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【発明の名称】 電動調理器
【発明者】 【氏名】垣本 泰洋

【氏名】河合 康治

【氏名】山口 繁

【要約】 【課題】本発明は、液体調理物の切削・攪拌と、お茶の葉や乾燥した海藻類などの固体を粉砕して微粉末をつくる電動調理器の粉砕性能の向上を目的とする。

【解決手段】液体容器8を容器台5に装着する場合は液体容器の底面に設けたシ−ルパッキン10を介して容器台底面の溝部11に当接し、固体容器12を容器台に装着する場合はシ−ルパッキンを介さず溝部より内側の容器台底面(当接面15)に直接当接させた電動調理器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動機を内蔵した本体と、液体を含む食材を投入する液体容器と、固体の食材を投入する固体容器と、前記電動機により回転駆動されるカッタ−と、前記カッタ−を内設し前記液体容器または前記固体容器のどちらか一方を装着する容器装着部と、シ−ル部材とを備え、液体容器を容器装着部に装着する場合は液体容器の底面をシ−ル部材を介して容器装着部底面の第一のシ−ル部に当接させ、固体容器を容器装着部に装着する場合は固体容器の底面を容器装着部底面の第一のシ−ル部より内側に設けた第二のシ−ル部にシ−ル部材を介さず当接させる構成とした電動調理器。
【請求項2】 固体容器の底面および第二のシ−ル部を傾斜形状にて当接させた請求項1に記載の電動調理器。
【請求項3】 電動機を内蔵した本体と、固体および液体の食材を投入する容器と、前記電動機により回転駆動されるカッタ−を備え、カッタ−は鋭利な刃先を有するとともに、その略外端部に平面部を設けた電動調理器。
【請求項4】 略外端部が鋭利な刃と平面部を設けた刃の両方を有する請求項3に記載の電動調理器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてマヨネ−ズ、ドレッシング、離乳食などの液体調理物と、お茶の葉や乾燥した海藻類などの固体を粉砕して微粉末をつくるミルなどの電動調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のミルは図6および図7に示すように本体21に内蔵した電動機22に直結した駆動コネクタ−23と従動コネクタ−24を介し容器台25の軸受け26に軸支されたカッタ−27を高速回転させ液体容器28内の液体調理物29を切削・粉砕し撹拌する。液体容器は容器台に螺合嵌合している。液体容器と容器台は容器台底面の溝部30に着脱自在に設けられたシ−ルパッキン31を介することにより液体調理物が漏れることを防いでいる。容器台には液体容器の代わりに固体容器32を液体容器と同様に螺合嵌合により装着することができる。固体容器内にはお茶の葉や海藻類の固体材料33入れカッタ−の回転により切削・粉砕をおこない微粉末を製造する。固体容器底面は液体容器と同じくシ−ルパッキンを介して容器台底面に当接するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の構成では、固体容器によるお茶の葉や海藻類の切削・粉砕時において容器台底面とシ−ルパッキンの隙間およびシ−ルパッキンと溝部の隙間に高速回転するカッタ−により外側にハネとばされたお茶の葉や海藻類が詰まって切削・粉砕されないまま残ってしまい出来上がった微粉末に混ざるという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、液体容器を容器装着部に装着する場合は液体容器の底面をシ−ル部材を介して容器装着部底面の第一のシ−ル部に当接させ、固体容器を容器装着部に装着する場合は固体容器の底面を容器装着部底面の第一のシ−ル部より内側に設けた第二のシ−ル部にシ−ル部材を介さず当接させる構成としたものである。
【0005】上記構成により、お茶の葉や海藻類の切削・粉砕時において容器装着部とシ−ル部材の隙間およびシ−ル部と容器装着部底面の隙間に材料が詰まることを防ぐことができる。また、液体容器使用時の容器内面とカッタ−先端の距離よりも、固体容器使用時の固体容器内面とカッタ−先端の距離を近接させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、電動機を内蔵した本体と、液体の食材を投入する液体容器と、固体の食材を投入する固体容器と、前記電動機により回転駆動されるカッタ−と、前記カッタ−を内設し前記液体容器または前記固体容器のどちらか一方を装着する容器装着部と、シ−ル部材を備え、液体容器を容器装着部に装着する場合は液体容器の底面をシ−ル部材を介して容器装着部底面の第一のシ−ル部に当接させ、固体容器を容器装着部に装着する場合は固体容器の底面を容器装着部底面の第一のシ−ル部より内側に設けた第二のシ−ル部にシ−ル部材を介さず当接させる構成としたものである。
【0007】このことにより、お茶の葉や海藻類の切削・粉砕時において容器装着部とシ−ル部材の隙間およびシ−ル部と容器装着部底面の隙間に材料が詰まることを防ぐことができる。また、液体容器使用時の容器内面とカッタ−先端の距離よりも、固体容器使用時の固体容器内面とカッタ−先端の距離を近接させることができるものである。
【0008】また、本発明の請求項2に記載の発明は、固体容器の底面および第二のシ−ル部を傾斜形状にて当接させたものである。このことにより、容器装着部と固体容器の軸心を合わせることができる。
【0009】また、本発明の請求項3に記載の発明は、電動機を内蔵した本体と、固体および液体の食材を投入する容器と、前記電動機により回転駆動されるカッタ−を備え、カッタ−は鋭利な刃先を有するとともに、その略外端部に平面部を設けたものである。
【0010】このことにより、お茶の葉や海藻類の切削・粉砕を効率的におこなうことができるとともに、大豆、玄米等の穀類の切削・粉砕も効率的に行うことが可能となる。
【0011】また、本発明の請求項4に記載の発明は、略外端部が鋭利な刃と平面部を設けた刃の両方を有するものである。お茶の葉や海藻類の切削・粉砕を効率的におこなうことができるとともに、大豆、玄米等の穀類の切削・粉砕もより効率的に行うことが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0013】(実施例1)図1〜図3において本体1に内蔵した電動機2に直結した駆動コネクタ−3と従動コネクタ−4を介し容器台5の軸受け6に軸支されたカッタ−7を高速回転させガラス製の液体容器8内の液体調理物9を切削・粉砕し撹拌する。容器台は本体上に着脱自在に装着される。液体容器は容器台に螺合嵌合している。液体容器の底面にはシ−ルパッキン10が着脱自在に取り付けられ、液体容器と容器台は容器台底面外周部の溝部11にシ−ルパッキンを介して当接し、これにより液体調理物が漏れることを防いでいる。容器台には液体容器の代わりに樹脂製の固体容器12を液体容器と同様に螺合嵌合により装着することができる。固体容器内にはお茶の葉や海藻類の固体材料13入れカッタ−の回転により切削・粉砕をおこない微粉末を製造する。固体容器底面14は容器台の溝部の内側にシ−ルパッキンを介さず直接容器台の底面に当接している。したがって、シ−ルパッキンを介して当接する場合の切削・粉砕時におきる不具合、すなわち、容器台底面とシ−ルパッキンの隙間およびシ−ルパッキンと溝部の隙間に高速回転するカッタ−により外側にハネとばされたお茶の葉や海藻類が詰まって切削・粉砕されないまま残ってしまい出来上がった微粉末に混ざるということを防ぐことができる。
【0014】液体容器はガラス製故に寸法精度がでにくい。従って、カッタ−先端と液体容器内壁は設計的に距離を大きく取る必要がある。しかし、固体容器を用いお茶の葉や海藻類の固体材料の微粉末を製造する場合は固体容器内壁とカッタ−先端の距離を小さくするほど固体容器内壁とカッタ−の間に介在する固体材料が受ける剪断力が大きくなり効果的に材料を微粉化することができる。
【0015】本実施例においては、固体容器は溝部の内側の容器台底面に当接するためガラス製である液体容器よりカッタ−先端と内壁の距離を小さくすることとなり効果的に固体材料を微粉化でき良質の粉末茶や粉末海藻類を製造することが可能である。固体容器底面は傾斜形状となっている。また、容器台の固体容器底面が当接する当接面15も同様に傾斜形状となっている。
【0016】従って、容器台に固体容器を螺合勘合する際のさそいとなり、螺合嵌合のねじガタや固体容器の真円度のばらつきを吸収できカッタ−の回転軸心と固体容器の軸心を一致させることができる。このことにより設計的にカッタ−先端と内壁の距離を小さくすることが可能となり、効果的に固体材料を微粉化でき良質の粉末茶や粉末海藻類を製造することが可能である。
【0017】(実施例2)図4および図5にて説明する。実施例1と同構成部品にはおいては同符号を付し、説明は省略する。
【0018】カッタ−7の刃先は鋭利な刃付部16を有している。そのカッタ−の2つある外端部には片方だけ平面部17を有している。18は固体および液体の食材を投入する固体液体容器である。大豆・玄米等の硬い穀類をカッタ−の高速回転で切削・粉砕する場合においては、実験的にカッタ−の刃先は鋭利な刃付け部を有する方が切削粒子を細粒にすることができることでき、未切削の粗い粒子が残る事を防止できる。また、反対にお茶の葉や海藻類のような比較的脆弱な食材は刃付けが無く高速の平面で叩き潰すようにする方が微分化できる。
【0019】本実施例のカッタ−は刃付けを有することで硬い穀類の切削・粉砕性能を充分に確保することできるとともに、外端部の平面部によるお茶の葉や海藻類のような比較的脆弱な食材の粉砕性能も向上する。平面部は特に周速の高いカッタ−の外端部に設けられているのでより効果的に粉砕することができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、お茶の葉や海藻類の切削・粉砕時において容器装着部とシ−ル部材の隙間およびシ−ル部と容器装着部底面の隙間に材料が詰まることを防ぐことができ、容器装着部とシ−ル部材の隙間およびシ−ル部材と固体容器の隙間に高速回転するカッタ−により外側にハネとばされた固体材料が詰まって切削・粉砕されないまま残ってしまい出来上がった微粉末に混ざるということを防ぐことができる。また、液体容器使用時の容器内面とカッタ−先端の距離よりも、固体容器使用時の固体容器内面とカッタ−先端の距離を近接させることができ、固体材料粉砕時に効果的に固体材料を微粉化でき良質の粉末茶や粉末海藻類を製造することが可能である。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、容器装着部に固体容器を嵌合する際のさそいとなり、嵌合のガタや固体容器の径方向のばらつきを吸収できカッタ−の回転軸心と固体容器の軸心を一致させることができる。このことにより設計的にカッタ−先端と固体内壁の距離を小さくすることが可能となり、効果的に固体材料をより一層微粉化でき良質の粉末茶や粉末海藻類を製造することが可能である。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、脆弱な食材であるお茶の葉や海藻類の切削・粉砕を効率的におこなうことができるとともに、大豆、玄米等の硬い穀類の切削・粉砕も効率的に行うことが可能となり、粒子の細かい良質の微粉末に食材を粉砕することが可能となる。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、脆弱な食材であるお茶の葉や海藻類の切削・粉砕を効率的におこなうことができるとともに、大豆、玄米等の硬い穀類の切削・粉砕もより効率的に行うことが可能となり、粒子の細かい良質の微粉末に食材を粉砕することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成13年4月3日(2001.4.3)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2002−291627(P2002−291627A)
【公開日】 平成14年10月8日(2002.10.8)
【出願番号】 特願2001−104116(P2001−104116)