| 【発明の名称】 |
スティック化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】古賀 直一
【氏名】曳田 洋一
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| 【要約】 |
【課題】従来のキャンデリラワックスを配合したスティック化粧料における、成形性、保形成、離型性が悪いという問題を、キャンデリラワックスの持つ付着性、発色性、良好な使用感を損なわずに解決した化粧料を提供する。
【解決手段】ヨウ素価、炭化水素が特定範囲にあるキャンデリラワックスを含有することを特徴とする化粧料。ジイソステアリン酸ジグリセリル及び/又はトリイソステアリン酸ジグリセリル及びヨウ素価、炭化水素が特定範囲にあるキャンデリラワックスを含有することを特徴とする化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ヨウ素価が0から10未満の範囲にあるキャンデリラワックスを1〜50%含有することを特徴とするスティック化粧料。 【請求項2】ヨウ素価が0から10未満の範囲にあり、なお且つ炭素数28〜33の炭化水素を65%未満含有するキャンデリラワックスを1〜50%含有することを特徴とするスティック化粧料。 【請求項3】ジイソステアリン酸ジグリセリル及び/又はトリイソステアリン酸ジグリセリルを含有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスティック化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スティック化粧料に関するものであり、更に詳しくは、精製されたキャンデリラワックスを含有することにより、成形性、保形成に優れ、成型型や容器との離型性が良好で、付着性、発色性、及び使用感に優れた化粧料を提供するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、キャンデリラワックスを含有する様々なスティック状化粧料がある。キャンデリラワックスを含有するスティック化粧料は、キャンデリラワックス中の樹脂分及びエステル分に由来する艶や、顔料分散性、付着性、または、キャンデリラワックス中の炭化水素分及びエステル分よる成形性を利用して多くの前例がある。キャンデリラワックスは脱色精製されたキャンデリラワックスの他、樹脂分を除去したキャンデリラワックス、炭化水素を65%重量以上含有するように精製加工されたキャンデリラワックス(以下において、キャンデリラ炭化水素ワックスという)がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のキャンデリラワックスは、比較的高分子の樹脂分、及びエステル分を含有する為、液状油に対する固化効果、成形効果が弱く、配合量に対する固化効率が悪いという欠点がある。また、安定性、形状保持性においても問題を生じるという欠点があった。特に、比較的極性の低い液状油についての固化、成型効率、安定性が悪いため、配合する液状油の種類が限定される、という問題があった。また、樹脂分を除去したキャンデリラワックスの場合は、化粧料の皮膚や頭髪への付着性や、艶、顔料分散性が損なわれるという問題があった。また、炭化水素を65%重量以上含有するように精製加工されたキャンデリラ炭化水素ワックスの場合は、エステル分や樹脂分が本来のキャンデリラワックスに比べ明らかに少ないため、化粧料の皮膚や頭髪への付着性や、艶、顔料分散性製品が十分ではなく、また、液状油に対する成形性、個化性、形状保持性に著しく劣るため、他の炭化水素系ワックス類、エステルワックス類と併用しなくてはならないなどの使い難さがあった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究の結果、ヨウ素価、炭素数28から33の炭化水素の含有量が特定範囲にあるキャンデリラワックスを配合することにより、上記課題を解決し得ることを見出し本発明を完成するに至った。さらに、このキャンデリラワックスに液状油剤としてジイソステアリン酸ジグリセリル及び/又はトリイソステアリン酸ジグリセリルを組み合わせて用いることにより、より優れた成形性と形状保持力を持ったスティック化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0005】すなわち、本発明は、ヨウ素価が0から10未満の範囲にあるキャンデリラワックスを含有することを特徴とするスティック化粧料である。 【0006】すなわち、本発明は、ヨウ素価が0から10未満の範囲にあり、なお且つ炭素数28〜33の炭化水素を65%未満含有するキャンデリラワックスを含有することを特徴とするスティック化粧料である。 【0007】すなわち、本発明は、ヨウ素価が0から10未満の範囲にあり、なお且つ炭素数28〜33の炭化水素を65%未満含有するキャンデリラワックスを含有し、尚且つ液状油剤としてジイソステアリン酸ジグリセリル及び/又はトリイソステアリン酸ジグリセリルを含有することを特徴とするスティック化粧料である。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明に用いられているキャンデリラワックスは、一般的な粗キャンデリラワックス又は精製キャンデリラワックスを、酸性白土や、活性炭による吸着法、洗浄法、水蒸気蒸留法等の精製法、またはこれらの精製法を組み合わせた方法等でヨウ素価を調整することにより製造することができる。 【0009】本発明のキャンデリラワックスは、スティック化粧料に1〜50%の範囲で配合される。 【0010】本発明の化粧料には、上記した必須成分の他に化粧料に使用される公知の成分、例えば、液状油、半固形状油、固形油、セレシン、オゾケライト等の鉱物系ワックス、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス、ポリエチレンワックス、ポリエチレン・ポリプロピレン共重合体ワックス等の合成ワックス類、蜜蝋、カルナバロウ、モクロウ等の植物系ワックス、有機粉末、パール剤、白色顔料、体質顔料、無機あるいは有機の着色剤、これらの粉末処理物(シリコン処理、テフロン(登録商標)処理等)、アクリル系やシリコン系の樹脂、染料、界面活性剤、高分子化合物、ゲル化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、多価アルコール類、水、香料、美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲で、適宜選択して用いることができる。 【0011】本発明の化粧料としては、スティック状の口紅、リップクリーム、リップグロス、ファンデーション、頬紅、アイシャドウ、眉墨、アイライナー、マスカラ等のメイクアップ化粧料、整髪剤、染毛剤等の毛髪化粧料等が挙げられる。 【0012】 【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。 【0013】粗キャンデリラワックス1kgを溶解釜に加え、110℃にて加熱溶解し、10gの酸性白土を加え、110℃にて3時間攪拌した後、酸性白土をろ過して除去する。ろ過液を溶解釜にいれ、95℃まで冷却し、1リットルの水を加え95℃で1時間攪拌し、95℃にて8時間静置し、2層に分離させる。下層の水を除去した後、120℃に加熱して、35%過酸化水素水を15ミリリットル加え1時間攪拌する。次に、温度110℃、減圧度10−1mmHgにて水蒸気蒸留を4時間行った後、10gの活性炭を加え、110℃で3時間攪拌した後、活性炭をろ過して除去する。ろ過液を溶解釜に入れ、120℃に加熱して、35%過酸化水素水を15ミリリットル加え1時間攪拌する。次に、温度110℃、減圧度10−1mmHgにて2時間攪拌し、窒素気流中で成形容器に充填して固化し、920gのキャンデリラワックス参考例を得た。 【0014】評価例1 酸化、ケン化価値、ヨウ素価、融点、外観参考例により得られたキャンデリラワックスの酸化、ケン化価、ヨウ素価、融点、及び外観色について、従来のキャンデリラワックス、及びキャンデリラ炭化水素ワックス比較した。その結果を表1に示す。 【0015】 【表1】
【0016】評価例2 スティックの成型性と折れ強度参考例により得られたキャンデリラワックスと従来のキャンデリラワックス及び、キャンデリラ炭化水素ワックスについて、液状油と溶解し型に流し込み成型して得られるスティックの成形性と折れ強度(応力(g))を比較した。その結果を、表2に示す。 (製法)キャンデリラワックスと従来のキャンデリラワックス及び、キャンデリラ炭化水素ワックスをそれぞれ表2に示す液状油に20%重量溶解させ95℃まで加熱した後、放置し85℃まで冷却し、直径12mm、長さ10cmの円柱状スティック型に流し込み成型する。更に5℃の恒温室で1時間冷却後、型から取り出し、35℃の恒温室で2時間保持した後、スティック上部から3cmを切り除き評価測定用サンプルとする。 (評価法)型からの取り出した時の成型精度(成形性)を下記の基準で評価し、さらに、スティックを間隙4cmのブリッジに横に渡し、中央部をレオメーターJ型(不動工業(株)製)により折り、応力を測定した。 <成形性評価基準> 型内面への付着がほとんど無く、離型もスムーズである。 :◎ 型内面に僅かに付着があるが、スムーズに離型できる。 :○ 型内面にかなり付着があるが、離型できる。 :△ 型から取り出すことができない。 :△△【0017】 【表2】
【0018】上記結果から明らかな如く、本発明品のキャンデリラワックスは、各液状油において、安定した成形性、形状保持力を示した。又、液状油がトリイソステアリン酸ジグリセリルの場合、特に優れた成型性、形状保持力を示した。 【0019】実施例1及び比較例1,2 スティック状口紅下記表3に示す処方のスティック状口紅を調製し、折れ強度、離型性、使用感(塗りやすさ、付着性)及び、発色性について下記の方法により試験及び官能評価を行った。その結果も合わせて表3に示す。 【0020】 【表3】
【0021】(製法) 実施例1及び比較例1,2A.成分1.〜9.を加熱溶解し、均一に混合する。 B.Aに成分10.〜16.を加えて3本ロールミルで均一分散し、再加熱後、脱泡、充填、冷却成形し製品とする。 【0022】(試験法及び評価法) 折れ強度:レオメーターJ型(不動工業(株)製)により測定し、下記の基準により評価した。 <基準>300g以上 ◎250〜299g ○1〜249g △離形成:流し込み型からの型離れ具合を肉眼で判定した。 ◎:非常に良い ○:良い △:悪い △△:非常に悪い使用感(塗りやすさ、及び付着性):得られたスティック状口紅ついて、25名からなる女子パネルを対照とした使用テストにより、使用性(塗りやすさ、付着性)について、良いとした人数により、以下の基準に従い評価した。 <基準>良いとした人数20名以上: ◎15〜19名: ○10〜14名: △9名以下: △△発色性: 得られた口紅について、25名からなる女子パネルを対照とした使用テストにより、発色性について、良いとした人数により、以下の基準に従い評価した。 <基準>良いとした人数20名以上: ◎15〜19名: ○10〜14名: △9名以下: △△【0023】表3から明らかな如く、本発明のスティック状口紅は、成形性、離型性に優れ、なお且つ使用性、発色性ついて良好であった。 【0024】実施例2及び比較例3,4 スティック状ファンデーション表4に示す処方のスティック状ファンデーションを調製し、折れ強度、離型性、使用感(塗りやすさ、付着性)について下記の方法により試験及び官能評価を行った。その結果も合わせて表4に示す。 【0025】 【表4】
【0026】(製法) 実施例2及び比較例3、4A.成分1.〜8.を加熱溶解し、均一に混合する。 B.Aに成分9.〜13.を加えて3本ロールミルで均一分散し、脱泡、充填、冷却成形し製品とする。 【0027】(試験法及び評価法) 折れ強度:レオメーターJ型(不動工業(株)製)により測定し、下記の基準により評価した。 <基準>300g以上 ◎250〜299g ○1〜249g △離形成:流し込み型からの型離れ具合を肉眼で判定した。 ◎:非常に良い ○:良い △:悪い △△:非常に悪い使用感(塗りやすさ、及び付着性):得られたスティック状ファンデーションついて、25名からなる女子パネルを対照とした使用テストにより、使用性(塗りやすさ、付着性)について、良いとした人数により、以下の基準に従い評価した。 <基準>良いとした人数20名以上: ◎15〜19名: ○10〜14名: △9名以下: △△【0028】表4から明らかな如く、本発明のスティックファン状デーションは、成形性、離型性に優れ、なお且つ使用性、発色性ついて良好であった。 【0029】 実施例3 スティック状アイシャドウ(処方) (重量%) 1.参考例 152.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 293.ワセリン 54.ソルビタンセスキオレート 15.窒化ホウ素紛 56.マイカ 107.雲母チタン 208.着色顔料 15(製法) A. 成分1〜4を加熱溶解する。 B. Aに成分5〜8を加えて撹拌混合する。 C. 脱気して繰り出し容器に直接流し込み、冷却して成形しスティック状アイシャドウを得る。 【0030】以上の如く得られたスティック状アイシャドウは、成形性、繰り出し容器との離型性に優れ、尚且つ、使用感、付着性、発色性において優れたものであった。 【0031】 実施例4 スティック状ヘアワックス(処方) (重量%) 1.参考例 102.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 403.水素添加ロジン酸メチル 54.ジメチルポリシロキサン(10cs) 105.流動パラフィン 106.キャンデリラ樹脂 27.イソノナン酸イソノニル 138.ポリエーテル変性シリコン 10(製法) A. 成分1〜8を加熱溶解する。 B. 脱気して繰り出し容器に直接流し込み、冷却して成形しスティック状ヘアワックスを得る。 【0032】以上の如く得られたスティック状ヘアワックスは、成形性、繰り出し容器との離型性に優れ、尚且つ、使用感、付着性において優れたものであった。 【0033】 【発明の効果】以上詳述したごとく、本発明のスティック化粧料は、成形性、保形成に優れ、成型型や容器との離型性が良好で、付着性、発色性、及び使用感に優れたものであった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596184236 【氏名又は名称】株式会社日本ナチュラルプロダクツ
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| 【出願日】 |
平成12年12月8日(2000.12.8) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−179524(P2002−179524A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月26日(2002.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−403958(P2000−403958) |
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