| 【発明の名称】 |
炊飯器の蓋開閉構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】河野 公博
【氏名】野間 雄太
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| 【要約】 |
【課題】炊飯器の蓋開閉構造において、ヒンジ軸の短寸化によるコストの低減を図ることである。
【解決手段】炊飯器本体1の後部に蓋3の後部を取付けるヒンジ構造2を、蓋ヒンジ部12の両側に設けた蓋軸受部18、18と、各蓋軸受18に同軸状態に嵌合した左右2本のヒンジ軸21、21と、両方のヒンジ軸21間においてこれと同心状態に本体ヒンジ部11に保持したねじりコイルばね4と、上記本体ヒンジ部11に設けた本体軸受部16、16とにより構成し、上記各ヒンジ軸21、21を上記本体軸受部16、16において回転自在に支持し、上記ねじりコイルばね4により上記蓋3に開放方向の付勢力を付与し、上記各ヒンジ軸21の長さを上記本体軸受部16、16間の間隔の3分の1未満の長さに形成した構成とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 炊飯器本体の後部に蓋後部をヒンジ構造により取付け、その蓋に開放方向の付勢力を付与するとともに、該蓋を炊飯器本体の一部に係合し、その係合の解除により上記蓋を自動開放するようにした炊飯器の蓋開閉構造において、上記ヒンジ構造を、蓋ヒンジ部の両側に設けた蓋軸受部と、各蓋軸受部に同軸状態に嵌合した左右2本のヒンジ軸と、両方のヒンジ軸間においてこれと同心状態に本体ヒンジ部に保持したねじりコイルばねと、上記本体ヒンジ部に設けた本体軸受部とにより構成し、上記各ヒンジ軸を上記本体軸受部において回転自在に支持し、上記ねじりコイルばねにより上記蓋に前記の付勢力を付与し、上記各ヒンジ軸の長さを上記本体軸受部間の間隔の3分の1未満の長さに形成したことを特徴とする炊飯器の蓋開閉構造。 【請求項2】 上記のねじりコイルばねを各ヒンジ軸に対応して左右2個設け、各ねじりコイルばねを各ヒンジ軸に接近して配置したことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器の蓋開閉構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、炊飯器(炊飯ジャーを含む。)の蓋開閉構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】炊飯器の蓋開閉装置は、炊飯器本体の後部に蓋後部をヒンジ構造により取付け、その蓋に開放方向の付勢力を付与するとともに、該蓋を炊飯器本体にフックにより係合し、その係合をフックボタンの操作により解除して蓋を自動開放するようにした構成が一般的である。 【0003】この場合のヒンジ構造は、蓋側ヒンジ部の両側に設けた蓋軸受部と、各蓋軸受に渡る長さの金属製ヒンジ軸に1又は2個のねじりコイルばねを挿通するとともに、そのヒンジ軸を各蓋軸受部により支持せしめる。また、そのヒンジ軸を各蓋軸受部の内側において本体軸受部に回動自在に支持せしめるとともに、上記ねじりコイルばねの一端部を蓋に係合させ、また、他端部を本体に係合させることにより、蓋に開放方向の付勢力を付与する(例えば、特開平11−99062号公報参照)。 【0004】また、上記ヒンジ構造の他の例として、ヒンジ軸を用いることなく、蓋軸受部の代わりに蓋との一体成形によりヒンジボスを設け、そのヒンジボスを本体軸受部に回動自在に支持し、ねじりコイルばねを本体軸受部間において本体の一部に同心状態に支持するようにしたものも知られている(特開平11−197014号公報)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記のように1本の金属製ヒンジ軸を使用する場合は、これを使用しないものに比べて部品点数が多くなり、製品のコスト高の原因となる。また、ヒンジ軸を用いることなくヒンジボスを蓋と一体成形したものは、コストの低減という観点からは望ましいが、ヒンジ軸を用いるものに比べ蓋の開閉頻度に対する耐久性が低い問題がある。 【0006】そこで、この発明は、ヒンジ軸に関するコストの低減を図る一方、耐久性にも優れたヒンジ構造を備えた蓋開閉装置を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、この発明は、炊飯器本体の後部に蓋後部をヒンジ構造により取付け、その蓋に開放方向の付勢力を付与するとともに、該蓋を炊飯器本体の一部に係合し、その係合の解除により上記蓋を自動開放するようにした炊飯器の蓋開閉構造において、上記ヒンジ構造を、蓋ヒンジ部の両側に設けた蓋軸受部と、各蓋軸受部に同軸状態に嵌合した左右2本のヒンジ軸と、両方のヒンジ軸間においてこれと同心状態に本体ヒンジ部に保持したねじりコイルばねと、上記本体ヒンジ部に設けた本体軸受部とにより構成し、上記各ヒンジ軸を上記本体軸受部において回転自在に支持し、上記ねじりコイルばねにより上記蓋に前記の付勢力を付与し、上記各ヒンジ軸の長さを上記本体軸受部間の間隔の3分の1未満の長さに形成した構成としたものである。 【0008】上記構成によると、2本のヒンジ軸の長さの総和は、従来の1本のヒンジ軸の長さの3分の2未満となるので、線材の使用量が減少し、コストの低減に貢献する。また、蓋の開閉時の荷重はそのヒンジ軸で受けるので、耐久性が高い。 【0009】なお、上記のねじりコイルばねを各ヒンジ軸に対応して左右2個設け、各コイルばねを各ヒンジ軸に接近して配置した構成を採用することができる。この構成によると、ヒンジ軸とねじりコイルばねが接近するので、目視による両者の心合わせ作業が容易にできる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付図面に示した炊飯ジャーの蓋開閉装置について説明する。図1に示すように、実施形態の炊飯ジャーは、本体1の後部に設けたヒンジ構造2を介して蓋3の後部を取付け、そのヒンジ構造2に付設したねじりコイルばね4により蓋3を開放方向に付勢している。また、蓋3の前端部にフック5が設けられ、蓋3を閉めた際にこれを本体1の一部に係合させ、フックボタン6の操作でその係合を外し、蓋3を自動開放するようにしている。 【0011】蓋3の内部にヒーター7が装着され、その下面にヒーターカバー8が取付けられる。ヒーターカバー8と蓋3の間の空隙部分には、発泡体等でなる断熱材9が充填される。本体1の内部に炊飯釜10が収納される。 【0012】図2に示すように、本体1の後部には、前記のヒンジ構造2を構成する本体ヒンジ部11が設けられ、蓋3の後部には蓋ヒンジ部12が設けられる。本体ヒンジ部11は、本体1の背面から内方に凹入し、かつ本体1の背面から立ち上がって形成される。その立ち上がった部分の両側部に挿通孔13、13が設けられ、また、各挿通孔13の内側に平面視コの字型に屈曲形成された軸受金具14、14が固定される。各軸受金具14に軸受孔15を設けることにより、本体軸受部16(図3(a)参照)が構成される。 【0013】また、蓋3の後部に設けられる前記の蓋ヒンジ部12は、本体ヒンジ部11の側に嵌合される切欠き部17と、その切欠き部17の両側部において一体成形された蓋軸受部18、18とからなり、各蓋軸受部18に軸固定孔19が設けられる。 【0014】左右2本のヒンジ軸21、21は金属製であり、その長さL(図3参照)は、本体ヒンジ部11の幅Wの1/4から1/3程度である。各ヒンジ軸21は、前記本体ヒンジ部11の軸受孔15、挿通孔13及び蓋ヒンジ部12の軸固定孔19に挿通固定される。蓋3は、これら2本のヒンジ軸21、21を中心に開閉される。 【0015】また、前記の本体ヒンジ部11には、図2に示すように、前記の両側の軸受金具14、14の内側に対向して縦リブ22、22が設けられるとともに、これらの縦リブ22、22の間に上下の横リブ23、23が設けられ、これの各リブ22、23に囲まれた部分によりコイル収納部24が設けられる。そのコイル収納部24に前記のねじりコイルばね4が収納され、そのねじりコイルばね4の一端の自由端25aは、蓋3の内面に設けた差込み部26に差し込まれ、また、他端の自由端25bは、本体ヒンジ部11に設けた差込み部27に差し込まれる。 【0016】上記の本体ヒンジ部11の背面にヒンジカバー28がビス29により取付けられる。ヒンジカバー28の内面に、前記の各軸受金具14と各縦リブ22の間において、ヒンジ軸21と同じ高さに嵌入するリブ31、31が設けられ、これらのリブ31により各ヒンジ軸21の内方への抜け出しを防止している。また、ヒンジカバー28の上縁に前記のねじりコイルばね4の自由端部25aの嵌入を許容するスリット32が設けられている。 【0017】なお、図4に示す変形例のように、前記の軸受金具14、14を省略し、本体ヒンジ部11の挿通孔13の外側面にボス33を一体に設けることにより挿通孔13を補強し、この挿通孔13を本体軸受部16とするようにしてもよい。この場合のその他の構成は、前述の場合と同様である。 【0018】また、図5に示すように、上記の図4の構成において、ねじりコイルばね4、4を左右2個設ける構成をとることができる。この場合は、縦リブ22、22が各ヒンジ軸21、21の内端に接近して設けられ、その縦リブ22、22の内側においてそれぞれねじりコイルばね4、25が同心状に設けられる。各縦リブ22が各ヒンジ軸21の内端に接近しているため、ヒンジ軸21の内方への抜け出しが防止される。また、各ねじりコイルばね4相互間にヒンジカバー28の規制用のリブ31’が嵌入されるため、各ねじりコイルばね4相互の内方への片寄りを防ぐことができる。その他の構成は前述の場合と同じである。 【0019】上記の構成によると、各ねじりコイルばね4が各ヒンジ軸21に接近しているので、組立時又は保守点検時において、両者の目視による心合わせ作業が容易に行える。 【0020】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ヒンジ軸の長さが従来のものより短くなるので、製品コストの低減に貢献することができる。また、蓋の回動は、2本のヒンジ軸により支持されるので、耐久性を損なうことがない。 【0021】また、ねじりコイルばねを2本用い、それぞれ各ヒンジ軸の内端に接近して配置することにより、ヒンジ軸とねじりコイルばねとの心合わせが容易に行える効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002473 【氏名又は名称】象印マホービン株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月21日(2001.2.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−238746(P2002−238746A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−45285(P2001−45285) |
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