| 【発明の名称】 |
使い捨てパンツ |
| 【発明者】 |
【氏名】内本 健一
【氏名】松浦 巌
【氏名】中岡 健次
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| 【要約】 |
【課題】左右両側のサイド接合部がヒートシールにより破断しにくく、しかも、サイド接合部で伸縮性弾性部材の端の保持を良好に行いつつ、パンツ着用時の強度保持と使用後の破り易さとの好バランスが図れるように接合パターンを工夫する。
【解決手段】サイド接合部9の基本接合部9Aを水平直線状の接着線群9aとし、追加接合部9B,9Cを2列の斜行直線状の接着線群9b,9cとして、基本接合部9Aを追加接合部9B,9Cに対してパンツ幅方向の内側に配置し、追加接合部9B,9Cの2列の接着線群9b,9cをパンツ胴腹部などからパンツ両側側縁に延びる各弾性伸縮部材8a〜8cの端を交差して接着保持するように配置する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸収体を含むシート積層体を前後に2つ折りし、その左右両側部を側縁に沿って接合してサイド接合部を形成した使い捨てパンツであって、上記サイド接合部は、ヒートシールによって形成された基本接合部と追加接合部とで構成されており、基本接合部は、上下方向に所定の間隔を隔てて配列された水平直線状の接着線群からなり、追加接合部は、幅方向に2列で上下方向に所定の間隔を隔てて配列された斜行直線状の接着線群からなり、基本接合部は追加接合部に対してパンツ幅方向の内側に配置されるとともに、追加接合部の2列の接着線群は、パンツ胴腹部、股部または/および脚部からパンツ両側側縁に延びる各弾性伸縮部材の端が交差して接着保持されるように配置されていることを特徴とする使い捨てパンツ。 【請求項2】 上記基本接合部を構成する水平直線状の接着線群は、接着線の長さが2〜15mm、幅が0.4〜10mm、接着線間の間隔が0.4〜10mmである請求項1記載の使い捨てパンツ。 【請求項3】 上記追加接合部を構成する斜行直線状の接着線群は、接着線の斜行角度がパンツ幅方向の水平線からの反時計回り角度で5〜45度若しくは135〜175度を満足し、長さが2〜14mm、幅が0.4〜10mm、接着線間の間隔が0.4〜10mmである請求項1または2記載の使い捨てパンツ。 【請求項4】 上記追加接合部の2列の接着線群は、一方の列の接着線群の接着線の斜行角度と他方の列の接着線群の接着線の斜行角度とが、パンツ縦方向の垂直線に対して逆対称に形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の使い捨てパンツ。 【請求項5】 上記追加接合部の2列の接着線群は、一方の列の接着線群の接着線の間に、他方の列の接着線群の接着線の端部が臨むように形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の使い捨てパンツ。 【請求項6】 上記基本接合部と追加接合部のパンツ幅方向の全体長さが6〜25mmである請求項1〜5のいずれかに記載の使い捨てパンツ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、左右両側のサイド接合部の接合パターンを工夫した使い捨てパンツに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、使い捨てパンツは、図2に示すように、透液性又は不透液性のバックシート2と、必要により最下層に不透液性シートを備えた吸収体4と、透液性のトップシート3とからなるシート積層体によって構成され、吸収体4を含むシート積層体2,3を前後に2つ折りし、その左右両側を側縁に沿ってヒートシールによるサイド接合部9により接合している。 【0003】これにより、使い捨てパンツ1の上部には胴部開口5が形成され、左右下部には一対の脚部開口6が形成されると共に、これらの周囲にゴム製の伸縮性弾性部材8a〜8cを添設することによって、ウエスト用ギャザー、ボディフィット用ギャザー、レッグ用ギャザーが形成されるようになる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のような使い捨てパンツ1においては、従来から左右両側のヒートシールによるサイド接合部9の接合パターンについて様々な工夫がなされている。 【0005】従来技術(例えば特開平7−227407号公報参照)の接合パターンの基本接合部は、上下方向に所定の間隔を隔てて配列された横長直線状であり、追加接合部は、基本接合部に対して交差又は接触されている縦長直線状であって、かかる第1従来技術では、基本接合部と追加接合部とが交差又は接触することから、この交差部分又は接触部分にヒートシールによる熱集中が発生して穴があく等によって破断しやすくなるという問題がある。 【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、左右両側のサイド接合部がヒートシールにより破断しにくく、しかも、サイド接合部で伸縮性弾性部材の端の保持を良好に行いつつ、パンツ着用時の強度保持と使用後の破り易さとの好バランスが図れるように接合パターンを工夫した使い捨てパンツを提供することを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、吸収体を含むシート積層体を前後に2つ折りし、その左右両側部を側縁に沿って接合してサイド接合部を形成した使い捨てパンツであって、上記サイド接合部は、ヒートシールによって形成された基本接合部と追加接合部とで構成されており、基本接合部は、上下方向に所定の間隔を隔てて配列された水平直線状の接着線群からなり、追加接合部は、幅方向に2列で上下方向に所定の間隔を隔てて配列された斜行直線状の接着線群からなり、基本接合部は追加接合部に対してパンツ幅方向の内側に配置されるとともに、追加接合部の2列の接着線群は、パンツ胴腹部、股部または/および脚部からパンツ両側側縁に延びる各弾性伸縮部材の端が交差して接着保持されるように配置されていることを特徴とする使い捨てパンツを提供するものである。 【0008】本発明によれば、サイド接合部の基本接合部を水平直線状の接着線群とし、追加接合部を2列の斜行直線状の接着線群として、基本接合部を追加接合部に対してパンツ幅方向の内側に配置し、追加接合部の2列の接着線群をパンツ胴腹部などからパンツ両側側縁に延びる各弾性伸縮部材の端を交差して接着保持するように配置することにより、基本接合部は、パンツに幅方向の引張負荷を与えた時に、サイド接合部での安易な引きちぎれを防止するために接合の強度保持の機能を行い、追加接合部は、弾性伸縮部材を接着保持するとともに、破り易さを付加した機能を行うことになる。 【0009】請求項2のように、上記基本接合部を構成する水平直線状の接着線群は、接着線の長さが2〜15mm、幅が0.4〜10mm、接着線間の間隔が0.4〜10mmであるのが好ましい。 【0010】請求項3のように、上記追加接合部を構成する斜行直線状の接着線群は、接着線の斜行角度がパンツ幅方向の水平線からの反時計回り角度で5〜45度若しくは135〜175度を満足し、長さが2〜14mm、幅が0.4〜10mm、接着線間の間隔が0.4〜10mmであるのが好ましい。 【0011】請求項4のように、上記追加接合部の2列の接着線群は、一方の列の接着線群の接着線の斜行角度と他方の列の接着線群の接着線の斜行角度とが、パンツ縦方向の垂直線に対して逆対称に形成されているのが好ましい。 【0012】請求項5のように、上記追加接合部の2列の接着線群は、一方の列の接着線群の接着線の間に、他方の列の接着線群の接着線の端部が臨むように形成されているのが好ましい。 【0013】請求項6のように、上記基本接合部と追加接合部のパンツ幅方向の全体長さが6〜25mmであるのが好ましい。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一構成・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。 【0015】図1の実施形態においては、図2の左右両側のサイド接合部9の内、向かって右側の接合パターンのみを示してあり、左側の接合パターンは右側の接合パターンと対称となる。上記サイド接合部9は、ヒートシールによって形成された基本接合部9Aと追加接合部9B,9Cとで構成されている。 【0016】上記基本接合部9Aは、上下方向に所定の間隔T1を隔てて配列された水平直線状の接着線9aの接着線群からなり、追加接合部9B,9Cは、幅方向に2列で上下方向に所定の間隔T2を隔てて配列された斜行直線状の接着線9b,9cの接着線群からなっている。 【0017】上記基本接合部9Aは追加接合部9B,9Cに対してパンツ幅方向の内側に配置される。 【0018】また、上記追加接合部9B,9Cの2列の接着線群は、パンツ胴腹部、股部または/および脚部からパンツ両側側縁に延びる各弾性伸縮部材8a〜8c(図2参照)の端が交差して接着保持されるように配置される。 【0019】上記基本接合部9Aを構成する水平直線状の接着線群は、接着線9aの長さL1が2〜15mm、幅W1が0.4〜10mm、接着線間の間隔T1が0.4〜10mmであるのが好ましい。 【0020】上記長さL1は、2mm未満ではシール部分の強度が不足し、15mmを越えるとシール部分の強度が過剰になって破り易さが損なわれる。この長さL1は3〜9mmであるのが好ましい。 【0021】上記幅W1は、0.4mm未満ではシール部分の強度が不足し、10mmを越えるとシール部分周囲の素材がパンツ幅方向の引張負荷に耐えきれなくなって切れが生じて穴があく。この幅W1は0.7〜1.0mmであるのが好ましい。 【0022】上記間隔T1は、0.4mm未満ではシール部分の間隔が狭いために熱シールによる溶けによって切れが生じ易く、10mmを越えるとシール部分のトータル強度を保つことができない。この間隔は0.5〜1.0mmであるのが好ましい。 【0023】上記追加接合部9B,9Cを構成する斜行直線状の接着線群は、追加接合部9Bでは接着線9bの斜行角度θがパンツ幅方向の水平線からの反時計回り角度で5〜45度、追加接合部9Cでは、接着線9cの斜行角度θがパンツ幅方向の水平線からの反時計回り角度で135〜175度を満足し、かつ長さL2が2〜14mm、幅W2が0.4〜10mm、接着線9c間の間隔T2が0.4〜10mmであるのが好ましい。 【0024】上記斜行角度θは、5度(または175度)未満では弾性伸縮部材8a〜8cの端を保持することができず、45度(または135度)を越えるとシール部分周囲の素材がパンツ幅方向の引張負荷に耐えきれなくなって切れが生じて穴があく。斜行角度θは20〜35度(または145〜160度)であるのが好ましい。 【0025】上記斜行接着線長さL2は、2mm未満ではシール部分の強度が不足し、14mmを越えるとシール部分周囲の素材がパンツ幅方向の引張負荷に耐えきれなくなって切れが生じて穴があく。この斜行接着線長さL2は2.5〜5.0mmであるのが好ましい。 【0026】上記幅W2は、0.4mm未満では弾性伸縮部材8a〜8cの端の保持が十分でなくなり、10mmを越えるとサイド接合部9の全体長さが長くなり過ぎて実用的でない。この幅W2は0.7〜1.0mmであるのが好ましい。 【0027】上記斜行接着線間の間隔T2は、0.4mm未満であれば、シール部分の間隔が狭いために熱シールによる溶けにより切れが生じ易くなり、10mmを越えるとサイド接合部9の全体長さが長くなり過ぎて実際的でない。この斜行接着線間の間隔T2は0.5〜1.0mmであるのが好ましい。 【0028】上記追加接合部9B,9Cの2列の接着線群は、一方の列の接着線群の接着線9bの斜行角度θと他方の列の接着線群の接着線9cの斜行角度θとが、パンツ縦方向の垂直線Vに対して逆対称に形成されているのが好ましい。 【0029】また、上記追加接合部9B,9Cの2列の接着線群は、一方の列の接着線群の接着線9bの間に、他方の列の接着線群の接着線9cの端部9dが臨むように形成されているのが好ましい。 【0030】上記基本接合部9Aと追加接合部9B,9Cのパンツ幅方向の全体長さL3は、6〜25mmであるのが好ましい。 【0031】上記全体長さL3は、6mm未満であればシール部分の強度や弾性伸縮部材8a〜8cの端の保持に満足した効果を得ることが難しく、25mmを越えるとサイド接合部9の全体長さが長くなり過ぎて実用的でない。 【0032】上記のように使い捨てパンツ1のサイド接合部9を構成すれば、サイド接合部9の基本接合部9Aを水平直線状の接着線群とし、追加接合部9B,9Cを2列の斜行直線状の接着線群として、基本接合部9Aを追加接合部9B,9Cに対してパンツ幅方向の内側に配置し、追加接合部9B,9Cの2列の接着線群をパンツ胴腹部などからパンツ両側側縁に延びる各弾性伸縮部材8a〜8cの端を交差して接着保持するように配置することにより、基本接合部9Aは、パンツに幅方向の引張負荷を与えた時にサイド接合部9での安易な引きちぎれを防止するために接合の強度保持の機能を行い、追加接合部9B,9Cは、弾性伸縮部材8a〜8cを接着保持するとともに、破り易さを付加した機能を行うことから、サイド接合部9は、通常の引張負荷程度では破れずに、適度な方向及び引張負荷でのみ破れ易くなるので、サイド接合部9で伸縮性弾性部材8a〜8cの端の保持を良好に行いつつ、パンツ着用時の強度保持と使用後の破り易さとの好バランスを図ることができる。 【0033】また、基本接合部9Aと追加接合部9B,9Cとが交差又は接触することが無いことから、従来技術のようなヒートシールによる熱集中が発生しなくなり、サイド接合部9がヒートシールにより破断しにくくなって強固な接合が可能となる。 【0034】 【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発明は、サイド接合部の基本接合部を水平直線状の接着線群とし、追加接合部を2列の斜行直線状の接着線群として、基本接合部を追加接合部に対してパンツ幅方向の内側に配置し、追加接合部の2列の接着線群をパンツ胴腹部などからパンツ両側側縁に延びる各弾性伸縮部材の端を交差して接着保持するように配置することにより、基本接合部は、パンツに幅方向の引張負荷を与えた時に、サイド接合部での安易な引きちぎれを防止するために接合の強度保持の機能を行い、追加接合部は、弾性伸縮部材を接着保持するとともに、破り易さを付加した機能を行うことから、サイド接合部は、通常の引張負荷程度では破れずに、適度な方向及び引張負荷でのみ破れ易くなるので、サイド接合部で伸縮性弾性部材の端の保持を良好に行いつつ、パンツ着用時の強度保持と使用後の破り易さとの好バランスを図ることができる。 【0035】また、基本接合部と追加接合部とが交差又は接触することが無いことから、従来技術のようなヒートシールによる熱集中が発生しなくなり、サイド接合部がヒートシールにより破断しにくくなって強固な接合が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110044 【氏名又は名称】トーヨー衛材株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月11日(2000.10.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067828 【弁理士】 【氏名又は名称】小谷 悦司 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−11043(P2002−11043A) |
| 【公開日】 |
平成14年1月15日(2002.1.15) |
| 【出願番号】 |
特願2000−310981(P2000−310981) |
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