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【発明の名称】 泡立て器
【発明者】 【氏名】高田 裕士

【要約】 【課題】駆動装置内へ水の浸入が防止されると共に、水洗い時の撹拌軸の嵌脱が容易で、かつ撹拌軸の回転時に撹拌軸の芯振れがなく、撹拌羽根と液体の接触が増し、泡立て力の増大化を図ることを可能とすると共に、安全性も考慮した泡立て器とする。

【解決手段】上面が開口した容器本体1の開口面に駆動モーター5を収納した収納ケース3を着脱可能に設ける。収納ケース3から容器本体1内に駆動モーター5のモーター軸7を突出する。モーター軸7にカップリング16の上部を嵌着する。カップリング16の下部に撹拌軸17の上部を着脱可能に嵌合する。撹拌軸17の外周の軸方向に複数の孔19を有する撹拌羽根18を左右を互い違いに設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面が開口した容器本体の開口面に駆動装置を収納した収納ケースが着脱可能に設けられ、この収納ケースから容器本体内に駆動モーターのモーター軸が突出し、このモーター軸にカップリングの上部が嵌着すると共に、カップリングの下部に撹拌軸の上部が着脱可能に嵌合され、撹拌軸の外周の軸方向に複数の孔を有する撹拌羽根が左右が互い違いに設けられていることを特徴とする泡立て器。
【請求項2】 カップリングは外側面が上方へ向け側方へ広がった形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の泡立て器。
【請求項3】 駆動装置に駆動モーターの電源が設けられ、この駆動装置に駆動モーターを作動する第1のスイッチが設けられると共に、駆動装置に容器本体上に収納ケースが装着された時にスイッチが入り、収納ケースが容器本体上から脱離した時にスイッチが切れる第2のスイッチが設けられ、第1のスイッチは第2のスイッチが入っている状態時にのみ駆動モーターを作動することを特徴とする請求項1又は2記載の泡立て器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品の泡立てのための撹拌を行う泡立て器に関し、詳しくは牛乳とコーヒーを混ぜて撹拌し、泡立てカフェオレを作るために使用する泡立て器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動の泡立て器は、容器本体の下部に駆動部を有し、撹拌軸に容器本体内に突出した駆動モーターのモーター軸を着脱可能に嵌合し、かつ撹拌軸の片側又は左右対称に両側に撹拌羽根を設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動の泡立て器で、容器本体の下部に駆動装置を有し、撹拌軸に容器本体内に突出した駆動モーターのモーター軸を着脱可能に嵌合したものは、モーター軸の容器本体内への突出部分から駆動装置内に水が浸入するので、シールを十分に施さなければならない。又、撹拌羽根を水洗いする時に撹拌軸とモーター軸の嵌脱を繰り返していると嵌合力が徐々に弱くなり、最悪の場合、空回りする事態の発生につながるのである。
【0004】又、撹拌軸の片側だけに撹拌羽根を設けると、液体の抵抗が少なく回転数は上がるが、撹拌軸の芯振れを起こすことになる。又、撹拌軸の両側に左右対称に撹拌羽根を設けると、液体の抵抗が大きくなり回転数が上がらなく、消費電力も大きくなる。又、撹拌軸の両側に左右対称に撹拌羽根を設けると、撹拌時に液体が渦を巻き、容器本体の中央部に逆円錐状の空間が生じ、撹拌羽根と液体の接触が不十分となり、泡立ちが悪い等の問題点を有していたのである。
【0005】上記点より本発明は、駆動装置内への水の浸入が防止されると共に、水洗い時の撹拌軸の嵌脱が容易で、かつ撹拌軸の回転時に撹拌軸の芯振れがなく、撹拌羽根と液体の接触が増し、泡立て力の増大化を図ることを可能とすると共に、安全性も考慮した泡立て器を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明泡立て器は、上面が開口した容器本体の開口面に駆動装置を収納した収納ケースが着脱可能に設けられ、この収納ケースから容器本体内に駆動モーターのモーター軸が突出し、このモーター軸にカップリングの上部が嵌着すると共に、カップリングの下部に撹拌軸の上部が着脱可能に嵌合され、撹拌軸の外周の軸方向に複数の孔を有する撹拌羽根が左右が互い違いに設けられていることを特徴とするものである。
【0007】又、本発明は請求項1の泡立て器に於いて、カップリングは外側面が上方へ向け側方へ広がった形状に形成されていることが好ましい。又、本発明は請求項1又は2の泡立て器に於いて、駆動装置に駆動モーターの電源が設けられ、この駆動装置に駆動モーターを作動する第1のスイッチが設けられると共に、駆動装置に容器本体上に収納ケースが装着された時にスイッチが入り、収納ケースが容器本体上から脱離した時にスイッチが切れる第2のスイッチが設けられ、第1のスイッチは第2のスイッチが入っている状態時にのみ駆動モーターを作動することが好ましい。
【0008】上記構成を有する本発明は、駆動装置は収納ケースに収納され、容器本体の上面に設けられているため、液体が収容された状態で駆動装置に浸入することがない。又、モーター軸と撹拌軸は直接着脱可能に嵌合するのではなく、カップリングを介して連結されているため、使用によりモーター軸と撹拌軸の嵌合が緩むことなく、空回りや落下することがない。又、撹拌軸の外周に撹拌羽根が左右対称位置でなく、片側に設けられているため、回転時に容器本体の中央部に整然とした逆円錐状の空間が生じないので、液体は撹拌羽根との接触が増えるので泡立て力が増大する。
【0009】又、撹拌羽根は撹拌軸の外周の軸方向に左右が互い違いに設けられているため、回転の中心と撹拌軸の重心が一致するので、最も安定した高回転が得られ、消費電力も最小となると共に左右のバランスが保たれ、撹拌軸の芯振れも小さくなる。
【0010】次に、請求項2の発明は、カップリングは外側面が上方へ向け側方へ広がった形状に形成されているため、撹拌時に液体が飛び跳ねると、液体はカップリングの外側面の形状に誘導されて側方へ散り、容器本体の内側壁に当たるので、収納ケースの底面に当たることがなく、したがって液体が収納ケース内に浸入することが防止される。
【0011】次に、請求項3の発明は、電源が設けられている駆動装置に第1のスイッチと第2のスイッチが設けられ、駆動モーターを作動する第1のスイッチは容器本体上に収納ケースが装着された時にスイッチが入り、収納ケースが容器本体上から脱離された時にスイッチが切れるため、使用後、収納ケースを外して洗う時等に誤って第1のスイッチが入っても駆動モーターが作動することがないので安全である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明泡立て器の一実施の形態を示す断面図、図2は同上の蓋を除いた平面図、図3は同上の底面図、図4乃至図7は部分図である。
【0013】而して、図中1は側面の上下方向に一部に平坦面1Aを有する変形した下方窄まりの円筒形の周壁を有し、上面が開口した樹脂製の容器本体であり、この容器本体1の平坦面1Aに握手2が一体に設けられている。そして、握手2の上部は容器本体1の上端部と同一高さに形成され、握手2の上部に突起2Aが上向きに突設されている。又容器本体1の底面の中央に凹部1Bが形成されている。
【0014】3は容器本体1の開口面に着脱可能に嵌合される円形で樹脂製の収納ケースであり、この収納ケース3の底面は容器本体1の開口面の内側に嵌合する形状に形成されると共に、その側部に握手2の上部に載置される段部3Aが形成され、この段部3Aに握手2の突起2Aが挿通される孔4が設けられている。
【0015】又、収納ケース3内に駆動モーター5及び電源である乾電池6が収納されている。駆動モーター5は下向きに設けられ、駆動モーター5のモーター軸7は収納ケース3の底面より突出している。
【0016】8は収納ケース3に設けた押ボタン9を有し、駆動モーター5を作動する第1のスイッチであり、押ボタン9は可動接点10に係合し、この可動接点10を固定接点11に接触することでスイッチが入り通電する。又、12は前記突起2Aを有する第2のスイッチであり、この突起2Aは収納ケース3が装着された時に収納ケース3の孔4内に挿通し、可動接点13を押し上げ、この可動接点13を上方の固定接点14に接触することでスイッチが入り通電する(図4)。したがって、押ボタン式の第1のスイッチ8は第2のスイッチ12が入っている時にのみ押ボタン9を押すとスイッチが入るようになっている。尚、図中15は収納ケース3の上部に着脱可能に嵌合した蓋である。
【0017】16はモーター軸7に上部中央が嵌着している樹脂製のカップリングであり、カップリング16は軸部16Aの上部中央に孔16Bが設けられ、この孔16Bにモーター軸7が結合を強固に嵌着され、モーター軸7と共にカップリング16が回転可能となっている。又、軸部16Aの下部中央に下端面から略中央部にかけて上下方向に一部に平坦面16Cを有する変形した円筒形の周壁を有する嵌合孔16Dが設けられている(図5)。
【0018】又、軸部16Aの外側面は略中央部より上方に向け内部の液体が撹拌時に容器本体1内の周壁に誘導されるよう側方に湾曲した傾斜面を有する鍔部16Eが形成され、この鍔部16Eの上面に起立した輪状の周壁16Fが設けられている。そして、この周壁16Fは収納ケース3の底部に設けた輪状の溝3Bに回転可能に嵌合されている。この周壁16Fにより液体がモーター軸7側に浸入するのを防止する機能も有する。
【0019】17はカップリング16の嵌合孔16Dに上部が着脱可能に嵌合する撹拌軸であり、この撹拌軸17の上方に嵌合孔16Dの口端に突合する撹拌軸17より径の大きい膨出壁17Aが設けられ、この膨出壁17Aより上方の軸部は上下方向に一部に平坦面17Bが形成され、嵌合孔16Dの平坦面16Cの内側と合致するように形成されている(図7)。
【0020】そして、軸部は中央部から上端に中央部が削除され、両側に分割された差込片17Cが形成され、差込片17Cの上部は外側に膨出部17Dが設けられると共に先端は差し込みが容易となるよう先細にテーパーに形成されている(図6)。この差込片17Cは、嵌合孔16Dに嵌合すると軸の中心に寄せられ、弾力で嵌合孔16Dの内壁に突っ張り撹拌軸17を固定する。又、撹拌軸17を抜く時に、カップリング16がモーター軸7より抜けないように撹拌軸17とカップリング16の嵌合力はカップリング16とモーター軸7の嵌合力より弱いものとなっている。
【0021】18は撹拌軸17の外周の軸方向に左右が互い違いに設けられた上下の撹拌羽根であり、この撹拌羽根18は一方の端部が撹拌軸17の外周に固定され、他方の端部が下向きの角度をつけ上下方向に数段設けられた横桟18Aと、横桟18Aの側方に横桟18Aと一体に設けられた縦桟18Bから成る枠状体に構成され、上下方向に孔19を有している。液体はこの孔19を通る時に泡が発生する。
【0022】縦桟18Bは下方が撹拌軸17の下端の中心に向けて傾斜され、上部の撹拌羽根18の最下部の横桟18Aと下部の撹拌羽根18の最上部の横桟18Aは同一長に形成され、撹拌羽根18の回転時に上部及び下部の撹拌羽根18で逆円錐状の空気層に沿う形状となっているので、撹拌羽根18全体で液体に接触し、孔19を通る時に泡の発生をし易くしている。
【0023】尚、撹拌軸17の下端は先鋭に形成され、容器本体1の底面の中央の凹部1Bに回転可能に嵌合されている。したがって、撹拌軸17の芯振れの防止に役立つ構成となっている。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、モーター軸と撹拌軸がカップリングを介して連結されているので、従来の様に使用によりモーター軸との嵌合力が弱くなり、撹拌軸が使用不能になることは防止されると共に、カップリングと撹拌軸の嵌脱が容易である。そして、カップリングの外側面の形状に誘導されて液体は容器本体の内側壁に当たるので収納ケース内に浸入することが防止される。又、撹拌羽根は左右対称位置でなく片側に設けられているため、回転時に容器本体の中央部に整然とした逆円錐状の空間が生じないので、液体は撹拌羽根との接触が増えることで泡立て力が増大する。
【0025】そして、撹拌羽根は撹拌軸の外周の軸方向に左右が互い違いに設けられているため、回転の中心と撹拌軸の重心が一致するので、最も安定した高回転が得られ、消費電力も最小となると共に左右のバランスが保たれ、撹拌軸の芯振れも小さくなる。又、駆動装置に駆動モーターを作動する第1のスイッチと安全用の第2のスイッチが設けられているので安全性が高い。以上のような泡立て器は牛乳とコーヒーを混ぜて撹拌し、泡立てカフェオレを作るのに好適であるが、勿論、生クリーム、卵等の撹拌泡立てにも使用することができる。
【出願人】 【識別番号】592165978
【氏名又は名称】肥田電器株式会社
【出願日】 平成13年2月16日(2001.2.16)
【代理人】 【識別番号】100088133
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 正道
【公開番号】 特開2002−238779(P2002−238779A)
【公開日】 平成14年8月27日(2002.8.27)
【出願番号】 特願2001−39700(P2001−39700)