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【発明の名称】 大豆絞汁(豆乳)を有効成分とする化粧料
【発明者】 【氏名】中山 宏

【要約】 【課題】肌への保湿性に優れて、のび、滑りを改善する化粧料を提供する。

【解決手段】A成分として、大豆絞汁(豆乳)を5〜80重量%と、B成分として、保湿剤及び水を95〜20重量%を含有する化粧料。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 A成分として、大豆絞汁(豆乳)と、B成分として、保湿剤を含有する化粧料であって、A成分が5〜80重量%、B成分が95〜20重量%含有することを特徴とする化粧料。
【請求項2】 A成分の大豆絞汁(豆乳)は一般的に豆腐を作る原料としての豆乳、また飲用を目的としての豆乳であり、洗浄した大豆を水に浸漬し、粉砕し、加熱して、絞り出してつくられた液汁である請求項1記載の化粧料。
【請求項3】 B成分の保湿剤は、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マンニトール、キシリトールなどのアルコール類およびクインスシード、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマーなどの高分子物質、および水を含み、それらの群より選ばれる1種または2種以上である請求項1または2記載の化粧料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料の構成成分として肌への保湿性に優れ、のび、滑り(つるつる感)を改善する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より保湿性を高める目的で、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、クインスシード、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマーなどが用いられている。しかしながらそれらの成分は、保湿性を高める目的で、多量を使用すると、肌への伸び、滑りが悪くなり、一般的に使用感がそこなわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大豆絞汁(豆乳)と保湿剤とを併用することにより、保湿効果に優れ、かつ肌へののび、滑り(つるつる感)を改善する化粧料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題に鑑み鋭意研究を行った結果、大豆絞汁(豆乳)と保湿剤とを特定の割合で併用することにより、課題を解決できることの知見を得て、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は次の(1)〜(3)である。
【0005】(1)A成分として、大豆絞汁(豆乳)と、B成分として、保湿剤を含有する化粧料であって、A成分が5〜80重量%、B成分が95〜20重量%含有することを特徴とする化粧料。
【0006】(2)A成分の大豆絞汁(豆乳)は一般的に豆腐を作るための原料としての豆乳、また飲用を目的としての豆乳であり、洗浄した大豆を水に浸漬し、粉砕し、加熱して、絞り出してつくられた液汁である。
【0007】 (3)B成分がプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マンニトール、キシリトールなどのアルコール類およびクインスシード、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマーなどの高分子物質、および水を含み、それらの群より選ばれる1種または2種以上である化粧料。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に用いられる大豆はGlycine max Merril(Leguminosae)の種子である。種子は十分に洗浄した後、種子量の約4倍量の水を加えてほぼ1昼夜浸漬し、粉砕した後、60〜100℃に数時間加熱する。一定濃度に水分を調整して、しかる後絞り機にて絞った液汁を大豆絞汁(豆乳)として使用する。
【0009】 本発明における保湿剤は、通常化粧料に配合可能なものである。具体的には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マンニトール、キシリトールなどの多価アルコール類、糖アルコール類、およびクインスシード、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロースなどの天然高分子物質、合成高分子物質および水を含み、それらの群から選ばれる1種または2種以上をもちいることができる。
【0010】本発明における前記A成分とB成分の配合割合は、A成分が5〜80重量%であり、B成分が95〜20重量%の範囲であるが、より好ましくは、A成分が10〜60重量%濃度の範囲において、肌に対する保湿性が高く、しかものび、滑りのよい化粧料を構成することができる。
【0011】本発明における化粧料は、必要に応じて化粧料に通常用いられる油分、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、ビタミン類、植物或は動物エキス類を本発明の効果を損なわない範囲で配合することも可能である。
【0012】本発明における化粧料は、化粧水、乳液、美容液、クリーム、ファンデーションなどの形態のスキンケア化粧料として、またヘアトニック、ヘアローション、ヘアクリーム、などの毛髪用化粧料としても用いることができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、この実施例により、本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また本実施における配合量は、特に断らない限り、重量%で表す。
【0014】
【評価方法】以下に行った、各試験における評価方法について説明する、女性パネラー20名に被験試料を顔面に塗布し、塗布後の各種の使用感についてのアンケートを、以下の基準を用いて行った。
【0015】(1)のびの使用感について・・◎・・のびがよいと答えたパネラーが16名以上である。
○・・のびがよいと答えたパネラーが12〜15名である。
△・・のびがよいと答えたパネラーが8〜11名である。
×・・のびがよいと答えたパネラーが7名以下である。
(2)滑り(つるつる感)の使用感について・・◎・・つるつるすると答えたパネラーが16名以上である。
○・・つるつるすると答えたパネラーが12〜15名である。
△・・つるつるすると答えたパネラーが8〜11名である。
×・・つるつるすると答えたパネラーが7名以下である。
(3)しっとりとした使用感について・・◎・・しっとりすると答えたパネラーが16名以上である。
○・・しっとりすると答えたパネラーが12〜15名である。
△・・しっとりすると答えたパネラーが8〜11名である。
×・・しっとりすると答えたパネラーが7名以下である。
【0016】各試験に使用した化粧料の組成及び評価結果を、第1表および第2表に示す。
【0017】
【第1表】

【0018】
【第2表】

【0019】 第1表の1〜4の試験例は大豆絞汁(豆乳)を配合した例であり、第2表の1〜4の試験例は第1表のそれぞれの例から大豆絞汁を除去し、その量の水を加えた例である。第1表と第2表との評価結果を比較すれば明らかなように、本特許に言う大豆絞汁と保湿剤および水を含有する化粧料は、大豆絞汁を含有しない化粧料に比較して、のび、滑り(つるつる感)、そしてしっとり感が改善されている。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、多量の保湿剤を配合しても、のびのよい、滑りのよいつるつる感をともない、しかも優れたしっとり感を有する化粧料を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】500399507
【氏名又は名称】太陽製薬株式会社
【出願日】 平成13年1月29日(2001.1.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−220318(P2002−220318A)
【公開日】 平成14年8月9日(2002.8.9)
【出願番号】 特願2001−59213(P2001−59213)