| 【発明の名称】 |
皮膚外用組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】小 林 信 幸
【氏名】松 田 麻 理 子
【氏名】藤 田 浩 志
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| 【要約】 |
【課題】本発明は皮膚・角質に潤いを与えアトピー性皮膚炎や乾燥、ヒビ、アカギレ、その他の皮膚炎等皮膚疾患を緩和すると共に、外部からの酸、アルカリや有機溶剤等の化学物質による刺激、薬傷、毒性から皮膚を防護する化粧料、クリーム等に適用できる皮膚外用組成物を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の皮膚外用組成物は、化学的安定性に優れているため化学物質の刺激・毒性から皮膚を防護する作用に優れているフルオロポリエーテルと、皮膚や角質の保湿効果が高く、乾燥や皮膚炎を和らげる作用に優れているセラミド類縁体を含むことを特徴とする組成物で、主としてエマルジョンタイプまはは油性のクリームの形態で使用される。更にレシチン及び/またはラノリンを含有した皮膚外用組成物も含まれている。ここで、レシチンとして水素添加大豆リン脂質を使用したクリーム状の組成物が好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】化学式1で表されるフルオロポリエーテル及び、化学式2で表されるセラミド類縁体とを含有することを特徴とする皮膚外用組成物。 【化1】
ここで、R1 は炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基或いは、ハイドロフルオロアルキル基である。この2つのR1 は異なる基からなる場合もある。R2 は炭素数1〜3のパーフルオロアルキレン基或いは、ハイドロフルオロアルキレン基であり、nは0から 40 迄の整数を表している。この整数個のR2 には複数種類の基が含まれている場合もある。 【化2】
ここで、R3 は直鎖または分岐鎖を有する炭素数 10 以上の炭化水素を表し、この炭化水素鎖にはヒドロキシ基、不飽和基、エステル、エーテルまたはアミド基が含まれていてもよい。またR4 、R5 、R6 、R7 の中、少なくとも1つの基は、直鎖、分岐鎖または環状鎖を有する炭素数 10 以上の炭化水素鎖である。この炭化水素鎖にはヒドロキシ基、不飽和基、エステルまたは、エーテル結合が含まれていてもよい。それ以外のR4 、R5 、R6 、R7 は水素原子、ケトンを構成する酸素原子、炭素数4までの炭化水素鎖及び、ヒドロキシ基を含む炭素数4までの炭化水素鎖からなる群より選ばれた1つの基である。 【請求項2】化学式1で表されるフルオロポリエーテル及び、化学式2で表されるセラミド類縁体、レシチン及び/ またはラノリンを含有することを特徴とする皮膚外用組成物。 【請求項3】レシチンが水素添加大豆リン脂質であり、該組成物がクリーム状である請求項2記載の皮膚外用組成物。 【請求項4】粘度 10 cSt から 1,500 cStの該フルオロポリエーテル含有量が1wt%以上、10 wt %以下であり、且つ該セラミド類縁体含有量が1wt%以上、10wt %以下である請求項1記載の皮膚外用組成物。 【請求項5】レシチン含有量が 0.1wt%以上、5wt%以下である請求項4記載の皮膚外用組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は皮膚、爪等を化学物質の刺激から保護し、更に皮膚に潤いを与え角質を保護すると共に、乾燥肌や皮膚炎等の皮膚疾患を和らげる作用を有する化粧料または、クリーム等として適用可能な皮膚外用組成物に関するものである。 【0002】 【従来の技術】化学物質を取り扱う作業に従事するものは、酸やアルカリ或いは有機溶剤等による皮膚への刺激、毒性が強いものを扱う機会が多く、且つ繊細な作業が要求されることも多い。このため手袋等の保護具が充分に活用できない場合もある。特に皮膚が弱い人やアトピー性体質の人は、ヒビ、アカギレ、皮膚炎、薬傷を起こし易いため、簡便に皮膚を保護すると共にこれらの傷や炎症を予防する方法が求められている。 【0003】この様な場合に通常は保護剤として手や皮膚に塗布するクリームが使用されているが、前記の要求にこたえる様な化学的安定性、人体への安全性を有すると共に皮膚・角質への充分な保湿・保水効果を兼ね備えたクリーム等は、従来の保護剤では知られていなかった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は皮膚・角質に潤いを与えアトピー性皮膚炎や乾燥、ヒビ、アカギレ、皮膚の炎症等の皮膚疾患を緩和すると共に、外部からの酸、アルカリ或いは有機溶剤等の化学物質による刺激、薬傷、毒性から皮膚を防護する化粧料及びクリーム等に適用できる、皮膚外用組成物を提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者等はこれらの問題点にかんがみ、化学的安定性が高いため化学物質の毒性から皮膚を防護する作用に優れているフルオロポリエーテルと、スフィンゴ脂質の一種であるセラミド類縁体が皮膚や角質の保湿効果が高く、乾燥や皮膚の炎症を和らげる作用に優れている点に着目して研究した。その結果、これらの2つの成分を併用することによって、皮膚を化学物質による刺激から保護すると共に、皮膚の炎症を抑える効果に優れた組成物が生成される得ることを見出し、これに基づいて本発明に到達した。 【0006】すなわち、化学式1で表されるフルオロポリエーテル及び、化学式2で表されるセラミド類縁体とを含有することを特徴とする皮膚外用組成物である。 【0007】 【化1】
【0008】ここで、R1 は炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基或いはハイドロフルオロアルキル基である。この2つのR1 は同一の基である場合もありまた、異なる基からなっている場合もある。R2 は炭素数1〜3のパーフルオロアルキレン基或いはハイドロフルオロアルキレン基であり、nは0から 40 迄の整数を表している。この整数個のR2 は総て同一の基からなる場合もあるが、複数種類の基が含まれている場合もある。 【0009】 【化2】
【0010】ここで、R3 は直鎖または分岐鎖を有する炭素数 10 以上の炭化水素を表し、この炭化水素鎖にはヒドロキシ基、不飽和基、エステル、エーテルまたはアミド基が含まれていてもよい。また、R4 、R5 、R6 、R7 の中少なくとも1つの基は、直鎖、分岐鎖または環状鎖を有する炭素数 10 以上の炭化水素鎖である。この炭化水素鎖にはヒドロキシ基、不飽和基、エステルまたは、エーテル結合が含まれていてもよい。それ以外のR4 、R5 、R6 、R7 は水素原子、ケトンを構成する酸素原子、炭素数4までの炭化水素鎖及び、ヒドロキシ基を含む炭素数4までの炭化水素鎖からなる群より選ばれた1つの基である。 【0011】ここで、セラミドとはスフィンゴ脂質の一種で角質中に多く存在し、皮膚の保護機能やバリヤー機能の発現に深く関与している成分である。また、セラミド類縁体とは天然セラミドの他、天然セラミドと構造及び性質が類似した疑似セラミド及び、それらの成分からの抽出物や誘導体も含まれている。 【0012】本発明には更に化学式1で表されるフルオロポリエーテル及び、化学式2で表されるセラミド類縁体の他、レシチン及び/ またはラノリンを含有することを特徴とする皮膚外用組成物も含まれている。ここで、レシチンとしては水素添加をした大豆リン脂質を使用したクリーム状の組成物が好ましい。また、粘度 10 cStから 1,500 cSt の該フルオロポリエーテル含有量が1wt%以上、10 wt %以下であり、且つ該セラミド類縁体含有量が1wt%以上、10 wt %以下である組成物が好ましく、レシチン含有量が 0.1wt%以上、5wt%以下である場合がより好ましい。 【0013】以下、本発明について詳しく説明する。 【0014】本発明の皮膚外用組成物は必須成分の一つとして、前記の化学式1に記載されたフルオロポリエーテルを含む必要がある。ここで、R1 は炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基或いはハイドロフルオロアルキル基である。この2つのR1 は同一の基である場合もありまた、異なる基からなっている場合もある。R2 は炭素数1〜3のパーフルオロアルキレン基或いはハイドロフルオロアルキレン基であり、nは0から 40 迄の整数を表している。この整数個のR2 は総て同一の基からなる場合もあるが、複数種類の基が含まれている場合もある。 【0015】本発明の皮膚外用組成物の主要な成分の一つである、フルオロポリエーテルの成分は前記の化学式1に示されてる。化学式1で表されるフルオロポリエーテルは、25℃における粘度が3 cSt以上 5,000 cSt以下の液状物であり、フルオロアルキル基或いはハイドロフルオロアルキル基のアルキル部分が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル基等である。また、フルオロアルキレン基或いはハイドロフルオロアルキレン基のアルキレン部分が、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン等であり、平均分子量が 500から 10,000 迄の化合物が含まれている。 【0016】例えば、R1 がパーフルオロメチル基、R2 がパーフルオロイソプロピレン基でnが0以上 40 迄の整数である部分または、R2 がパーフルオロエチレン基でnが0以上 40 迄の整数である部分からなるパーフルオロポリエーテルである。この様なパーフルオロアルキレン基が化学式1において、整数である部分を構成しているパーフルオロポリエーテルである。パーフルオロアルキレン基はグラフト的に或いはブロック的に共重合されたものでもよい。この様なパーフルオロポリエーテルの市販品としては、モンテフロス社製の「ホンブリン HC-02、 HC-03、HC-04、 HC-25及び HC-R 」等があり、酸化ヘキサフルオロプロピレンと酸化ジフルオロメチレンの共重合により化学合成することができる。 【0017】また、例えばR1 がパーフルオロエチル基、R2 がパーフルオロプロピレン基でnが0以上 40 迄の整数であるパーフルオロポリエーテルの市販品としては、ダイキン社製のデムナムS-20、S-65、S-100 及び S-200等がある。 【0018】更にこれらのパーフルオロポリエーテルのフッ素原子の一部が水素に置換されても、化学的安定性や撥水・撥油性を有するハイドロフルオロポリエーテルは本発明のフルオロポリエーテルに含まれている。 【0019】本発明のフルオロポリエーテルは、無色、無臭の液状ポリマーで、優れた撥水性と撥油性を有し、化学的に安定で人体及び環境に対しても刺激や害を与えない化合物として知られている。更に、薄膜を形成し易い等の特性を有し、特開平 8-59430号公報や、特開平11-236316 号公報等に開示されている様に口紅等の化粧料に用いられている。しかし、酸やアルカリまたは有機溶剤等の化学物質に対する安定性に着目した保護剤としての適用例はなく、僅かに特開平10-29920号公報において紫外線、花粉、ダニ、ほこり等の刺激物質から保護するための化粧料としての用途が記載されているに過ぎない。 【0020】本発明のフルオロポリエーテルとしては、これらの市販品や化学合成品を用いることができる。後述の様に保湿剤や乳化剤またはベースオイルその他の添加剤との配合バランスにもよるが、粘度が3cSt 以下では乳化安定性 (保存性) や撥油性が劣り、5,000 cSt 以上では使用時の滑らかさに欠ける様になる。このため保護クリームとしては粘度は10 cStから 1,500 cStのものが好ましい。また、フルオロポリエーテルの配合量は 0.5wt%から 15wt %であり、より好ましくは1wt%から10wt%である。 【0021】本発明の皮膚外用組成物における各成分の配合比率は特に限定しないが、使用目的及びその他の成分とのバランスを加味して調整できる。フルオロポリエーテルの機能を生かした、酸、アルカリまたは有機溶剤等から皮膚を保護するクリームとしては、粘度が10 cStから 1,500 cStで、含有量は1wt%から 10wt %の範囲が最も好ましい。 【0022】一方、本発明の皮膚外用組成物のその他の主要な成分である、セラミドはスフィンゴ脂質の一種であり角質中に多く存在し、皮膚の保護機能やバリヤー機能の発現に深く関与している。また、肌荒れの保護や皮膚の老化防止等に効果があることが知られている。そのため天然セラミドや天然セラミドと化学的構造や性質が類似した、疑似セラミド等のセラミド類縁体を配合した混合物を塗布して、角質中の減少したセラミドを補う試みが多くなされている。 【0023】天然セラミドとしては、通常動物の革、脳、卵、血液細胞や、植物の小麦、米ぬか等からの抽出物やその誘導体が知られている。化学合成によるセラミド、疑似セラミドは例えば、特開 2000-186030号公報や特開 2000-186013号公報その他に開示されている。本発明の皮膚外用組成物に含まれるセミド類縁体には上記の天然セラミド、疑似セラミドの他、それらの成分からの抽出物または誘導体も含まれている。 【0024】セラミド類縁体の主な成分は前記の化学式2に示されてる。化学式2において、R3 がパルミチル基、ステアリル基等の長鎖アルキル基、R4 がホスホコリン酸や糖を含むエーテル構造を有するスフィンゴ脂質 (スフィンゴエミリン、セレブロシド、ガングリオシド) 等や、類似のアミド化合物及びその誘導体等である。本発明において原料として使用できるセラミド類縁体としては、例えば市販のセラミド類縁体である、N-ステアロイルフィトスフィンゴジン (日光ケミカル社製「セラミドIII」) である。 【0025】その他、N-ステアロイルスフィンガニン (化学式2において、R3; -(CH2 )16CH3, R4; -CH(OH)(CH2)14CH3, R5,R6,R7; H、クローダジャパン社製「セラミドII」、) や、トリハイドロキシパルミタミドハイドロキシプロピル・ミリスチルエーテル (化学式2において、R3; -(CH2)7(CH(OH))2(CH2)6OH, R4; H, R5;-CH2 O(CH2)13CH3, R6,R7; H、クローダジャパン社製「セラミド HO3」) 、また、日本精化製「セラミドプレソーム」も使用することができる。 【0026】更にはグルタミン酸をエステル化した味の素社製「エルデュウ PS-304 」の様なN- ラウロイル-L- グルタミン酸ジ (フィトステリル・ベヘニル・2-オクチルドデシル) 、化学式2において、R3; -(CH2)10CH3, R4; -(CH2)2COOR7, R5,R6; =O 、 R7;ステロール骨格 (フィトステリル) 及び/ 又は C5 以上の飽和アルキル基 (ベヘニル基、2-オクチルドデシル基) 等を用いることができる。 【0027】化学式2で示されるセラミド類縁体は、フルオロポリエーテルと組み合わせることによって保湿効果が一層高められる。これはフルオロポリエーテルの強い撥水性及び撥油性によって、皮膚からの水分や脂質が必要以上に奪われることがないためである。更に、保湿効果に優れたセラミド類縁体が不足がちな皮膚疾患部へ供給されて、長時間保持されることにより皮膚に浸透し易くなる相乗効果によるものと考えられる。 【0028】本発明においてセラミド類縁体の配合量は、フルオロエーテルの性状に大きく依存するが、セラミドによって皮膚の保湿効果を高めるためには 0.1wt%から20wt%配合することが好ましい。10 cStから 1,500 cStの粘度のフルオロポリエーテルを、1wt%から 10 wt%の範囲で配合した場合には、セラミド類縁体の配合量は 10 wt%未満でも充分な効果が得られる。 【0029】化学式1で示されるフルオロエーテル及び、化学式2で示されるセラミド類縁体を乳化・混合するには、通常化粧料として用いられている乳化剤を用いることができる。例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキルエーテル、多価アルコール脂肪酸エステル、庶糖エステル、アルキルアクリレート共重合体、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、レシチン、ラノリン、サポニン、コレステロール等である。 【0030】本発明ではセラミドとの相溶性から、脂肪酸エステルまたはレシチン或いはラノリンを使用すると、混合・乳化時間や設備が簡略化できるためより好ましい。脂肪酸エステルであるシアーバター (一丸ファルコス社製「ビデオルマ」) 、大豆レシチンである大豆リン脂質 (ツルーレシチン工業社製「SLP−ホワイト」)、水素添加大豆リン脂質(日光ケミカルズ社製「レシノール」)や液状ラノリン(日本精化社製「YOFCO液状ラノリン」、クローダジャパン社製の「吸着精製ラノリン」等を用いることで、より一層の潤いを与えることができる。 【0031】更にクリーム状皮膚外用組成物には、レシチンである水素添加大豆リン脂質を用いて乳化すると最も乳化が容易であり、クリームとしての使用感及び保湿効果が優れ、塗布皮膜の安定性も高いため最も好ましい。この場合の乳化剤の配合量は0.1wt%から5wt%が適当である。その他、混合可能な成分としては化粧料に必要なベースオイル、エモリエント剤、増粘剤、水、香料、酸化防止剤、薬効成分、紫外線吸収剤、色素、防腐剤、粉体等であり、これらの成分を適宜配合することができる。 【0032】 【発明の実施の形態】以下実施例を挙げて本発明について更に具体的に説明する。 【0033】(実施例1〜3)フルオロポリエーテルとして、粘度 40 cSt のモンテフロス社製「ホンブリンHC-04」または、粘度 200cSt のダイキン社製の「デムナムS-20」を、またセラミド類縁体としては、味の素社製「エルデュウ PS-304 」または、クローダジャパン社製「セラミド HO3」を表1に示した添加量に従って加えて混合した。尚、添加量は製品クリームに対する重量%で示したものである。更に、ベースオイルとして「サンホワイト P-150」 (日興リカ製) を秤量して混合し、80℃に加熱攪拌しながら、乳化剤を徐々に加え均一な融液 (A)を調整した。 【0034】一方、水及びグリセリンと防腐剤メチルパラベンの混合物を 80 ℃に加熱攪拌して、均一な水溶液 (B)を得た。溶融液 (A)を 80 ℃に保ち攪拌しながら、80℃に加熱した水溶液 (B)を少量づつ溶融液 (A)に添加した。水溶液 (B)を添加し終わった後、しばらく加熱攪拌を続け、攪拌を継続したまま室温まで急冷しエマルジョンタイプのクリーム状の皮膚外用組成物を得た。 【0035】(実施例4)上記エマルジョンタイプ以外にも油性クリームを調整するため、フルオロポリエーテルとして、粘度 40 cSt のモンテフロス社製「ホンブリン HC-04」を、またセラミド類縁体としては、クローダジャパン社製「セラミド HO3」を表1に示した添加量に従って加えて混合した (製品クリームに対する重量%) 。更に、乳化剤として「シアーバター」 (一丸ファルコス社製「ビデオルマ」) を、また、ベースオイルとしては「サンホワイト P-150」 (日興リカ製) 及びマイクロクリスタリンワックスを加えた。更にエモリエント剤その他を秤量して混合し、80℃に加熱攪拌して所定時間混合・均一化した後、攪拌を継続しながら室温まで急冷することにより油性クリーム状の皮膚外用組成物を得た。尚、表1に実施例1〜4の原料の混合比率を製品クリームに対する重量%で示した。 【0036】 【表1】
【0037】(比較例1、2)表1に示した所要量に従って実施例1と同様な方法でエマルジョンタイプのクリーム状の皮膚外用組成物を調整した。尚、表1に比較例1、2の原料の混合比率を製品クリームに対する重量%で示した。 【0038】前記の実施例1〜4で得られた、エマルジョンタイプ及び油性タイプのクリーム状の皮膚外用組成物を使用した場合の効果を、使用感、耐薬品性、保湿性及び水洗した場合の除去性について、次の様な官能試験によってにして調べた。その結果を併せて表1に示した。尚、表1において官能試験によって良好な結果が得られた場合は○、不良な場合は×で表示した。 【0039】耐薬品性は酸 (2N硝酸水溶液) またはアルカリ (2N水酸化ナトリウム水溶液) 或いは有機溶剤 (トルエン) について、日常これらの薬品を使用している研究者を被験者として、手にこれらのクリームを塗布し、その使用感を2週間にわたってテストした。クリームを塗布した被験者の手にこれらの薬液を滴下しても被験者が薬液による影響を肌で感知することがなかった。また、使用感については充分満足できるものであり、度々の手洗いによっても殆ど除去されることがなく、肌荒れ、ヒビワレについても多くの人について改善されたとの結果が得られた。 【0040】比較例1及び2で得られたクリーム状の皮膚外用組成物の効果についても、前記の実施例で得られた組成物と同様な試験をした。その結果、比較例1は使用感には問題がなかったが、有機溶剤に対する耐性がなくまた、手洗いによって流出し易く実際に製品を使用する条件でも使用に耐えないものであった。比較例2は薬液による影響は感知されず、皮膚の保護機能には優れているが、人によっては却って作業終了後のクリームを洗い流すことが困難であり、手荒れも改善されなかった。 【0041】 【発明の効果】本発明は化学的安定性が高く化学物質の毒性から皮膚を防護する作用に優れているフルオロポリエーテルと、皮膚や角質の保湿効果が高く、乾燥や皮膚炎を和らげる作用に優れているセラミド類縁体とを含有することを特徴とするの皮膚外用組成物である。この皮膚外用組成物は主としてエマルジョンタイプまたは油性のクリームの形態で使用され、皮膚・角質に潤いを与えアトピー性皮膚炎や乾燥、ヒビ、アカギレ、皮膚炎等の皮膚疾患を緩和すると共に、外部からの酸、アルカリや有機溶剤等の化学物質による刺激、薬傷、毒性から皮膚を防護する優れた効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591234307 【氏名又は名称】アサヒプリテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088410 【弁理士】 【氏名又は名称】小田中 壽雄
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| 【公開番号】 |
特開2002−293730(P2002−293730A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月9日(2002.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−101461(P2001−101461) |
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