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【発明の名称】 化粧料
【発明者】 【氏名】山本 卓也

【氏名】宍戸 まゆみ

【氏名】多葉田 誉

【氏名】吉見 文伸

【要約】 【課題】皮膚に対しては乾燥感、肌荒れ等の改善による美肌効果に優れ、一方、頭髪に対しては発毛・育毛促進などの発毛・育毛効果に優れ、かつ長期にわたる使用に十分耐えうる安全性を備えた化粧料を提供すること。

【解決手段】ノソラエナ・シヌアタ・カウルフの植物体を、好ましくは水溶性有機溶媒又は含水水溶性有機溶媒で抽出し、得られたノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物が配合される化粧料を製造する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ(Notholaena sinuata Kaulf)の植物体の抽出物を含有することを特徴とする化粧料。
【請求項2】前記抽出物が水溶性有機溶媒または含水水溶性有機溶媒で前記植物体から抽出されたものである請求項1に記載の化粧料。
【請求項3】前記抽出物の含有量が0.001〜10重量%である請求項1又は2の何れかに記載の化粧料。
【請求項4】前記化粧料が発毛・育毛料である請求項1〜3の何れかに記載の化粧料。
【請求項5】更に末梢血管血流促進剤を含有する請求項4に記載の化粧料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料に関し、詳しくは皮膚に対しては乾燥感、肌荒れ等の改善による美肌効果に優れ、一方、頭髪に対しては発毛・育毛促進などの発毛・育毛効果に優れた化粧料を提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来から化粧料には各種の生薬エキスなどが配合されてきた。例えば皮膚化粧料には肌荒れ防止やしわの改善などを目的として、胎盤抽出エキス、ヨクイニン、オウゴン、ブクリョウ等の抽出エキス(特開昭57−31604号公報、特開昭59−73509号公報、特開昭60−78910号等参照)などが、また発毛・育毛料には養毛効果を目的としてヨクイニン、カシュウ等の抽出エキス(特公平1−13451号公報、特開平2−48514号公報等参照)などが配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これまでに提供された化粧料には上記の例に挙げたとおり、各種の生薬エキスが適用されているが、顕著な効果を示すものは殆どなく、またある程度の効果を有するものには皮膚炎を起こす程刺激が強く、連続使用が困難である等の欠点があった。
【0004】本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、皮膚に対しては乾燥感、肌荒れ等の改善による美肌効果に優れ、一方、頭髪に対しては発毛・育毛促進などの発毛・育毛効果に優れ、かつ長期にわたる使用に十分耐えうる安全性を備えた化粧料を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、ホウライシダ科に属する特定の植物から得られた抽出物が皮膚に対する優れた美肌効果を有し、一方で頭髪に対しては優れた発毛・育毛効果を有し、且つ使用時における安全性上の問題もないことを見いだし、斯かる知見に基づき本発明の完成に至った。
【0006】すなわち、本発明は、ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ(Notholaena sinuataKaulf) の植物体から好ましくは水溶性有機溶媒または含水水溶性有機溶媒で抽出して得られた抽出物を好適には0.001〜10重量%の範囲で含有することを特徴とする化粧料に関する。また、本発明は、好ましくは末梢血管血流促進剤を更に含有する化粧料に関する。また、本発明の化粧料は発毛・育毛料として好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】まず、本発明に適用されるノソラエナ・シヌアタ・カウルフ(Notholaena sinuata Kaulf)とは、メキシコ、熱帯アメリカなどの熱帯、亜熱帯に分布するホウライシダ科に属する草本である。これまで、ノソラエナ・シヌアタ・カウルフについては糖尿病や高血圧の薬として利用されることは知られていたが、外用的見地から実用的に応用されたことはなく、特に皮膚に対する美肌効果や頭髪に対する発毛・育毛効果があることについては、本発明者によって初めて見出されたものである【0009】上記ノソラエナ・シヌアタ・カウルフの植物体には、皮膚本来の機能を活発化させる成分が含まれていることから、ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物を化粧料に配合すると、優れた美肌効果や発毛・育毛効果を奏する化粧料を得ることができる。なお、上記美肌とは、乾燥肌や肌荒れ等の不良状態にある皮膚が、外観から確認できる程に改善されることを言う。また、上記発毛・育毛とは、毛髪が生えている状態にすることを言い、例えば新たに毛髪を生やす発毛や、生えている毛髪を成長させる、あるいは毛髪が生えている状態を維持する育毛等を含む概念であり、前述した発毛及び育毛の少なくとも何れかが発揮されれば良い。
【0010】次に、上記のノソラエナ・シヌアタ・カウルフから本発明に係る抽出物を得るには、植物を構成する組織全体又はその一部である植物体の各部位好ましくは葉、花序、茎又は全草を乾燥し、あるいはそのまま、粉砕したものを、抽出溶媒例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の一価アルコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール、またはアセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の水溶性有機溶媒、または前記一価アルコール、多価アルコールまたはアセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等を好ましくは50重量%以上含有する含水水溶性有機溶媒、更にはヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、酢酸エチル等の非水溶性有機溶媒を用いて抽出するが、好ましくは水溶性有機溶媒または含水水溶性有機溶媒を用いるのが良い。
【0011】本発明に係る化粧料を得る具体的な方法としては、例えば、ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ100gを、抽出溶媒0.5〜5Lを用い、室温〜抽出溶媒の沸点の温度で、室温時4〜10日間、加温時4〜8時間、1〜2回、温浸抽出する。これら抽出液を合わせ、吸引濾過後、溶媒を除くために減圧下濃縮し、粘稠あるいは乾固した抽出物を得る。得られた抽出物をそのまま、あるいは適宜の溶媒等で溶解又は分散希釈せしめ基剤中に配合し本発明の化粧料を得る。
【0012】ここで本発明に係るノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物の含有量は、化粧料全体に対して好ましくは0.001〜10重量%、特に好ましくは0.01〜5重量%である。含有量が0.001重量%未満では本発明で目的とする効果が充分に発揮されにくくなり、また10重量%を越える量では剤形によっては化粧料の安定性が低下することがある。
【0013】次に、本発明の化粧料を発毛・育毛料とした場合には上記のノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物に加えて末梢血管血流促進剤を含有せしめると更に好ましい発毛・育毛効果を有する。なお、末梢血管血流促進剤は、血管壁を拡張することによって末梢血管の血流を促進させる作用を有する物質であっても良いし、末梢血管の血流を悪化させる脂質等の発生を抑制することによって血管壁を強化し本来の血管運動機能を回復させる物質であっても良い。このような末梢血管血流促進剤としては、例えば塩化カルプロニウム、ニコチン酸ベンジル、ビタミンE、ビタミンEアセテート、ビタミンEリノレート、ビタミンEニコチネート、トウガラシチンキ等が挙げられ、これらのうちの一種または二種以上が使用される。
【0014】また、本発明の化粧料には、上記のノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物及び末梢血管血流促進剤に加えて、必要に応じて、通常の皮膚化粧料や発毛・育毛料に用いられる各種成分及び添加物、例えば無機顔料、有機顔料、無機粉体、有機粉体、炭化水素類、ロウ類、油脂類、エステル類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、トリグリセリド類、ラノリン類、ワックス類、動植物油、シリコーン類、界面活性剤類、多価アルコール類、糖類、ビタミン類、アミノ酸類、清涼剤、酸化防止剤、防腐・殺菌剤、香料、増粘剤、紫外線防御剤、アルコール類、pH調整剤および水等を配合することができる。
【0015】本発明の化粧料としては種々の剤型が挙げられ、例えば皮膚化粧料としては化粧水、乳液、クリーム、パック、ファンデーション、口紅などが挙げられ、また発毛・育毛料としてはヘアトニック、シャンプー、リンス、ポマード、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘアトリートメント等が挙げられ、常法に従って調製される。
【0016】
【発明の実施の形態】ここで本発明に係るノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物の製造例を示す。
(製造例1)ノソラエナ・シヌアタ・カウルフの全草乾燥物100gをメタノール2Lで室温にて4日間浸漬抽出し、濾紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固し、抽出物を得た。(収率3.0%)
【0017】(製造例2)ノソラエナ・シヌアタ・カウルフの全草乾燥物100gを70%エタノール2Lで室温にて10日間浸漬抽出し、濾紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固し、抽出物を得た。(収率2.7%)
【0018】(製造例3)ノソラエナ・シヌアタ・カウルフの全草乾燥物100gをアセトン2Lに浸漬し、ソックスレー抽出器に移し、加温抽出を8時間行なう。その後冷却して濾紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固し、抽出物を得た。(収率2.5%)
【0019】(製造例4)ノソラエナ・シヌアタ・カウルフの全草乾燥物100gをブタノール2Lに浸漬し、ソックスレー抽出器に移し、加温抽出を8時間行なう。その後冷却して濾紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固し、抽出物を得た。(収率2.4%)
【0020】(製造例5)ノソラエナ・シヌアタ・カウルフの全草乾燥物100gをプロピレングリコール:蒸留水=1:1の抽出溶媒2Lに浸漬し、ソックスレー抽出器に移し、加温抽出を8時間行なう。その後冷却して濾紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固し、抽出物を得た。(収率1.8%)
【0021】(製造例6)ノソラエナ・シヌアタ・カウルフの全草乾燥物100gを酢酸エチル2Lで室温にて10日間浸漬抽出し、濾紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固し、抽出物を得た(収率0.9%)
【0022】次に、本発明の化粧料が如何に美肌効果や発毛・育毛効果の点で優れているかを実証するため行った試験結果を示す。
【0023】1.美肌効果試験(1)試料本発明品:後記実施例1の化粧水比較品1:後記実施例1の化粧水におけるノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物を胎盤抽出物に置換えて調製した化粧水比較品2:後記実施例1の化粧水におけるノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物を除去(水を増量)した化粧水【0024】(2)試験方法乾燥肌を有する本邦成人女子45名を、それぞれ15人づつ無作為に3群(A〜C群)に分けた。A群の顔面には本発明品の化粧水を、B群の顔面には比較品1の化粧水を、C群の顔面には比較品2の化粧水を、それぞれ4週間適用した。4週間後の乾燥感の改善状態、及び自然増悪の状態(前述した化粧水の適用にも関わらず肌の乾燥が進行する状態)について群間比較を行った。また、肌あれ状態の評価については顔面皮膚よりテープストリッピング法により角層を単離し、特開昭63−113358号公報に記載されている方法に従い、角層の光学顕微鏡観察で重層剥離度と有核細胞の有無を5段階評価した。その結果を表1、表2に示す。
【0025】
【表1】

【0026】
【表2】

【0027】表1、表2の結果に示されるように、本発明品の化粧水は比較品の化粧水に比べ乾燥感の改善、肌あれ改善が顕著であり、美肌効果に優れていることが実証された。尚、上記評価要素以外の意見として、本発明の化粧料は使用時における刺激感、皮膚の炎症などの安全性面での弊害はないことも同時に明らかとなった。
【0028】2.発毛・育毛効果試験「マウス毛成長評価試験」
(1)試料本発明品 :ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例2)を5%含有する70%エタノール水分散液比較品 :ビタミンEを1%含有する70%エタノール水分散液コントロール:70%エタノール水溶液【0029】(2)試験方法9週令のC3Hマウスを用い、1群を10匹とし、3群作り、これらの背部を2.0×2.0cmの広さに除毛した後、翌日除毛部位に各試料を0.04g塗布した後、20日目に当該部位の毛成長の密度を色差計を用いて黒色増加度として評価した。その結果を表3に示す。
【0030】
【表3】

【0031】表3の結果から明らかなように、本発明に係るノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物では、コントロールと比較してL値が減少し、黒色度が増加していることが分かる。一方、比較品のビタミンEでは本発明品と比較してコントロールに対するL値の減少が少ししか認められなかった。これは本発明に係るノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物が毛根を刺激、毛包周囲の血行をより盛んにし、代謝を活発にした結果と推察される。
【0032】「ヒト発毛・育毛評価試験」
(1)試料本発明品:後記実施例7〜9のヘアトニック比較品 :後記実施例7のヘアトニックからノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例2)を除いた(水を増量)ヘアトニック【0033】(2)試験方法薄毛症、脱毛症を訴える20名のパネラーを各5名ずつ4群に分け、各試料を用いて6ヶ月間の長期連用試験を実施した。適用方法は通常のトニック使用法と同様一日2回、頭部にまんべんなく塗布する方法を用いた。また評価は使用開始後3ケ月目と6ケ月目に行ない、うぶ毛、硬毛が増えてきたと感じた被験者がどの程度増えたかを計測した。更に、テスト終了時に頭皮の状態の改善や、ふけの発生の減少についても申告してもらった。その結果を表4に示す。
【0034】
【表4】

【0035】表4の結果から明らかなように、本発明の発毛・育毛料は、うぶ毛を生じた人、及び硬毛を生じた人の少なくとも何れかが増加していることから発毛・育毛効果が認められた。また、テスト終了時に頭皮の状態が改善され、ふけの発生の減少を申告した人が、実施例7では3名、実施例8では2名数えられた。このことから本発明の発毛・育毛料には頭皮の状態を改善する効果も認められた。更に、使用テスト期間中に何れのパネラーにも頭皮の状態の悪化、炎症性の反応等の皮膚障害は全く観察されなかったことから、安全性も高いことが確認された。
【0036】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。尚、配合割合は重量部である。
【0037】
【実施例1】化粧水 (A)精 製 水 78.89 グリセリン 5.0 プロピレングリコール 4.0 (B)POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 1.5 POE(20)ラウリルエーテル 0.5 エタノール 10.0 ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例2) 0.01 香 料 0.1【0038】(調製方法)(A)の各成分を合わせ、室温下に溶解する。一方、(B)の各成分も室温下に溶解し、これを(A)処方分に加えて可溶化する。
【0039】
【実施例2】乳 液 (A)POE(20)硬化ヒマシ油 1.5 ヤシ油脂肪酸モノグリセライド 1.0 オレイン酸トリグリセライド 7.5 (B)グリセリン 2.5 ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例1) 1.0 精 製 水 86.3 (C)香 料 0.2【0040】(調製方法)(A)の各成分に合わせ、加熱混合し、70℃とする。(B)の各成分を合わせ、70℃に加熱混合し、これに(A)処方分を加え乳化し、冷却しながら(C)を加える。
【0041】
【実施例3】ハンドクリーム (A)ワセリン 18.0 セタノール 8.0 POE(20)オレイルエーテル 1.4 モノステアリン酸ソルビタン 0.8 (B)防 腐 剤 0.3 ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例4) 0.5 精 製 水 70.8 (C)香 料 0.2【0042】(調製方法)実施例2と同様の方法による。
【0043】
【実施例4】クリーム (A)POE(30)セチルエーテル 2.0 グリセリンモノステアレート 10.0 流動パラフィン 10.0 ワセリン 4.0 セタノール 5.0 防 腐 剤 0.2 (B)プロピレングリコール 10.0 ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例5) 2.0 精 製 水 56.8【0044】(調製方法)(A)の各成分を合わせ、80℃に加熱する。(B)の各成分を合わせ、80℃に加熱する。(A)の処方分を攪はんしながら、それに(B)の処方分を加え攪はん乳化し、その後冷却する。
【0045】
【実施例5】パック料 (A)ポリビニルアルコール 15.0 精製水 40.0 (B)ビサボロール 0.5 γ−トコフェロール 0.02 エタノール 4.0 ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例3) 4.0 POE(8)ポリオキシプロピレングリコール(55) 3.0 精 製 水 33.48【0046】(調製方法)(A)を室温にて分散溶解する。これに(B)を加えて均一に溶解する。
【0047】
【実施例6】ゲル状化粧オイル (A)ショ糖脂肪酸エステル 5.0 (第一工業製薬DKエステルF−160)
(B)1,3−ブチレングリコール 10.0 グリセリン 24.0 精 製 水 4.5 防 腐 剤 0.3 (C)流動パラフィン 20.0 オリーブ油 30.0 2−エチルヘキサン酸トリグリセライド 5.0 ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例6) 1.0 (D)香 料 0.2【0048】(調製方法)(B)の各成分を合わせ、70〜80℃に加熱し、これに(A)を溶解する。これに、(C)の処方分を加え、冷却して40℃になったら(D)を添加し、次いで冷却する。
【0049】
【実施例7〜9】ヘアトニック下記表5に示す成分及び配合組成を用い、各成分を加温溶解し、可溶化してヘアトニックを調製した。
【0050】
【表5】

【0051】
【実施例10】ヘアトニック(A)ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例4) 3.0 メントール 0.2 ビタミンE 0.05 塩化カルプロニウム 0.1(B)エタノール 50.0(C)プロピレングリコール 5.0 ビタミンB2 0.5 酵母抽出液(核酸含有) 0.5 グリチルリチンジカリウム 0.3 塩酸ジフェンヒドラミン 0.3 メチルパラベン 0.2(D)精製水 39.75(E)香料 0.1【0052】(製法)(B)に(A)を溶かしておき、これに(C)を溶解した(D)及び(E)を加えてヘアトニックを調製した。
【0053】
【実施例11】ヘアトリートメント(A)流動パラフィン 2.0 メチルポリシロキサン(10cs) 2.0 セタノール 4.0 ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例5) 4.5(B)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.0 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.5 プロピレングリコール 5.0 ピロクトンオラミン 0.25 精製水 40.0(C)加水分解コラーゲン 0.5 ヒアルロン酸 0.01 ウシ胎盤抽出エキス 0.5 精製水 37.19 塩酸ジフェンヒドラミン 0.25 メチルパラベン 0.2(D)香料 0.1【0054】(製法)(A)および(B)をそれぞれ80℃に加温し、両者を混合して乳化する。その後40℃付近まで冷却し、その時点で(C)を添加し、更に(D)を添加しヘアトリートメントを調製した。
【0055】
【実施例12】ヘアシャンプー(A)ラウリル硫酸トリエタノールアミン 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 ヤシ油ジエタノールアミド 2.0 プロピレングリコール 5.0 ピロクトンオラミン 0.25 ニコチン酸ベンジル 0.1 ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例3) 1.0(B)トリクロロカルバニリド 0.25 精製水 76.3(C)香料 0.1【0056】(製法)(A)を80℃にて混合し、その後40℃付近まで冷却して(B)を添加し、更に(C)を添加しヘアシャンプーを調製した。
【0057】
【実施例13】ヘアリンス(A)流動パラフィン 0.5 メチルポリシロキサン(10cs) 0.5 セタノール 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.0 ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例2) 2.0(B)1,3−ブチレングリコール 5.0 精製水 40.0 塩酸ジフェンヒドラミン 0.25(C)グリチルリチンジカリウム 0.25 精製水 46.4(D)香料 0.1【0058】(製法)(A)及び(B)をそれぞれ80℃に加温し、その時点で混合して乳化する。その後 40℃付近まで冷却し、(C)を添加し更に(D)を添加しヘアリンスを調製した。
【0059】
【実施例14】ヘアクリーム(A)ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例1) 2.5 ワセリン 7.0 ミツロウ 8.0 流動パラフィン 37.0 ポリオキシエチレン(20E.O.)セチルエーテル 3.0 グリセリルモノステアレート 2.0 ビタミンEニコチネート 0.1(B)精製水 34.6 プロピレングリコール 5.0 塩酸ジフェンヒドラミン 0.2 グリチルリチンジカリウム 0.2 エチルパラベン 0.3(C)香料 0.1【0060】(製法)(A)を80℃にて混合溶解し、次に予め80℃に加熱しておいた(B)を(A)に徐々に加えクリーム状とした。その後40℃まで冷却し、(C)を添加してヘアクリームを調製した。
【0061】
【実施例15】ヘアトニック(A)ノソラエナ・シヌアタ・カウルフ抽出物(製造例6) 0.5 サリチル酸 0.3 メントール 0.2 トウガラシチンキ 0.01(B)エタノール 60.0(C)グリセリン 5.0(D)精製水 33.89(E)香料 0.1【0062】(製法)(B)に(A)を溶かしておき、これに(C)を溶解した(D)及び(E)を加えてヘアトニックを調製した【0063】上記実施例10〜15で得られた本発明の発毛・育毛料について、実施例7〜9と同様の又は準じる方法で発毛・育毛効果の検定を行ったところ、何れも優れた効果を示し、また頭皮の状態の悪化、炎症性の反応等の皮膚障害は全く観察されなかった。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、従来から知られている肌あれ改善剤などに比べて、肌あれ等の皮膚状態の改善などの美肌効果が格段に優れていることは勿論のこと、優れた発毛・育毛効果を有し、長期連用による皮膚障害等も認められず安全性面の弊害もない化粧料を使用することができる。
【出願人】 【識別番号】000113470
【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社
【識別番号】000005887
【氏名又は名称】三井化学株式会社
【出願日】 平成13年2月7日(2001.2.7)
【代理人】 【識別番号】100089244
【弁理士】
【氏名又は名称】遠山 勉 (外2名)
【公開番号】 特開2002−234813(P2002−234813A)
【公開日】 平成14年8月23日(2002.8.23)
【出願番号】 特願2001−31300(P2001−31300)