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【発明の名称】 用時混合型外用組成物
【発明者】 【氏名】福井 寛

【氏名】中村 忠司

【氏名】黒沢 麻里

【氏名】鳥居 晶仁

【要約】 【課題】使用時に簡単に乳化系が崩れるにもかかわらず、経時の安定性に優れたエマルジョン型の外用組成物を提供すること。

【解決手段】水中油型エマルションである第1の組成物および油中水型エマルションである第2の組成物からなる外用組成物の組みを、用時に混合する用時混合型外用組成物とすることにより、通常の乳化型組成物では安定して得難い、「肌に溶け込むような感触」を安定して提供可能で、上記の課題を解決し得ることを見出した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】水中油型エマルションである第1の組成物および油中水型エマルションである第2の組成物からなる、用時混合型外用組成物。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外用組成物、具体的には、2種の要素組成物を用時混合して使用することを特徴とする、用時混合型外用組成物に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】外用組成物として用いる従来のエマルジョンは、水中油型エマルジョンおよび油中水型エマルジョンのいずれにおいても、乳化系が崩れていくときに、肌に溶け込んでいくような良い感触が得られる場合が多い。しかしながら、外用組成物において、このような「溶け込むような感触」を安定して提供することは困難である。なぜならば、エマルジョン型の外用組成物においては、通常、経時の安定性を保つことが第1に考慮され、かかる安定性を良好にすると、「溶け込むような感触」を提供する、乳化系の崩壊の度合いが低くなるからである。
【0003】このような状況を鑑み、マルティプルエマルジョンが提供されている。すなわち、水中油型エマルジョンの内相の油の中にさらに水を入れたり、油中水型エマルジョンの内相の水の中にさらに油を入れて複雑な乳化系を作り、その系を外部応力や成分の蒸発によって変化させていくことによって、複雑な使用性が実現されている。
【0004】しかしながら、これらの乳化系には、安定性に難がある傾向があり、製品が保存されている途中で分離を起こしたりする場合が認められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決すべき課題は、使用時に簡単に乳化系が崩れるにもかかわらず、経時の安定性に優れたエマルジョン型の外用組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、経時で安定な水中油型エマルジョンおよび油中水型エマルジョンを用時混合することによって、容易に乳化系が崩れ、これにより、「溶け込むような感触」を確実に提供し得ることを見出した。
【0007】すなわち、本発明は、水中油型エマルションである第1の組成物および油中水型エマルションである第2の組成物からなる、用時混合型外用組成物(以下、本混合型組成物ともいう)を提供する発明である。
【0008】なお、第1の組成物または第2の組成物における、「第1」「第2」は、本混合型組成物の2つの必須構成要素を区別するために付した記号であり、特に、第1番目、第2番目の順番を表す意味合いを伴うものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明する。
第1の組成物について第1の組成物は、水中油型エマルジョンである。この第1の組成物の水中油型のエマルジョンを形成するために用いる乳化剤は、従来から水中油型エマルジョンを形成する場合に用いられる乳化剤、一般的には、HLBが8〜13付近の乳化剤を広く用いることができる。
【0010】具体的には、例えば、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキセチレンソルビタン、ポリエチレングリコールモノオレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリコールジエーテル、ラウロイルジエタノールアマイド、脂肪酸イソプロパノールアマイド、マルチトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル化多糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル等の非イオン性活性剤;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸をK,Na、トリエタノールアミン、アルギニン等で中和された脂肪酸石鹸;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン性界面活性剤;パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、ロート油、リニアドデシルベンゼン硫酸、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸、アシルメチルタウリン等のアニオン性界面活性剤;両性界面活性剤、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体〔市販品:ペミュレンTR−1、ペミュレンTR−2(共に、グッドリッチ社製)〕等の高分子乳化剤が挙げられる。
【0011】第1のエマルジョンの調製は、所望するエマルジョンの形態に応じた、常法を用いて行うことができる。すなわち、水相に乳化剤を溶解後、適当な攪拌下で油相を添加する「水中乳化剤法」、油中乳化剤法、石鹸生成法(nascant soap method) 、交互添加法(alternate addition method) 等を用いて、所望する態様の第1のエマルジョンを製造することができる。
【0012】第2の組成物について第2の組成物は、油中水型エマルジョンである。この第2の組成物の油中水型のエマルジョンを形成するために用いる乳化剤は、従来から油中水型エマルジョンを形成する場合に用いられる乳化剤、一般的には、HLBが3〜7付近の乳化剤を広く用いることができる。
【0013】具体的には、例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタントリステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類;グリセロールモノステアレート、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレート等のグリセリン脂肪酸エステル類;POE(5)、POE( 7. 5) 、POE(10)硬化ヒマシ油等のポリイキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリエーテル系のシリコーン界面活性剤、ポリオキシアルキレン化グリコール脂肪酸エステル系の界面活性剤等が挙げられる。
【0014】第2のエマルジョンの調製は、所望するエマルジョンの形態に応じた、常法を用いて行うことができる。すなわち、油相に乳化剤を溶解後、適当な攪拌下で水相を添加する「油中乳化剤法」、水中乳化剤法、石鹸生成法(nascant soap method) 、交互添加法(alternate addition method) 等を用いて、所望する態様の第2のエマルジョンを製造することができる。
【0015】本発明における第1のエマルジョンおよび第2のエマルジョンには、必要により、外用組成物において一般的に用いられる他の成分を、水相成分または油相成分、さらには付随的添加成分として、本発明の所期の効果を損なわない限り適宜配合することができる(単独配合だけではなく、これらの他の成分を2種以上の組み合わせ配合することも可能である)。
【0016】例えば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素;マカデミアナッツ油、オリーブ油、ラノリン等の油脂類;ホホバ油、カルナバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;ジメチルポリシロキサン、メチフェニルシロキサン等のシリコーン類;カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、コレステロール、フィトステロール等の高級アルコール類;カプリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ラノリン脂肪酸、リノール酸、リノレン酸等の高級脂肪酸;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、ムコ多糖、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キトサン等の保湿剤;エタノール等の低級アルコール;ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、フィチン等の酸化防止剤;安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、ヘキサクロロフェン等の抗菌剤等;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、3-(4'-メチルベンジリデン)-d-カンファー、3-ベンジリデン-d,1- カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2-フェニル-5- メチルベンゾキサゾール、2,2'- ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン、5-(3,3- ジメチル-2- ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2- オン等の紫外線吸収剤;
【0017】グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン、タウリン、アルギニン、ヒスチジン等のアミノ酸及びこれらのアルカリ金属塩と塩酸塩;アシルサルコシン酸(例えばラウロイルサルコシンナトリウム)、グルタチオン、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等の有機酸;ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB6 塩酸塩、ビタミンB6 トリパルミテート、ビタミンB6 ジオクタノエート、ビタミンB2 及びその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル(塩)、アスコルビン酸リン酸エステル(塩)、アスコルビン酸ジパルミテート等のビタミンC類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等のビタミン類;ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘導体、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカルプトーン、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサポニン類、パントテニルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、トラネキサム酸、アルブチン、セファランチン、プラセンタエキス等の各種薬剤;ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、クチナシ、サワラ等の植物の抽出物;色素、中和剤、香料、水等を、第1の組成物または第2の組成物に配合することができる。
【0018】第1の組成物および第2の組成物共、水中油型エマルジョンまたは油中水型エマルジョンがとり得る全ての剤型、具体的には、乳液、クリーム、ジェル等の剤型を選択し得る。また、第1の組成物の剤型と第2の組成物の剤型の組み合わせは、両組成物を混合した際の効果等を鑑みて自由に選択することが可能である。すなわち、第1の組成物の剤型と第2の組成物の剤型とは同一種類であってもよいし、異なる種類であってもよい。
【0019】本混合型組成物は、第1の組成物および第2の組成物を、使用時に混合して用いる形態の外用組成物である。上述のように、水中油型エマルジョンおよび油中水型エマルジョンにおいては、それぞれの乳化態様に適したHLBの界面活性物質が用いられているが、一旦両者のエマルジョンを混合すると、界面活性物質により与えられるHLBが、水中油型にも油中水型のどちらにも適さない中途半端な値になる。このため、急速に乳化系が崩壊し、この際に、剤の粘度および硬度が低下し、肌に染み込んでいくような感触が得られるものと思われる。このような水中油型エマルジョンと油中水型エマルジョンの混合は、例えば、二液収納容器であって、取り出し口が隣り合わせになっている2つのチューブに、水中油型エマルジョンおよび油中水型エマルジョンをそれぞれ充填しておき、同時に出すことによって容易に達成できる。また、この時にスタティックミキサー等を利用すると効果的に混合することができる。
【0020】本混合型組成物における、用時の第1の組成物と第2の組成物の混合比は、特に限定されないが、通常は、質量比で1:1程度が好ましい。このようにして、第1の組成物と第2の組成物を使用時に混合することにより、通常の乳化組成物においては得られがたい、肌に溶け込んでいくような良い感触(以下、「溶け込むような感触」ともいう)を、安定して提供することができる。
【0021】本混合型組成物は、外用組成物であり、外用用途に広く用いることができる。例えば、フェーシャル化粧品、ボディー化粧品、頭皮頭髪化粧品、各種の皮膚外用剤等として用いることができる。製品形態としても、乳液、クリーム、サンスクリーン、アフターサンローション、乳化ファンデーション、メーキャップ化粧料等において用いることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的に説明するが、この実施例により、本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、本実施例における配合量は、特に断わらない限り、配合する対象全体に対する配合成分の質量%で表す。
【0023】
〔実施例1〕 クリーム系混合型組成物 第1の組成物(O/Wクリーム) 配合成分 配合量(質量%)(1)セチルアルコール 5.0(2)ステアリン酸 3.0(3)スクワラン 10.0(4)グリセロールトリ2-エチルヘキサン酸エステル 7.0(5)ジプロピレングリコール 5.0(6)グリセリン 5.0(7)プロピレングリコールモノステアリン酸エステル 1.5(8)POE(20) セチルアルコールエーテル 1.5(9)トリエタノールアミン 適 量(10)アスコルビン酸グルコシド 2.0(11)クエン酸 適 量(12)クエン酸Na 適 量(13)防腐剤 適 量(14)酸化防止剤 適 量(15)香料 適 量(16)イオン交換水 残 余<製法>(16)に、(5)、(6)び(9)〜(13)を添加し、70℃に調整した(水相)。次に、油相〔(1)〜(4)、(7)、(8)〕を加熱溶解後、(14)、(15)を添加して、70℃に調整した。この油相を、先の水相に添加して予備乳化を行った。この予備乳化物の乳化粒子をホモミキサーで均一にした後、攪拌冷却を行って、室温まで冷却し、第1の組成物であるO/Wクリームを得た。
【0024】
第2の組成物(W/Oクリーム) 配合成分 配合量(質量%)(1)ベントン38(ナショナルレッド社) 2.0(2)ポリエーテル変性シリコン 1.0(3)環状シリコーン 30.0(4)Lーグルタミン酸ソーダ 1.0(5)ジプロピレングリコール 5.0(6)メチルパラベン 0.2(7)アルギニン塩酸塩 0.1(8)ビタミンA 0.1(9)香料 適 量(10)イオン交換水 残 量<製法>(2)、(3)を室温で均一混合した油相パーツに、(1)、(8)、(9)を加えて均一に分散を行ったものに、(10)に(4)〜(7)を溶解させた水相パーツを50℃に加温して、添加を行い、ホモミキサーで均一分散した後、室温まで冷却し、第2の組成物であるW/Oクリームを得た。
【0025】実使用試験1入浴後の20人の女性パネルの顔面に、それぞれ、第1の組成物、第2の組成物および第1・第2の組成物の用時混合組成物(混合質量比は1:1)を塗布して、使用性の評価を行った。
【0026】その結果、用時混合組成物を用いた場合は、第1の組成物または第2の組成物単独使用の場合に比べて、使用している間に、前述した「溶け込むような感触」が認められた。第1または第2の組成物の単独使用の場合には、通常のO/W型クリームにおいて通常に認められる使用感(さっぱりとした使用感)またはW/O型クリームにおいて通常に認められる使用感(こくのある使用感)がそれぞれ認められたが、溶け込むような感触は全く認められなかった。
【0027】
〔実施例2〕 乳液系混合型組成物 第1の組成物(O/W乳液) 配合成分 配合量(質量%)(1)シクロメチコン 5.0(2)オクチルメトキシシンナメート 5.0(3)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.1(4)カルボキシルビニルポリマー 0.2(5)エタノール 2.0(6)グリセリン 4.0(7)メントール 適 量(8)水酸化ナトリウム 適 量(9)キサンタンガム 0.1(10)防腐剤 適 量(11)香料 適 量(12)イオン交換水 残 余<製法>(12)に、(3)〜(7)、(9)、(10)を溶解して、70℃に保った(水相)。次に、(1)、(2)、(11)を加え(油相)、70℃に保ち、これを水相に添加して予備乳化を行い、さらに、(12)に(8)を溶解したものを加え、ホモミキサーで乳化粒子を均一にしたて、第1の組成物であるO/W型乳液を得た。
【0028】
第2の組成物(W/O乳液) 配合成分 配合量(質量%)(1)ポリエーテル変性シリコーン 1.0(2)ジメチコンコポリオールクロスポリマー 1.0(3)環状シリコン 20.0(4)Lーグルタミン酸ソーダ 1.0(5)ジプロピレングリコール 5.0(6)メチルパラベン 0.2(7)アルギニン塩酸塩 0.1(8)香料 適 量(9)イオン交換水 残 量<製法>(1)〜(3)、(8)を室温で均一分散した油相パーツに、(9)に(4)〜(7)を溶解させた水相パーツを添加し、ホモミキサーで均一分散した後、室温まで冷却し、第2の組成物であるW/O乳液を得た。
【0029】実使用試験2入浴後の20人の女性パネルの顔面に、それぞれ、第1の組成物、第2の組成物および第1・第2の組成物の用時混合組成物(混合質量比は1:1)を塗布して、使用性の評価を行った。
【0030】その結果、用時混合組成物を用いた場合は、第1の組成物または第2の組成物単独使用の場合に比べて、使用している間に、溶け込むような感触が認められた。第1または第2の組成物の単独使用の場合には、通常のO/W型乳液において通常に認められる使用感(さっぱりとした使用感)またはW/O型乳液において通常に認められる使用感(こくのある使用感)がそれぞれ認められたが、溶け込むような感触は全く認められなかった。
【0031】
〔実施例3〕 ジェル−乳液系混合型組成物 第1の組成物(O/Wジェル状美容液) 配合成分 配合量(質量%)(1)シクロメチコン 5.0(2)カルボキシビニルポリマー 0.5(3)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.1(4)エタノール 5.0(5)グリセリン 10.0(6)1,3−ブチレングリコール 4.0(7)ジメチコンクロスポリマー 1.0(8)トリメチルグリシン 2.0(9)キサンタンガム 0.1(10)クエン酸 適 量(11)クエン酸Na 適 量(12)防腐剤 適 量(13)色剤 適 量(14)香料 適 量(15)イオン交換水 残 余<製法>(15)に、(2)〜(6)、(8)〜(13)を溶解して、水相パーツを調製し、70℃に保った。次に、(1)、(7)、(14)を70℃で融解混合し(油相パーツ)、これを水相パーツに加えて乳化を行い、攪拌し、ホモミキサーで乳化粒子を均一にした後、脱気、濾過、冷却を行って、第1の組成物であるO/Wジェル状美容液を得た。
【0032】
第2の組成物(W/O保湿クリーム) 配合成分 配合量(質量%)(1)ジメチコンクロスポリマー 6.0(2)ポリエーテル変性シリコン 1.0(3)環状シリコーン 30.0 (4)Lーグルタミン酸ソーダ 1.0 (5)ジプロピレングリコール 5.0 (6)メチルパラベン 0.2 (7)アスコルビン酸グルコシド 適 量(8)ビタミンE 適 量(9)香料 適 量(10)イオン交換水 残 量<製法>(2)、(3)を室温で均一混合した油相パーツに、(1)、(8)、(9)を加えて均一に分散を行ったものに、(10)に(4)、(5)、(6)、(7)を溶解させた水相パーツを50℃に加温して、添加を行い、ホモミキサーで均一分散した後、室温まで冷却し、第2の組成物であるW/O保湿クリームを得た。
【0033】実使用試験3入浴後の20人の女性パネルの顔面に、それぞれ、第1の組成物、第2の組成物および第1・第2の組成物の用時混合組成物(混合質量比は1:1)を塗布して、使用性の評価を行った。
【0034】その結果、用時混合組成物を用いた場合は、第1の組成物または第2の組成物単独使用の場合に比べて、使用している間に、溶け込むような感触が認められた。第1または第2の組成物の単独使用の場合には、通常のO/W型ジェルにおいて通常に認められる使用感(さっぱりとした使用感)またはW/O型保湿クリームにおいて通常に認められる使用感(こくのある使用感)がそれぞれ認められたが、溶け込むような感触は全く認められなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明により、使用時に簡単に乳化系が崩れるにもかかわらず、経時の安定性に優れたエマルジョン型の外用組成物が提供される。
【出願人】 【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社資生堂
【出願日】 平成13年4月18日(2001.4.18)
【代理人】 【識別番号】100103160
【弁理士】
【氏名又は名称】志村 光春
【公開番号】 特開2002−316914(P2002−316914A)
【公開日】 平成14年10月31日(2002.10.31)
【出願番号】 特願2001−119126(P2001−119126)