| 【発明の名称】 |
香粧品組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】バランダ アティス
【氏名】モハメド カンジ
【氏名】カール オール
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| 【要約】 |
【課題】フレーク化の欠点がなく、繊維の脱着のない、マツゲのボリュームおよび(または)長さを促進すること。
【解決手段】水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤、油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤、水溶性または分散可能な少なくとも1つの付加的皮膜形成剤および繊維からなる香粧品組成物を供することにより解決する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤、油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤、水溶性または分散可能な少なくとも1つの付加皮膜形成剤および繊維からなる、香粧品組成物。 【請求項2】 水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤はポリビニルアルコール、酢酸ポリビニル、ビニルピロリドン/アクリレート/ラウリルメタクリレート共重合体、アクリレート/C1-2サクシネート/ヒドロキシアクリレート共重合体、フタール酸酢酸セルロース水性分散液、および架橋ポリ(2−エチルヘキシルアクリレート)から選択される、請求項1記載の香粧品組成物。 【請求項3】 水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤はポリビニルアルコールである、請求項2記載の香粧品組成物。 【請求項4】 水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は組成物の全重量に対して0.5%〜25%の量で存在する、請求項1記載の香粧品組成物。 【請求項5】 水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は組成物の全重量に対して1%〜15%の量で存在する、請求項4記載の香粧品組成物。 【請求項6】 水溶性または分散可能な少なくとも1つの皮膜形成剤は組成物の全重量に対して1%〜10%の量で存在する、請求項5記載の香粧品組成物。 【請求項7】 油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は水素化ポリイソブテン、アジピン酸/ジエチレングリコール/グリセリンクロス重合体、ポリエチレン、ラウリン酸ポリビニル、および合成テルピンをベースとするレジンから選択される、請求項1記載の香粧品組成物。 【請求項8】 油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は水素化ポリイソブテンである、請求項7記載の香粧品組成物。 【請求項9】 油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は組成物の全重量に対して1%〜45%の量で存在する、請求項1記載の香粧品組成物。 【請求項10】 油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は組成物の全重量に対して3%〜30%の量で存在する、請求項9記載の香粧品組成物。 【請求項11】 油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は組成物の全重量に対して3%〜20%の量で存在する、請求項10記載の香粧品組成物。 【請求項12】 少なくとも1つの付加的皮膜形成剤はポリビニルピロリドンである、請求項1記載の香粧品組成物。 【請求項13】 少なくとも1つの付加的皮膜形成剤は組成物の全重量に対して0.1%〜10%の量で存在する、請求項1記載の香粧品組成物。 【請求項14】 少なくとも1つの付加的皮膜形成剤は組成物の全重量に対して1%〜6%の量で存在する、請求項13記載の香粧品組成物。 【請求項15】 繊維は天然および合成繊維から選択される、請求項1記載の香粧品組成物。 【請求項16】 天然繊維は綿、絹、ウール、およびその他のケラチン繊維から選択される、請求項15記載の香粧品組成物。 【請求項17】 合成繊維はポリエステル、レイヨン、ナイロン、およびその他のポリアミド繊維である、請求項15記載の香粧品組成物。 【請求項18】 該繊維は0.5mm〜4.0mmの平均長さを有する、請求項15記載の香粧品組成物。 【請求項19】 該繊維は1.5mm〜2.5mmの平均長さを有する、請求項18記載の香粧品組成物。 【請求項20】 該繊維は組成物の全重量に対して0.5%〜10%の量で存在する、請求項15記載の香粧品組成物。 【請求項21】 該繊維は組成物の全重量に対して1%〜5%の量で存在する、請求項20記載の香粧品組成物。 【請求項22】 組成物は水性相と油相を有するO/W型エマルションの形をしている、請求項1記載の香粧品組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は繊維および少なくとも3つの皮膜形成剤、即ち水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤、油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤および水溶性または水分散可能な少なくとも1つの付加的皮膜形成剤を含む組成物に関する。本発明はマスカラを適用する前にマツゲを予備処理するベース組成物として有用である。一般的なマスカラ組成物の下で使用する場合、本発明のベース組成物はマツゲにボリュームまたは長さを供し得る。 【0002】 【従来技術】マツゲを長くしたりまたはボリュームを与えるのに、マスカラ組成物に繊維を使用することは公知である。しかし、これらの組成物に繊維を加えると、いろいろ困難の可能性がある。繊維の使用の欠点の主たるものは、マスカラ中の皮膜形成剤の接着性が不十分なために、望ましくないフレーク化やマツゲから繊維の脱着である。このようなフレーク化はマスカラの1つ以上の被覆適用を困難にする。続けて被覆を適用すると、マツゲから繊維の脱着に作用することが分かった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】したがって、フレーク化の欠点がなくかつ繊維の脱着のない、マツゲのボリュームおよび(または)長さを促進するために繊維を使用する方法を見出すことが当業界のニーズであった。繊維を使用する要望もあったが、適用の容易さの要望もあった。このような組成物を開発するには困難なバランスを包含し、繊維含有香粧品組成物に使用する、特にマツゲに使用するための皮膜形成剤の粘着性が十分で、繊維が長時間剥落するのを防止しなければならないが、組成物がマツゲから容易に除去できずかつ粘り気があり、不快であるほど粘着性があってはならない。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明はこれらの問題点を解決するものである。したがって、本発明の1つの態様は、水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤、油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤、水溶性または分散可能な少なくとも1つの付加的皮膜形成剤および繊維からなる香粧品組成物を供するものである。本発明の組成物をマスカラのベース組成物として使用する場合、粘着性皮膜形成剤の併用により、少なくともいくつかの態様において、マスカラをベース組成物のトップに適用すると、ベース組成物に適用される繊維はフレークを起こさずに、マツゲに無傷のまま残る。少なくともある態様において、粘着性皮膜形成剤の併用は、マスカラをベース組成物のトップに適用すると、マスカラがベースに付着するのに十分な粘着性を供することができる。 【0005】別の態様において、本発明は上記の繊維含有組成物をマツゲに適用することにより、マスカラを使う前にマツゲを予備処理する方法にも関している。他の態様では、本発明は上記した繊維含有ベース組成物をマツゲに適用し、ついでマスカラ組成物をベース組成物のトップのマツゲに直接適用することにより、マツゲのボリュームおよび(または)長さを供する方法に関する。本発明の少なくともある態様においては、ボリュームと長さを達成するためにマスカラを複数適用する必要性を回避するものである。 【0006】今までの一般的記述とつぎの詳細な記述は例示的かつ説明のみのものであり、請求される本発明を限定するものではない。 【0007】本発明の例示的態様に詳しく言及する。1つの態様では、本発明は水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤、油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤、水溶性または分散可能な少なくとも1つの付加的皮膜形成剤および繊維からなる香粧品組成物を供する。本発明の組成物はマスカラ用ベース組成物として使用可能である。組成物中の繊維はマツゲに長さおよび(または)ボリュームを供するのに作用するが、マスカラをベース組成物のトップに適用したとき、繊維はマツゲに残るように、マツゲ上で安定である。マスカラ適用後の瞬時の効果は肉眼的に長く、濃いマツゲである。本発明の組成物はまた適用が容易で、取外しが容易で、耐水性かつ装着していて快適である。本発明において、「粘着性」は触ったとき粘り気または接着性の意味である。 【0008】又、本発明において、用語「水溶性または分散可能性」とは、問題の物質が沈殿せずまたは凝集しない、即ち、飽和限界点まで溶解することを意味する。用語「油溶性」とは「油に混和性」を意味し、換言すれば、ある物質が油に溶けない場合、それは非混和性で、油相にはっきりした層を形成し、その物質が油相に混和せずまたは溶けないことを意味する。 【0009】水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤はポリビニルアルコール、酢酸ポリビニル(FULATEX(R),エイチ・ビー・フラー社から販売)、ビニルピロリドン/アクリレート/ラウリルメタクリレート共重合体(STYLEZE 2000、ISPより販売)、アクリレート/C1-2サクシネート/ヒドロキシアクリレート共重合体(例えば、ALLIANZ LT-120、ISPより販売)、PVP/DMAPAアクリレート共重合体(例えば、STYLEZE CC-10、ISPより販売)、酢酸セルロースフタレート水性分散液(例えば、AQUACOAT CPD、FMC社より販売)、および架橋ポリ(2−エチルヘキシルアクリレート)/水(例えば、GEL-TAC 100シリーズ、APIより販売)から選択される。1つの態様において、水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤はポリビニルアルコールである。ポリビニルアルコールは例えば、商品名AIRVOLで各種加水分解度でエア・プロダクツ社から入手可能である。水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は組成物の全重量に対して0.5%〜25%の量で組成物中に含めることができる。別の態様において、水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は組成物の全重量に対して1%〜15%の量で存在することができる。他の態様では、水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は組成物の全重量に対して1%〜10%の量で存在することができる。 【0010】油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は水素化ポリイソブテン、アジピン酸/ジエチレングリコール/グリセリンクロス重合体(例えば、イノレックスよりLEXOREZ 100の名で販売)、ポリエチレン、ポリビニルラウレートおよび合成テルペン主体のレジン(例えば、ハーキュルズよりPICCOLYTE A115およびC115として販売)から選ばれる。1つの態様において、少なくとも1つの油溶性の粘着性皮膜形成剤は水素化ポリイソブテンから選択される。水素化ポリイソブテンは例えば、POLYSYNLANEの名称で、コラボラティブ・ラボラトリーズから入手可能である。1つの態様において、本願発明で使用すべき水素化ポリイソブテンは1500以上の重量平均分子量を有する。別の態様において、水素化ポリイソブテンは2000以上の重量平均分子量を有し、他の態様では3000以上である。油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は例えば、組成物の全重量に対して1%〜45%の量で組成物中に存在してもよい。1つの態様において、油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は組成物の全重量に対して3%〜30%の量で組成物中に存在してもよい。別の態様では、油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤は組成物の全重量に対して3%〜20%の量で組成物中に存在してよい。 【0011】少なくとも1つの付加的皮膜形成剤はCTFA国際香粧品成分辞書、8版(2000)の第1744‐1747頁に記載の皮膜形成剤リストから選ばれ、水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤および上記の油溶性の少なくとも1つの皮膜形成剤とは異なる。1つの態様では、少なくとも1つの付加的皮膜形成剤はポリビニルピロリドンである。ポリビニルピロリドンは例えば、PVPKの名称で各種粘度範囲のISPから入手可能である。少なくとも1つの付加的皮膜形成剤は例えば、組成物の全重量に対して0.1%〜10重量%で組成物中に存在してもよい。さらなる態様において、少なくとも1つの付加的皮膜形成剤は組成物の全重量に対して1%〜6%の量で存在してよい。 【0012】本発明で有用な繊維は天然繊維および合成繊維から選択できる。天然繊維は、これに限定されるものではないが、綿、絹、ウールその他のケラチン繊維を含む。合成繊維はポリエステル、レイヨン、ナイロンその他のポリアミド繊維であるが、これに限定されない。これらの繊維は例えば、組成物の全重量に対して0.5%〜10%の量で組成物中に存在してよい。別の態様では、繊維は組成物の全重量に対して1%〜5%の量で存在する。1つの態様では、繊維は例えば、0.5〜4.0mm、さらには1.5〜2.5mmの平均長さを有する。 【0013】香粧品組成物に通常使われている添加剤、例えば増粘剤、保存料、UVカット剤、色素、フィラー、ポリマー樹脂、揮発性溶媒およびワックスを本発明組成物に添加することができる。 【0014】理論に束縛されるものではないが、本発明者は1つの態様において、本発明組成物はO/W型エマルションでもよい。このようなエマルションでは、エマルションの各水性相(外部)と油相(内部)に粘着性皮膜形成剤を含ませることが有利である。したがって、この態様では、エマルションの水性相には水溶性または分散可能な少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤と少なくとも1つの付加的皮膜形成剤を含有し、油相には油溶性の少なくとも1つの粘着性皮膜形成剤を含有する。 【0015】本発明はまた上記の組成物をマツゲに適用してマスカラの装着前にマツゲを予備処理する方法を供する。粘着性皮膜形成剤は協働して、繊維がマツゲに十分に付着するのに働き、その結果、マスカラを本ベース組成物のトップに適用すると、繊維はマツゲに残る。所要の粘着性皮膜形成剤の1つだけが存在すると、マツゲへの繊維の付着は弱まる。 【0016】本発明はまた上記のベース組成物をマツゲに適用し、ついでベース組成物のトップで直接マツゲにマスカラ組成物を適用してマツゲにボリュームおよび(または)長さを供する方法にも関する。したがって、本発明のベース組成物はマツゲにマスカラのボリュームおよび伸張効果または伸ばす効果をコントロールするのに使うことができる。本発明を以下の実施例により説明するが、これに限定されるものではない。 【0017】例 1つぎの成分を含むマスカラベース組成物を次のように製造 調製方法脱イオン水およびPVP K-30を80〜85℃に加熱しながら混合し、相Aの残りの成分をさらに80〜85℃に加熱しながら混合した。別の容器では、ポリシランSVを85℃に加熱した。85℃の温度を維持しながら、相Bの残りの成分をポリシランSVに添加した。ついで相Bを85℃で相Aに添加した。混合物を80〜85℃で20分間ホモジナイズした。バッチを70℃に冷却し、相Cをゆっくり加えた。相Dは45℃で加えた。相Eは40℃で加えた。相Fは30℃で加えた。 結果調製したマスカラベース組成物をマツゲに適用し、そして通常のマスカラ組成物をベース組成物のトップに適用したとき、そのボリュームと長さが増大することが分かった。繊維はトップコートを適用してもマツゲに留まった。 【0018】実施例25人の対象者について試験し、マツゲに直接適用したマスカラの効果と本発明の繊維含有ベース組成物を適用したマツゲに適用したマスカラの効果を比較した。エステ施用者は各対象者の1つの目のマツゲにベース組成物なしでマスアラを適用した。ついで同じマスカラを、本発明のベース組成物を適用した各対象者の別の目のマツゲに適用した。結果は、最高点を5.0として、0〜5.0のスケールで評価した。表1および2は、マツゲの長さと厚み(ボリューム)について5人のパネリストの結果を示す。
表1に見られるように、5人のパネリストの3人は、本発明のベース組成物+マスカラの組合せがマスカラ単独より一層長いマツゲとなることを見出した。1人のパネリストは変化を評価せず、1人は本発明の組合せを低く評価した。表2は、5人のうち4人が本発明のベース組成物+マスカラの組合せが一層マツゲを厚くすると評価したことを示す。上記第3の同じパネリストは本発明の組合せを低く評価した。したがって、全体として、本発明の組合せは単独の場合より一層厚くかつ長いマツゲを示すことを見出した。各種変更および修正は本発明の精神または範囲を逸脱せずに本発明の組成物および方法に行うことができることは当業者には自明であろう。したがって、本記述は、本発明の変更や修正をカバーすることを意図し、ただし請求の範囲やその均等物の範囲内にあることを条件とする。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501059729 【氏名又は名称】ロレアル ソシエテ アノニム
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| 【出願日】 |
平成13年11月22日(2001.11.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066692 【弁理士】 【氏名又は名称】浅村 皓 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−173412(P2002−173412A) |
| 【公開日】 |
平成14年6月21日(2002.6.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−356814(P2001−356814) |
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