| 【発明の名称】 |
炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】三宅 一也
【氏名】関谷 一芳
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| 【要約】 |
【課題】投入装置側に蒸気が侵入したり、炊飯や保温中に誤って生米が投入されることを防止する。
【解決手段】米収容部27にある米を容器部24に投入すると、予め決められた容量の容器部24に米が定量収容される。その後、投入装置側投入孔23と本体側投入孔21が連通する位置にまで米投入装置22が移動し、容器部24に収容された定量の米が炊飯装置に投入される。所定量を投入後に、米投入装置12は別の位置に移動し、投入装置側投入孔23と本体側投入孔21は非連通状態になる。これにより、炊飯装置から米投入装置22側への蒸気の侵入が遮断される。また、炊飯または保温中に誤って生米が投入される虞れもない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体側孔を設けた炊飯装置を備えた炊飯部本体と、前記炊飯部本体の上部に設けられた投入装置と、任意量の米を収容する米収容部とを備え、前記投入装置は前記本体側孔に連通可能な装置側孔と、米を定量収容する容器部とからなり、米を収容した後に前記装置側孔を前記本体側孔に連通させ、米を投入する動作を、任意に指定された回数または炊飯量になるまで反復させ、前記装置側孔と前記本体側孔とを非連通状態にさせる動作部を備えたことを特徴とする炊飯器。 【請求項2】 本体側孔を設けた炊飯装置を備えた炊飯部本体と、前記炊飯部本体の上部に設けられた投入装置と、前記本体側孔を閉鎖可能な閉鎖装置とを備え、前記投入装置は前記本体側孔に連通可能な装置側孔を有し、前記投入装置を移動させて前記装置側孔を前記本体側孔に連通させ、米を投入した後、前記装置側孔と前記本体側孔とを非連通状態にすると共に、前記本体側孔を閉鎖させる動作部を備えたことを特徴とする炊飯器。 【請求項3】 本体側孔を設けた炊飯装置を備えた炊飯部本体と、前記炊飯部本体の上部に設けられた投入装置とを備え、前記投入装置は前記本体側孔に連通可能な装置側孔を有し、前記投入装置を移動させて前記装置側孔を前記本体側孔に連通させ、米を投入した後、前記装置側孔と前記本体側孔とを非導通状態にすると共に、前記炊飯装置の炊飯および保温中は、前記装置側孔と前記本体側孔との非導通状態を保持させる動作部を備えたことを特徴とする炊飯器。 【請求項4】 炊飯装置を備えた炊飯部と、液体を供給する注液装置と、前記注液装置と前記炊飯装置との間を接続する注液路と、前記注液路の途中の前記注液路の途中の排出路とを備え、蒸気を外部に放出させるように構成したことを特徴とする炊飯器。 【請求項5】 容器を有する炊飯部と、投入装置および注液装置を有する投入側本体部と、前記炊飯部に設けられる移動装置と、前記投入側本体部の下面に設けた下面部材と、蒸気の漏れを防止するパッキンとを備え、前記下面部材は前記容器に対向して被炊飯物を供給する開口部と、蒸気を外部に放出する孔とを有し、前記移動装置は前記炊飯部を前方に移動させると前記炊飯部を下方に動かすものであることを特徴とする炊飯器。 【請求項6】 炊飯装置を備えた炊飯部本体と、米を搬送する投入装置と、液体を供給する注液装置と、前記炊飯装置,投入装置および注液装置の動作を管理する制御装置と、この制御装置と情報端末とを通信する通信装置とを備え、米を投入し、その後、液体を注液し、その後、炊飯を開始して信号を前記情報端末に送信し、炊飯終了後に保温を行なうと共に信号を前記情報端末に送信するように構成したことを特徴とする炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、所定量の米と水を炊飯装置に投入し、炊飯から保温を自動的に行なう炊飯器に関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】炊飯装置を備えた炊飯部本体に洗米した米を投入し、この米に見合う最適量の水を注入した後、炊飯装置にて炊飯および保温を自動的に行なう全自動の炊飯器が従来から知られている。こうした炊飯器は機器全体が重く大型化する上に、洗米や注水のために必要な水道との接続関係などで設置場所に制約を受ける。また、洗米部や注水部などの内部に付着する米ヌカや水の腐敗などの衛生面の問題で、メンテナンスが大変である。さらに、機器全体が高価になるなどの理由で、業務用以外の例えば一般家庭用にはさほど普及していないのが現状である。 【0003】他方、近年は洗米を不要にした無洗米が実用化され、洗米時における水の排出による環境汚染の対策や、洗米が不要になるという便利さから流通量が増加している。よって、この無洗米を利用した全自動の炊飯器であれば、洗米装置が不要になり、炊飯器全体の小形化を図ることができる。 【0004】こうした全自動の炊飯器においては、炊飯装置と、炊飯装置に米を投入する米投入装置との間が連通していると、炊飯や保温時に炊飯装置の内部から発生する蒸気が米投入装置側に侵入し、予め蓄えた米が湿気により劣化するという問題があると共に、炊飯または保温中に誤って生米が投入されてしまう可能性もある。また、炊飯装置には定量の米を投入する必要があるが、例えば3合程度の比較的大きな容量の米を一度に搬送すると、その分だけ搬送部を大型化させなければならず、搬送部の構造的な見直しを行なわない限り、炊飯器全体の小形化を図ることができない。 【0005】さらに、炊飯装置には米投入装置すなわち投入装置の他に、米に見合う量の水(液体)を供給する注液装置が備えてあるが、これも炊飯器全体の小形化を図る上で、注液装置から炊飯装置に至る注液路の構造的な見直しが求められていた。 【0006】また、炊飯装置を備えた炊飯部は、特にご飯を収容した状態になると重量が増すため、炊飯器から炊飯部を引出してご飯をよそうことが困難になる。よって、その点での実用性の向上が求められていた。 【0007】さらに、この種の全自動の炊飯器では、離れた場所からの遠隔操作を行なうことができず、その点でも実用性の向上が求められていた。 【0008】そこで、本発明は上記問題点を解決して、投入装置側に蒸気が侵入したり、炊飯や保温中に誤って生米が投入されることを防止すると共に、米の搬送部の構造的な見直しを行なって、炊飯器全体の小形化を実現することができる炊飯器を提供することをその目的とする。 【0009】また本発明の第2の目的は、注液装置から炊飯装置に至る注液路の構造的な見直しを行なって、炊飯器全体の小形化を実現することができる炊飯器を提供することにある。 【0010】また本発明の第3の目的は、炊飯器からの引き出しを容易にし、実用性の向上を図った炊飯器を提供することにある。 【0011】また本発明の第4の目的は、離れた場所からの遠隔操作を可能にし、実用性の向上を図ることが可能な炊飯器を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の炊飯器では、米収容部にある米を容器部に投入すると、予め決められた容量の容器部に米が定量収容される。その後、動作部によって、装置側孔を本体側孔が連通する位置にまで移動させると、容器部に収容された定量の米が投入される。動作部は任意に指定された回数または炊飯量になるまで、容器部に収容した定量の米を投入するように繰り返し反復動作させ、この一連の動作が終了した後に、装置側孔と本体側孔とを非連通状態にする。これにより、炊飯装置に米を投入した後の炊飯時や保温時に、炊飯装置から投入装置側への蒸気の侵入が遮断され、米収容部に蓄えられた米が湿気により劣化する問題を一掃できる。また、容器部への湿気の侵入も防止されるので、湿気で米が固まってしまい容器部から米が落ちにくくなったり、米が腐敗することを防止できると共に、炊飯または保温中に誤って生米が投入される虞れもない。 【0013】さらに、所定量の米を炊飯装置に投入するに際しては、投入側孔と本体側孔とを連通させ、容器部に収容した米を炊飯装置に投入する動作を反復して行なうことで、1回当りの米搬送量を減らして、搬送部(容器部を含む投入装置)ひいては炊飯器全体の小形化を実現することが可能になる。 【0014】本発明の請求項2の炊飯器では、動作部によって装置側孔と本体側孔が連通する位置にまで投入装置を移動させると、投入装置側にある米が投入される。動作部はその後、装置側孔と本体側孔とを非連通状態にすると共に、閉鎖装置にて本体側孔を閉鎖させる。これにより、炊飯装置に米を投入した後の炊飯時や保温時に、炊飯装置から投入装置側への蒸気の侵入が閉鎖装置により確実に遮断され、投入装置側にある米が湿気により劣化する問題を一掃できる。また、炊飯または保温中に誤って生米が投入される虞れもない。 【0015】本発明の請求項3の炊飯器では、動作部によって装置側孔と本体側孔が連通する位置にまで投入装置を移動させると、投入装置側にある米が投入される。動作部はその後、装置側孔と本体側孔とを非連通状態にすると共に、炊飯装置の炊飯および保温中は、装置側孔と本体側孔との非導通状態を保持させる。これにより、炊飯装置に米を投入した後の炊飯時や保温時に、炊飯装置から投入装置側への蒸気の侵入が確実に遮断され、投入装置側にある米が湿気により劣化する問題を一掃できる。また、炊飯または保温中に誤って生米が投入される虞れもない。 【0016】本発明の請求項4の炊飯器では、炊飯装置から発生する蒸気が、元々注液装置から炊飯装置に水を流す目的で設けた注液路の一部を兼用して、排出路から外部に放出される。このように、注液路を蒸気通路の一部として利用することで、注液装置から炊飯装置に至る注液路の構造的な見直しを図り、炊飯器全体の小形化を実現することが可能になる。 【0017】本発明の請求項5の炊飯器では、移動装置により炊飯部を前方に移動させると、炊飯部はパッキンから離れる方向に動くため、炊飯が終了して食事を行なう場合は、移動装置を利用して炊飯部を前方に移動させれば、パッキンから容器が自然に離れて、容器の内部からご飯をよそうことができる。このとき炊飯部を単独で前方に引出せば、その後蓋を開くなどの手間なく簡単にご飯をよそうことができる。 【0018】本発明の請求項6の炊飯器では、炊飯装置に指定量の米を投入し、その後、米量に応じた所定量の液体を炊飯装置に注液し、その後、炊飯を開始して、炊飯開始の確認のための信号を情報端末に送信し、炊飯終了後に保温を行なうと共に炊飯終了の確認のための信号を前記情報端末に送信する。これにより、全自動の炊飯器の管理を離れた場所から行なうことが可能になり、実用性の向上を図ることができる。 【0019】 【発明の実施形態】以下、添付図面に基づき、本発明における好ましい炊飯器の一実施例を説明する。炊飯器の全体断面図を示す図1において、1は炊飯部としての炊飯部本体で、この炊飯部本体1は、ほぼ筒状の外枠2と、この外枠2の下面開口を覆って設けられた底板3とにより外殻が形成される。また4は、米や水などの被炊飯物を収容する容器としての炊飯容器であり、これは炊飯部本体1に形成した凹状の容器収容部5に着脱自在に収容される。 【0020】前記炊飯容器4は有底筒状で、熱伝導性のよいアルミニウムを主材料とした容器本体6と、この容器本体6の外面の側面下部から底面部にかけて接合されたフェライト系ステンレスなどの磁性金属板からなる発熱体7とにより構成される。炊飯容器4の側面中央から上部に発熱体7を設けないのは、炊飯容器4の軽量化を図るためである。また、容器本体4の上端周囲には、その外周側に延出する円環状のフランジ部8が形成される。 【0021】前記容器収容部5の外面には、炊飯容器4の発熱体7に対向する部位に容器加熱手段としての加熱コイル11が設けられ、この加熱コイル11と炊飯容器4などにより、被炊飯物を炊飯および保温する炊飯装置12が構成される。炊飯装置12の容器加熱手段としては、例えば電熱式ヒータやマイクロ波を利用した高周波加熱によるものでもよい。勿論、ガス火炎により炊飯容器4を加熱するガス火式の容器加熱手段でもよい。そして、加熱コイル11に高周波電流を供給すると、この加熱コイル11から発生する交番磁界によって発熱体7が発熱し、炊飯容器4ひいては炊飯容器4内の被炊飯物が加熱されるようになっている。なお、炊飯部本体1にはその他に、炊飯容器4の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ15と、加熱コイル11による加熱調節などの制御を行なう加熱基板16などが配設される。 【0022】図2〜図4にも示すように、炊飯部本体1の上部には、炊飯容器4の内部に米を投入する開口としての本体側投入孔21が設けられる。また22は、炊飯部本体1の上部に可動可能に設けた米投入装置であり、これは炊飯部本体1側に対向して開口形成された投入装置側投入孔23と、この投入装置側投入孔23の上部に連通して、米を例えば0.5合(約70〜80グラム)を定量的に収容する内容積に形成された円筒状の容器部24とを備えて構成される。さらに、米投入装置22の上部には、例えば市販の無洗米を容器部24の内容積よりも大きい任意量(例えば0.5〜2リットル)収容する米収容部27が配設される。米収容部27は下端側に向かうに従い平面状の開口面積が小さくなるすり鉢状を有しており、米収容部27の下端には容器部24に米を投入する米収容部投入孔28が設けられている。そして、米収容部投入孔28と容器部24が連通した状態で、米収容部投入孔28を通して容器部24に定量の米を投入する構成になっている。なお、米収容部27の米がそのまま炊飯容器4に投入されることを防ぐために、米収容部投入孔28と本体側投入孔21は異なる垂直軸上にそれぞれ配置される。 【0023】米投入装置22は、炊飯部本体1の上部に設けた平坦な基台29の上面に当接しながら、回転軸30を中心に回動する。この回転軸30には、減速機構を備えた駆動源としてのギア式モータ31が設けられる。また米投入装置22には、炊飯部本体1の上部に位置して、前記本体側投入孔21を閉鎖する孔閉鎖装置33が設けられる。この孔閉鎖装置33は、スプリングなどの弾性体やソレノイド、若しくは弁などの本体側投入孔21を強制的に閉鎖する付勢装置34を備えており、炊飯時に本体側投入孔21から米投入装置22側へ蒸気が侵入しないように確実に閉鎖できる構造を有している。そして、回転軸30を中心に米投入装置22を回動させる途中で、米収容部27の米収容部投入孔28に容器部24が連通し、または本体側投入孔21に容器部24下端の投入装置側投入孔23が連通し、または本体側投入孔21に孔閉鎖装置33が合致するように、容器部24,投入装置側投入孔23および本体側投入孔21がそれぞれ米投入装置22に配置される。 【0024】41は、炊飯容器4内に投入された炊飯量に見合う所定量の水を供給する注水装置である。この注水装置41は、例えば炊飯量が3合の場合、米重量の1.4倍程度の水を供給するもので、給水用に備えた電動ポンプ42の動作時間を管理することで、所定量の水を炊飯容器4に供給するようになっている。43は炊飯部本体1の上部にある水を蓄えれる所定容量のタンクであり、このタンク43への給水は市販のペットボトルから直接給水できる構成となっている。電動ポンプ42およびタンク43からなる注水装置41と、炊飯部本体1内部の炊飯装置12との間を接続する注水路44は、注水装置41から炊飯装置12に至る途中で、注水装置41の上方に配置される折返し部45が形成され、そこから注水装置41の下方にある炊飯部本体1の孔46に連結される。また、折返し部45には、上方に開口部47を備えた蒸気排出路48が接続され、炊飯中に炊飯装置12から発生する蒸気を、注水路44の一部を兼用して蒸気排出路48の開口部47から外部に放出する構成となっている。 【0025】51は、炊飯部本体1の上方に位置して、前記米投入装置22と注水装置41で構成される米投入側本体部52の下面53に着脱自在に設けられた内蓋である。この内蓋51は、炊飯部本体1の収納時に炊飯容器4の上面に対向する位置にあり、炊飯容器4に米や水を供給する開口部55と、炊飯時に蒸気を外部に放出する前記孔46と、内蓋51と炊飯容器4の上端とを密閉して、蒸気の外漏れを防止するパッキン56とをそれぞれ備えている。なお、本実施例では水を供給する開口部55と蒸気を放出する孔46が兼用して設けられているが、これは別々に設けられていてもよい。 【0026】61は、炊飯装置12を含む炊飯部本体1を炊飯器の外殻をなす器枠62の前方より出し入れするための炊飯部移動装置である。この炊飯部移動装置61は、図5および図6にも示すように、炊飯部本体1を載せる平坦な載置台63と、この載置台63の下方に位置して、器枠62の前後方向に形成した係止片64に沿って可動可能な摺動片65と、載置台63の前方下部に突出して設けられた接触片66とにより概ね形成される。一方、器枠62は前記係止片64の他に、前記炊飯部移動装置61の接触片66が器枠62の下面にある収納時接触部67に当接した時に、載置台63の下面に形成した別の収納部接触部68に、その上端が当接する接触凸部69を形成している。炊飯部移動装置61には図示しないが、スプリングなどの弾性部材や電動モータなどの駆動部が、炊飯部本体1の下方に位置して設けられており、後述するスイッチ74の操作により駆動部からの駆動力を炊飯部移動装置61に作用させて、炊飯部本体1と共に炊飯部移動装置61を自動的に移動できるようになっている。 【0027】71は、前記炊飯装置12,米投入装置22、注水装置41,および炊飯部移動装置61の動作を管理する制御装置である。この制御装置71は、米投入装置22の駆動源であるギア式モータ30を所定の手順で動作させる動作部72も含まれている。また73は、制御装置71とパソコンや携帯電話などの情報端末(図示せず)とを相互通信可能にする通信装置であり、制御装置71は通信装置73からの炊飯開始信号を受信すると、米投入装置22により炊飯装置12に指定量の米を投入し、その後、注水装置41にて米量に応じた所定量の水を炊飯装置12に注水し、その後、炊飯装置12により指定された炊上がり指定時刻指定に基づいて炊飯を開始して、炊飯開始確認信号を情報端末に送信し、炊飯終了後に保温を行なうと共に炊飯終了信号を情報端末に送信する機能を備えている。なお、74は炊飯装置12による炊飯(タイマー炊飯を含む)や保温の他に、炊飯部移動装置61の出し入れや、米投入装置22による米の投入や、注水装置41による注水などをを指示するスイッチであり、また75は、各部の動作状況を示す例えばLCDやLEDなどの表示部である。 【0028】前記動作部72は、容器部24に米を収容した後に、米投入装置22を移動させて投入装置側投入孔23を本体側投入孔21に連通させ、容器部24の米を炊飯装置12の炊飯容器4に投入する動作を、スイッチ74にて任意に指定された回数または炊飯量になるまで反復させ、この反復動作の終了後に、投入装置側投入孔23と本体側投入孔21とを非連通状態にさせると共に、孔閉鎖装置33にて本体側投入孔21を閉鎖させように、米投入装置22を動かすものである。その際、動作部72は、水範疇および保温中において、投入装置側投入孔23と本体側投入孔21とを常時非連通状態に保持するようにギア式モータ31の駆動を制御し、容器部24を含めた米投入装置22が可動できないようにロックする。 【0029】次に、上記構成についてその作用を説明する。本実施例における全自動の炊飯器を使用するに際しては、予め適量の米を米収容部27に収容すると共に、適量の水をタンク43に投入する。その後、スイッチ74を操作して、容器部24から炊飯容器4への米の投入回数または炊飯量を指定し、引き続きスイッチ74にて炊飯開始の操作を行なう。すると、制御装置71に備えた動作部72により、容器部24の上部開口が米収容部27の米収容部投入孔28に連通する位置に、米投入装置22が回転軸30を中心に移動し、米収容部27に蓄えられた米が容器部24に投入収容される。容器部24に定量(例えば0.5合)の米が収容されると、次に動作部72は、容器部24下端の投入装置側投入孔23が本体側投入孔21に連通する位置に米投入装置22を移動させる。 【0030】図7は、このときの状態を示したものである。米投入装置22の投入装置側投入孔23と本体側投入孔21が連通すると、容器部24に収容された定量の米が自重により本体側投入孔21に投下される。ここで動作部72は、炊飯容器4に投入した米量が、スイッチ74にて指定した米の投入回数または炊飯量に達しているか否かを判断し、達していなければ、容器部24の上部開口が米収容部27の米収容部投入孔28に連通する位置に、米投入装置22を再び移動させる。そして、定量の米を容器部24に収容した後、容器部24下端の投入装置側投入孔23が本体側投入孔21に連通する位置に米投入装置22を移動させ、容器部24に収容した定量の米を炊飯容器4に投下させる動作を繰り返し行なう。例えば、スイッチ74で3合と指定した場合は、容器部24の容量が0.5合なので、炊飯容器4に定量の米を投入する動作を6回繰り返せばよい。 【0031】こうして、米投入装置22の反復動作により、炊飯容器4に投入した米量がスイッチ74にて指定した米の投入回数または炊飯量に達すると、動作部72は容器部24下端の投入装置側投入孔23が本体側投入孔21と非連通状態となるように、米投入装置22を移動させる。そして、図8に示すように、本体側投入孔21全体が孔閉鎖装置33で塞がれる位置に米投入装置22を移動させ、本体側投入孔21を強制的に閉鎖する。その際、孔閉鎖装置33に設けられた付勢装置34により、孔閉鎖装置33は本体側投入孔21に押圧されるため、その後の炊飯時において、炊飯容器4の内圧が蒸気の放出に伴ない上昇しても、本体側投入孔21を確実に閉鎖できる。動作部72は、これ以降(炊飯や保温時)、本体側投入孔21と投入装置側投入孔23とを常時非連通状態に保持し、炊飯や保温中に本体側投入孔21から米投入装置22側への蒸気の侵入を防止する。また、この蒸気の侵入防止をさらに確実なものとするために、容器部24を含めた米投入装置22が可動できないように、動作部72はギア式モータ31をロックする。 【0032】こうして炊飯容器4への米投入動作と、本体側投入孔21を閉鎖する動作が終了すると、次に制御装置71は電動ポンプ42を所定時間駆動させ、スイッチ74にて指定した米の投入回数または炊飯量に応じた水を、注水装置41のタンク43から注水路44および孔46を経て炊飯容器4内に投入する。そして、制御装置71からの指示により、炊飯装置12は炊飯容器内の被炊飯物(米と水)を炊飯し保温する動作を行なう。加熱コイル11により炊飯容器4を電磁誘導加熱すると、被炊飯物から蒸気が発生するが、この蒸気は前記孔46から注水路44の一部を経て、蒸気排出路48の上端にある開口部47から外部に放出される。このように、蒸気通路の一部を注水路44に兼用させることで、炊飯器全体の小形化を実現することが可能になる。 【0033】その後、例えば炊飯容器4に保温したご飯をよそう場合には、炊飯部移動装置61を前方に移動させるスイッチ74を操作する。これを受けて制御装置71は、図示しない駆動部を動かして、炊飯部移動装置61を前方に移動させる。炊飯部移動装置61は、その収納状態において、載置台63の下方に突出した接触片66が器枠62の下面にある収納時接触部67に当接し、かつ載置台63の下面にある収納部接触部68が、器枠62の接触凸部69に当接しているが、前方にスライド移動すると、これらの当接状態が解除され、載置台63に載置した炊飯部本体1と共に炊飯部移動装置61が下方に移動する。これにより、それまでパッキン56を介して炊飯容器4と密着状態にあった内蓋51から、炊飯部本体1が下方に離れて、図5に示すように、炊飯部本体1を器枠62の前方に引き出すことが可能になり、炊飯容器4内のご飯をよそったり、内蓋51を外して洗うことができる。 【0034】逆に、炊飯部本体1を収納する場合は、載置台63に炊飯部本体1を載せ、炊飯部移動装置61を後方に移動させるスイッチ74を操作する。すると、炊飯部移動装置61は制御装置71により後方に移動するが、その際に接触片66が収納時接触部67に当接し、かつ収納部接触部68が接触凸部69に当接することで、炊飯部移動装置61および炊飯部本体1が持ち上がり、パッキン56を介して炊飯容器4と内蓋51が密着する。これにより、炊飯や保温中に炊飯容器4と内蓋51との隙間から蒸気が漏れることを確実に防止できる。 【0035】上述した一連の動作は、外部からの情報端末(図示せず)の指示により行なうこともできる。すなわち、制御装置71は通信装置73から情報端末の炊飯開始信号を受信すると、米投入装置22により炊飯装置12に指定量の米を投入し、その後、注水装置41にて米量に応じた所定量の水を炊飯装置12に注水し、その後、炊飯装置12により指定された炊上がり指定時刻指定に基づいて炊飯を開始して、炊飯開始確認信号を情報端末に送信する。これにより情報端末の保有者は、炊飯が正しく開始したことを確認できる。その後制御装置71は、炊飯終了後に保温を行なうと、そこで炊飯終了信号を情報端末に送信する。これにより情報端末の保有者は、炊飯が正しく終了したことを確認できる。 【0036】以上のように上記実施例では、米を投入する本体側投入孔21を上部に設けた炊飯装置12を備えた炊飯部本体1と、炊飯部本体1の上部に可動可能に設けられた投入装置としての米投入装置22と、任意量の米を収容する米収容部27とを備え、米投入装置22は本体側孔である本体側投入孔21に連通可能な装置側孔としての投入装置側投入孔23と、この投入装置側投入孔23の上部にあって米収容部27からの米を定量収容する容器部24とからなり、容器部24に米を収容した後に、米投入装置22を移動させて投入装置側投入孔23を本体側投入孔21に連通させ、容器部24の米を炊飯装置12に投入する動作を、任意に指定された回数または炊飯量になるまで反復させ、この反復動作の終了後に投入装置側投入孔23と本体側投入孔21とを非連通状態にさせる動作部72を備えている。 【0037】この場合、米収容部27にある米を容器部24に投入すると、予め決められた容量の容器部24に米が定量収容される。その後、動作部72によって、投入装置側投入孔23と本体側投入孔21が連通する位置にまで米投入装置22を移動させると、容器部24に収容された定量の米が炊飯装置12に投入される。動作部72は任意に指定された回数または炊飯量になるまで、容器部24に収容した定量の米を炊飯装置12に投入するように、米投入装置12を繰り返し反復動作させ、この一連の動作が終了した後に、米投入装置12を別の位置に移動させて、投入装置側投入孔23と本体側投入孔21とを非連通状態にする。これにより、炊飯装置12に米を投入した後の炊飯時や保温時に、炊飯装置12から米投入装置22側への蒸気の侵入が遮断され、米収容部27に蓄えられた米が湿気により劣化する問題を一掃できる。また、容器部24への湿気の侵入も防止されるので、湿気で米が固まってしまい容器部24から米が落ちにくくなったり、米が腐敗することを防止できると共に、炊飯または保温中に誤って生米が投入される虞れもない。 【0038】さらに、所定量の米を炊飯装置12に投入するに際しては、米投入装置22を動かして投入装置側投入孔23と本体側投入孔21とを連通させ、容器部24に収容した米を炊飯装置12に投入する動作を反復して行なうことで、1回当りの米搬送量を減らして、搬送部(容器部24を含む米投入装置22)ひいては炊飯器全体の小形化を実現することが可能になる。 【0039】また本実施例では、米を投入する本体側投入孔21を上部に設けた炊飯装置12を備えた炊飯部本体1と、炊飯部本体1の上部に可動可能に設けられた米投入装置22と、本体側投入孔21を閉鎖可能な閉鎖装置である孔閉鎖装置33とを備え、米投入装置22は本体側投入孔21に連通可能な投入装置側投入孔23を有し、米投入装置22を移動させて投入装置側投入孔23を本体側投入孔21に連通させ、米投入装置22から炊飯装置12に米を投入した後、米投入装置22を移動させて投入装置側投入孔23と本体側投入孔21とを非連通状態にすると共に、孔閉鎖装置33にて本体側投入孔21を閉鎖させる動作部72を備えている。 【0040】この場合、動作部72によって投入装置側投入孔23と本体側投入孔21が連通する位置にまで米投入装置22を移動させると、米投入装置22側にある米が炊飯装置12に投入される。動作部72はその後、米投入装置22を別の位置に移動させて、投入装置側投入孔23と本体側投入孔21とを非連通状態にすると共に、孔閉鎖装置33にて本体側投入孔21を閉鎖させる。これにより、炊飯装置12に米を投入した後の炊飯時や保温時に、炊飯装置12から米投入装置22側への蒸気の侵入が孔閉鎖装置33により確実に遮断され、米投入装置22側にある米が湿気により劣化する問題を一掃できる。また、炊飯または保温中に誤って生米が投入される虞れもない。 【0041】また本実施例では、米を投入する本体側投入孔21を上部に設けた炊飯装置12を備えた炊飯部本体1と、炊飯部本体1の上部に可動可能に設けられた米投入装置22とを備え、米投入装置22は本体側投入孔21に連通可能な投入装置側投入孔23を有し、米投入装置22を移動させて投入装置側投入孔23を本体側投入孔21に連通させ、米投入装置22から炊飯装置12に米を投入した後、米投入装置22を移動させて投入装置側投入孔23と本体側投入孔21とを非導通状態にすると共に、炊飯装置12の炊飯および保温中は、投入装置側投入孔23と本体側投入孔21との非導通状態を保持させる動作部72を備えている。 【0042】この場合、動作部によって投入装置側投入孔23と本体側投入孔21が連通する位置にまで米投入装置22を移動させると、米投入装置22側にある米が炊飯装置12に投入される。動作部72はその後、米投入装置22を別の位置に移動させて、投入装置側投入孔23と本体側投入孔21とを非連通状態にすると共に、炊飯装置12の炊飯および保温中は、投入装置側投入孔23と本体側投入孔21との非導通状態を保持させる。これにより、炊飯装置12に米を投入した後の炊飯時や保温時に、炊飯装置12から米投入装置22側への蒸気の侵入が確実に遮断され、米投入装置22側にある米が湿気により劣化する問題を一掃できる。また、炊飯または保温中に誤って生米が投入される虞れもない。 【0043】また本実施例では、炊飯装置12を備えた炊飯部すなわち炊飯部本体1と、炊飯装置12に所定量の水をすなわち液体を供給する注液装置としての注水装置41と、注水装置41と炊飯装置12との間を接続する注液路としての注水路44と、注水路44の途中の注水装置41よりも上方に位置する部位に接続され排出路としての蒸気排出路48とを備え、炊飯装置12から発生する蒸気を注水路44から蒸気排出路48の開口部47を経て外部に放出させるように構成している。 【0044】この場合、炊飯装置12から発生する蒸気が、元々注水装置41から炊飯装置12に水を流す目的で設けた注水路44の一部を兼用して、蒸気排出路48の開口部47から外部に放出される。このように、注水路44を蒸気通路の一部として利用することで、注水装置41から炊飯装置12に至る注水路44の構造的な見直しを図り、炊飯器全体の小形化を実現することが可能になる。 【0045】また本実施例では、炊飯装置12を備えた容器たる炊飯容器4を有する炊飯部としての炊飯部本体1と、米投入装置12および注水装置41を有する米投入側本体部52と、炊飯部本体1の下方位置に設けられる移動装置としての炊飯部移動装置61と、炊飯部本体1の上方に位置して投入側本体部である米投入側本体部52の下面に設けた下面部材としての内蓋51と、内蓋51と炊飯容器4上端とを密閉して蒸気の漏れを防止するパッキン56とを備え、内蓋51は炊飯容器4上面に対向し、炊飯容器4へ米や水などの被炊飯物を供給する開口部55と、炊飯装置12から発生する蒸気を外部に放出する孔46とを有し、炊飯部移動装置61は、炊飯部本体1を前方に移動させると炊飯容器4からパッキン56が離れるように炊飯部本体1を下方に動かしている。 【0046】こうすると、炊飯部移動装置61により炊飯部本体1を前方に移動させると、炊飯部本体1は内蓋51に取り付けたパッキン56から離れる方向に動くため、炊飯が終了して食事を行なう場合は、炊飯部移動装置61を利用して炊飯部本体1を前方に移動させれば、パッキン56から炊飯容器4が自然に離れて、炊飯容器4の内部からご飯をよそうことができる。このとき炊飯部本体1を単独で前方に引出せば、その後蓋を開くなどの手間なく簡単にご飯をよそうことができる。 【0047】また、本実施例では特に、下面部材に相当する内蓋51が米投入側本体部52の下面に着脱自在に設けられることから、炊飯部本体1を前方に移動させた状態で、内蓋51を外して単独で洗うことができ、パッキンを含めて清潔に使用することができる。 【0048】さらに、炊飯部移動装置61に駆動力を与える駆動部と、この駆動部を制御する制御装置71と、炊飯部移動装置61の前後動を指示するスイッチ74を付加することにより、スイッチ74の操作一つにより、炊飯部移動装置61と共に炊飯部本体1を前方に移動させ、炊飯容器4内のご飯を極めて簡単によそうことが可能になる。特に炊飯装置12を備え、炊飯後のご飯を収容した状態の炊飯器本体1は相当な重量が有り、手動で炊飯部本体1を機器から出し入れするのは大変であるが、その点本実施例では自動的に炊飯部本体1の出し入れを行なうことができるので、こうした問題を一掃できる。 【0049】また本実施例では、炊飯装置12を備えた炊飯部本体1と、炊飯部本体1の上部にあって定量的に米を炊飯装置12に搬送する米投入装置22と、炊飯装置12に液体を供給する注液装置としての注水装置41と、炊飯装置12,米投入装置22および注水装置41の動作を管理する制御装置71と、この制御装置71と情報端末とを通信可能にする通信装置73とを備え、通信装置73からの炊飯開始の信号を受けて炊飯装置12に指定量の米を投入し、その後、米量に応じた所定量の水を炊飯装置12に注水し、その後、指定された炊上がり指定時刻指定に基づいて炊飯を開始して、炊飯開始確認の信号を情報端末に送信し、炊飯終了後に保温を行なうと共に炊飯終了の信号を情報端末に送信するように構成している。 【0050】この場合、通信装置73からの情報端末の炊飯開始信号を受けて炊飯装置12に指定量の米を投入し、その後、米量に応じた所定量の水を炊飯装置12に注水し、その後、指定された炊上がり指定時刻指定に基づいて炊飯を開始して、炊飯開始確認信号を情報端末に送信し、炊飯終了後に保温を行なうと共に炊飯終了信号を情報端末に送信する。これにより、全自動の炊飯器の管理を離れた場所から行なうことが可能になり、実用性の向上を図ることができる。 【0051】本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では無洗米を使用することで、洗米装置を不要にした炊飯器について特に言及したが、洗米装置を付加すれば無洗米以外の米についても適用可能である。 【0052】 【発明の効果】本発明の請求項1の炊飯器によれば、投入装置側に蒸気が侵入したり、炊飯や保温中に誤って生米が投入されることを防止すると共に、米の搬送部の構造的な見直しを行なって、炊飯器全体の小形化を実現することができる。 【0053】本発明の請求項2の炊飯器によれば、投入装置側に蒸気が侵入することを閉鎖装置により確実に防止できると共に、炊飯や保温中に誤って生米が投入されることを防止できる。 【0054】本発明の請求項3の炊飯器によれば、装置側孔と本体側孔との非導通状態を保持することで、投入装置側に蒸気が侵入することを確実に防止できると共に、炊飯や保温中に誤って生米が投入されることを防止できる。 【0055】本発明の請求項4の炊飯器によれば、注液路を蒸気通路の一部として利用することで、注液装置から炊飯装置に至る注液路の構造的な見直しを行なって、炊飯器全体の小形化を実現することができる。 【0056】本発明の請求項5の炊飯器によれば、炊飯器からの引き出しを容易にし、実用性の向上を図ることができる。 【0057】本発明の請求項6の炊飯器によれば、離れた場所からの遠隔操作を可能にし、実用性の向上を図ることが可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010168 【氏名又は名称】東芝ホームテクノ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月16日(2001.2.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080089 【弁理士】 【氏名又は名称】牛木 護
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| 【公開番号】 |
特開2002−238741(P2002−238741A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−40867(P2001−40867) |
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