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【発明の名称】 洗浄用化粧料
【発明者】 【氏名】坪根 和幸

【氏名】保科 蔵

【要約】 【課題】べたつき感のない、さっぱりした官能特性を持つ洗浄用化粧料を提供すること。

【解決手段】一般式(1)
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一般式(1)
【化1】

(Rx、Ryは炭素原子数8〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、Rzは炭素原子数1〜3の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、mは2〜4の整数である)で表される両性界面活性剤を含有することを特徴とする洗浄用化粧料。
【請求項2】 陰イオン界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の洗浄用化粧料。
【請求項3】 請求項2の陰イオン界面活性剤が一般式(2)
【化2】

(アシル基の炭素原子数は8〜20、R1はアミノ酸残基、Mは水素、1価または2価のアルカリ金属イオン、アンモニウムまたは有機アンモニウムイオンであり、Xは炭素原子数2〜4の飽和アルキル鎖である)で表されることを特徴とする請求項2記載の洗浄用化粧料。
【請求項4】 陽イオン界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の洗浄用化粧料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料には様々な種類の界面活性剤が目的に応じて配合されている。この中で両性界面活性剤は、陰イオン界面活性剤、または非イオン界面活性剤との組み合わせ、特に陰イオン界面活性剤との組み合わせでシャンプーなどの頭髪洗浄料、洗顔料などの洗浄用化粧料に多く配合されている。しかし、洗浄用化粧料に両性界面活性剤を配合するとき、それはべたつきの大きな原因となり、実用上の問題があった。また、陰イオン界面活性剤等を含有する洗浄用化粧料は、敏感肌などで若干の刺激的な違和感を生じる場合があるなどが問題となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとする課題は、使用上のべたつきのない洗浄用化粧料を開発することである。また、陰イオン界面活性剤等由来の刺激的な違和感の無い洗浄用化粧料を開発することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の事情に鑑み鋭意研究した結果、後記特定の構造の両性界面活性剤を含有する洗浄用化粧料はべたつきがなく、むしろ非常にさっぱり感を与えることを見出し、本発明を完成した。また、陰イオン界面活性剤または陽イオン界面活性剤を含有する洗浄用化粧料に、後記特定の構造の両性界面活性剤を配合するとき、刺激的な違和感が顕著に緩和されることを見出し、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明の請求項1は、一般式(1)
【化3】

(Rx、Ryは炭素原子数8〜20の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、Rzは炭素原子数1〜3の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基、mは2〜4の整数である)で表される両性界面活性剤を含有することを特徴とする洗浄用化粧料である。
【0006】本発明の請求項2は、陰イオン界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の洗浄用化粧料である。
【0007】本発明の請求項3は、請求項2の陰イオン界面活性剤が一般式(2)
【化4】

(アシル基の炭素原子数は8〜20、R1はアミノ酸残基、Mは水素、1価または2価のアルカリ金属イオン、アンモニウムまたは有機アンモニウムイオンであり、Xは炭素原子数2〜4の飽和アルキル鎖である)で表される請求項2に記載の洗浄用化粧料である【0008】本発明の請求項4は、陽イオン界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の洗浄用化粧料である。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明する。本発明にかかる両性界面活性剤は、化合物としてはすでに公知(Organic Letters,1999,Vol.1,No9,1347−1350)であり、安価な原料を用いて容易に得られるが、これを含有する化粧料としては新規である。請求項1に記載の一般式(1)において長鎖疎水基のアルキル鎖Rx、Ryの炭素原子数は8から20、短鎖疎水基のアルキル鎖Rzの炭素原子数は1から3が、またリン酸基と4級窒素の間のアルキル鎖の炭素原子数mは2から4が任意に選択される。この両性界面活性剤は、本発明の洗浄用化粧料に0.001から30質量%配合することができる。
【0010】本発明の洗浄用化粧料に、通常化粧料分野で汎用される1鎖1親水基型陰イオン界面活性剤を0.1から70質量%配合することができる【0011】また、通常の1鎖1親水基型陰イオン界面活性剤の代わりに、2鎖2親水基含有型陰イオン界面活性剤を本発明の洗浄用化粧料に配合すると、刺激的な違和感を一層緩和する。2鎖2親水基含有型陰イオン界面活性剤は、前記一般式(2)で示されるものが望ましい。このような2鎖2親水基含有型陰イオン界面活性剤は、本発明の洗浄用化粧料に0.001から30質量%配合することができる。
【0012】また、本発明の洗浄用化粧料に陽イオン界面活性剤を配合することができる。陽イオン界面活性剤としては長鎖アルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩類およびピリドニウム誘導体等があげられるが、これらに限定されない。
【0013】陽イオン界面活性剤は、通常、化粧料分野で汎用されるものが適用されるが、請求項1の両性界面活性剤と共に用いると、刺激感を緩和し、より良好な肌触りを与える。このような陽イオン界面活性剤は、本発明の洗浄用化粧料に0.001から5質量%配合することができる。
【0014】尚、本発明の洗浄用化粧料は、皮膚・頭髪に適用できるすべての洗浄を目的とする洗浄用化粧料である。以下、実施例にて本発明を説明する。実施例に記載の官能試験方法は次の通りである。なお記載の配合量の数値は質量%である。
【0015】官能試験方法官能試験は実施例、比較例とも被験者20名が10日間連用した後の試料の特性を評価した。評価は、官能試験のアンケート項目に対し、「べたつきがなく、むしろさっぱり感が感じられた」と回答した人数で示した。また、各種界面活性剤を含有する化粧料用洗浄剤について、刺激的な違和感の官能試験評価項目として「ヒリヒリした刺激感」について評価し、この刺激感が無いと回答した人数を示した。
【0016】
【実施例】実施例1 洗浄用化粧水[組成]
前記一般式(1)で、Rx、Ryがドデシル基で 0.5Rzはメチル基、mは2である両性界面活性剤Aグリセリン 4.01,3−ブチレングリコール 4.0エタノール 7.0メチルパラベン 0.5クエン酸 0.01クエン酸ソーダ 0.1香料 0.05精製水 残量【0017】上記成分を常法によって混合し、洗浄用化粧水を得た。これを実施例1の試料とする。また、両性界面活性剤Aの代わりにラウリル酢酸ベタインを配合する他は、同様の成分を用いて混合して得た洗浄用化粧水を比較例1の試料とする。これらの試料の使用時の官能特性を上記の評価試験(さっぱり感の評価)に従って比べた結果、「べたつきがなく、むしろさっぱり感が感じられた」と回答した人数は、実施例1の試料で17名、比較例1の試料で2名であった。
【0018】実施例2 洗顔料[組成]
前記一般式(1)で、Rx、Ryがドデシル基で、5.0Rzはメチル基、mは2である両性界面活性剤A ラウリン酸カリウム 5.0POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 5.0POE(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0ジステアリン酸エチレングリコール 2.0グリセリン 4.01,3−ブチレングリコール 4.0メチルパラベン 0.5香料 0.05精製水 残量【0019】上記成分を常法によって混合し、洗顔料を得た。これを実施例2の試料とする。また、両性界面活性剤Aの代わりにラウリル酢酸ベタインを配合する他は、同様の成分を用いて混合して得た洗顔料を比較例2の試料とする。これらの試料の使用時の官能特性を上記の評価試験(ヒリヒリ感の評価)に従って比べた結果、ヒリヒリした刺激感がない」と回答した人数は、実施例2の試料で15名、比較例2の試料で2名であった。尚、これらの試料の使用時の官能特性を上記の評価試験(さっぱり感の評価)に従って比べた結果、「べたつきがなく、むしろさっぱり感が感じられた」と回答した人数は、実施例2の試料で16名、比較例2の試料で2名であった。
【0020】実施例3 洗顔料[組成]
前記一般式(1)で、Rx、Ryがドデシル基で 5.0Rzはメチル基、mは2である両性界面活性剤Aラウリン酸カリウム 5.0上記一般式(2)でRCOが 2.0ドデカノイル基で、Xがエチルで、MがNaイオンであるアスパラギン酸誘導体POE(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0ジステアリン酸エチレングリコール 2.0グリセリン 4.01,3−ブチレングリコール 4.0メチルパラベン 0.5香料 0.05精製水 残量【0021】上記成分を常法によって混合し、洗顔料を得た。これを実施例3の試料とする。また、両性界面活性剤Aの代わりにラウリル酢酸ベタインを配合する他は、同様の成分を用いて混合して得た洗顔料を比較例3の試料とする。この試料の使用時の官能特性を上記の評価試験(ヒリヒリ感の評価)に従って比べた結果、ヒリヒリした刺激感がない」と回答した人数は、実施例3で19名、比較例3で3名であった。尚、この試料の使用時の官能特性を上記の評価試験(さっぱり感の評価)に従って比べた結果、「べたつきがなく、むしろさっぱり感が感じられた」と回答した人数は、実施例3で18名、比較例3で4名であった。
実施例4 リンスインシャンプー[組成]
前記一般式(1)で、Rx、Ryがドデシル基で、 5.0Rzはメチル基、mは2である両性界面活性剤A ラウリン酸カリウム 5.0オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド 0.5POE(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0ジステアリン酸エチレングリコール 2.0グリセリン 4.01,3−ブチレングリコール 4.0メチルパラベン 0.5香料 0.05精製水 残量【0022】上記成分を常法によって混合し、リンスインシャンプーを得た。これを実施例4の試料とする。また、両性界面活性剤Aの代わりにラウリル酢酸ベタインを配合する他は、同様の成分を用いて混合して得たリンスインシャンプーを比較例4の試料とする。この試料の使用時の官能特性を上記の評価試験(ヒリヒリ感の評価)に従って比べた結果、「ヒリヒリした刺激感がない」と回答した人数は、実施例4で19名、比較例4で3名であった。尚、この試料の使用時の官能特性を上記の評価試験(さっぱり感の評価)に従って比べた結果、「べたつきがなく、むしろさっぱり感が感じられた」と回答した人数は、実施例4で18名、比較例4で4名であった。
【0023】
【発明の効果】以上の通り、本発明はべたつき感のない、さっぱりした官能特性を持つ洗浄用化粧料を提供することができる。また、本発明はヒリヒリ感などの刺激的な違和感のない両性界面活性剤含有の洗浄用化粧料を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000000952
【氏名又は名称】カネボウ株式会社
【出願日】 平成13年2月27日(2001.2.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−293732(P2002−293732A)
【公開日】 平成14年10月9日(2002.10.9)
【出願番号】 特願2001−51698(P2001−51698)