| 【発明の名称】 |
手術システム |
| 【発明者】 |
【氏名】竹腰 聡
【氏名】大西 順一
【氏名】下村 浩二
【氏名】宮澤 太郎
【氏名】高篠 智之
【氏名】泉 俊史
【氏名】中村 剛明
|
| 【要約】 |
【課題】術前のみならず術中においても医療指標情報を提供し、患者及び術式の確認の全てを術者に委ねることなく、医療ミスを未然に防止できる手術システムを提供する。
【解決手段】手術システムは、患者を手術するため情報を検出する検出機能を有する医用機器群(光学視管4)と、患者が装着するリストバンドに付与される個人情報を読み取る読み取り手段(バーコードスキャナ2)と、手術するための医療指標情報を格納する医療指標データベース8と、読み取った個人情報に基づいて医療指標データベース8より医療指標情報を取得し、この取得した医療指標情報と、医用機器群(光学視管4)により検出される検出データとを比較する比較装置9と、比較装置9の比較結果を告知する警告装置10とを具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 患者を手術するため情報を検出する検出機能を有する医用機器群と、前記患者が装着するリストバンドに付与される個人情報を読み取る読み取り手段と、手術するための医療指標情報を格納する医療指標データベースと、前記読み取り手段が読み取った個人情報に基づき、医療指標データベースより前記医療指標情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段で取得された医療指標情報と、前記医用機器群により検出される検出データとを比較する情報比較手段と、前記情報比較手段の比較結果を告知する告知手段と、を具備することを特徴とする手術システム。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は手術システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、個人を識別するための個人認証情報を例えばバーコード付きのリストバンドあるいは特開2000−311194号公報にあるようなICチップなどに記録し、術前にその認証情報を用いて、患者を特定することが行われてきた。 【0003】また、事前に取得した例えばレントゲン写真などの医療指標情報を、上記個人認証情報を元にデータベースから読み出して、術者が患者および、術式のチェックをすることが行われていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した従来の方法では、例えば患者が映し出された画像が見られるだけなので、術者がそれらの医療指標情報を見て患者の確認をしなければならなかった。しかも患者の確認は術前のみに行なうことが可能であった。 【0005】本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、術前のみならず術中においても医療指標情報を提供し、患者及び術式の確認の全てを術者に委ねることなく、医療ミスを未然に防止できる手術システムを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明の手術システムは、患者を手術するため情報を検出する検出機能を有する医用機器群と、前記患者が装着するリストバンドに付与される個人情報を読み取る読み取り手段と、手術するための医療指標情報を格納する医療指標データベースと、前記読み取り手段が読み取った個人情報に基づき、医療指標データベースより前記医療指標情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段で取得された医療指標情報と、前記医用機器群により検出される検出データとを比較する情報比較手段と、前記情報比較手段の比較結果を告知する告知手段とを具備する。 【0007】 【発明の実施の形態】本実施形態の手術システムは、術者が施す処置などの行為のうち、医用機器群の一つとしての光学視管の動きを位置検出装置により検出して得られた情報あるいは各種の生体情報と、患者に装着されたリストバンドに記録された個人情報に基づいてデータベースから呼び出すことのできる、事前に取得した医療指標情報とを比較する手段を備え、比較した結果、予定していた術式と実際の処置などに矛盾がある場合には術者に注意を喚起するようにしたことを特徴とする。このような特徴によれば、万が一術者が矛盾した行為をしてしまってもいち早く気づくことが出来る。 【0008】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図2は従来例のシステム及び動作を表す概念図であり、図1は本実施形態のシステムおよび動作を示す概念図である。 【0009】図2に示すように従来の例においては、医療指標情報を事前に取得してデータベース104に格納しておく。術者は術前に患者100の患者ID103に基づいてデータベース104から医療指標情報を取得してこの情報を元に患者100の確認を行なっていた。従って術が開始された後は術者102が意図的に医療指標情報を再度確認する必要がある。 【0010】一方、図1に示す本実施形態では上記した構成に加えて、術者102が患者100に対して行なう処置及び行為に基づく光学視管等の動きを検出する動き検出手段から得られる情報と、個人情報としての患者ID103に基づいてデータベース104から読み出した医療指標情報とを比較手段106により常に比較しているため、術中に術者が意図しなくてもチェックが行われ、矛盾があればすぐさま術者102に対して注意が喚起される。 【0011】図3は本発明の第1実施形態に係る手術システムの構成を示す図である。図3に示すように第1実施形態の手術システムは、患者12に装着されたバーコードが印刷されたリストバンド1と、読み取り手段としてのバーコードスキャナ2と、患者12に挿入され腹腔内の観察を行う光学視管4と、光学視管4の位置を検出する位置検出装置5と、バーコード化された患者12の個人認証情報3及び医療指標情報6及び術式情報7を蓄積したデータベース8と、光学視管4の位置と術式を比較する比較装置9と、前記比較によって光学視管4と術式に矛盾がある場合に術者に注意を喚起するための告知手段としての警告装置10とからなる。 【0012】以下に図4のフローチャートを参照して本実施形態の動作を説明する。まず患者12が手術室に入室した時点で、手術室のスタッフがバーコードスキャナ2で患者12に装着されたリストバンド1上のバーコードを読み取る(ステップS1)。比較装置9は、バーコード化された個人認証情報3に基づいて個人認証を行い(ステップS2)、確認ができた場合にはデータベース8にアクセスする(ステップS3)。 【0013】データベース8には事前に得られた例えばX線写真、MRI画像や、予定術式などの医療指標情報6がPC等の入力手段11によって入力されて登録されている(ステップS4、S5)。 【0014】医療指標情報6及び術式情報7などの個人情報がデータベース8にあるかどうかを確認し(ステップS6)、ない場合にはステップS1に戻り、ある場合にはこれらのデータを呼び出す(ステップS7)。呼び出された医療指標情報6及び術式情報7はモニターなどに表示されて(ステップS8)術前に術者に情報として与えられる。 【0015】それらの情報を参考にして術が開始される。術が開始されると光学視管4あるいは処置用の鉗子の位置を位置検出装置5によって検出する(ステップS9)。同時に、データベース8から読み出した医療指標情報6から光学視管4の予定位置データを抽出する(ステップS10)。 【0016】比較装置9は、位置検出装置5によって検出された光学視管4の位置が、光学視管4の予定位置と合致するかどうかを比較する(ステップS11)。矛盾が確認されると直ちに警告装置10が術者に注意を喚起する(ステップS12)。矛盾がない場合にはステップS9に戻る。 【0017】上記の注意喚起により、予定していた術式と光学視管の位置が矛盾していた場合、すなわち予定していた術式に合致しない異なった処置を行おうとした場合でも速やかに過ちを正すことが出来る。 【0018】(第2実施形態)図5は本発明の第2実施形態に係る手術システムの構成を示す図である。図5に示される様に、第2実施形態は、第1実施形態における光学視管4などの位置を検出する位置検出装置5の代わりに生体信号検出手段21を備えている。位置検出装置5に加えて生体信号検出手段21を備えさせても良い。 【0019】生体信号検出手段21は、患者の例えば血液の各種指標をサンプリングする。比較装置22は、サンプリングされた各種指標と、事前に取られた当該患者の各種指標との逐次比較を行う。数値が大きく異なれば、患者自体が別人であるかあるいは容態が急変したと考えられるため直ちに警告装置23を通じて術者に注意を喚起する。 【0020】上記した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、術前から術中にかけて常に医療指標情報を元に監視を行うことが出来るため、医療ミスを未然に防ぐことが出来る。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年5月30日(2001.5.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−355257(P2002−355257A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−163390(P2001−163390) |
|