トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 電気掃除機
【発明者】 【氏名】奥島 雅史

【氏名】北村 秀典

【氏名】恩田 雅一

【氏名】石川 誠治

【氏名】津崎 保則

【氏名】藤原 保史

【氏名】野町 哲治

【要約】 【課題】吸込性能ならびに使い勝手の良好な電気掃除機を提供することを目的とする。

【解決手段】吸引風を発生する電動送風機1を内蔵する掃除機本体2と、前記電動送風機1から排出される排気の少なくとも一部を還流する排気通路7を有し、前記掃除機本体2内の排気通路7と大気を連通する排気吐出口13を掃除機本体2内の排気通路7の最小通路面積部dより上流側に設け、前記排気吐出口13を択一的に開閉する開閉手段14を設けたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸引風を発生する電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具を具備し、少なくとも前記掃除機本体には吸引風の流路である吸気通路と、前記電動送風機から排出される排気の少なくとも一部を吸込具側へ還流する排気通路を有し、前記掃除機本体内の排気通路と大気を連通する排気吐出口を掃除機本体内の排気通路の最小通路面積部より上流側に設けるとともに、前記排気吐出口を択一的に開閉する開閉手段を設けた電気掃除機。
【請求項2】 排気吐出口の開閉をホースの手元操作部の操作にて行う請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】 吸引風を発生する電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具を具備し、少なくとも前記掃除機本体には、前記吸引風の流路である吸気通路と、前記電動送風機から排出される排気の少なくとも一部を吸込具側へ還流する排気通路を有し、前記掃除機本体内の排気通路と大気を連通する排気吐出口を閉塞する弁体を設け、前記弁体は掃除機本体に設けた把手の操作により開閉する構成とした電気掃除機。
【請求項4】 電動送風機の消費電力を制御する制御手段を有し、排気吐出口の開時には消費電力を大きく、排気吐出口の閉時には消費電力を小さくする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項5】 弁体は一側を軸止して排気吐出口を回動自在に閉塞する略平板で、把手の移動で弁体を閉塞付勢してなる請求項3または4記載の電気掃除機。
【請求項6】 排気吐出口を開閉のいずれかの状態の時に、弁体あるいは把手に当接するマイクロスイッチを有してなる請求項3〜5のいずれか1項記載の電気掃除機。
【請求項7】 開閉手段は、排気吐出口を摺動自在に閉塞するスライド板と、前記スライド板を駆動する電動機からなる請求項1または2記載の電気掃除機。
【請求項8】 スライド板と電動機をユニット化して掃除機本体内の排気通路内に組込んだ請求項7記載の電気掃除機。
【請求項9】 排気吐出口をスライド板に複数個形成した請求項7または8記載の電気掃除機。
【請求項10】 スライド板の摺動移動時と排気吐出口の閉時は、電動送風機の消費電力を同値にする請求項7〜9のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項11】 電動機の駆動時間は、スライド板の移動時間よりわずかに長く設定する請求項7〜10のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項12】 排気吐出口形成面とスライド板の摺動面との隙間は、排気吐出口の閉時に最小で、開時にはそれ以上の所定隙間を形成してなる請求項7〜11のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項13】 スライド板の厚みは、排気吐出口を開くように摺動する方向に徐々に厚く形成した請求項12記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動送風機を通過して後方に排出される排気の少なくとも一部を吸気部に還流させる電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気掃除機を図1、13を用いて説明する。
【0003】図1、13において、電動送風機1を内蔵する掃除機本体2にホース3の一端を接続し、このホース3の他端に延長管4または吸込具5を接続し、掃除機本体2、ホース3、延長管4、吸込具5は電動送風機1が発する吸引風の流路である吸気通路6と、電動送風機1から排出され吸気口9へ還流させる排気の流路である排気通路7とを有し、電動送風機1により吸込具5から延長管4およびホース3を通して吸引した塵埃を、集塵フィルター8にて捕集する。そして集塵フィルター8で浄化された空気が再度ホース3および延長管4を通じて吸込具5の吸気口9近傍に還流するように構成している。
【0004】ところが上記の電気掃除機では、吸込具5に排気の大部分を還流させようとすると排気通路7の面積も吸気通路6の面積並が必要とされるが、ホース3や延長管4が太くなり、商品性低下や、使い勝手の低下を招いてしまう。従って、それを防止するために、排気通路7の面積が不充分となる傾向があり、排気を還流する通路の損失抵抗が増大し、結果的には吸排気の風量が低下してしまって肝心の吸込性能が低下してしまうことが多かった。
【0005】これを補うため、掃除機本体2内部の排気通路7にバイパス通路(図示せず)を形成し、択一的に排気の一部を掃除機本体2外に排出する構成を採ったものもあったが、その排気風量は還流風量より少なく設定されていた。
【0006】また常時、還流排気風量より掃除機本体2外に排出する排気風量を大きくしている電気掃除機もあった。(図示せず)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、掃除機本体内部の排気通路にバイパス通路を形成し、択一的に排気の一部を掃除機本体外に排出する構成を採り、排気風量は還流風量より少なくしているものでは、依然として吸込力が低いものであった。他方、還流排気風量より掃除機本体外に排出する排気風量を大きくした電気掃除機では、排気風によるゴミの巻き上げが発生し、また、還流排気を掃除面に噴出させて塵埃を浮遊させ、集塵性能を高める本来のねらいを発揮できなくなっていた。加えて、掃除機本体からの排気排出により、排気による運転音の低減が行えない欠点も有していた。
【0008】本発明は、上記の従来課題を解消して、吸込性能ならびに使い勝手の良好な電気掃除機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明は、吸引風を発生する電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具を具備し、少なくとも前記掃除機本体には吸引風の流路である吸気通路と、前記電動送風機から排出される排気の少なくとも一部を吸込具側へ還流する排気通路を有し、前記掃除機本体内の排気通路と大気を連通する排気吐出口を掃除機本体内の排気通路の最小通路面積部より上流側に設けるとともに、前記排気吐出口を択一的に開閉する開閉手段を設けたもので、排気吐出口開放時には、排気還流量に比較して多量の排気を掃除機本体から排出することで、十分な吸気風量を確保して高い吸込力を得られる一方、排気吐出口を閉塞した際には、所定の排気還流状態を得て、所定の吸込具集塵性能ならびに排気の無い静かな運転音、ゴミ飛ばしの起きない清潔な掃除を得られるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、吸引風を発生する電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具を具備し、少なくとも前記掃除機本体には吸引風の流路である吸気通路と、前記電動送風機から排出される排気の少なくとも一部を吸込具側へ還流する排気通路を有し、前記掃除機本体内の排気通路と大気を連通する排気吐出口を掃除機本体内の排気通路の最小通路面積部より上流側に設けるとともに、前記排気吐出口を択一的に開閉する開閉手段を設けたもので、排気吐出口開放時には、排気還流量に比較して多量の排気を掃除機本体から排出することで、十分な吸気風量を確保して高い吸込力を得られる一方、排気吐出口を閉塞した際には、所定の排気還流状態を得て、所定の吸込具集塵性能ならびに排気の無い静かな運転音、ゴミ飛ばしの起きない清潔な掃除を得られるものである。
【0011】本発明の請求項2記載の発明は、排気吐出口の開閉をホースの手元操作部の操作にて行うもので、排気吐出口の開閉をホースの手元操作部のスイッチ操作で開閉手段を遠隔操作することにより、掃除機本体から排気のある掃除状態と排気還流時の掃除状態とを簡単に切り換えることができ、使い勝手が向上する。
【0012】本発明の請求項3記載の発明は、吸引風を発生する電動送風機を内蔵する掃除機本体と、塵埃を吸引する吸込具を具備し、少なくとも前記掃除機本体には、前記吸引風の流路である吸気通路と、前記電動送風機から排出される排気の少なくとも一部を吸込具側へ還流する排気通路を有し、前記掃除機本体内の排気通路と大気を連通する排気吐出口を閉塞する弁体を設け、前記弁体は掃除機本体に設けた把手の操作により開閉する構成としたもので、開閉手段を安価に構成できる。
【0013】本発明の請求項4記載の発明は、電動送風機の消費電力を制御する制御手段を有し、排気吐出口の開時には消費電力を大きく、排気吐出口の閉時には消費電力を小さくするもので、排気吐出口の閉時には消費電力を小さくさせ、掃除機本体からの排気のある状態ではより大きい吸気風量を得られる一方、排気を還流する掃除状態では、電動送風機にかかる負荷を下げた運転状態を得られる。
【0014】本発明の請求項5記載の発明は、弁体は一側を軸止して排気吐出口を回動自在に閉塞する略平板で、把手の移動で弁体を閉塞付勢してなるもので、開閉手段を安価に構成できる。
【0015】本発明の請求項6記載の発明は、排気吐出口を開閉のいずれかの状態の時に、弁体あるいは把手に当接するマイクロスイッチを有してなるもので、排気吐出口を開閉のいずれかの状態の時に、弁体あるいはつまみに当接するマイクロスイッチを構成することにより、マイクロスイッチのON、OFFと連動させ電動送風機の消費電力を制御できる。
【0016】本発明の請求項7記載の発明は、開閉手段は、排気吐出口を摺動自在に閉塞するスライド板と、前記スライド板を駆動する電動機からなるもので、開閉手段を排気吐出口を摺動自在に閉塞するスライド板と、前記スライド板を移動駆動する電動機で構成することにより、開閉手段を構成するカバー体の厚み方向の必要寸法を小さくすることができる。
【0017】本発明の請求項8記載の発明は、スライド板と電動機をユニット化して掃除機本体の排気通路内に組込んだもので、組立が容易で誤組立を防止できる。また、ユニット状態で動作の検査を行うことも可能であり、安価で品質の高いものとできる。
【0018】本発明の請求項9記載の発明は、排気吐出口をスライド板に複数個形成したもの、スライド板の摺動ストロークを短くできるため、開閉に要する時間を短くできる。また、ストロークが短いため電動機にかかる負担を軽減できるものである。
【0019】本発明の請求項10記載の発明は、スライド板の摺動移動時と排気吐出口の閉時は、電動送風機の消費電力を同値にするもので、摺動時にスライド板に加わる排気の圧力を低い状態にして摺動抵抗を小さくできる。
【0020】本発明の請求項11記載の発明は、電動機の駆動時間は、スライド板の移動時間よりわずかに長く設定するもので、スライド板の確実な摺動状態を得ると同時に、摺動移動完了後に更に電動機にかかる負荷状態を短くし、電動機の故障を防止できるものである。
【0021】本発明の請求項12記載の発明は、排気吐出口形成面とスライド板の摺動面との隙間は、排気吐出口の閉時に最小で、開時にはそれ以上の所定隙間を形成してなるもので、スライド板の摺動抵抗を小さくして良好な摺動を得られる。
【0022】本発明の請求項13記載の発明は、スライド板の厚みは、排気吐出口を開くように摺動する方向に徐々に厚く形成したもので、排気吐出口開時のスライド板の曲げに対する強度を確保できるものである。
【0023】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例を、図1から図6を用いて説明する。
【0024】図1から図6において、吸引風を発する電動送風機1を内蔵する掃除機本体2にホース3の一端を接続し、このホース3の他端に延長管4または吸込具5を接続し、掃除機本体2、ホース3、延長管4、吸込具5は電動送風機1に吸引される吸引風の流路である吸気通路6と、電動送風機1から排出される排気の通路である排気通路7とを有し、電動送風機1により吸込具5から延長管4およびホース3を通して吸引した塵埃を、集塵フィルター8にて捕集する。そして、集塵フィルター8で浄化された空気が再度ホース3および延長管4を通じて吸込具5の吸気口9近傍に還流するように構成している。前記掃除機本体2には、電動送風機1の排気排出部10と掃除機本体内の排気通路7を気密状に連通して電動送風機1の外周を覆い、掃除機本体内の排気通路7ともなるカバー体12と、前記カバー体12に形成し、カバー体12内部と大気とを連通する排気吐出口13を掃除機本体内の排気通路7の最小断面積部より上流側に有し、この排気吐出口13の面積Dは掃除機本体内の排気通路7の最小断面積dの関係がD>dもしくは、D≧dとなるものである。次に、排気吐出口13を開閉自在に閉塞する弁体14と、弁体14を掃除機本体2外から操作して排気吐出口13を開閉する把手であるつまみ15とを構成している。前記弁体14は一側をカバー体12に軸止して排気吐出口13を回動自在に閉塞する略平板で、つまみ15は、掃除機本体2に形成された摺動溝16を摺動自在に動かすもので、つまみ15はつまみ押さえ15−aにより掃除機本体2と摺動自在に挟持され取りつけられているものである。つまみ15は前記弁体14の軸側と対向側との移動、つまり本実施例においてはつまみ15を上下動させることで、弁体14を閉塞付勢するものである。図4のように、つまみ15による弁体14の付勢を解除すると、弁体14は排気の風圧により開放状態となるものである。これは他に、ばね材等により、弁14を開放させるように行う方法も容易に推測される。また、排気吐出口13を開閉のいずれかの状態の時に、弁体14あるいはつまみ15に当接するマイクロスイッチ17を構成したものであり、マイクロスイッチ17は電動送風機の消費電力量等を制御する制御手段である制御基板18に電気接続されているものである。
【0025】上記構成による動作を説明すると、つまみ15により弁体14を付勢し排気吐出口13を閉塞状態とした時は、電動送風機1の排気排出部10より排出された排気はカバー体より本体排気通路7を通りホース3、延長管4、吸込具5の排気通路7を経て吸込具5の吸気口9近傍に還流される。そのため、掃除機本体2より排気はでない状態で運転される。
【0026】また、つまみ15により弁体14の付勢を解除すると、排気吐出口13が開放状態となり、排気が排気出口13より掃除機本体2内に排出され、掃除機本体2に設けた排気出口11より掃除機本体2外に排出されるものである。このとき、排気吐出口13の面積Dと掃除機本体内の排気通路7の最小断面積dの関係をD>dもしくは、D≧dとして構成しているため、排気の大部分は面積が大きく圧損の少ない排気吐出口13側に流れるもので、排気吐出口13を通過する排気風量Qと掃除機本体内の排気通路7を通過する排気風量qの関係がQ>qもしくは、Q≧qとなるもので、Q+qの吸込風量を吸込具5より吸引することとなり、排気吐出口13を弁体14で閉塞している時と比較すると、Q相当分の吸込性能が向上することとなる。また、マイクロスイッチ17のON、OFFと連動させ排気吐出口13の開時には消費電力を大きく、排気吐出口13の閉時には消費電力を小さくさせるものである。消費電力の調整は、電動送風機1に印加する電圧に対し位相制御を行う方法を一例としてあげる。図6のように、排気吐出口13が開の時は位相制御幅を小さくし消費電力を大きくする。逆に排気吐出口13が閉の時は位相制御幅を大きくし消費電力を小さくするものである。
【0027】上記構成による作用は以下の通りである。
【0028】排気吐出口13開放時には、還流風量に比較して多量の排気を掃除機本体2から排出することで、十分な吸気風量を確保して高い吸込力を得られる一方、排気吐出口13を閉塞した際には、所定の排気還流状態を得て、所定の吸込具集塵性能ならびに排気の無い静かな運転音、ゴミ飛ばしの起きない清潔な掃除を得られるものである。
【0029】また、弁体14を掃除機本体2外から手動にて操作するため、開閉を行う為の余分な機構、制御を必要としない為開閉手段を安価に構成できる。
【0030】また、弁体14の軸側と対向側との移動で弁体14を閉塞付勢するよう構成することにより、弁体14の開閉を確実に、かつ軽い操作力で実現できる。
【0031】さらに、マイクロスイッチ17のON、OFFと連動させ排気吐出口13の開時には消費電力を大きく、排気吐出口13の閉時には消費電力を小さくさせ、掃除機本体2排気のある状態ではより大きい吸気風量を得られる一方、排気を還流する掃除状態では、電動送風機にかかる負荷を下げた運転状態を得られ、使い勝手が一層向上できる。
【0032】なお、ホース3、延長管4を形成しない縦形等の電気掃除機においても上記に述べてきた効果、作用と同様の効果、作用が得られる。
【0033】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例を、図7から図12を用いて説明する。
【0034】図7から図12において、電動送風機1を内蔵する掃除機本体2にホース3の一端を接続し、このホース3の他端に延長管4または吸込具5を接続し、掃除機本体2、ホース3、延長管4、吸込具5は電動送風機1に吸引される空気の吸気通路6と、電動送風機1から排出される排気の排気通路7とを有し、電動送風機1により吸込具5から延長管4およびホース3を通して吸引した塵埃を、集塵フィルター8にて捕集する。そして集塵フィルター8で浄化された空気が再度ホース3および延長管4を通じて吸込具5の吸気口9近傍に還流するように構成している。前記掃除機本体2には、電動送風機1の排気排出部10と掃除機本体内の排気通路7を気密状に連通して電動送風機1の外周を覆うカバー体12と、前記カバー体12に形成し、カバー体12内部と掃除機本体2内部を連通する排気吐出口13を有し、この排気吐出口13の面積Dと本体排気通路7の最小断面積dの関係をD>dもしくは、D≧dとして構成したものである。次に排気吐出口13を摺動自在に閉塞するスライド板19とスライド板19を移動駆動させる電動機20を有し、電動機20とスライド板19はプーリー21により連結されたもので、プーリー21は電動機20の回転駆動をスライド板19の直線水平移動に力を伝えるものである。22は、スライド板19、電動機20、プーリー21をユニット状態とするケース体22であり、ケース体22にスライド板19、電動機20、プーリー21のそれぞれを組込んだものをカバー体12に組込むものである。次に、前記排気吐出口13はスライド板19の摺動方向に対して複数個設けられたもので、それぞれは、一定間隔にて配置されたのもので、スライド板19にも同様に前記一定間隔に配置された排気吐出口13と同一の排気孔23を構成しているものである。また、カバー体12の排気吐出口13形成面とスライド板19の排気孔23形成面は同一角度を有した傾斜面で構成されたものである。
【0035】次に24はスライド板19の摺動方向と水平でカバー体12もしくは、ケース体22に設けられた摺動面であり、この摺動面24に対応した摺動部25をスライド板にも設け形成したものである。また、スライド板19の形状は排気吐出口13を開くように摺動する方向に徐々に厚く形成したものである。
【0036】上記構成による動作を説明すると、ホースの手元スイッチ部50より操作を行うことで、電動機20が駆動しスライド板19を移動させるものである。操作部50は手元以外にも、延長管4、掃除機本体2に設けることは容易に推測できる。前記スライド板19の移動状態によって、排気吐出口13を閉塞状態とする際は、排気吐出口13と同一間隔で設けられたスライド板19の排気孔23が互い違いの状態となり閉塞状態となる。次に排気吐出口13を開放状態とする際は、排気吐出口13の間隔量と同一量スライド板19を動作させることで、排気吐出口13と排気孔23とが同一位置となることで排気吐出口13を開放状態とする。
【0037】排気吐出口13を閉塞状態とした時は、電動送風機1の排気排出部10より排出された排気はカバー体より本体排気通路7を通りホース3延長管4、吸込具5の排気通路7を経て吸込具5の吸気口9近傍に還流される。そのため、掃除機本体2より排気はでない状態で運転される。
【0038】なお、上記ではスライド板19に形成した排気孔23とカバー体12に形成した排気出口13は一定間隔の配置としたが、スライド板19が開放方向に摺動時に排気孔23と排気出口13が一致し、閉塞方向に摺動した時、排気吐出口13がスライド板19で閉塞される位置関係であれば良い。
【0039】また、排気吐出口13が開放状態となり、排気が排気出口13より掃除機本体2内に排出され、掃除機本体2に設けた排気出口11より掃除機本体2外に排出されるものである。このとき、排気吐出口13の面積Dと本体排気通路7の最小断面積dの関係をD>dもしくは、D≧dとして構成しているため、排気の大部分は面積が大きく圧損の少ない排気吐出口13側に流れるもので、排気吐出口13を通過する排気風量Qと本体排気通路7を通過する排気風量qの関係がQ>qもしくは、Q≧qとなるものである。
【0040】また、排気吐出口13の開時には消費電力を大きく、排気吐出口13の閉時には消費電力を小さくさせるものである。消費電力の調整は、電動送風機1に印加する電圧をに対し位相制御を行う方法を一例としてあげる図6のように、排気吐出口13が開の時は位相制御幅を小さくし消費電力を大きくする。逆に排気吐出口13が閉の時は位相制御幅を大きくし消費電力を小さくするものである。
【0041】さらに、摺動面24、摺動部25の水平方向に対して、排気吐出口13形成面と排気孔23形成面は同一角度を有した傾斜面で構成することで、スライド板19が排気吐出口13を閉時には排気吐出口13形成面と排気孔23形成面は隙間無く保たれて密閉を保ち、排気吐出口13を開とする為に、スライド板19が動作し始めると、スライド板19の水平移動に対し、傾斜面となっているため、スライド板19の移動に伴い、排気吐出口13形成面と排気孔23形成面は徐々に離れて行く動作となり、互いの面同士が擦れることが無い。次に、スライド板19の摺動時は前記消費電力を小さくして運転されるものである。さらに、電動機20の駆動時間は、スライド板19が排気吐出口13を開閉する移動時間よりわずかに長く設定したものである。
【0042】上記構成による作用は以下の通りである。
【0043】排気吐出口13開放時には、排気還流量に比較して多量の排気を掃除機本体2から排出することで、十分な吸気風量を確保して高い吸込力を得られる一方、排気吐出口13を閉塞した際には、所定の排気還流状態を得て、所定の吸込具集塵性能ならびに排気の無い静かな運転音、ゴミ飛ばしの起きない清潔な掃除を得られるものである。
【0044】また、排気吐出口13の開閉をホースの手元操作部50のスイッチ操作で開閉手段を遠隔操作することにより、掃除機本体から排気のある掃除状態と排気還流掃除状態とを簡単に切り換えることができ、使い勝手が向上するものである。
【0045】また、排気吐出口13の開時には消費電力を大きく、排気吐出口13の閉時には消費電力を小さくすることにより、掃除機本体から排気のある状態ではより大きい吸気風量を得られる一方、排気を還流する掃除状態では、電動送風機にかかる負荷を下げた運転状態を得られる。
【0046】また、開閉手段を、カバー体に形成した排気吐出口を摺動自在に閉塞するスライド板と、前記スライド板を移動駆動する電動機で構成することにより、開閉手段を構成するカバー体の厚み方向の必要寸法を小さくすることがで、掃除機本体2の小型化、軽量化が行うことができ、使い勝手が向上するものである。
【0047】ケース体22を設けユニットとしたケース体をカバー体12に組立るよう構成することにより、組立が容易で誤組立を防止できる。また、ユニット状態で動作の検査を行うことも可能であり、安価で品質の高いものとできる。
【0048】排気吐出口13をスライド板19の摺動方向に対しある一定の間隔で複数個形成することで、スライド板19の摺動ストロークを短くできるため、開閉に要する時間を短くできる。また、ストロークが短いため電動機20にかかる負担を軽減できるものである。
【0049】スライド板19の摺動移動時は、排気吐出口13の閉時とおなじ消費電力を印可することにより、摺動時にスライド板19に加わる排気の圧力を低い状態にして摺動抵抗を小さくできるものである。
【0050】電動機20の駆動時間は、スライド板19の移動時間よりわずかに長く設定することにより、スライド板19の確実な摺動状態を得ると同時に、摺動移動完了後に更に電動機20にかかる負荷状態を短くし、電動機20の故障を防止できるものである。
【0051】カバー体12の排気吐出口形13成面とスライド板19の排気孔23形成面との隙間は、排気吐出口の閉時に最小で、開時には所定隙間を有するよう形成することにより、スライド板の摺動抵抗を小さくして良好な摺動を得られる。また、電動機20に加わる負担を軽減することができ電動機20の故障を防止できるものである。また、面同士が擦れることがないため、摺動時に摩擦力が加わらないため、排気吐出口13形成面と排気孔23形成面との間にエアータイト用で、ゴム、軟質材からなるパッキン26を用いると更にタイト性向上が行える。
【0052】スライド板19の厚みを、排気吐出口13を開くように摺動する方向に徐々に厚く形成することにより、排気吐出口13開時のスライド板19の曲げに対する強度を確保できるものである。
【0053】なお、ホース3、延長管4を形成しない縦形等の電気掃除機においても上記に述べてきた効果、作用と同様等の効果、作用が得られる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、掃除機本体の排気吐出口開放時には、排気還流量に比較して多量の排気を掃除機本体から排出することで、十分な吸気風量を確保して高い吸込力を得られる一方、排気吐出口を閉塞した際には、所定の排気還流状態を得て、所定の吸込具集塵性能ならびに排気の無い静かな運転音、ゴミ飛ばしの起きない清潔な掃除を得られる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成13年1月15日(2001.1.15)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2002−209802(P2002−209802A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−6034(P2001−6034)