチレンドデカンジオエート)、リナリルアセテート、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、リリアル、ライラル、イオノンベータ、ヘリオナル、ベンジルアセテート、ガラクソライドなどを約0.5〜3%配合することが好ましい。一方、グリーンフローラル調の香料組成物は、ゼラニウムオイル、ローズマリーオイル、ユーカリオイル、ラバンジンオイル、オレンジオイルなどのアロマハーブをアクセント各々約1〜7%配合するのが好ましく、更に、ムスクC−14(エチレンドデカンジオエート)、ヘジオン(メチルジヒドロジャスモネート)、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、リリアル、ライラル、リナロール、イオノンベータ、リナリルアセテート、ジヒドロミルセノール、リーフアルコール、ヘリオナールなどを約0.1〜3%配合することが好ましい。これらの香料組成物には、エッセンシャルオイルだけでなく、香料組成物の安定化や希釈のために、通常、エタノールや多価アルコールが配合される。多価アルコールの種類としては、酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール200,ポリエチレングリコール300,ポリエチレングリコール400,プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。これらは唯一種を含有させることも出来るし、二種以上組み合わせて含有させることも出来る。本発明の香料組成物中に含有させるエタノール及び多価アルコールは、好ましい含有量は、0.1〜60重量%であり、更に好ましくは1〜40重量%である。これは、多すぎると皮膚刺激などの副作用が生じる場合があり、少なすぎると香料組成物の安定化が保てないからである。ポリノルボルネンパック支持体及び化粧料中に含有される該香料組成物の含有量は、0.0001〜10重量%が好ましく、更に好ましくは、0.01〜5重量%である。
【0017】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【0018】<実施例1、2>予め、ポリノルボルネン20gを撹拌しながら香料を加え、このゴム流動状態のポリノルボルネンをガラス転移温度以上(約35〜36℃以上)に調整し、保持しながら約400cm2の面積に均一にシート状に形成する。これをラミネートの袋で一枚ずつ保存しておいた。下記に示す処方に従って、常法によりホワイトケアエッセンスを作成した。実施例1として、ホワイトケアエッセンスを適量とり、洗顔後の顔に直接塗布し、約5分間、皮膚にホワイトケアエッセンスをある程度浸透させた後に、前記のポリノルボルネンシート(約20g)をパック支持体として利用し顔面を覆い、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上のポリノルボルネンパック支持体上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃以上)、約20分間パック施術を行った。実施例2として、ホワイトケアエッセンスを適量含んだ不織布で、洗顔後の顔を覆い、約5分間、皮膚にホワイトケアエッセンスをある程度浸透させ、その後に、ポリノルボルネンシート(約20g)をパック支持体として利用し顔面を覆い、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上のポリノルボルネンシート上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行った。比較例1として、ホワイトケアエッセンスを適量とり、洗顔後の顔に直接塗布し、約5分間、皮膚にホワイトケアエッセンスをある程度浸透させ、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行った。比較例2として、ホワイトケアエッセンスを適量含んだ不織布で、洗顔後の顔を覆い、約5分間、皮膚にエッセンスをある程度浸透させ、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行った。このパック試験のパネラーはシミ・ソバカスに悩む人で、各群5人を用いた。この様なパックを2回/週、3ヶ月間行った後に、シミ・ソバカスの改善度を評価した。かなり改善した、改善した、変化無しの基準で評価した。結果を表1に示す。実施例1及び実施例2は、比較例1及び2に比べ、保温効果が増し、ポリノルボルネン支持体による顔面(皮膚形態)への密着性が向上し、従来のパックでは得られない十分な閉塞性が得られ、美白成分の経皮吸収を促進し、美白効果が顕著に得られたことがわかる。支持体の除去方法として、ポリノルボルネン支持体の上の温度調整用組成物の温度が低下しガラス転移温度以下となって、柔軟性を失ってフィットしたポリノルボルネンを剥離することでパック施術が終わる。更に、柔軟性を失いフィットしたポリノルボルネンの上に再びスチームタオル等により加温することによりガラス転移温度以上にし、ポリノルボルネンの形状回復機能を利用し、最初に適用した状態の均一なシート状態に戻すことにより皮膚表面から剥離しても良い。ポリノルボルネン支持体の剥離後は、皮膚上に残存物がなく、洗顔の必要性がなかった。パック施術時に、この様に取り扱いが簡便なパック支持体であった。尚、ポリノルボルネンのシート状のパック支持体には、フローラルハーブ調(アロマティックフローラルムスキー調)の調香を有する香料組成物を0.05重量%含有する。このものはエステティック施術に於いてディープリラクゼーションに寄与していた。
(ホワイトエッセンス)
1,3−BG 2 重量部グリセリン 15 重量部変性5号アルコール 5 重量部1,2−ペンタンジオール 3 重量部苛性カリ 0.4 重量部ビタミンE 0.01重量部グリチルリチン酸ジカリウム 0.01重量部パラオキシ安息香酸メチル 0.15重量部アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.01重量部キサンタンガム 0.3 重量部エスクレシド 0.01重量部パンテテインスルホン酸カルシウム 0.01重量部カルボキシビニルポリマー 0.13重量部アスコルビン酸2グルコシド 2 重量部ブクリョウエキス 0.01重量部クジンエキス 0.1 重量部ポリオキシエチレン硬化ヒマシユ(50) 0.3 重量部ショ糖ラウリン酸エステル 0.2 重量部精製水 71.31重量部【0019】
(温度調整用組成物)
A)アルギン酸の固化剤の溶液塩化カルシウム 2 重量部精製水 18 重量部B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物アルギン酸ナトリウム 3 重量部グリセリン 40 重量部酸化マグネシウム 3 重量部カオリン 5 重量部C)酸の溶液クエン酸 9.3重量部精製水 44.7重量部【0020】
【表1】

【0021】<実施例3、4>予め、ポリノルボルネン20gを撹拌しながら香料を加え、このゴム流動状態のポリノルボルネンをガラス転移温度以上(約35〜36℃以上)に調整し、保持しながら約400cm2の面積に均一にシート状に形成する。これをラミネートの袋で一枚ずつ保存しておいた。下記に示す処方に従って、常法によりオイルコントロールジェルを作成した。実施例3として、オイルコントロールジェルを適量とり、洗顔後の顔に直接塗布し、約5分間、皮膚にオイルコントロールジェルをある程度浸透させた後に、前記のポリノルボルネンシート(約20g)をパック支持体として利用し顔面を覆い、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上のポリノルボルネンパック支持体上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃以上)、約20分間パック施術を行った。実施例4として、オイルコントロールジェルを適量含んだ不織布で、洗顔後の顔を覆い、約5分間、皮膚にオイルコントロールジェルをある程度浸透させ、その後に、ポリノルボルネンシート(約20g)をパック支持体として利用し顔面を覆い、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上のポリノルボルネンシート上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行った。比較例3として、オイルコントロールジェルを適量とり、洗顔後の顔に直接塗布し、約5分間、皮膚にオイルコントロールジェルをある程度浸透させ、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行った。比較例4として、オイルコントロールジェルを適量含んだ不織布で、洗顔後の顔を覆い、約5分間、皮膚にオイルコントロールジェルをある程度浸透させ、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行った。このパック施術を過剰皮脂に悩むパネラー各5人を集め、この様なパックを1回/週、1ヶ月間行った後に、過剰皮脂の改善度を評価した。かなり改善した、改善した、変化無しの基準で評価した。かなり改善した、改善した、変化無しの基準で評価した。結果を表2に示す。実施例3及び実施例4は、比較例3及び4に比べ、ポリノルボルネンシートによる顔面(皮膚形態)への密着性が向上し、従来のパックでは得られない十分な閉塞性が得られ、皮脂吸収成分の皮膚への密着性を増し、過剰皮脂吸収効果が顕著に得られたことがわかる。支持体の除去方法として、ポリノルボルネン支持体の上の温度調整用組成物の温度が低下しガラス転移温度以下となって、柔軟性を失ってフィットしたポリノルボルネンを剥離することでパック施術が終わる。更に、柔軟性を失いフィットしたポリノルボルネンの上に再びスチームタオル等により加温することによりガラス転移温度以上にし、ポリノルボルネンの形状回復機能を利用し、最初に適用した状態の均一なシート状態に戻すことにより皮膚表面から剥離しても良い。ポリノルボルネン支持体の剥離後は、皮膚上に残存物がなく、洗顔の必要性がなかった。パック施術時に、この様に取り扱いが簡便なパック支持体であった。尚、ポリノルボルネンシートのパック支持体には、グリーンフローラル調(フレッシュフローラルムスキー調)の調香を有する香料組成物を0.05重量%含有する。このものはエステティック施術に於いてディープリラクゼーションに寄与していた。
(ホットジェル)グリセリン 76.63重量部ジプロピレングリコール 15 重量部1,2−ペンタンジオール 5 重量部トリエタノールアミン 0.2 重量部黄酸化鉄 0.01重量部黒酸化鉄 0.01重量部グンジョウ 0.01重量部セバシン酸ジイソプロピル 0.1 重量部パラオキシ安息香酸メチル 0.03重量部ポリエチレン末 1.6 重量部含流ケイ酸アルミニウム 0.01重量部ブクリョウエキス 0.1 重量部カルボキシビニルポリマー 0.4 重量部結晶セルロース 0.7 重量部オイルセンサーパウダー 0.1 重量部【0022】
(温度調整用組成物)
A)アルギン酸の固化剤の溶液塩化カルシウム 2 重量部精製水 18 重量部B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物アルギン酸ナトリウム 3 重量部グリセリン 40 重量部酸化マグネシウム 3 重量部カオリン 5 重量部C)酸の溶液クエン酸 9.3重量部精製水 44.7重量部【0023】
【表2】

【0024】<実施例5、6>予め、ポリノルボルネン20gを撹拌しながら香料を加え、このゴム流動状態のポリノルボルネンをガラス転移温度以上(約35〜36℃以上)に調整し、保持しながら約400cm2の面積に均一にシート状に形成する。これをラミネートの袋で一枚ずつ保存しておいた。下記に示す処方に従って、常法によりモイスチャークリームを作成した。実施例5として、モイスチャークリームを適量とり、洗顔後の顔に直接塗布し、約5分間、皮膚にモイスチャークリームをある程度浸透させた後に、前記のポリノルボルネンシート(約20g)をパック支持体として利用し顔面を覆い、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上のポリノルボルネンパック支持体上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃以上)、約20分間パック施術を行った。実施例6として、モイスチャークリームを適量含んだ不織布で、洗顔後の顔を覆い、約5分間、皮膚にモイスチャークリームをある程度浸透させ、その後に、ポリノルボルネンシート(約20g)をパック支持体として利用し顔面を覆い、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上のポリノルボルネンシート上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行った。比較例5として、モイスチャークリームを適量とり、洗顔後の顔に直接塗布し、約5分間、皮膚にモイスチャークリームをある程度浸透させ、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行った。比較例6として、モイスチャークリームを適量含んだ不織布で、洗顔後の顔を覆い、約5分間、皮膚にモイスチャークリームをある程度浸透させ、次に、下記処方に示す温度調節組成物を作成し、顔面上に塗布し、温度調節を行い(約35〜36℃)、約20分間パック施術を行った。このパック施術を乾燥肌に悩むパネラー各5人を集め、この様なパックを1回/週、1ヶ月間行った後に、乾燥肌の改善度を評価した。かなり改善した、改善した、変化無しの基準で評価した。かなり改善した、改善した、変化無しの基準で評価した。結果を表3に示す。実施例5及び実施例6は、比較例5及び6に比べ、保温効果が増し、ポリノルボルネンシートによる顔面(皮膚形態)への密着性が向上し、従来のパックでは得られない十分な閉塞性が得られ、皮膚への密着性を増し、保湿性が向上し、乾燥肌の改善が顕著にあらわれたことがわかる。支持体の除去方法として、ポリノルボルネン支持体の上の温度調整用組成物の温度が低下しガラス転移温度以下となって、柔軟性を失ってフィットしたポリノルボルネンを剥離することでパック施術が終わる。更に、柔軟性を失いフィットしたポリノルボルネンの上に再びスチームタオル等により加温することによりガラス転移温度以上にし、ポリノルボルネンの形状回復機能を利用し、最初に適用した状態の均一なシート状態に戻すことにより皮膚表面から剥離しても良い。ポリノルボルネン支持体の剥離後は、皮膚上に残存物がなく、洗顔の必要性がなかった。パック施術時に、この様に取り扱いが簡便なパック支持体であった。尚、ポリノルボルネンシートのパック支持体には、グリーンフローラル調(フレッシュフローラルムスキー調)の調香を有する香料組成物を0.05重量%含有する。このものはエステティック施術に於いてディープリラクゼーションに寄与していた。
(モイスチャークリーム)
1,3−BG 2 重量部グリセリン 8 重量部セタノール 2 重量部1,2−ペンタンジオール 3 重量部苛性カリ 0.05重量部マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3 重量部スクワラン 7 重量部パラオキシ安息香酸メチル 0.15重量部d−δ―トコフェロール 0.01重量部硫酸化トレハロース 0.1 重量部ヒアルロン酸ナトリウム 0.2 重量部ホ゜リメタクロイルオキシエチルホスホリルコリン液 0.05重量部ブクリョウエキス 0.01重量部モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25) 1.5 重量部ポリオキシエチレン硬化ひまし油(50) 0.3 重量部親油型モノオレイン酸グリセリン 1.5 重量部ステアリン酸 1 重量部サラシミツロウ 0.5 重量部合成鯨ロウ 1 重量部NPゼリー 10 重量部精製水 57.63重量部【0025】
(温度調整用組成物)
A)アルギン酸の固化剤の溶液塩化カルシウム 2 重量部精製水 18 重量部B)アルギン酸及び/又は水溶性のアルギン酸の塩と金属酸化物を含む組成物アルギン酸ナトリウム 3 重量部グリセリン 40 重量部酸化マグネシウム 3 重量部カオリン 5 重量部C)酸の溶液クエン酸 9.3重量部精製水 44.7重量部【0026】
【表3】

【0027】
【発明の効果】本発明によれば、パック料使用後に、皮膚上に残存物が無く、不織布などでは得られない十分な閉塞性が得られ、有効成分の経皮吸収を促進し、且つシート状パックのように、取り扱いが簡便なパック支持体を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000113470
【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社
【出願日】 平成13年4月25日(2001.4.25)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−322028(P2002−322028A)
【公開日】 平成14年11月8日(2002.11.8)
【出願番号】 特願2001−127186(P2001−127186)