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【発明の名称】 清浄な皮膚の状態を向上するための方法および組成物
【発明者】 【氏名】カーティス・コウル

【氏名】イリナ・ギャノポルスキー

【氏名】エルビン・ルーケンバッハ

【要約】 【課題】哺乳類動物における丘疹性挫瘡の数およびその症状の程度を軽減するための方法および組成物を提供する。

【解決手段】本発明の方法は化粧品用として許容可能なキャリヤの中に有効量のアルカノールアミンを含有する組成物を局所的に供給する工程を含む。このアルカノールアミンは以下の化学式を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 化粧品用として許容可能なキャリヤ中に有効量の以下の化学式を有するアルカノールアミンを含有する組成物を局所的に供給する工程を含む哺乳類動物の皮膚における丘疹性挫瘡の数およびその症状の程度を軽減するための方法。
【化1】

この化学式において、X,YおよびZは水素、C1 乃至C3 のアルキル基、C2乃至C4 のアルカノール基から成る群から選択され、この場合におけるX,YまたはZの少なくとも1個は少なくとも1個のヒドロキシル基および随意的に少なくとも1個のカルボキシル基を有しているC2 乃至C4 のアルカノール基である。
【請求項2】 哺乳類動物の皮膚における丘疹性挫瘡の数およびその症状の程度を軽減するための組成物において、化粧品用として許容可能なキャリヤ中に有効量の以下の化学式を有するアルカノールアミンを含有する組成物。
【化2】

この化学式において、X,YおよびZは水素、C1 乃至C3 のアルキル基、C2乃至C4 のアルカノール基から成る群から選択され、この場合におけるX,YまたはZの少なくとも1個は少なくとも1個のヒドロキシル基および随意的に少なくとも1個のカルボキシル基を有しているC2 乃至C4 のアルカノール基である。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクネ症またはアクネ症傾向の皮膚を有する対象において清浄な皮膚の状態を向上するための組成物および方法に関する。特に、本発明は少なくとも1種類のアルカノールアミンを含有する組成物、および人間の皮膚における丘疹性挫瘡の減少に効果のある哺乳類動物に対するそれらの供給方法および組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アクネ症は炎症性の皮膚科学的な異常症状であり、青年期および一定の規則をもって人間の老年期において頻繁に見られる。アクネ症の症状は毛包脂腺小胞内のコメドまたは「黒色面ぽう(blackhead)」から嚢疱、丘疹、嚢腫および小結節などのさらに深刻な症状までの範囲の皮膚障害を含む。この症状は患者において不快であるばかりでなく、気後れ症を生じて、外観を損ねたり瘢痕を残す可能性がある。
【0003】これまでにこのような異常症状を減少するための多くの異なる手法が試みられており、一部の治療方法は他に比べて比較的効果的である。また、単純な洗浄および清浄化から薬剤の使用までの範囲の試行が行われてきた。
【0004】薬剤の処方を必要とせずにアクネ症を予防または逆行させることができる単一の局所的治療方法を有することが望まれている。また、日常的なスキン・ケア用の単一の入手可能な局所的治療方法が存在することがさらに望ましく、この方法は上記の利点を提供し、刺激や不所望な副作用が無く、さらにこの方法は所望の均質な顔貌を提供し、皮膚の組織および色合いを均等にして、皮膚を安定化すると共に健康的な外観にする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は哺乳類動物における丘疹性挫瘡を改善するために使用できる局所用組成物を提供することである。
【0006】本発明の別の目的は丘疹性挫瘡を改善して皮膚に対する許容性の優れた局所用組成物を提供することである。
【0007】本発明のさらに別の目的は局所的に供給される組成物を用いて丘疹性挫瘡を改善する方法を提供することである。
【0008】本発明のさらに別の目的は丘疹性挫瘡を改善する方法を提供することであり、当該方法は皮膚の赤みおよび炎症等のアクネ症の徴候を付加的に軽減できる。
【0009】本発明のさらに別の目的はアクネ症を軽減できる組成物を提供することであり、当該組成物は長期間にわたって継続的に使用する場合に安全である。
【0010】
【課題を解決するための手段】有効量のアルカノールアミンを含有する局所用組成物が哺乳類動物の皮膚における丘疹性挫瘡を安全且つ効果的に減少するために使用できることが知られている。従って、本発明は哺乳類動物における丘疹性挫瘡の数および症状の程度を軽減するための方法に関し、当該方法は、化粧品用として許容可能なキャリヤの中に有効量の以下の化学式のアルカノールアミンを含有する組成物を局所的に供給する工程を含む。
【化3】

この化学式において、X,YおよびZは水素、C1 乃至C3 のアルキル基、C2乃至C4 のアルカノール基から成る群から選択され、この場合におけるX,YまたはZの少なくとも1個は少なくとも1個のヒドロキシル基および随意的に少なくとも1個のカルボキシル基を有しているC2 乃至C4 のアルカノール基である。
【0011】さらに、上記のアルカノールアミンを含有する組成物は供給後の1時間以内にアクネ傷害により生じている皮膚の赤みを減少することが見出されている(本出願と同時出願されている「炎症および紅斑の減少方法(Methods for Reductionof Inflammation and Erythema)」を発明の名称とする同時係属の米国特許出願第( )号を参照されたい)。
【0012】
【発明の実施の形態】上述したように、本発明は有効量のアルカノールアミンおよび化粧品用として許容可能なキャリヤを含有している組成物を局所的に供給することを含む哺乳類動物における丘疹性挫瘡の数および症状の程度を軽減するための方法および組成物に関する。この本発明の方法において使用するアルカノールアミンは以下の一般的な化学式を有している。
【化4】

この化学式において、X,YおよびZは水素、C1 乃至C3 のアルキル基、C2乃至C4 のアルカノール基から成る群から選択され、この場合におけるX,YまたはZの少なくとも1個は少なくとも1個のヒドロキシル基および随意的に少なくとも1個のカルボキシル基を有しているC2 乃至C4 のアルカノール基である。
【0013】好ましい実施形態において、上記のアルカノールアミンはエチルアミノエタノール、メチルアミノエタノール、ジメチルアミノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールジメチルアミン、エチルエタノールアミン、2−ブタノールアミン、コリンおよびセリンから成る群から選択される。さらに好ましくは、上記のアルカノールアミンはジメチルアミノエタノール(DMAE)である。
【0014】好ましくは、本発明による上記の方法において使用する組成物は、組成物全体の重量に基づいて、約0.1重量%乃至約10重量%、さらに好ましくは約0.1重量%乃至約5重量%、最も好ましくは約1重量%乃至約3重量%のアルカノールアミンを含有している。
【0015】好ましい実施形態において、上記本発明の方法において使用する組成物はpH緩衝剤を含有している。好ましくは、この緩衝剤の量は約4.5乃至約8.5、さらに好ましくは約5.5乃至約8.5、最も好ましくは約6.5乃至約8.0の範囲のpH値を有する組成物を生成するような量である。この緩衝剤は組成物中の他の成分に対して物理的および化学的に安定であるように供給されている化粧品用組成物において一般的に見られる既知の任意の緩衝剤とすることができる。適当な緩衝剤はクエン酸、リンゴ酸、およびグリコール酸等の有機酸を含むがこれらに限らない。
【0016】本発明の組成物において有益的に存在する他の化合物としてチロシンがある。このチロシンは本発明の組成物中において、当該組成物全体の重量に基づいて、約0.01重量%乃至約5重量%、さらに好ましくは約0.04重量%乃至約3重量%の量、最も好ましくは約0.5重量%で存在することができる。
【0017】さらに、丘疹性挫瘡、およびコメドおよび嚢疱を含むその他のアクネ障害に対抗する別のアクネ症対抗性の成分を含有することも有益である。このような既に良く認識されている成分としては、サリチル酸、過酸化ベンジル、イオウ、レゾルシノール、レチノイド(レチノール、レチナール、レチニル・パルミテート、レチン酸を含むがこれらに限らない)が含まれる。これらの成分と上記のアルカノールアミンとの組み合わせは共同作用的でなくとも異なる作用機構によりそれぞれ付加的な作用を示すことが予想できる。
【0018】本発明の組成物は局所用製品の形態にする必要があり、この製品は皮膚に対して外部から供給可能であり、当該技術分野における通常の熟練者において既に知られている慣用的な技法により調製できる。上記のキャリヤは、例えば、クリーム、ドレッシング、ゲル、ローション、軟膏または液体等の種々の物理的な形態を採ることができる。
【0019】一般的なキャリヤは、水および/またはアルコール、および炭化水素オイルおよびワックス、シリコーン・オイル、ヒアルロン酸、植物油、動物油、海産物脂肪または油(marine fats or oils)、グリセリド誘導体、脂肪酸または脂肪酸エステル、またはアルコールまたはアルコール・エステル、ラノリンおよびその誘導体、多価アルコールまたはそのエステル、ワックス・エステル、ステロール、リン脂質等の軟化剤、および一般的に乳化剤(非イオン性、カチオン性、またはアニオン性)を含有しているローションを含み、上記軟化剤の一部は本質的に乳化性を有している。上記の同一の一般的な成分はローションよりもむしろクリームの形態に配合可能であり、あるいは、異なる比率の成分の使用により、または、ガムまたは親水性コロイドの別の形態を含む増粘剤を混合することによりゲルまたは固形ステイックの形態とすることができる。これらの組成物は本明細書において化粧品用として許容可能なキャリヤと呼ぶ。好ましくは、このキャリヤはアクネ症傾向の皮膚における油分量を増大させる可能性のある脂質材料を含まないゲルを基材とする配合物である。しかしながら、アクネ症に罹っているが特に乾燥している皮膚を有する個人においては湿潤化性のエマルジョン基材が好ましい場合がある。
【0020】さらに、本発明による局所用組成物は、例えば、軟化剤、スキン・コンディショニング剤、乳化剤、保湿剤、保存剤、酸化防止剤、香料、キレート化剤等のスキン・ケア組成物において一般的に見られる付加的な成分を含有できるが、これらの成分は上記組成物中の別の成分に対して物理的および化学的に相容性を有する必要がある。特に有用であるのは、レチノール、レチニル・パルミテート、レチン酸、レチナール、およびレチニル・プロピオネートを含むがこれらに限らないビタミンAおよび当該ビタミンAの誘導体を混合することである。
【0021】本発明の組成物において使用するのに適している保存剤の例はC1 乃至C4 アルキル・パラベンおよびフェノキシエタノールを含む。一般に、この保存剤は、組成物全体の重量に基づいて、約0.5重量%乃至約2.0重量%、好ましくは約1.0重量%乃至約1.5重量%の範囲の量で存在している。好ましい実施形態において、この保存剤は約0.2重量%乃至約0.5重量%のメチルパラベン、約0.2重量%乃至約5.0重量%のプロピルパラベン、および約0.05重量%乃至約0.10重量%のブチルパラベンの混合物である。本発明によるスキン・ケア組成物において使用できる特に好ましい市販の保存剤はPHENONIP(商標)であり、この材料は、デラウエア州、ウイルミントンのNipa Laboratories社から入手可能な、実用状態において無色であるフェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、およびブチルパラベンの粘性液体混合物である。
【0022】好ましくは、酸化防止剤が本発明による組成物に存在していることである。適当な酸化防止剤はブチル化ヒドロキシ・トルエン(BHT)、アスコルビル・パルミテート、ブチル化・ヒドロアニソール(BHA)、フェニル−α−ナフチルアミン、ヒドロキノン、プロピル・ガレート、ノルジヒドロキアレチン酸(nordihydroquiaretic acid)、ビタミンE、またはビタミンEの誘導体、ビタミンCおよびその誘導体、パントテン酸カルシウム、グリーン・ティー(緑茶)抽出物、および混合ポリフェノール、およびこれらの混合物を含む。使用時において、この酸化防止剤は組成物全体の重量に基づいて約0.02重量%乃至約0.5重量%、さらに好ましくは約0.002重量%乃至約0.1重量%の範囲の重量で存在し得る。
【0023】本発明の組成物において含むことができる軟化剤は皮膚表面上または角質層内に残留して潤滑剤として機能することにより、フレーク化を減少して、皮膚の外観を改善する。一般的な軟化剤は脂肪族エステル、脂肪族アルコール、鉱油、ポリエステル・シロキサン・コポリマー等を含む。適当な軟化剤の例はポリプロピレン・グリコール(「PPG」)−15・ステアリル・エーテル、PPG−10・セチル・エーテル、ステアレス−10、オレス−8、PPG−4・ラウリル・エーテル、ビタミンE・アセテート、PEG−7・グリセリル・ココエート、ラノリン、セチル・アルコール、オクチル・ヒドロキシステアレート、ジメチコーン、およびこれらの混合物を含むがこれらに限らない。なお、セチル・アルコール、オクチル・ヒドロキシステアレート、ジメチコーン、およびこれらの混合物が好ましい。使用時において、上記の軟化剤は組成物の全重量に基づいて約0.01重量%乃至約5重量%、好ましくは約1重量%乃至約4重量%の量で存在し得る。
【0024】多価アルコールは本発明の組成物において保湿剤として使用できる。この保湿剤は上記軟化剤の作用効果の向上を助長し、鱗屑化の減少し、堆積鱗屑の除去を刺激して、皮膚感触を改善する。適当な多価アルコールはグリセロール(グリセリンとして知られている)、ブチレン・グリコール、プロピレン・グリコール、ジプロピレン・グリコール、ポリプロピレン・グリコール、ポリエチレン・グリコールおよびこれらの誘導体を含むポリアルキレン・グリコール、アルキレン・グリコール、およびこれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピル・ソルビトール、ヘキシレン・グリコール、1,3−ジブチレン・グリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロールおよびこれらの混合物を含むがこれらに限らない。なお、グリセリンが好ましい。使用時において、この保湿剤は組成物の全重量に基づいて約0.1重量%乃至約5重量%、好ましくは約1重量%乃至約3重量%の量で存在している。
【0025】好ましくは、本発明の組成物は安定化のために有効な量の乳化剤を含有している。好ましくは、この乳化剤は組成物の全重量に基づいて約1.0重量%乃至約10.0重量%、さらに好ましくは約3.0重量%乃至約6.0重量%の量で存在している。本発明の組成物における各構成要素に対して相容性を有する任意の乳化剤が使用できる。適当な乳化剤はステアリン酸、セチル・アルコール、ステアリル・アルコール、ステアレス−2、ステアレス−20、アクリレート/C10乃至C30アルキル・アクリレート・クロスポリマーを含む。特に好ましい材料はPEMULEN TR-1(CTFA指定名:アクリレート/C10乃至C30アルキル・アクリレート・クロスポリマー(Acrylates/10-30 Alkyl Acrylate Crosspolymer))である。
【0026】美観的用途のために任意の香料が本発明の組成物に添加できる。適当な香料はユーカリ・オイル、カンファー合成品、ペパーミント・オイル、チョウジ油、ラベンダー、カミルレ等を含むがこれらに限らない。使用時において、この香料は組成物の全重量に基づいて約0.05重量%乃至約0.5重量%、好ましくは約0.1乃至約0.3重量%の量で存在している。本発明の特定の態様において、上記の組成物はキレート化剤を含有している。本発明の組成物において有用なキレート化剤はエチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびこれらの誘導体および塩、ジヒドロキシエチル・グリシン、酒石酸、およびこれらの混合物を含む。このキレート化剤は安定化のために有効な量、すなわち、組成物の全重量に基づいて約0.01乃至約2重量%、好ましくは約0.05乃至約1重量%の範囲で使用できる。最も好ましくは、上記のキレート化剤はEDTAである。
【0027】一般に、上記組成物は改善を行うための所定のまたは必要に応じて決める様式において患部の皮膚領域に局所的に供給され、この様式は一般に連続的な供給により徐々に改善が見られる様式である。今までのところ、臨床検査に基づいて決定した限り、不所望な副作用は生じていない。
【0028】本発明の利点および本発明に従って調製したスキン・ケア組成物の特定の実施形態を以下の実施例により説明する。しかしながら、本発明は以下の各実施例において記載する特定の制限に対して限定されることはなく、むしろ、本明細書に記載する特許請求の範囲およびその実施態様の範囲によりその範囲が定められることが理解されると考える。
【0029】以下の材料を実施例において使用した。
・BRIJ 72:Uniqema社から市販されているステアレス−2乳化剤・BRIJ 721:Uniqema社から市販されているステアレス−20乳化剤・DIMETHICONE 47V-100:Rhodia社から市販されているジメチコーン100センチストークスの軟化剤・EMERESSENCE 1160:Cognis社から市販されているフェノキシエタノール・FINSOLV TN:Finetex社から市販されているC12乃至C15のアルキル・ベンゾエート可溶化剤・GLYPURE:DuPont社から市販されているグリコール酸の70%水溶液・WICKENOL 171:Alzo社から市販されているオクチル・ヒドロキシステアレート軟化剤【0030】実施例1以下の配合物を上記の本発明の教示に従って作成した。油性相および水性相およびチロシンの予備混合物を別々に作成した。このチロシンの予備混合物は以下のように作成した。脱イオン水、DMAE、およびチロシンを密閉したコンテナ内に加えて加熱(50℃乃至55℃)したウォーター・バス中に入れた。この混合物を約50℃乃至約55℃に加熱した。その後、以下に説明するように各水性相および油性層を混合して約45℃に冷却するするまで、上記混合物を上記温度に維持した。
【0031】以下の油性層の成分(FINSOLV TN、WICKENOL 171、DIMETHICONE 47V-100、BRIJ 72、セチル・アルコール、BRIJ 721、およびBHT)をケトル中で混合して攪拌しながら約60℃に加熱した。この混合物が均質になってから、PEMULENを加えて均質になるまで攪拌した。水性相を作成して添加の準備が整うまで、この(油性相の)温度を約78℃乃至80℃に維持した。
【0032】水性相は以下のように作成した。脱イオン水をケトルの中に入れて、このケトルを約70℃乃至約75℃まで徐々に加熱した。この加熱処理中に、EDTA二ナトリウム、グリセリン、パンテノール(容易に流動する液体状になるまで予備加熱した)を添加した。約78℃乃至約80℃において、プロピルパラベン、メチルパラベンおよびフェノキシエタノールを加えた。均一な混合物が得られるまで、この混合物を約70℃乃至約75℃において約3時間乃至約5時間維持した。
【0033】上記の両方の相が約78℃乃至約80℃の温度において均質になった時点で、油性相を水性相に加えた。滑らかになり、粒状分散物が見えない程度になるまで、この混合物を約78℃乃至約80℃において約10分間乃至15分間維持した。その後、加熱を停止して、温度が45℃以下になった時点で、上記のDMAE/チロシン予備混合物を加え、さらに緩衝剤予備混合物を加えて十分に攪拌した。この混合物をローター−ステーター・ホモジナイザーにより40%において約3分間乃至4分間均質化した。
【表1】

【0034】実施例2実施例1の組成物を45日間にわたり毎日29人の被験者に対してその皮膚に局所的に供給した場合の弱いアクネ症を有する被験者における作用効果について試験した。これらの被験者は以下のような人口統計学的データを有していた。
【表2】

【0035】以上の結果を図1に示す。図1から分かるように、弱いアクネ症を有する被験者における炎症性の丘疹の平均数における基準線時からの有意差のある減少(p<0.001)が見られた。
【0036】本発明の実施態様は以下の通りである。
(1)前記アルカノールアミンがエチルアミノエタノール、メチルアミノエタノール、ジメチルアミノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールジメチルアミン、エチルエタノールアミン、2−ブタノールアミン、コリンおよびセリンから成る群から選択される請求項1に記載の方法。
(2)前記アルカノールアミンがジメチルアミノエタノールである実施態様(1)に記載の方法。
(3)前記アルカノールアミンが前記組成物において約0.1重量%乃至約10重量%の量で存在している請求項1に記載の方法。
(4)前記アルカノールアミンが前記組成物において約1重量%乃至約3重量%の量で存在している実施態様(3)に記載の方法。
(5)前記組成物がさらにチロシンを含有している請求項1に記載の方法。
【0037】(6)前記チロシンが前記組成物において約0.01重量%乃至約5重量%の量で存在している実施態様(5)に記載の方法。
(7)前記チロシンが前記組成物において約0.04重量%乃至約3重量%の量で存在している実施態様(6)に記載の方法。
(8)前記チロシンが前記組成物において約0.04重量%乃至約0.5重量%の量で存在している実施態様(7)に記載の方法。
(9)前記アルカノールアミンがエチルアミノエタノール、メチルアミノエタノール、ジメチルアミノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールジメチルアミン、エチルエタノールアミン、2−ブタノールアミン、コリンおよびセリンから成る群から選択される請求項2に記載の組成物。
(10)前記アルカノールアミンがジメチルアミノエタノールである実施態様(9)に記載の組成物。
【0038】(11)前記アルカノールアミンが前記組成物において約0.1重量%乃至約10重量%の量で存在している請求項2に記載の組成物。
(12)前記アルカノールアミンが前記組成物において約1重量%乃至約3重量%の量で存在している実施態様(11)に記載の組成物。
(13)前記組成物がさらにチロシンを含有している請求項2に記載の組成物。
(14)前記チロシンが前記組成物において約0.01重量%乃至約5重量%の量で存在している実施態様(13)に記載の組成物。
(15)前記チロシンが前記組成物において約0.04重量%乃至約3重量%の量で存在している実施態様(14)に記載の組成物。
(16)前記チロシンが前記組成物において約0.04重量%乃至約0.5重量%の量で存在している実施態様(15)に記載の組成物。
【0039】
【発明の効果】従って、本発明によれば、哺乳類動物における丘疹性挫瘡を改善するために使用できる局所用組成物が提供できる。さらに、丘疹性挫瘡を改善して皮膚に対する許容性の優れた局所用組成物が提供できる。さらに、局所的に供給される組成物を用いて丘疹性挫瘡を改善する方法が提供できる。さらに、皮膚の赤みおよび炎症等のアクネ症の徴候を付加的に軽減できる方法が提供できる。加えて、長期間にわたって継続的に使用する場合に安全なアクネ症を軽減できる組成物が提供できる。
【出願人】 【識別番号】598039367
【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・コンシューマー・カンパニーズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Consumer Companies,Inc.
【住所又は居所原語表記】Grandview Road,Skillman,New Jersey 08558,United States of America
【出願日】 平成13年10月2日(2001.10.2)
【代理人】 【識別番号】100066474
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 博昭 (外1名)
【公開番号】 特開2002−179519(P2002−179519A)
【公開日】 平成14年6月26日(2002.6.26)
【出願番号】 特願2001−306778(P2001−306778)