| 【発明の名称】 |
油中水型エマルション及びそれを含む組成物並びにその化粧品用、製薬用または衛生用の使用 |
| 【発明者】 |
【氏名】イザベル・バラ
【氏名】パトリシア・ルマン
【氏名】フロランス・トゥルニラック
【氏名】アニック・コレット
【氏名】ジャン−クリストフ・シモン
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| 【要約】 |
【課題】良好な安定性を有すると同時に良好な化粧品特性を維持し、皮膚上に適用された後に転写しない油中水型エマルションを提供する。
【解決手段】下記式(I):【化1】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 α,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンの、化粧品用、皮膚科用、衛生用及び/または製薬用組成物における、前記組成物の転写及び/または移行を抑制、低減及び/または除去するための使用。 【請求項2】 α,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンの、化粧品用、皮膚科用、衛生用及び/または製薬用組成物における、前記組成物の保持力を向上させるための使用。 【請求項3】 α,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンの、化粧品用、皮膚科用、衛生用及び/または製薬用組成物における、前記組成物の転写及び/または移行を抑制、低減及び/または除去する薬剤としての、及び/または、前記組成物の保持力を向上させる試薬としての使用。 【請求項4】 前記オキシアルキレン化シリコーンが、下記式(I):【化1】
[式中、R=-(CH2)pO-(C2H4O)x(C3H6O)yR1であり、(R1は、H、CH3またはCH2CH3を表し、pは1から5の整数であり、xは1から100の範囲であり、yは0から50の範囲であり、前記単位(C2H4O)及び(C3H6O)は、ランダムに分散していてもブロックを構成していてもよい)基R2は、C1−C3アルキル基またはフェニル基を表し、5≦m≦300である]で表されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の使用。 【請求項5】 前記基R2の全てがメチル基であり、pが2から4の範囲にあり、xが3から100の範囲にあり、mが50から200の範囲にあることを特徴とする請求項4記載の使用。 【請求項6】 前記Rの平均分子量が、800から2600の範囲にあることを特徴とする請求項4または5記載の使用。 【請求項7】 前記C2H4O単位のC3H6O単位に対する重量比率が、100:10から20:80の範囲にあることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の使用。 【請求項8】 前記比率が、42/58であることを特徴とする請求項7記載の使用。 【請求項9】 R1がメチル基であることを特徴とする請求項4から8のいずれかに記載の使用。 【請求項10】 前記オキシアルキレン化シリコーンが、下記式:【化2】
(式中、m=100であり、R=(CH2)3-O-(C2H4O)x-(C3H6O)y-CH3であり、xは3から100の範囲であり、yは1から50の範囲であり、前記C2H4O単位数のC3H6O単位数に対する比率が42/58であり、Rの平均分子量が800から1000の範囲にある)で表されることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の使用。 【請求項11】 前記シリコーンが、組成物中に、組成物全重量に対して0.1から30重量%の範囲で含まれることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の使用。 【請求項12】 下記式:【化3】
(式中、m=100であり、R=(CH2)3-O-(C2H4O)x-(C3H6O)y-CH3であり、xは3から100の範囲であり、yは1から50の範囲であり、前記C2H4O単位数のC3H6O単位数に対する比率が約42/58であり、Rの平均分子量が800から1000の範囲にある)で表されるシリコーンを含むシリコーンオイルと染料とを含有する脂肪相、及び水相を含んでなることを特徴とする油中水型エマルション。 【請求項13】 前記シリコーンが、エマルション中に、エマルション全重量に対して0.1から30重量%の範囲で含まれることを特徴とする請求項12記載のエマルション。 【請求項14】 前記染料が、無機または有機顔料、レーキ、及び水性または有機性媒体に可溶の染料から選択されることを特徴とする請求項12または13記載のエマルション。 【請求項15】 前記顔料が、酸化チタン、二酸化ジルコニウムまたは二酸化セリウム、並びに、酸化亜鉛、酸化鉄または酸化クロム、フェリックブルー、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料またはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ等の真珠光沢剤、並びに、着色酸化チタン、カーボンブラック、バリウム、ストロンチウム、カルシウム及びアルミニウムのレーキ、PDMS等のシリコーン化合物及び/またはポリマー、特にポリエチレン及び/またはアミノ酸で被覆された顔料から選択されることを特徴とする請求項14記載のエマルション。 【請求項16】 前記顔料が、エマルション中に、エマルション全重量に対して0から20重量%、好ましくは2から15重量%の範囲で含まれることを特徴とする請求項15記載のエマルション。 【請求項17】 染料が、ポンソーの二ナトリウム塩、アリザリングリーンの二ナトリウム塩、キノリンイエロー、アマランスの三ナトリウム塩、タルトラジンの二ナトリウム塩、ローダミンの一ナトリウム塩、フクシンの二ナトリウム塩、またはキサントフィルから選択されることを特徴とする請求項14記載のエマルション。 【請求項18】 前記染料が、エマルション中に、エマルション全重量に対して0から15重量%の範囲の含有量で含まれることを特徴とする請求項17記載のエマルション。 【請求項19】 前記シリコーンオイルが、任意に機能化されていてもよい直鎖状、環状ポリジオルガノシロキサン、または任意に架橋していてもよいオルガノポリシロキサン、またはそれらの組み合わせから選択されることを特徴とする請求項12から18のいずれかに記載のエマルション。 【請求項20】 前記シリコーンオイルが、環状ポリジオルガノシロキサンであることを特徴とする請求項19記載のエマルション。 【請求項21】 前記シリコーンオイルが、組成物全重量に対して少なくとも5重量%の範囲で含まれることを特徴とする請求項12から20のいずれかに記載のエマルション。 【請求項22】 ペースト状脂肪物質、ガム、ワックス、及び植物、鉱物動物又は合成起源のオイルから選択される少なくとも1つの非シリコーン脂肪物質をさらに含むことを特徴とする請求項12から21のいずれかに記載のエマルション。 【請求項23】 タルク、マイカ、シリカ、カオリン、テフロン(登録商標)、デンプン、天然真珠、窒化ホウ素、ミクロスフェア、ミクロスポンジ、ポリエチレン粉末、ナイロン粉末、シリコーン樹脂のマイクロビーズ、及びシリカミクロスフェアから選択される少なくとも1つのフィラーをさらに含むことを特徴とする請求項12から22のいずれかに記載のエマルション。 【請求項24】 前記フィラーが、15ミクロン以下の粒子サイズを有することを特徴とする請求項23記載のエマルション。 【請求項25】 前記フィラーが非球状であることを特徴とする請求項23または24記載のエマルション。 【請求項26】 揮発性オイルを蒸発させた後の皮膚に適用される組成物における前記フィラーのオイルに対する重量比率が、30:70から50:50であることを特徴とする請求項23から25のいずれかに記載のエマルション。 【請求項27】 フィラー全体の平均屈折率をn1とし、オイル全体の平均屈折率をn2としたとき、0<|n1−n2|<0.3であることを特徴とする請求項23から26のいずれかに記載のエマルション。 【請求項28】 皮膜形成化合物をさらに含むことを特徴とする請求項12から27のいずれかに記載のエマルション。 【請求項29】 25℃において100mPa・sから20Pa・sの範囲の動粘度を有することを特徴とする請求項12から28のいずれかに記載のエマルション。 【請求項30】 請求項12から29のいずれかに記載のエマルションを含んでなることを特徴とする化粧品用、皮膚科用、製薬用、または衛生用組成物。 【請求項31】 身体及び/または顔及び/または頭皮のケア用品、あるいは、メークアップ用品であることを特徴とする請求項30記載の組成物。 【請求項32】 濃化エマルション、液状エマルション、クリーム、乳液または漿液の形態であることを特徴とする請求項30記載の組成物。 【請求項33】 請求項12から32のいずれかに記載のエマルションまたは組成物を皮膚及び/またはケラチン繊維に適用することからなる、皮膚及び/またはケラチン繊維の非治療処理方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、α,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンの、化粧品用、皮膚科用、衛生用及び/または製薬用組成物における、前記組成物の転写(transfer)及び/または移行(migration)を抑制、低減及び/または除去するための使用に関する。また本発明は、油中水型(W/O)エマルション、そのエマルションを含む化粧品用、製薬用、衛生用または皮膚科用組成物、並びに、それらの化粧品、皮膚科及び/または衛生分野、特にメークアップ分野における使用にも関する。 【0002】これらの組成物は、頭皮を含む皮膚のケア用品、及び/または、皮膚、粘膜(唇または瞼の内側)、半粘膜(唇)、ケラチン繊維(毛髪、睫毛、爪)のメークアップ用品、あるいは身体のメークアップ用品を構成することができる。 【0003】 【従来の技術】メークアップ組成物、特にファンデーションは、オイル及び通常はフィラー及び顔料からなる粒子相等の物質を含み、一般的に流動性が低いまたは無いクリームの形態である。 【0004】この脂肪相に、柔らかさ及び流動性を付与するシリコーン等の化合物を混合することが一般に求められている。しかし、シリコーンオイル含有量が増加すると、経時的のみならず大きな温度変化を受けた場合にも安定なW/Oエマルションを得ることが困難になることが知られている。この事実において、組成物の流動性は、表面でのオイルの放出、顔料の析出、濃厚化等の経時的な不安定性の現象を生じさせ得る。 【0005】これらの現象を抑制するために、米国特許第4,698,178号では、新たなタイプのシリコーン界面活性剤を、低温においてはポリオールと、高温においては電解質また金属石鹸と組み合わせて使用することが提案されている。 【0006】W/Oエマルションの安定性向上については、欧州特許出願第331,833号においても検討され、それは、オキシアルキレン化シリコーンと水膨潤性無機クレーと組み合わせて使用することを記載しており、特許出願EP-A-612,517では、オキシアルキレン基及びペンダントアルキル基を有するシリコーンとゲル化剤及び/または濃化剤との組み合わせの使用が提唱されている。 【0007】それにもかかわらず、これらの組成物を皮膚、粘膜又は半粘膜に適用した際、転写するという欠点を有している。これは、組成物が、それに接触した基体、例えばグラス、服飾品、又は他の皮膚に、少なくとも部分的に移りがちであることを意味する。 【0008】移り始めると、前記組成物は前記基体に痕跡を残す。よって、組成物の皮膚又は粘膜での残存性は劣り、定期的にその適用をやり直すことが必要となる。さらに、ある種の服飾品、特にシャツの襟に許し難い痕跡を残すことは、女性にこのタイプのメークアップを使用することを踏みとどまらせることになる。 【0009】これらの組成物の他の欠点は、移行の問題である。特に、ある種の組成物は、ファンデーションの場合は皮膚上の細かい線及び/または皺の中に;口紅の場合は唇の周囲の細かい線の中に;アイシャドウの場合は瞼の折れ目の中に広がる傾向がある。また、アイシャドウの場合は、瞼の動きによって生ずるメークアップの線の出現も見られる。これらの現象は全て好ましくないものであり、言うまでもなく避けることが望ましい。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、良好な安定性を有すると同時に良好な化粧品特性を維持する油中水型エマルションを提供することである。特に、皮膚上に使用された後に転写しない、安定な油中水型エマルションを得るのが望ましい。 【0011】 【課題を解決するための手段】ここに、驚くべきことに、かつ予想しなかったことに、特定のシリコーン界面活性剤、即ちα,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンを用いることにより、経時的のみならず温度変化に対しても良好な安定性を持ち、優れた化粧品特性並びに良好な耐転写性を兼ね備えたW/Oエマルションを得ることができることが見いだされた。 【0012】よって本発明の主題は、特に下記式(I)で表されるα,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンの、化粧品用、皮膚科用、衛生用及び/または製薬用組成物における、前記組成物の転写及び/または移行を抑制、低減及び/または除去するための使用である。 【0013】 【化4】
[式中、R=-(CH2)pO-(C2H4O)x(C3H6O)yR1であり、(R1は、H、CH3またはCH2CH3を表し、pは1から5の整数であり、xは1から100の範囲であり、yは0から50の範囲であり、前記単位(C2H4O)及び(C3H6O)は、ランダムに分散していてもブロックを構成していてもよい)基R2は、C1−C3アルキル基またはフェニル基を表し、5≦m≦300である。] 【0014】また、本発明の主題は、上記シリコーンの、化粧品用、皮膚科用、衛生用及び/または製薬用組成物における、前記組成物の保持力を向上させるための使用でもある。 【0015】また、本発明の主題は、上記シリコーンの、化粧品用、皮膚科用、衛生用及び/または製薬用組成物における、前記組成物の転写及び/または移行を抑制、低減及び/または除去する薬剤としての、及び/または、前記組成物の保持力を向上させる試薬としての使用でもある。 【0016】本発明の他の主題は、下記式で表されるα,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンを含むシリコーンオイルと染料とを含有する脂肪相、及び水相を含んでなることを特徴とする油中水型エマルションである。 【0017】 【化5】
(式中、m=100であり、R=(CH2)3-O-(C2H4O)x-(C3H6O)y-CH3であり、xは3から100の範囲であり、yは1から50の範囲であり、前記C2H4O単位数のC3H6O単位数に対する比率が約42/58であり、Rの平均分子量が800から1000の範囲にある。) 【0018】本発明の他の主題は、上記のエマルションを含む組成物、特に化粧品用、皮膚科用、製薬用、または衛生用の組成物に関する。 【0019】また、本発明は、上記エマルション及び/または組成物を皮膚及び/またはケラチン繊維に適用することからなる、皮膚及び/またはケラチン繊維の非治療処理方法、特にメークアップ方法に関する。 【0020】本発明のW/Oエマルションは以下の安定性の基準をことごとく満足する。 ・4000rpmで1時間の遠心分離試験に対する耐性。 ・室温(25℃)並びに45℃で2ヶ月間の室温(25℃)エージングに対する耐性。 ・−20℃から+20℃の範囲の温度の各々8時間の8連続サイクルに対する耐性。 【0021】本発明のエマルションは、以下の基準を満たす。 ・これらの試験を通して、均一で安定な巨視的及び微視的な外観(微小分散された小球、放出無し)を維持すること、及び、・粘度が経時的に一定であること。 【0022】また、本発明のエマルションは、良好な転写耐性を有する。さらに、皮膚に適用されたこのエマルションは、皮膚、特に瞼の折れ目及び/または顔、特に唇及び目の皺、及びこれらの領域の輪郭部(カラスの足跡)に移行しないという利点を持つ。 【0023】本発明で用いられるエマルションは、油っぽい感触を残すことなく、容易かつ均一に適用されて広がるとともに良好な化粧品特性を有する。また、得られた皮膜は軽いきめを有し、一日中快適に長持ちする。 【0024】さらに、本発明のエマルションには、オイル及び/または粉末(顔料及び/またはフィラー)等の他のアジュバントを添加しても、同時に安定なエマルションが維持される。即ち、このエマルションは多くの化粧品添加剤に対して相容性である。 【0025】本発明のエマルションは、良好な感覚的品質、特に優れた適用しやすさ、快適さ、柔らかさ、良好なつや消し効果及び優れた被度、均一性及び保持力をさらに有する。 【0026】本発明のエマルションには、α,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンが用いられる。上記及び下記の説明を通して、「シリコーン」なる用語は、一般的な認識に従い、直鎖状または環状、分枝状または架橋した構造の、種々の分子量を持った任意の有機シリコーンポリマーまたはオリゴマーを意味するものとし、それらは、適宜に機能化されたシランの重合及び/または重縮合によって得られ、ケイ素原子が酸素原子を介して結合(シロキサン結合 Si−O−Si )した主単位から実質的になり、それは任意に、前記ケイ素原子に炭素原子を介して直接結合した炭化水素ベースの基で置換されていてもよい。この炭化水素ベースの基は、最も一般的にはアルキル基、特にC1−C10アルキル基であり、中でもメチル、フルオロアルキル基、アリール基、特にフェニル基である。これらは、例えば、C1−C40エステル又はエーテル基またはC7−C60アラルキル基で置換されていてもよい。 【0027】よって、本発明で用いられるα,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンは、上記のような有機シリコーンであり、直鎖状構造で、主鎖の2つの末端が炭化水素ベースの基を介してSi原子に結合したオキシアルキレン基で置換されている。 【0028】好ましくは、このα,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンは、下記式(I)で表される。 【化6】
(式中、R=-(CH2)pO-(C2H4O)x(C3H6O)yR1であり、R1は、H、CH3またはCH2CH3を表し、pは1から5の整数であり、xは1から100の範囲であり、yは0から50の範囲であり、前記単位(C2H4O)及び(C3H6O)は、ランダムに分散していてもブロックを構成していてもよく、基R2は、C1−C3アルキル基またはフェニル基を表し、5≦m≦300である) 【0029】好ましくは、本発明で用いられるα,ω−置換オキシアルキレン化シリコーンは、前記式(I)に相当し、前記基R2の全てがメチル基であり、なおかつ、pが2から4の範囲にあり、xが3から100の範囲にあり、mが50から200の範囲にあるものである。 【0030】また、前記Rの平均分子量は、800から2600の範囲にあるのが好ましい。好ましくは、前記C2H4O単位のC3H6O単位に対する重量比率は、100:10から20:80の範囲にある。好ましくは、この比率は約42/58である。また、R1はメチル基であるのが好ましい。 【0031】さらに好ましくは、本発明のエマルションは、下記式で表されるα,ω−オキシアルキレン化シリコーンを含有する。 【化7】
(式中、m=100であり、R=(CH2)3-O-(C2H4O)x-(C3H6O)y-CH3であり、xは3から100の範囲であり、yは1から50の範囲であり、前記C2H4O単位数のC3H6O単位数に対する比率が約42/58であり、Rの平均分子量が800から1000の範囲にある。) 【0032】本発明において、上記のα,ω−オキシアルキレン化シリコーンは、エマルション全重量に対して0.1から30重量%、好ましくは0.5から10重量%の範囲で用いられる。 【0033】本発明で乳化剤として用いられるα,ω−オキシアルキレン化シリコーンの全部または一部を含むことのできる市販品の中で、特に、Goldshmidt社から"AbilEM 97"、または、Shin Etsu社から"KF 6009"、"X22-4350"、"X22-4349"または"KF 6008"の名称で市販されているものを挙げることができる。 【0034】また本発明のエマルションは染料を含んでもよい。これらの染料は、無機または有機顔料またはレーキであってよく、それらは一般に水性または有機性媒体に不溶である、あるいは、水性または有機性媒体に可溶の染料であってもよい。 【0035】顔料は、エマルション中に、エマルション全重量に対して0から20重量%、好ましくは2から15重量%の範囲で含まれることができる。これらは、白色でも着色した無機及び/または有機ものでもよい。無機顔料の中で、酸化チタン、二酸化ジルコニウムまたは二酸化セリウム、並びに、酸化亜鉛、酸化鉄または酸化クロム、フェリックブルー(ferric blue)、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料またはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ等の真珠光沢剤、並びに、着色酸化チタンを挙げることができる。有機顔料の中で、カーボンブラック、バリウム、ストロンチウム、カルシウム及びアルミニウムのレーキを挙げることができる。顔料は、疎水性表面を有していても、それらの表面を疎水性にする処理を施してもよく、その処理は、当業者に周知の方法で行うことができる。顔料は、PDMS等のシリコーン化合物及び/またはポリマー、特にポリエチレン及び/またはアミノ酸で被覆されていてもよい。 【0036】このように被覆された顔料は、本発明のエマルション中に、エマルションの全重量に対して0.1から15重量%の範囲の比率で混合することができる。 【0037】染料は、ポリマー染料であってもよく、それらは、米国特許第5,032,670号、第4,999,418号、第5,106,942号、第5,030,708号、第5,102,980号、第5,043,376号、第5,104,913号、第5,281,659号、第5,194,463号、第5,804,719号、WO92/07913に記載されている。 【0038】また、染料は、ポンソー(ponceau)の二ナトリウム塩、アリザリングリーンの二ナトリウム塩、キノリンイエロー、アマランスの三ナトリウム塩、タルトラジンの二ナトリウム塩、ローダミンの一ナトリウム塩、フクシンの二ナトリウム塩、またはキサントフィル等の水溶性染料であってもよい。染料は、一般的に、本発明のエマルション中に、0から15重量%、好ましくは8から12重量%の範囲の含有量で含まれる。 【0039】本発明のエマルションの脂肪相は、少なくとも1つの揮発性または不揮発性シリコーンを含有する。本発明で用いられるシリコーンオイルは、任意に機能化されていてもよい直鎖上、環状ポリジオルガノシロキサン、または任意に架橋していてもよいオルガノポリシロキサン、またはそれらの組み合わせであってよい。 【0040】本発明で用いられる任意に機能化されていてもよい直鎖状ポリオルガノシロキサンは、下記式で表される。 【化8】
(式中、xは-CH3またはOHであり、nは0から2000の範囲の整数である。) 【0041】これらの中で、特に、Wacker社から"AK"の名称で、General Electric社から"SF"の名称で、"Abil 10"等のGoldshmidt社から"Abil"の名称で市販されている製品を挙げることができる。 【0042】本発明の環状ポリオルガノシロキサンとしては、下記式のシクロメチコーンを単独または混合物で用いることができる。 【化9】
(式中、nは3から8の整数である。) 【0043】特に好ましいシクロメチコーンの中で、シクロテトラジメチルシロキサン(n=4)、シクロペンタジメチルシロキサン(n=5)、及び、シクロヘキサジメチルシロキサン(n=6)を挙げることができる。特に、Dow Corning社から、"DC Fluid 244"、"DC Fluid 245、"DC Fluid 344"、及び、"DC Fluid 345"の名称で市販されているものを用いることができる。 【0044】本発明で用いられる他のシクロメチコーンはGoldshmidt社から"Abil K4"の名称で、Rhone-Poulenc社から"Silbione 70045 V2"及び"Silbione Oil 70045 V5"の名称で、並びに、Union Carbide社から"Volatile Silicone 7158"及び"Volatile Silicone 7207"の名称で市販されているものであってよい。好ましくは、シクロメチコーンを含む揮発性シリコーンが用いられる。 【0045】上記のように、本発明で用いられるシリコーンオイルは、エマルション全重量に対して少なくとも5重量%、好ましくは25から45重量%の範囲で含まれるのが好ましい。 【0046】本発明の組成物は、他のシリコーン化合物も含むことができる。これらのシリコーン化合物の中で、フェニルシリコーンオイルを含むポリ(C1−C20)アルキルシロキサン、並びにシリコーンガム及びシリコーンワックスを挙げることができる。 【0047】本発明の組成物で用いられるシリコーンガムは、約200,000から約1,000,000の高分子量、及び500,000mPa・sより大きな粘度を持つポリシロキサンであってよい。これらは、単独でも、ポリジメチルシロキサンまたはポリフェニルシロキサン等の溶媒。またはシクロメチコーンとの混合物として用いてることができる。ガムは、最終組成物中に、活性成分で5重量%まで、好ましくは1%まで含有することができる。 【0048】本発明の組成物で用いられるシリコーンワックスは、置換された直鎖状ポリシロキサンであってよい。例えば、ポリエーテルシリコーンワックス及び炭素数16から45のアルキルジメチコーンまたはアルコキシジメチコーンを挙げることができる。これらのシリコーンワックスは、最終組成物中に0から15重量%の比率、好ましくは2から10%の比率で含有させることができる。 【0049】また、本発明のエマルションは、単位R3SiO1/2、R2SiO2/2、RSiO3/2及びSiO4/2の組み合わせからなるシリコーン樹脂を含有することもできる。本発明の組成物は、ペースト状脂肪物質、ガム、ワックス、及び植物、鉱物動物又は合成起源のオイルを含む非シリコーン脂肪物質を含むこともできる。 【0050】ペースト状脂肪物質は、以下の物理化学的特性の少なくとも1つで定義することができる。・40℃において、MS-r3またはMS-r4回転子を具備するContraves TV回転粘度計を用い、60Hzの周波数で測定した粘度が0.1から40Pa・s(1から400ポイズ)であること。・融点が25−70℃、好ましくは25−55℃であること。 【0051】本発明で用いられるワックスとしては、動物起源のワックス、例えばラノリン、ビーズワックス、ゲイロウ、ラノリンアルコール及び水素化、水酸化またはアセチル化ラノリン等のラノリン誘導体、ラノリン脂肪酸及びアセチル化ラノリンアルコール;植物起源のワックス、例えばカルナウバワックス、キャンデリラワックス、カポックワックス、オーリカリー(ouricury)ワックス、ライスワックス、水素化ホホバワックス、アルファルファワックス、モクロウ、コルク繊維ワックスまたはサトウキビワックス、あるいはココアバター;鉱物ワックス、例えばパラフィンワックス、モンタンワックス、褐炭ワックス、石油ジェリーワックスまたは微結晶ワックス、セレシンまたはオゾケライト;合成ワックス、例えばポリエチレンワックス、Fisher-Tropsch合成で得られたワックス及びミリスチルミリステート等の飽和C10−C40カルボン酸と飽和C10−C40アルコールとの反応から得られる直鎖状エステルを挙げることができる。セチルアルコール、ステアリルアルコール、カルシウムラノレートまたはステアレート、ヒマシ油、パーム油、ココナッツ油、ヒマワリ油または水素化ココナッツ油も用いることができる。 【0052】本発明のW/Oエマルションの脂肪相は、1つまたはそれ以上の炭化水素ベースのオイルを含むこともでき、その比率は、エマルションの脂肪相全重量に対して40重量%までとすることができる。 【0053】炭化水素ベースのオイルとして、化粧品、製薬または衛生製品が用いられる通常の温度で安定である任意の液体オイル(またはオイル混合物)、例えば、植物、動物、鉱物または合成起源のオイル、フッ素オイル、及びC12−C18脂肪酸のトリグリセリドを挙げることができる。 【0054】植物または動物起源のオイルの中で、例えば、スウィートアーモンド油、アボカド油、ヒマシ油、オリーブ油、ホホバ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、ゴマ油、グラウンドナッツ油、グレープシード油、ダイズ油、セイヨウアブラナ油、ベニバナ油、ココナッツ油、コーン油、ヘーゼルナッツ油、カリテバター、パーム油、(アプリコット)カーネル油またはビューティ・リーフ油を挙げることができ、それらは変性されていてもいなくてもよい。 【0055】鉱物起源の油の中で、例えば、液体パラフィンを挙げることができる。合成オイルの中で、特に、揮発性または不揮発性イソパラフィン及びポリイソブテンを挙げることができる。 【0056】これらの脂肪物質は、特に、例えば粘性または質感といった望ましい特性を持つ組成物を調製するように、種々の方法で当業者によって選択される。これらは、好ましくは、エマルション全重量に対して7重量%以下の含有量で用いられ、本発明に従って用いられるエマルションの有利な特性を維持するようにされる。 【0057】脂肪相に混合することのできる他の脂溶性アジュバントの中で、親油性UVスクリーニング剤、親油性ビタミン、香料及びセラミドを挙げることができる。 【0058】本発明のエマルションの水相は、水またはコーンフラワー水等のフローラル水を含むことができる。 【0059】さらに、水相は、水相全重量に対して0から14重量%の、低級C2−C6モノアルコール及び/またはポリオール、例えばグリセロール、ブチレングリコール、イソプレングリコールまたはプロピレングリコールを含むこともできる。 【0060】また、水相は、化粧品用W/Oエマルションで通常用いられるアジュバントを含むこともできる。例えば、潤滑剤、グリセロール及びプロピレングリコール等の加湿剤、微量元素、親水性UVスクリーニング剤及びポリサッカリド、並びにNaClまたはMgSO4等の電解質を挙げることができる。また、植物抽出物、最近抽出物、タンパク質またはタンパク質加水分解物、特にコラーゲンまたはエラスチンの加水分解物等の活性成分を含むこともできる。 【0061】これらの活性成分は、エマルション全重量に対して1から15重量%の比率で含有させることができる。本発明のエマルションの望まれる質感に応じて、分散される水相の比率は、35%から80%の範囲とすることができる。一般に、本発明のエマルションは、30%から55重量%の脂肪相、及び35%から75重量%の水相を含むことができる。 【0062】さらに、本発明のエマルションは、1つまたはそれ以上の共界面活性剤(co-surfactant)、及び1つまたはそれ以上の濃化剤を、好ましくはエマルション全重量に対して0から6重量%の濃度で含有することができる。濃化剤は、変性ケイ酸マグネシウム(RheoxからのベントンゲルVS38)またはジステアリルジメチルアンモニウムクリリドで変性されたヘクトライト(Rheoxからのベントン38 CE)等の変性クレーから選択することができる。好ましくは、本発明のエマルションは、実質的に濃化剤を含まない。 【0063】また、本発明のエマルションは、化粧品組成物で通常用いられるフィラーを含むことができる。エマルション中に、エマルション全重量に対して0から20重量%、好ましくは0から10%の比率で含有できるフィラーは、鉱物または合成でよく、ラメラでも非ラメラでもよい。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、テフロン(登録商標)、デンプン、天然真珠、窒化ホウ素、Expancel(Nobel Inductrie)等のミクロスフェア(microsphere)、またはPolytrap(Dow Corning)等のミクロスポンジを挙げるこ とができる。好ましくは、25μm未満のサイズの球状フィラー、例えばポリエチレン粉末、ナイロン粉末、シリコーン樹脂のマイクロビーズ(ToshibaからのTospearl)、またはシリカミクロスフェアが用いられ、これらのフィラーは、本 発明のエマルションの転写耐性を向上させるのに寄与することができる。 【0064】本発明の好ましい形態では、エマルションは、15ミクロン以下の粒子サイズを有するフィラーを含有する。好ましくは、これらのフィラーは非球状である。好ましくは、揮発性オイルを蒸発させた後の皮膚に適用される組成物における前記フィラーのオイルに対する重量比率は、30:70から50:50である。さらに好ましくは、フィラー全体の平均屈折率をn1とし、オイル全体の平均屈折率をn2としたとき、0<|n1−n2|<0.3、より好ましくは、0<|n1−n2|<0.15である。即ち、極めて少量の顔料しか含まず、なおかつ皮膚の微小形状を隠すファンデーションを得ることができる。この組成物は、柔軟焦点(soft-focus)特性を有し、言い換えれば、皮膚の微小形状を隠すぼかし効果を与える。 【0065】本発明のエマルションは、皮膜形成化合物をさらに含むことができる。皮膜形成化合物は、水性分散物中のポリマー、例えば、水性分散物中のアクリルポリマー、ポリエステル及び/またはポリウレタンから選択することができる。例えば、この組成物は、酢酸ビニル/p-tert-安息香酸ビニル/クロトン酸コポリマーを、安定化した部分的に中性化した水性分散物として含むことができる。 【0066】本発明のエマルションは、例えば EP 749,747の文献に記載されたような、非水媒体中のポリマー粒子の分散物を含むこともできる。 【0067】本発明のエマルションは、化粧品用、製薬用または衛生用に許容される媒体を含有することもできる。この場合、化粧品、製薬または衛生の分野で通常用いられる添加剤、例えば、酸化防止剤、香料、精油、防腐剤、化粧用活性剤、加湿剤、ビタミン、スフィンゴ脂質、脂溶性ポリマー、特にポリブテン、ポリアルキレン、ポリアクリレート及びシリコーンポリマー等の炭化水素ベースのポリマーであって、脂肪物質と相容性のものを含有することができる。これらの添加剤は、組成物中に、0から10重量%の比率で含有させることができる。 【0068】言うまでもなく、当業者は、これらの任意の付加的化合物、及び/またはそれらの量を、本発明の組成物の有利な特性が、考えられる添加によって悪影響を受けないように、または実質的に受けないように注意して選択するであろう。 【0069】本発明のエマルション及び/または組成物は、化粧品、特に、身体及び/または顔及び/または頭皮のケア用品、あるいは、メークアップ用品、特にファンデーション、ブラッシャー、アイシャドウ、アイライナー、マスカラまたは口紅の形態とすることができる。 【0070】本発明のエマルションは、ケア製品または抗日光製品として用いることのできる、濃化エマルション、液状エマルション、クリーム、乳液または漿液の形態とすることができる。好ましくは、本発明のエマルションは、25℃においてせん断速度200s-1sで測定した動粘度が100mPa・sから20Pa・s(100cpsから200ポイズ)の範囲である液状エマルションの形態である。例えば、この粘度は、MettlerからのRheomat 180で、No.2のスピンドルを用いて測定することができる。 【0071】本発明のエマルションの製造方法は、(a)第1段階において、乳化系を含む脂肪相を全ての成分が十分に溶融するまで、好ましくは60から85℃に加熱し、次いで任意の付加的脂溶性アジュバントを添加し、(b)第2段階において、脂肪相を40から60℃に冷却した後、同じ温度にした水相を、脂肪相に優しく攪拌しながら徐々に添加し、次いで、温度が約25℃に戻ったとき、強力に攪拌することからなる。この第2段階は、脂肪相と同じ温度にした水相を脂肪相に強く攪拌しながら添加することによっても行うことができる。 【0072】 【実施例】W/Oエマルションの形態の化粧品組成物の幾つかの例を、例示を目的としてここに提示する。以下の実施例では、量は、組成物全重量に対する重量パーセントで与える。 【0073】実施例及び比較例出願人は、類似の動粘度(To=25℃で、約500mPa・s(500cps))を持つ以下のエマルションA及びBを調製した。これらの粘度は、No.2のスピンドルを具備するRM 180 Rheomat粘度計(Rheometric Scientific)を用い、25℃において、200s-1のせん断速度で、時間t=10分で測定した。エマルションAは、本発明のα,ω−オキシアルキレン化シリコーンを含有する。エマルションBは、オキシアルキレン基がシリコーン鎖の末端にはなく、鎖にペンダントしているオキシアルキレン化シリコーンを含有する。また、エマルションBは、所定濃度を得るために濃化剤(ジフェニルジメチコーン及びヘクトライト)も含有する。 【0074】 エマルションA(実施例):・α,ω−置換オキシプロピレン化 オキシエチレン化シリコーン/ シクロメチコーン混合物(85/15) Goldshmidt社から"Abil EM 97"の 名称で市販 6 %・イソステアリルジグリシジルスクシネート Huls社から"Imwitor 780 K"の名称で市販 2 %・シクロメチコーン 25 %・イソドデカン 4.55%・顔料 10 %・ナイロン粉末 8 %・安定化した部分的に中性化した水性分散物 としての酢酸ビニル/p-tert-ブチル 安息香酸ビニル/クロトン酸コポリマー 20 %・アジピン酸ジイソプロピル 1 %・水 全体を100%とする量【0075】 エマルションB(比較例):・ポリグリセリル4-イソステアレート及び ヘキシルラウレート混合物中の、ペンダントした アルキル、オキシエチレン及びオキシプロピレン基 を含むシリコーン Goldshmidt社から"Abil WE 09"の 名称で市販 9 %・アセチル化グリコールステアレート及び トリステアリンの混合物 Guardian社から"Unitwix"の名称で市販 0.5 %・シクロメチコーン 25 %・ジフェニルジメチコーン 6 %・イソドデカン 4.55%・ヘクトライト 4 %・顔料 10 %・ナイロン粉末 8 %・安定化した部分的に中性化した水性分散物 としての酢酸ビニル/p-tert-ブチル 安息香酸ビニル/クロトン酸コポリマー 20 %・アジピン酸ジイソプロピル 1 %・水 全体を100%とする量【0076】これらのエマルションは、以下の調製方法に従って得た。 ・顔料を、シクロメチコーンの一部に予備分散させた。 ・残りのオイルを界面活性剤とともに均一化した(エマルションBは40−50℃に加熱、エマルションAは加熱無し)。 ・混合物を冷却した。この混合物(エマルションBについては、少量のイソドデカン中に予備膨潤させた変性ヘクトライトも含む)に、顔料及びナイロン粉末を添加した。 ・全ての水相を上記の脂肪相に、最初は緩く攪拌しながら、次いで強く攪拌しながら10分間に渡って添加した。 ・コポリマー及びアジピン酸ジイソプロピルを、緩く攪拌品柄添加した。 【0077】これら2つのファンデーションは、クリーミーで軽く柔らかな質感を有していた。これらは皮膚に適用しやすく、皮膚にビロードを思わせるような外観を与えた。これらは極めて柔らかかった。これらは付けておくのが心地よかった。 【0078】1)安定性の評価本発明のエマルションAは、To=45℃で1ヶ月後、エマルションBより優れた安定性を示した(エマルションBでは、エマルション表面でのオイルのかなりの放出、及びエマルション分解の多くの徴候、及び顔料の再凝縮が顕微鏡で観察された)。これは、エマルションBには含まれているシリコーンガム(ジフェニルジメチコーン)及びヘクトライト等の安定化化合物を含まない場合でも観察されたものである。 【0079】2)転写耐性の評価出願人は、これら2つの組成物の転写耐性を次の方法で評価した。エマルションA及びBを、6人のパネルの首に半分ずつ比較するように適用した。次いで、それらを10分間乾燥させた。次いで、半分ずつの首各々に、首バンドを30分間装着した。得られた結果を下記表1にまとめた。 【0080】 【表1】
【0081】上記の表から明らかなように、類似の粘度を持つものについて、特定のオキシアルキレン化シリコーンを含有する本発明の組成物は、本発明のものでないオキシアルキレン化シリコーンを含有する従来技術のエマルションより転写が少ないことがわかる。 【0082】組成例:本出願人は以下の組成物を完成した。 ・疎水性被覆顔料 3 %・15ミクロン未満の平均粒子サイズを持つタルク 8 %・硫酸マグネシウム 0.7%・α,ω−置換オキシプロピレン化 オキシエチレン化シリコーン/ シクロメチコーン混合物(85/15) Goldshmidt社から"Abil EM 97"の 名称で市販 6 %・イソステアリルジグリシジルスクシネート Huls社から"Imwitor 780 K"の名称で市販 2 %・シクロメチコーン 25 %・ポリジメチルシロキサン 4 %・イソドデカン 4.5%・防腐剤 適量・水 全体を100%とする量この組成物は、極めて少量の顔料しか含まないが、皮膚の微小形状を都合よく隠した。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391023932 【氏名又は名称】ロレアル 【氏名又は名称原語表記】LOREAL
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| 【出願日】 |
平成11年3月25日(1999.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外7名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−275025(P2002−275025A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月25日(2002.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−30072(P2002−30072) |
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