| 【発明の名称】 |
メーラード反応阻害剤およびそれを含有する組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】川井 康弘
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| 【要約】 |
【課題】シワの形成や皮膚柔軟性の低下の予防、加齢に伴う血管組織老化の予防、糖尿病に伴う皮膚組織、血管組織および水晶体の老化予防に有用な組成物を提供する。
【解決手段】カテキン、レスベラトロール類、それを含有する植物やその抽出物には生体中のメーラード反応を阻害するので、これらを含有する経口組成物や外用剤組成物は、シワの形成や皮膚柔軟性の低下の予防、加齢に伴う血管組織老化の予防、糖尿病に伴う皮膚組織、血管組織および水晶体の老化の予防に有用である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 (-)カテキン、(+)カテキン、レスベラトロール類、それを含有する植物ならびにその抽出物から選ばれる一種または二種以上を含有する事を特徴とするメーラード反応阻害剤。 【請求項2】 請求項1記載のメーラード反応阻害剤を有効成分とするシワ形成抑制用あるいは皮膚柔軟性低下防止用皮膚外用剤組成物。 【請求項3】 請求項1記載のメーラード反応阻害剤を有効成分とする血管組織老化防止用経口組成物。 【請求項4】 請求項1記載のメーラード反応阻害剤を有効成分とする糖尿病合併症予防用経口組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、メーラード反応阻害剤に関し、さらに詳しくはカテキンやレスベラトロール類を有効成分とするメーラード反応抑制剤およびそれを含有する経口組成物及び外用剤に関する。本発明のメーラード反応阻害剤およびそれを含有する組成物は、生体のメーラード反応の抑制に優れた効果を示すため、メーラード反応が強く関与するコラーゲン組織の老化反応の防止や抑制に有用である。従って、コラーゲン組織のメーラード反応により引き起こされる種々の問題の解決、例えば、肌の柔軟性の低下防止、肌のシワ生成の抑制、血管組織の老化防止(弾力性の低下防止、および破断強度低下の抑制)、糖尿病に伴う血管組織、皮膚組織及び水晶体の組織老化、糖尿病合併症の予防など加齢や糖尿病に伴う老化予防の目的に使用することが出来る。【0002】 【従来の技術】メーラード反応は、蛋白質、蛋白質の加水分解物、アミノ酸などに存在する遊離アミノとケトン、アルデヒド、糖のアミノ基が反応して褐色色素を生成するものである。(生化学辞典 第3版、p1391、(株)東京化学同人)この反応は食品の保存や加工に伴い着色する現象を引き起こす主な原因として知られているが、糖尿病などの疾病や生体の老化の成因に強く関連していることが明らかにされている。(老化のメカニズムと制御、p126〜152、(株)アイピーシー) 【0003】実際、生態内の蛋白質はメーラード反応によって何らかの修飾を受け変性されることが確認されている。代表的な蛋白質としてはコラーゲンが挙げられる。コラーゲンは脳など一部の組織を除く大半の生体組織に存在し、かつヒトの体蛋白質の約30%を占める重要な生体構成成分の一つであり、また他の蛋白質に比べて代謝回転が遅いためにメーラード反応の影響を強く受けると考えられている。このコラーゲンがメーラード反応によって変性(例えば、糖化反応後期反応生成物(AGEs)の生成など)された場合、コラーゲンの物性や代謝系に大きな変化が生じるばかりでなく、コラーゲンが存在する組織の生体機能にも大きな影響を与える。例えば、血管組織では、弾力性の低下や破断強度の低下により、高血圧や動脈硬化の症状を引き起こしたり、脳出血のような出血性の疾患を引き起こし易くなる。また皮膚組織では、弾力性や柔軟性が低下したり、シワが出来易くなる。水晶体では、水晶体のフレキシビリ性の低下や可視光線の透過率の低下により、視力の低下が生じる。これらのメーラード反応から生体を防禦するために、生体には2−オキシアルデヒドリダクターゼなどの酵素が存在しているが、それらの機能だけでは全く不十分である。 【0004】そこで、メーラード反応を阻害する物質を見出し、解決を図る提案がなされている。例えば、アミノグアニジン(特開昭62−249909号)、バイカリン(特開平3−240725号)、プロトアントシアニジン(特開平6−336430号)、加水分解タンニン(特開平9−40519号)などが提案されている。しかし、これらの化合物は実際の生体内における効果が充分でなかったり、効果が発揮される条件での安全性が充分に確認されていないなどの欠点を有し、課題点を解決するには至っていない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、生体におけるメーラード反応を効果的に予防し、かつ安全性の高い阻害剤を提供するとともに、それを活用した「皮膚柔軟性の低下」や「シワの生成」、「加齢に伴う皮膚組織や血管組織の老化」、「糖尿病に伴う皮膚組織や血管組織、水晶体の機能低下」を予防する経口組成物または外用剤組成物を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、植物成分に含まれる生理活性物質について鋭意検討を重ねた結果、驚くべき事に、食経験が豊富な植物に含有される(-)カテキン、(+)カテキン、レスベラトロール類およびそれを含有する植物やその抽出物に優れたメーラード反応阻害活性があることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0007】本発明はかかる知見に基づき完成されたものである。即ち、本発明は、以下の発明を提供するものである。 項1 (-)カテキン、(+)カテキン、レスベラトロール類、それを含有する植物やその抽出物から選ばれる一種または二種以上を含有する事を特徴とするメーラード反応阻害剤。 項2 請求項1記載のメーラード反応阻害剤を有効成分とするシワ形成抑制用あるいは皮膚柔軟性低下防止用皮膚外用剤組成物。 項3 請求項1記載のメーラード反応阻害剤を有効成分とする血管組織老化防止用経口組成物。 項4 請求項1記載のメーラード反応阻害剤を有効成分とする糖尿病合併症予防用経口組成物。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明で用いることの出来る(-)カテキンと(+)カテキンは一般的に「カテキン」または「カテキン酸」と呼ばれる水溶性のポリフェノールの一種である。該化合物は、合成や生合成によって得られるものを使用できるほか、(-)カテキンや(+)カテキンを含有する植物や食品を常法に従って、抽出、濃縮、粉末化、顆粒化などの処理を行なって得られたものも使用できる。かかる植物としては、たとえば、水抽出物の乾燥重量あたり、(-)カテキンおよび(+)カテキンを約0.0005重量%以上含有するような植物を用いることができ、このような植物としては、ウメ、クロスグリ、リンゴ、ハス(地下茎)、オオムギ、コウリャン、ヤマノイモ、カカオ、シナモン、ホップ、オリーブ、茶葉、日光を照射して育てた「茶の葯カルス」などが、また、食品としては、ワイン、紅茶、ウーロン茶などが挙げられる。これらのうち、ウメ、リンゴ、ハス(地下茎)、オオムギ、カカオ、シナモン、ホップ、オリーブ、茶の葯カルス、ワイン、紅茶、ウーロン茶が好ましく、リンゴ、オオムギ、カカオ、茶の葯カルス、ワイン、紅茶、ウーロン茶が最も好ましい。【0009】本発明に用いるレスベラトロールはエチルアルコールに易溶なポリフェノールでありトランス型とシス型が存在する、またパイシードはレスベラトロールの配糖体である。該化合物は、合成や生合成によって得られるものを使用できるほか、レスベラトロールやパイシードを含有する植物や食品をそのままの状態か、切断、破砕、天然乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥、醗酵の加工を行なったものを使用したり、更に常法に従って、抽出、濃縮、粉末化、顆粒化などの処理を行なって得られたものも使用できる。かかる植物としては、たとえば、水/エチルアルコール(1:1(vol/vol))抽出物の乾燥重量あたり、レスベラトロールやパイシードを約0.0001重量%以上含有するような植物を用いることができ、このような植物としては、バイケイソウ、桑、タデ科植物、ブドウ属植物などが挙げられる。【0010】本発明に用いられるバイケイソウ(Veratrum album)はユリ科の植物であり、使用する部位は特に限定されるものではないが、根茎が好ましい。 【0011】本発明に用いられる桑(Morus)はクワ科の植物であり、代表的なものとしてはヤマグワ、クロミグワ、アカミグワなどがある。使用する部位は特に限定されるものではないが、果実が好ましい。 【0012】本発明に用いられるタデ科植物(Polygonum)は、特に限定されるものではないが、代表的な植物としては、タデ(Persicaria)、ソバ(Fagopyrum)、ダイオウ(Rheum)、ツルドクダミ(Multiforum)、イタドリ(Reynoutria)などが挙げられる。本発明に用いられるイタドリは多年生半低木状草本であり、15種類以上が確認されている。このうち、イタドリ、オオイタドリ、メイゲツソウ、オノエイタドリが好ましく、特にイタドリ、オオイタドリが最も好ましい。イタドリの使用部位は、特に限定されるものではないが、葉部または根、根茎が好ましく、更に、根、根茎が最も好ましい。 【0013】本発明に用いられるブドウ属植物(Vitis)は特に限定されるものではないが、欧、中東品種のビニフェラ種(V.vinifera)やシルベルトリス種(V.silvestris)、北米品種のラブラスカ種(V.labrusca)、カリフォルニア種(V.california)、エースティバリス種(V.aestivalis)、マンソニアーナ種(V.mansoniana)、リンケクミー種(V.lincecumii)、ブルピナ種(V.vulpina)、カンディカンス種(V.candicans)、シネラ種(V.cinerea)、ドニーナ種(V.doaniana)、、ベランディニ種(V.berlandieri)、シャンピニ種(V.champini)、コーディフォリア種(V.cordifolia)に代表される約30品種。アジア品種のアミュレンシス(V.amurensis)、ヤマブドウ(V.coignetiae)、チョウセンヤマブドウ(V.amurensis)、エビズル(V.thunbergii)、サンカクズル(V.flexuosa)に代表される真ブドウ亜属(Euvitis)及びムソニャーナ種(V.munsoniana)、ロトンディフォリア種(V.rotundifolia)、ポペノーイ種(V.popenoei)に代表される擬ブドウ亜属(Muscadinia)が挙げられる。これらのうち、真ブドウ亜属(Euvitis)に属する品種とロトンディフォリア種(V.rotundifolia)およびそれらを主体として日本で育種された品種が好ましい。 【0014】上記の植物のうちtrans-レスベラトロールの含量の多い、ツルドクダミ、イタドリ、オオイタドリ、クワ、ブドウ属植物が好ましく、さらにはツルドクダミ(何首烏)、イタドリの根や根茎(虎杖根)やブドウ属の果皮、ブドウ属の葉がより好ましく、イタドリの根や根茎(虎杖根)が最も好ましい。【0015】本発明組成物における上記化合物の配合量は、本発明では、所期の効果が得られれば特に限定されるものではないが、経口組成物において、(-)カテキンおよび(+)カテキンの場合には、0.001〜30%、好ましくは0.01〜5%。レスベラトロールやパイシードの場合には、0.0001〜40%、好ましくは0.005〜5%、さらに好ましくは0.01〜1%である。一方、化粧品組成物の場合において、(-)カテキンおよび(+)カテキンの場合には、0.001〜5%、好ましくは0.01〜1%。レスベラトロールやパイシードの場合には、0.0005〜10%、好ましくは0.01〜5%、さらに好ましくは0.05〜1%である。また、植物やその抽出物を用いる場合には、上記の化合物が含まれる範囲を配合することが好ましい。【0016】本発明のメーラード反応阻害剤のなかでも(+)カテキン、trans-レスベラトロール、パイシード、ツルドクダミ(何首烏)、オオイタドリの根や根茎、イタドリの根や根茎(虎杖根)やブドウ属の果皮、ブドウ属の葉が費用と効果の兼ね合いから好ましく、更には、(+)カテキン、trans-レスベラトロール、イタドリの根や根茎(虎杖根)が好ましく、(+)-カテキン、イタドリの根や根茎(虎杖根)が最も好ましい。 【0017】本発明のメーラード反応阻害剤の安全性としては、カテキンの場合、ヒト(男性、106名)への6ヶ月間の連続投与(115mg/日/ヒト)で生理的異常や血液の生化学検査の結果異常は全く見られなかったことが報告されている。(癌の臨床、vol.43,No.4,432;1997)また、イタドリの根や根茎(虎杖根)は漢方薬や民間薬の一種として古くから飲用されており、レスベラトロール類やブドウ果皮エキスについては、実験例3で例示した通り、何ら毒性を示していない。従って、ヒトが長期間飲用する場合でも安全性が高いことが判明している。 【0018】本発明の経口組成物は、例えば、錠剤状、塊状、液状、シロップ状、カプセル状、顆粒状、粉末状、ゼリー状、ペースト状などの各種形態に、常法に従って調製する事ができる。かかる形態の具体的な例としては、清涼飲料水、果汁飲料、乳飲料、茶類などの飲料(ドリンク剤);粉末ジュース、粉末スープ、などの粉末飲料;クッキー、ビスケット、チュアブル錠剤、チューイングガム、キャンディー、グミ、ウェハース、せんべいなどの菓子類;ドレッシング、ソース、スプレッド、ふりかけ、粉末調味料などの調味料;パン、麺類、餅、シリアル、オートミールなどの主食系製品;病者用食品、特定保健用食品、栄養補助食品などの機能性食品などが挙げられる。また、本発明組成物は、任意の食品を調製するために使用する事の出来る食品素材(例えば食品添加剤など)として用いることもできる。 【0019】本発明組成物を外用剤として使用する場合には、例えば、錠剤状、カプセル状、塊状、液状、粉末状、ゼリー状、ペースト状などの各種形態に、常法に従って調製する事ができる。かかる形態の具体的な例としては、栄養クリーム、保湿外用剤(クリーム状、軟膏状、ジェル状)、皮膚保護剤、乳液、ミスト、化粧水、美容液、スキンローション、クレンジング(クリーム状、ジェル状)、紫外線防禦化粧品、洗顔剤(クリーム状、ジェル状、粉末状)、ボディーパウダー、ボディーシャンプー、石鹸、ボディーリンス、シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアトニック、育毛剤、スカルプローション、浴用剤、ハンドソープ、ハンドクリーム、貼布剤、リップクリーム、口紅、制汗剤などが挙げられる。また、エアゾール形態にしたり、ウェットティッシュやコットン、オムツなどに含浸させたりして使用する事も出来る。【0020】本発明組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、必要に応じて、通常、医薬品や化粧品、食品に用いられる成分、例えば、他の薬効成分、食品素材(一般に食に供する物質)、三大栄養素、微量栄養素(ビタミン、ミネラル、食物繊維など)、動植物成分(乳関連成分、油脂類、ワックス類、多糖類、アミノ酸や蛋白質加水分解ペプチドおよびそのエステル誘導体、ポリフェノール類(配糖体も含む)、リン脂質類、搾汁液、溶媒抽出物など)、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、アルコール類(低級アルコール、高級アルコール、多価アルコール、およびそれらのエステル誘導体など)、有機および無機酸およびその塩類、高分子(寒天、タマリンドガム、キサンタンガム、ペクチン、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、澱粉などの天然系高分子;カチオン化セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒロドキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン化澱粉、カチオン化コラーゲン、カチオン化キサンタンガムなどの半合成高分子;ポリエチレンイミン、ポリエチレングリコール、アクリル系高分子、ビニル系高分子、メタクリル系高分子などの合成高分子)賦形剤、増量剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、甘味料、香味剤、着色剤、着香料、防腐剤などが配合できる。【0021】 【実施例】以下、実施例および実験例に基づいて本発明をより詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、[%]は特に断らない限り「重量%」を意味する。実験例1 コラーゲンの糖化反応抑制作用(試験方法)Iinoらの方法(Diabetlpgia、39、800-806;1996)に従って、コラーゲンを処理し、メーラード反応後期反応生成物を生成した。すなわち、0.3mg/mlタイプIコラーゲン水溶液(Cell Matrix-1A、新田ゼラチン社製)に20mMグルコース-6-フォスフェート(G6P)(Sigma社製)を添加し、1週間37°でインキュベートすることにより行い、10μgおよび100μgの被検体を添加して抑制効果を検討した。上記のコラーゲンに対する糖化反応終了後、3000r.p.m.で30分間遠心分離した上澄み溶液を透析(Slide-A-Lyzer、Pierce社製)し、これを定量サンプルとした。メーラード反応後期反応生成物の定量は、425nmの蛍光強度(励起波長370nm)を測定することにより行った。 【0022】試験サンプルとしては、(+)カテキン、(+)エピカテキン、ケルセチン、ルチン(すべてSigma社製)を用いた。さらに、ネガティブコントロールにはグルコース(Sigma社製)を、ポジティブコントロールにはメーラード反応抑制剤として知られているアミノグアニジン(Sigma社製)を用いた。【0023】(検定方法)各群の有意差検定は1次検定としてANOVAによる分散分析を行い、次いでDuncan'smultiple range testを行い、危険率5%以下を有意差があると判断した。 【0024】 【表1】
【0025】図1に示された結果から、(+)カテキンは他の代表的なフラボノイドやメーラード反応抑制剤として知られているアミノグアニジンに比べ著しく優れたコラーゲンの糖化反応抑制作用を有する事が確認された。【0026】実験例2 血漿アルブミンの糖化反応抑制作用(試験方法)ラットに8週間投与し、投与終了後の血漿中に存在する糖化アルブミンを定量することにより、血漿アルブミンの糖化反応抑制作用を確認した。すなわち、ラットSHRSP/IsmSPF(日本エスエルシー社製)4週齢を各群、雌雄5匹づつ用い、温度23±3℃、相対湿度55±20%、照明150〜300lux、12時間、1匹/ケージの条件で8週間飼育した。飼料は固形飼料SP(船橋農場製)を用い、自由摂取とした。給水は自動給水ノズルにより水道水を自由摂取させた。試験サンプルは臨床適用経路の経口とした。すなわち、試験サンプルを局方蒸留水(大塚製薬工業社製)に懸濁あるいは溶解し、胃ゾンデを用いて強制経口投与した。投与容量は体重100gあたり1mlとした。血液は、8週間の飼育が終了した時点で、採血管インセパックSQ(積水化学工業社製)を用いて行った。採取血液は、3000r.p.m.7分間の遠心分離にて血清を分取し、BCG法によって総アルブミン量を測定した。また、糖化血漿アルブミン量は、GLYCABUMIN ELISA kit(Exocell社製)を用いて行った。【0027】試験サンプルとしては、trans-RESVERATROL(Sigma社製)、大豆イソフラボン(Solbar Plant Extract社製:大豆イソフラボン含量42%、大豆イソフラボン含有比はDaidzin17%、Genistin82%、Glycitin1%)コントロールには5%エチルアルコール水溶液を用いた。投与量は、レスベラトロール5mg/kg、大豆イソフラボン12.5mg/kgに設定した。 【0028】(検定方法)各群の有意差検定は1次検定としてANOVAによる分散分析を行い、次いでFisher'sPLSDを行い、危険率5%以下を有意差があると判断した。 【0029】 【表2】
【0030】図2に示された結果から、レスベラトロールは代表的なポリフェノールである大豆イソフラボンに比べ著しく優れた血漿アルブミンの糖化反応抑制作用を有する事が確認された。【0031】実施例1:スキンローション下記の処方により、常法に従ってスキンローションを調製した。成分 配合量(%) イタドリ抽出液(*1) 15.0エチルアルコール 10.0グリセリン 5.0ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル 1.0メチルパラベン 0.2香料 0.1クエン酸(pH5.6に調整) 適量精製水 残部合計 100.0得られたスキンローションは皮膚柔軟性の維持やシワ予防の目的で顔または体に使用することが出来る。*1:イタドリ(Polygonum cuspidatum Sieb. et Zucc.)の根を含む根茎を乾燥させ粉砕したものに、水/エタノール=30/70(容量比)を加え攪拌抽出したもの。レスベラトロール含量1.3%。 【0032】実施例2:乳液下記の処方により、常法に従って乳液を調製した。成分 配合量(%) スクワラン 5.0プロピレングリコール 5.0エチルアルコール 3.0オレイルオレート 3.0トリメチルグリシン 3.0ポリオキシエチレン(20)オレイルエーテル 1.0ソルビタンセスキオレイン酸エステル 1.0イタドリ抽出物(*2) 0.3香料 0.3カルボキシビニルポリマー 0.2メチルパラベン 0.2水酸化カリウム 0.1合計 100.0得られた乳液は皮膚柔軟性の維持やシワ予防の目的で顔または体に使用することが出来る。*2:イタドリ(Polygonum cuspidatum Sieb. et Zucc.)の根を含む根茎を乾燥させ粉砕したものに、水/エタノール=30/70(容量比)を加え攪拌抽出し、粉末化したもの。レスベラトロール含量26.7%。 【0033】実施例3:頭皮ローション下記の処方により、常法に従って頭皮ローションを調製した。 成分 配合量(%) エチルアルコール 45.0グリセリン 5.0トリメチルグリシン 5.0ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1.0センブリ抽出液 0.5l−メントール 0.3イタドリ抽出物(*3) 0.2メチルパラベン 0.1香料 0.1精製水 残部 合計 100.0*3:オオイタドリ(Polygonum sachalinens)の根茎および根を乾燥させ粉砕したものに、水/エタノール=30/70(容量比)を加え2時間、攪拌抽出したもの。(固形分3%) 得られた頭皮ローションは頭皮の柔軟性維持の目的で使用することが出来る。【0034】実施例4:糖衣錠下記の処方により、常法に従って糖衣錠剤を調製した。 成分 配合量(%) 粉末還元麦芽糖水飴 20.0乳糖 15.0レスベラトロール 0.15澱粉 残部 合計 100.0上記組成物を250mgの糖衣錠に加工した。得られた糖衣錠剤は糖尿病に伴う血管組織、皮膚組織、水晶体の組織老化を予防する目的で投与または摂取することが出来る。【0035】実施例5:糖衣錠下記の処方により、常法に従って糖衣錠剤を調製した。 上記組成物を250mgの糖衣錠に加工した。得られた糖衣錠剤は糖尿病に伴う血管組織、皮膚組織、水晶体の組織老化を予防する目的で投与または摂取することが出来る。【0036】実施例6:飲料添加用剤下記の処方により各成分を混合して、常法に従って飲料添加用剤を調製した。 *4:巨峰の果実を圧搾したものを80〜90℃の熱水にて循環抽出し、得られた抽出液をBrix値が10付近に達するまで真空加熱濃縮させる。濃縮後、冷却し濾過する。(固形分 8%、レスベラトロール含量0.3%) 得られた飲料添加用剤は、例えば加齢に伴う血管組織の老化防止の目的で使用される飲料の製造や用時調製剤として使用する事が出来る。用事調製剤として使用する場合には、水や果汁飲料などの飲料と任意の割合で混合させて飲用に用いる。混合の比率は任意ではあるが、混合させる飲料に対して重量比で5〜10%程度が適当である。【0037】実施例7:飲料下記の製造方法により各成分を混合して、常法に従って飲料を調製した。即ち、25%脱脂粉乳溶液に乳酸菌(Streptcoccus lactis)のスターターを接種し、pH約4になるまで培養してヨーグルト様の組成物を得た後に、均質化する。次いで、砂糖5部、リンゴ果汁10部、ペクチン30部を水に溶解し調製した甘味添加剤を、均質化したヨーグルト様組成物に重量比で4:5の割合で加え混合する。更に、グルコン酸カルシウムとグルコン酸マグネシウムを重量比で2:1に混合したものを10部を水に溶解したものを20重量%の割合で加え混合した後に、最後にブドウ葉抽出液(*5)を10重量%添加して得られる。得られた飲料は、加齢に伴う血管組織の老化防止の目的で使用する事が出来る。5:カベルネ ソービニオンの乾燥葉に水を加え、加熱しながら4時間、攪拌抽出し、抽出液を減圧加熱濃縮させて得る。(固形分 約10%、レスベラトロール含量1.2%) 【0038】実施例8:タブレット下記の処方により各成分を混合して、常法に従ってタブレットを調製した。
得られたタブレットは皮膚柔軟性の維持やシワ予防の目的で摂取することが出来る。【0039】実施例9:パック剤下記の処方により各成分を混合して、常法に従ってパック剤を調製した。 得られたパック剤は、顔面のシワ予防および皮膚柔軟性の低下予防の目的で使用する事が出来る。【0040】実施例10:軟膏下記の処方により各成分を混合して、常法に従って軟膏を調製した。 得られた軟膏は、皮膚の柔軟性低下予防の目的で使用する事が出来る。【0041】実施例11:ボディーリンス下記の処方により各成分を混合して、常法に従ってボディーリンスを調製した。 得られたボディーリンスは、皮膚柔軟性の維持の目的で使用する事が出来る。【0042】実施例12:浴用剤下記の処方により各成分を混合して、常法に従って浴用剤を調製した。 得られた浴用剤は、通常、200リットルの湯に対して、本浴用剤10〜20gを目安に溶解させて使用出来る。また、皮膚の柔軟性低下予防の目的で使用する事が出来る。実施例13:糖尿病者用甘味料【0043】下記の処方により各成分を混合して、常法に従って糖尿病者用甘味料を調製した。 得られた糖尿病者用甘味料は、糖尿病に伴う血管組織、皮膚組織、水晶体の組織老化を予防する目的で使用する事が出来る。【0044】実施例14:ゼリー状食品下記の処方により各成分を混合して、常法に従ってゼリー状食品を調製した。 得られたゼリー状食品は、シワ予防および皮膚柔軟性の低下予防の目的で使用する事が出来る。*6:赤ワインの製造において、醸造後の圧搾工程で排出される“ワイン搾汁粕”を80〜90℃の熱水にて循環抽出し、得られた抽出液をBrix値が10付近に達するまで真空加熱濃縮させる。濃縮後、冷却し濾過する。(固形分 9%、レスベラトロール含量0.8%) 【0045】 【発明の効果】(-)カテキン、(+)カテキン、レスベラトロール類、それを含有する植物やその抽出物には生体中のメーラード反応を阻害する効果を有しているので、これらを含有する経口組成物や外用剤組成物は、シワの形成や皮膚柔軟性の低下の予防、加齢に伴う血管組織老化の予防、糖尿病に伴う皮膚組織、血管組織および水晶体の老化の予防に有用である。 |
| 【出願人】 |
【識別番号】000106324 【氏名又は名称】サンスター株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−293736(P2002−293736A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月9日(2002.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−98146(P2001−98146) |
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