| 【発明の名称】 |
化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉岡 正人
【氏名】安達 敬
【氏名】大海 須恵子
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| 【要約】 |
【課題】毛髪に対しては、毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善し、毛髪に艶、しっとり感を付与し、かつ毛髪をしなやかな感触に仕上げることができ、皮膚に対しては、皮膚になめらかさやしっとり感を付与する作用に優れる化粧料を提供する【解決手段】 一般式(I)
【解決手段】一般式(I) |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一般式(I) 【化1】
〔式中、R1 、R2 、R3 は炭素数1〜20のアルキル基または炭素数1〜20のアルケニル基、あるいはR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素数1〜20のアルキル基または炭素数1〜20のアルケニル基で、残りが炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基またはベンジル基である。Aは炭素数2〜3のアルキレン基または炭素数2〜3のヒドロキシアルキレン基で、R4 は海綿蛋白由来のペプチドのアミノ酸側鎖を示し、nは20〜300である〕で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体を含有することを特徴とする化粧料。 【請求項2】 一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体の含有量が0.05〜30重量%である請求項1記載の化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体からなる化粧料に関し、さらに詳しくは、毛髪化粧料では、毛髪への収着性が優れ、毛髪を保護し、毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善し、毛髪に優れた艶、しっとり感を付与し、かつ毛髪をしなやかな感触に仕上げることができ、皮膚化粧料においては、皮膚になめらかさやしっとり感を付与する作用に優れた化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、コラーゲン、ケラチン、絹、大豆、小麦などの天然物由来の蛋白質を加水分解することによって得られる加水分解ペプチドやその誘導体を化粧品に配合することは行われている。これは、それらの加水分解ペプチドやその誘導体が毛髪や皮膚への収着性がよく、毛髪の損傷を防止し、損傷した毛髪を回復させたり、毛髪や皮膚に保湿感を付与する作用を有し、しかも、それらの加水分解ペプチドやその誘導体が天然蛋白質由来であって、毛髪や皮膚に対する刺激が少なく、安全性が高いという理由によるものである。 【0003】上記のタンパク源の中でも、コラーゲンは構成アミノ酸にヒドロキシプロリンを多量に含み、その加水分解ペプチドは毛髪や皮膚に保湿性を付与する作用に優れ、しかも優れた造膜作用を有するため毛髪や皮膚の保護効果や艶の付与効果が高く、各種の化粧品に広く用いられてきた。 【0004】しかしながら、コラーゲンは動物由来蛋白質の加水分解物特有の動物臭があり、加水分解ペプチドが有する効果を充分に発揮させる量を化粧品に配合できないという問題があり、また、保湿効果が高いと言われる大豆、小麦などの植物由来蛋白質の加水分解物では、分解過程で生じる独特の醤油臭が残存する上に、造膜作用に乏しいという問題があった。 【0005】ヒドロキシプロリンを多く含む蛋白質や加水分解ペプチドとして、特開2000−53696号公報で海綿動物タンパク質加水分解物の利用が試みられているが、この公報記載の加水分解ペプチドは、海綿動物タンパク質を蛋白質分解酵素で処理しただけのものであるため、毛髪や皮膚への収着性にやや乏しいという問題があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、上記のような従来技術における問題点を解決するとともに、毛髪化粧料では、毛髪への収着性に優れ、毛髪を保護し、毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善し、毛髪に優れた艶、しっとり感を付与し、かつ毛髪をしなやかな感触に仕上げることができ、皮膚化粧料においては、皮膚になめらかさやしっとり感を付与する作用に優れ、しかも従来の動物由来蛋白質加水分解物配合化粧料ような動物臭をほとんど感じることがない化粧料を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決するため研究を重ねた結果、下記一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解物のN−第4級アンモニウム誘導体が、毛髪や皮膚への収着性が優れ、毛髪化粧料では、毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善し、毛髪に優れた艶、しっとり感を付与し、かつ毛髪をしなやかな感触に仕上げることができ、皮膚化粧料においては、皮膚になめらかさやしっとり感を付与する作用に優れ、しかも、コラーゲン加水分解物のような動物臭をほとんど感じることがないことを見出し、本発明を完成するにいたった。 【0008】すなわち、本発明は、一般式(I) 【0009】 【化2】
【0010】〔式中、R1 、R2 、R3 は炭素数1〜20のアルキル基または炭素数1〜20のアルケニル基、あるいはR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素数1〜20のアルキル基または炭素数1〜20のアルケニル基で、残りが炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基またはベンジル基である。Aは炭素数2〜3のアルキレン基または炭素数2〜3のヒドロキシアルキレン基で、R4 は海綿蛋白由来のペプチドのアミノ酸側鎖を示し、nは20〜300である〕で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体を含有することを特徴とする化粧料に関する。 【0011】 【発明の実施の形態】上記一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体を得るための原料である海綿蛋白は、海生動物海綿より得られるものであり、海綿は、主として化粧用パフに利用されている。市販の海綿の乾燥物は、その成分のほとんどが蛋白質で構成されていて、その蛋白質のアミノ酸組成の一例を表1に示すが、牛や豚などより得られるコラーゲンと比べると、プロリンがやや少ないもののヒドロキシプロリンは同程度量存在し、牛や豚由来のコラーゲンとよく似たアミノ酸組成を有している。 【0012】 【表1】
【0013】海綿蛋白加水分解ペプチドは、特開2000−53696号公報に記載のように、海綿乾燥物から蛋白質を抽出してから加水分解してもよいが、市販の乾燥海綿はすでに蛋白含量が高いので、そのまま酸、アルカリ、酵素およびそれらの併用によって加水分解してもよい。加水分解の方法は、一般に、動植物由来の蛋白質加水分解物を得る際の方法がそのまま適用でき、酸、アルカリ、酵素の量、加熱温度、分解時間などを変化させることにより、生成する加水分解ペプチドの分子量をコントロールすることができるが、本発明の上記一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解物のN−第4級アンモニウム誘導体に用いるペプチド部分の分子量としては、数平均分子量で約200〜約3000のものが好ましく、約250〜約2000のものがより好ましい。 【0014】これは、一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体のペプチド部分の分子量が上記範囲以下では毛髪への収着性が低くなる上、ペプチドの有する毛髪への造膜作用、艶、しっとり感の付与作用が充分に発揮できないおそれがあり、逆に一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体のペプチド部分の分子量が上記範囲以上になると、毛髪への過剰収着が起こり、毛髪がゴワついたり、高湿度下では毛髪がべたついたりするおそれがあるからである。 【0015】つぎに、上記のような方法で海綿蛋白を加水分解して得られた加水分解ペプチドをN−第4級アンモニウム誘導体にする方法としては、一般にペプチド類の第4級アンモニウム誘導体を製造する際の公知の方法を採用することができる。すなわち、海綿蛋白加水分解ペプチドに、例えば、下記の一般式(II) 【0016】 【化3】
【0017】〔式中、R1 、R2 、R3 は炭素数1〜20のアルキル基または炭素数1〜20のアルケニル基、あるいはR1 〜R3 のうち1個または2個が炭素数1〜20のアルキル基または炭素数1〜20のアルケニル基で、残りが炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基またはベンジル基で、XはCl、Br、I、NO3 、1/2SO4 、R5 OSO3 (R5 は低級アルキル基を示す)またはR5 SO3 (R5 は前記に同じ)〕で示されるグリシジルアンモニウム塩、または下記の一般式(III)【0018】 【化4】
【0019】〔式中、R1 、R2 、R3 およびXは前記一般式(II)の場合と同じであり、YはCl、Br、Iなどのハロゲン原子を示す〕で示される3−ハロ−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩、または下記の一般式(VI) 【0020】 【化5】
【0021】〔式中、R1 、R2 、R3 、XおよびYは前記一般式(III)の場合と同じである〕で示される3−ハロゲンプロピルアンモニウム塩、または下記の一般式(V) 【0022】 【化6】
【0023】〔式中、R1 、R2 、R3 、XおよびYは前記一般式(III)の場合と同じである〕で示される2−ハロゲンエチルアンモニウム塩のいずれかを水溶液中で反応させることによって一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体が得られる。 【0024】上記一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体は、反応後、そのまま、あるいはイオン交換樹脂や電気透析などで脱塩精製した後、本発明の化粧料に使用される。また、溶液を噴霧乾燥、凍結乾燥することにより、上記海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体を粉体として得、本発明の化粧料に使用することもできる。 【0025】本発明の化粧料は、一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体を各種の化粧料に含有させることによって構成されるが、対象となる化粧料としては、例えば、毛髪化粧料では、シャンプー、ヘアーリンス、ヘアトリートメント、毛髪セット剤、整髪料、ヘアクリーム、パーマネントウェーブ用剤、染毛剤、染毛料などが挙げられ、皮膚化粧料では、皮膚用クリーム、ファンデーション、化粧水、メイクアップ化粧料、乳液、ボディシャンプーなどが挙げられる。 【0026】そして、一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体の化粧料中の含有量(化粧料中への配合量)としては、化粧料の種類によって含有量は多少変化するが、化粧料中0.05〜30重量%が好ましく、0.5〜15重量%にするのがより好ましい。 【0027】一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体の化粧料中の含有量が上記範囲より少ない場合は、毛髪用化粧料では毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善し、毛髪に優れた艶、しっとり感を付与し、かつ毛髪をしなやかな感触に仕上げる効果が充分に発揮されないおそれがあり、皮膚化粧料においては、皮膚になめらかさやしっとり感を付与する効果が発揮されないおそれがある。また逆に、一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体の化粧料中の含有量が上記範囲より多くなると、毛髪化粧料では毛髪にゴワツキ感やべたつき感を与え、皮膚用化粧料では皮膚につっぱり感やべたつき感を与えるおそれがある。 【0028】また、本発明の化粧料に一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体と併用して配合できる成分としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミンなどのアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン(2EO)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン(なお、EOはエチレンオキサイドで、EOの前の数値はエチレンオキサイドの付加モル数を示す)、ポリオキシエチレン(3EO)アルキル(炭素数11〜15のいずれかまたは2種以上の混合物)エーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン(3EO)トリデシルエーテル酢酸などのポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸ザルコシンナトリウムなどのN−アシルアミノ酸塩、コラーゲン、ケラチン、フィブロイン、セリシン、カゼイン、大豆、小麦、トウモロコシなどの動植物由来のタンパク加水分解物や酵母、キノコ類などの微生物由来のタンパク加水分解物を炭素数8〜20の脂肪酸でアシル化したアシル化加水分解タンパクまたはその塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜15)エーテルリン酸(8〜10EO)、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(7EO)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸グリセリル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレンソルビトールラノリン(40EO)、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、アルキルグリコシド、アルキルポリグリコシドなどのノニオン性界面活性剤、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル−DL−ピロリドンカルボン酸塩、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、N−アルキル(炭素数12〜18)ジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化オレイルベンジルジメチルアンモニウム、塩化ミンク油アルキルアミドプロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化γ−グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシアンモニウム、アルキルピリジニウム塩などのカチオン性界面活性剤、カチオン化セルロース、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、ポリ塩化ジアリルジメチルアンモニウム、ポリビニルピロリドンなどのカチオン性ポリマー、両性ポリマー、アニオン性ポリマーなどの合成ポリマー、イソステアリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラノリン脂肪酸ジエタノールアミドなどの増粘剤、動植物抽出物、ポリサッカライドまたはその誘導体、動植物および微生物由来のタンパク質の加水分解ペプチドやそのペプチドエステル誘導体、動植物および微生物由来のタンパク質の加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの湿潤剤、エタノール、メタノール、プロパノールなどの低級アルコール類、L−アスパラギン酸ナトリウム、DL−アラニン、グリシン、L−アルギニン、L−システインなどのアミノ酸、ワックス、パラフィン、脂肪酸エステル、グリセライド、動植物油などの油脂類、鎖状または環状のメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類、などが挙げられるが、これら以外にも本発明の化粧料の特性を損なわない範囲で、適宜他の成分を添加することができる。 【0029】 【発明の効果】本発明の化粧料は、毛髪や皮膚への収着性の高い一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体を含有し、毛髪化粧料においては、毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善し、毛髪に艶、しっとり感を付与し、かつ毛髪をしなやかな感触に仕上げることができ、皮膚化粧料においては、皮膚になめらかさやしっとり感を付与する作用に優れている。 【0030】 【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例に先立ち、一般式(I)で示される海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体の製造方法を参考例として示す。また、以下の参考例、実施例、比較例などにおいて、溶液や分散液などの濃度を示す%はいずれも重量%である。 【0031】参考例12リットルのビーカーに水1000gと水酸化ナトリウム5gを入れ、攪拌しながら海綿粉末(蛋白質含量約80%)100gを分散させ、65℃で4時間攪拌を続けて加水分解した。加水分解後分解液は室温まで冷却し、濾過により不溶物を除去し、濾液に18%塩酸40gを添加してpHを約4に調整して酸性不溶物を析出させ、濾過により除去した。濾液は中和後、電気透析で精製し、濃縮により濃度を25%に調整して、海綿蛋白加水分解ペプチド水溶液を233g得た。このようにして得られた海綿蛋白加水分解ペプチドの数平均分子量は1810であった。 【0032】つぎに、この海綿蛋白加水分解ペプチド水溶液100gを1リットルのビーカーに入れ、20%水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを9.5に調整し、攪拌下加温して40℃に保ち、その中にグリシジルトリメチルアンモニウムクロライドの75%水溶液2.7g(海綿タンパク加水分解ペプチドのアミノ態窒素量に対して0.8当量)を30分かけて滴下し、滴下終了後45℃で3時間攪拌を続けて反応を完結させた。反応液は希塩酸でpH7に調整し、電気透析によって脱塩した後、減圧濃縮して固形分濃度25%の海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体水溶液を92g得た。 【0033】参考例22リットルのビーカーに水1000gと水酸化ナトリウム5gを入れ、攪拌しながら海綿粉末(蛋白質含量約80%)100gを分散させ、蛋白分解酵素〔長瀬産業製、ビオプラーゼ原末(85万単位)〕100mgを加えて、50℃で12時間攪拌を続けて加水分解した。酵素分解終了後、水酸化ナトリウム5gを添加して65℃で3時間攪拌を続けて加水分解した。加水分解後分解液は室温まで冷却し、濾過により不溶物を除去し、濾液に18%塩酸50gを添加してpHを約4に調整して酸性不溶物を析出させ、濾過により除去した。濾液は中和後、電気透析で精製し、濃縮により濃度を25%に調整して、海綿蛋白加水分解ペプチド水溶液を242g得た。このようにして得られた海綿蛋白加水分解ペプチドの数平均分子量は920であった。 【0034】つぎに、この海綿蛋白加水分解ペプチド100gを1リットルのビーカーに入れ、20%水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを9.5に調整した。この溶液を攪拌下加温して40℃に保ち、その中に3−クロロ−2−ヒドロキシジメチルヤシ油アルキルアンモニウムクロライドの35%水溶液25g(海綿蛋白加水分解ペプチドのアミノ態窒素量に対して0.8当量)を1時間かけて滴下した。この間20%水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応液のpHが9.5になるように保った。滴下終了後さらに45℃で3時間攪拌を続けて反応を完結させた。反応液は希塩酸でpH7に調整し、濃度を25%に調整して、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体水溶液を108g得た。 【0035】参考例32リットルのビーカーに水1000gと水酸化ナトリウム20gを入れ、攪拌しながら海綿粉末(蛋白含量約80%)100gを分散させ、65℃で5時間攪拌を続けて加水分解した。加水分解後分解液は室温まで冷却し、濾過により不溶物を除去し、濾液に18%塩酸145gを添加してpHを約4に調整して酸性不溶物を析出させ、濾過により除去した。濾液は中和後、電気透析で精製し、濃縮により濃度を25%に調整して、海綿蛋白加水分解ペプチド水溶液を207g得た。このようにして得られた海綿蛋白加水分解ペプチドの数平均分子量は450であった。 【0036】つぎに、この海綿蛋白加水分解ペプチド水溶液100gを1リットルのビーカーに入れ、20%水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを9.5に調整し、攪拌下加温して40℃に保ち、その中にグリシジルトリメチルアンモニウムクロライドの75%水溶液6.7g(海綿蛋白加水分解ペプチドのアミノ態窒素量に対して0.7当量)を30分かけて滴下し、滴下終了後45℃で3時間攪拌を続けて反応を完結させた。反応液は希塩酸でpH7に調整し、電気透析によって脱塩した後、減圧濃縮して固形分濃度25%の海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体の水溶液を95g得た。 【0037】参考例43リットルのビーカーに18%塩酸1500gを入れ、攪拌しながら海綿粉末(蛋白含量約80%)120gを分散させ、70℃で5時間攪拌を続けて加水分解した。加水分解後分解液は室温まで冷却し、アンモニアガスを通じてpH4に調整し、不溶物を析出させて濾過により除去した。濾液は再びアンモニアガスを通じてpH10以上に調整し、過剰のアンモニアガスは減圧濃縮して除去した。この濃縮液を12時間放置して不溶物を析出させ、不溶物は濾過により除去した。濾液を中和後、電気透析で精製し、濃縮により濃度を25%に調整して、海綿蛋白加水分解ペプチド水溶液を225g得た。このようにして得られた海綿蛋白加水分解ペプチドの数平均分子量は380であった。 【0038】つぎに、この海綿蛋白加水分解ペプチド100gを1リットルのビーカーに入れ、20%水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを9.5に調整した。この溶液を攪拌下加温して40℃に保ち、その中に3−クロロ−2−ヒドロキシラウリルジメチルアンモニウムクロライドの35%水溶液43g(海綿蛋白加水分解ペプチドのアミノ態窒素量に対して0.8当量)を1時間かけて滴下した。この間20%水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応液のpHが9.5になるように保った。滴下終了後さらに45℃で3時間攪拌を続けて反応を完結させた。反応液は希塩酸でpH7に調整し、濃度を調整して固形分濃度25%の海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体の水溶液を124g得た。 【0039】実施例1〜4および比較例1〜4参考例1〜4で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体とそれぞれの加水分解ペプチド部分の分子量がほぼ対応する加水分解コラーゲンのN−第4級アンモニウム誘導体を40℃の恒温槽に1週間保存し、保存後のにおいの強弱を10人のパネラーに比較させた。試験した実施例1〜4の海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体とそれに対応する比較例1〜4の加水分解コラーゲンのN−第4級アンモニウム誘導体は表2に示す通りである【0040】 【表2】
【0041】試験では、固形分濃度25%に調整した水溶液の試料200gを容量200mlのガラス瓶にそれぞれ入れ、密封して40℃の恒温槽に1週間保存した。1週間の保存終了後、各試料のにおいを、実施例と比較例を比較してどちらがにおいが弱いかを10人のパネラー(女性5人、男性5人)に評価させた。評価方法は、実施例および比較例それぞれの試料を1gずつ左右の手の甲に取り、指で広げてそのにおいを嗅ぎ比べることによって行った。その結果を表3に、実施例の方がにおいが弱いと答えた人数、比較例の方がにおいが弱いと答えた人数、どちらとも言えないと答えた人数で示す。 【0042】 【表3】
【0043】表3に示すように、実施例1〜4の海綿蛋白加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体はいずれも、それぞれに対応する比較例1〜4の加水分解コラーゲンのN−第4級アンモニウム誘導体に比べて、においが弱いとの評価であり、パネラー全員が比較例1〜4は実施例1〜4より動物臭が強いと答えていた。 【0044】実施例5および比較例5〜6表4に示す組成の3種類のヘアリンスを調製し、それぞれのヘアリンスをシャンプーで洗浄した毛髪に使用して、毛髪の艶、しっとり感、なめらかさおよび櫛通り性を評価した。なお、表4中の各成分の配合量はいずれも重量部によるものであり、配合量が固形分量でないものについては、成分名のあとに括弧書きで固形分濃度を示している。これらは、以降の組成を示す表6、表8、表10、表12、表15、表17などにおいても同様である。 【0045】実施例5おいては、参考例1で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を用い、比較例5では海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体に代えてその原料である海綿蛋白加水分解ペプチド(数平均分子量1810)を用い、比較例6ではN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(ペプチド部分の数平均分子量約1800)を用いている。 【0046】 【表4】
【0047】上記ヘアリンスによる処理に先立ち、長さ15cmで重さ1gの毛束を3本用意し、加水分解ペプチドやその誘導体を含まない市販のシャンプーで洗浄し、お湯でゆすいだ。この洗浄後の毛束に対して、上記実施例5および比較例5〜6のヘアリンスをそれぞれ2gずつ用いて処理し、お湯でゆすいだ。このシャンプー洗浄とヘアリンス処理を5回繰り返した後、毛髪の艶、しっとり感、なめらかさおよび櫛通り性を10人の女性パネラーに評価させた。評価基準は、最も良いものを〔2点〕とし、2番目に良いものを〔1点〕とし、悪いものを〔0点〕として評価し、表5にその結果を10人の平均値で示す。 【0048】 【表5】
【0049】表5に示すように、実施例5のヘアリンスで処理した毛髪は、比較例5のヘアリンスで処理した毛髪に比べて、毛髪の艶、しっとり感、なめらかさおよび櫛通り性のいずれの評価項目においても評価値が高く、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた実施例5のヘアリンスは、海綿蛋白加水分解ペプチドを含有させた比較例5のヘアリンスに比べて、洗髪後の毛髪に艶やしっとり感を付与し、毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善する作用が優れていることが明らかであった。また、実施例5のヘアリンスで処理した毛髪は、加水分解コラーゲンのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた比較例6のヘアリンスと比較しても、すべての評価項目において評価値は同等かそれ以上で、特に、しっとり感と櫛通り性に優れていた。 【0050】実施例6および比較例7〜8表6に示す組成の3種類の毛髪スタイリングジェルを調製し、それぞれの毛髪スタイリングジェルを洗浄した毛束に使用して、処理後の毛髪の艶、しっとり感なめらかさ、櫛通り性およびウェーブの感触を評価した。 【0051】実施例6では参考例2で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を用い、比較例7では海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体に代えて、その原料である海綿蛋白加水分解ペプチド(数平均分子量920)を用い、比較例8ではN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(ペプチド部分の数平均分子量約1000)を用いている。 【0052】 【表6】
【0053】上記毛髪スタイリングジェルによる処理に先立ち、長さ30cmで重さ2.5gの毛束をあらかじめ2%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、水道水流水中でゆすいで室温で風乾した。この毛束を直径25mmのカール用ロッドに巻き付け、そのロッドに巻き付けた毛束に実施例6および比較例7〜8の毛髪スタイリングジェルをそれぞれ2gずつ塗布し、ヘアードライヤーで乾燥した。乾燥後毛束をロッドから外し、毛髪の艶、しっとり感、なめらかさ、櫛通り性およびウェーブの感触を10人の女性パネラーに実施例5と同様の評価基準で評価させた。その結果を表7に10人の平均値で示す。 【0054】 【表7】
【0055】表7に示すように、実施例6の毛髪スタイリングジェルで処理した毛髪は、比較例7や比較例8の毛髪スタイリングジェルで処理した毛髪に比べて、毛髪の艶、しっとり感、なめらかさおよび櫛通り性のいずれの評価項目においても評価値が高く、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた実施例6の毛髪スタイリングジェルは、海綿蛋白加水分解ペプチドを含有させた比較例7や加水分解コラーゲンのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた毛髪スタイリングジェルに比べて、毛髪に艶やしっとり感を付与し、毛髪をなめらかにして毛髪の櫛通り性を改善する作用が優れていることが明らかであった。ウェーブの感触については、パネラーの大多数が実施例6の毛髪スタイリングジェルで処理した毛束はソフトな感触であると答えていて、実施例6の海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体が、自然でやわらかな感触を付与することが明らかであった。 【0056】実施例7および比較例9〜10表8に示す組成の3種類のシャンプーを調製し、毛髪に適用したときの毛髪の艶、しっとり感、なめらかさおよび櫛通り性について評価した。 【0057】実施例7では参考例3で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を用い、比較例9では海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体に代えて、その原料である海綿蛋白加水分解ペプチド(数平均分子量450)を用い、比較例2では加水分解コラーゲンのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体(加水分解ペプチド部分の数平均分子量約450)を用いている。 【0058】 【表8】
【0059】上記シャンプーによる処理は次のようにして行った。すなわち、長さ15cmで重さ1gの毛束に対して、上記実施例7および比較例9〜10のシャンプーをそれぞれ2gずつ用いて毛束を1分間洗浄し、お湯の流水中で30秒間ゆすいだ。このシャンプー洗浄とゆすぎ処理を5回繰り返した後、毛髪の艶、しっとり感、なめらかさおよび櫛通り性を10人の女性パネラーに、実施例5と同様の評価基準で評価させた。表9にその結果を10人の平均値で示す。 【0060】 【表9】
【0061】表9に示すように、実施例7のシャンプーで処理した毛髪は、比較例9のシャンプーで処理した毛髪に比べて、毛髪の艶、しっとり感、なめらかさおよび櫛通り性のいずれの評価項目においても評価値が高く、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた実施例7のシャンプーは、海綿蛋白加水分解ペプチドを含有させた比較例9のシャンプーに比べて、洗髪後の毛髪に艶やしっとり感を付与し、毛髪をなめらかにして櫛通り性を改善する作用が優れていることが明らかであった。また、それらの効果は、加水分解コラーゲンのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた比較例10のシャンプーに比べても、同等かそれ以上であった。 【0062】実施例8および比較例11〜12表10に示す組成の3種類のパーマネントウェーブ用第1剤を調製し、それぞれのパーマネントウェーブ用第1剤と、6%臭素酸ナトリウム水溶液からなるパーマネントウェーブ第2剤を用いて毛束にパーマネントウェーブ処理を施し、毛髪の艶、潤い感およびなめらかさを評価した。 【0063】実施例8では参考例4で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を用い、比較例11では海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体に代えてその原料である海綿蛋白加水分解ペプチド(数平均分子量380)を用い、比較例12では加水分解コラーゲンのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体(ペプチド部分の数平均分子量約400)を用いている。 【0064】 【表10】
【0065】上記パーマネントウェーブ用第1剤による毛髪の処理は下記のように行った。すなわち、長さ15cmに揃えた毛髪をあらかじめ2%ポリオキシエチレン(10EO)ノニルフェニルエーテル水溶液で洗浄し、水道水流水中でゆすいで室温で風乾し、これらの毛髪40本からなる毛束を3本作製し、それらをそれぞれ長さ10cmで直径1cmのロッドに巻き付けた。そのロッドに巻き付けた毛束に、実施例8および比較例11〜12のパーマネントウェーブ用第1剤をそれぞれ2mlずつ塗布し、それらの毛束をラップで覆い、15分間放置後、流水で静かに10秒間洗浄し、ついでパーマネントウェーブ用第2剤を2mlずつ塗布し、ラップで覆い、15分間放置した後、流水中で30秒間静かに洗浄した。各ロッドは60℃の熱風乾燥機中で乾燥し、乾燥後、毛束をロッドからはずし、毛髪の艶、しっとり感およびなめらかさを10人のパネラーに実施例5と同じ評価基準で評価させた。その結果を表11に示す。 【0066】 【表11】
【0067】表11に示すように、実施例8のパーマネントウェーブ用第1剤で処理した毛髪は、比較例11〜12のパーマネントウェーブ用第1剤で処理した毛髪に比べて、毛髪の艶、しっとり感、なめらかさのいずれの評価項目においても評価値が高く、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた実施例8のパーマネントウェーブ用第1剤は、海綿蛋白加水分解ペプチドを含有させた比較例11のパーマネントウェーブ用第1剤や加水分解コラーゲンのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた比較例12のパーマネントウェーブ用第1剤に比べて、パーマネントウェーブ処理後の毛髪に艶、しっとり感、なめらかさを付与する作用が優れていることが明らかであった。 【0068】実施例9および比較例13〜14表12に示す組成の3種類の酸化型染毛剤第1剤を調製し、それぞれの酸化型染毛剤第1剤と下記に示す酸化型染毛剤第2剤とを混合し、毛髪を染毛後、毛髪の艶、しっとり感、なめらかさをおよび櫛通り性を評価した。 【0069】実施例9では、参考例2で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を用い、比較例13では海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体に代えて、その原料である海綿蛋白加水分解ペプチド(数平均分子量920)を用い、比較例14ではN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(ペプチド部分の数平均分子量約1000)を用いている。 【0070】 【表12】
【0071】酸化型染毛剤第2剤は、実施例9および比較例13〜14に共通で、表13に示す通りである。 【0072】 【表13】
【0073】上記酸化型染毛剤による毛髪の処理は下記のように行った。すなわち、長さ15cmで重さ1gの毛束を2本用意し、それらの毛束を2%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、水道水の流水中でゆすいだ後、風乾した。これらの毛束に、実施例9の酸化型染毛剤第1剤と上記第2剤を同量ずつ混合した酸化型染毛剤および比較例13〜14の酸化型染毛剤第1剤と上記第2剤を同量ずつ混合した酸化型染毛剤をそれぞれ2gずつを均一に塗布した後、30分間放置し、お湯でゆすぎ、ついで2%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、さらに水道水の流水中でゆすぎ、ヘアドライヤーで熱風乾燥した。乾燥後の毛束の艶、しっとり感、なめらかさをおよび櫛通り性を10人のパネラー(女性7人、男性3人)に実施例5と同様の評価基準で評価させた。その結果を表14に平均値で示す。 【0074】 【表14】
【0075】表14に示すように、実施例9の酸化型染毛剤で染毛した毛髪は、比較例13〜14の酸化型染毛剤で染毛した毛髪に比べて、毛髪の艶、しっとり感、なめらかさ、櫛通り性のいずれの評価項目においても評価値が高く、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた実施例9の酸化型染毛剤は、海綿蛋白加水分解ペプチドを含有させた比較例13の酸化型染毛剤や加水分解コラーゲンのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた比較例14の酸化型染毛剤に比べて、染毛処理後の毛髪に艶、しっとり感、なめらかさおよび良好な櫛通り性を付与する作用が優れていることが明らかであった。 【0076】実施例10および比較例15〜16表15に示す3種類の乳液を調製し、それぞれの乳液を使用して皮膚を処理し使用後の皮膚のしっとり感、なめらかさおよびべたつきの少なさを評価した。 【0077】実施例10では、参考例1で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を用い、比較例15では海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体に代えてその原料である海綿蛋白加水分解ペプチド(数平均分子量1810)を用い、比較例16ではN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(ペプチド部分の数平均分子量約1800)を用いている。 【0078】 【表15】
【0079】上記実施例10および比較例15〜16の乳液の評価は下記のように行った。すなわち、10人のパネラー(女性6人、男性4人)にそれぞれの乳液を各1mlずつ手の甲に塗布させ、皮膚のしっとり感、なめらかさおよびべたつきの少なさについて実施例5と同様の評価基準で評価させた。その結果を表16に平均値で示す。 【0080】 【表16】
【0081】表16に示すように、実施例10の乳液で処理した皮膚は、比較例15〜16の乳液で処理した皮膚に比べて、しっとり感、なめらかさ、べたつきの少なさのいずれの評価項目においても評価値が高く、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた実施例10の乳液は、海綿蛋白加水分解ペプチドを含有させた比較例15の乳液や加水分解コラーゲンのN−(3−トリメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有させた比較例16の乳液に比べて、皮膚にしっとり感、なめらかさを付与する作用に優れ、塗布後の皮膚はべたつきが少ないことが明らかであった。 【0082】実施例11および比較例17表17に示す組成の2種類のボディシャンプーを調製し、皮膚に使用後のしっとり感、なめらかさおよびべたつき感について評価した。 【0083】実施例11では参考例2で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を用い、比較例17では海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体に代えて、その原料である海綿蛋白加水分解ペプチド(数平均分子量920)を用いている。 【0084】 【表17】
【0085】上記2種類のボディシャンプーについて、10人のパネラー(男性5人、女性5人)に、毎日一回、最初の5日間は比較例17のボディシャンプーで身体を洗浄させ、次の5日間は実施例11のボディシャンプーで身体を洗浄させた。 【0086】10日間の使用期間後(すなわち、実施例11のボディシャンプーの5日間使用後)、肌のしっとり感、なめらかさおよびべたつきの感について、比較例17のボディシャンプーを使用していた時より良くなったか、悪くなったか、あるいは変わらなかったかを回答させた。その結果を表18に、良くなったと答えた人数、悪くなったと答えた人数、変わらないと答えた人数で示す。 【0087】 【表18】
【0088】表18に示す結果から明らかなように、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有した実施例11のボディシャンプーの使用後は、その使用前に比べて、肌のしっとり感、なめらかさ、べたつき感が良くなったと答えた人数が多く、実施例11の海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体が、皮膚にしっとり感やなめらかさを付与する作用に優れ、ボディシャンプー使用後の皮膚はべたつきが少ないことが明らかであった。 【0089】実施例12および比較例18参考例4で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を配合して下記組成のモイスチャージェルを調製した(実施例12)。 【0090】 参考例4で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN− 1.50 (3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドキシ プロピル誘導体(25%) ポリアクリル酸アミド/流動イソパラフィン/ポリオ 2.00 キシエチレン(7)ラウリルエーテル/水混合物〔 セピック社製、セピゲル305(商品名)〕 セトステアリルグルコシド・セトステアリルアルコー 3.00 ル〔セピック社製、モンタノブ68(商品名)〕 メチルポリシロキサン〔東レシリコーン社製、シリコ 2.00 ーンSH200−100cs(商品名)〕 デカメチルシクロペンタシロキサン〔東レシリコーン 4.00 社製、シリコーンSH245(商品名)〕 1,3−ブチレングリコール 5.00 ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 白糖末 0.08 グリコール酸(30%) 0.30 パラヒドロキシ安息香酸エステル・フェノキシエタノ 0.50 ール混合物〔成和化成社製、セイセプトH(商品名)〕 0.50 滅菌イオン交換水 計100とする【0091】また、上記とは別に、参考例4で製造した海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を配合せず、そのぶん、滅菌イオン交換水を増量し、他の組成は実施例12と同一にしたモイスチャージェルを調製し、それを比較例18とした。 【0092】上記2種類のモイスチャージェルについて、10人の女性パネラーに、毎日一回以上5日間にわたって、左右の手にそれぞれのモイスチャージェルを1〜2g(塗布量はパネラーにより異なる)手の甲に取り、手で擦り込むように塗布させた。 【0093】5日間の使用期間後、手の甲のしっとり感、なめらかさおよびべたつき感の少なさについて実施例12のモイスチャージェルと比較例18のモイスチャージェルのどちらが優れているかを評価させた。その結果を表19に、実施例12が優れていると答えた人数、比較例18が優れていると答えた人数、両者に差はないと答えた人数で示す。 【0094】 【表19】
【0095】表19に示すように、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含有した実施例12のモイスチャージェルは、海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体を含まない比較例18のモイスチャージェルに比べて、手の肌のしっとり感、なめらかさ、べたつき感の少なさのいずれの評価項目においても、優れていると答えた人数が多く、実施例12のモイスチャージェルに含有する海綿蛋白加水分解ペプチドのN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体が肌にしっとり感、なめらかさを付与し、しかもべたつき感を与えないことが明らかであった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000147213 【氏名又は名称】株式会社成和化成
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| 【出願日】 |
平成12年12月11日(2000.12.11) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−179520(P2002−179520A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月26日(2002.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−375471(P2000−375471) |
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