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【発明の名称】 二層分離型化粧料
【発明者】 【氏名】風間 由紀子

【氏名】横塚 暁人

【要約】 【課題】粉体の再分散性に優れ、こくがあるがさっぱりとした感触を有する二層分離型化粧料を提供すること。

【解決手段】ジェランガム、粉体と、水とを含有することを特徴とする二層分離型化粧料。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ジェランガムと、粉体と、水とを含有することを特徴とする二層分離型化粧料。
【請求項2】 請求項1記載の化粧料において、ジェランガムを0.001〜1.0質量%、及び粉体を10〜30質量%含有することを特徴とする二層分離型化粧料。
【請求項3】 請求項1または2記載の化粧料において、非乳化型であることを特徴とする二層分離型化粧料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二層分離型化粧料、特にその粉体の再分散性と使用感の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】二層分散型ファンデーション等の粘度の低い化粧料の場合には、粉末が化粧料に分散した状態を保ちつづけるのが困難である。そのため、通常は粉体を沈降させておき、使用時に再分散させて用いられることも多い。
【0003】しかし、このような二層分離型の化粧料は、長期保存時に粉体が固着を起こすことが多く、再分散性が悪いという欠点があった。このため、粉体の再分散性を高める方法として、水層に水膨潤性粉末を配合する(特開平8−259434号)、寒天を水相に添加する(特開平11−116432号)等の方法が検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらの方法では、化粧料のこくのあるさっぱりした使用感が損なわれたり、また粉末高配合の化粧料においては、十分な再分散性が得られなかった。一方、ジェランガムを配合した化粧料は知られているが、粉体を含有した二層分離型化粧料に適用した例については、全く知られていない。
【0005】本発明の目的は、粉体の再分散性に優れ、べたつかず、こくのある感触の二層分離型化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、粉体と共にジェランガムを用いれば、水層における粉体の再分散性に優れ、こくがあるがさっぱりとした感触の二層分離型非乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の二層分離型化粧料は、ジェランガムと、粉体と、水とを含有することを特徴とする。また、本発明の二層分離型化粧料においては、ジェランガムを0.001〜1.0質量%、及び粉体を10〜30質量%含有することが好適である。また、本発明の二層分離型化粧料においては、非乳化型であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】ジェランガム本発明で用いられるジェランガムは、シュードモナス・エロディア(Pseudomonas elodea)が産生するネイティブジェランガムを脱アセチル化したものである。脱アセチル化することにより性質は著しく変化し、水溶液の透明性やゲルの透明性を改善することができる。ジェランガムはグルコース、グルクロン酸及びラムノースを構成糖とする多糖類であり、その化学的構造は一般式(1)に示される。またジェランガムは米国メルク社より、ケルコゲルの商品名で市販されている。
【0009】
【化1】

【0010】ジェランガムは、全組成中に0.001〜1.0質量%、特に0.01〜0.5質量%配合するのが好ましい。この範囲内であると、べたつかずさっぱりした使用感を損なうことなく十分に再分散性を高めることができるので好ましい。
【0011】粉体本発明で用いられる粉体は、通常の化粧料に用いられるものを用いることができる。例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、マイカ、ベントナイト、チタン被覆雲母、ベンガラ、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン、ゼオライト、カーボンブラック等の無機粉末;ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル酸樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体等の各種樹脂粉体、あるいはこれらの2種以上からなる共重合樹脂粉体;セルロース及び置換基を導入したセルロース誘導体、多糖類、ウール、シルク等の有機粉末;赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色204号、黄色401号、青色404号等の有機顔料粉末;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキなどからなる顔料粉末;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛等の金属石鹸などを挙げることができる。これらの粉体は、メチルハイドロジェンメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、メチルポリシロキサン等によるシリコーン処理;パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルコール等によるフッ素処理;N-アシルグルタミン酸等によるアミノ酸処理;レシチン処理、金属石鹸処理、脂肪酸処理、アルキルリン酸エステル処理等の表面処理を行ったものを用いることもできる。また、これらの粉体を2種以上複合したものを用いることもできる。
【0012】これらの粉体は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に10〜30質量%、特に10〜20質量%配合するのが好ましい。10質量%より少ないと十分なこくが得られないことがある。また30質量%より多いと十分なさっぱり感が得られず、粉体の再分散性に劣ることがある。この範囲内であるとき、こくがありながらも、十分なさっぱり感が得られ、しかも再分散性に優れた二層分離型化粧料とすることができる。
【0013】本発明の二層分離型化粧料は、非乳化型であることが好ましく、水を全組成中に40〜99.98質量%、好ましくは50〜70質量%含有する。粉体の再分散性の観点からその粘度は30℃において200mPa・s以上、特に500mPa・s以上であることが好ましい。
【0014】水溶性アルコール類本発明の二層分離型化粧料には、水溶性アルコール類を配合することができる。例えばエタノール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン等のポリグリセリン、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,4-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3-プロパンジオール、グルコース、マルトース、マルチトール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオース、スレイトール、エリスリトール、デンプン分解糖還元アルコール、ソルビット、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド等が挙げられる。これらのうち、特にグリセリン、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオールが好ましい。
【0015】これらの水溶性アルコール類を配合する場合には、全組成中に0.01〜40質量%、特に10〜30質量%配合することができる。
【0016】界面活性剤本発明の二層分離型化粧料には、界面活性剤として、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等を配合することができる。これらのうち、非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、脂肪酸アルカリ金属塩、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。
【0017】アニオン性界面活性剤としては、例えば直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル、アシル基及び遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤、アルキル基又はアルケニル基を有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤等が挙げられる。
【0018】両性界面活性剤としては、例えばアルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するイミダゾリン系両性界面活性剤、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系又はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
【0019】これらの界面活性剤は1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、これらを配合する場合には、全組成中に0.01〜10質量%、特に0.01〜5質量%配合することができる。
【0020】粘度調整剤本発明の二層分離型化粧料には、粘度調整剤を配合することができる。例えばキサンタンガム、カチオン化セルロース、ヒアルロン酸ナトリウム、アルギン酸キチン、キトサン、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、アイオータカラギーナン、ラムダーカラギーナン、プルラン、キクラゲ、ガティガム、トレハロース、特開昭64−10997号公報記載の酸性ヘテロ多糖類等の多糖類;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等のビニルポリマー類;キトサンプルランエマルジョン、アクリル酸アルキル共重合エマルジョン等のエマルジョン系;可溶性コラーゲン、加水分解エラスチン、シルク抽出液等のポリペプタイド系;分子量20,000〜4,000,000のポリエチレングリコール;その他ゼラチン、トラガントガム、ペクチン、マンナン、ローカストビンガム、ガラクタン、アラビアガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、クインスシード、ソアギーナ、カゼイン、アルブミン、ポリビニルメチルエーテル、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アガロース、アルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸ナトリウム、グアーガムなどが挙げられる。
【0021】これらの粘度調整剤を配合する場合には、全組成中に0.0001〜10質量%、特に0.001〜3質量%配合することができる。
【0022】油分本発明の二層分離型化粧料には、油分を配合させることができる。例えば固体状若しくは液体状パラフィン、ワセリン、クリスタルオイル、セレシン、オゾケライト、モンタンロウ、スクワラン、スクワレン等の炭化水素類;ユーカリ油、硬化パーム油、ココヤシ油、ハッカ油、月見草油、ミツロウ、ツバキ油、アーモンド油、カカオ油、ヒマシ油、ゴマ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、ピーナッツ油、アボガド油、牛脂、豚脂、馬脂、卵黄脂、オリーブ油、カルナウバロウ、ラノリン、水添ラノリン、ホホバ油;グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、パルミチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、16-ヒドロキシパルミチン酸セチル、イソオクタン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソブチル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2-オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、フタル酸ジエチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸セチル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸セチル、1-イソステアリル-3-ミリストイルグリセロール、2-エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸-2-オクチルドデシル、ジ-2-エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、オレイン酸-2-オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、ジ−パラメトキシケイヒ酸-モノ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、ペンタエリスリトールテトラエステル、グリセリントリエステル、グリセロールトリ2-エチルヘキサン酸エステル等のエステル油;ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、パルミトレイン酸、リシノール酸、ラウリン酸、ベヘニン酸及びこれら脂肪酸のアルキル基にヒドロキシ基を持つヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸;ベンジルアルコール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、フェニルエチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-オクチルドデカノール、バチルアルコール、2-ヘキシルデカノール等の高級アルコール;リン脂質、天然抽出のスフィンゴシン誘導体及びその合成物(例えばグルコシルセラミド、ガラクトシルセラミド、セラミド等)などを挙げることができ、これらは1種以上を用いることができる。
【0023】これら油分を配合する場合には、可溶化できる範囲で用いるのが好ましく、全組成中に0.0001〜2質量%、特に0.005〜0.05質量%配合することができる。
【0024】シリコーン類本発明の二層分離型化粧料には、シリコーン類を配合することができる。例えばオクタメチルポリシロキサン、テトラデカメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンのほか、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のメチルポリシクロシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、更には、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、オキサゾリル変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンなどを挙げることができる。
【0025】これらのシリコーン類を配合する場合には、通常は全組成中に0.0001〜2質量%配合することができる。
【0026】pH調整剤本発明の二層分離型化粧料には、pH調整剤を配合することができる。、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の金属水酸化物、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、尿素、ε-アミノカプロン酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸等の有機酸類、グリシンベタイン、リジンベタイン等のベタイン類などが挙げられる。本発明の二層分離型化粧料は、pH2〜11、特にpH4〜8の領域とするのが好ましい。
【0027】アミノ酸類本発明の二層分離型化粧料には、アミノ酸類を配合することができる。例えばグリシン、セリン、シスチン、アラニン、トレオニン、システイン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、ロイシン、チロシン、プロリン、イソロイシン、トリプトファン、ヒドロキシプロリン等の中性アミノ酸;アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン、グルタミン酸等の酸性アミノ酸;アルギニン、ヒスチジン、リジン等の塩基性アミノ酸;また、ベタインやアミノ酸誘導体として、例えばアシルサルコシン及びその塩、アシルグルタミン酸及びその塩、アシル-β-アラニン及びその塩、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸及びその塩;グルタチン、カルノシン、グラムシギンS、チロシジンA、チロシジンB等のオリゴペプチドなどが挙げられる。
【0028】これらのアミノ酸類を配合する場合には、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.001〜30質量%、特に0.01〜5質量%配合することができる。
【0029】抗炎症剤本発明の二層分離型化粧料には、抗炎症剤を配合することができる。例えばグリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその塩、イプシロンアミノカプロン酸及びその塩、アラントイン、塩化リゾチーム、グアイアズレン、サリチル酸メチル、γ-オリザノール、ビサボロール等が挙げられ、これらのうち、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、イプシロンアミノカプロン酸が好ましい。
【0030】これらの抗炎症剤を配合する場合には、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.001〜5質量%、特に0.01〜2質量%配合することができる。
【0031】一重項酸素消去剤及び抗酸化剤本発明の二層分離型化粧料には、一重項酸素消去剤又は抗酸化剤を配合することができる。例えばα−カロチン、β-カロチン、γ−カロチン、リコピン、クリブトキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、イソゼアキサンチン、ロドキサンチン、カプサンチン、クロセチン等のカロチノイド;1,4-ジアザシクロオクタン、2,5-ジメチルフラン、2-メチルフラン、2,5-ジフェニルフラン、1,3-ジフェニルイソベンゾフラン、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、d-トコフェロール、ヒスチジン、トリプトファン、メチオニン、L-シスチン、L-システイン、アラニン又はそのアルキルエステル;ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸、タンニン酸、エピカテキン、エピカロカテキン、エピカテキンガレート、エピカロカテキンガレート等のタンニン類、ルチン等のフラボノイド;スーパーオキサイドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオンレダクターゼ等の酵素類;エンジュ、ペラルミン、プラトニン、カプサイシン、黄ゴンエキスなどが挙げられる。これらのうち、カロチン、トコフェロール、アスコルビン酸、タンニン酸、エピカテキンガレート、エピカロカテキンガレートが好ましい。
【0032】これらの一重項酸素消去剤又は抗酸化剤を配合する場合には、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.001〜5質量%、特に0.01〜2質量%配合することができる。
【0033】その他の成分本発明の二層分離型化粧料には、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば紫外線吸収剤、美白剤、血行促進剤、ビタミン、皮脂抑制剤、制汗剤、収斂剤、防腐剤、金属キレート剤、香料、色素などを、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択して配合することができる。
【0034】製法、利用方法本発明の二層分離型化粧料は、通常の方法に従って製造することができる。二層型ファンデーション、化粧水、美容液、エッセンス、ひげそり用ローション等の非乳化化粧料として利用可能である。本発明の二層分離型化粧料は、通常は粉体が沈降した状態にあり、使用時に振とうして粉体を再分散させて使用する。
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。配合量は質量%である。
【0035】本発明者らは、少量の粉体を配合した表1の化粧料を調製し、粉末の再分散性について検討した。製法はすべて下記の通りであり、ジェランガムを配合しないものもこれに準じた。
【0036】(製法)ジェランガムと保湿剤を80℃熱水中で攪拌混合し、粉末、他成分を加え、ホモミキサーにて分散、その後攪拌しながら、30℃まで冷却した後、ホモミキサーを用いて分散後、二層分離型ファンデーションを得た。
【0037】実施例、試験例に先だって、化粧料の評価方法について以下に示す。
(評価方法)
(1)粉体の再分散性:遠心分離機を用いて、試料を2000rpmで、5分、10分及び20分間遠心分離し、その後、インキュベーターにてストローク120mmで1分間に120回の振幅の条件で5分間分散し、その分散状態を以下の基準で評価した。
◎:粉末の固まりがなく分散性良好○:粉末の固まりが僅かにあるが分散性良好△:粉末の固まりがややあり分散性やや不良×:粉末の固まりがあり分散性不良【0038】(2)使用感:女性モニター20名により、前腕部にファンデーションを塗布したときのこくがあるがさっぱりとした使用感を官能評価し、以下の基準で判定した。
◎:15名以上が効果を認めた○:9〜14名が効果を認めた△:5〜9名が効果を認めた×:4名以下が効果を認めた【0039】
【表1】
試験例1 試験例2 試験例3 試験例4 ジェランガム 0.10 − − −ネイティブジェランガム − − 0.20 −寒天 − − − 0.10シリカ 1.00 1.00 1.00 1.00黄酸化鉄 0.02 0.02 0.02 0.02 粉末部合計 1.02 1.02 1.02 1.02 エタノール 8.0 8.0 8.0 8.0グリセリン 12.0 12.0 12.0 12.01,3-ブチレングリコール 7.0 7.0 7.0 7.0イオン交換水 残部 残部 残部 残部 粉末の再分散性 ◎ × △ ○ 【0040】表1の結果より、比較的少量の粉末においてジェランガムが一番再分散性に優れていることがわかる。またネイティブジェランガムや寒天を配合した場合、粉末の再分散性が何も配合しない場合より向上するが、ジェランガムを配合した場合には及ばないことがわかる。
【0041】次に粉体の量を増やして表2に示す組成の二層分離型ファンデーションを製造し、粉体の再分散性、こくがあるがさっぱりとした使用感を評価した。結果を表2に併せて示す。
【0042】
【表2】
実施例1 比較例1 比較例2 比較例3 ジェランガム 0.10 − − −ネイティブジェランガム − − 0.20 −寒天 − − − 0.10二酸化チタン 10.00 10.00 10.00 10.00シリカ 4.00 4.00 4.00 4.00マイカ 6.00 6.00 6.00 6.00黄酸化鉄 0.02 0.02 0.02 0.02 粉末部合計 20.02 20.02 20.02 20.02 エタノール 8.0 8.0 8.0 8.0グリセリン 12.0 12.0 12.0 12.01,3-ブチレングリコール 7.0 7.0 7.0 7.0イオン交換水 残部 残部 残部 残部 粉末の再分散性 ◎ × × △使用感 ◎ × × △ 【0043】
表2の結果より、多量の粉末を配合した場合、ジェランガムの再分散性と使用感が著しく優れていることがわかる(実施例1)。これに対して、ネイティブジェランガムや寒天を配合した場合、粉末の再分散性や使用感に劣ることがわかる。
【0044】ジェランガム及び粉末の配合量次に本発明者らは、表3の二層分離型ファンデーションを調製し、ジェランガム及び粉末の配合量について検討した。結果を表3に併せて示す。
【0045】
【表3】
実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 実施例7ジェランガム 0.0001 0.001 0.01 0.5 1.00 2.00二酸化チタン 5.0 5.0 5.0 5.0 10.0 15.0シリカ 2.0 2.0 2.0 2.0 3.0 6.0マイカ 3.0 3.0 3.0 3.0 6.0 9.0黄酸化鉄 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 粉末部合計 10.2 10.2 10.2 10.2 19.02 30.02 エタノール 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0グリセリン 12.0 12.0 12.0 12.0 12.0 12.01,3-フ゛チレンク゛リコール 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0 7.0イオン交換水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 粉末の再分散性 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○使用感 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ 【0046】表3結果より、ジェランガム0.001〜1.00質量%のときに粉末の再分散性と使用感が優れていることがわかる。また特に0.01〜0.5質量%が好適と考えられる。また粉末の量が約10〜約30質量%のとき、こくのあるさっぱりとした使用感が得られることがわかる。特に10〜20質量%が好ましいことがわかる。
【0047】実施例8及び9以下に示す組成の二層分離型ファンデーションを常法により製造した。得られたファンデーションは再分散性に優れ、こくがありながら、さっぱりとした感触を有していた。
【0048】
【表4】
(実施例8) 成分 質量% ジェランガム 0.07二酸化チタン 10.0シリカ 3.5マイカ 5.4ベンガラ 0.02食塩 0.3エタノール 8.0グリセリン 12.01,3−ブチレングリコール 7.0イオン交換水 残 余 合計 100.0 粉末の再分散性 ◎使用感 ◎ 【0049】
【表5】
(実施例9) 成分 質量% ジェランガム 0.05二酸化チタン 5.0シリカ 2.0セルロースパウダー 5.0黄酸化鉄 0.05食塩 0.3グリセリン 7.01,3−ブチレングリコール 2.0メチルパラベン 0.1イオン交換水 残 余 合計 100.0 粉末の再分散性 ◎使用感 ◎ 【0050】
【発明の効果】本発明の二層分離型化粧料は、ジェランガムと、粉末と、水とを配合することにより、長期保存後も粉体が固着せず、再分散性に優れ、しかもこくがありながらべたつかない感触を有するものとすることができる。
【出願人】 【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社資生堂
【出願日】 平成13年2月21日(2001.2.21)
【代理人】 【識別番号】100092901
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 祐司
【公開番号】 特開2002−249417(P2002−249417A)
【公開日】 平成14年9月6日(2002.9.6)
【出願番号】 特願2001−45193(P2001−45193)