| 【発明の名称】 |
化粧料 |
| 【発明者】 |
【氏名】遠藤 順一郎
【氏名】松本 文雄
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| 【要約】 |
【課題】分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物を含有する化粧料において、経時的な変臭が抑制された化粧料を提供する事。
【解決手段】分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物と変臭抑制剤としてヒドロキシ酸を含有する化粧料。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物を含有する化粧料において、変臭抑制剤としてヒドロキシ酸、及び水を含有する事を特徴とする化粧料。 【請求項2】分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物が、化粧料全量中1〜30質量%であり、且つ変臭抑制剤としてのヒドロキシ酸が0.01〜1質量%である事を特徴とする請求項1記載の化粧料。 【請求項3】変臭抑制剤としてのヒドロキシ酸がリンゴ酸である事を特徴とする請求項1または2記載の化粧料。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は化粧料に関し、更に詳しくは、経時的な不快臭の抑制された化粧料に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、化粧料においては、分子内に窒素原子を有する合成高分子化合物が多数用いられてきた。なかでも高分子の構造中、ピロリドン基、アミノ基等を有する高分子化合物は汎用原料であり、毛髪用化粧料、スキンケア用化粧料、メイクアップ用化粧料等、ほとんどの剤型の化粧料に適用されてきた。 【0003】さらに、分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物は、化粧料に配合した場合、その化粧料は、比較的皮膚への親和性が高い化粧料となり、感触的には、密着性の高い化粧料を処方する事が可能となる。すなわち、この高い密着性が化粧料には、好ましく汎用されてきた理由であった。 【0004】しかしながら、分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物は、それ自身は経時的に安定であっても、種々の成分が配合された化粧料中に含有された場合、経時的に不快臭を発生させる場合があった。 【0005】化粧料においては、香料により不快臭抑制(マスキング)をするのが従来技術ではあったが、マスキングを目的とした香り付けを行う為、香りの演出効果が限定されてしまう場合や、多量の香料は皮膚刺激のある場合があり、不快臭発生を抑制する根本的な解決には到っていなかった。 【0006】 【本発明が解決しようとする課題】本発明は、分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物を含有する化粧料において、経時的な不快臭の抑制された化粧料を提供する事をその課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】かかる実情に鑑み、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物を含有する化粧料において、変臭抑制剤としてヒドロキシ酸を含有させると、経時的な不快臭が抑制される事を見出し、本発明を完成するに至った。 【0008】すなわち本発明は、分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物と変臭抑制剤としてヒドロキシ酸、及び水を含有する化粧料であり、特に好ましくは、変臭抑制剤としてのヒドロキシ酸が、リンゴ酸である事を特徴とする化粧料である。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について説明する。本発明に用いられる分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物は、通常化粧料に使用できるものであれば、特に限定されるものではなく、化粧料への配合目的も、粘性を付与し安定化を図るもの、被膜形成性を目的とするもの、皮膚への生理的効果を目的とする物等、配合目的は限定されない。 【0010】本発明に用いられる分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物を具体的に例示するのであれば、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/スチレン共重合体、ビニルピロリドン/ヘキサデセン共重合体、ビニルピロリドン/メタクリル変性メチルポリシロキサン共重合体等を挙げる事ができる。 【0011】本発明に用いられるヒドロキシ酸は、通常化粧料に使用できるものであれば、特に限定されるものではなく、その配合目的は変臭抑制剤として含有されるものである。 【0012】本発明に用いられるヒドロキシ酸を具体的に例示するのであれば、炭素数が6以下であるヒドロキシ酸が好ましく、グリコ−ル酸、乳酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等を挙げる事ができる。なかでも、特に変臭抑制効果が高いのは、リンゴ酸である。 【0013】本発明に用いられる分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物の含有量は、その配合目的により適宜選択され得るものであるが、本発明の効果を得られやすいという観点から、化粧料全体に対して1〜30質量%(以下質量%は%と略す)が好ましい。 【0014】本発明に用いられるヒドロキシ酸の含有量は、分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物に起因する経時的な不快臭を抑制できる量であれば、特に制限されるものではないが、該高分子に対して1%以上であればよく、化粧料全体に対して0.01〜1%が好ましく、より好ましくは0.1〜0.5%である。 【0015】本発明においては、化粧料に配合された分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物に起因する経時的な不快臭を、ヒドロキシ酸を含有させる事により、抑制する事ができるという事を見出したものである。すなわち、従来、保湿剤や角質溶解剤、及びPH調整剤として用いられてきたヒドロキシ酸の、新規な効果を見出したものであり、本発明の組合せを用いた場合にのみ、その効果を発揮するのである。 【0016】本発明の化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲において、油剤、粉体、水性成分、界面活性剤、防腐剤等を適宜加え、化粧水、乳液、ジェル、日焼け止め、シャンプー、リンス等に適用する事が可能である。またその製法は、通常の化粧料を製造する方法であり、特には問わない。 【0017】 【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。 【0018】 【表1】
【0019】<製造方法>A 成分1〜16を均一に攪拌する。 【0020】<評価方法>製造した水性美容液を、40℃、2ヶ月間放置したものを評価サンプルとした。各々のサンプルについて、5名の専門評価者により匂いの評価を、(イ)絶対評価基準を用いて評価を行い、各々のサンプルの評点の平均値を、(ロ)4段階判定基準を用いて判定した。 【0021】(イ)絶対評価基準(評価)(内容) 3点:製造直後品と比較して、差がない。 2点:製造直後品と比較して、ほとんど差がない。 1点:製造直後品と比較して、やや差がある。 0点:製造直後品と比較して、明らかに差がある。 (ロ)4段階判定基準(評価の平均値) (判定) 2.5点以上 : ◎1.5点以上、2.5点未満: ○0.5点以上、1.5点未満: △0.5点未満 : ×上記評価方法により得られた結果を表1に併せて示す。 【0022】表1に示すように、ヒドロキシ酸は、分子内にピロリドン基を有する合成高分子化合物に対し、変臭抑制効果がある事がわかった。 【0023】 (実施例7) 化粧水 (%) (1)クエン酸 0.5(2)ポリビニルピロリドン 5(MW=4万) (3)ジプロピレングリコ−ル 10(4)エタノ−ル 13(5)防腐剤 適量(6)塩酸ピリドキシン 0.5(7)精製水 残量【0024】[製造方法] A 成分(1)〜(7)を均一に混合する。 【0025】実施例7の化粧水は、経時的変臭の抑制された化粧料であった。 【0026】 (実施例8) ヘアスタイリングジェル (%) (1)ビニルピロリドン/酢酸 10 ビニル共重合体(2)メチルセルロース 2(3)1,3ブチレングリコール 2.5(4)エタノール 20(5)防腐剤 適量(6)乳酸 0.05(7)精製水 残量【0027】[製造方法] A 成分(1)、(4)、(5)を均一に混合する。 B 成分(2)、(3)、(6)、(7)を均一に混合する。 C.BにAを添加し、均一に混合し、ヘアスタイリングジェルを得た。 【0028】実施例8は、経時的変臭の抑制された化粧料であった。 【0029】 (実施例9) 日焼け止め料 (%) (1)ビニルピロリドン/メタクリル変性 6.0メチルポリシロキサン共重合体(2)微粒子酸化チタン 12(3)酸化亜鉛 10(4)デカメチルシクロペンタシロキサン 30(5)ポリオキシエチレン・メチル 2ポリシロキサン共重合体(6)ポリスチレン末 1.0(7)ジメチルポリシロキサン 5(20mm2/S) (8)1,3ブチレングリコール 4.5(9)リンゴ酸 0.2(10)防腐剤 適量(11)プラセンタエキス 0.5(12)精製水 残量【0030】[製造方法] A 成分(1)〜(7)を混合する。 B 成分(8)〜(12)を混合する。 C AにBを添加し、シェ−キング型日焼け止め料を得た。 【0031】実施例9は、経時的変臭の抑制された化粧料であった。 【0032】 (実施例10) リンスインシャンプー (%) (1)ポリオキシエチレン(2) 10ラウリルエ−テル硫酸ナトリウム(2)ヤシ油脂肪酸アミドプロピル 10ベタイン(3)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2(4)ポリビニルピロリドン 1(MW=70万) (5)防腐剤 適量(6)ジステアリン酸エチレングリコール 1(7)ローズ系香料 0.2(8)クエン酸 0.5(9)精製水 残量【0033】[製造方法] A 成分(1)〜(6)、(8)、(9)を70℃で均一に加熱混合した後、室温まで冷却する。 B Aに成分(7)を添加し、リンスインシャンプーを得た。 【0034】実施例10は、経時的変臭の抑制された化粧料であった。 【0035】 【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の化粧料は、変臭抑制剤としてヒドロキシ酸を用いる事により、経時的な変臭の抑制された優れた品質を有するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000145862 【氏名又は名称】株式会社コーセー
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| 【出願日】 |
平成12年6月30日(2000.6.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−20219(P2002−20219A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月23日(2002.1.23) |
| 【出願番号】 |
特願2000−197428(P2000−197428) |
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