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【発明の名称】 化粧料
【発明者】 【氏名】菅原 享

【氏名】青崎 泰輔

【要約】 【課題】

【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):(A)粉体 4〜50重量%、(B)皮膜形成剤 0.1〜60重量%、(C)揮発性溶剤 1〜95重量%を含有し、平滑板に塗布して形成される乾燥皮膜表面の表面粗さRaが0.3〜0.7μmである化粧料。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C):(A)粉体 4〜50重量%、(B)皮膜形成剤 0.1〜60重量%、(C)揮発性溶剤 1〜95重量%を含有し、平滑板に塗布して形成される乾燥皮膜表面の表面粗さRaが0.3〜0.7μmである化粧料。
【請求項2】 乾燥皮膜の貯蔵弾性率E′が5×105〜1×107Paである請求項1記載の化粧料。
【請求項3】 成分(A)/成分(B)の含有重量比が0.2〜1.5である請求項1又は2記載の化粧料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肌の凹凸を見えにくくすることができ、しかもその効果が長時間にわたって持続する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、しわ、小じわ、毛穴等による肌の凹凸を見えにくくする化粧料として種々の提案がなされている(特開平3−5412号公報、特開平3−181411号公報、特開平4−364105号公報、特開平6−279235号公報、特開平7−277925号公報、特開平7−316014号公報、特開平8−73316号公報、特開平8−73317号公報、特開平8−217636号公報、特開平8−217635号公報等)。その多くは、二酸化チタンやアルミナ等の屈折率の高い粉体や球状粉体を配合して、光を散乱することにより凹凸を見えにくくするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの化粧料では、塗布した部分が白浮きしたり、体質顔料がしわの中に溜まってしわが目立ち、仕上がりが不自然になり、効果も長時間にわたって持続しない等の問題があった。また、更には、ファンデーションを塗布すると、凹凸を目立たなくする効果が消失したり、仕上がりが汚くなることもあった。
【0004】本発明の目的は、肌上でのつき、伸びがよく、自然な仕上がりで、肌の凹凸を見えにくくすることができ、しかもその効果が長時間にわたって持続し、使用感が良好な、凹凸隠し効果に優れた化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、皮膜形成剤が、層内に粉体を含有する連続皮膜を形成し、その皮膜が、特定の表面粗さを示す化粧料によって、上記の目的が達成されることを見出した。
【0006】本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):(A)粉体 4〜50重量%、(B)皮膜形成剤 0.1〜60重量%、(C)揮発性溶剤 1〜95重量%を含有し、平滑板に塗布して形成される乾燥皮膜表面の表面粗さRaが0.3〜0.7μmである化粧料を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる成分(A)の粉体としては、化粧料粉体として用いられる球状、略球状、板状、針状等の種々の形状の粉体を用いることができるが、特に球状又は略球状の粉体が好ましい。具体的には、例えば、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、窒化ホウ素、アルミナ、二酸化チタン等の無機粉体;シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ウレタン樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、シルクパウダー、セルロースパウダー、モノアルキルリン酸亜鉛等の有機粉体;酸化鉄、酸化亜鉛、酸化クロム等の着色顔料等が挙げられる。また、これらの粉体に化粧用油剤、紫外線吸収剤等を内包させたものや、これらの粉体を複合させたもの等も用いることができる。
【0008】また、粉体は疎水化処理等の表面処理を施したものでも良い。疎水化処理としては、例えば、通常の方法により、シリコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、ポリエチレン、金属石鹸、アミノ酸、アルキルフォスフェート、フッ素化合物等で表面処理したものが挙げられる【0009】粉体は、凹凸を見えにくくする効果をより発揮させるために、平均粒径が1〜30μm、特に1〜15μmのものが好ましい。ここで、粉体の平均粒径は、体積平均粒径、すなわち測定粒子の体積相当球の直径の平均値を示す。1μm以上の粉体についてはレーザー回折法、1μm未満の粉体についてはレーザー散乱法により、エタノールを分散媒として使用して求めた値を用いる。
【0010】また、粉体は、塗布した部分が白浮きしにくい点で、屈折率が1.3〜1.8、特に1.4〜1.6のものが好ましい。
【0011】これらの粉体の中で、球状粉体のシリカ、シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ウレタン樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系共重合体、ポリアミド樹脂(ナイロン)、ポリエステル樹脂等が好ましく、特にシリカ及びシリコーン樹脂が好ましい。
【0012】粉体は、2種以上を併用してもよい。粉体は本発明の化粧料中に4〜50重量%(以下単に%と記載する)、好ましくは5〜45%、特に10〜40%含有するのが、凹凸を目立たなくする効果が充分に得られるとともに、使用感の点においても好ましい。
【0013】本発明で用いる成分(B)の皮膜形成剤は、粉体成分を含有する塗膜の連続相を形成するもので、例えば成膜性高分子が挙げられる成膜性高分子としては、ポリシロキサンエラストマー、アニオン系ポリマー、カチオン系ポリマー、ポリビニルピロリドン系ポリマー等が挙げられる。
【0014】これらの皮膜形成剤は、後に述べる成分(C)の揮発性溶剤に溶解又は分散した形で配合される。また、水を成分(C)の揮発性溶剤として、水性のポリマーエマルションの形態で用いることもできる。
【0015】ポリシロキサンエラストマーとしては、部分架橋オルガノポリシロキサンや、オルガノポリシロキサンをポリ(N−アシルアルキレンイミン)又は糖で変性した変性オルガノポリシロキサン等が好ましい。ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンとしては、オルガノポリシロキサンセグメントの末端又は側鎖に、連結基を介して、オキサゾリン化合物又はオキサジン化合物が開環重合してなる、下記一般式(1);
【0016】
【化1】

【0017】(式中、R1は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、nは2又は3の数を示す)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサン(例えば、特開平7−133352号公報等)が挙げられるこれらは、高い弾性を示すだけでなく、皮膚への密着性が高いため良好な使用感を示し、好ましい。
【0018】糖変性オルガノポリシロキサンは、1分子中に少なくとも1個の糖残基を含有するオルガノポリシロキサンであって、1分子中に少なくとも1個の第1アミノ基を有するオルガノポリシロキサンに、アルドン酸もしくはウロン酸が分子内で脱水環化したラクトン化合物を該アミノ基と反応させて製造される(例えば、特開昭62−68820号公報)。
【0019】また、ポリシロキサンエラストマーの市販品としては、KSG6(信越シリコーン社製)、トレフィル(東レ・ダウコーニング社製)等が挙げられる。また、ポリシロキサンエラストマーが揮発性シリコーン油等の油剤に溶解又は膨潤したゲルの形態で市販されているものとして、KSG15、KSG16、KSG17、KSG18(以上、信越シリコーン社製)、Gransil SR 5CYCゲル、Gransil SR DMF10ゲル、Gransil SR DC556ゲル、SF1204、JK113(以上、General Electric社製)等が挙げられる。
【0020】アニオン系高分子としては、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、メチルビニルエーテル・マレイン酸共重合体、(メタ)アクリル酸系共重合体等が挙げられる。カチオン系高分子としては、ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、その部分四級化ポリマー等が挙げられる。
【0021】上記の成膜性高分子のうち、特にポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン又は糖変性オルガノポリシロキサンが好ましい。
【0022】これらの皮膜形成剤は、2種以上を併用してもよい。皮膜形成剤は、本発明の化粧料中に、0.1〜60%、好ましくは1〜55%、特に5〜50%含有するのが、充分な効果が得られるとともに、使用感の点で好ましい。また、粉体と皮膜形成剤の含有量の比、即ち、成分(A)/成分(B)の重量比が0.2〜1.5、好ましくは0.4〜1.5にすると、皮膚に近い艶、光沢に優れ、更に肌の凹凸を隠す効果に優れ好ましい。
【0023】本発明で用いる成分(C)の揮発性溶剤としては、揮発性シリコーン油、水、低級アルコール等が挙げられる。ここで、揮発性溶剤としては、化粧料組成物を肌に塗布後5分以内にべたつきのない乾燥皮膜を形成せしめるような溶剤が好ましい。
【0024】揮発性シリコーン油としては、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン等の低沸点鎖状シリコーン油;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタシロキサン等の低沸点環状シリコーン油等を挙げられる。
【0025】低級アルコールとしては、炭素数2〜5のものが好ましく、例えば、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等が挙げられる。
【0026】揮発性溶剤としては、水、エタノール、低沸点環状シリコーン等が速乾性、使用感の点で好ましい。
【0027】揮発性溶剤は、2種以上を併用してもよい。揮発性溶剤は、本発明の化粧料中に、1〜95%、好ましくは10〜90%、特に15〜80%含有するのが、速乾性、使用感の点で好ましい。
【0028】揮発性溶剤が水である場合は、水性ポリマーエマルションの状態で用いると、速乾性、使用感の点で好ましい。水性ポリマーエマルションは、例えば重合可能な二重結合を有する単量体を、例えば、乳化重合、溶液重合、バルク重合、沈殿重合、無乳化重合等によって重合してなるものが挙げられるその際に必要に応じて可塑剤又は成膜助剤を用いることにより、皮膜物性をコントロールすることができる。
【0029】ここで用いられる重合可能な二重結合を有する単量体としては、親水性単量体、疎水性単量体のいずれでもよい。親水性単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、クロトン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸;グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート等のヒドロキシ基含有単量体;エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタアクリルアミド、N−ダイアセトンアクリルアミド等のアミド系単量体;アミノエチルアクリレート、アミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N,N,N−トリメチルアミノエチルアクリレート、N,N,N−トリメチルアミノエチルメタクリレート等のアミン系単量体又はその塩等が挙げられる。
【0030】また、疎水性単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、アルキルスチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族モノ及びジビニル化合物;メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ターシャリーブチルアクリレート、ターシャリーブチルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート等のアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物;酢酸ビニル等のビニルエステル;塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル;トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタクリレート、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチルメタクリレート、パーフルオロオクチルメタクリレート、パーフルオロオクチルアクリレート等のフッ素系単量体;下記の一般式(2)〜(6)で表わされるようなシリコーンマクロモノマー等が挙げられる。
【0031】
【化2】

【0032】(式中、R2は水素原子又はメチル基を示し、R3〜R11はそれぞれ低級アルキル基、低級アルコキシ基又はフェニル基を示し、Xは下記式;
【0033】
【化3】

【0034】(R3〜R7は前記と同じ意味を示す)で表わされる基を示し、mは1〜500の数を示す)
【0035】これらの単量体は、2種以上を併用してもよいが、親水性単量体が0〜30%、疎水性単量体が70〜100%の組合せ、特に親水性単量体が0〜15%、疎水性単量体が85〜100%の組合せを用いるのが好ましい。
【0036】また、可塑剤又は成膜助剤としては、例えばセロソルブ類、カルビトール類、カーボネート類、アセテート類、アルコール類、ジオール類、エステル類、オキシアルキレングリコール誘導体等が挙げられる。
【0037】これらのうち、オキシアルキレングリコール誘導体、例えばエチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール−t−ブチル−メチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等が好ましい。
【0038】可塑剤又は成膜助剤の添加量は、重合安定性、貯蔵安定性及び塗膜の耐水性、耐久性等の点で上記単量体100重量部に対し1〜50重量部が好ましく、5〜30重量部が更に好ましい。上記ビニル重合系のポリマーエマルション以外に、合成ゴム系、アルキッド樹脂系、ポリウレタン系のものも用いることができる。
【0039】水性ポリマーエマルション中のポリマー固形分の含有量は、0.1〜60%、特に5〜60%のものが好ましい。
【0040】本発明の化粧料は、上記成分(A)、(B)及び(C)を含有する液状の化粧料であり、使用時に乾燥皮膜が肌の上で適度な凹凸を与えるものである。その指標として、平滑板に塗布したときの塗膜の表面粗さRaが0.3〜0.7μmであるものを選ぶことができ、特に0.35〜0.65μm、更に0.45〜0.65μmであるのが好ましい。このような範囲内であれば、肌上に塗布した塗膜表面に適度な凹凸が与えられ、肌の凹凸が見えにくくなるとともに、自然な仕上がりが得られる。
【0041】本発明における平滑板に塗布したときの塗膜の表面粗さRaは、次の方法で測定した値をいう。平滑板として表面粗さRa値が0.4μm以下のガラス板を用い、化粧料をコーター(ヨシミツ精機社製、254μm)で幅4cmに塗工し、25℃、相対湿度60%の条件下で24時間乾燥して成膜し、該塗工膜表面を超深度形状測定顕微鏡VK−8500(キーエンス社製)を用いて観察し、画像解析ソフトウェアVK−H1Wを使って、ノイズ除去操作を施した後、150×150μmの範囲を測定対象として数値化する。即ち、表面粗さRa値は、式(1)で求められる平均粗さを示し、粗さ曲面から上記の測定範囲だけを抜き取り、この抜き取り部分の平均面から高さ方向に測定した高低差の平均をいう。
【0042】(数式)
Ra=(1/N)Σ|Zi−Z| (1)
N:測定範囲内の全画素数Zi:粗さ曲面の高さZ:粗さ曲面の平均高さ【0043】本発明の化粧料は、肌に塗布後、揮発性溶剤が揮散して塗膜を形成するが、速やかにべたつきがなくなること、即ち、速乾性であるのが好ましい。乾燥時間は、肌の凹凸を見えにくくする効果、使用感の点より、各成分の種類、含有量等で乾燥に要する時間を調整して、5分以内、好ましくは1〜3分であるのが好ましい。この乾燥時間は、指で塗布膜に触れ、そのべたつきがなくなるまでの時間である。
【0044】また、乾燥皮膜の貯蔵弾性率E′を5×15〜1×107Pa、特に6×105〜5×106Paとすることにより、更に自然な仕上がり、べたつき・違和感のない使用感、効果の持続性が向上し、好ましい。本発明において、貯蔵弾性率は、引張り試験により求めた。即ち、貯蔵弾性率測定装置DVE−V4 FTレオスペクトラー((株)レオロジー製)を用いて、先に塗膜の表面粗さRaの測定で用いたのと同じ乾燥皮膜に、35℃で、歪5μm、10Hzの周波数の振動を与えたときの測定値である。
【0045】本発明の化粧料には、エモリエント成分としての油性成分を含有してもよい。例えば、スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素油;ミリスチン酸イソステアリル、ノナン酸イソトリデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトット、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、イソステアリン酸イソステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル、メタクリル酸ステアリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル、オクチルドデシル)、パラメトキシ桂皮酸オクチル等のエステル油;ひまし油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、月見草油、オリーブ油、ハッカ油、液状ラノリン等の動植物油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油;パーフルオロポリエーテル、フッ素変性シリコーン等のフッ素化油剤;アルコール、ポリオール、ジグリセライド、トリグリセライド等が挙げられる。これら油性成分のうち、エステル油、ポリオール、ジグリセライド、トリグリセライド等が好ましい。
【0046】油性成分は、2種以上を併用してもよい。油性成分は、乾燥性の点で本発明の化粧料中に、10%以下、特に0.1〜5%含有されるのが好ましい。また粉体成分100重量部に対しては、20重量部以下、特に0.1〜10重量部が好ましい。
【0047】本発明の化粧料は、例えばファンデーション、コンシーラー、ほほ紅、アイシャドウ等のメイクアップ化粧料等とすることができる。また、使用する部位は、顔だけでなく、首、手、足等に使用するボディ用化粧料とすることもできる。
【0048】
【実施例】成膜性高分子合成例合成例1(糖変性オルガノポリシロキサン)
両末端3−アミノプロピル置換ジメチルポリシロキサン(信越化学工業(株)製 KF−8003、アミン当量2000)400g、グルコノ−δ−ラクトン35.6g、エタノール450mLの混和物を、80℃で3時間反応させた。エタノールを減圧留去し、残留物を水洗し、減圧乾燥し、両末端3−グルコノアミドプロピル置換ジメチルポリシロキサン410gを得た。
【0049】合成例2(ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン)
硫酸ジエチル3.75gと2−エチル−2−オキサゾリン58.6gを脱水した酢酸エチル125gに溶解し、窒素雰囲気下5時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成し、ここに側鎖1級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(分子量11万、アミン当量9840)200gの50%酢酸エチル溶液を加え、8時間加熱還流した後、減圧濃縮してN−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン重合体257gを得た。得られたN−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン重合体のシリコーンセグメント含有率は76%、重量平均分子量は11.8万であった。
【0050】合成例3(ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン)
合成例2と同様にして、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)に側鎖1級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(分子量11万、アミン当量20800)を反応させて、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を得た。得られたN−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体のシリコーンセグメント含有率は93%、重量平均分子量は11.5万であった。
【0051】水性高分子エマルション合成例エマルション(1)
反応容器に水150重量部、ドデシル硫酸ナトリウム3重量部、過硫酸カリウム0.5重量部を仕込み、窒素ガスを流して溶存酸素を除去した。滴下ロートにスチレン28重量部、アクリル酸n−ブチル68重量部、アクリル酸4重量部、n−ドデシルメルカプタン1.2重量部を仕込んだ。攪拌下に反応容器を70℃まで昇温し、滴下ロートよりモノマーを3時間かけて滴下後、3時間熟成を行った後、若干の凝集物を除去し、固形分46%のエマルション(1)を得た。
【0052】エマルション(2)
エマルション(1)合成のスチレン28重量部を62重量部及びアクリル酸n−ブチル68重量部を34重量部に変えて同様に反応させて、固形分46%のエマルション(2)を得た。
【0053】エマルション(3)
エマルション(1)合成のスチレン28重量部を11重量部及びアクリル酸n−ブチル68重量部を85重量部に変えて、固形分46%のエマルション(3)を得た。
【0054】実施例1表1に示す組成の液状ファンデーションを製造し、これを使用したときの仕上がり、化粧効果の持続性、及び使用感について評価した結果を表1に併せ示す。
【0055】(評価方法)
(1)仕上がり:10名の専門パネラーにより、各ファンデーションを顔に塗布したときの仕上がり、すなわち、しわ、小じわ、毛穴による肌の凹凸を以下の5段階で評価した。その平均点を求め、平均点が4以上を「◎」、3〜4未満を「○」、2〜3未満を「△」、2未満を「×」と判定した。
5:ほとんど目立たない。
4:あまり目立たない。
3:どちらともいえない。
2:目立つ。
1:非常に目立つ。
(2)化粧効果の持続性:ファンデーションを顔に塗布したときの化粧効果の持続性を、10名の専門パネラーにより、塗布した2時間後も効果が持続する塗布した2時間後には効果が消えているの2段階で評価した。その結果を、塗布した2時間後も効果が持続すると評価したパネラーの数が、8〜10人を「◎」、6〜7人を「○」、4〜5人を「△」、0〜3人を「×」として判定した。
(3)使用感:10名の専門パネラーにより、各ファンデーションを顔に塗布したときの使用感(伸び、つき、違和感)を以下の5段階で評価した。その平均点を求め、平均点が4以上を「◎」、3〜4未満を「○」、2〜3未満を「△」、2未満を「×」と判定した。
5:非常に良い。
4:良い。
3:どちらともいえない。
2:やや悪い。
1:悪い。
【0056】
【表1】

【0057】本発明1〜5は、いずれも仕上がり、化粧効果の持続性、のび、つき及び違和感のない使用感に優れていた。
【0058】実施例2実施例1と同様にして表2に示す組成の液状ファンデーションを製造し、その評価を行った結果を表2に示す。
【0059】
【表2】

【0060】*1:カネボウNSC社製 アクリル系エマルション【0061】本発明6〜10は、いずれも仕上がり、化粧効果の持続性、のび、つき、違和感のない使用感に優れていた。
【0062】
【発明の効果】本発明の化粧料は、肌上でのつき、伸びがよく、自然な仕上がりで、しわ、小じわ、毛穴等による肌の凹凸を見えにくくすることができ、しかもその効果が長時間にわたって持続し、使用感に優れたものである。
【出願人】 【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
【出願日】 平成12年12月15日(2000.12.15)
【代理人】 【識別番号】100068700
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 三幸 (外4名)
【公開番号】 特開2002−179530(P2002−179530A)
【公開日】 平成14年6月26日(2002.6.26)
【出願番号】 特願2000−381595(P2000−381595)