| 【発明の名称】 |
日焼け止め化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】近倉 嘉人
【氏名】八代 洋一
【氏名】宮本 國寛
【氏名】北原 路郎
【氏名】中田 悟
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| 【要約】 |
【課題】日焼け止め効果・美白効果を持ち、安全性の高い化粧料の提供。
【解決手段】フキタンポポ(Tussilago farfafa L.款冬)抽出物と、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、又は桂皮酸系紫外線吸収剤であることを特徴とする紫外線吸収剤、酸化チタン及びその表面処理品であることを特徴とする紫外線散乱剤から選ばれる1種又は2種以上を含有する日焼け止め化粧料。フキタンポポ抽出物の含有量が固形分として0.00001〜5重量%であり、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤から選ばれる1種又は2種以上の含有量が0.01〜15重量%であることを特徴とする美白化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】フキタンポポ(Tussilago farfafa L. 款冬)抽出物と、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤から選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする日焼け止め化粧料。 【請求項2】紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、または桂皮酸系紫外線吸収剤であることを特徴とする請求項1に記載の日焼け止め化粧料。 【請求項3】紫外線散乱剤が、酸化チタンおよびその表面処理品であることを特徴とする請求項1乃至2に記載の日焼け止め化粧料。 【請求項4】フキタンポポ抽出物の含有量が固形分として0.00001〜5重量%であり、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤から選ばれる1種または2種以上の含有量が0.01〜15重量%であることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の美白化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フキタンポポ抽出物と、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤から選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする日焼け止め化粧料に関するものであり、より詳しくは、フキタンポポ抽出物を併用することによって、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤の持つ日焼け止め効果を相乗的に高め、更には皮膚に対する安全性の高い皮膚外用剤に関する。 【0002】 【従来の技術】紫外線はヒトの皮膚に対して、メラニン色素生成、紅斑、水泡、弾力低下等、種々の悪影響を及ぼす。このような紫外線から皮膚を保護するために、日焼け止め化粧料等の皮膚外用剤が開発されてきた。一方、高い紫外線防止効果を求めるために、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤が高濃度で含有されており、その安全性が問題となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決するために、新規な紫外線吸収剤、紫外線散乱剤の開発、安全性が高く紫外線防止効果も高い処方設計が試みられてきた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる実情に鑑み鋭意検討した結果、フキタンポポ抽出物と、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤から選ばれる1種または2種以上を含有することにより、日焼け止め効果を相乗的に高め、安全性の高い日焼け止め化粧料の発明を完成するに至った。 【0005】すなわち、本発明の日焼け止め化粧料は、フキタンポポ抽出物と、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤から選ばれる1種または2種以上を含有するものであり、日焼け止め効果を相乗的に高め、安全性の高い皮膚外用剤である。 【0006】以下、本発明の構成について詳述する。 【0007】本発明で用いるフキタンポポ(Tussilago farfafa L.款冬)は、キク科(Compositae)、カントウ属(Tussilago)の植物であり、ヨーロッパ、北アフリカ、インド、中国等に自生する。 【0008】本発明で用いるフキタンポポは、フキタンポポの全草または花、葉、茎、根、種子から選ばれる1箇所または2箇所以上を、そのまま、または粉砕後、搾取したものである。 【0009】本発明で用いるフキタンポポ抽出物の抽出溶媒は、特に限定されるものではないが、例えば、水、アルコール類(例えば、メタノール、無水エタノール、エタノール等の低級アルコール、またはプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール)、アセトン等のケトン類、エチルエーテル、アセトニトリル、酢酸エチルエステル等のエステル類、キシレン、ベンゼン、クロロホルム等の有機溶媒より選ばれる1種または2種以上を組合わせて使用することができ、また各々の溶媒抽出物が組合わされた状態でも良い。 【0010】抽出方法は特に限定されるものではないが、例えば、常温、常圧下で溶媒の沸点以下であれば良い。抽出後は、濾過またはイオン交換樹脂を用い精製し、更に必要に応じ、抽出物の有する効果に影響のでない範囲で、脱色、脱臭等の処理を加えても良い。脱色、脱臭等の処理手段としては、活性炭カラム等を用いれば良く、抽出物に一般的に適用される通常の手段を任意に選択して行っても良い。抽出物は溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状とすれば良い。 【0011】本発明で用いるフキタンポポ抽出物は、好ましくは、抽出溶媒が水、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールより選ばれる1種または2種以上を組合わせたものであり、例えば市販品として常温で抽出した、30重量%の1,3−ブチレングリコール溶液である「フキタンポポ抽出液」一丸ファルコス社製が挙げられる。 【0012】本発明で用いられるフキタンポポ抽出物の含有量は、特に限定されるものではないが、固形分として0.00001〜5重量%とすることが好ましく、0.00001重量%未満では相乗的な日焼け止め効果、高い安全性を望めない場合があり、5重量%を超えて含有することは可能であるが、日焼け止め効果、安全性の顕著な増加は認められず経済的でない。 【0013】本発明で用いられる紫外線吸収剤は、紫外線吸収能があれば特に限定されるものではないが、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、安息香酸系紫外線吸収剤等が挙げられ、具体的にはメンチルサリシレート、アミルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、フェニルサリシレート、オクチルサリシレート、ベンジルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−4−メトキシシンナメート、イソプロピル−4−メトキシシンナメートイソアミル−4−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−4−メトキシシンナメート、2−エトキシエチル−4−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−4−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2‘−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2‘−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2‘4,4‘−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4‘−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、p−アミノ安息香酸、グリセリル−p−アミノ安息香酸、エチルジヒドロキシプロピル−p−アミノ安息香酸、N−ジメチル−p−アミノ安息香酸エチル、N−ジメチル−p−アミノ安息香酸ブチル、N−ジメチル−p−アミノ安息香酸アミル、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、その他、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、4−メトキシ−4‘−t−ブチルジベンゾイルメタン、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート、2,2‘−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール等が挙げられる。 【0014】本発明で用いられる紫外線散乱剤は、具体的には酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化ジルコニウム等の金属酸化物が挙げられ、微粒子状、顔料級等のいずれでも、またいかなる形状でも良く、シリコーン、フッ素、脂肪酸、アルギン酸、シリカ、シラン処理等の表面処理を行っても良い。 【0015】本発明で用いられる紫外線吸収剤、紫外線散乱剤は、上記成分より選ばれるものであるが、好ましくはベンゾフェノン系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、酸化チタンおよびその表面処理品であり、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤である2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、桂皮酸系紫外線吸収剤である2−エチルヘキシル−4−メトキシシンナメート、酸化チタンおよびその表面処理品である微粒子酸化チタンが挙げられる。 【0016】これらの紫外線吸収剤、紫外線散乱剤は、紫外線防止の向上あるいは製剤の安定性を確保するために1種または2種以上を含有することができ、含有量は、特に限定されるものではないが、0.01〜15重量%とすることが好ましく、0.01重量%未満では紫外線防止効果を望めない場合があり、15重量%を超えて含有することは可能であるが、安全性に問題を生じやすく、紫外線防止効果の顕著な増加は認められず経済的でない。 【0017】本発明の日焼け止め化粧料は上記必須成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分、例えば油性成分、乳化剤、保湿剤、増粘剤、薬効成分、防腐剤、顔料、粉体、pH調整剤、抗酸化剤、香料等を適宜配合することができる。 【0018】具体的には油性成分としては、例えば流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、ホホバ油、ミツロウ、カルナウバロウ、ラノリン、オリーブ油、ヤシ油、高級アルコール、脂肪酸、高級アルコールと脂肪酸のエステル、シリコーン油等が挙げられる。乳化剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ステアロイル乳酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤、大豆リン脂質等の両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤が挙げられる。保湿剤としては、例えばグリセリン、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどが挙げられる。増粘剤としては、例えばカルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、ベントナイト等の粘土鉱物等が挙げられる。薬効成分としては、例えば各種ビタミンおよびその誘導体、アラントイン、グリチルリチン酸およびその誘導体、各種動植物抽出物等が挙げられる。 【0019】本発明の日焼け止め化粧料は公知の方法により製造することができ、一般の皮膚化粧料に限定されるものではなく、医薬部外品、外用医薬品等を含むものであり、その剤型は目的に応じて任意に選択でき、クリーム状、乳液状、液状、ゲル状、軟膏状、パック状、スティック状、パウダー状等の形態とすることができる。 【0020】 【発明の効果】本発明の日焼け止め化粧料は、フキタンポポ抽出物と、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤を1種または2種以上を含有することを特徴とする皮膚外用剤に関するもので、従来より一般に用いられている日焼け止め化粧料に比べ、著しく日焼け止め効果に優れ、更には安全性の高い皮膚外用剤である。 【0021】表1の比較例1〜5、実施例1〜3、表2の実施例4〜15に示す試料を調製し透過率の測定、ヒト一次刺激性試験を行った。その結果を表1、2に示す。配合量は重量%である。実施例に先立ち、本発明で用いた試料の製造方法、透過率の測定方法、安全性の試験方法を説明する。 【0022】(試料の製造方法)表1〜3に示す各々の実施例および比較例の成分を75℃にて溶解混合し、同条件下でホモジナイザーによるせん断力を利用し乳化する。その後、撹拌を続けながら室温まで冷却し各試料を得た。 【0023】(透過率の測定方法)表1、2に示す試料の1.0重量%水溶液を作製し、石英ガラス板に0.1mmの厚さでサンドイッチ状に挟み測定した。測定は、分光光度計にて波長360nm(紫外線A波)、310nm(紫外線B波)の透過率を測定し、その平均値を平均透過率とした。紫外線防止率は、平均透過率より式1にて求めた。 【0024】 紫外線防止率(%)=(1−平均透過率)×100 ・・・・・ 式1【0025】(安全性の試験方法)安全性試験として、ヒト20人に対しパッチテストを実施した。表1、2に示す試料の10重量%水溶液を作製し、貼付材としてフィンチャンバー(EPITEST社製)を用い24時間貼付した。剥離1時間後の紅斑を認めた人数を数えた。 【0026】 【表1】
【0027】 【表2】
【0028】以上説明したように、本発明によれば、フキタンポポ抽出物と、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤から選ばれる1種または2種以上を含有することにより、著しく日焼け止め効果が高く、さらに皮膚に対する安全性の高い皮膚外用剤を提供することが可能となる。 【0029】 【実施例】以下に本発明を、詳細に説明するため実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。 【0030】 実施例16 日焼け止め保湿クリーム A スクワラン 10.0重量% 吸着精製ラノリン 4.5 ワセリン 4.5 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 3.0 ステアリルアルコール 3.0 POE(20)モノステアリン酸ソルビタン 2.2 POE(20)セチルエーテル 2.0 香料 適量 B フキタンポポ抽出物(※1) 10.0 ポリエチレングリコール 8.0 防腐剤 適量 pH調整剤 適量 精製水 残余【0031】Aの油相部の原料およびBの水相部の原料をそれぞれ75℃に加熱し完全溶解した後、油相部を水相部へ混合し乳化、室温まで冷却する。得られたクリームは、日焼け止め効果、安全性の高い良好な乳化物であった。 【0032】 実施例17 日焼け止め美白乳液 A ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 7.0重量% イソノナン酸イソノニル 7.0 2−エチルヘキシル−4−メトキシシンナメート 7.0 微粒子酸化チタン 6.0 POE(20)オレイン酸グリセリル 2.0 香料 適量 B 1,3−ブチレングリコール 5.0 水溶性プラセンタエキス 5.0 フキタンポポ抽出物(常温抽出、固形分2%) 1.0 カルボキシビニルポリマー 0.1 AMPD 0.05 防腐剤 適量 精製水 残余【0033】Aの油相部の原料およびBの水相部の原料をそれぞれ75℃に加熱し完全溶解した後、油相部を水相部へ混合しホモジナイザーを用い乳化、室温まで冷却する。得られた乳液は、日焼け止め効果と美白効果を兼ねた乳化物であり、安全性も高いものであった。また、使用感はさっぱりし、べたつきの無いものであった。 【0034】 実施例18 日焼け止めボディ化粧水 エタノール 10.0重量% フキタンポポ抽出物(エタノール抽出、固形分1%)5.0 パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル 5.0 ジプロピレングリコール 5.0 POE(9)ラウリルエーテル 0.5 l−メントール 0.1 香料 適量 防腐剤 適量 pH調整剤 適量 精製水 残余【0035】室温にて全成分を混合、完全溶解する。得られた化粧水は日焼け止め効果が高く、安全性に優れたものであった。また、使用感はさっぱりし、べたつきの無い使い心地良いものであった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000249908 【氏名又は名称】有限会社野々川商事
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| 【出願日】 |
平成12年11月6日(2000.11.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−145716(P2002−145716A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月22日(2002.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−337060(P2000−337060) |
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