| 【発明の名称】 |
歯科サンドブラスト用ハンドピース及びその使用方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】小沢 勝
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| 【要約】 |
【課題】手元に神経を集中して使用でき、操作性が良く、故障し難い歯科サンドブラスト用ハンドピース及びその使用方法を提供すること。
【解決手段】足踏み式スイッチを無くしたこと。ハンドピースに操作レバーを設け、吹き付け開始・停止の制御をこの操作レバーにより可能とする。吹き付け開始・停止の制御に汎用的なバルブ装置を採用せず、軟質チューブを押し潰して噴射を停止させるように構成する。洗浄液通路である軟質チューブと研磨材通路である軟質チューブを重ねて押し潰す構造を採用し、押し潰すためのプレス機構を小型、軽量、簡素化する。吹き付け停止の際、僅かに早く洗浄液の吹き付けを停止させることにより噴射ノズル先端に付着した洗浄液を吹き飛ばし、乾燥させた後に研磨材の噴射を停止させる一連の制御を複雑な制御機構なしに可能とするために、洗浄液の圧力を研磨材の噴射圧力以下に制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄液と、圧搾空気により加速した研磨材を歯牙等に吹き付けることにより歯牙等を研磨又は切削するようになった歯科サンドブラスト用ハンドピースにおいて、ハンドピースの内部に軟質チューブで構成した洗浄液通路及び研磨材通路をそれぞれ配設し、該軟質チューブをバネの反発力により押し潰すことにより吹き付けを停止するように構成したことを特徴とする歯科ハンドブラスト用ハンドピース。 【請求項2】 軟質チューブで構成した洗浄液通路及び研磨材通路を重ねて押し潰すことを特徴とする請求項1に基づくハンドピース。 【請求項3】 軟質チューブで構成した洗浄液通路内の洗浄液の圧力を、軟質チューブで構成した研磨材通路内の圧搾空気の噴射圧力以下に制御することを特徴とする請求項2に基づくハンドピースの使用方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、重曹粉末や植物種子粉末のような研削性粉体を洗浄液と共に歯牙や義歯に吹き付けることにより歯牙や義歯を研磨又は切削するようになった歯科サンドブラスト用ハンドピースに関する。本発明は、特に、斯かるハンドピースの吹き付けを開始及び停止するため吹き付け制御機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、歯科サンドブラスト装置の吹き付け制御は足踏み式スイッチにより操作するように構成されていた。これは、ハンドピースに汎用的な空圧制御用バルブを具備させて吹き付けを制御するとすれば、バルブのシール部分に研削性粉体を噛み込み、バルブのシール性が損なわれてしまうことを回避するためである。 【0003】 【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、歯科診療台には既にエア・タービンを制御するための足踏み式スイッチが備えられているから、狭い作業空間で目的の足踏み式スイッチを正確に操作することが術者に大きな心労を強い、術者は大きなストレスに苛まれていた。 【0004】また、サンドブラスト装置本体とハンドピースは数十センチから1メートル程度のチューブ(制御されていない通路)で連結され、このチューブを通して研磨材や洗浄液が供給されるように構成されるから、足踏みスイッチを操作してサンドブラスト本体で吹き付けを制御すれば、チューブ内の研磨材や洗浄液の動きに遅れを生じ、そのような操作性の悪さも術者を疲れさせ、治療に専念することを困難にする原因となっていた。また、吹き付け停止後に制御されていない長い通路より少しずつ漏れ出す洗浄液と研磨材が噴射ノズルの先端で凝固し、噴射ノズルを詰まらせる故障が頻発して、その処置に余分の人手をかける必要があった。 【0005】本発明はかかる課題を解決するために成されたものであり、その目的は、患者の苦痛を和らげると共に、術者の心労を低減することのできる、操作性のよい歯科サンドブラスト用ハンドピースを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するためのハンドピースは、洗浄液と、圧搾空気により加速した研磨材を歯牙等に吹き付けることにより歯牙等を研磨又は切削するようになった歯科サンドブラスト用ハンドピースにおいて、軟質チューブで構成した洗浄液通路及び研磨材通路をそれぞれ配設し、該軟質チューブをバネの反発力により押し潰すことにより吹き付けを停止するように構成したことを特徴とする。 【0007】ハンドピースに吹き付け制御機能を具備させたから足踏み式スイッチを操作する必要がなく、噴射ノズルから10cm程度の位置で吹き付けを制御するから吹き付け開始・停止の応答速度が速く、加えて、軟質チュ−ブを押し潰すことにより吹き付けを停止させるように構成したから、汎用的なバルブ装置のように研磨材のシール部への噛み込みによる故障を生じやすいということもない。 【0008】上記構成において、2本の軟質チューブを重ねて押し潰すこととすれば好適である。 【0009】2本の軟質チューブ、即ち、研磨材通路である軟質チューブと洗浄液通路である軟質チューブを重ねて押し潰すとすれば、一つのプレス装置で吹き付けを停止させることができるから、ハンドピースを小型、軽量、安価に構成できるとともに、重ねて押し潰すとすれば、並べて押し潰しす場合のように2本の軟質チューブの反発力の差によりプレス装置が傾いで動作が不安定になるといった弊害を防止することができる。 【0010】上記構成のハンドピースを、洗浄液の圧力を圧搾空気の噴射圧力以下に制御して使用するとすれば好適である。 【0011】洗浄液の圧力を圧搾空気の噴射圧力以下に制御し、それぞれの通路である2本の軟質チューブを重ねて押し潰すと、反発力の小さな低圧に保たれている洗浄液通路である軟質チューブの方が僅かに先に潰れて吹き付けが停止する。その際、噴射ノズル先端に僅かに洗浄液が残ることがあるが、研磨材が僅かに遅れて吹き付けを停止するまでの数分の1秒の吹き付けにより洗浄液を吹き飛ばして、噴射ノズル先端でスラリー状となった研磨材が凝固することにより噴射ノズルが詰まる故障を防止することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。 【0013】図1に、本発明のハンドピースの一例を示す。ハンドピース本体1には、軸2により、操作レバー3を扇動自在に固定する。操作レバー3には連結棒4を固定し、連結棒4の先端には二股に分かれたアーム5を連結し、アーム5の先端には移動押圧棒6を固定し、ハンドピース本体1には移動押圧棒6に対向させて固定押圧棒7を固定し、操作レバー3とハンドピース本体1の間にはつるまきバネ8を圧縮して装入し、移動押圧棒6は常に固定押圧棒7の方向へ移動するように与圧を与えておく。また、ハンドピース本体1内には研磨材通路である第1の軟質チューブ9と洗浄液通路である第2の軟質チューブ10を、重ねて、移動押圧棒6と固定押圧棒7の間を通して配設し、第1の軟質チューブ9の一端は金属パイプ11を介して研磨材供給チューブ13に連結し、第2の軟質チューブ10の一端は金属パイプ12を介して洗浄液供給チューブ14に連結する。また、ハンドピース本体1の先端には、固定ねじ15により噴射ノズル16を装着できるよう構成し、汎用的な同軸二重パイプによる通路により、研磨材及び洗浄液が噴射ノズル16に導かれる。 【0014】このように構成したハンドピースでは、本体を操作して、研磨材供給チューブ13に研磨材の供給を開始し、洗浄液供給チューブ14に洗浄液の供給を開始しても、第1の軟質チューブ9も第2の軟質チューブ10も共に固定押圧棒7と移動押圧棒6の間で押し潰されていて、研磨材及び洗浄液が噴射ノズル16に導かれることはない。 【0015】次に、噴射ノズル16を洗浄すべき歯面等に向けて保持し、操作レバー3をつるまきバネ8の力に抗して押し込めば、移動押圧棒6が固定押圧棒7から離れる方向へ移動し、押しつぶされていた2本の軟質チューブはそれ自体の弾性復元力及び圧搾空気又は洗浄液の圧力により復元し、研磨材及び洗浄液が噴射ノズル16に導かれて歯面等に向けて吹き付けられ、歯面等に付着した汚れなどを効率的に洗浄することができる。 【0016】所定の洗浄を終えたならば、操作レバー3を開放すれば、操作レバー3がつるまきバネ8の復元力により戻り、移動押圧棒6が固定押圧棒7方向に移動して、2本の軟質チューブをほぼ同時に押し潰して、吹き付けを即座に停止することができる。 【0017】さらに断面図(図2及び図3)により吹き付けを開始、停止する機能を詳しく説明する。図2は吹き付けをしている状態を、図3は吹き付けを停止している状態を示す。 【0018】吹き付けを開始している状態(図2)にあっては、つるまきバネ8の復元力に抗して操作レバー3をハンドピース本体1方向へ押し込んでいるので、連結棒4及びアーム5により、移動押圧棒6は固定押圧棒7から遠ざかる方向に移動し、移動押圧棒6及び固定押圧棒7の間に配置した2本の軟質チューブ(9,10)はその復元力及び内部の圧縮空気又は洗浄液の圧力により開通して、研磨材供給チューブ13により供給される研磨材及び洗浄液供給チューブ14により供給される洗浄液は、妨げられることなしに噴射ノズル16に導かれる。 【0019】所定の吹き付けを終了した場合には、操作レバー3を離せば、つるまきバネ8の復元力により、操作レバー3は図では上方へ移動し、連結棒4及びアーム5により、移動押圧棒6は固定押圧棒7に近付く方向に移動し、移動押圧棒6及び固定押圧棒7の間に配置した2本の軟質チューブ(9,10)は押し潰され、研磨材供給チューブ13により供給される研磨材及び洗浄液供給チューブ14により供給される洗浄液は、この部分で遮断されて、図3に示した吹き付けを停止している状態となる。 【0020】図4に、本発明のハンドピースを使用するための装置本体の空圧回路の一例を示す。装置本体には第1の継ぎ手41を設け、メインバルブ42を経た圧搾空気通路を2系統に分け、一方は研磨材噴射圧力調節用減圧弁43、フィルター44、研磨材タンク45を介して第2の継ぎ手46に接続し、他方は洗浄液噴射圧力調節用減圧弁47、洗浄液タンク48、洗浄液流量調節弁49を介して第3の継ぎ手50に接続する。 【0021】このように構成した措置本体において、第1の継ぎ手41にコンプレッサなどにより0.4MPa程度の圧搾空気を供給し、第2の継ぎ手に研磨材供給チューブ13を接続し、第3の継ぎ手に洗浄液供給チューブ14を接続する。そして、メインバルブ42を操作すれば、研磨材噴射圧力調節用減圧弁43により0.3MPa程度の所定の吹き付け圧力に減圧された圧搾空気により予め研磨材を装入した研磨材タンク45が満たされる。また、洗浄液噴射圧力調節用減圧弁47により0.1MPa程度の所定の吹き付け圧力に減圧された圧搾空気により予め洗浄液を装入した洗浄液タンク48が満たされる。研磨材は汎用的に市販されている重曹粉末でもよいし、洗浄液は水道水であってもよい。 【0022】次いで、ハンドピース本体1の操作レバー3を操作すれば、2本の軟質チューブ(9,10)の閉塞部が瞬時に開放され、研磨材タンク45内の研磨材がまきあげられて圧搾空気と共にハンドピース本体1に供給され、噴射ノズル16から歯面等に吹き付けられる。ほぼ同時に、洗浄液タンク48内の洗浄液が圧搾空気により加圧されてハンドピース本体1に供給され、噴射ノズル16から歯面等に吹き付けられる。 【0023】所定の洗浄を終了しハンドピース本体1の操作レバー3を開放すれば、洗浄液は研磨材よりも低く加圧力を設定してあるので、内圧の低い第2の軟質チューブ10が数分の1秒早く閉塞し、まず洗浄液の吹き付けを停止し、噴射ノズル16先端の洗浄液が圧搾空気により吹き飛ばされる。次いで数分の1秒後、内圧の高い第1の軟質チューブ9が閉塞し、噴射ノズル16の先端が乾いた状態で吹き付けを停止することができる。 【0024】所定の吹き付けを終了し、メインバルブ42を操作すれば、排気気流の流れによって研磨材供給チューブ13内の研磨材は研磨材タンク45に戻り、フィルター44を通過した圧搾空気のみがメインバルブ42の排気ポートから排気される。一方、洗浄液タンク48内の圧搾空気も同様に排気されるから、予期せぬ洗浄液の吹き付けを防ぐことができる。 【0025】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。 【0026】ハンドピース本体に吹き付けを停止する機構を具備させたから、手元に神経を集中して処置を行うことができて、術者の心労を軽減できると共に、効率的に処置を終えることができるから患者の福祉にもかなう。また、装置が簡単で安価に提供できると共に、噴射ノズルの詰まりによる故障を効果的に予防できる構成としたから、歯科サンドブラストによる効率的な歯面清掃の普及につながり、障害者や寝たきりの状態にある高齢者等はもとより、国民の口腔内の健康増進にも資する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390031185 【氏名又は名称】新東ブレーター株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年1月15日(2001.1.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−209911(P2002−209911A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月30日(2002.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−5971(P2001−5971) |
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