| 【発明の名称】 |
ゲル状クレンジング化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺田 玲子
【氏名】野口 安則
【氏名】宮本 敦之
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| 【要約】 |
【課題】使用感が良好で、経時安定性に極めて優れたゲル状クレンジング化粧料を提供する。
【解決手段】平均重合度3以上のポリグリセリンと、炭素数8〜22の飽和または不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は2種以上の脂肪酸とのエステルであり、かつ、HLBが10.0以上であるポリグリセリン脂肪酸エステル0.5〜30重量%、3価以上の多価アルコール40重量%以下、アミノ酸系アニオン界面活性剤0.05〜5重量%、水0.1〜25重量%、及び常温で液状を呈する油相60〜95重量%を含有するゲル状クレンジング化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 次の成分(A)〜(E):(A)平均重合度3以上のポリグリセリンと、炭素数8〜22の飽和または不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は2種以上の脂肪酸とのエステルであり、かつ、HLBが10.0以上であるポリグリセリン脂肪酸エステル 0.5〜30重量%(B)3価以上の多価アルコール 40重量%以下(C)アミノ酸系アニオン界面活性剤 0.05〜5重量%(D)水 0.1〜25重量%(E)常温で液状を呈する油相 60〜95重量%を含有するゲル状クレンジング化粧料。 【請求項2】 (E)の油相の20℃における屈折率が1.30〜1.50であり、その油相と(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する水相との20℃における屈折率の差が±0.01以内とする請求項1記載のゲル状クレンジング化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、使用感が良好で、経時安定性に極めて優れたゲル状クレンジング化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、皮膚の汚れやメイクアップ化粧料を洗浄、除去するクレンジング料としては、石鹸を主成分とする洗顔料や油性成分を界面活性剤により乳化したクレンジングクリーム、油性成分を主成分とし天然又は合成高分子を使用して粘度や硬度を高めたオイルゲル、ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤等の液晶に多量の油性成分を保持させた液晶ゲル、界面活性剤を水に溶解し高分子化合物で増粘ゲル化した水性ゲル等が使用されてきた。 【0003】石鹸を主成分とする洗顔料は、メイクアップ化粧料等のクレンジング性が劣る。また、W/O型のクレンジングクリームやオイルゲルは、連続相が油であるため、メイクアップ化粧料等のクレンジング性に優れるが、水で洗い流すことはできず、ティッシュ等で拭き取った後、洗顔料等で洗浄する必要があった。O/W型のクレンジングクリームはクレンジング性が不十分で、また洗い流すことはできるが油分が皮膚に残留し、洗顔料等で洗浄する必要があった。水性ゲルは、洗い流すことができ、さっぱりした使用感を有するが、油汚れとのなじみが悪く、クレンジング性が不十分であった。 【0004】また、ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤を使用した液晶ゲルが、FRAGRANCE JOURNAL 1993−4 p23−33に記載されており、この液晶ゲルはクレンジング性が比較的良く、また水で洗い流すことができ使用性も良いが、界面活性剤、多価アルコール及び水の3成分からなる液晶相又は界面活性剤相を利用したものであるため、ゲルを得るためには上記の3成分が特定の割合であることが必要であった。そのため、ポリオキシエチレン系界面活性剤を多量に使用する必要があり、使用者に皮膚刺激を誘発するという問題もあった。 【0005】上記問題点を改良したゲル状クレンジング化粧料として、本発明者は先に、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルと3価以上の多価アルコール及び水分を含有してなるクレンジング化粧料が、上記問題点を解決することを見出だし提案している。(特開平11−349443、特開2000−212040)しかし、このものは、経時的にゲルが徐々に緩くなるといった安定性上の問題があり、改良の余地を残しているのが実情であった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は上記の事情に鑑み、特定のポリグリセリン脂肪酸エステル、3価以上の多価アルコール、アミノ酸系アニオン界面活性剤、水、及び液状油性成分を含有してなるゲル状クレンジング化粧料が、上記課題を解決し得ることを見出だし、本発明を完成するに至った。 【0007】すなわち、本発明は次の成分(A)〜(E):(A)平均重合度3以上のポリグリセリンと、炭素数8〜22の飽和または不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は2種以上の脂肪酸とのエステルであり、かつ、HLBが10.0以上であるポリグリセリン脂肪酸エステル 0.5〜30重量%(B)3価以上の多価アルコール 40重量%以下(C)水 0.1〜25重量%(D)アミノ酸系アニオン界面活性剤 0.05〜5重量%(E)常温で液状を呈する油相 60〜95重量%を含有するゲル状クレンジング化粧料に関するものである。 【0008】また、本発明は(E)の油相の20℃における屈折率が1.30〜1.50であり、その油相と(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する水相との20℃における屈折率の差が±0.01以内とするゲル状クレンジング化粧料に関するものである。 【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で使用するポリグリセリン脂肪酸エステルとは平均重合度3以上のポリグリセリンと、炭素数8〜22の飽和または不飽和の脂肪酸から選ばれた1種又は2種以上の脂肪酸とのエステルであり、かつ、HLBが10.0以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルである。ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、直鎖及び分岐の脂肪酸のいずれであっても良い。このようなポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、重合度3以上のポリグリセリンのラウリン酸モノエステル、重合度4以上のポリグリセリンのミリスチン酸モノエステル、重合度4以上のポリグリセリンのパルミチン酸モノエステル、重合度4以上のポリグリセリンのステアリン酸モノエステル、重合度4以上のポリグリセリンのイソステアリン酸モノエステル、重合度4以上のポリグリセリンのオレイン酸モノエステル、重合度6以上のポリグリセリンのラウリン酸ジエステル、重合度7以上のポリグリセリンのミリスチン酸ジエステル、重合度8以上のポリグリセリンのパルミチン酸ジエステル、重合度8以上のポリグリセリンのステアリン酸ジエステル、重合度8以上のポリグリセリンのイソステアリン酸ジエステル、重合度8以上のポリグリセリンのオレイン酸ジエステル等が挙げられる。これらの一種または二種以上を使用する。これらの中で、デカグリセリンモノラウレート、デカグリセリンモノミリステート、デカグリセリンモノイソステアレ−ト、デカグリセリンジイソステアレ−トが特に好ましい。また、HLB10.0未満のポリグリセリン脂肪酸エステルと、上記のHLB10.0以上のポリグリセリン脂肪酸エステルとを、HLB10.0以上となる割合で適宜併用することも可能である。 【0010】本発明のゲル状クレンジング化粧料には、上記のポリグリセリン脂肪酸エステルを0.5〜30%、好ましくは1〜20%使用する。0.5%未満では安定な組成物が得られず、また、30%を超えて配合すると、増粘又は固化してしまうことがあり、使用上好ましくない。 【0011】本発明で使用する3価以上の多価アルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、グルコース、フラクトース、ソルビトール等を例示することができ、グリセリン、ジグリセリンが好ましく、特にジグリセリンが好ましい。3価以上の多価アルコールを、本発明のゲル状クレンジング化粧料に対し、40重量%以下使用する。40重量%を超えて配合し得られるものは、肌に塗布した時のノビが非常重く、クレンジング動作がしにくいため好ましくない。 【0012】本発明のゲル状クレンジング化粧料には、水を0.1〜25重量%使用する。水が0.1重量%未満では、ゲル状クレンジング化粧料の高温安定性が悪く、また水を25重量%を超えて配合するとゲル状組成物を得ることができない。 【0013】また、本発明で使用するアミノ酸系アニオン界面活性剤としては、N−アシルグルタミン酸、N−アシルタウリン、N−アシルサルコシネート、N−アシル−N−メチル−β−アラニン等のN−アシルアミノ酸のナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩、L−アルギニン塩を例示することができ、これらの1種又は2種以上を使用する。これらの中で、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム又はカリウム塩や、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム又はカリウム塩等のN−アシルグルタミン酸塩が特に好ましい。 【0014】本発明のゲル状クレンジング化粧料には、上記のアミノ酸系アニオン界面活性剤を0.05〜5重量%使用する。アミノ酸系アニオン界面活性剤が0.05重量%未満では、経時安定性が十分でない。また5重量%を超えて配合すると、増粘又は固化してしまうことがあり、使用上好ましくない。 【0015】本発明で使用する常温で液状を呈する油相としては、常温で液状のものであれば、特に限定されない。具体的には、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類、トリイソオクタン酸グリセリル、オリーブ油等のトリグリセライド類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状メチルポリシロキサン等のシリコーン類等の液状油性成分を例示することができ、これらの一種または二種以上を使用する。また、油相が常温で液状を呈する範囲内であれば、固形の油性成分を適宜併用することも出来る。 【0016】本発明のゲル状クレンジング化粧料には、上記の油相を60〜95%、好ましくは70〜90%使用する。60%未満では安定な組成物が得られ難く、またクレンジング性が劣り好ましくない。95%を超えて使用した場合も安定性が低下し好ましくない。 【0017】更に、油相の屈折率が1.30〜1.50であり、かつ水相との屈折率の差を±0.01以内とすることで、透明なゲル状クレンジング化粧料が得られ、より好ましい。油相の屈折率が1.30未満では、水相と油相との屈折率の差を±0.01以内とするためには水の配合割合を増やさなければならず、その結果、液状となりゲル状組成物を得ることはできない。また、油相の屈折率が1.50を超えると、水相の屈折率と油相の屈折率との差を±0.01以内とすることができず、透明なゲル状クレンジング化粧料を得ることはできない。また、水相の屈折率と油相の屈折率の差が±0.01を超えると、半透明から白濁したゲル状組成物となり、透明なゲル状クレンジング化粧料を得ることはできない。 【0018】本発明のゲル状クレンジング化粧料は、前述の水相を撹拌しながら、油相を徐々に添加混合することにより得られる。尚、使用する水は、油相を添加する前に全量を添加しても、一部を油相添加前に残余を油相添加後に、また油相添加後に全量を添加しても良い。 【0019】更に、本発明のゲル状クレンジング化粧料には、発明の効果を損なわない範囲で、任意の成分、例えばポリグリセリン脂肪酸エステル以外の界面活性剤、1価のアルコール、2価のアルコール、抗炎症剤や保湿剤等の薬剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、pH調整剤、色素、香料等を適宜配合することができる。 【0020】 【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 【0021】実施例1〜10、比較例1〜10表中記載の組成にて、ゲル状クレンジング化粧料を調製し、下記評価基準に基づき評した。その結果を表1〜表2に示す。 【0022】(製法)界面活性剤、多価アルコール、水の水相成分を仕込み、均一に混合した後、アンカーミキサーで撹拌しながら油性成分を徐々に添加し、添加後十分に撹拌混合し調製した。 【0023】(評価方法) 1)外観実施例、比較例で調製した組成物の外観を目視にて評価した。 2)安定性実施例、比較例で調製した組成物を温度50℃の恒温槽に1ヵ月間放置後、その状態を目視にて観察し、以下の評価基準を基に評価した。 ○:状態変化なし×:液状化もしくは分離3)クレンジング性健常女性パネラー20名に素肌を水洗、乾燥後、耐水性のある油性ファンデーションを顔部に塗布し、30分後に実施例、比較例で調製した組成物の約2gを手に取り、約60秒間クレンジング動作を行なった後、水で洗い流した。その際の「クレンジング動作のし易さ」、「メイクとのなじみの速さ」、「水による濯ぎ易さ」、「洗い上がりのさっぱり感」および「メイク落ち効果」の各項目について、官能評価した。各評価とも、評価点を100点満点とし20名の平均点により以下に示す基準で判定した。その結果を表1、2に示す。 ・クレンジング動作のし易さ◎:評価点75点以上 (良好) ○:評価点50点以上〜75点未満(やや良好) △:評価点25点以上〜50点未満(やや不良) ×:評価点25点未満 (不良) ・メイクとのなじみの速さ◎:評価点75点以上 (良好) ○:評価点50点以上〜75点未満(やや良好) △:評価点25点以上〜50点未満(やや不良) ×:評価点25点未満 (不良) ・水による濯ぎ易さ◎:評価点75点以上 (良好) ○:評価点50点以上〜75点未満(やや良好) △:評価点25点以上〜50点未満(やや不良) ×:評価点25点未満 (不良) ・洗い上がりのさっぱり感 ◎:評価点75点以上 (さっぱりしている) ○:評価点50点以上〜75点未満(ややさっぱりしている) △:評価点25点以上〜50点未満(やや残油感がある) ×:評価点25点未満 (残油感がある) ・メイク落ち効果◎:評価点75点以上 (良好) ○:評価点50点以上〜75点未満(やや良好) △:評価点25点以上〜50点未満(やや不良) ×:評価点25点未満 (不良) 【0024】 【表1】
【0025】 【表2】
【0026】表1〜表2より、本発明による実施例1〜10のゲル状クレンジング化粧料は、いずれも外観、安定性、使用性の点で優れた性能を示した。一方、比較例1〜10のゲル状クレンジング化粧料は、外観、安定性、使用性の面でいずれか、または、すべての点において不十分な結果であった。 【0027】 【発明の効果】本発明のゲル状クレンジング化粧料は、使用感が良好で、経時安定性に極めて優れたものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390028897 【氏名又は名称】阪本薬品工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月8日(2000.12.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】397043961 【氏名又は名称】松下 和男
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| 【公開番号】 |
特開2002−179526(P2002−179526A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月26日(2002.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−374757(P2000−374757) |
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