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【発明の名称】 携帯式治療ユニット
【発明者】 【氏名】杉原 宏一

【要約】 【課題】コントロールボックスを術者の胸ポケット等に入れた状態で治療を行うことのできる携帯式の治療ユニットにおいて、前記治療インスツルメントを該インスツルメントに設けたスイッチのオン/オフにより操作可能とする。

【解決手段】携帯式コントロールボックス10と、該コントロールボックスに対して電源コード21を介して着脱自在に接続される治療用インスツルメント20と、該インスツルメント内のモータを駆動するためのスイッチ手段30とから成る。スイッチ手段30はインスツルメント20側に設けられ、該インスツルメント20を操作しながらオン/オフ可能である。スイッチ手段30は、インスツルメント20に対して着脱自在であり、例えば、前記インスツルメントに嵌着可能な環状部材で構成され、かつ、該環状部材内の周方向に沿って1又は複数のスイッチが設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 携帯式コントロールボックスと、該コントロールボックスに対して電源コードを介して着脱自在に接続される治療用インスツルメントと、該インスツルメント内のモータを駆動するためのスイッチ手段とから成る携帯式治療ユニットにおいて、前記スイッチ手段は、前記インスツルメント側に設けられ、該インスツルメントを操作しながらオン/オフ可能であることを特徴とする携帯式治療ユニット。
【請求項2】 前記スイッチ手段は、前記インスツルメントに対して着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載の携帯式治療ユニット。
【請求項3】 前記スイッチ手段は、前記インスツルメントに嵌着可能な環状部材で構成され、かつ、該環状部材内の周方向に沿って1又は複数のスイッチが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の携帯式治療ユニット。
【請求項4】 前記環状部材の全体又は一部が弾性部材で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の携帯式治療ユニット。
【請求項5】 前記スイッチ手段は、開閉可能な半環状の弾性部材から成り、該半環状部内に1又は複数のスイッチが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の携帯式治療ユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯式の治療ユニット、より詳細には、携帯式(ポータブル)のコントロールボックスと、該コントロールボックスからコード等を介して延長した治療インスツルメントとから成り、該コントロールボックスを術者の胸ポケット等に入れた状態で、或いは患者の近くに置いた状態で患者の骨や歯牙の切断、切削、穴あけ等、治療を行うことのできる携帯式の治療ユニットにおいて、前記治療インスツルメントを該インスツルメントに設けたスイッチのオン/オフにより操作可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、本発明による携帯式治療ユニットの一実施例を説明するための全体構成図であるが、最初に、この図1を用いて、従来の携帯式治療ユニットについて説明する。図1において、10は電源電池内蔵の或いは商用電源に接続可能なコントロールボックス、20は骨や歯牙の切削や穴あけ等の治療に用いるインスツルメント、例えば、モータ内蔵のマイクロエンジンハンドピースで、該マイクロエンジンハンドピース20はリード線21を介して前記コントロールボックス10に着脱自在に接続されるようになっている。コントロールボックス10は、インスツルメント20内のモータをオン/オフするスイッチ11、該モータの回転速度を調節するボリウム12等を有し、外科又は歯科治療に当って、術者は、前記コントロールボックス10を、自分の胸ポケット等に入れた状態で、或いは患者の近くに置いた状態で、インスツルメント20を持って患者の骨や歯牙の切削、穴あけ等の治療を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のごとき、コントロールボックス10に設けられたスイッチ11によってインスツルメント20内のモータをオン/オフ制御する従来の携帯式治療ユニットにおいては、作業部材(例えば、骨や歯牙を切削するバー)25の回転をオン/オフ制御するのに、その操作スイッチ11が作業部材25から離れた位置にあり、治療作業が非常にしにくく、非効率的であり、また、作業部材25が回転している状態で、該作業部材25から離れた位置にあるスイッチ11を操作しなければならず、すなわち、回転中の切削バーから目を離した状態でスイッチ11を操作しなければならず、危険であった。
【0004】本発明は、上述のごとき従来の携帯式治療ユニットにおいて、作業部材である切削バー25の回転をオン/オフ制御する操作スイッチを該作業部材である切削バーの近傍に配設し、これによって、作業性の向上を図るとともに、安全性を図ることを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、携帯式コントロールボックスと、該コントロールボックスに対して電源コードを介して着脱自在に接続される治療用インスツルメントと、該インスツルメント内のモータを駆動するためのスイッチ手段とから成る携帯式治療ユニットにおいて、前記スイッチ手段は前記インスツルメント側に設けられ、該インスツルメントを操作しながらオン/オフ可能であることを特徴としたものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記スイッチ手段は、前記インスツルメントに対して着脱自在であることを特徴としたものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記スイッチ手段は、前記インスツルメントに嵌着可能な環状部材で構成され、かつ、該環状部材内の周方向に沿って1又は複数のスイッチが設けられていることを特徴としたものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記環状部材の全体又は一部が弾性部材で構成されていることを特徴としたものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項2の発明において、前記スイッチ手段は、開閉可能な半環状の弾性部材から成り、該半環状部内に1又は複数のスイッチが設けられていることを特徴としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1において、30は本発明によって付加されたスイッチ手段で、該スイッチ手段30内のスイッチ30aの両接点は、リード線(内部に2本の線が入っている)31を介してコントロールボックス10内のスイッチ11のそれぞれの接点に接続されている(すなわち、スイッチ手段30内のスイッチとコントロールボックス10内のスイッチとが並列に接続されている)。従って、本発明においては、コントロールボックス10内のスイッチとスイッチ手段20内のスイッチとが選択的に働き、いずれのスイッチを押しても、作業部材(切削バー)25を回転させることができる。換言すれば、従来の機能を損なうことなく、作業部材25の近傍に設けられたスイッチによって該作業部材25をオン/オフ制御することができる。
【0011】スイッチ部材30は、基本的には、インスツルメント20の任意所望の箇所に固定して取り付けてもよいが、好ましくは、図示のように、円環状に形成し、ハンドピース20の先端に着脱自在に嵌着させるようにする。この円環状のスイッチ部材30内にはスイッチ30aが設けられており、このスイッチ30aを、ハンドピース20を持っている方の手の指で押すことにより、ハンドピース20内のモータを回転させ、作業部材(切削バー)25を回転させることができる。この場合、スイッチ30aが環状部材30の周方向に沿って複数個設けられている時は、環状部材30をハンドピース20の先端に挿入嵌着する時に、スイッチの位置に気を付ける必要はなく、また、施術中、スイッチの位置を気にすることなく、単に、該環状部材30を押すだけで、ハンドピース20内のモータをオン/オフすることができる。
【0012】環状のスイッチ部材30は、剛体でもよいが、好ましくは、弾性体で構成され、ハンドピース20の先端部より押し込むことにより、該ハンドピース20の先端にしっかりと嵌着させることができる。また、30′にて示すように、スイッチ部材を半環状に形成して、ハンドピース20の側方から押し込むようにして該ハンドピース20に取り付けるようにしてもよい等、スイッチ部材30をハンドピース20に取り付ける手段は、前記実施例のものに限定されるものではない。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によると、外科又は歯科治療用インスツルメントに該インスツルメントの作業部材を作動させるスイッチを具備しているので、該作業部材を駆動させるスイッチの操作が非常に楽になり、かつ、安全に操作することができる。また、スイッチ部材をインスツルメントに対して着脱自在に構成することによって、インスツルメントの交換に対しても効果的に対応することができる。更には、スイッチ部材を環状に構成し、周方向に複数個のスイッチを設けることによって、スイッチ部材をインスツルメントに嵌着する時のスイッチ位置に気を付ける必要はなく、作業中も、スイッチの位置を気にすることなく、単に、環状部材を押すだけで、スイッチをオン/オフすることができる。
【出願人】 【識別番号】000150671
【氏名又は名称】株式会社長田中央研究所
【出願日】 平成13年5月24日(2001.5.24)
【代理人】 【識別番号】100079843
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 明近 (外2名)
【公開番号】 特開2002−345843(P2002−345843A)
【公開日】 平成14年12月3日(2002.12.3)
【出願番号】 特願2001−154757(P2001−154757)