| 【発明の名称】 |
毛髪化粧料組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】奈佐 利久
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| 【要約】 |
【課題】ベタツキがなく、柔軟性、平滑性、ボリューム感を与える毛髪化粧料組成物を提供する。
【解決手段】毛髪化粧料中に下記(A) 、(B) 成分を併用配合する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】(A) エポキシ基もしくはエポキシ残基を1個以上含むアルキルアンモニウムハロゲン化物(B) 一般式(R1)2(R2)SiO-[(R1)2SiO]m[(R1)(A)SiO]n-SiO(R1)2(R2) (式中、Aはエポキシ基含有有機基またはアミノ基含有有機基、R1は同一または異種の炭素数1〜20の置換または非置換の1価炭化水素基、mは1以上の数、nは0以上の数、R2はR1と同義の基もしくは水酸基もしくは炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。)で示されるシリコーン類の1種または2種以上を含有してなることを特徴とする毛髪化粧料組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の技術分野】本発明は毛髪化粧料組成物に関し、更に詳しくはエポキシ基もしくはエポキシ残基を1個以上含むアルキルアンモニウムハロゲン化物と特定のシロキサンを含有してなる、ベタツキがなく、柔軟性、平滑性、ボリューム感を与える毛髪化粧料組成物に関する。 【0002】 【発明の技術的背景とその問題点】従来、毛髪化粧料中には、柔軟性、平滑性、しっとり感を付与する目的で、長鎖アルキルアンモニウム塩が単独で、もしくはシリコーン類と併用して配合されている(特開昭56−99407号公報、特開平5−70327号公報)。 【0003】しかしながら、長鎖アルキルアンモニウム塩単独ではその効果は不十分であり、またシリコーン類を併用した場合でも、使用後のベタツキ性を避けることができないという問題がある。かかるベタツキ性は、油性残留感が原因と思われる。 【0004】 【発明の目的】本発明は、このような欠点を解決し、ベタツキがなく、柔軟性、平滑性、ボリューム感を与える、総合的性能に優れた毛髪化粧料組成物を提供することを目的とする。 【0005】 【発明の構成】本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、エポキシ基もしくはエポキシ残基を1個以上含むアルキルアンモニウムハロゲン化物と特定のシロキサンを併用することが極めて有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0006】即ち本発明は、(A) エポキシ基もしくはエポキシ残基を1個以上含むアルキルアンモニウムハロゲン化物(B) 一般式(R1)2(R2)SiO-[(R1)2SiO]m[(R1)(A)SiO]n-SiO(R1)2(R2) (式中、Aはエポキシ基含有有機基またはアミノ基含有有機基、R1は同一または異種の炭素数1〜20の置換または非置換の1価炭化水素基、mは1以上の数、nは0以上の数、R2はR1と同義の基もしくは水酸基もしくは炭素数1〜6のアルコキシ基を表す。)で示されるシリコーン類の1種または2種以上を含有してなることを特徴とする毛髪化粧料組成物である。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の毛髪化粧料組成物について詳細に説明する。本発明で用いられる(A) 成分のエポキシ基もしくはエポキシ残基を1個以上含むアルキルアンモニウムハロゲン化物としては、下記一般式で示されるものが挙げられる。 【0008】Gp−N+(Cl-)(R3)q(R4)4-p-q(ここで、Gはエポキシ基もしくはエポキシ残基含有の1価の有機基、R3は炭素数1〜30、好ましくは1〜18である直鎖もしくは分岐状のアルキル基、アルケニル基及び脂肪族のジエニル基、アルキルフェニルであり、R4はR3と同義の基もしくは炭素数1〜6の1価の炭化水素基を表す。pは1〜3、qは0〜2(但し、p+qは、1≦p+q≦3)の整数を表す。) 具体的には、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド、グリシジルトリデシルジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジメチルアンモニウムクロライド等が例示される。 【0009】本発明で用いる(B) 成分の前記一般式で示されるものであり、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性シロキサン、エポキシ変性シロキサンからなる群より選ばれるシリコーン類の1種または2種以上である。 【0010】上記オルガノシロキサンは前記一般式で示されるものであり、R1の炭素数1〜20の置換または非置換の1価の炭化水素基としては、(1)アルキル基、たとえば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、デシルなど、(2)炭素数4〜7、好ましくは6、のシクロアルキル基、たとえば、シクロヘキシルなど、(3)炭素数2〜8、好ましくは2〜3、のアルケニル基、たとえば、ビニル、アリルなど、(4)アラルキル基、特にアリール部分がフェニルまたは低級アルキル(C4程度まで)置換フェニルで、アルキル部分がC4程度までのもの、たとえば、2−フェニルエチル、2−フェニルプロピルなど、(5)アリール基、特にフェニルまたは置換フェニル(置換基は、たとえばC4程度までのアルキル基)、たとえば、フェニル基、トリル基など、および(6)置換炭化水素基、特に置換基がハロゲンであるもの、たとえば、3,3,3−トリフルオロプロピルなど、が例示される。 【0011】(B)成分の調製法は、公知の技術を用いて得ることが出来、更には乳化重合法を用いて乳化物としても得ることが出来る。また、粘度範囲としては、100〜5,000,000cPであり、好ましくは1,000〜2,000,000cPである。 【0012】本発明の毛髪化粧料組成物において、(A) 、(B) 成分の組成物中の比率は、 (A)成分が毛髪化粧料全量中の0.1〜20重量%、(B)成分を含む油層が1〜80重量%であることが好ましい。また、(A)成分100重量部に対し、(B)成分は10〜5000重量部、好ましくは50〜1,000重量部であることが好ましい。 【0013】本発明の毛髪化粧料組成物の剤型は任意であり、可溶化系、乳化系、粉末分散系、油−水の2層系、油−水−粉末の3層系などいずれでも構わないが、適当な界面活性剤を用いて水中に乳化分散しエマルジョンの形態にして使用するのが好ましい。乳化に用いる装置、乳化条件は常法と同様で良い。 【0014】本発明で言う毛髪化粧料とは、シャンプー、リンス、リンスインシャンプー、ヘアクリーム、その他の毛髪に適用される化粧料を総称する。 【0015】本発明の毛髪化粧料組成物には、その他の成分として、凍結防止剤、油分、乳化剤、湿潤剤、ふけ止め剤、酸化防止剤、キレート剤、紫外線吸収剤、香料又は着色料などの従来から用いられている他の成分を任意に配合することができる。この場合、凍結防止剤としては、特に限定されることはないが、一般的には、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール、1,3 −ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等を挙げることができる。油分としては、通常化粧料に用いられるものを用いることができる。代表的な例として、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ゲイろう、ビーズワックス、ジャパンワックス、ショ糖ワックス等のワックス類又はそれらの混合物、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、スクワレン等の炭化水素油又はこれらの混合物、セタノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、硬化ヒマシ脂誘導アルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール等の直鎖状若しくは分岐状の飽和又は不飽和の無置換若しくはヒドロキシ置換高級アルコール又はこれらの混合物、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニア酸、ヒマシ油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の直鎖状若しくは分岐状の飽和若しくは不飽和の無置換若しくはヒドロキシ置換高級脂肪酸又はこれらの混合物、オリーブ油、ヤシ油、なたね油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、落花生油、牛脂、水添牛脂、ホホバ油、硬化ホホバ油、モノステアリン酸グリセリド、モノオレイン酸グリセリド、ジパルミチン酸グリセリド、トリミリスチン酸グリセリド、オレイルオレート、イソステアリルイソステアレート、パルミチルベヘネート、イソプロピルパルミテート、ステアリルアセテート、ジヒドロキシステアリン酸エステル等のエステル、直鎖状、分枝状又は環状の低分子量シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル等のシリコーンオイル又はこれらの混合物等を挙げることができる。乳化剤としては、従来一般的に使用されているもの、例えば、グリセリンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等を挙げることができる。湿潤剤としては、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール600 、ピログルタミン酸ソーダ、グリセリン等を挙げることができる。ふけ止め剤としては、イオウ、硫化セレン、ジンクピリジウム−1−チオール−N−オキサイド、サリチル酸、2,4,4'−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、1−ヒドロキシ−2−ピリドン化合物等を挙げることができる。酸化防止剤としては、BHA 、BHT 、γ−オリザノール等を挙げることができる。キレート剤としては、エチレンジアミン4酢酸、クエン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホスホニックアシッド及びそれ等の塩等を挙げることができる。紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンに代表されるベンゾフェノン誘導体、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル−フェニル)−ベンゾトリアゾールに代表されるベンゾトリアゾール誘導体、桂皮酸エステル等を挙げることができる。 【0016】 【発明の効果】本発明によれば、ベタツキがなく、柔軟性、平滑性、ボリューム感を与える毛髪化粧料組成物を提供することができる。 【0017】 【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。実施例において、部、%はいずれも重量部、重量%を示す。 合成例1オクタメチルテトラシロキサン34部、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジメチルアンモニウムクロライド(CDTA)2.0部に水58部を加え、これをホモミキサーで1次乳化した後、高圧ホモジナイザーを用いて400kg/cm2の加圧下で2次乳化し、KOHを0.5部添加して、80℃で5時間重合を行った。次いで、アミノエチルアミノプロピルジメトキシシラン3.3部を添加し、室温にて12時間重合した。続いて、酢酸0.7部を用いて中和し、ポリマー粘度10,000cPのエマルジョンAを得た。 合成例2オクタメチルテトラシロキサン34部、ドデシルベンゼンスルホン酸0.5部に水60部を加え、これをホモミキサーで1次乳化した後、高圧ホモジナイザーを用いて400kg/cm2の加圧下で2次乳化し、80℃で3時間、室温で3時間の計6時間重合を行った。次いで、γ−グリシドキシジメトキシシラン3.3部を添加し、室温にて1時間重合した。続いて、トリエタノールアミン0.2部を用いて中和し、ポリマー粘度100,000cPのエマルジョンBを得た。 合成例3エマルジョンAの3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジメチルアンモニウムクロライド(CDTA)をステアリルトリメチルアンモニエムクロライドに変えた以外は合成例1と同様な方法でエマルジョンC(比較品)を得た。 実施例1(ヘアリンス) (1) 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム;2%(2) エマルジョンA;8%(3) エマルジョンB;4%(4) オクタメチルテトラシロキサン;8%(5) 自己乳化型モノステアリン酸グリセリド;2%(6) エチレングリコールモノステアレート;1%(7) グリセリン;2%(8) 防腐剤;適量(9) 香料;適量(10)精製水;残余成分(7) 、(8) 、(10)を75℃で撹拌混合し、これに(1) 、(4) 、(5) 、(6)を加え乳化し、冷却後、(2) 、(3) 、(9) を加え、ヘアリンスを調製した。 〔評価試験〕実施例1で得られたヘアリンスについて、使用後の柔軟性、使用時及び使用後の平滑性、使用後のベタツキ感、使用後のボリューム感を評価項目として、10名の女性パネラーにより使用テストを行った。なお、使用テストの評価基準は以下の通りであり、結果は10名のパネラーによる評価の一番多かったもので示した。 【0018】 評価基準 ○:極めて良好△:良好×:普通その結果、実施例1のヘアリンスは、柔軟性、平滑性、ベタツキ感、ボリューム感の何れも○であった。 比較例1(ヘアリンス) 実施例1において、エマルジョンAをエマルジョンCに変更した以外は同様にしてヘアリンスを調製し評価したところ、柔軟性は○、平滑性は△、ベタツキ感は×、ボリューム感は△であった。 実施例2(ヘアクリーム) (1) エマルジョンA;8%(2) エマルジョンB;4%(3) デカメチルシクロペンタシロキサン;10%(4) トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル;8%(5) ワセリン;5%(6) ソルビタンモノオレート;2%(7) ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油エステル;2%(8) グリセリン;5%(9)精製水;残余成分(3) 、(4) 、(5) 、(6) 、(7) を70℃で撹拌混合し、(8) 、(9) を溶解したものの中に加えて乳化し、冷却後、(1) 、(2) を加え、ヘアクリームを調製した。 【0019】評価結果は、柔軟性、平滑性、ベタツキ感、ボリューム感の何れも○であった。 比較例2(ヘアクリーム) 実施例2において、エマルジョンAをエマルジョンCに変更した以外は同様にしてヘアクリームを調製し評価したところ、柔軟性は○、平滑性は△、ベタツキ感は×、ボリューム感は△であった。 実施例3(ヘアリンス) (1) 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム;2%(2) γ−グリシジルメチルアンモニウムクロライド;0.5%(3) アミノシリコーン;2%(4) オクタメチルテトラシロキサン;8%(5) 自己乳化型モノステアリン酸グリセリド;1%(6) エチレングリコールモノステアレート;1%(7) グリセリン;2%(8) 防腐剤;適量(9) 香料;適量(10)精製水;残余成分(7) 、(8) 、(10)を75℃で撹拌混合し、これに(1) 、(2) 、(3) 、(4)、(5) 、(6) を加え乳化し、冷却しながら(9) を加え、ヘアリンスを調製した。 【0020】評価結果は、柔軟性、平滑性、ベタツキ感、ボリューム感の何れも○であった。 比較例3(ヘアリンス) 実施例3において、(2) γ−グリシジルメチルアンモニウムクロライドを加えない以外は同様にしてヘアリンスを調製し評価したところ、柔軟性は○、平滑性は○、ベタツキ感は×、ボリューム感は×であった。 実施例4(リンスインシャンプー) (1) アミノシリコーン;3%(2) 3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジメチルアンモニウムクロライド(CDTA);3%(3) 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン;35%(4) ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン;15%(5) カチオン化セルロース;4.3%(6) プロピレングリコール;3%(7) クエン酸;適量2%(8)精製水;残余成分(1) 〜(8) を混合し、リンスインシャンプーを調製した。 【0021】評価結果は、柔軟性、平滑性、ベタツキ感、ボリューム感の何れも○であった。 比較例4(リンスインシャンプー) 実施例4において、(2) 3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルドデシルジメチルアンモニウムクロライド(CDTA)を加えない以外は同様にしてリンスインシャンプーを調製し評価したところ、柔軟性は○、平滑性は△、ベタツキ感は×、ボリューム感は×であった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221111 【氏名又は名称】ジーイー東芝シリコーン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月19日(2000.12.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063897 【弁理士】 【氏名又は名称】古谷 馨 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−187820(P2002−187820A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月5日(2002.7.5) |
| 【出願番号】 |
特願2000−385081(P2000−385081) |
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