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【発明の名称】 良好な保持特性を提供し、酸単位を有するコポリマーを含む化粧品組成物
【発明者】 【氏名】クリスティーヌ・デュピュイ

【氏名】アンリ・サマン

【氏名】ベルトラン・リオン

【要約】 【課題】持続する固定力、良好な化粧特性、特に良好なもつれのほどき易さ、柔軟で見栄えの良い天然の外観を髪に与え、シャンプーの際の除去に関して従来品より優れた、ヘアスタイルの形態の維持と固定のための化粧品組成物の提供。

【解決手段】化粧品的に許容可能な媒体中に、不飽和酸単位を有する少なくとも一つのモノマーを含み、その酸価が82より大きい少なくとも一つの被膜形成性ポリマーを含む化粧品組成物であって、上記ポリマーは、環境温度で50%の相対湿度で水性またはアルコール性の媒体中のポリマーを乾燥することによって得られる物質が、少なくとも以下の特徴:160%以上の破壊時の伸長;150%の伸長の後の25から70%の間の瞬間的回復;150%の伸長の後の30から100%の間の300秒での回復;によって定義される機械的プロフィールを示すように選択される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 化粧品的に許容可能な媒体中に、少なくとも一つの被膜形成性ポリマー(A)を含む化粧品組成物であって、上記ポリマーは、環境温度で50%の相対湿度で水性またはアルコール性の媒体中のポリマーを乾燥することによって得られる物質が、少なくとも以下の特徴:(a)160%以上の破壊時の伸長(εb);
(b)150%の伸長の後の25から70%の間の瞬間的回復(Ri);
(c)150%の伸長の後の30から100%の間の300秒での回復(R300);によって定義される機械的プロフィールを示すように選択され、上記被膜形成性ポリマー(A)が、不飽和酸単位を有する少なくとも一つのモノマーを含み、その酸価が82より大きい組成物。
【請求項2】 酸価が、82から235の間、より好ましくは90から190の間、さらにより好ましくは100から130の間であることを特徴とする、請求項1記載の組成物。
【請求項3】 被膜形成性ポリマー(A)が好ましくは、組成物の全重量に対して0.05から20重量%、より好ましくは0.1から15重量%、より好ましくは0.25から10重量%の濃度で存在することを特徴とする、請求項1または2記載の組成物。
【請求項4】 被膜形成性ポリマー(A)が、そのモノマーの中で少なくとも一つの不飽和カルボン酸またはスルホン酸を有するものから選択されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項記載の組成物。
【請求項5】 増粘剤、アニオン性、非イオン性、カチオン性または両性界面活性剤、香料、防腐剤、サンスクリーン剤、タンパク質、ビタミン、プロビタミン、アニオン性、非イオン性、カチオン性または両性固定化または非固定化ポリマー、鉱物油、植物油または合成油、セラミド、シュードセラミド、揮発性または不揮発性の、直鎖状または環状の、変性または非変性シリコーン、並びに髪に適用することを企図した化粧品組成物において一般的に使用されるいずれかの他の添加剤から選択される一般的な化粧品添加剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項記載の組成物。
【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項記載の組成物を含むエアゾール装置。
【請求項7】 請求項1から5のいずれか一項記載の組成物の使用を含むことを特徴とする、ヘアスタイルの形態を維持するまたはヘアスタイルを成形する方法。
【請求項8】 以下の操作:− 親水性単位を有するモノマー(i)を最初に重合し、親水性単位が豊富なポリマーを得る;
− かくして得られた親水性単位が豊富なポリマーを、固いモノマー(ii)と柔らかいモノマー(iii)との混合物と共に引き続き重合し、被膜形成性ポリマーを得る;を、60から90℃の間の温度でフリーラジカル開始剤の存在下で、アルコール性または水性/アルコール性溶媒中で以下の操作を実施し、ここでモノマー(i)、(ii)及び(iii)は、被膜形成性ポリマーのモノマーの全重量に対して重量によって定義される以下の割合:− 10から50重量%の親水性単位を有するモノマー(i);
− 20から50重量%の固いモノマー(ii);及び− 30から70重量%の柔らかいモノマー(iii);
で使用されることを特徴とする、被膜形成性ポリマーの製造方法。
【請求項9】 親水性単位を有するモノマー(i)が、アクリル酸、メタクリル酸またはイタコン酸から選択され、好ましくはアクリル酸であることを特徴とする、請求項8記載の方法。
【請求項10】 固いモノマー(ii)が、メチルメタクリラートであることを特徴とする、請求項8または9記載の方法。
【請求項11】 柔らかいモノマー(iii)が、メチルアクリラート及びイソブチルアクリラートから選択されることを特徴とする、請求項8から10のいずれか一項記載の方法。
【請求項12】 請求項8から11のいずれか一項記載の方法に従って得ることが可能な被膜形成性ポリマー。
【請求項13】 請求項12記載のポリマーを含む化粧品組成物。
【請求項14】 化粧品、特にヘア製品、リップスティック、ネイルワニス、またはケアクリームにおける、請求項1から5または13のいずれか一項記載の組成物の使用。
【請求項15】 化粧品製品、特にヘアスタイルの形態の維持またはヘアスタイルの成形を企図したヘア組成物の製造における、請求項1から5及び13のいずれか一項記載の組成物の使用。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の主題は、化粧品的に許容可能な媒体中に、特別な特徴を有する少なくとも一つのポリマー(A)を含む、化粧品組成物である。本発明はまた、この組成物を使用する髪の成形または髪の形態の維持の方法、並びにヘアスタイルの形態の維持または成形を得ることを目的とした、ラッカー、スプレーまたはムースのようなスタイリング製品の形成における上記組成物の使用を目的とする。
【0002】
【従来の技術】化粧品市場において最も広く入手可能な髪を固定するためのヘア製品としては、各種の化粧用アジュバントとの混合物として、一般的にアルコール性または水性/アルコール性溶液である溶液と、水中またはアルコール中に可溶性の被膜形成性ポリマーとより必須になる、ラッカー、スプレーまたはムースのようなエアゾールまたはポンプ機能スプレーとしてスプレーされる組成物が挙げられる。
【0003】しかしながら、ヘアスタイルの形態を維持することを企図した、ムース、ゲル、並びに特にエアゾールスプレー及びラッカーのようなこれらのヘア製剤は、歩行すること、頭の動き、または風の流れのような日常生活の各種の自然な動きに、完全に満足できる態様でヘアスタイルを耐え得るようにするものでは未だにない。
【0004】これらのヘア製品の製剤化のために使用されるポリマーは、多かれ少なかれ固くてもろい性質を有する被膜の形成を生ずるアニオン性、両性または非イオン性被膜形成性ポリマーである。
【0005】上記ポリマーが過度にもろい場合、被膜について測定される破壊時の伸長のパーセンテージは低い、つまり一般的に2%未満であり、経時的なヘアスタイルの保持は確保されない。
【0006】この問題を解消するため、これらのポリマーは可塑剤と組み合わされてすでに使用されており、より柔軟でもろくないコーティングがすでに得られている。しかしながらこれらの被膜は変形可能で可塑性に富み、つまり変形した後に、それらは初期の形態に非常にわずかな度合いしか回復しない。ヘアスタイルの保持は改良される一方で、ヘアスタイルの形態が経時的に変化するため未だ完全に満足とはいえない。
【0007】保持に関するより満足な結果は、例えばポリビニルカプロラクタムポリマーとアクリル性ポリマーのような被膜形成性ポリマーの組み合わせを含む組成物で得られている。しかしながらこれらの組成物は、髪がその天然の美容特性のいくつかを損失する点で、未だ完全に満足とはいえない。さらにそれは、固定化力のさらなる増大を所望するであろう。
【0008】さらに、スタイリング組成物において今日使用されるポリマーは、シャンプーの際にわずかしか除去されないという欠点を示し得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】それ故、持続する固定力に加えて、良好な化粧特性、特に良好なもつれのほどき易さ、柔軟で見栄えの良い天然の外観を髪に与え、シャンプーの際の除去の基準に関して従来品より優れた能力を与える、ヘアスタイルの形態の維持及び/またはヘアスタイルの固定のための化粧品組成物についての研究が存在する。
【0010】驚くべき且つ予期せぬことに、本出願人は、特別なポリマーを使用することによって上述の技術的課題を解消可能であることを発見した。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の主題は、化粧品的に許容可能な媒体中に、少なくとも一つの被膜形成性ポリマー(A)を含む化粧品組成物であり、上記ポリマーは、環境温度で50%の相対湿度で水性またはアルコール性の媒体中のポリマーを乾燥することによって得られる物質が、少なくとも以下の特徴:(a)160%以上の破壊時の伸長(εb);
(b)150%の伸長の後の25から70%の間の瞬間的回復(Ri);
(c)150%の伸長の後の30から100%の間の300秒での回復(R300);によって定義される機械的プロフィールを示すように選択され、上記被膜形成性ポリマー(A)が、不飽和酸単位を有する少なくとも一つのモノマーを含み、その酸価が82より大きい。
【0012】本発明の別の主題は、この組成物の使用を含む、ヘアスタイルの形態を成形または維持する方法に関する。
【0013】本発明のまた別の主題は、化粧品組成物、特にヘアスタイルの形態の維持またはヘアスタイルの成形を企図したヘア組成物の製造における、この組成物の使用に関する。
【0014】本発明のまた別の主題は、被膜形成性ポリマーの製造の方法、及びそれらを含む化粧品組成物に関する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の意味の範囲内で、用語「環境温度(22±2℃)及び50%±5%の相対湿度での乾燥によって得られる被膜」は、エタノールまたは水と6%のポリマーAの活性物質(a.m.)を含む混合物から開始するこれらの条件の下で得られる被膜を意味するように解され、混合物の量は、テフロン(登録商標)マトリックスにおいて、500±50μmの厚さを有する被膜を得るように調節される。乾燥は、被膜の重量がもはや変化しなくなるまで継続され、それは約12日を表す。エタノール中に可溶性または部分的に可溶性であるポリマーAが、エタノール中で試験される。他のポリマーは、溶解形態または分散形態で、水中で試験される。
【0016】本発明の意味の範囲内で、破壊時の伸長の度合い及び回復の度合いは、以下に記載される試験によって評価される。
【0017】張力試験を実施するために、被膜を80mmの長さと15mmの幅を有する長方形の試験標本に切断する。
【0018】乾燥のためのものと同じ温度と湿度条件、つまり22±2℃の温度と50±5%の相対湿度の下で、Lloydの名称、参考番号LR5Kの下で販売されている装置、またはZwickの名称で販売されている装置で、試験を実施する。
【0019】試験標本を20mm/分の速度で引っ張り、クランプ顎部の間の距離は50±1mmである。
【0020】瞬間的回復(Ri)の測定方法は以下の通りである:− 試験標本を150%(εmax)、つまり初期の長さ(I0)の1.5倍まで引っ張る;
− 引っ張り速度と等しい回復速度、即ち20mm/分を与えながらストレスを緩め、0の付加に戻した後にパーセンテージとして試験標本の伸長を測定する(εi)。
【0021】%単位での瞬間的回復(Ri)は、以下の式によって与えられる:Ri=((εmax−εi)/εmax)×100【0022】300秒での回復を測定するために、上述の操作を受けている試験標本を、さらに300秒間0のストレスで維持し、その伸長の度合いをパーセンテージとして測定する(ε300)。
【0023】%単位での300秒での回復(R300)は、以下の式によって与えられる:R300=((εmax−ε300)/εmax)×100【0024】本発明に従った組成物において、被膜形成性ポリマー(A)は好ましくは、組成物の全重量に対して0.05から20重量%、より好ましくは0.1から15重量%、より好ましくは0.25から10重量%の濃度で存在する。
【0025】被膜形成性ポリマー(A)は有利には、そのモノマーの中で少なくとも一つの不飽和カルボン酸またはスルホン酸を有するものから選択される。
【0026】被膜形成性ポリマー(A)は好ましくは、不飽和酸単位としてカルボン酸単位、特にアクリル酸またはメタクリル酸を含む。
【0027】酸価は、好ましくは82から235の間、より好ましくは90から190の間、さらにより好ましくは100から130の間である。
【0028】破壊時の伸長の度合い(εb)は有利には、160から10,000%の間である。
【0029】被膜形成性ポリマー(A)は好ましくは、水性または水性/アルコール性媒体中に溶解性である。被膜形成性ポリマー(A)は、完全にまたは部分的に中和されていても良い。
【0030】本発明のポリマーは、これに制限されることはないが、60から90℃の間の温度でフリーラジカル開始剤の存在下で、アルコール性または水性/アルコール性溶媒中で以下の操作を実施することによって製造できる:− 親水性単位を有するモノマー(i)を最初に重合し、親水性単位が豊富なポリマーを得る;
− かくして得られた親水性単位が豊富なポリマーを、固いモノマー(ii)と柔らかいモノマー(iii)との混合物と共に引き続き重合し、被膜形成性ポリマーを得る;モノマー(i)、(ii)及び(iii)は、被膜形成性ポリマーのモノマーの全重量に対して重量によって定義される以下の割合で使用される:− 10から50重量%の親水性単位を有するモノマー(i);
− 20から50重量%の固いモノマー(ii);及び− 30から70重量%の柔らかいモノマー(iii)。
【0031】本発明の意味の範囲内で、用語「親水性単位を有するモノマー」は、3から8の炭素原子を含むモノ及び/またはジカルボン酸単位を有するモノマー、例えば特にアクリル酸、メタクリル酸またはイタコン酸、好ましくはアクリル酸を意味するように解される。
【0032】用語「固いモノマー」は、"Chimie Macromoleculaire [Macromolecular Chemistry], G. Champetier, Hermann印刷"に記載されたように、50℃より高いガラス転移温度を有するホモポリマーの重合によって形成されるメタクリラートから選択される、直鎖状C1からC3アルキル、環状C6からC8アルキル及び分枝状アルキルメタクリラートを意味するように解される。好ましくは固いモノマーとして、メチルメタクリラートが特に挙げられる。
【0033】用語「柔らかいモノマー」は、"Chimie Macromoleculaire [Macromolecular Chemistry], G. Champetier, Hermann印刷"に記載されたように、25℃未満のガラス転移温度を有するホモポリマーの重合によって形成されるアクリラートから選択される、直鎖状C1からC12アルキル、環状C6からC7アルキル及び分枝状アルキルアクリラートを意味するように解される。好ましくは柔らかいモノマーとして、メチルアクリラート及びイソブチルアクリラートが特に挙げられる。
【0034】モノマー(i)、(ii)及び(iii)は有利には、モノマーの全重量に対して重量によって定義される以下の割合で使用される:− 15から30重量%の親水性単位を有するモノマー(i);
− 25から40重量%の固いモノマー(ii);及び− 35から55重量%の柔らかいモノマー(iii)。
【0035】モノマー(i)、(ii)及び(iii)の重合によって得られる被膜形成性ポリマーは、その分子量によって特徴づけられ、それは好ましくは40,000から150,000の間、より好ましくは80,000から110,000の間である。
【0036】フリーラジカル開始剤として、2,5-ビス(2-)エチルヘキサノイルペロキシ)-2,5-ジメチルヘキサンの使用が好ましい。
【0037】フリーラジカル開始剤の割合は、好ましくはモノマーの重量に対して0.6から2重量%の間であり、好ましくは1.1重量%の領域である。
【0038】本発明に従った方法を実施するために使用される溶媒は、好ましくはエタノールである。
【0039】溶媒の割合は好ましくは、モノマーの全重量に対して40から60重量%の間である。
【0040】本発明に従った方法の特に好ましい形態に従って、重合は還流エタノールの下で78℃で実施され、エタノールの濃度は30から60%の間、好ましくは50%の領域であるが、以下のプロトコールに従う:− 反応器内への最初の配置において、開始剤の全量の18から20%で、20から45分の間、好ましくは30分の領域の導入時間で、アクリル酸を添加する;
− 78℃で15から45分、好ましくは30分、重合を生じさせる;
− 開始剤の全量の80から82%で、1時間から2時間の間、好ましくは1時間30分の領域の導入時間で、反応器内に固いモノマーと柔らかいモノマーの混合物を連続的に導入する;
− モノマーの完全な消費が提供されるように、さらに3から4時間重合を生じさせる;
− 反応媒体をエタノールで希釈し、20%の濃度で被膜形成性ポリマーを得る。
【0041】本発明の別の主題は、被膜形成性ポリマーの調製において、本発明に従った方法に従って得ることができる被膜形成性ポリマーである。
【0042】本発明に従った組成物において、化粧品的に許容可能な媒体は、好ましくは水、または例えばアルコールのような一つ以上の化粧品的に許容可能な溶媒、または水の溶媒の混合物より成り、これらの溶媒は好ましくはC1−C4アルコールである。
【0043】これらのアルコールの中では、エタノールまたはイソプロパノールが挙げられる。エタノールが特に好ましい。
【0044】本発明の組成物はまた、増粘剤、アニオン性、非イオン性、カチオン性または両性界面活性剤、香料、防腐剤、サンスクリーン剤、タンパク質、ビタミン、プロビタミン、アニオン性、非イオン性、カチオン性または両性固定化または非固定化ポリマー、鉱物油、植物油または合成油、セラミド、シュードセラミド、揮発性または不揮発性の、直鎖状または環状の、変性または非変性シリコーン、並びに特に髪に適用することを企図した化粧品組成物において一般的に使用されるいずれかの他の添加剤から選択される少なくとも一つの添加剤を含んでも良い。
【0045】添加剤として、シリコーンを含んでも含まなくても良い、アニオン性固定化ポリマーの使用が好ましいであろう。
【0046】もちろん当業者は、本発明に従った組成物に本質的に結びつく有利な特性が、考慮される添加によって負に影響されない、または実質的に負に影響されないように、本発明に従った組成物に添加される最適な化合物を選択するのに注意を払うであろう。
【0047】これらの組成物は、ローション、ゲル、ミルク、クリームまたはムースのような各種の形態で提供でき、特に蒸着形態またはムース形態で上記組成物を提供するように、ポンプ作用スプレーまたはエアゾール容器から適用できる。上記実装形態は、例えば髪を固定または処理するためのスプレー、ラッカーまたはムースを所望する場合を示す。本発明に従った組成物は、クリーム、ゲル、エマルション、ローションまたはワックスの形態でも提供できる。
【0048】本発明に従った組成物が、ラッカーまたはムースを得る目的のためエアゾールの形態で実装される場合、それはn-ブタン、プロパン、イソブタンまたはペンタンのような揮発性炭化水素、塩素化及び/またはフッ素化炭化水素、及びそれらの混合物から選択できる少なくとも一つの噴射剤を含む。噴射剤として、二酸化炭素ガス、亜酸化窒素、ジメチルエーテル(DME)、窒素、または圧縮空気の使用も挙げられる。ジメチルエーテルの使用が好ましい。
【0049】噴射剤は有利には、エアゾール装置中の組成物の全重量に対して5から90重量%の間の濃度、とりわけ10から60重量%の濃度で存在する。
【0050】本発明の組成物は、ヘア製品、リップスティック、ネイルワニス、またはケアクリームにおいて使用できる。
【0051】本発明に従った組成物は好ましくは、乾いたまたは湿った髪に適用される。
【0052】本発明は、以下の非制限的な実施例の補助の下でより十分に説明されるであろう。
【0053】全てのパーセンテージは、組成物の全重量に対する相対的重量パーセンテージであり、a.m.は活性物質を意味する。
【0054】
【実施例】本発明に従った3種の組成物を調製する。
I)被膜形成性ポリマーの調製1)被膜形成性ポリマーP1の調製140gの無水エタノールを、中心スターラー、還流コンデンサー、及び窒素流入口を備えた1リットル反応器に添加し、45分還流させる(78℃)。以下の物質を、2時間かけて連続的に還流中の反応器に添加する:− 60gの無水エタノール及び2.2gの2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペロキシ)-2,5-ジメチルヘキサン;
− 32gのアクリル酸+68gのメチルメタクリラート+100gのイソブチルアクリラート。
【0055】2回の添加の最後で、反応混合物をさらに3時間78℃で放置し、次いで攪拌しながら環境温度に戻す。無水エタノール中で50%の濃度のポリマーP1の粘性溶液が得られる。ポリマーP1の組成は、ポリマーの全重量に対する重量パーセンテージとして、以下のものである:アクリル酸 16%メチルメタクリラート 34%イソブチルアクリラート 50%【0056】2)被膜形成性ポリマーP2の調製添加されるモノマーの組成が以下のものであることを除いて、上述の1と同様の合成経路を使用する:32gのアクリル酸+70gのメチルメタクリラート+29gのメチルアクリラート+20gのイソブチルアクリラート。無水エタノール中で50%の濃度のポリマーP2の粘性溶液が得られる。ポリマーP2の組成は、ポリマーの全重量に対する重量パーセンテージとして、以下のものである:アクリル酸 16%メチルメタクリラート 35%イソブチルアクリラート 20%メチルアクリラート 29%【0057】3)被膜形成性ポリマーP3の調製ポリマーP3を、被膜形成性ポリマーの製造のための本発明に従った方法を実施することによって調製する。140gの無水エタノールを、中心スターラー、還流コンデンサー、及び窒素流入口を備えた1リットル反応器に添加し、45分還流させる(78℃)。以下の混合物:70gのメチルメタクリラート+58gのメチルアクリラート+40gのイソブチルアクリラート+50gの510A+1.8gの開始剤;を、還流しながら1時間30分かけて連続的に添加する。この混合物を添加し終えた後、反応混合物を3時間還流させ、エタノール中に20%の領域の最終濃度を有するように希釈する。かくしてポリマーP3が得られる。ポリマーP3の組成は、ポリマーの全重量に対する重量パーセンテージとして、以下のものである:アクリル酸 16%メチルメタクリラート 35%イソブチルアクリラート 20%メチルアクリラート 29%【0058】
II)組成物の調製組成物1:ポリマーP1 6%a.m.2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール q.s.100%中和エタノール q.s.100g【0059】
組成物2:ポリマーP2 6%a.m.2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール q.s.100%中和エタノール q.s.100g【0060】
組成物3:ポリマーP3 6%a.m.2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール q.s.100%中和エタノール q.s.100g【0061】III)組成物の特徴付け上記組成物の機械的プロフィールを定義するパラメーターは、以下の表1に示される。酸価もまた、この表1に示される。
【表1】

【0062】本発明に従った組成物1から3を、天然の西洋人の栗茶色の髪の束に適用する。
【0063】これらの組成物をポンプ作用のスプレーに実装し、事前に洗って乾かした5グラムの天然の髪の束に10回吹き付けて適用した後、これらの組成物は実際にヘアスタイルを固定し、髪に好ましい被膜の感覚を与え、シャンプーの際に十分に除去されることが見出される。
【出願人】 【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】LOREAL
【出願日】 平成13年10月25日(2001.10.25)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外7名)
【公開番号】 特開2002−145727(P2002−145727A)
【公開日】 平成14年5月22日(2002.5.22)
【出願番号】 特願2001−328305(P2001−328305)