| 【発明の名称】 |
食器洗い機の扉開閉装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】治京 宏明
【氏名】村垣 雅人
【氏名】井上 智雄
【氏名】一色 孝明
【氏名】大川 宜江
|
| 【要約】 |
【課題】食器洗い機の扉を開放する際に、内部の洗浄水が外部に飛び散る不都合を解消することである。
【解決手段】食器の出し入れのための扉2を本体1前面に有し、該扉を閉状態に固定するロックピン32と、そのロックピン32のロックを解除し扉2を開放するようにした食器洗い機の扉開閉装置において、上記ロックピン32が2段の時間差をおいて作動し、その1段目の作動で洗浄ポンプ等の負荷への通電を遮断する電源遮断装置53を作動させ、2段目の作動で係合凹部38から離脱して扉2のロックを解除するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 食器の出し入れのための扉を本体前面に有し、該扉を閉状態に固定するロック機構と、そのロック機構を解除するロック解除機構を有する食器洗い機の扉開閉装置において、上記ロック解除機構が2段の時間差をおいて作動し、その1段目の作動で洗浄ポンプ等の負荷への通電を遮断し、2段目の作動で上記扉のロック状態を解除することを特徴とする食器洗い機の扉開閉装置。 【請求項2】 上記ロック解除機構の2段の時間差を、上記ロック解除機構を操作するロック解除操作部の作動ストロークの範囲内でとるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機の扉開閉装置。 【請求項3】 上記の洗浄ポンプ等の負荷への通電を遮断する電源遮断装置を、上記ロック機構のロックピンに連動せしめ、該ロックピンのロック解除方向への移動初期に該電源遮断装置を作動させ、該ロックピンの移動の終期に扉のロックを解除することを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗い機の扉開閉装置。 【請求項4】 上記電源遮断装置は、直接遮断装置と、制御部経由遮断装置、及び上記扉のロック状態検知手段を有し、前記ロック解除機構の1段目の作動範囲内において、ロックピンの移動開始を上記ロック状態検知手段により検知し、その検知信号により上記制御部経由遮断装置を作動させて前記負荷への通電を遮断し、しかる後に上記直接遮断装置により負荷回路をオフすることを特徴とする請求項3に記載の食器洗い機の扉開閉装置。 【請求項5】 上記の扉が、左右2枚の扉体を中間ヒンジ部により屈曲自在に連結し、一方の扉体をその外端部上下に設けた扉ヒンジ部により食器洗い機の本体に回転自在に取付け、他方の扉体をその外端部上下に設けた扉スライド部により上記本体の上下縁のガイドにスライド自在に嵌合し、上記2枚の扉体を上記中間ヒンジ部で外方に二つ折れとなるように折り畳みつつ、上記扉ヒンジ部側に開放するようにしたものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の食器洗い機の扉開閉装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、食器洗い機の扉開閉装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】食器洗い機の扉の開閉構造として従来から知られているものは、一枚扉の下端部両側をヒンジ軸で本体に取り付け、前方に扉を倒すように開放するものがある。また、上下2枚の扉体の下部の扉体を前記と同様に下端部両側のヒンジ軸で本体に取付け、上部の扉体を上端両側のヒンジ軸で取付けることにより、下部の扉体を前方に倒すと共に、上部の扉体を上方へはね上げて開放するようにしたものもある。さらに、二つ折りに屈曲しながら上方へはね上げて開放するものも知られている(特開2000−296909号公報参照)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のように、一枚扉を前方に倒すように開放する構造のものでは、食器洗い機が大型のものである場合は、それに応じて扉も大型化するので、設置場所の前方にそれに応じた余裕が必要となり、また扉開放時に全体の重心が前方に移動するので、食器洗い機が不安定になるなどの問題がある。また、上下2枚の扉体を上下に開く形式のもの、或いは二つ折りに屈曲して本体の上方に開放する形式のものは、はね上げた扉体の位置が高くなるので、大型のもの又は設置場所が高い場合には使用者の手が取手に届き難い不便がある。また、いずれの形式においても、扉が大型化することにより扉の開閉に際し、使用者の負担が大きくなる問題もある。 【0004】一方、上記のような食器洗い機においては、食器を洗浄している状態で不用意に扉を開けると、洗浄ポンプから噴射された水が外部に飛び散る不都合がある。 【0005】そこで、この発明は、これら従来の問題点を解消し、扉が開放される前に必ず洗浄ポンプ等を自動的に停止して、このような不都合が発生しないようにすること、及び取扱い性の良好な食器洗い機の扉開閉装置を提供することを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、この発明は、食器の出し入れのための扉を本体前面に有し、該扉を閉状態に固定するロック機構と、そのロック機構を解除するロック解除機構を有する食器洗い機の扉開閉装置において、上記ロック解除機構が2段の時間差をおいて作動し、その1段目の作動で洗浄ポンプ等の負荷への通電を遮断し、2段目の作動で上記扉のロック状態を解除するようにした。 【0007】上記の構成によると、扉のロックが完全に解除される前に、負荷への通電が遮断されるので、扉を開放する前には洗浄ポンプ等は停止している。 【0008】上記ロック解除機構の2段の時間差を、上記ロック解除機構を操作するロック解除操作部の作動ストロークの範囲内でとるようにすることができる。ロック解除操作部の作動ストロークには、ロック解除ボタンの押し込みストローク、ロック解除レバーの回動ストロークなどがある。 【0009】また、上記の洗浄ポンプ等の負荷への通電を遮断する電源遮断装置を、上記ロック機構のロックピンに連動せしめ、該ロックピンのロック解除方向への移動初期に該電源遮断装置を作動させ、該ロックピンの移動の終期に扉のロックを解除する構成を採ることもできる。 【0010】さらに、上記電源遮断装置は、直接遮断装置と、制御部経由遮断装置、及び上記扉のロック状態検知手段を有し、前記ロック解除機構の1段目の作動範囲内において、ロックピンの移動開始を上記ロック状態検知手段により検知し、その検知信号により上記制御部経由遮断装置を作動させて前記負荷への通電を遮断し、しかる後に上記直接遮断装置により負荷回路をオフする構成を採ることもできる。この構成によると、負荷への通電が先に制御部経由遮断装置により遮断され、その後に作動する直接遮断装置により遮断されることがないので、直接遮断装置を構成するスイッチにおけるアークの発生がなく、接点の溶着が防止される。 【0011】なお、上記の扉が、左右2枚の扉体を中間ヒンジ部により屈曲自在に連結し、一方の扉体をその外端部上下に設けた扉ヒンジ部により食器洗い機の本体に回転自在に取付け、他方の扉体をその外端部上下に設けた扉スライド部により上記本体の上下縁のガイドにスライド自在に嵌合し、上記2枚の扉体を上記中間ヒンジ部で外方に二つ折れとなるように折り畳みつつ、上記扉ヒンジ部側に開放するものを採用することにより、食器洗い機の取扱い性が一層向上する。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1に示すように、実施形態の食器洗い機は、全体として四角形の箱型の本体1の前面開放部に扉2を開閉自在に取付けたものである。扉2は、左扉体3と右扉体4の2枚の扉体からなる。左右の扉体3、4の高さ方向の中間部には、水平方向に長い取手5、5が設けられる。右扉体4の内部に後述のロック装置6が設けられ、また、そのロック装置6に対応してロック解除ボタン7が右扉体4前面において取手5の下方に設けられる。さらに、そのロック解除ボタン7の左方において左扉体3の前面に、該ロック解除ボタン7と連動する連動ロック解除ボタン8が設けられる。 【0013】上記左右の扉体3、4は同一の大きさであり、各扉体3、4の内端相互が後述の中間ヒンジ部9により屈曲自在に連結される。また、右扉体4の外端部(右端部)の上下にそれぞれ扉ヒンジ部11、11が設けられ、右扉体4がこの扉ヒンジ部11、11を中心に回動自在に本体1に取付けられる。また、左扉体3の外端部(左端部)上下に扉スライド部12、12が設けられ、各扉スライド部12、12が本体1の開口部上下縁に設けたガイドレール13、13にスライド自在に嵌入される。各扉体3、4は、図2に示すように、右扉体4がその扉ヒンジ部11、11を中心に外方に回動すると、これと連動して左扉体3の扉スライド部12、12が、ガイドレール13、13を扉ヒンジ部11、11側に引き寄せられ、二つ折れ(外方に山折れとなる状態)に屈曲されながら開放される。全開状態において左右の扉体3、4が右端において重なる(図3参照)。この扉スライド部12の構造の詳細は後述する。 【0014】上記の左右の扉体3、4を連結する中間ヒンジ部9は、図4、図5に示すように、連結支柱14の上下両端部に設けられ、左右の扉体3、4に固定される左右のヒンジ片15、16と、連結支柱14の上下両端に固定されるヒンジピン部材17とからなる。連結支柱14は、平面形状がほぼ半円状をなし、その左右の円弧面に沿って左右の扉体3、4の表板3a、4aが回動する(図7参照)。また、連結支柱14の背面に上下方向の溝18が設けられる(図5参照)。各ヒンジ片15、16は、扉体3、4の裏板3b、4bの内面に固定され、その裏板3b、4bの内側縁から各扉体3、4の裏面に露出した巻曲げ部15a、16bが前記の溝18に両側から嵌入される(図5の一点鎖線矢印参照)。前記のヒンジピン部材17は、連結支柱14の端面の形状に合致するようにほぼ半円形の板状に形成され、その下面に前記の巻曲げ部15a、16bに合致するヒンジピン17a、17bが下向きに設けられ、図5に示すように、各ヒンジピン17a、17bが、各巻曲げ部15a、16bに嵌入される。 【0015】中間ヒンジ部9は上記のように構成されるので、各ヒンジ片15、16と一体の左右の扉体3、4がヒンジピン17a、17bを中心として、それぞれ90度回動可能である。 【0016】また、上記の連結支柱14の内部に、上下方向の貫通穴19が設けられ、その端面にヒンジピン部材17の固定用ビス21を螺合して該ヒンジピン部材17を連結支柱14に固定する。 【0017】上記の連結支柱14の下端部近傍において、その内面側に切欠き22が設けられる(図5参照)。この切欠き22により前記の貫通穴19も切り欠かれる。上記の貫通穴19には軸部材23が挿入される。この軸部材23は貫通穴19の内下端に自重により静止し、その下端から上記の切欠き22の上部に至る長さを有する。このため、切欠き22の部分において軸部材23が露出し、その露出部分にねじりコイルばね24が挿通される(図1、図6(b)参照)。ねじりコイルばね24の両脚部24a、24bは自然の状態では狭い角度に開いているが、これを左右に広げて復元弾性を持たせ(図5の二点鎖線参照)、その先端部を左右の扉体3、4の裏板3b、4bに押し当てる(図6参照)。これにより、左右の扉体3、4は、ヒンジピン17a、17bを中心に回転するとともに相互に二つ折れ状態に屈曲する方向に付勢される(図7の矢印参照)。 【0018】次に、前述の扉スライド部12の詳細を説明する。扉スライド部12は、図8、図9に示すように、転動体としてのローラー25をホルダー26により保持するとともに、そのホルダー26を左扉体3の左端部上下に設けた取付け穴27、27に収納し、ローラー25の部分を外部に露出させている。ホルダー26の下端軸部に抜止め用の係合部28が設けられる。各ホルダー26は上下方向に若干の余裕をもって取付けられるが、上部のものは取付け穴27内に収納したコイルばね29により上向きに付勢される。 【0019】上記構成の扉スライド部12は、本体1の開口部の上下両縁に設けたガイドレール13、13にスライド自在に嵌合され、ホルダー26の上端においてローラー25の両側に設けたガイド片31、31によりガイドされる。また、各ローラー25、25が前記のコイルばね29によりガイドレール13、13に対し押圧され、ガタつきが防止される。 【0020】なお、左右の扉体3、4は、図9に示すように、若干後方に傾斜した状態に設けられる。 【0021】上記の扉スライド部12は、ローラー25のような転動体に代えて、単なる摺動体(スライダー)を使用するようにしてもよい。 【0022】次に、前述のロック装置6と、ロック解除ボタン7、連動ロック解除ボタン8の詳細を図10と図11に基づいて説明する。ロック装置6は、右扉体4の内部に設けられ、図10(a)に示すように、上下2本のロックピン32、33と、これらのロックピン32、33を連結する水平方向のレバー34とからなる。レバ−34は支点軸35により上下方向に揺動自在に支持され、その支点軸35の両側に設けた長穴36、36に上下のロックピン32、33に一端が回動自在に連結される。また、各ロックピン32、33は縦ガイド37、37により上下方向にガイドされ、各ロックピン32、33の先端部は、右扉体4の上下から出没自在に突き出し、本体1側の係合凹部38、38に嵌合される。 【0023】また、上記のレバー34の右端部と扉体4との間にコイルばね39を介在し、その弾性により前記レバー34を付勢し、その付勢力により各ロックピン32、33の先端を係合凹部38、38に嵌入して、右扉体4をロックするようにしている。右扉体4のロックにより、これに連結された左扉体3も同時にロックされる。 【0024】上記のロックを解除するロック解除手段として、右扉体4の取手5の下方において、前面左端辺に沿って前記のロック解除ボタン7が設けられ、また、左扉体3においても取手5の下方において、前面右端辺に沿って前記ロック解除ボタン7と同じ高さに連動ロック解除ボタン8が設けられる。これらの各解除ボタン7、8は、左右方向に長い長方形の板状部分が扉体3、4の前面に露出し、その部分が下方に至る従い高くなるように傾斜しており、その傾斜面を使用者が押し込んでロックを解除するようになっている。また、上端辺にヒンジ部41が設けられ、裏板4bの内面に設けられたヒンジ受け部42に前後方向に揺動自在に支持される。 【0025】右扉体4に設けられたロック解除ボタン7の下端辺には脚片43が設けられる。この脚片43は、前記のレバー34の一端部に設けられた傾斜カム44に当接し、該ロック解除ボタン7が押し込まれたとき(図11(b)の矢印参照)該レバー34の端部を下降させ、該レバー34を傾斜させる(図11(a)の二点鎖線及び矢印参照)。また、左右の各ロック解除ボタン7、8の外側辺は、左右の扉体3、4の内側辺の突き合わせ部分において対向し、右側のロック解除ボタン7に設けられた突片45の前面に、他方の連動ロック解除ボタン8に設けられた突片45’が重なるようになっている(図11(c)参照)。 【0026】左右のロック解除ボタン7、8は、上記のように突片45と45’とが重なっているので、ロック解除ボタン7を押し込んだ場合は、連動ロック解除ボタン8は作動されないまま、ロック装置6のレバー34が揺動され、ロックピン32、33を扉体4の内部に引き込み、各係合凹部38、38との係合、即ちロックを解除する。また、連動ロック解除ボタン8を押し込んだ場合は、その突片45’が右の突片45を通じてロック解除ボタン7を連動させるので、これにより前記の場合と同様にしてロックを解除する。 【0027】次に、左右の扉体3、4の前面に取付けられた取手5、5について説明する。図1、図2等に示すように、各取手5を水平方向に長く設けているのは、扉体3、4が左右方向に二つ折れ状態に屈曲されながら左右方向に移動する場合に、取手5を握った手をその移動に応じて滑らしながら扉2の開閉操作を行うことができ、手首の自然な動きに合致することによる。また、各取手5の外端に近い部分は傾斜して次第に背が低くなっているが、これは、扉体3、4を開放した状態で食器46(図12参照)を出し入れする場合に、食器46が取手5に当たる不都合を避けるためである。 【0028】なお、取手5のその他の例を図13(a)から(f)に示す。 【0029】実施形態の食器洗い機は以上のようなものであり、左右の扉体3、4が中間ヒンジ部9の両側で180度の開き角をとった扉2の閉止状態では(図1参照)、扉2がロック装置6によりロックされ、勝手に開放されないようになっている。 【0030】これを開放する際は、使用者が左右いずれかのロック解除ボタン7、8を押し込む。そうすると、ロック装置6によるロックが解除される。ロックの解除により、左右の扉体3、4は、ねじりコイルばね24の復元弾性により、中間ヒンジ部9のヒンジピン17a、17bを中心として二つ折れ屈曲しながら扉2の開放を開始する。この開放の開始は、使用者がハンドル5に触れなくとも前記の復元弾性により勝手に行われる。ねじりコイルばね24の復元弾性だけで扉2を完全に開放させるようにすると、ねじりコイルばね24が大型化するので、扉2が半分程度自動的に開放する程度のものとし、それ以後は使用者がハンドル5を握って右方へ移動させ、図2のようなV型の二つ折れ屈曲状態を経て、図12に示した完全開放状態とする。 【0031】逆に、完全開放状態から扉2を閉める場合は、左右いずれかの扉体3、4の取手5を握って左方へ移動させると、前記と逆の作用により扉2が閉められ、ロック装置6の各ロックピン32、33が自動的に係合凹部38、38に嵌入し、扉2がロックされる。 【0032】次に、ロック解除ボタン7、8が押し込まれたことを電気的に検知し、扉2が開放される前に、洗浄用ポンプ等の負荷への通電を遮断する装置を採用した場合の実施形態について説明する。この場合は、前記のロックピン32、33のいずれか一方を利用することにより構成されるが、以下の説明では、図14等に示すように、上部のロックピン32を利用した場合について説明する。 【0033】図14に示すように、ロックピン32の先端部が係合する係合凹部38に孔51が設けられ、本体1の天井部52の上面に設置された電源遮断装置53のスイッチレバー54の先端部がその孔51を通じてロックピン32の先端傾斜面に当接する。スイッチレバー54は、ばね55により常にロックピン32の先端傾斜面に当接するように付勢されている。 【0034】上記の電源遮断装置53は、対向した2個のマイクロスイッチA,Bを有し、図16に示すように、それぞれのアーマチュア56、57がスイッチレバー54の先端部に設けたカムヘッド58に当接し、そのカムヘッド58の形状と作動とによりオン・オフされる。 【0035】図17に示すように、マイクロスイッチAが洗浄ポンプ59の電源回路に直列に接続され、負荷電流を入り切りする直接遮断装置61を構成する。また、扉のロック状態検知手段64を構成するマイクロスイッチBにより、マイコン62を通じて制御部経由遮断装置63である制御リレーRYを作動させ、負荷電流を入り切りする。 【0036】前記のカムヘッド58は、両方のマイクロスイッチA、Bをオンにする高台部65、65’を両面に有するとともに、一方の高台部65’の下方に低台部66を有し、マイクロスイッチAは高台部65に対向し、他方のマイクロスイッチBは他方の高台部65’に対向する。 【0037】マイクロスイッチA、Bと、カムヘッド58との位置関係は、両方ともオンの状態(図16(b)参照)、マイクロスイッチAがオンで、同Bがオフの状態(同(c)参照)、両方ともオフの状態(同(d)参照)がある。 【0038】また、前記のロックピン32と、スイッチレバー54との関係は、図14と図15に示すように、ロックピン32のストロークの上端において、ロックピン32はスイッチレバー54を最も押し上げた状態にある(図14参照)。このとき、カムヘッド58は最も低い位置にあり(図16(b)参照)、またロックピン32の先端部は係合凹部38に最も深く嵌入した完全ロック状態にある。 【0039】次に、図14の完全ロック状態からロックピン32が下降を開始して、図15(a)の状態に至る下降ストロークの初期の段階において、図16(c)の状態において、マイクロスイッチAがオンのままで、マイクロスイッチBがオフとなる。マイクロスイッチBがオフになると、それを信号としてマイコン62(図17(a)参照)を通じて制御部経由遮断装置63である制御リレーRYを作動させ、洗浄ポンプ59等の負荷への通電を遮断する。この遮断は、マイコン62により、電源67の電圧e(図17(b)参照)のゼロクロス点t1 、t2 等を検知して、その時点で遮断を行うことにより、制御リレーRYの接点におけるアークの発生を防止する。 【0040】さらに、ロックピン32が図16(c)の状態から同(d)の状態に至る下降ストロークの終期において、マイクロスイッチAがオフとなり、負荷回路を遮断するが、このときすでに負荷電流はゼロであるので、アークの発生が防止される。また、この時点でロックピン32の先端部が係合凹部38から完全に離脱し、ロック解除状態となる。したがって、扉体4が開放可能となる(図15(b)の二点鎖線参照)。 【0041】上記のように、ロックピン32は、コイルばね39(図10参照)とレバー34と組合わされてロック機構を構成するとともに、ロック解除ボタン7との組合わせによりロック解除機構を構成するものであるところ、ロック解除機構を構成するロックピン32の下降ストロークは、初期(前半)の段階と終期(後半)の段階において、異なった作動を行う。即ち、初期の段階においては、電源遮断装置53の作動により負荷への通電を遮断し、また、終期の段階においては、扉2のロックを解除する。このような、時間差をもたせることにより、扉2を開放する前には洗浄ポンプ59等の負荷が停止していることになり、噴射水の飛び散りを防ぐことができる。 【0042】また、上記の初期段階において、負荷電流を遮断するタイミングとして、先に制御部経由遮断装置63(制御リレーRY)を作動させ、その後に直接遮断装置61(マイクロスイッチA)を作動させるという時間差をもたせることにより、アークの発生を防止することができる。 【0043】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、左右の扉体により構成された扉が左右方向に開閉されるので、使用者が握るハンドルの高さが一定であり、また、扉の重量は本体により支持されるので、使用者の負担が少ない利点がある。また、扉は、2枚の左右の扉体を二つ折れ状態に折り畳むので、本体の前方へ突き出す量が一枚ものの扉に比べ半分となり、食器洗い機前方に必要な開閉空間が少なくてよい利点もある。 【0044】また、左右の扉体の中間ヒンジ部で二つ折れ状態に屈曲するような付勢力を付与することにより、ロックを解除すると扉が自動的に又は軽く開放される便利さがある。 【0045】さらに、扉を開放する際には、洗浄ポンプ等の負荷の電源を先に遮断したのち、扉のロックを解除するようにしているので、扉を不用意に開放したとしても、洗浄水が外部に飛び散る不都合が解消される。また、負荷の電源を遮断する際にも、先に制御部を通じて遮断するようにすることにより、電源遮断時のアーク発生がなく、従って、接点の溶着を防止することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002473 【氏名又は名称】象印マホービン株式会社
|
| 【出願日】 |
平成13年2月27日(2001.2.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−282191(P2002−282191A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月2日(2002.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−52790(P2001−52790) |
|