| 【発明の名称】 |
水中油型乳化組成物及び該組成物を用いた皮膚化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 美智子
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| 【要約】 |
【課題】界面活性剤を用いることなく、安全性及び使用感の優れた水中油型乳化皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】アルキル変性カルボキシビニルポリマー、バチルアルコール、及び高級脂肪酸を用いる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】アルキル変性カルボキシビニルポリマー及びバチルアルコールを含有することを特徴とする水中油型乳化組成物。 【請求項2】アルキル変性カルボキシビニルポリマーが0.05重量%〜0.5重量%、バチルアルコールが0.05重量%〜2重量%含有する請求項1に記載の水中油型乳化組成物。 【請求項3】請求項1〜2に記載の組成物に炭素数12以上の高級脂肪酸を添加することを特徴とする水中油型乳化組成物。 【請求項4】高級脂肪酸を0.05重量%〜2.5重量%添加する請求項3に記載の水中油型乳化組成物。 【請求項5】請求項1〜4に記載の水中油型乳化組成物を用いた皮膚化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明はうるおい感に優れ、かつべたつき感の極めて少ない安全性の高い水中油型皮膚化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から皮膚化粧料には安全性や刺激性の問題から、いわゆる界面活性剤を用いない乳化処方が好まれる傾向にある。このような観点からアルキル変性カルボキシビニルポリマーを利用する、いわゆる界面活性剤を用いない乳化処方技術が研究されている。例えば特開平7−206629にはアルキル変性カルボキシビニルポリマー及びシリコーン及び固体脂による乳化組成物が、WO97/02090にはアルキル変性カルボキシビニルポリマー及び固形状の高級アルコール及びシリコーンによる乳化組成物が開示されている。しかしながらこのような、いわゆる界面活性剤を用いない乳化組成物はベたつき等の使用性に問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようにいわゆる界面活性剤を用いない乳化処方のべたつき感を解決することを課題とした。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者はべたつき感などの使用性を改善すべく鋭意研究した結果、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとバチルアルコールを用いることにより、いわゆる界面活性剤を用いることなく、使用感の優れた水中油型乳化皮膚化粧料を形成しうることを見出した。バチルアルコールはそれ自身が保湿性を持ち、また抗炎症効果や静菌力を持つことから、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとバチルアルコールの組み合わせによる乳化組成物は極めて良好な使用感と、皮膚化粧料としての効果を確認されること、更にこれに高級脂肪酸を添加すると更に良好な使用感を示すことを確認するに至り、本発明を完成した。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明に用いられるアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体で、例えばPemulen TR−1、Pemulen TR−2(日光ケミカルズ)の商品名で販売されている。 【0006】本発明で用いるバチルアルコールは、C18のアルキル基を持つグリセリルモノアルキルエーテルで、商品名:バチルアルコール100(日光ケミカルズ)あるいはバチルアルコールEX(日光ケミカルズ)として市販されている。 【0007】本発明で用いる高級脂肪酸はラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等化粧品に利用可能なものであれば制限されないが、使用感を良好にするためにはミリスチン酸、及びステアリン酸が好適である。 【0008】また更に、本発明の乳化組成物には3重量%程度までのグリセリンモノ脂肪酸エステル及び/又はグリセリンジ脂肪酸エステルを添加することにより、同様に使用感を高めることができる特徴がある。グリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸としてはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等特に制限されることはない。 【0009】本発明で使用される油相成分としてはエステル系の油相成分、炭化水素系の油相成分、動植物油、シリコーン等、化粧料で許容される油は本発明の効果に影響を及ぼさない範囲で特に制限されることなく利用可能であるが、使用感を良好にするためにはシリコーンが好適である。本発明の効果を損なわない範囲で、これらの中から1種類又は2種類以上を任意に選択することができる。 【0010】本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分のほか本発明の効果を損なわない範囲で化粧品、医薬部外品などの皮膚外用剤に配合される成分として動植物油由来の硬化油、天然由来のロウ、フッ素系の油相成分、高級アルコール、増粘剤、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール、糖、高分子化合物、生理活性成分、経皮吸収促進剤、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。 【0011】 【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の技術範囲がこれらに限定されるものではない。なお配合量は重量%で示す。 (1)試料の調製法水中油型乳化法の常法に従い実施例および比較例の乳化組成物を調製した。 (2)評価方法使用性については18〜35才の女性をモニターとして(10名)、使用性(リッチ感、べたつき感、きしみ感)について下記基準で官能評価することで行った。なおリッチ感とはべたつき感を感じることなく「うるおい」を与えることをいう。またきしみ感とは乳化組成物を肌に適用した場合に、途中で「つっかかり」を感じる状態をいう。 (リッチ感) ◎:十分なリッチ感を感じる○:リッチ感を感じる△:ややリッチ感を感じる×:リッチ感を全く感じない(べたつき感) ◎:全くべたつきを感じない○:僅かにべたつきを感じる△:ややべたつきを感じる×:べたつきを感じる(きしみ感) ◎:全くきしみを感じない○:僅かにきしみを感じる△:ややきしみを感じる×:きしみを感じるこれらの結果を表1に示す。 【0012】 【表1】
【0013】表1に示されるようにアルキル変性カルボキシビニルポリマー及びバチルアルコールを用いた皮膚化粧料はリッチ感、べたつき感、きしみ感ともに優れる。 【0014】更にアルキル変性カルボキシビニルポリマー及びバチルアルコールを用いた皮膚化粧料に、グリセリンモノ脂肪酸エステル及び/又はグリセリンジ脂肪酸エステルを併用したときの使用性に対する効果を表2に示す。 【0015】 【表2】
【0016】表2に示されるようにアルキル変性カルボキシビニルポリマー及びバチルアルコールを用いた皮膚化粧料に、更にグリセリンモノ脂肪酸エステル及び/又はグリセリンジ脂肪酸エステルを併用することによりリッチ感、べたつき感、きしみ感ともに更に優れる。 【0017】更にアルキル変性カルボキシビニルポリマー及びバチルアルコールを用いた化粧品処方の具体例を示す。 (調製法)実施例1、比較例1〜4と同様の方法で乳化組成物を調製した。 (評価法)実施例1、比較例1〜4と同様の方法で評価した。 実施例4:リップジェル 重量%油相 ジメチルポリシロキサン 0.5 スクワラン 1.5 レシチン 0.05 ステアリン酸 0.1 バチルアルコール 0.15水相 防腐剤 0.25 グリセリン 17.0 ジプロピレングリコール 13.0 1,3−ブチレングリコール 10.0 ポリエチレングリコール 2.0 アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.5 水酸化カリウム 適量 イオン交換水 残量実施例5:美容液 重量%水相 ジメチルポリシロキサン 1.0 シクロメチコン 1.0 サフラワー油 1.0 ホホバ油 1.5 レシチン 0.1 ステアリン酸 0.2 バチルアルコール 0.2油相 防腐剤 0.25 グリセリン 7.0 1,3−ブチレングリコール 8.0 ポリエチレングリコール 3.0 水溶性多糖類 5.0 アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.15 水酸化カリウム 適量 イオン交換水 残量実施例6:保湿液 重量%油相 ジメチルポリシロキサン 1.2 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.4 オリーブスクアラン 0.4 ステアリン酸 0.1 バチルアルコール 0.1水相 防腐剤 0.25 グリセリン 8.0 ジプロピレングリコール 12.0 ポリエチレングリコール 2.0 水溶性多糖類 5.0 アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.05 水酸化カリウム 適量 イオン交換水 残量実施例7:乳液 重量%油相 ジメチルポリシロキサン 3.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0 マカダミアナッツ油 1.0 サフラワー油 1.0 ステアリン酸グリセリル 0.2 ステアリン酸 0.2 バチルアルコール 0.3水相 防腐剤 0.25 グリセリン 7.0 1,3−ブチレングリコール 13.0 ポリエチレングリコール 1.0 水溶性多糖類 5.0 アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.2 水酸化カリウム 適量 イオン交換水 残量実施例8:保湿クリーム 重量%油相 ジメチルポリシロキサン 5.0 スクアラン 1.0 ククイナッツ 1.0 ホホバ油 2.5 スクワラン 2.0 レシチン 0.1 ステアリン酸 1.0 バチルアルコール 1.0水相 防腐剤 0.25 1,3−ブチレングリコール 7.0 グリセリン 13.0 ジプロピレングリコール 4.0 ポリエチレングリコール 1.0 水溶性多糖類 5.0 アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.15 カルボキシビニルポリマー 0.4 水酸化カリウム 適量 イオン交換水 残量実施例4〜8の処方例における使用性の評価は実施例1〜3、比較例1〜4と同様にして行った。これらの結果を表3に示す。 【0018】 【表3】
【0019】表3に示されるように実施例4〜8の処方例に示される皮膚化粧料はリッチ感、べたつき感、きしみ感ともに優れる。 【0020】 【発明の効果】以上詳しく示したように本発明によれば、いわゆる界面活性剤を用いることなく、安全性及び使用感に優れた水中油型乳化皮膚化粧料を形成しうる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000228729 【氏名又は名称】日本サーファクタント工業株式会社 【識別番号】000226437 【氏名又は名称】日光ケミカルズ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月20日(2001.4.20) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−316915(P2002−316915A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月31日(2002.10.31) |
| 【出願番号】 |
特願2001−122702(P2001−122702) |
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