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【発明の名称】 入浴剤
【発明者】 【氏名】五味 正

【氏名】渋井 弘幸

【氏名】西塚 亜矢子

【氏名】小林 弘幸

【氏名】佐藤 敬子

【要約】 【課題】爽快感を有する入浴剤の提供。

【解決手段】メントールのグリセリン縮合物を含有する入浴剤。更にこれに植物エキス及び/又は電解質、低泡性界面活性剤、保湿剤を配合した入浴剤。メントールグリセリン縮合物は、下記式(1)の3−〔〔5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル〕オキシ〕−1,2−プロパンジオールを用いることが望ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 メントールのグリセリン縮合物を含有することを特徴とする入浴剤。
【請求項2】 植物エキス及び/又は電解質を含有する請求項1記載の入浴剤。
【請求項3】 低泡性界面活性剤を含有する請求項1又は2記載の入浴剤。
【請求項4】 さらに保湿剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の入浴剤。
【請求項5】 メントールのグリセリン縮合物が、3-[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ]-1,2-プロパンジオールである請求項1〜4のいずれか1項記載の入浴剤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、爽快感に優れた入浴剤に関するものである。
【従来の技術】これまでに入浴剤として、種々の効能・効果を有するものが販売されている。例えば、天然の温泉の成分を分析して、それに近い成分を配合して家庭で温泉に入るのと同様の楽しみと効果を味わえる点を訴求したもの、疲れや肩こりに対して有効な成分を配合してこれらの効果を訴求したもの、鮮やかな色調を付与して視覚に訴えたもの、ヒノキなどの天然木の香りの香料を配合してヒノキ風呂や森林浴の効果などを訴求したものなど、多士多彩のものである。しかしながら、入浴を一層楽しむために、これまでにない効果を有する入浴剤に対する強い要望が依然として存在している。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、爽快感を有する入浴剤を提供することを目的とする。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明は、入浴剤にメントールのグリセリン縮合物を添加すると、上記課題を効率的に解決できるとの知見に基づいてなされたのである。すなわち、本発明は、メントールのグリセリン縮合物を含有することを特徴とする入浴剤を提供する。
【0003】
【発明の実施の形態】本発明で入浴剤の有効成分として用いるメントールのグリセリン縮合物としては、グリセリンのヒドロキシル基とメントールのヒドロキシル基とが脱水縮合してなるモノ縮合体、ジ縮合体などのポリ縮合体があげられるが、モノ縮合体である3-[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ]-1,2-プロパンジオールを用いるのが好ましい。この化合物は、CAS No87016-04-9の番号が付された化合物であり、下記の構造式を有する。
【0004】
【化1】

【0005】本発明の入浴剤におけるメントールのグリセリン縮合物の量は任意であるが、0.01〜80質量%(以下、%と略称する)であるのが好ましく、より好ましくは、1〜20%である。本発明の入浴剤には、さらに、各種植物エキス及び/又は電解質を含有させることができる。例えば、植物エキスとしては、シソエキス、コムギ胚芽エキス、米発酵エキスなどの1種又は2種以上の混合物があげられる。本発明の入浴剤における植物エキスの量は0.01〜50%であるのが好ましく、より好ましくは、0.1〜30%である。又、各種電解質としては、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ホウ砂、食塩、塩化カリウム、クエン酸−1ナトリウム、クエン酸−2ナトリウム、炭酸水素カリウム、硫酸カリウムなどの1種又は2種以上の混合物があげられる。本発明の入浴剤における電解質の量は1〜90%であるのが好ましく、より好ましくは、10〜60%である。
【0006】さらに、本発明の入浴剤に、低泡性界面活性剤を含有させるのが好ましい。特に、低泡性界面活性剤を用いると、メントールのグリセリン縮合物の爽快感が一層引き立った入浴剤を得ることができる。低泡性界面活性剤としては、非イオン界面活性剤が好ましく、特にスパンやツイーンなどのソルビタン脂肪酸エステルやそのエチレンオキシド付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテルやポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルなどのポリオキシエチレン付加型の非イオン界面活性剤が好ましい。本発明の入浴剤における低泡性界面活性剤の量は0.01〜30%であるのが好ましく、より好ましくは、0.1〜10%である。本発明の入浴剤はさらに、保湿剤を含有するのが好ましい。保湿剤としては、グリセリン、グリチルリチン酸塩やヒアルロン酸塩などの1種又は2種以上の混合物があげられる。本発明の入浴剤における保湿剤の量は0.01〜20%であるのが好ましく、より好ましくは、0.1〜10%である。さらに、本発明の入浴剤には、香料、色素、防腐剤などを含有させることができる。また、本発明の入浴剤を、お湯に入れた時に、お湯が乳濁するようにするためには、酸化チタンなどの無機系濁り剤、または流動パラフィン乳化物や特願平2000-103751号明細書に記載の平均粒径が0.05〜1μであるスチレン系ポリマーエマルション、スチレン系―α,βエチレン性不飽和カルボン酸系共重合体エマルション及びα,β−エチレン性不飽和カルボン酸系ポリマーエマルションからなる群から選ばれる一種または二種以上を含有する有機系濁り剤を含有させることができる。濁り剤を用いる場合には、固形分として5〜60%含有させることができる。
【0007】本発明の入浴剤は、粉状、顆粒状、タブレット状などの固形状や液状などの形態とすることができる。本発明の入浴剤は、お湯中に、メントールのグリセリン縮合物が0.00001〜1%となるように溶かすのが好ましく、より好ましくは0.0001〜0.01%となるようにするのがよい。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、浴槽の湯に添加して、爽快感に優れたお風呂を楽しむことができる。特に、夏場に、本発明の入浴剤をぬるめのお湯にいれ、これに入浴すると汗によるベタツキ感を払拭することができるので好ましい。さらに、メントールには独特の臭気があるが、本発明ではメントール臭がなく、無臭で、又は各人の好む香料を使用して爽快感を得ることができる。次に実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0009】
【実施例】実施例1攪拌機付きの配合槽に、化合物A(3-[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ]-1,2-プロパンジオール)3%、低泡性界面活性剤(ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート)3%、グリセリン10%、流動パラフィン乳化物30%、シソエキス5.0%、グリチルリチン酸ジカリウム0.1%、香料(ブーケ臭)1.5%、色素(青色1号)0.005%、防腐防カビ剤(メチルパラベン)0.1%、水 残部の順に加え、均一になるまで攪拌して、液状入浴剤を調製した。尚、流動パラフィン乳化物として、ソルビタンモノステアレート 10%、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 10%、流動パラフィン 50%及び水 30%の乳化物を用いた。
【0010】実施例2攪拌機付きのブレンダーに、化合物A(実施例1で用いたのと同じ)5.0%、低泡性界面活性剤(ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート)10.0%、酸化チタン10%、硫酸ナトリウム60%、ホウ砂14.895%、色素(青色1号)0.005%、防腐防カビ剤(メチルパラベン)0.1%の順に加え、均一になるまで攪拌して、無臭の顆粒状入浴剤を調製した。
【0011】実施例3攪拌機付きのブレンダーに、化合物A(実施例1で用いたのと同じ)20.0%、低泡性界面活性剤(ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート)10.0%、グリチルリチン酸ジカリウム0.1%、硫酸ナトリウム16.895%、香料(ブーケ臭)2.0%、色素(青色1号)0.005%、デンプン20%、防腐防カビ剤(メチルパラベン)0.1%、炭酸水素ナトリウム30.0%の順に加え、均一になるまで混合し、次で打錠機でタブレット型の入浴剤を調製した。実施例1〜3の入浴剤をお湯に4000倍にうすめて溶かして評価したところ、実施例1及び3の入浴剤は、入浴中及び入浴後、皮膚に爽快感と清涼感とが得られるとともに、各自の好む香料を使用することができた。これに対して、実施例2の入浴剤は、無臭であるが、入浴中及び入浴後、皮膚に爽快感と清涼感とが得られた。
【出願人】 【識別番号】000115027
【氏名又は名称】ユーホーケミカル株式会社
【出願日】 平成12年7月26日(2000.7.26)
【代理人】 【識別番号】100059959
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 稔 (外9名)
【公開番号】 特開2002−37725(P2002−37725A)
【公開日】 平成14年2月6日(2002.2.6)
【出願番号】 特願2000−224876(P2000−224876)