| 【発明の名称】 |
着色物除去用歯磨剤 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢野 直文
【氏名】佐々木 裕之
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| 【要約】 |
【課題】短時間の簡単な清掃で良好なヤニ及び茶渋等の着色物質を除去することができ、歯牙を美しくすることができる着色物除去用歯磨剤を提供するにある。
【解決手段】窒化珪素粉末を含有することを特徴とする着色物除去用歯磨剤、該歯磨剤に更にカルナウバロウ及び/又はセラックを含有してなる着色物除去用歯磨剤、該歯磨剤に更に高粘性親水性溶媒を含有してなる着色物除去用歯磨剤により達成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 窒化珪素粉末を含有することを特徴とする着色物除去用歯磨剤。 【請求項2】 更に、カルナウバロウ及び/又はセラックを含有してなる請求項1記載の着色物除去用歯磨剤。 【請求項3】 更に、高粘性親水性溶媒を含有してなる請求項1乃至2記載の着色物除去用歯磨剤。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、口腔内の歯牙清掃用の歯磨剤に係り、更に詳しくは、歯間及び歯面のヤニ及び茶渋等の着色物質を容易に除去し、歯牙を美しくするための着色物除去用歯磨剤に関する。 【0002】 【従来の技術】歯牙清掃の分野では、歯ブラシ用の歯磨剤を主体にして清掃が行われている。然しながら、ヤニ及び茶渋等の着色物質は歯牙への付着が強固で、充分な清掃効果が得られていない。ヤニ及び茶渋等の着色物質を容易に除去し、歯牙を美しくし得る歯磨剤は、審美性上重要且つ必要なことである。 【0003】ヤニ及び茶渋等の着色除去用歯磨剤には、従来、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、シリカ、アルミナ等の無機粉末等が考案されているが、これらの無機粉末は硬度が不足で充分なヤニ等の除去効果を得るにはかなりの時間及び労力を必要とする。一方、最も硬度の高いダイヤモンド微粉末を用いれば、比較的容易にヤニ等の除去効果を得ることが可能であるが、ダイヤモンド微粉末は高価であり、通常の歯磨剤に使用するには経済性に難点がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とするは、短時間の簡単な清掃で良好なヤニ及び茶渋等の着色物質を除去し、歯牙を美しくすることができる着色物除去用歯磨剤を提供するにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述の目的は、窒化珪素粉末を含有することを特徴とする着色物除去用歯磨剤、該歯磨剤に更にカルナウバロウ及び/又はセラックを含有してなる着色物除去用歯磨剤、該歯磨剤に更に高粘性親水性溶媒を含有してなる着色物除去用歯磨剤により達成される。 【0006】 【発明の実施の実態】以下、本発明の構成について詳細に説明する。 【0007】本発明に用いられる窒化珪素は、ダイヤモンドにつぐ硬度を有する無機粉末である。 【0008】この窒化珪素粉末の平均粒径としては、0.1μm〜20μmが好ましく、0.5μm〜10μmが特に好ましい。歯牙を傷つけないため及び歯牙表面の微細な凹凸部に付着した着色物を効果的に除去するためには、あまり大きな粒子が存在するのは好ましくない。 【0009】又、その窒化珪素粉末の形状としては、鋭角を有しない表面が滑らかで曲面から形成されたものが好ましく、球状等の形状のものが特に好ましい。 【0010】本発明の歯磨剤の形態としては、粉末状、ペースト状などの形状が挙げられる。粉末状の場合は、窒化珪素粉末をそのまま用いればよい。更にシリカ及びアルミナ等の粉末を適宜加えてもよい。ペースト状の場合は、更にグリセリン又は/及び水を加えるとよい。 【0011】本発明に用いられる窒化珪素粉末の配合量としては、歯磨剤総量を100として、5〜100重量%が好ましい。特に好ましくは、10〜70重量%がよい。 【0012】ヤニ等を除去した後の清掃面の艶を出すために、歯磨剤に更にカルナウバロウ及び/又はセラックの粉末を加えることができる。 【0013】カルナウバロウおよびセラックは、いずれも天然物由来ロウ成分であり、カルナウバロウは、植物より抽出して得られ、セラックは、カイガラムシからの抽出物として得られる。いずれも、食品、化粧品及び薬品の光沢化剤として一般に使用されているものである。 【0014】カルナウバロウおよびセラックの配合量としては、歯磨剤総量を100として、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは5〜20重量%である。 【0015】更に、粉末の飛散を防ぎ使用を容易にするために、高粘性親水性溶媒を加えて、ペースト状としてもよい。 【0016】この高粘性親水性溶媒としては、グリセリン、エチレングリコール又はポリエチレングリコール等が挙げられる。これらを単独又は混合して用いればよく、又、水を加えて使用してもよい。 【0017】これらの溶媒の添加量は、歯磨剤総量を100として、好ましくは15〜60重量%、より好ましくは25〜40重量%である。 【0018】本発明の歯磨剤の製造法としては、所望量の窒化珪素粉末等の無機粉末、カルナウバロウ及び/又はセラック、グリセリン及び水等の高粘性親水性溶媒を、ミキサー等を用いて充分混合することにより製造することができる。又、必要に応じて、香料、顔料等の他の成分を含有させるようにしてもよい。 【0019】 【実施例】以下、本発明について実施例および比較例を挙げて具体的に説明する。なお、実施例及び比較例中のハンター白度、ハンター白度の増加量、光沢度の測定は、以下のようにして行った。 【0020】(1)ポリッシング対象の歯の調整牛の抜去歯のエナメル質部分を#180のシリコンカーバイド研磨紙で平坦に研磨した後ショートピース100本分のタバコの煙を蒸留水50ml中に通過させた抽出液に浸漬後、37℃の恒温機で1週間保存し、表面に着色物が沈着したポリッシング対象の歯の調整を行った。 【0021】(2)ポリッシング操作調整した歯の表面に実施例及び比較例の歯磨剤を適量塗布し、ASO COTTON SWAB 綿棒(阿蘇製薬社製)にてポリッシングを行った。試験は男性3人女性2人の計5人で行い、日常の歯ブラシでブラッシングする場合と同程度の力で、1歯につき20往復のポリッシング操作を行なった。 【0022】(3)ハンター白度、光沢度の測定ポリッシング試験前後の牛歯エナメル質表面のハンター白度を、ミノルタカメラ社製の分光測色計(CM-2002)で測定後、ポリッシングによるハンター白度の増加量を算出した。このハンター白度の増加量を歯磨剤のポリッシング効果の目安とした。また、ポリッシング試験後の牛歯エナメル質表面の光沢を村上色彩研究所製の光沢計にて測定した。ハンター白度の増加量及び光沢度は、試験を実施した男女5人の平均値を代表値とした。 【0023】<実施例1>平均粒径1μm、走査型電子顕微鏡写真では角が無く滑らかな表面を有する窒化珪素粉末50重量部とグリセリン37.5重量部及び水12.5重量部をよく混合し、スラリー状の歯磨剤を得た。この歯磨剤を用いたポリッシング前後における歯の表面のハンター白度は、ポリッシング前45からポリッシング後66まで上昇し、 ハンター白度の増加量は21であった。また、ポリッシング後の光沢度は44であった。 【0024】<比較例1>平均粒径1.5μmの合成球状シリカ粉末を使用する以外は実施例1と同様にして、球状シリカ含有歯磨剤を作製した。ポリッシング前後のハンター白度の増加量は13であった。また、ポリッシング後の光沢度は23であった。 【0025】<比較例2>平均粒径0.7μmの合成球状アルミナ粉末を使用する以外は実施例1と同様にして、球状アルミナ含有歯磨剤を作製した。ポリッシング前後のハンター白度の増加量は15であった。また、ポリッシング後の光沢度は26であった。 【0026】<実施例2〜5>実施例1の窒化珪素粉末、カルナウバロウ粉末及び液体(グリセリン/水=75/25)を用い表1の組成の歯磨剤を作製した。それらを使用したポリッシング前後におけるハンター白度の増加量及びポリッシング後の光沢度を表2に示す。 【0027】 【表1】
【0028】 【表2】
【0029】<比較例3>市販タバコのヤニ除去専用の歯磨剤を用いた、ポリッシング前後のハンター白度の増加量は12であった。また、ポリッシング後の光沢度は9であった。 【0030】 【発明の効果】本発明の着色物除去用歯磨剤は、高硬度セラミックスである窒化珪素粉末を使用することにより、高価なダイヤモンド粉末を使用することなく、簡単な操作で良好なヤニ及び茶渋等の着色物質除去効果を得ることができ、カルナウバロウ及び/又はセラックを併用することにより一層歯牙を美しくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000952 【氏名又は名称】カネボウ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月30日(2001.3.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−293724(P2002−293724A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月9日(2002.10.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−98522(P2001−98522) |
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