| 【発明の名称】 |
自動調理機 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉本 多喜生
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| 【要約】 |
【課題】実質的な調理領域を拡大できることはもとより、戻り移送時の食材からの油汁等の液汁が調理部などに落下するのを防止できる自動調理機を提供する。
【解決手段】食材収容体10を垂直面内の所定のループ状軌跡Rに沿って循環移送するとともに、食材収容体10の移送路の一部に調理部12cを設けてある自動調理機において、前記調理部12cを経て戻り移送される食材収容体10と調理部12cとの間に、食材Mから滴る液汁を受け取る液汁受け体71を配設する。これにより、たとえば揚げ調理されてから戻り移送される揚げ物Mから滴る不要油を液汁受け体71で受け止めることができるので、不要油で揚油Wの品質劣化が抑制されるうえ、不要油が周辺に飛散して汚れるのが防止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 食材収容体が垂直面内の所定のループ状軌跡に沿って循環移送されるとともに、食材収容体の移送路の一部に調理部が設けられている自動調理機において、前記調理部を経て戻り移送される食材収容体と調理部との間に、食材から滴る液汁を受け取る液汁受け体が配設されていることを特徴とする自動調理機。 【請求項2】 前記液汁受け体に受けられた液汁を所定個所に集める液汁収集路が該液汁受け体に接続されている請求項1に記載の自動調理機。 【請求項3】 前記液汁受け体には、食材収容体が戻り移送される際の食材を保温させる機能が付与されている請求項1に記載の自動調理機。 【請求項4】 前記液汁受け体には、加熱調理に係わった廃熱を導入して該液汁受け体を加熱させる通路が形成されている請求項3に記載の自動調理機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、揚げ調理や焼き調理などに適用される自動調理機に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、たとえば自動揚げ物機では、揚油が満たされた油槽内に食材移送用コンベアを配置した構成となっており、油槽の上流側下り斜面を通過したコンベア上の食材(被調理物)が揚油中を潜行する間に揚げられ、その後、油槽の下流側の上り斜面に対応する部位に引き上げられるうちに、食材の油切りが行われる。 【0003】しかし、このように食材をコンベアで水平方向へ移動させながら揚げ調理を行うものでは、油槽の下流側に揚げ物の油切りするための領域を確保する必要があるので、限られた設置スペース内での加熱調理有効スペースに制約を受ける。 【0004】このような事情から、従来、網かごなどからなる食材収容体を垂直面内の所定のループ状軌跡に沿って循環移送させるとともに、食材収容体の移送路の一部に調理部を設けたものが提案されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このように食材収容体を垂直面内で循環移動させるものにおいては、設置スペースの有効長をほとんど加熱調理用に確保できるが、反面、加熱調理工程を経て食材収容体が戻り移送される際に、揚げ物から滴る油が油槽内に落下して、揚油の劣化が早められる。また、落下した油が揚油面で跳ね返ると、周辺を汚すばかりか、火傷をするおそれもある。 【0006】この発明は、上記従来の問題を解消するためになれたものであり、実質的な調理領域を拡大できることはもとより、戻り移送時の食材からの油汁等の液汁が調理部などに落下するのを防止できる自動調理機を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題は、食材収容体が垂直面内の所定のループ状軌跡に沿って循環移送されるとともに、食材収容体の移送路の一部に調理部が設けられている自動調理機において、前記調理部を経た戻り移送される食材収容体と調理部との間に、食材から滴る液汁を受け取る液汁受け体が配設されていることを特徴とする自動調理機によって解決される。 【0008】この発明によれば、調理部を経て食材収容体が所定のループ状軌跡に沿って循環する構成であるので、限られたスペースでの実質的な調理領域を十分確保でき、しかも、調理部を経た食材収容体が戻り移送される際に、たとえば揚げ調理での揚げ物から滴る油等が液汁受け体で受け止められる。このため、揚げ調理における揚油に前記油が混ざって品質を劣化させたり、あるいは油等が調理部付近に飛散して汚したり、火傷するおそれもなくなる。 【0009】また、前記液汁受け体に受けられた液汁を所定個所に集める液汁収集路が該液汁受け体に接続されている場合には、液汁受け体に溜まった油等の収集が自動的に行われる。 【0010】さらに、前記液汁受け体に、食材収容体が戻り移送される際の食材を保温させる機能が付与されている場合には、調理されて戻り移送される際の食材が冷めてしまうのが極力抑制される。 【0011】さらにまた、前記液汁受け体に、加熱調理に係わった廃熱を導入して該液汁受け体を加熱させる通路が形成されている場合には、廃熱により液汁受け体が加熱されることによる輻射熱で食材収容体内の食材が保温され、これにより廃熱の有効利用が図れる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 【0013】図1は、この発明にかかる自動調理機の実施形態としての自動揚げ物機を示す外観斜視図であり、また、図2は、同じく自動揚げ物機を示す一部破断正面図である。 【0014】図1および図2おいて、自動揚げ物機は、概ね、油槽11、食材収容体10、食材収容体10に対する循環移送部3、食材Mを揚油Wで加熱調理する加熱源部4、食材収容体反転機構部5、食材収容体縦姿勢保持部6、油汁受け部7および揚げ物回収部8などから構成されている。 【0015】1は揚げ物機本体であり、この揚げ物機本体1は、油槽台11と、油槽台11の上部に設けられた油槽12とからなる。本体1の後側には、後述する食材収容体10を油槽12の上方において、垂直面内で循環移送させるための循環移送部3を装備した駆動部ケース2が配置されている。 【0016】油槽台11は、ステンレスなどを被覆したクラッド鋼板などから平面形状が長方形の箱型に形成されており、その上部開口にステンレス製の油槽12か嵌着されている。この油槽12内には、適当量の揚油Wで満たされている。この油槽12は、食材収容体10が循環移送される移送路の一部となっており、上流側(図2の左側部)から食材Mの成形領域部12a、滞留領域部12b、加熱領域部12cおよび揚油排出用ホッパ部12dがこの順に構成されている。 【0017】成形領域部12aは、投入された食材Mの衣が揚油Wの波動で型崩れしないように、他の部位よりも底面レベルが高く(浅瀬)なっている。滞留領域部12bは、食材Mを加熱領域部12cに移送する前に一時待機させる部位であり、加熱領域部12cは、食材Mを揚油Wに十分浸して揚げ物に調理する部位である。 【0018】ホッパ部12dは、調理中に揚油Wを循環濾過したり、調理後に揚油Wを回収したりする際に使用されるものであり、その底壁の揚油排出口12eには、開閉弁13が設けられた排出管14が接続されている。 【0019】前記滞留領域部12bと加熱領域部12cとの境界に位置して前記油槽12内には、食材Mの自由移動を規制する鎖などからなる簾状の仕切り12fが設けられており、成形領域部12aで僅かに成形された食材Mを、調理人が箸などを使って強制的に移動操作するまでは、前記滞留領域部12bに一時的に待機させるようになっている。 【0020】前記ホッパ部12dに対応して油槽台11の下部空間には、図3に示すように、台車15が引き出し可能に格納されており、この台車15には、揚油回収用の油缶16が載置されている。前記油槽12内の揚油Wに揚げ滓などが増えたり、調理が終了した際に、前記開閉弁13を開放させることにより、油槽12内の揚油Wが前記排出管14を通して流下して油缶16に回収され、揚油Wの入れ替えが可能となる。前記排出管14と油缶16との間に揚油用フィルタを配設しておけば、揚油Wが濾過されて再利用が可能となる。 【0021】前記油槽12における上流側底壁下部に位置して前記油槽台11内には、図4に示すように、油槽12内の揚油Wを調理に適した温度にするための加熱源として、たとえば複数のバーナ41,41が配置されており、各バーナ41による燃焼熱の伝熱分布が上流側から下流側にかけて均等化するように、伝熱路42の横断面積は、下流側に至るにつれて漸次小さくなっている。上記バーナ41,41や伝熱路42などにより前記加熱源部4が構成されている。 【0022】なお、油槽12内には、たとえば前記滞留領域部12b付近に温度センサ(図示せず)が配設されており、検出信号を利用してバーナ41を燃焼温度を制御することにより、前記揚油Wの温度が一定に保持されている。 【0023】前記循環移送部3は、駆動部ケース2に装備されており、食材収容体10を前記油槽12の上方において、駆動部ケース2の前面パネル2aの面である垂直面内の所定のループ状軌跡Rに沿って循環移送させるための無端索条体21と、無端索条体駆動機構22とを備えている。上記軌跡Rは、たとえば水平送り部Ra、上昇戻り部Rb、水平戻り部Rcおよび下降戻り部Rdがこの順で連続するロの字形となっている。もちろん、この循環軌跡Rの形状は、他の要素に合わせて任意に設定することができる。 【0024】無端索条体21は、たとえば無端ベルトないしはこの例のような並行な2本の無端チェーンからなり、図2に示すように、所定の複数個所にそれぞれ配備された複数のスプロケット23A〜23Dにかけ渡されて前記軌跡Rに沿って反時計方向へ回動可能に構成されている。 【0025】食材収容体10は、図5および図6に示すように、長さ方向(図2の左右方向)の左側面が開放されたステンレス製の直方体状の網かごからなる。この食材収容体10は、その後側面10cにおける長さ方向の中央位置に設けられた支軸部17にL形の吊りアーム18の先端部18aを食材収容体10を枢支することにより、該吊りアーム18の先端部18aに回動自在に支持されている。 【0026】また、食材収容体10の前後両側面10b,10cには、それぞれ図5および図6に示すように、右側面(底面)10d側の上下の角部付近に位置して、それぞれ小形の車輪19,19が回転自在に設けられている。 【0027】前記無端チェーン21,21の長手方向において、複数の食材収容体10が適当な間隔を隔てて配列されており、各食材収容体10毎に吊りアーム18の各基端部18bが固定部材24によりそれぞれ前記無端チェーン21,21に連結・固定されている。 【0028】なお、前記駆動部ケース2の前面パネル2aには、この吊りアーム18の基端部18bを貫挿させて前記無端チェーン21,21の回動による吊りアーム18の移動を妨げないロ字形のスリット25が形成されている。 【0029】前記無端索条体駆動機構22は、たとえば、図3に示すように、モータ26と、モータ26の回転力を減速して前記スプロケット23A〜23Dのいずれかの回転軸27に伝達させるチェーン伝導装置28とからなる。もちろん、この駆動機構22は、無端チェーン21を駆動できれば、任意の構成を採用可能である。 【0030】前記モータ26を駆動し、スプロケット23A〜23Dを介して無端チェーン21,21を回動させることにより、複数の食材収容体10がそれぞれ前記吊りアーム13を介して前記軌跡Rに沿って反時計方向へ循環移送されることになる。つまり、食材収容体10は、無端チェーン21,21の駆動により、油槽12内の食材投入待機位置から前記ロの字形軌跡Rにおける水平送り部Ra、上昇戻り部Rb、水平戻り部Rcおよび下降戻り部Rdをこの順で通過して循環する。 【0031】このように、食材収容体10を垂直面内で循環させるので、加熱領域部12cの有効長を大きくとることができ、換言すれば、水平方向の設置面積を小さくすることができる。 【0032】なお、この食材収容体10は、前記食材投入待機位置では、開口部10aが上流側を向く横姿勢に設定される。 【0033】前記油槽12における加熱領域部12cの底面には、横姿勢で移送される食材収容体10の姿勢を下流側にのめらして反転させるために、横断面形状が、たとえば山形の突部51が食材移送方向を横切るように形成されている。一方、この突部51に対応して前記前記駆動部ケース2には、前記無端チェーン21における前記循環軌跡Rの水平送り部Raに対応する水平部位を前記突部51の断面形状に倣うように迂回させる3つのスプロケット23E,23F,23Gが設けられており、無端チェーン21の下側水平部位は、図7に示すように、スプロケット23E,23F間で上り勾配部21aとなり、スプロケット23F,23G間で下り勾配部21bとなっている。 【0034】前記食材収容体反転部5は、前記食材収容体10の上下の車輪19,19と、吊りアーム18と、前記突部51と、無端チェーン21における上り勾配部21aと、下り勾配部21bとから構成されており、横姿勢で移送される前記食材収容体11の下側車輪19が前記突部51に当たると、前記吊りアーム18が無端チェーン21における上り勾配21aに沿って移動して図7(a)に示すように、食材収容体10を前記下側車輪19を支点にして時計方向へ変移させながら図7(b)に示すように突部51上に起立させ、引き続いて、前記吊りアーム18が無端チェーン21における下り勾配部20bに沿って移動して図7(c)に示すように、突部51の先端を支点にして、食材収容体10をさらに時計方向へ変移させて突部51の下流側に180°に反転させる。 【0035】このように、加熱領域部12cにおいて、前記食材収容体10を180°反転させるようにしてあるので、加熱状態の食材も180°反転される。 【0036】前記食材収容体縦姿勢保持部6は、たとえば支軸部17、吊りアーム18および車輪19,19などから構成されている。つまり、食材収容体10の右端側に前記車輪19が設けられているので、食材収容体10は、吊りアーム18の支軸部17を中心にして開口部10a側(左端側)よりも反対側(右端側)の方が重くなっている。このため、食材収容体10が前記加熱領域部12cを経て引き上げられて戻り工程に入った際に、図8に示すように、車輪19側が下側となる縦姿勢に自重で変位して保持される。 【0037】なお、この食材収容体縦姿勢保持部6は、任意の構成を採用可能であるが、上記のように車輪19を錘として作用させて縦姿勢にさせる構成の場合、構造の簡素化を図ることができる。 【0038】前記循環軌跡Rにおける水平戻り部Rcに対応する位置の食材収容体10と前記油槽12との間には、前記油汁受け部7が配備されている。 【0039】この油汁受け部7は、たとえば、前記軌跡Rの水平戻り部Rcに沿って延設されて、前記駆動部ケース2の前面パネル2aに取り付けられたステンレス製の中空板状の油汁受け体71と、この油汁受け体71に溜まった油を所定部所に導くための油汁収集路72とを有している。 【0040】前記油汁受け体71は、図4に示すように、その上面にテフロン(登録商標)などの遠赤外線放射層73が形成される一方、前記加熱調理に利用した廃熱(燃焼ガス)gを、駆動ケース2の上面に形成されている排気口2bから排気する前に、内部に循環させるための通路74が形成されており、廃熱gの循環に伴う遠赤外線放射層73からの輻射熱で前記戻り工程での食材Mを保温させるようになっている。 【0041】前記駆動部ケース2の前面には、油槽3における成形領域部12aの上方に位置して揚げ物回収かご81を載置した棚部材82が固定されており、揚げ物回収かご81の近傍には、前記食材収容体10内からの食材(揚げ物)Mを前記揚げ物回収かご81に滑降させる受け渡し板83が取り付けられている。 【0042】前記循環軌跡Rにおける水平戻り部Rcの終端付近に位置して、前記駆動部ケース2の前面には、食材収容体10に対する傾動手段として、たとえば邪魔部材84が設けられている。この邪魔部材84は、縦姿勢で戻り移送される食材収容体10の下部を相対変移ですくい上げることにより、該食材収容体10を前記吊りアーム18の支軸部17を中心にして図2の反時計方向へ傾動させるものであり、前記揚げ物回収かご81、受け渡し板83などと共に、揚げ物回収部8を構成している。 【0043】つぎに、上記構成の全体動作を簡単に説明する。 【0044】無端チェーン21によりロ字形軌跡Rに沿って循環移送される食材収容体10が油槽12の滞留領域部12bを通過した食材投入待機位置に復帰する前に、調理人が例えば扁平状の食材Mを油槽12における加熱領域部12a上に投入すれば、食材Mの下部が揚油Wで僅かに焼かれて型崩れなく成形される。成形された食材Mを前記滞留領域部12bに落とし込んで本格加熱に待機させる。 【0045】食材収容体10が食材投入待機位置に復帰した際、この食材収容体10は、開口部10aが上流側向きで横姿勢になっているので、調理人が箸などを使って前記待機中の食材Mを下流側に押し出せば、簾状仕切り部材12fが押し分けられて食材収容体10に食材Mが収容される。この実施形態では、扁平状の2個の食材Mが、油槽12の幅方向に2個収容されるものとなされている。なお、食材収容体10が後面10c側で吊りアーム18に片持ちされているので、食材Mの投入作業などが吊りアーム18で邪魔されることなく、順調に行える。 【0046】食材Mが収容された食材収容体10が無端チェーン21により、加熱領域部12cに移送されるうちに、食材Mが揚油Wで加熱されて揚げられる。さらに、加熱領域部12cでの移送中に食材収容体10が180°反転されるので、内部の食材Mも反転状態となり、食材収容体10が加熱領域部12cを通過する際には、食材Mの上下が均等的に揚げられることになる。 【0047】加熱領域部12cを通過した食材収容体10が前記軌跡Rにおける上昇戻り部Rbに沿って移送されると、車輪19が錘となって食材収容体10は、図8に示すように、横姿勢から開口部10aを上向きとした縦姿勢に変換されて移送される。 【0048】このように、横姿勢で加熱領域部12cを通過した食材収容体10を、戻り工程で縦姿勢に保持させるので、その姿勢変換動作に加えて、揚げ物M自体が縦姿勢になる。これにより、食材収容体内に揚げ物Mからの油滴同士が連れ合って自重降下が促進されるため、揚げ物Mに対する油切れがよくなり、結果、揚げ物Mの独特の味が十分引き出される。 【0049】さらに、食材収容体10が前記軌跡Rにおける水平戻り部Rcに沿って移送される際に、食材Mから油が滴る状態にあっても、その下方に油汁受け体71が配設されているので、油が前記加熱領域部12cに落下する前に油汁受け体71で受け止められる。したがって、前記油切りによる不要な油で揚げ油Wが早めに劣化するのが抑制されとともに、落下する油が調理作業に支障を及ぼすといった心配もなくなる。 【0050】なお、油汁受け体71上の油は、油汁収集路72を介して自動的に所定個所に集められるので、特別な回収作業は不要となる。 【0051】ところで、油汁受け体71は、油を受けることができれば、その形状や構造などは任意であるが、この例では、前記油汁受け体71上面に遠赤外線放射層73をコーティングし、かつ油汁受け部材71内に廃熱gを循環させるので、廃熱gにより油汁受け体71自体が加熱される。これにより、油汁受け体71の上面の遠赤外線放射層73からの輻射熱により、前記揚げられて戻り移送される食材Mが温めらて、揚げ物Mの揚げたて状態が保たれるとともに、前記廃熱gの有効利用を図ることができる。 【0052】なお、揚げられて移送される食材Mに対して、保温専用部材を設けることも可能であるが、この例のように、上記遠赤外線放射層73を油汁受け部材71上面にコーティングしてあると、部品点数が削減されるとともに、安価に製作することができる。 【0053】食材収容体10が前記軌跡Rにおける水平戻り部Rcから下降戻り部Rdに移行する際には、駆動ケース2側に固定されている邪魔部材84が縦姿勢の食材収容体10の下部に対して相対的に突き当たることにより、食材収容体10が前記吊りアーム18の支軸部17を中心にして図2の反時計方向へ傾動する。これにより、食材収容体10内の食材Mが転出して受け渡し板83を介して揚げ物回収かご81に自動的に回収される。 【0054】ところで、前記実施形態では、自動揚げ物機を例に説明したが、他の調理機、たとえば焼き物機にも適用でき、その場合、焼き物からの垂れを前記油汁受け体7で受け取らせることがができる。 【0055】 【発明の効果】以上のように、この発明は、調理部を経て食材収容体が所定のループ状軌跡に沿って循環する構成であるので、限られたスペースでの実質的な調理領域を十分確保できことはもとより、調理部を経た食材収容体が戻り移送される際に、食材から滴る液汁を液汁受け体で受け止めるようにしたので、たとえば揚げ調理における揚げ物の油が調理部側に落下して揚げ油の品質を劣化させたり、あるいは調理部周辺を汚したりするのを防止できる。 【0056】また、前記液汁受け体に受けられた液汁を所定個所に集める液汁収集路が該液汁受け体に接続されている場合には、液汁受け体に溜まった液汁を所望の個所に集めることができる。 【0057】さらに、前記液汁受け体に、食材収容体が戻り移送される際の食材を保温させる機能を付与してある場合には、加熱調理されて戻り移送される間に食材が冷めるのが抑制される。 【0058】さらにまた、前記液汁受け体に、加熱調理に係わった廃熱を導入して該液汁受け体を加熱させる通路を形成してある場合には、加熱調理されて戻り工程にある食材の保温用として廃熱を有効利用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391049666 【氏名又は名称】株式会社サミー
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| 【出願日】 |
平成13年4月25日(2001.4.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071168 【弁理士】 【氏名又は名称】清水 久義 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−320557(P2002−320557A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月5日(2002.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2001−128097(P2001−128097) |
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