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【発明の名称】 ヘアリンス組成物
【発明者】 【氏名】原 匡

【氏名】白崎 斉美

【要約】 【課題】髪質によらず使用時の指通りおよび乾燥後の櫛通りが良好であり、柔軟性に優れるばかりでなく髪に適度なこし、艶を付与するとともにセット性を良好にし、さらに経時安定性の良好なヘアリンス組成物を提供する。

【解決手段】a.特定の第4級アンモニウム塩もしくはアミン塩0.1〜25重量%、b.シリコーンペンダントを有するポリオキシアルキレンエーテル化合物0.1〜15重量%を含有するヘアリンス組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 a.式(1)で示される第4級アンモニウム塩もしくはアミン塩0.1〜25重量%、b.式(2)および式(4)で示される化合物を反応させることにより得られるポリオキシアルキレンエーテル化合物0.1〜15重量%を含有するヘアリンス組成物。
【化1】

(式中、R1COは炭素数8〜24のアシル基、そのうち二重結合を有する割合が20〜95重量%、かつ二重結合中のトランス異性体の割合が30〜70モル%である。Yは炭素数2〜3のポリオキシアルキレン基、R2はR1COY、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、水素原子またはベンジル基である。R3は炭素数1〜3のアルキル基またはベンジル基であり、Xはハロゲン原子または炭素数1〜2のアルキル硫酸基である。)
Z{O(AO)h(DO)i4k (2)
(式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基、R4は水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基または炭素数8〜24のアシル基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、DOは式(3)で示される基である。AOおよびDOは、ブロック状でもランダム状に付加していてもよい。hは1〜75、iは1〜3、kは2〜8、h×kは5〜150、i×kは2〜8である。)
【化2】

(式中、R5は炭素数3〜4のアルケニル基である。)
【化3】

(式中、R6、R7、R8およびR9は水素原子、メチル基、フェニル基であり、いずれか1つは水素原子である。uおよびwはそれぞれくり返し単位数であり、uとwの合計は2〜800である。)
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘアリンス組成物に関し、さらに詳しくは髪質によらず使用時の指通りおよび乾燥後の櫛通りが良好であり、柔軟性に優れるばかりでなく髪に適度なこし、艶を付与するとともにセット性を良好にし、さらに経時安定性の良好なヘアリンス組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からヘアリンスやヘアトリ−トメント等においては毛髪に対するコンディショニング性(使用時の指通り、なめらかさ、柔軟性、しっとり感、乾燥後の髪のつやおよび櫛通り)を付与するためにアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド等のカチオン性界面活性剤が使用されてきた(特開昭56−169610号公報および特開昭56−169616号公報)。更に疎水基にアルケニル基中の不飽和結合中にトランス異性体を含有するカチオン性界面活性剤が使用されている(特開平1−93514号公報)。しかし、このトランス異性体を含有するカチオン性界面活性剤のみでは、毛髪に対して柔軟性としっとり感を付与できるが、髪の仕上り感が重くなってしまうという問題があった。また、疎水基に特徴のある構造をもつステアロイルコリンクロリド、タロイルコリンクロリド等に代表されるN−アシルオキシ−2−エチル、N,N−ジヒドロキシ−2−エチル、N−メチルアンモニウムクロリド等のモノエステル型カチオン性界面活性剤も使用されている(特開昭57−109709号公報)。しかし、モノエステル型カチオン性界面活性剤に代表されるカチオン性界面活性剤では柔軟性が出すぎて柔らかい髪質は逆に猫毛になり、髪にこしがなくなってしまうという問題があった。一方、近年では特に髪の仕上がり感を軽くすることが好まれており、ジメチルポリシロキサン、エ−テル変性ジメチルポリシロキサン等の各種シリコ−ン誘導体が使用されている(特開平07−258043号公報)が、これらのシリコ−ン誘導体は一般的に水不溶性であることからヘアーリンス組成物の経時安定性に悪影響を与えるだけでなく、さらに帯電防止効果が弱く髪の毛がまとまり難くなるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解決し、髪質によらず使用時の指通りおよび乾燥後の櫛通りが良好であり、柔軟性に優れるばかりでなく髪に適度なこし、艶を付与するとともにセット性を良好にし、さらに経時安定性の良好なヘアリンス組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、a.式(1)で示される第4級アンモニウム塩もしくはアミン塩0.1〜25重量%、b.式(2)および式(4)で示される化合物を反応させることにより得られるポリオキシアルキレンエーテル化合物0.1〜15重量%を含有するヘアリンス組成物である。
【0005】
【化4】

【0006】(式中、R1COは炭素数8〜24のアシル基、そのうち二重結合を有する割合が20〜95重量%、かつ二重結合中のトランス異性体の割合が30〜70モル%である。Yは炭素数2〜3のポリオキシアルキレン基、R2はR1COY、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、水素原子またはベンジル基である。R3は炭素数1〜3のアルキル基またはベンジル基、Xはハロゲン原子または炭素数1〜2のアルキル硫酸基である。)
Z{O(AO)h(DO)i4k (2)
(式中、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基、R4は水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基または炭素数8〜24のアシル基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、DOは式(3)で示される基である。AOおよびDOは、ブロック状でもランダム状に付加していてもよい。hは1〜75、iは1〜3、kは2〜8、h×kは5〜150、i×kは2〜8である。)
【0007】
【化5】

【0008】(式中、R5は炭素数3〜4のアルケニル基である。)
【0009】
【化6】

【0010】(式中、R6、R7、R8およびR9は水素原子、メチル基、フェニル基であり、いずれか1つは水素原子である。uおよびwはそれぞれくり返し単位数であり、uとwの合計は2〜800である。)
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いる式(1)で示される第4級アンモニウム塩もしくはアミン塩のR1COは炭素数8〜24のアシル基であり、そのうち二重結合を有するアシル基の割合は20〜95重量%であり、かつ二重結合中のトランス異性体の割合は30〜70モル%である。
【0012】炭素数8〜24のアシル基としては、カプロレイン酸、リンデル酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、エライジン酸、エイコセン酸、エルシン酸、セラコレン酸、オレオステアリン酸等の不飽和脂肪酸由来のアシル基を主に含み、さらにカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸などの飽和脂肪酸由来のアシル基を含む。また牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、パ−ム油脂肪酸、硬化パ−ム油脂肪酸、パ−ム核油脂肪酸、硬化パ−ム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、硬化大豆油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、硬化ヒマワリ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、硬化綿実油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、硬化サフラワー油脂肪酸、菜種油脂肪酸、硬化菜種油脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、硬化トウモロコシ油脂肪酸、ゴマ油脂肪酸、硬化ゴマ油脂肪酸等の油脂脂肪酸由来のアシル基に前述の不飽和脂肪酸由来のアシル基を含めてもよい。また必要に応じオレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸などのアシル基を加熱などにより化学変性を行いトランス体の割合を増やして用いてもよい。またこれらのアシル基をもつ化合物を1種または2種以上使用してもよい。R1COの炭素数が8より小さいと使用時の指通りおよび乾燥後の櫛通りが悪くなり、炭素数が24より大きい原料は入手困難である。
【0013】R1COのうち二重結合を有するアシル基の割合は20〜95重量%であり、好ましくは30〜85重量%である。二重結合の割合が20重量%未満では使用時の指通りおよび乾燥後の髪の櫛通りが不足し、95重量%より多い化合物は二重結合部による酸化反応が起こりやすくなり、ヘアーリンス組成物の経時安定性が悪くなる。さらに二重結合中のトランス異性体の割合は30〜70モル%であり、好ましくは40〜60モル%である。30モル%未満では乾燥後の髪の柔軟性が不足し、70モル%より多い場合は油性が強くなりすぎてしまい、ヘアーリンス組成物の経時安定性が悪くなる。
【0014】Yは炭素数2〜3のポリオキシアルキレン基を示し、好ましくはオキシエチレン基1〜4モル付加体、オキシプロピレン基1〜4モル付加体である。より好ましくはオキシエチレン基1モル付加体である。
【0015】R2はR1COY、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、水素原子またはベンジル基を示す。炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等が挙げられ、ヒドロキシアルキル基としてはヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシイソプロピル基等が挙げられる。R2として、好ましくはR1COY、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基またはヒドロキシイソプロピル基である。
【0016】R3は炭素数1〜3のアルキル基またはベンジル基を示し、炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等が挙げられる。R3として好ましくはメチル基またはエチル基である。
【0017】Xはハロゲン原子または炭素数1〜2のアルキル硫酸基を示す。ハロゲン原子としてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。また、炭素数1〜2のアルキル硫酸基としてはメチル硫酸基、エチル硫酸基が挙げられる。Xとして好ましくは塩素またはメチル硫酸基である。
【0018】式(1)で示される第4級アンモニウム塩もしくはアミン塩は公知の方法で製造することができる。好ましくはアルカノールアミンの脂肪酸エステルを塩化メチルまたはジメチル硫酸とともに反応することによって得られる。
【0019】a.成分は組成物全量中に0.1〜25重量%であり、好ましくは0.3〜20重量%、さらに好ましくは0.7〜15重量%である。0.1重量%未満では使用時の指通りおよび乾燥後の櫛通りが悪くなるばかりでなく、髪の柔軟性、こしや艶を与えることができない。また25重量%を超えると経時安定性が悪くなる。
【0020】本発明に用いる式(2)で示される化合物において、Zは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基である。2〜8個の水酸基を有する化合物としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ジブチレングリコール、テトラメチレングリコール、ジテトラメチレングリコール、ドデシレングリコール、オクタデシレングリコール、ネオペンチルグリコール、スチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−ペンタントリオール、エリスリトール、ペンタエリスルトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、ソルバイド、ソルビトール−グリセリン縮合物、アドニトール、アラビトール、キシリトール、マンニトールなどの多価アルコール;カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、フロログルシンなどの多価フェノール;キシロース、アラビノース、リボース、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、ソルボース、セロビオース、マルトース、イソマルトース、トレハロース、シュクロース等の糖類;さらにこれらの化合物が持つ水酸基の一部をエステル化またはエーテル化した化合物等が挙げられる。好ましくはエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールまたはグリセリンである。
【0021】R4は水素原子、炭素数1〜24の炭化水素基または炭素数8〜24のアシル基を示し、好ましくは炭素数1〜22のアルキル基である。炭素数1〜24の炭化水素基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イソオクタデシル基、ノナデシル基、エイコシル基、ドコシル基、テトラコシル基等の脂肪族飽和炭化水素基、オレイル基等の脂肪族不飽和炭化水素基、シクロヘキシル基等の脂環式炭化水素基、ベンジル基、クレジル基、ブチルフェニル基、ジブチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、ドデシルフェニル基等の芳香族炭化水素基等が挙げられる。これらを1種または2種以上使用することができる。
【0022】炭素数8〜24のアシル基としてはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸などの飽和脂肪酸由来のアシル基、カプロレイン酸、リンデル酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、エイコセン酸、エルシン酸、セラコレン酸、オレオステアリン酸などの不飽和脂肪酸由来のアシル基が挙げられる。また牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、パ−ム油脂肪酸、硬化パ−ム油脂肪酸、パ−ム核油脂肪酸、硬化パ−ム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、硬化大豆油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、硬化ヒマワリ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、硬化綿実油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、硬化サフラワー油脂肪酸、菜種油脂肪酸、硬化菜種油脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、硬化トウモロコシ油脂肪酸、ゴマ油脂肪酸、硬化ゴマ油脂肪酸等の油脂脂肪酸由来のアシル基に前述の不飽和脂肪酸由来のアシル基を用いてもよい。またこれらの1種または2種以上を使用することができる。好ましくは炭素数8〜22のアシル基である。
【0023】AOは炭素数2〜4の1種または2種以上のオキシアルキレン基を示し、好ましくはオキシエチレン基、オキシプロピレン基またはオキシブチレン基である。これらはいずれも各エポキシ化合物を付加して得られる。2種以上用いる場合には、ブロック状に付加していても、ランダム状に付加していても良い。好ましくはランダム状付加体である。
【0024】DOは式(3)で示される1種または2種以上の基であり、R5は炭素数3〜4のアルケニル基であり、アリル基またはメタリル基が挙げられる。DOを2種以上用いる場合には、ブロック状に付加していても、ランダム状に付加していても良い。DOはグリシドールをAOとともに混合付加した後得られた化合物の末端の水酸基をアルケニルエーテル化するか、アリル基の場合、アリルグリシジルエーテルをAOとともに混合付加して得ても良い。
【0025】hは炭素数2〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜75、好ましくは5〜50である。iは式(3)で示される基の平均付加モル数で1〜3であり、好ましくは1である。kは2〜8であり、好ましくは2〜6である。8より大きくなるとべたつきの原因となる。h×kは5〜150であり、好ましくは10〜100である。150より値が大きくなるとやはりb.化合物として粘度が高くなりすぎ製造困難となる。5未満ではセット性が不十分となり、その結果、指通り、櫛通りが悪くなる。i×kは2〜8であり、好ましくは2〜6である。8より大きくなると、粘度が高くなりすぎて、柔軟性が失われる。
【0026】式(4)においてR6、R7、R8およびR9は水素原子、メチル基またはフェニル基であり、いずれか1つは水素原子である。好ましくはR7が水素原子で、他はメチル基である。uおよびwはくり返し単位数であり、uとwの合計は2〜800であり、好ましくは10〜500である。合計が800より大きくなると、化合物の粘度が高くなりすぎて、式(2)で示される化合物との反応が困難となる。
【0027】式(2)と式(4)で示される化合物を反応させる方法は、塩化白金を触媒としてアルケニル基にシリコーン骨格中の水酸基を反応させる方法でよい。
【0028】b.成分である式(2)および式(4)で示される化合物を反応させることにより得られるポリオキシアルキレンエーテル化合物は組成物全量中に0.1〜15重量%であり、好ましくは0.2〜12重量%、さらに好ましくは0.5〜9重量%である。0.1%重量未満ではセット性が不足であり、15重量%を超えると経時安定性が悪くなる。
【0029】本発明のヘアリンス組成物には通常ヘアリンスで使われるアルコール等の可溶化成分、水溶性カチオン性高分子等を添加することができる。可溶化成分であるアルコ−ルとしては例えば、オクチルアルコ−ルデシルアルコ−ルドデシルアルコ−ルテトラデシルアルコ−ルヘキサデシルアルコール、オクタデシルアルコ−ル、オクタデセニルアルコ−ル、ドコシルアルコ−ル等が挙げられる。カチオン性高分子としては例えば、ポリエチレンイミン、テトラエチルペンタミンとエピクロルヒドリンの水溶性カチオン性高分子、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン、ジアリル4級アンモニウム塩またはジアリル4級アンモニウム塩とアクリルアミドの共重合物、ポリグリコールとポリアミン縮合物、メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム塩またはメタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム塩とポリビニルピロリドンの共重合物、その他カチオン性ビニル重合体が挙げられる。具体的な商品名としてはポリマーIR(UCC社製)、マーコート100、マーコート550(ケーアイケミカル社製)がある。
【0030】本発明のヘアリンス組成物においては、通常使用される成分や添加剤を配合することが可能である。すなわち、高級脂肪酸モノグリセリド、ポリオキシエチレンモノステアレ−ト、アルキルアミンオキシド等のノニオン性界面活性剤、パルミチン酸イソプロピル、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、ホホバ油、オリ−ブ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、レシチン、ポリエチレングリコ−ルの脂肪酸エステル等の油性成分、グリセリン、エチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル等の保湿剤、ココイルアミドプロピルベタイン等の両性界面活性剤、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド誘導体、第四級窒素含有セルロースエーテル誘導体、第四級窒素含有グァーガム誘導体、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、カルボキシビニルポリマ−等の水溶性ポリマ−、加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲン誘導体、加水分解ケラチン、加水分解ケラチン誘導体、加水分解シルク、加水分解シルク誘導体、加水分解コンキオリン、加水分解コンキオリン誘導体、加水分解カゼイン、加水分解カゼイン誘導体、大豆蛋白加水分解物、加水分解小麦等に代表される蛋白質誘導体、殺菌剤、キレ−ト剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、動植物由来の天然エキス、色素、香料等を含むことができる。
【0031】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
【0032】製造例1攪拌装置、圧力計、温度計および窒素吹き込み管のついたオートクレーブ反応装置に、メタノール160gおよび水酸化カリウム10gを加え、窒素で置換の後、加温し100℃であらかじめ計量したアリルグリシジルエーテル627g、エチレンオキシド2,222gおよびプロピレンオキシド325.4gを滴下層より8時間かけて圧入した。その後1時間反応を続けた後、塩酸にて中和し、95〜105℃、0.004MPa以下で3時間脱水処理を行った。その後75〜85℃に降温しキョーワード#300およびキョーワード#700(協和化学(株)製品)を添加し、同温度で0.004MPa、1時間処理をした後、濾過を行い中間化合物を得た。得られた中間化合物を分析したところ不飽和度1.49ミリ当量/g、水酸基価89.1mgKOH/gであった。攪拌装置、還流管、温度計および窒素吹き込み管のついた4つ口フラスコに、中間化合物31.48gおよびトルエン70g塩化白金酸(H2PtCl6・6H2O)の2%2−プロパノール溶液0.35gを仕込み、その後70〜90℃に昇温してシリリジン基片末端ポリジメチルシロキサン267.3gを同温度で2時間かけて滴下し、更に3時間反応させた。反応終了は混合物のIRスペクトルを測定しSi−H吸収(2150cm-1)が消失したことを確認した。その後、110〜120℃に昇温して同温度で0.004MPa、3時間かけて溶剤を除去し化合物b−1を得た。得られた化合物を分析したところ水酸基価12.3mgKOH/gであった。
【0033】製造例2〜10製造例1と同様の方法で反応を行い、化合物b−2〜b−10を作製した。詳細を表4に示す。a成分である第4級アンモニウム塩およびアミン塩を表2〜3に示す。原料である脂肪酸の組成を表1に示す。
【0034】
【表1】

【0035】1)Ca:bはa:炭素数、b:不飽和結合数を示す。各脂肪酸中のアルキル組成は、ガスクロマトグラフィー(GC−14B:(株)島津製作所製)を用いて測定を行った。
2)NAA−173K(日本油脂(株)製)
3)13C−NMRスペクトル中の27ppm(Cis体)、32.5ppm(Trans体)のピークから算出した。
【0036】
【表2】

【0037】1)化合物8のR1COYは2個のうち1個はCH3である。
【0038】
【表3】

【0039】
【表4】

【0040】1)EO:オキシエチレン基、PO:オキシプロピレン基、/:はランダム状付加を示す。
実施例1〜11および比較例1〜10【0041】ヘアリンスおよびヘアトリートメントを表6〜7に示した配合例のもと調整し、下記の方法により評価を行なった。ただし、表5に示す10成分を共通添加成分として使用した。結果を表6〜7に示す。
【0042】
【表5】

【0043】
【表6】

【0044】1)UCC社製2)ブロモイスWK−Q 成和化成株式会社製【0045】
【表7】

【0046】1)UCC社製2)ブロモイスWK−Q 成和化成株式会社製【0047】(1)使用時の指通り20名の女性をパネラーとし、シャンプーで洗髪後に表6〜7に示す組成を持つ試料5gを塗布し、すすいだ時の指通りについて下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値2.0点以上を使用時の指通りの良好な組成物と評価した。
3点:指通りがスムースで髪が引っかからないと感じた場合。
2点:指通りがスムースであると感じた場合。
1点:髪が指に引っかかると感じた場合。
0点:指通りが非常に悪いと感じた場合。
【0048】(2)乾燥後の櫛通り20名の女性をパネラーとし、シャンプーで洗髪後に、表6〜7に示す試料5gを用いて処理し、すすぎ乾燥した後の櫛通りについて下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値2.0点以上を乾燥後の櫛通りの良好な組成物であると評価した。
3点:髪にきしみ感がなく、櫛通りがスムースであると感じた場合。
2点:髪にきしみ感が感じられない場合。
1点:髪がやや櫛に引っかかると感じた場合。
0点:櫛通りが非常に悪いと感じた場合。
【0049】(3)乾燥後の髪の柔軟性20名の女性をパネラーとし、シャンプーで洗髪後に表6〜7に示す試料5gを用いて処理し、すすぎ乾燥した後の髪の柔軟性について下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を乾燥後の髪に柔軟性のある組成物であると評価した。
2点:髪に柔軟性があり、なめらかであると感じた場合。
1点:髪にやや柔軟性があると感じた場合。
0点:髪に柔軟性がないと感じた場合。
【0050】(4)乾燥後の髪のこし20名の女性をパネラーとし、シャンプーで洗髪後に表6〜7に示す試料5gを用いて処理し、すすぎ乾燥した後の髪のこしについて下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を乾燥後の髪にこしのある組成物であると評価した。
2点:髪のこしに優れていると感じた場合。
1点:髪のこしがややあると感じた場合。
0点:髪のこしがないと感じた場合。
【0051】(5)乾燥後の髪の仕上がり感20名の女性をパネラーとし、シャンプーで洗髪後に表6〜7に示す試料5gを用いて処理し、すすぎ乾燥した後の髪の仕上がり感について下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値2.0点以上を乾燥後の髪に仕上がり感のある組成物であると評価した。
3点:髪が軽い仕上がり感になると感じた場合。
2点:髪がやや軽い仕上がり感になると感じた場合。
1点:髪の仕上がりが軽いとも重いとも感じられない場合0点:髪が重い仕上がり感になると感じた場合。
【0052】(6)経時安定性試料を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃および45℃で1ヶ月保存し、その外観を観察して、下に示す3段階で評価した。
○:安定性良好(外観の変化がない。)
△:安定性やや不良(若干凝固もしくは分離する。または若干着色を生じる。)
×:安定性不良(凝固状態もしくは分離する。または着色が著しい。)
【0053】実施例1〜11より、本発明の成分を用いたヘアリンス組成物はいずれも髪質によらず、使用時の指通りおよび乾燥後の櫛通りが良好であり、柔軟性に優れ、なめらかであるとともに髪に適度な仕上がり感を与え、経時安定性も優れていた。
【0054】一方、比較例1〜10では十分な性能が得られていない。比較例1ではエステル(R1COY)が本発明の範囲より少なく乾燥後の髪のこしが不足している。比較例2では二重結合の割合が本発明の範囲より少なく使用時の指通り、乾燥後の櫛通り、さらには乾燥後の髪の柔軟性が不足している。比較例3では、トランス異性体の割合が本発明の範囲より少なく乾燥後の髪の柔軟性、さらには乾燥後の髪の仕上がり感が不足している。比較例4ではb.成分中のAOの付加モル数が本発明の範囲より少なく、使用時の指通り、乾燥後の櫛通り、乾燥後の髪のこし、さらには経時安定性も悪くなっている。比較例5ではb.成分中のAOの付加モル数が本発明の範囲より多くなりすぎて乾燥後の髪の柔軟性、乾燥後の髪の仕上がり感、経時安定性が悪くなっている。比較例6ではDO成分が本発明の範囲より多くなっており、使用時の指通り、乾燥後の髪の柔軟性、乾燥後の髪の仕上がり感、経時安定性が悪くなっている。比較例7ではa.成分が本発明の範囲より少なく配合されており、使用時の指通り、乾燥後の櫛通り、乾燥後の髪の柔軟性、乾燥後の髪のこしが悪くなっている。比較例8ではa.成分中が本発明の範囲より多くなっており、経時安定性が悪くなっている。比較例9ではb.成分が本発明の範囲より少なく配合されており乾燥後の髪の柔軟性が悪くなっている。比較例10ではb.成分が本発明の範囲より多く配合されており、経時安定性が悪くなっている。
【0055】
【発明の効果】本発明のヘアリンス組成物は、髪質によらず、使用時の指通りおよび乾燥後の櫛通りが良好であり、柔軟性に優れ、なめらかであるとともに髪に適度な仕上がり感を与え、髪に艶を付与するとともに経時安定性に優れている。
【出願人】 【識別番号】000004341
【氏名又は名称】日本油脂株式会社
【出願日】 平成12年7月25日(2000.7.25)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−37717(P2002−37717A)
【公開日】 平成14年2月6日(2002.2.6)
【出願番号】 特願2000−223212(P2000−223212)