| 【発明の名称】 |
固形化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮澤 雅一
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| 【要約】 |
【課題】ファンデーションや頬紅などのメークアップ化粧料に於いて、メークアップを手早く、こまめに行う手段の提供。
【解決手段】増粘剤がベントナイト及び/又はキサンタンガムである固形化粧料が、形成する底面の最大長さに対する底面と垂直方向の最大長さが、前記底面の最大長さの0.12〜0.28であり、底面外縁より中心部に向かって、底面の最大長さに対して0.04〜0.14の割合の平面部を有し、粉体と増粘剤とを化粧料に含有させ、水を加え、流動性を持たせ、金皿に流し込み成形し、固形化粧料とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 粉体と増粘剤とを含有することを特徴とする、固形化粧料。 【請求項2】 増粘剤がベントナイト及び/又はキサンタンガムであることを特徴とする、請求項1に記載の固形化粧料。 【請求項3】 固形化粧料が形成する底面の最大長さに対する底面と垂直方向の最大長さが、前記底面の最大長さの0.12〜0.28であり、底面外縁より中心部に向かって、底面の最大長さに対して0.04〜0.14の割合の平面部を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の固形化粧料。 【請求項4】 外縁から中心に向かった平面部の内縁から底面と垂直方向の最大長さまでの化粧料の外縁がなめらかな曲線を描いていることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の固形化粧料。 【請求項5】 油性成分を含まない剤形であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の固形化粧料。 【請求項6】 底面の形状が半径3.5〜5cmの円形であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の固形化粧料。 【請求項7】 頬紅であることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の固形化粧料。 【請求項8】 直接肌に擦過して化粧を行うためのものであることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の固形化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術範囲】本発明は、固形化粧料に関し、更に詳細には、メークアップ化粧料として有用な固形化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】粉体を含有する化粧料は、その粉体の持っている光学特性のために、メークアップ化粧料として大変有用である。この様な粉体を含有する化粧料としては、乳化或いは単独の相の担体中に一様に粉体を分散させたタイプのもの、オイルゲル製剤の中に分散したタイプのもの、金皿などの枠材中に加圧成形したタイプのもの、ルースな混合粉体等が存在するが、直接化粧料を肌に塗布するタイプのものは口紅などの一部のメークアップ化粧料に見られるのみで、頬紅やファンデーションなどには存在せず、パフ或いはチップ、刷毛などの化粧小道具を用いることが必要であり、この様な化粧操作及びその為の道具は大がかりなものにならざるを得なかった。この様な化粧は手早く、こまめに行うことが肝心であるため、現在の使用実態は理想像から離れたものと言わざるを得なかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状況下為されたものであり、ファンデーションや頬紅などのメークアップ化粧料に於いて、この様な化粧料を用いて、メークアップを手早く、こまめに行う手段を提供することを課題とする。 【0004】 【課題の解決手段】本発明者らは、この様な状況に鑑みて、ファンデーションや頬紅などのメークアップ化粧料に於いて、この様な化粧料を用いて、メークアップを手早く、こまめに行う手段を求めて鋭意研究努力を重ねた結果粉体と増粘剤とを含有することを特徴とする、固形化粧料に、その様な特質を見出し発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。 (1)粉体と増粘剤とを含有することを特徴とする、固形化粧料。 (2)増粘剤がベントナイト及び/又はキサンタンガムであることを特徴とする、(1)に記載の固形化粧料。 (3)固形化粧料が形成する底面の最大長さに対する底面と垂直方向の最大長さが、前記底面の最大長さの0.12〜0.28であり、底面外縁より中心部に向かって、底面の最大長さに対して0.04〜0.14の割合の平面部を有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の固形化粧料。 (4)外縁から中心に向かった平面部の内縁から底面と垂直方向の最大長さまでの化粧料の外縁がなめらかな曲線を描いていることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の固形化粧料。 (5)油性成分を含まない剤形であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の固形化粧料。 (6)底面の形状が半径3.5〜5cmの円形であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の固形化粧料。 (7)頬紅であることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の固形化粧料。 (8)直接肌に擦過して化粧を行うためのものであることを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載の固形化粧料。 以下、本発明について、実施の形態を中心に更に詳細に説明を加える。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の固形化粧料は、粉体と増粘剤とを含有することを特徴とする。ここで、粉体としては、化粧料などで用いられているものであれば特段の限定無く用いることができ、例えば、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、グンジョウ、紺青、チタンマイカ、チタンセリサイト、着色チタンマイカ、シリカ、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、アルミナ、炭酸カルシウムなどが好ましく例示できる。これらの粉体の含有量は、化粧料全量に対して70重量%以上が好ましく、更に好ましくは80重量%以上である。更に、粉体の組成としては、タルクが粉体量の50〜95重量%更に好ましくは、60〜90重量%をしめるように設計することが好ましい。又、増粘剤も同様に化粧料で一般的に使用されるものであれば特段の限定を受けずに使用することができ、例えば、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー類、グアガム、マルメロ抽出物、ジェランガム、寒天、ベントナイトなどが好ましく例示できる。これらの増粘剤は唯一種を含有させることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させることもできる。本発明の固形化粧料に於ける、かかる増粘剤の好ましい含有量は、0.1〜10重量%が好ましく、更に好ましくは、0.2〜2重量%である。これは少なすぎると固形化粧料を形成せず、多すぎると取れが悪くなるためである。又、形態について言えば、該固形化粧料が形成する底面の最大長さに対する底面と垂直方向の最大長さが、前記底面の最大長さの0.12〜0.28、更に好ましくは、0.16〜0.20であり、底面外縁より中心部に向かって、底面の最大長さに対して0.04〜0.14、更に好ましくは0.06〜0.09の割合の平面部を有することが好ましい。この様な、形状特性値の規定は、化粧料を直接皮膚に接触させて塗布する使用形態を維持する上で、化粧料の形状の維持性と塗布特性と満足する上で必要になる規定である。即ち、底面の最大長さに対する底面と垂直方向の最大長さが小さすぎると、化粧料の凸部が小さくなり過ぎ、化粧料を直接皮膚に接触させて塗布する際に塗布がしにくくなるし、大きすぎると頂上部が崩れたりする場合があり、化粧料塗布性が損なわれる場合があり、好ましくない。又、底面外縁部より、中心部に向かって存在する平面部は、中皿と化粧料とを密着させる意味と塗布時の化粧料の形態の崩れを防止する作用があり、この平面部が大きすぎると、使用時に化粧料が崩れる場合があり、小さすぎると使用時に中皿より化粧料が脱落する場合があるからである。具体的な数値としては、底面の最大長さが35〜50mm、底面に垂直方向の最大長さが6〜10mm、底面外縁より中心部に向かって存在する平面部が2〜5mmであることが好ましい。更に、使用時の使いやすさの持続と、肌との接触時の優しさから、形状としては、底面の形状は半径3.5〜5cmの円が好ましく、外縁から中心に向かった平面部の内縁から底面と垂直方向の最大長さまでの化粧料の外縁がなめらかな曲線を描いている形状であることが好ましい。 【0006】又、本発明の固形化粧料は、上記の必須成分以外に、通常の化粧料で使用される任意成分を含有することができる。この様な、任意の成分としては、例えば、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ジメチコンやフェメチコン、架橋型メチルポリシロキサンなどのシリコーン類、ホホバ油、ビーゼルワックス、カルナウバワックス,オレイン酸オクチルドデシル等のエステル類、オリーブ油、牛脂、椰子油等のトリグリセライド類、ステアリン酸、オレイン酸、リチノレイン酸等の脂肪酸、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、有機色素などの色剤、防腐剤、二酸化チタン、酸化鉄、グンジョウ、紺青等の粉体等を例示することができる。しかしながら、本発明の固形化粧料の効果を生かすためには、油性成分を含まない形態のものが本発明の固形化粧料としては特に好ましい。 【0007】本発明の固形化粧料は、上記の条件と上記の構成成分の条件以外は、通常の化粧料の製造法に従って製造することができるが、特に好ましくは、水などの分散媒を使用して、ペーストを作製し、これを流し込んで成形し、乾燥させる方法が特に好ましい。これは、成形後の取れが極めて良いためである。又、その種類としては、従前に化粧料そのものを接触させつつ塗布するような使用形態が知られていない種類の化粧料が好ましい。この様な種類のものとしては、ファンデーション、頬紅などが好ましく例示できる。この様にして得られた本発明の固形化粧料は、化粧料を直接肌に接触させて塗布することができる。これは、その形状特性と、硬度などの物理特性の相乗効果による。この様な特性により、本発明の固形化粧料を用いることにより、メークアップを手早く、こまめに行うことができる。 【0008】 【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。 【0009】<実施例1>下記に示す、処方に従って、本発明の固形化粧料を作製した。即ち、処方成分の内、イの成分をヘンシェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ロの成分を加え、ディスパーで分散させ、中皿に流し込み、加圧成形し、乾燥させて本発明の固形化粧料1(チークカラー)を得た。このものの形状は、底面の形状が直径40mmの円形(底面の最大長さは40mm)、底面と垂直方向の最大長さ7mm、底面外縁より中心部に向かって形成している平面の長さ4mmであり、中皿のアルミニウムの厚さは0.7mmであった。このものは、成型物を直接塗布することが可能であった。 イ) タルク 67.9重量部セリサイト 12.6重量部シリカ 11.7重量部ベンガラ 4.9重量部キサンタンガム 1 重量部1,3−ブタンジオール 1.9重量部ロ) 水 120 重量部【0010】<実施例2>下記に示す、処方に従って、本発明の固形化粧料を作製した。即ち、処方成分の内、イの成分をヘンシェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ロの成分を加え、ディスパーで分散させ、中皿に流し込み、加圧成形し、乾燥させて本発明の固形化粧料2(チークカラー)を得た。このものの形状は、底面の形状が直径40mmの円形(底面の最大長さは40mm)、底面と垂直方向の最大長さ7mm、底面外縁より中心部に向かって形成している平面の長さ4mmであり、中皿のアルミニウムの厚さは0.7mmであった。このものは、成型物を直接塗布することが可能であった。 イ) タルク 68.6重量部セリサイト 12.7重量部シリカ 11.8重量部ベンガラ 4.9重量部コアシェル型アクリル酸アルキルポリマー 2 重量部ロ) 水 160 重量部【0011】<実施例3>下記に示す、処方に従って、本発明の固形化粧料を作製した。即ち、処方成分の内、イの成分をヘンシェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ロの成分を加え、ディスパーで分散させ、中皿に流し込み、加圧成形し、乾燥させて本発明の固形化粧料3(チークカラー)を得た。このものの形状は、底面の形状が直径40mmの円形(底面の最大長さは40mm)、底面と垂直方向の最大長さ7mm、底面外縁より中心部に向かって形成している平面の長さ4mmであり、中皿のアルミニウムの厚さは0.7mmであった。このものは、成型物を直接塗布することが可能であった。 イ) タルク 66 重量部セリサイト 12.3重量部シリカ 11.3重量部ベンガラ 4.7重量部ベントナイト 5.7重量部ロ) 水 110 重量部【0012】<実施例4>下記に示す、処方に従って、本発明の固形化粧料を作製した。即ち、処方成分の内、イの成分をヘンシェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ロの成分を加え、ディスパーで分散させ、中皿に流し込み、加圧成形し、乾燥させて本発明の固形化粧料4(チークカラー)を得た。このものの形状は、底面の形状が直径40mmの円形(底面の最大長さは40mm)、底面と垂直方向の最大長さ7mm、底面外縁より中心部に向かって形成している平面の長さ4mmであり、中皿のアルミニウムの厚さは0.7mmであった。このものは、成型物を直接塗布することが可能であった。 イ) タルク 69.4重量部セリサイト 12.9重量部シリカ 11.9重量部ベンガラ 5 重量部キサンタンガム 0.3重量部1,3−ブタンジオール 0.5重量部ロ) 水 100 重量部【0013】<実施例5>下記に示す、処方に従って、本発明の固形化粧料を作製した。即ち、処方成分の内、イの成分をヘンシェルミキサーで混合した後、0.9mm丸穴スクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、ロの成分を加え、ディスパーで分散させ、中皿に流し込み、加圧成形し、乾燥させて本発明の固形化粧料5(ファンデーション)を得た。このものの形状は、底面の形状が直径40mmの円形(底面の最大長さは40mm)、底面と垂直方向の最大長さ7mm、底面外縁より中心部に向かって形成している平面の長さ4mmであり、中皿のアルミニウムの厚さは0.7mmであった。このものは、成型物を直接塗布することが可能であった。 イ) タルク 69.4重量部セリサイト 7.9重量部チタンマイカ 4 重量部二酸化チタン 3 重量部シリカ 11.9重量部ベンガラ 1 重量部黄色酸化鉄 4 重量部キサンタンガム 0.3重量部1,3−ブタンジオール 0.5重量部ロ) 水 100 重量部【0014】 【発明の効果】本発明によれば、ファンデーションや頬紅などのメークアップ化粧料に於いて、この様な化粧料を用いて、メークアップを手早く、こまめに行う手段を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000113470 【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−255735(P2002−255735A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月11日(2002.9.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−51980(P2001−51980) |
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