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【発明の名称】 基礎代謝量測定装置
【発明者】 【氏名】坂田 和彦
【氏名】児玉 美幸
【氏名】佐藤 等
【氏名】スティーブン ビー ヘイムスフィールド
【課題】除脂肪量を使用して基礎代謝量を測定する装置を提供する。

【解決手段】基礎代謝量を測定する装置は、例えば対象者の年齢のような個人データを入力する装置と、対象者の生体電気インピーダンスを測定する装置と、上記個人データ及び上記生体電気インピーダンスに基づいて除脂肪量を計算する装置と、上記除脂肪量及び年齢の逆数に基づいて対象者の基礎代謝量を計算する装置とを備えている。基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとしそして定数をA、B、Cとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM+Bx(1/年齢)+Cで表わされる式を用いて計算できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 対象者の年齢を含む個人データを受け取る入力装置と、対象者の生体電気インピーダンスを決定する測定装置と、上記入力装置からの個人データ及び上記測定装置からの生体電気インピーダンスを使用して除脂肪量を決定するための除脂肪量計算装置と、上記除脂肪量計算装置からの除脂肪量及び上記入力装置からの年齢の逆数を使用して対象者の基礎代謝量を決定するための基礎代謝量計算装置と、を備えたことを特徴とする基礎代謝量測定装置。
【請求項2】 基礎代謝量をBMRとし、除脂肪量をFFMとしそして定数をA、B、Cとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM+Bx(1/年齢)+Cで表わされる式を用いて計算される請求項1に記載の装置。
【請求項3】 基礎代謝量をBMRとし、除脂肪量をFFMとしそして定数をA、B、C、Dとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM2+BxFFM+Cx(1/年齢)+Dで表わされる式を使用して計算される請求項1に記載の装置。
【請求項4】 対象者の年齢及び体重を含む個人データを受け取る入力装置と、対象者の生体電気インピーダンスを決定する測定装置と、上記測定装置からの生体電気インピーダンス及び上記入力装置からの個人データの逆数を使用して除脂肪量を決定するための除脂肪量計算装置と、上記除脂肪量計算装置からの除脂肪量及び上記入力装置からの年齢及び体重を使用して対象者の基礎代謝量を決定するための基礎代謝量計算装置と、を備えたことを特徴とする基礎代謝量測定装置。
【請求項5】 基礎代謝量をBMRとし、除脂肪量をFFMとしそして定数をA、B、C、Dとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM+Bx(1/年齢)+Cx体重+Dで表わされる式を用いて計算される請求項4に記載の装置。
【請求項6】 基礎代謝量をBMRとし、除脂肪量をFFMとしそして定数をA、B、C、D、Eとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM2+BxFFM+Cx(1/年齢)+Dx体重+Eで表わされる式を用いて計算される請求項4に記載の装置。
【請求項7】 対象者の体重は、上記入力装置に手で入力される請求項4に記載の装置。
【請求項8】 対象者の体重は、対象者の体重を測定する装置からの信号として入力装置に受け取られる請求項4に記載の装置。
【請求項9】 対象者の体重は、上記生体電気インピーダンスが測定されるのと同時に対象者の体重を測定する装置からの信号として入力装置に受け取られる請求項4に記載の装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の基礎代謝量の決定に係り、より詳細には、除脂肪量を使用して基礎代謝量を測定する装置に係る。
【0002】
【従来の技術】対象者の正確な基礎代謝量を決定するためには、通常、高価で大掛かりな装置が必要である。更に、多くの負担や測定条件も必要であり、対象者は、マスクやマウスピースを着用して長時間安静を保たねばならない。又、測定装置を操作しそして測定結果を評価するのは専門家に限られる。従って、一般の人が、自分の基礎代謝量の正確な測定値を得るために自分自身でテストを行うことはほとんどできない。これらの理由で、ほとんどの場合に、基礎代謝量を決定するために統計学的に標準的な基礎代謝値が使用されている。この統計学的に標準的な基礎代謝値は、例えば、日本では、厚生省保健医療局による性別及び年齢に基づく基礎代謝基準値に体重を乗算することによって得られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基礎代謝量は、実際の体重よりも除脂肪量に直接比例すると考えられる。図1に示すように、上記方法を使用して決定される基礎代謝量は、体組成の影響が強いため、標準的な体格及び標準的な体組成の人に適したものとなる。しかしながら、体重が多く且つ脂肪量も多い肥満者(即ち脂肪率の高い人)については、基礎代謝の計算値がその実測値より高い傾向となる。一方、痩せていて且つ筋肉質の人(即ち脂肪率の低い人)については、基礎代謝の計算値がその実測値より低い傾向となる。それ故、基礎代謝量を計算する上記方法は、肥満指導の面から好ましいものではない。
【0004】基礎代謝量は、除脂肪量に密接に関係しているので、海外の栄養学関係の学会などでは、次の式が使用されている。
BMR=AxFFM+B但し、BMRは、基礎代謝量(kcal/日)、FFMは、除脂肪量(kg)、そしてA、Bは定数である。基礎代謝量と除脂肪量との関係が図2に示されている。この式では相関係数が0.824となり、この式が実測値と密接に関係することを示す。しかしながら、この式で得られる基礎代謝量は、大人には適用できるが、成長期の子供には適用できない。更に、本発明者による測定結果では、除脂肪量が少ない人、特に、若年の痩せ型の女性では、この式による計算値が実測値より低い傾向となる。そこで、肥満者や子供に対してもダイエット及び運動に関して効果的に指導を行えるように、基礎代謝量の計算値が実測値に正確に相関する改良された基礎代謝量演算装置が要望される。
【0005】
【課題を解決するための手段】これら及び他の要望は、基礎代謝量を測定する装置を提供する本発明の実施形態により満足される。この装置は、例えば、対象者の年齢のような個人データを入力する装置と、対象者の生体電気インピーダンスを測定する装置と、上記個人データ及び上記生体電気インピーダンスに基づいて除脂肪量を計算する装置と、上記除脂肪量及び年齢の逆数に基づいて対象者の基礎代謝量を計算する装置とを備えている。除脂肪量に加えて、基礎代謝量を決定する際の係数として年齢の逆数を追加したことにより、本発明は、基礎代謝量を決定するのに使用される演算方法の精度を改善する。本発明の1つの特徴において、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとしそして定数をA、B、Cとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM+Bx(1/年齢)+Cで表わされる式を用いて決定することができる。本発明の別の特徴によれば、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとし、そして定数をA、B、C、Dとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM2+BxFFM+Cx(1/年齢)+Dで表わされる式を用いて決定することができる。
【0006】別の実施形態において、本発明の装置は、例えば、対象者の年齢及び体重のような個人データを入力する装置と、対象者の生体電気インピーダンスを測定する装置と、上記生体電気インピーダンス及び上記個人データの逆数に基づいて除脂肪量を計算する装置と、上記年齢、体重及び除脂肪量に基づいて対象者の基礎代謝量を計算する装置とを備えている。除脂肪量に加えて、基礎代謝量を決定する際の係数として年齢及び体重の両方を追加したことにより、本発明は、基礎代謝量を決定するのに使用される演算方法の精度を改善する。本発明の1つの特徴において、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとしそして定数をA、B、C、Dとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM+Bx(1/年齢)+Cx体重+Dで表わされる式を用いて計算することができる。本発明の別の特徴において、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとしそして定数をA、B、C、D、Eとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM2+BxFFM+Cx(1/年齢)+Dx体重+Eで表わされる式を用いて計算される。本発明の他の特徴において、本発明は、対象者の体重を入力装置に手で入力するような体重計をもたない携帯用装置にも関する。或いは又、対象者の体重は、体重計測装置からの信号として入力することもできる。更に、体脂肪測定装置を体重計に取り付けて、生体電気インピーダンスを測定するときに同時に対象者の体重を信号として入力することもできる。本発明の付加的な効果は、本発明の最良の態様を実施した好ましい実施形態の以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかとなろう。本発明は、本発明の範囲から逸脱せずに、他の及び異なる形態で実施することもできるし、種々の観点においてその細部を変更することもできる。従って、添付図面及びそれを参照した説明は、本発明を例示するものに過ぎず、本発明を何ら限定するものではない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明者は、厚生省保健医療局により作成された図3に示す基礎代謝値を検討しそしてそれらの値が対象者の年齢に反比例していることに着目した。更に、本発明者は、それとは別に、図4に示すように、体重当たりの基礎代謝量が年齢に反比例していることも分かった。更に、本発明者は、基礎代謝量を計算するときに、除脂肪量に加えて、年齢の逆数を使用するのが好ましいことも分かった。従って、本発明者は、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとしそして定数をA、B、Cとすれば、BMR=AxFFM+Bx(1/年齢)+Cで表わされる式を使用して基礎代謝量を計算できることが分かった。しかしながら、この式は、メートル測定系の値を使用することに限定されず、どんな形式の測定系の値も使用できることを理解されたい。
【0008】図5に示すように、この式を使用して得た基礎代謝量と実測した基礎代謝量との相関係数は、0.870である。実測値は、呼気の分析により得られたものである。図6に示すように、除脂肪量に対する実測値と計算値との差は、従来のデータの半分である。図2に示すように、除脂肪量が極端に低い人は、基礎代謝量の計算値が実測値より低い傾向となる。本発明者は、基礎代謝量を計算するときに、除脂肪量に加えて年齢の逆数及びその二乗を使用するのが好ましいことが分かった。従って、本発明者は、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとし、そして定数をA、B、C、Dとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM2+BxFFM+Cx(1/年齢)+Dで表わされる式を用いて計算できることが分かった。しかしながら、この式は、メートル測定系の値を使用することに限定されず、どんな形式の測定系の値も使用できることを理解されたい。
【0009】図7に示すように、この式を用いて得られた基礎代謝量と、実測した基礎代謝量との相関係数は、0.88である。実測値は、呼気の分析により得られたものである。図8に示すように、除脂肪量に対する実測値と計算値との差はほとんど同じである。本発明者は、除脂肪量の低い人、特に、痩せ型の若い女性及び子供の場合、基礎代謝量の計算値が実測値より低い傾向となることを確認した。従って、本発明者は、基礎代謝量を計算するときに、除脂肪量に加えて、年齢の逆数及び体重を使用するのが好ましいことが分かった。従って、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとしそして定数をA、B、C、Dとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM+Bx(1/年齢)+Cx体重+Dで表わされる式を用いて計算できることが分かった。しかしながら、この式は、メートル測定系の値を使用することに限定されず、どんな形式の測定系の値も使用できることを理解されたい。
【0010】図9に示すように、この式を用いて得られた基礎代謝量と、実測した基礎代謝量との相関係数は、0.879である。実測値は、呼気の分析により得られたものである。除脂肪量に対する実測値と計算値との差は、図6に示すデータの半分である。図2に示すように、除脂肪量が極端に低い人は、基礎代謝量の計算値が実測値より低い傾向となる。本発明者は、基礎代謝量を計算するときに、除脂肪量に加えて、年齢の逆数及びその二乗と体重とを考慮するのが好ましいと分かった。従って、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとしそして定数をA、B、C、D、Eとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM2+BxFFM+Cx(1/年齢)+Dx体重+Eで表わされる式を用いて計算できることが分かった。しかしながら、この式は、メートル測定系の値を使用することに限定されず、どんな形式の測定系の値も使用できることを理解されたい。
【0011】図10に示すように、この式を用いて得られた基礎代謝量と、実測した基礎代謝量との相関係数は、0.88である。実測値は、呼気の分析により得られたものである。除脂肪量に対する実測値と計算値との差は、図8に示すデータにほぼ等しい。本発明の上記実施形態では、基礎代謝量を計算するのに、除脂肪量、年齢及び体重の値が必要となる。それ故、例えば、市販の体重計付き体脂肪測定装置や、体重値を手で入力する体脂肪測定装置の制御プログラムを変更することにより、基礎代謝量を決定することができる。除脂肪量を決定する方法は、例えば、生体インピーダンス分析方法(BIA法)、DEXA法、キャリパーを使用する方法等、いずれの方法も、本発明に使用できる。
【0012】図11を参照し、基礎代謝量を測定するのに使用する装置の実施形態を説明する。図11に示すように、この装置は、体重計に取り付けられた体脂肪測定装置と、基礎代謝量を測定する装置との組合せである。装置の主本体1は、機台2と載台3を含む。動作に際し、対象者が載台3に載ることで対象者の体重を測定できるが、体重測定技術で知られたように他の体重測定方法も使用できる。載台3は、体脂肪を測定する装置を備えることができる。例えば、体脂肪測定装置に使用される電極を載台3が上面に設けられる。電極4a及び5aは、左足及び右足用の電流供給電極である。電極4b及び5bは、左足及び右足用の電圧測定電極である。
【0013】又、載台3は、表示部6と、対象者のデータを入力できる入力部7とを含む。本発明の特徴において、表示部6及び入力部7は、載台3の上面前方に設けられる。入力部7は、データを確定するSETキー8と、データの値を下げるダウンキー9と、データの値を上げるアップキー10と、個人キー12とを含む。個人キー12は、装置本体1の機台2の前部に設けられる。個人キー12は、その特定キー12を押したときに各対象者の個人データを呼び出すのに使用される。この実施形態には、3つの個人キーが示されているが、本発明はこれに限定されず、任意の数のキーを使用できる。例えば、2つのキー又は4つのキーを設けてもよい。この構造は、従来の体重計付き体脂肪測定装置と同じであるから、その詳細な説明は省略する。
【0014】図12は、図11に示された基礎代謝量測定装置1の電気ブロック図である。図12では、図11と同じ部分が同じ参照番号で示されている。種々のデータを処理する演算処理部15は、電源スイッチ16を経て電池17に接続される。この演算処理部15には、良く知られたように、他の電源を経て電力が供給されてもよいことに注意されたい。高周波電流供給部18が演算処理部15に接続されると共に、電極4a及び5aにも接続される。更に、電圧検出部19が演算処理部15に接続されると共に、電極4b及び5bにも接続される。更に、演算処理部15は、体重を測定するはかり部20、入力部7、表示部6、及び処理のためにデータを記憶する記憶部21にも接続される。
【0015】図11及び12に示す実施形態の動作を、図13のフローチャート及び図14ないし22の表示例と共に説明する。最初に、図12に示す電源スイッチ16又は個人キー12の1つをオンにして、電源を入れる。電源が入ると、表示部6等がステップS1において初期化される。次いで、ステップS2において、電源スイッチをオフにするためのオートパワーオフタイマー(例えば、30秒)を設定し、ステップS3に進む。ステップS3では、SETキー8がオンにされたかどうか決定される。SETキーがオフにされると、通常の体重測定モードとなり、ステップS4において、体重測定のために対象者に載台3に乗るよう促す図14のメッセージが表示される。対象者が載台3に乗ると、ステップS5において、体重に関するデータがはかり部20から演算処理部15へ送られる。これは、ステップS6において、図15に示すメッセージを表示部6に形成する。この表示は、ステップS7において、オートパワーオフタイマーがタイムアウトするまで続く。オートパワーオフタイマーがタイムアウトすると、ステップS7において、電源スイッチがオフになる。
【0016】ステップS3でSETキー8がオンにされると、ステップS9に進み、SETキー8がオンにされたかどうか判断される。SETキー8がオンにされないときには、オンにされている個人キー12(番号1ないし3)の1つに対応する身長及び体重のような個人データが記憶部21から呼び出され、そしてこのデータが表示部6に表示される(ステップS10)。次いで、ステップS4及びS5と同様に、ステップS11及びS12において、体重が測定される。又、ステップS13において、インピーダンスが測定される。インピーダンスの測定は、従来の体脂肪測定装置と同様に行われるので、詳細な説明は、省略する。ステップS14において、インピーダンス、体重及び個人データから、体脂肪率及び除脂肪量(FFM)が得られる。更に、基礎代謝量と、生活活動強度を加味した総消費エネルギー量が、上記演算式に基づいて得られる。複数の演算式があるので、測定装置の精度、コスト等に基づいて、演算式を適切に選択することができる。
【0017】ステップ15では、体重kg当たりの基礎代謝量計算値が、厚生省により示されている年齢別体重kg当たりの基礎代謝量の値に対し、(a)10%以上低い(ステップS16)、(b)10%以上高い(ステップS17)、又は(C)それら2つの中間(ステップS18)であるか判定する。ステップS15において基礎代謝量の計算値が10%以上低い場合には、3つのパターンの中で太り易い体質を表わす部分にマークが付けられる。これら3つのパターンは、太り易い体質、標準、及び太り難い体質である。ステップS16において、表示される他の情報は、図16に示すように、身長、体重、年齢、体脂肪率、基礎代謝量及び総消費エネルギー量である。
【0018】基礎代謝量の計算値が10%以上低い場合には、対象者の体重kg当たりの基礎代謝量が、厚生省で示されている基礎代謝量の値より低い。従って、消費エネルギー量が低いので、対象者が他の人と同じカロリーを食品から摂取しても、カロリーの一部分が代謝されず、体内に蓄積される。その結果、脂肪が溜まることになる。総消費エネルギー量は、後述の生活活動強度を基礎代謝量に加味することにより得られる。しかしながら、ステップS15で計算された基礎代謝量の値が10%以上高い場合には、対象者は、通常、筋肉質で消費エネルギーが大きい。従って、対象者が他の人と同じカロリーを食品から摂取しても、多くのカロリーが消費され、体内に蓄積しない。その結果、脂肪が溜まらず、太り難くなる。このときには、ステップS17において、図17に示すように太り難い体質を表わす部分にマークが付けられる。
【0019】ステップS15で計算された基礎代謝量の値が、厚生省で示された基礎代謝量の値の−10%から+10%までの人は、標準と推定される。従って、ステップS18において、図18に示すように標準体質を表わす部分にマークが付けられる。この表示は、ステップS19、S20及びS21において、オートパワーオフタイマーがタイムアウトするまで続けられる。オートパワーオフタイマーがタイムアウトすると、ステップS22、S23及びS24において、電源スイッチがオフにされる。判定のための基礎代謝量の基準値と計算値との上記差の範囲は一例に過ぎず、±15%や、±20%でもよい。更に、表示も、この3段階表示に限定されず、種々の変更が可能である。次に、ステップS9においてSETキー8がオンにされたと判断すると、ステップS25に進み、個人データ入力モードとなる。本発明の特徴において、装置を入手して初めて使用するときには、まだ入力されていない個人データを得るために、個人データ入力モードが自動的に初期化される。
【0020】ステップS25において、図19に示すように、身長を入力するよう求めるメッセージが表示され、そして例えば、160cmの初期値が表示される。身長の値は、ステップS26において、アップキー10及びダウンキー9を用いて対象者に対して設定することができる。次いで、ステップS27においてSETキー8を押し、次のステップS28に進む。SETキー28を押さないと、データが入力されないので、SETキー8がオンになるのを待機する。ステップS28では、図20に示すように、年齢を入力するよう求めるメッセージが表示され、そして例えば、30歳の初期値が表示される。ステップS29及びS30において、年齢を入力するプロセスは、身長を入力するプロセスと同じである。
【0021】本発明の別の特徴において、ステップS31では、図21に示すように、厚生省により示されている生活活動強度1ないし4を入力することができる。次いで、この生活活動強度の値に基づいてステップS14で総消費エネルギー量が計算される。ステップS32及びS33において、生活活動強度を入力するプロセスは、身長を入力するプロセスと同じである。ステップS34ないしS36では、装置主本体1の前面に設けられた個人キー12の1つを使用して、上述した対象者の入力データを記憶することができる。このデータは、個人キー12の番号を入力することにより記憶部21に記憶される。この番号の個人キー12を押すことにより、ステップS10において、個人データが表示部6に表示される。ステップS36での記憶が完了すると、ステップS11へと進み、測定モードに入る。この入力モードは、測定モードに続くものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、入力モードが測定モードに続く必要はない。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上述した形態で実行され、除脂肪量に加えて年齢の逆数を使用することにより基礎代謝量の計算精度を改善するという効果を発揮する。更に、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとしそして定数をA、B、Cとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM+Bx(1/年齢)+Cで表わされる式を使用して計算され、実測値に対応する基礎代謝量の値を得ることができる。更に、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとし、そして定数をA、B、C、Dとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM2+BxFFM+Cx(1/年齢)+Dで表わされる式を用いて計算され、実測値に更に対応する基礎代謝量の値を得ることができる。
【0023】基礎代謝量の計算精度は、除脂肪量に加えて年齢の逆数及び体重を使用することにより更に改善することができる。更に、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとしそして定数をA、B、C、Dとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM+Bx(1/年齢)+Cx体重+Dで表わされる式を用いて計算され、実測値に対応する基礎代謝量の値を得ることができる。更に、基礎代謝量(kcal/日)をBMRとし、除脂肪量(kg)をFFMとしそして定数をA、B、C、D、Eとすれば、基礎代謝量は、BMR=AxFFM2+BxFFM+Cx(1/年齢)+Dx体重+Eで表わされる式を用いて計算され、実測値に更に対応する基礎代謝量の値を得ることができる。
【0024】本発明は、従来の方法及び装置を使用することによって実施できる。従って、このような装置及び方法は、ここでは詳細に説明しない。上記説明では、本発明を完全に理解するために多数の特定の細部について述べた。しかし、本発明は、それら特定の細部に依存せずに実施できることが理解されよう。他の点では、本発明の理解を不必要に妨げないようにするため、既知の処理構造や方法については述べなかった。本発明の好ましい実施形態及びその多様性の幾つかの例のみを図示して説明した。本発明は、他の種々の組み合わせ及び環境にも使用することができ、そして本発明の範囲内で変更や修正やなされ得ることを理解されたい。
【出願人】 【識別番号】000133179
【氏名又は名称】株式会社タニタ
【出願日】 平成13年9月27日(2001.9.27)
【代理人】 【識別番号】100059959
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 稔 (外9名)
【公開番号】 特開2002−172099(P2002−172099A)
【公開日】 平成14年6月18日(2002.6.18)
【出願番号】 特願2001−296077(P2001−296077)