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【発明の名称】 エナメルリムーバー
【発明者】 【氏名】村上 博

【要約】 【課題】エナメル除去において十分なエナメル溶解速度、爪への再付着の回避を確保し、さらに液が分離せず、油脂等によるべたつきや手の汚れを伴わずに、爪上のエナメル除去に際し爪が白くなることを最小限にするエナメルリムーバーを提供する。

【解決手段】分鎖高級低価アルコールを添加することにより、爪上のエナメル除去に際し爪が白くなることを防止することを最も主要な特徴とする。また、リモネンとエタノールを組み合わせることにより、人体に対し非常に安全なリムーバーも提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】炭素数が13以上であり、OH基3以下である分鎖高級低価アルコールを含むエナメルリムバー【請求項2】次の中から1種類以上含む、請求項1記載のエナメルリムーバー:リモネン、ジペンテン、酢酸ブチル、アセトン、オキソベンゾン【請求項3】炭素数1以上4以下のアルコールを1種類以上含む、請求項1記載のエナメルリムーバー【請求項4】分鎖高級低価アルコールが次の中から1つ以上選ばれる請求項1記載のエナメルリムーバー:ブチルオクタノール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ウンデシルペンタデカノール、ドデシルへキサデカノール、テトラデシルオクタデカノール、ヘキシルデシルオクタデカノール、テトラデシルエイコサノール、及びセチルアラキドール【請求項5】次の成分を含むエナメルリムーバー:(a)リモネン、ジペンテン、酢酸ブチル、アセトン、オキソベンゾンから1種類以上選ばれる有機溶剤(b)ブチルオクタノール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ウンデシルペンタデカノール、ドデシルへキサデカノール、テトラデシルオクタデカノール、ヘキシルデシルオクタデカノール、テトラデシルエイコサノール、及びセチルアラキドールから1種類以上選ばれる分鎖高級低価アルコール(c)炭素数1以上4以下のアルコールから1種類以上選ばれるアルコール【請求項6】界面活性剤を含む請求項5記載のエナメルリムバー【請求項7】界面活性剤が次の中から1種類以上選ばれる請求項6記載のエナメルリムバー:シュガーエステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は、マニキュアの除去に用いられる除光剤ないしエナメルリムーバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 マニキュアの除去に用いられるエナメルリムバーには次のものがあった。
(1)アセトン、オキソベンゾンを主剤にしたもの。
(2)リモネンを主剤にしたもの。
しかし、いずれも使用時に爪が白くなってしまうという問題点があった。
【0003】 これに対する解決方法として、次の方法が提案されている。ただしこれは、日本国特許庁 特許電子図書館にて2001年10月7日に調査を行ったものである。特許・実用検索 公報テキスト検索 要約+請求の範囲において、キーワード「リモネン」でヒット件数445件、「リムーバ」でヒット件数445件398件、除光液でヒット件数10件、さらに特許・実用検索 FI・Fターム検索 において、資料型:全資料型、テーマ:4C083、公知年:〜H04、条 件:A61K7/04*CC29ではヒット件数 49件 であった。本発明と関連があるものは次のものであった。
(1)グリコール類などの多価アルコールを添加するもの(特開平10−194933など)
(2)直鎖パラフィン、イソパラフィンを添加するもの(特開平9−194888など)
(3)樹脂を添加するもの(特開平6−100417など)
(4)油脂、ワックスを添加するもの(特開平5−247494、特開2001−187717など)
(5)多価アルコールエステルを添加するもの(特表平9−500890など)
(6)セルロース誘導体、天然高分子を添加するもの(特表平9−500890、特開2001−187717)
(7)カルビトール類、シリコーン類を添加するもの(特開2000−319134など)
(8)低級アルキレンカーボネート類を添加するもの(特開平9−268114など)
(9)カルボキシビニルポリマーを添加するもの(カナダ特許第1154347号明細書、特開昭61−257912号公報等など)
(10)プロテアーゼ阻害剤を添加するもの(特開平3−287515など)
(11)加水分解ケラチンを添加するもの(特開平4−226907など)
(12)炭素数22から38の直鎖飽和アルコール(特開平2−178214など)
しかし、いずれも次のような問題が存在する。
(1)エナメル除去において十分なエナメル溶解速度、爪への再付着の回避を目指すと、爪の白化が起こる。
(2)爪の白化を回避するために、上記の物質を添加するとa.液が分離する、b.十分なエナメル溶解速度が得られない、c.油脂等によるべたつきや手の汚れを伴うなどの別の問題が発生する。したがって、現在では爪の白化が少ないアセトンを主剤にしたものが未だに主流である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 解決しようとする問題点は、エナメル除去において十分なエナメル溶解速度、爪への再付着の回避を確保し、さらに液が分離せず、油脂等によるべたつきや手の汚れを伴わずに、爪の白化を防いでいるエナメルリムーバーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は、分鎖高級低価アルコールを添加すること最も主要な特徴とする。また、リモネンとエタノールを組み合わせることにより、人体に対し非常に安全なリムーバーも提供する。ここで分鎖高級低価アルコールには、少なくとも次のものが含まれる:ブチルオクタノール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ウンデシルペンタデカノール、ドデシルへキサデカノール、テトラデシルオクタデカノール、ヘキシルデシルオクタデカノール、テトラデシルエイコサノール、及びセチルアラキドール特に有効な分鎖高級低価アルコールは、望ましくは、炭素数については13以上であり、もっとも望ましくは19以上24以下であり、OH基については望ましくは1以上3以下、もっとも望ましくは1である。
【0006】
【発明の実施の形態】 実施形態は分鎖高級低価アルコールを添加し、爪の白化を防いでいるエナメルリムーバーである。主剤としてエナメルを溶解する溶剤類、助剤として保湿剤、界面活性剤、低級アルコール、増粘剤、研磨剤、香料などを添加することもできる。なお、実施形態は下記の実施例に限られるものではない。
【0007】
【実施例】 実施例として、主剤にリモネンを使用した例と主剤にアセトンとオキソベンゾンを使用したものを説明する。温度は全て室温、好ましくは15℃〜35℃であり、もっとも好ましくは20℃〜27℃である。実施例においては25℃であった。百分率はいずれも混合溶液全体に対する重量比である。
【0008】 (実施例1)
■リモネン12%■エタノール72%■プロピレングリコール3%■オクチルドデカノール8%■マカデミアンナッツ油2%■水2.9%■グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル混合物0.1%【0009】 (実施例2)
■リモネン40%■エタノール55%■プロピレングリコール1%■オクチルドデカノール3%■マカデミアンナッツ油1%【0010】 (実施例3)
■リモネン2%■エタノール85%■1.3−ブチレングリコール3%■オクチルドデカノール0.1%■スクワラン2.9%■酢酸ブチル7%【0011】 (実施例4)
■リモネン、ジペンテン同体積混合物25.9%■メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール同体積混合物44%■ポリエチレングリコール、グリセリン同体積混合物0.1%■ブチルオクタノール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ウンデシルペンタデカノール、ドデシルへキサデカノール、テトラデシルオクタデカノール、ヘキシルデシルオクタデカノール、テトラデシルエイコサノール、及びセチルアラキドール混合物30%【0012】 (実施例5)
■アセトン12%■エタノール72%■プロピレングリコール3%■オクチルドデカノール8%■マカデミアンナッツ油2%■水2.9%■グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル0.1%【0013】 (実施例6)
■オキソベンゾン40%■エタノール55%■プロピレングリコール1%■オクチルドデカノール3%■マカデミアンナッツ油1%【0014】 (実施例7)
■アセトン・オキソベンゾン同体積混合物2%■エタノール85%■1.3−ブチレングリコール3%■オクチルドデカノール0.1%■マカデミアンナッツ油2.9%■酢酸ブチル7%【0015】 (実施例8)
■アセトン・オキソベンゾン同体積混合物25.9%■メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール同体積混合物44%■ポリエチレングリコール、グリセリン同体積混合物0.1%■ブチルオクタノール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ウンデシルペンタデカノール、ドデシルへキサデカノール、テトラデシルオクタデカノール、ヘキシルデシルオクタデカノール、テトラデシルエイコサノール、及びセチルアラキドール混合物30%【0016】 プレパラートにベースコートを塗布し、その上にマニキュアを塗布し、30分間放置した後にふき取り検査を行った。いずれの実施例も5回以内でふき取ることができた。次に、20歳代、30歳代、40歳代、50歳代の女性各二人に使用してもらったところ、市販のリムーバーに比べてどの実施例も白化は起こりにくかった。ただし、爪の白化は、個人差が大きく、特に年齢が進むにつれて除光後に白くなりやすい傾向がある。従って、中高年向けのエナメルリムバーについては分鎖高級低価アルコールを多めにしたり、油分またはワックス類の添加したりする事が必要となる場合もある。
【0017】 以上の結果から、リモネン、ジペンテン、アセトン、オキソベンゾンなどの主剤は合計で2%から40%が望ましく、より望ましくは10%〜25%であり、もっとも望ましいのは18%であった。低級アルコールについては、合計で44%から85%が望ましく、より望ましくは60%から80%であり、もっとも望ましいのは70%であった。分鎖高級低価アルコールは合計で0.1%から30%が望ましく、より望ましくは2%から12%であり、もっとも望ましいのは7%であった。
【0018】
【発明の効果】 以上説明したように本発明のエナメルリムーバーはエナメル除去において十分なエナメル溶解速度、爪への再付着の回避を確保し、さらに液が分離せず、油脂等によるべたつきや手の汚れを伴わずに、爪の白化を防ぐことができる。さらに、リモネンとエタノールを組み合わせることにより、人体に対し非常に安全なリムーバーで、エナメル除去において十分なエナメル溶解速度、爪への再付着の回避を確保し、さらに液が分離せず、油脂等によるべたつきや手の汚れを伴わずに、爪の白化を防ぐことができるものも提供できる。
【出願人】 【識別番号】593012963
【氏名又は名称】村上 博
【出願日】 平成13年11月13日(2001.11.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−220324(P2002−220324A)
【公開日】 平成14年8月9日(2002.8.9)
【出願番号】 特願2001−348119(P2001−348119)