| 【発明の名称】 |
パッチテスト用ツール |
| 【発明者】 |
【氏名】平田 誠司
【氏名】工藤 美佳子
【氏名】服部 陽子
【氏名】大井 さおり
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| 【要約】 |
【課題】だれでも、簡単にパッチテストを行うことのできる、全く新しいタイプのパッチテスト用ツールを提供する。
【解決手段】皮膚に接した状態で使用される商品の使用に先立ってパッチテストを行うために使用者に配布されるパッチテスト用ツールであって、被検物保持用のパッド10と、上記パッド10を皮膚表面に当てて固定するための粘着シート11とが、1回のパッチテスト分だけ密封包装されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 皮膚に接した状態で使用される商品の使用に先立ってパッチテストを行うために使用者に配布されるパッチテスト用ツールであって、被検物保持用のパッドと、上記パッドを皮膚表面に当てて固定するための粘着シートとが、1回のパッチテスト分だけ密封包装されていることを特徴とするパッチテスト用ツール。 【請求項2】 上記被検物保持用のパッドが、厚み1.0〜3.0mmのウレタン発泡体シートを、直径10〜20mmの円形に打ち抜いたものである請求項1記載のパッチテスト用ツール。 【請求項3】 上記粘着シートが、不織布からなる基材と、その片面に形成される粘着層と、上記粘着層表面を被覆する剥離紙とで構成されている請求項1または2記載のパッチテスト用ツール。 【請求項4】 上記粘着シートが、略下半分が大径の上向き円弧状からなり、略上半分が、左右に並ぶ2つの下向き小径円弧をなだらかにつないだ特殊な平面視形状に設定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のパッチテスト用ツール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、だれでも気軽にパッチテストを行うことのできるパッチテスト用ツールに関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、皮膚に直接塗布する薬剤や化粧品、洗剤等の実用化に際しては、これらが皮膚に対し悪影響を及ぼすか否かを調べるために、被検物を皮膚に24〜48時間接触させて皮膚上で起こる抗原・抗体反応を検査するパッチテストが行われている。 【0003】上記パッチテストを行うためのツールとしては、例えば図4に示すようなパッチテストテープがあげられる。このものは、片面全面に粘着剤が塗布された粘着シート1と、この粘着面上に所定間隔で貼付される複数の円形パッド2と、上記粘着面全面を覆う剥離紙3とで構成されている。そして、パッチテストを行う場合は、まず、上記剥離紙3を剥がして円形パッド2を露出させ、検査しようとする複数種類の被検物(同一種類の薬剤等であって濃度を変えたもの、あるいは複数種類の薬剤等)を各円形パッド2に塗布する。つぎに、各円形パッド2を粘着シート1から剥がして、被検物塗布面をモニターの皮膚に当てて並べ、その上から、上記粘着シート1を貼って各円形パッド2を固定する。そして、24時間〜48時間放置したのち、上記粘着シート1および円形パッド2を剥がして、被検物と接していた部位の状態を観察することにより、皮膚に対する被検物の抗原・抗体反応を検査するようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来のパッチテスト用ツールは、メーカーや専門の研究機関が、効率よくパッチテストを行うことができるよう、粘着シート1上に複数の円形パッド2が並んで保持された構成の、業務用のものしか出回っていない。 【0005】ところが、最近、パッチテストによって皮膚に対する安全性が確認された上で市場に出された商品であっても、敏感な肌の顧客が使用すると、何らかの炎症が生じる場合があり、問題になっている。また、普段、特に肌が敏感であるという自覚のない人であっても、食生活で人工的な化学物質を摂取したり、水や大気を通じて環境ホルモンの影響を受けているためか、特定の商品を使用するとアレルギーが生じる場合がある。 【0006】そこで、化粧品販売店等の中には、新しい化粧品を顧客に推奨する場合、その商品のサンプルを少量、顧客の皮膚に塗布して、例えば翌日、皮膚に影響がでないかどうかを診断するサービスを行っているところもある。 【0007】しかし、すでに述べたように、パッチテスト用ツールとしては、業務用のものしかなく、顧客の一人一人に、家庭で簡単にパッチテストを行ってもらおうとしても、適当な用具がないため、従来は、単に、店頭で、サンプルを直接顧客の皮膚に塗布しているにすぎない。これでは、検査したい主要成分がすぐに揮散して皮膚への影響を確認することができない場合があり、正確な反応結果を得ることができない。 【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、だれでも、簡単にパッチテストを行うことのできる、全く新しいタイプのパッチテスト用ツールの提供をその目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明は、皮膚に接した状態で使用される商品の使用に先立ってパッチテストを行うために使用者に配布されるパッチテスト用ツールであって、被検物保持用のパッドと、上記パッドを皮膚表面に当てて固定するための粘着シートとが、1回のパッチテスト分だけ密封包装されているパッチテスト用ツールを第1の要旨とし、そのなかでも、特に、上記被検物保持用のパッドが、厚み1.0〜3.0mmのウレタン発泡体シートを、直径10〜20mmの円形に打ち抜いたものであるパッチテスト用ツールを第2の要旨とする。 【0010】また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記粘着シートが、不織布からなる基材と、その片面に形成される粘着層と、上記粘着層表面を被覆する剥離紙とで構成されているパッチテスト用ツールを第3の要旨とし、上記粘着シートが、略下半分が大径の上向き円弧状からなり、略上半分が、左右に並ぶ2つの下向き小径円弧をなだらかにつないだ特殊な平面視形状に設定されているパッチテスト用ツールを第4の要旨とする。 【0011】 【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態について説明する。 【0012】図1は、本発明であるパッチテスト用ツールの一実施の形態を示している。このパッチテスト用ツールは、化粧品メーカーが、新製品である化粧水のパッチテスト用として用意するもので、店頭やダイレクトメールによって、上記化粧水のサンプルとともに顧客に配布されるようになっている。そして、このパッチテスト用ツールは、被検物保持用のパッド10と、これを皮膚表面に当てて固定するための粘着シート11とを、1枚ずつ組み合わせて密封包装した構成になっており、包装は、名刺サイズの厚紙からなる台紙12に、上記パッド10と粘着シート11を重ね、さらにその上に透明プラスチックフィルム13を重ねて、その周囲(図において斜線で示す領域)をヒートシールして密封することにより行われている。 【0013】なお、上記台紙12の上部には、「free time」という、このパッチテスト用ツールに化粧品メーカーが付した呼称14が表示されている。また、上記台部12にヒートシールにより接合される透明プラスチックフィルム13の右上部には、ヒートシールされない半円状の延設部13aが設けられており、この延設部13aを手前に引くことにより、鎖線で示すように開封して、中身であるパッド10と粘着シート11を取り出すことができるようになっている。 【0014】上記被検物保持用のパッド10は、図2(a)に示すように、直径L=16mm、厚み1.5mmの円板状で、厚み1.5mmのウレタン発泡体シートを円形に打ち抜いて得られたものである。このパッド10には、微細な連続気孔が形成されており、これに被検物を塗布もしくは滴下すれば、被検物がはじかれることなく、安定的に保持されるようになっている。 【0015】また、上記パッド10の固定に用いられる粘着シート11は、図2(b)に示すように、略下半分が大径の上向き円弧状(曲率半径R1 =約33mm)で、略上半分が、左右に並ぶ2つの下向き小径円弧(曲率半径R2 =約12mm)をなだらかにつないだ特殊な平面視形状に設定されている。 【0016】そして、上記粘着シート11は、図3に示すように、不織布からなる基材15と、その片面に形成される粘着層16と、上記粘着層16の表面を被覆する剥離紙17とで構成されている。 【0017】上記パッチテスト用ツールを用いてパッチテストを行う場合は、まず、パッド10に、テスト対象となる化粧水を滴下してパッド10の表面に保持させ、この保持面を皮膚に当てて付ける。そして、粘着シート11の剥離紙17(図3参照)を剥がして、粘着層16を露出させ、その粘着層16を皮膚に向けて、パッド10とその周囲の皮膚を覆うようにして貼り付ける。これによって、パッド10が固定される。この状態で、24〜48時間放置したのち、上記粘着シート11とパッド10を剥がし、パッド10が当接していた部位の状態を観察することにより、化粧水の皮膚に対する抗原・抗体反応の影響を知ることができる。 【0018】したがって、上記パッチテスト用ツールを、新製品である化粧水のサンプルとともに配布された顧客は、これを自宅に持ち帰って、好きなときに、自分でパッチテストを行うことができる。そして、特に皮膚への影響がなく、その化粧水の購入を希望する場合には、化粧品販売店にて化粧水を購入する。 【0019】このように、上記パッチテスト用ツールによれば、実際に商品(化粧水)を購入する前に、そのサンプルを用いてパッチテストをすることができるため、その商品が自分の肌に合うかどうかを確認した上で購入することができる。したがって、購入後に、肌荒れ等を引き起こして使用できなくなる、といった不経済な事態を招くことがなく、安心して商品を購入して使用することができる。また、化粧品メーカーにとっても、顧客の体質によっては合わない場合があることを顧客に認識させ、最適な商品を推奨することができるため、より行き届いたカウンセリングを顧客に施すことができる。 【0020】なお、上記パッチテスト用ツールは、必ずしもサンプルとともに配布する必要はなく、例えば店頭に陳列されたテスターの近傍に、上記パッチテスト用ツールを多数個、箱等に入れて置いておき、その使用方法の説明書きを添えた上で、来店した顧客に、テスターを用いて自由にパッチテストを行わせるようにしても差し支えない。そして、剥がすときは、再度顧客に来店させ、化粧品販売員が剥がしてテスト結果を確認した上で、商品購入を相談するようにしてもよい。もちろん、対面式のカウンセリングにおいて、カウンセラーが、上記パッチテスト用ツールを用いて顧客の肌にパッド10を付け、翌日もしくは翌々日に再度来店させて、その結果を見て、さらにカウンセリングを行うようにしてもよい。 【0021】また、上記パッチテスト用ツールは、上記の例のように、台紙12と透明プラスチックフィルム13を用いて密封したものである必要はなく、パッド10と粘着シート11を衛生的に包装するものであれば、どのような包装形態になっていても差し支えない。 【0022】さらに、上記パッド10と粘着シート11の形状、寸法は、上記の例に限らず、適宜に設定することができるが、パッド10は円形であることが、取り扱いやすく、好適である。また、粘着シート11も、上記の例のような特殊形状にすると、2個所膨出した部分のいずれかに指をかけて剥がすと剥がしやすいため、好適である。 【0023】そして、上記パッド10が円形である場合、その直径Lを10〜20mmに設定することが、取り扱い上好適である。一方、粘着シート11は、上記パッド10とその周囲の皮膚を覆うだけの面積を有していれば、その大きさは特に限定されない。 【0024】また、上記パッド10と粘着シート11の材質も、上記の例に限らず、従来からパッチテスト用ツールとして用いられている各種の材質を用いることができる。例えば、パッド10の材質としては、ウレタン発泡体以外に、ネルやフェルト等をあげることができる。 【0025】なお、粘着シート11は、上記の例のように、粘着層16の表面を剥離紙17で被覆した構造(図3参照)にする必要はなく、例えば、台紙12の表面を平滑にして、この面に粘着シート11の粘着層16を貼付しておき、粘着シート11の使用時に、上記粘着シート11を台紙12から剥がして用いるようにしてもよい。この場合、台紙12が剥離紙17の機能を果たす。 【0026】さらに、上記の例では、パッド10と粘着シート11を、1個ずつ組み合わせて包装しているが、例えば2種類の化粧水を組み合わせて用いると効果が高く、両者をセットで推奨する場合、上記2種類の化粧水のサンプルについて、同時にパッチテストを行うことができるよう、2個のパッド10と、1個の粘着シート11とを一組とするパッチテスト用ツールを用意することが好適である。このように、パッド10と粘着シート11を組み合わせる個数は、特に限定するものではなく、パッチテストの内容によって、適宜の組み合わせにすることができる。 【0027】なお、本発明のパッチテスト用ツールは、化粧品のパッチテストに限らず、皮膚に付ける各種薬剤、洗剤、浴用剤等、各種商品のパッチテストに用いることができる。 【0028】 【発明の効果】以上のように、本発明のパッチテスト用ツールは、パッチテスト1回分のパッドと粘着シートが、セットになって衛生的に包装されているため、店頭や街頭で顧客に配布したり、ダイレクトメールで送付したりして、広く顧客に配ることができる。そして、このパッチテスト用ツールを用い、だれでも、気軽にパッチテストを行うことができる。したがって、皮膚に接した状態で使用する商品の購入に先立って、そのサンプルや店頭に置かれたテスター等を利用して、顧客一人一人が、随時パッチテストを行うことができ、その商品と自分の肌の相性を確認した上で、安心して商品を購入することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000952 【氏名又は名称】カネボウ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月30日(2001.1.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079382 【弁理士】 【氏名又は名称】西藤 征彦
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| 【公開番号】 |
特開2002−224159(P2002−224159A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月13日(2002.8.13) |
| 【出願番号】 |
特願2001−22303(P2001−22303) |
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