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【発明の名称】 ホイップドO/W型乳化化粧料及びその製造方法
【発明者】 【氏名】佐藤 知子

【氏名】松崎 文昭

【氏名】梁木 利男

【要約】 【課題】泡の経時安定性に優れ、使用性の優良なホイップドO/W型乳化化粧料及びその製造方法を提供する。

【解決手段】流動性のないゲルを形成する高分子を水相中にゲル形成可能量含むことを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料。前記ホイップドO/W型乳化化粧料は高級脂肪酸石鹸とカチオン型高分子を含むことが好適である。流動性のないゲルを形成する高分子を含むO/W型乳化物を泡立て、泡立った状態で充填することを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料の製造方法。流動性のないゲルを形成する高分子を含まないO/W型乳化物を泡立て、泡立てた基剤に流動性のないゲルを形成する高分子を混合し、充填することを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料の製造方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流動性のないゲルを形成する高分子を水相中にゲル形成可能量含むことを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料。
【請求項2】 請求項1記載の化粧料において、流動性のないゲルを形成する高分子が寒天、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ジェランガム、グルコマンナン、カードランから選ばれる1種または2種以上であることを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料。
【請求項3】 請求項1または2に記載の化粧料において、流動性のないゲルを形成する高分子の配合量が、乳化化粧料の水相中の0.1〜13質量%であることを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料において、化粧料が高級脂肪酸石鹸を含有することを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料。
【請求項5】 請求項4に記載の化粧料において、高級脂肪酸石鹸の配合量が化粧料全体中1〜20質量%であることを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の化粧料において、油分の配合量が化粧料全体中1〜30質量%であることを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料。
【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の化粧料において、化粧料がカチオン型高分子を含むことを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料。
【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の化粧料において、カチオン型高分子の配合量が化粧料全体中0.01〜5質量%であることを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料。
【請求項9】 流動性のないゲルを形成する高分子を含むO/W型乳化物を泡立て、泡立った状態で充填することを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料の製造方法。
【請求項10】 流動性のないゲルを形成する高分子を含まないO/W型乳化物を泡立て、泡立てた基剤に流動性のないゲルを形成する高分子を混合し、充填することを特徴とするホイップドO/W型乳化化粧料の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホイップドO/W型乳化化粧料及びその製造方法、特にホイップドO/W型乳化化粧料の温度安定性や経時安定性及び使用性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】気泡を含有した製剤は、気泡を含有しない製剤と比較してソフトなテクスチャーを持ち、特に食品分野ではアイスクリームや生クリーム、ババロアなど、気泡を含んだ製品が多く存在する。化粧品の分野では、例えば洗顔料のように泡立てて使用する製品のほか、エアゾール製品や泡の出るメーク落としなど、専用の容器に充填し、容器から吐出する際に泡を形成させ、泡のソフトな感触を利用する製品がいくつか存在するが、気泡を含んだ状態で容器に充填された化粧品はいまだほとんど例がない。例えば特開昭56−79613号公報のように高融点のワックスを配合することで泡の安定性を高めた処方が見受けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】化粧品において泡の特性を利用する場合、エアゾール製品における前記のように気泡を発生させる容器はコストがかかる上、エアゾール等は廃棄する際に容器内のエアーを抜くなどの手間が必要となる。そのため食品と同様、気泡を含んだ状態で容器に充填された化粧品の開発が望まれていた。化粧品において、泡の安定性を保つ技術としては、例えば特開昭56−79613号公報のように高融点のワックスを配合する処方も見受けられるが、長時間泡を含んだ状態で形態を保持するのは困難であった。食品分野では泡安定性を保つために流動性のないゲルを形成する高分子を配合する例が知られている(特開平9−201165)。このような高分子として寒天、ゼラチン等を含んだ化粧料としては、例えば特開平9−249522、特開平11−209262等が挙げられるが、ここで多糖類は主に増粘剤として用いられており、多量に泡を含ませたホイップド化粧料については触れられていない。また、泡立つ化粧品原料としては、洗顔フォーム等に用いられている脂肪酸石鹸が最も知られているが、泡立てた状態で充填された製品は例がない。
【0004】そこで、気泡を含んだ状態で容器に充填され、広い温度範囲で長時間にわたり泡安定性が良好で、指どれ等の使用性に優れたホイップド化粧料の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、O/W型乳化物と、流動性のないゲルを形成する高分子とを、O/W型乳化物を泡立てる前或いは後にゲル化剤が水に溶解した状態で混合し、容器に充填することで、長時間泡安定性が良好なオーバーランが10〜300%程度のホイップドO/W型乳化化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。また、このホイップドO/W型乳化化粧料の起泡剤としては高級脂肪酸石鹸を用いるのが望ましく、さらに泡安定化剤としてカチオン型高分子を併用するのが望ましいことも見出した。
【0006】すなわち、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料は、流動性のないゲルを形成する高分子を水相中にゲル形成可能量含むことを特徴とする。
【0007】また、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料においては、流動性のないゲルを形成する高分子が寒天、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ジェランガム、グルコマンナン、カードランから選ばれる1種または2種以上であることが好適である。
【0008】また、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料においては、流動性のないゲルを形成する高分子の配合量が、乳化化粧料の水相中の0.1〜13質量%であることが好適である。
【0009】また、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料においては、化粧料が高級脂肪酸石鹸を含有することが好適である。また、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料においては、高級脂肪酸石鹸の配合量が化粧料全体中1〜20質量%であることが好適である。
【0010】また、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料においては、油分の配合量が化粧料全体中1〜30質量%であることが好適である。
【0011】また、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料においては、化粧料がカチオン型高分子を含むことが好適である。また、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料においては、カチオン型高分子の配合量が化粧料全体中0.01〜5質量%であることが好適である。
【0012】本発明のホイップドO/W型乳化化粧料の製造方法は、流動性のないゲルを形成する高分子を含むO/W型乳化物を泡立て、泡立った状態で充填することを特徴とする。
【0013】また、もう一つの本発明のホイップドO/W型乳化化粧料の製造方法は、流動性のないゲルを形成する高分子を含まないO/W型乳化物を泡立て、泡立てた基剤に流動性のないゲルを形成する高分子を混合し、充填することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる、流動性のないゲルを形成する高分子としては、例えば寒天、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ジェランガム、グルコマンナン、カードラン等の比較的硬いゲルを形成するものが挙げられる。
【0015】上記高分子の配合量は、乳化化粧料の水相中に0.1〜質量13質量%、特に1〜7質量%配合するのが好ましい。0.1質量%以下では泡を保持するのに充分でないことがあり、13質量%を越えて配合すると硬過ぎて指どれが悪くなることがある。
【0016】また本発明で用いられる高級脂肪酸石鹸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、リノレイン酸、オキシステアリン酸等のナトリウム、カリウム塩が挙げられる。
【0017】脂肪酸石鹸の配合量としては、全化粧料中に1〜20質量%、特に5〜15質量%が好ましい。1質量%以下では充分に泡立たないことがあり、20質量%を越えて配合すると、基剤が硬くなるほか、ざらざらした使用感触になることがある。
【0018】さらに本発明で用いられるカチオン型高分子としては、ポリオクタニウム、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリコート、カチオン化ヒドロキシセルロース、メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタインメタクリル酸アルキルエステル共重合体、ポリアクリレート等が挙げられる。
【0019】カチオン型高分子の配合量としては、全化粧料中に0.01〜5質量%であり、好ましくは0.05〜3質量%である。5質量%を越えて配合すると、基剤のべたつきが感じられることがある。
【0020】本発明におけるO/W型乳化物に配合される油分は、液状油分、固形油分、半固型油分の何れでも良い。又、水に難溶性の物質を油相中に配合することも可能である。油分を配合することによって、ゲル化剤を含むホイップドO/W型乳化物は、硬くなりすぎることなく、指どれするに充分な柔らかさを保つことができる。
【0021】例えば、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、月見草油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等の固形油脂、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等のロウ類、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアレン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル−2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸−2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソプロピル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セパチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデシル、パルミチン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、セバチル酸ジイソプロピル、コハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等の合成エステル等が挙げられる。ビタミンA及びその誘導体、ビタミンD及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、ビタミンK及びその誘導体等のビタミン類、ステロール類、天然及び合成の香料等を配合することも可能である。これらのなかでも特に、2−オクチルドデカノール等の極性油分が好適に用いられる。
【0022】また、これらの油状成分に加えて、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン等のシリコーン油を配合することは少量であれば可能であるが、これらは一般的に消泡効果があるため、配合は好ましくない。
【0023】油分の配合量としては、全化粧料中、1〜30質量%、特に1〜15質量%が好ましい。1質量%より少ないとホイップ基剤が硬くなり、指どれが悪くなることがあり、30質量%を越えて配合すると、泡立ちが悪くなるほか肌へののびが悪くなることがある。
【0024】なお、起泡助剤として非イオン性界面活性剤を配合することも可能である。具体的な非イオン性界面活性剤を例示すれば、ポリオキシエチレン2〜30モル付加{以下POE(2〜30)と略す}オレイルエーテル、POE(2〜35)ステアリルエーテル、POE(2〜20)ラウリルエーテル、POE(1〜20)アルキルフェニルエーテル、POE(6〜18)ベヘニルエーテル、POE(5〜25)2−デシルペンタデシルエーテル、POE(3〜20)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(3〜20)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(8〜16)2−オクチルデシルエーテル等のエーテル型活性剤、およびPOE(4〜60)硬化ヒマシ油、POE(3〜14)脂肪酸モノエステル、POE(6〜30)脂肪酸ジエステル、POE(5〜20)ソルビタン脂肪酸エイテル等のエステル型活性剤、更にPOE(2〜30)グルセリルモノイソステアレート、POE(10〜60)グルセリルトリイソステアレート、POE(7〜50)硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE(12〜60)硬化ヒマシ油トリイソステアレート等のエーテルエステル型活性剤等のエチレンオキシド付加型界面活性剤、及びデカグリセリルテトラオレート、ヘキサグリセリルトリイソステアレート、テトラグリセリルジイソステアレート、ジグリセリルジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリルモノイソステアレート、グリセリルモノオレート等のグリセリン脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エイテル型界面活性剤、ノニオン変性シリコーン活性剤、などが挙げられる。
【0025】これらの中で特に、デカグリセリルテトラオレート、ヘキサグリセリルトリイソステアレート、テトラグリセリルジイソステアレート等のトリグリセリン以上のポリグリセリン脂肪酸エステル、POE(2〜12)オレイルエーテル、POE(3〜12)ステアリルエーテル、 POE(2〜10)ラウリルエーテル、POE(2〜10)ノニルフェニルエーテル、 POE(6〜15)ベヘニルエーテル、POE(5〜20)2−デシルペンタデシルエーテル、 POE(5〜17)2−デシルテトラデシルエーテル、 POE(8〜16)2−オクチルデシルエーテル等のPOE付加エーテル型活性剤、及び POE(10〜20)硬化ヒマシ油、POE(5〜14)オレイン酸モノエステル、 POE(6〜20)オレイン酸ジエステル、POE(5〜10)ソルビタンオレイン酸エステル等のPOE付加エステル型活性剤、POE(3〜15)グリセリルモノイソステアレート、POE(10〜40)グリセリルトリイソステアレート等のPOE付加エーテルエステル型活性剤やエチレンオキシド付加型の非イオン性界面活性剤の1種または2種以上が好適に用いられる。また、本発明の効果を損なわない範囲で、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤を配合することも可能である。
【0026】さらに、粉末を配合することも可能である。粉末配合により、ホイップ基剤にサクサクした感触を付加できる。粉末としては、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛、ポリエチレン粉末、ナイロン粉末、デンプン粉末等が挙げられる。シリコーン粉末を配合することも少量ならば可能であるが、泡立ちが悪くなるため配合は好ましくない。
【0027】また、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料には本発明の効果を損なわない範囲で多価アルコールや保湿剤を配合することにより保湿効果を高めることができる。
【0028】例えば、多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等の2価のアルコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、等の3価のアルコール、ペンタエリスリトール等の4価のアルコール、キシリトール等の5価のアルコール、ソルビトール、マンニトール、等の6価のアルコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール共重合体、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールノモブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ−2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等の2価のアルコールアルキルエーテル類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールものエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール、ジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等の2価のアルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等の2価のアルコールエーテルエステル類、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のグリセリンモノアルキルエーテル、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリスリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等の糖アルコール、グリソリッド、テトラハイドロフルフリルアルコール、POEテトラハイドロフルフリルアルコール、POPブチルエーテル、POP・POEブチルエーテル、チルポリオキシプロピレングリセリンエーテル、POPグリセリンエーテル、POPグリセリンエーテルリン酸、POP・POEペンタエリスルトールエーテル等が挙げられる。
【0029】保湿剤としては、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸モノ塩、dl-ピロリドンカルボン酸モノ塩、短鎖可溶性コラーゲン、イサヨイヨバラ抽出液、セイヨウノコギリソウ抽出物などが挙げられる。
【0030】また、本発明の化粧料の使用感、pH等を損なわない範囲で、その他の水溶性高分子を配合することも可能である。天然の水溶性高分子としては、例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、キャロブガム、カラヤガム、ペクチン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、等の動物系高分子が挙げられる。
【0031】半合成の水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子が挙げられる。
【0032】合成の水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル系高分子、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL 940, 941; BF Goodrich社)等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール20,000、ポリエチレングリコール6,000、ポリエチレングリコール4,000等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン等が挙げられる。
【0033】本発明の化粧料については、その他にも通常化粧料や医薬品の分野で配合されている各種成分を配合することができる。そのような成分の中で水相成分としては、例えば、ビタミンB群、ビタミンC及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等のビタミン類などの水溶性活性物質、グルタミン酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸などの緩衝剤、各種植物抽出液、EDTAなどのキレート剤などの他、水溶性紫外線吸収剤、各種色素の等が挙げられる。
【0034】本発明の油中水型化粧料は、例えば化粧品、医薬部外品、医薬品分野において、皮膚化粧料、毛髪化粧料、皮膚外用剤などとして利用される。優れた使用感を有するので乳化化粧料として使用されることが望ましい。
【0035】基剤に気泡を含ませるための機器としては、料理用の卓上バッチミキサー、ダッシャー等が挙げられるが、気泡を巻き込むものであれば特に制限はない。
【0036】本発明のホイップドO/W型乳化化粧料の製造方法は、流動性のないゲルを形成する高分子を含むO/W型乳化物を泡立てても製造できるし、流動性のないゲルを形成する高分子を含まないO/W型乳化物を調製し泡立てた後、流動性のないゲルを形成する高分子を配合して製造することもできる。
【0037】次に、本発明の開発過程を試験例により更に詳細に説明する。なお配合量はすべて質量%を意味する。水相中の配合量を示す場合、その都度明記するが、それ以外は化粧料全体に対しての配合量を意味する。
【0038】試験例に先だってオーバーラン度の計算方法とその評価基準について下記に示す。オーバーラン度は下記の式にしたがって計算し、下記評価基準により評価した。
【0039】
【式1】

[オーバーラン度]
◎ … オーバーラン度が100%以上○ … オーバーラン度が50〜100%未満△ … オーバーラン度が10〜50%未満× … オーバーラン度が10%未満【0040】[安定性評価]0℃及び37℃1ヶ月保持後の泡安定性を目視により下記基準に従って評価した。
[泡の粒径]◎ … 変化は全くみられない○ … 変化はほとんど見られない△ … 粒径の増大が見られる× … 粒径の増大が顕著に見られる[泡の抜け]
◎ … 変化は全く見られない○ … 変化はほとんど見られない△ … 泡の抜けが見られる× … 泡の抜けが顕著に見られる【0041】泡安定性及び使用性の評価基準は下記に示すとおりである。
[使用性の評価]20〜35才の日本人女性10名をパネラーとして、調製直後の各ホイップドO/W型乳化化粧料のそれぞれを指にとり、その指どれ感を下記基準に従って官能評価させた。
[指どれ]
◎ … 8名以上がとれやすいと答えた○ … 6〜7名が取れやすいと答えた△ … 4〜5名が取れやすいと答えた× … 3名以下が取れやすいと答えた[肌へののび]◎ … 8名以上がのびが良いと答えた○ … 6〜7名が取れやすいと答えた△ … 4〜5名がのびが良いと答えた× … 3名以下がのびが良いと答えた【0042】本発明者らは、ホイップド化粧料を完成させるべく以下の組成のホイップドO/W型乳化化粧料を調製し、オーバーラン度及び0℃、37℃での泡安定性を検討した。試験例1はゲル化剤を含まない組成物。試験例2〜7はゲル化剤の高分子を含む組成物である。
【0043】
【表1】
成分 試 験 例 1 2 3 4 5 6 7 (1)寒天 − 2.0 − 2.0 − − 2.0(2)グルコマンナン − − 1.0 − − − −(3)キサンタンガム − − 1.0 − 2.0 − −(4)カルホ゛キシメチルセルロース − − − − 2.0 −(5)カチオンヒト゛ロキシセルロース − − 0.5 0.5 − − −(6)1,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0(7)メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 2.0 2.0(8)精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部(9)苛性カリ 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 −(10)ヘキサメタリン酸ソーダ 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05(11)ステアリン酸 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 −(12)パルミチン酸 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 −(13)ホ゜リオキシエチレン硬化ヒマシ油 − − − − − − 10.0(14)2-オクチルト゛テ゛カノール 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 オーバーラン度 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ △[泡安定性]
0℃ 泡粒径 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 泡の抜け ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 37℃ 泡粒径 × △ ◎ ◎ × × △ 泡の抜け × △ ◎ ◎ × × △ [製法]成分(1)〜(8)、(10)を80℃にて溶解混合し、均一に分散する。この水相に80℃にて均一に溶解した(11)〜(14)と一部の(8)に溶解した(9)を加えてホモミキサーで均一分散後、バッチミキサーでホイップしてホイップドO/W型乳化化粧料を製造したのち、約50℃で容器に充填してそのまま冷却した。
【0044】表1の結果より、ゲル化剤の高分子を含まない試験例1のホイップドO/W型乳化化粧料は、37℃における泡安定性において劣っていることがわかる。これに対して、流動性のないゲルを形成する高分子(寒天、グルコマンナン)を含む試験例2〜4のホイップドO/W型乳化化粧料は、37℃の泡安定性に向上が見られた。ここでグルコマンナンは、それ自身のみではゲルを形成しないが、キサンタンガムを併用することにより、流動性のないゲルを形成する。また、特にカチオン型高分子を含む試験例4は37℃の泡安定性に最も優れていることがわかる。しかしながら、増粘効果をもつが流動性のないゲルを形成することのないキサンタンガムやカルボキシメチルセルロースのみを配合した試験例5及び6においては、37℃の泡安定性に劣ったものとなった。したがって、流動性のないゲルを形成する高分子を配合することにより、高温での泡安定性が向上することがわかる。また、高級脂肪酸石鹸の代わりに非イオン性界面活性剤を配合した試験例7は、オーバーラン度が低く、37℃での泡安定性も劣っていた。
【0045】流動性のないゲルを形成する高分子の配合表2の組成のホイップドO/W型乳化化粧料を調製し、本発明における流動性のないゲルを形成する高分子の配合量の検討を行った。
【0046】
【表2】
成分 試 験 例 8 9 10 11 12 13 14 [水相]
寒天 0.01 0.1 0.8 2.0 5.0 10.0 15.0カチオンヒト゛ロキシセルロース 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.51,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部ヘキサメタリンソータ゛ 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05[油相]
ステアリン酸 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0パルミチン酸 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0苛性カリ 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.72-オクチルト゛テ゛カノール 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 水相中の流動性のないゲルを形成する高分子の配合量 0.01 0.12 0.98 2.46 6.15 12.3 18.5 [オーバーラン度(%)] ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○[泡安定性]
37℃ 泡粒径 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 泡の抜け △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎[使用性]
指どれ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ 肌へののび ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ○ 【0047】表2の結果より、流動性のないゲルを形成する高分子の配合量が水相中約0.1質量%より少ないと、37℃の泡安定性に劣ることがわかる。また流動性のないゲルを形成する高分子の配合量が水相中13質量%を越えると37℃の泡安定性に劣り、指どれも劣ることがわかる。したがって、流動性のないゲルを形成する高分子の配合量は、水相中約0.1〜13質量%が好適であり、約1〜7質量%がさらに好適であることがわかる。
【0048】高級脂肪酸石鹸の配合量表3の組成のホイップドO/W型乳化化粧料を調製し、高級脂肪酸の配合量の検討を行った。
【0049】
【表3】
成分 試験例 15 16 17 18 19 20 21 寒天 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0カチオンヒト゛ロキシセルロース 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.51,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部ヘキサメタリンソータ゛ 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05ステアリン酸 0.5 1.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0苛性カリ 0.035 0.07 0.35 0.7 1.05 1.4 1.752-オクチルト゛テ゛カノール 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 オーバーラン度 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎[泡安定性] 37℃ 泡粒径 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 泡の抜け △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎[使用性] 指どれ △ ○ ◎ ◎ ◎ ○ ○ 肌へののび △ ○ ◎ ◎ ◎ ○ △ 【0050】表3の結果より、高級脂肪酸石鹸の配合量が1質量%より少ないと、オーバーラン度、37℃の泡安定性及び使用性の面で劣ることがわかる。また20質量%より多いと使用性が劣ることがわかる。したがって、高級脂肪酸石鹸の配合量は約1〜20質量%が好適であり、約5〜15質量%がさらに好適であることがわかる。
【0051】カチオン型高分子の配合量表4の組成のホイップドO/W型乳化化粧料を用いて、本発明におけるカチオン型高分子の配合量の検討を行った。
【0052】
【表4】
成分 試 験 例 22 23 24 25 26 27 28 寒天 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0カチオンヒト゛ロキシセルロース 0.005 0.01 0.05 1.0 3.0 5.0 7.01,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部ヘキサメタリンソータ゛ 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05ステアリン酸 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0パルミチン酸 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0苛性カリ 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.72-オクチルト゛テ゛カノール 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 オーバーラン度 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎[泡安定性] 37℃ 泡粒径 △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 泡の抜け △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎[使用性] 指どれ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ 肌へののび ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ 【0053】表4の結果より、カチオン型高分子の配合量は0.01質量%より少ないと37℃の泡安定性に劣ることがわかる。また5質量%より多いと使用性の面で劣ることがわかる。従って、カチオン型高分子の配合量は約0.01〜5質量%が好適であり、0.05〜3質量%がより好適であることがわかる。
【0054】油分の配合量表5の組成のホイップドO/W型乳化化粧料を調製し、油分の配合量の検討を行った。
【0055】
【表5】
成分 試 験 例 29 30 31 32 33 34 寒天 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0カチオンヒト゛ロキシセルロース 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.51,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部ヘキサメタリンソータ゛ 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05ベヘニン酸 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0パルミチン酸 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0苛性カリ 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7イソステアリルアルコール 0.1 1.0 8.0 15.0 30.0 35.0 オーバーラン度 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △[泡安定性] 37℃ 泡粒径 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 泡の抜け ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎[使用性] 指どれ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ 肌へののび × ○ ◎ ◎ ○ △ 【0056】表5の結果より、油分の配合量が1質量%より少ないと使用性に劣ることがわかる。30質量%より多いと泡立ちがわるくなるためオーバーラン度が低下し、使用性も劣ることがわかる。したがって、油分の配合量は1〜30質量%が好適であり、8〜15質量%がより好適であることがわかる。
【0057】
【実施例】本発明の実施例及び試験例を示す。なお配合量はすべて質量%を意味する。
【表6】
成分 実施例 試験例 1 2 3 35 36 37 38 39 ステアリン酸 5.0 5.0 − 5.0 1.0 5.0 5.0 −パルミチン酸 5.0 − 6.0 − − − 5.0 5.0ベヘニン酸 − 5.0 6.0 5.0 − 5.0 − 5.02-オクチルト゛テ゛カノール 8.0 2.0 8.0 − 4.0 4.0 0.1 8.0ホホバオイル − 5.0 − − − − − −環状シリコーン − − − − − 4.0 − −ホ゜リオキシエチレン硬化ヒマシ油 − 0.3 − − 2.0 − − −寒天 2.0 2.0 1.0 − 2.0 2.0 2.0 2.0ゼラチン − − 1.0 − − − − − キサンタンガム − 0.1 − 3.0 − − − −カチオンヒト゛ロキシセルロース 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.011,3-フ゛チレンク゛リコール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部 残部苛性カリ 0.7 0.7 0.8 0.7 0.07 0.7 0.7 0.7ヘキサメタリンソータ゛ 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05タルク 2.0 − − − − − − − 【0058】つぎに、前記表6のホイップドO/W型乳化化粧料の評価結果を表7に示す。
【表7】
評価 実施例 試験例 1 2 3 35 36 37 38 39 [オーバーラン度(%)] 150 160 150 150 20 20 190 150[泡安定性] 0℃ 泡粒径 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 泡の抜け ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 37℃ 泡粒径 ◎ ◎ ◎ × △ ◎ △ △ 泡の抜け ◎ ◎ ◎ × △ ◎ ◎ △[使用性]
指どれ ◎ ◎ ◎ ◎ △ × ○ ◎ 肌へののび ◎ ◎ ◎ ◎ △ × △ ◎ 【0059】表7の結果より、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料は、泡安定性が良好で優れた使用性を有していることがわかる。また、試験例37より、シリコーン油を配合しすぎると消泡効果によりオーバーラン度が低下し、さらに使用性も劣ることがわかる。
【0060】[実施例4:マッサージ洗顔料]
(1)精製水 残部(2)メチルパラベン 0.1(3)1,3−ブチレングリコール 5.0(4)アスコルビン酸 0.5(5)カチオン化ヒドロキシセルロース 0.1(6)キサンタンガム 1.0(7)グルコマンナン 1.0(8)疎水化でんぷん 2.0(9)苛性カリ 0.8(10)ステアリン酸 3.0(11)パルミチン酸 4.0(12)ベヘニン酸 3.0(13)オクタン酸セチル 5.0(14)イソステアリルアルコール 4.0(15)香料 適量[製法]成分(1)〜(7)を80℃にて溶解混合し、これに(8)を加えて均一に分散する。この水相に80℃にて均一に溶解した(10)〜(14)と一部の(1)に溶解した(9)を加え、さらに(15)を加えてホモミキサーで均一分散後、バッチミキサーでホイップしてホイップドO/W型乳化化粧料を製造したのち、約50℃で容器に充填してそのまま冷却した。得られたホイップドクリームは泡安定性が良好で優れた使用性を有していた。
【0061】[実施例5:保湿クリーム]
(1)精製水 残部(2)メチルパラベン 0.1(3)グリセリン 5.0(4)トリメチルグリシン 1.0(5)カチオン化ヒドロキシセルロース 0.5(6)ヒドロキシエチルセルロース 0.5(7)ショ糖ステアリン酸モノエステル 2.0(8)カラギーナン 2.0(9)苛性カリ 0.3(10)ステアリン酸 2.0(11)パルミチン酸 2.0(12)2−オクチルドデカノール 4.0(13)テトラオクタン酸ペンタエリスリチル 4.0(14)流動パラフィン 2.0(15)酸化チタン 4.0(16)香料 適量[製法]成分(1)〜(7)(水相)を80℃にて溶解混合し、これに(15)を加えて均一に分散する。この水相に80℃にて均一に溶解した(10)〜(14)(油相)と、一部の(1)に溶解した(9)を加え、さらに(15)、(16)を加えてホモミキサーで均一分散後、バッチミキサーでホイップしてホイップドO/W型乳化化粧料を製造したのち、80℃にて一部の(1)に溶解した(8)をホイップドクリームに混合し、約50℃で容器に充填してそのまま冷却した。得られたホイップドクリームは泡安定性が良好で優れた使用性を有していた。
【0062】[実施例6:マッサージ洗顔料]
(1)精製水 残部(2)フェノキシエタノール 0.1(3)ジプロプレングリコール 5.0(4)アルブチン 0.5(5)ショ糖モノステアリン酸エステル 0.5(6)ポリオクタニウム 0.1(7)寒天 1.0(8)ナイロン粉末 2.0(9)苛性カリ 0.8(10)ステアリン酸 3.0(11)イソステアリン酸 4.0(12)ベヘニン酸 5.0(13)ワセリン 1.0(14)イソステアリルアルコール 4.0(15)香料 適量[製法]成分(1)〜(7)を80℃にて溶解混合し、これに(8)を加えて均一に分散する。この水相に80℃にて均一に溶解した(10)〜(14)と一部の(1)に溶解した(9)を加え、さらに(15)を加えてホモミキサーで均一分散後、バッチミキサーでホイップしてホイップドO/W型乳化化粧料を製造したのち、約50℃で容器に充填してそのまま冷却した。得られたホイップドクリームは泡安定性が良好で優れた使用性を有していた。
【0063】
[実施例7:マッサージクリーム]
(1)精製水 残部(2)メチルパラベン 0.1(3)1,3−ブチレングリコール 5.0(4)アスコルビン酸 0.5 (5)ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム 0.5(6)グルコマンナン 1.0(7)ケルトロール 1.0(8)アルギン酸ナトリウム 1.0(9)酸化チタン 2.0(10)苛性カリ 0.8 (11)ステアリン酸 3.0(12)ベヘニン酸 4.0(13)ステアリルアルコール 1.0(14)オクタン酸セチル 5.0(15)メントール 0.05(16)香料 適量[製法]成分(1)〜(8)を80℃にて溶解混合し、これに(9)を加えて均一に分散する。この水相に80℃にて均一に溶解した(11)〜(15)と一部の(1)に溶解した(10)を加え、さらに(16)を加えてホモミキサーで均一分散後、バッチミキサーでホイップしてホイップドO/W型乳化化粧料を製造したのち、約50℃で容器に充填してそのまま冷却した。得られたホイップドクリームは泡安定性が良好で優れた使用性を有していた。
【0064】[実施例8:日中用美容液]
(1)精製水 残部(2)メチルパラベン 0.1(3)グリセリン 5.0(4)ヒアルロン酸 0.5(5)ポリアクリレート 0.5(6)ゼラチン 1.0(7)カードラン 1.0(8)酸化亜鉛 2.0(9)苛性カリ 0.8(10)ステアリン酸 3.0(11)ミリスチン酸 1.0(12)ベヘニン酸 2.0(13)パーム油 5.0(14)紫外線吸収剤 1.0(15)香料 適量[製法]成分(1)〜(7)を80℃にて溶解混合し、これに(8)を加えて均一に分散する。この水相に80℃にて均一に溶解した(10)〜(14)と一部の(1)に溶解した(9)を加え、さらに(15)を加えてホモミキサーで均一分散後、バッチミキサーでホイップしてホイップドO/W型乳化化粧料を製造したのち、約50℃で容器に充填してそのまま冷却した。得られたホイップドクリームは泡安定性が良好で優れた使用性を有していた。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、流動性のないゲルを形成する高分子を水相中にゲル形成可能量含むことにより、泡の経時安定性に優れ、使用性の優良なホイップドO/W型乳化化粧料を提供することができる。さらに起泡剤として高級脂肪酸を含み、泡安定化剤としてカチオン型高分子を含むことにより、さらに安定性と使用性に優れたホイップドO/W型乳化化粧料を提供することができる。また、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料は、流動性のないゲルを形成する高分子を含まないO/W型乳化物を泡立て、泡立てた基剤に流動性のないゲルを形成する高分子を混合し、充填することにより、製造することができる。また、本発明のホイップドO/W型乳化化粧料は、流動性のないゲルを形成する高分子を含むO/W型乳化物を泡立て、泡立った状態で充填することによっても製造することができる。
【出願人】 【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社資生堂
【出願日】 平成13年8月30日(2001.8.30)
【代理人】 【識別番号】100092901
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 祐司
【公開番号】 特開2002−145720(P2002−145720A)
【公開日】 平成14年5月22日(2002.5.22)
【出願番号】 特願2001−261781(P2001−261781)