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【発明の名称】 飲料用容器及びこれに用いる断熱カップホルダ
【発明者】 【氏名】ショウジ トイダ

【氏名】ヤスヒロ ムラカミ

【氏名】ジョン バーガロン

【要約】 【課題】従来から存在する使い捨てのカップの飲料の温度を所望のレベルに維持する【解決手段】 蓋を着脱可能に装着できるカップと、該カップを保持する断熱カップホルダとからなる飲料用容器である。カップは、逆截頭円錐形の側壁と、側壁上縁に半径方向外側に延びる周方向ビードと、周方向ビードにより画成された開口を有とを有している。蓋は、ビードにスナップ嵌めできる、外縁が垂下した周方向スカートを有している。断熱カップホルダは、有底筒状の内側ライナと、該内側ライナを離間した位置関係で囲繞する有底筒状の外側ボディとでなる二重壁の断熱構造である。内側ライナの逆截頭円錐形の周壁の内面は、カップの側壁外面の実質的全範囲が当接する形状であり、外側ボディの周縁がカップのビードへの蓋の装着を妨げない位置関係にある。

【解決手段】蓋を着脱可能に装着できるカップと、該カップを保持する断熱カップホルダとからなる飲料用容器である。カップは、逆截頭円錐形の側壁と、側壁上縁に半径方向外側に延びる周方向ビードと、周方向ビードにより画成された開口を有とを有している。蓋は、ビードにスナップ嵌めできる、外縁が垂下した周方向スカートを有している。断熱カップホルダは、有底筒状の内側ライナと、該内側ライナを離間した位置関係で囲繞する有底筒状の外側ボディとでなる二重壁の断熱構造である。内側ライナの逆截頭円錐形の周壁の内面は、カップの側壁外面の実質的全範囲が当接する形状であり、外側ボディの周縁がカップのビードへの蓋の装着を妨げない位置関係にある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蓋を着脱可能に装着できるカップと、該カップを保持する断熱カップホルダとからなる飲料用容器において、前記カップは、逆截頭円錐形の側壁と、該側壁上縁に周設した半径方向外側に延びるビードと、該ビードにより画成された開口とを有し、前記蓋は、前記ビードにスナップ嵌めできる、外縁が垂下した周状のスカートを有し、前記断熱カップホルダは、有底筒状の内側ライナと、該内側ライナを離間した位置関係で囲繞する有底筒状の外側ボディとでなる二重壁の断熱構造であり、前記内側ライナは、逆截頭円錐形の周壁と、該軸方向に延びる周壁上縁によって画成されたカップ装着口と、周壁下部の底壁とを有し、前記周壁は、断熱カップホルダにカップを保持する際に、その内面に前記カップの側壁外面の実質的全範囲が当接できる形状であり、前記内側ライナと外側ボディとは、内側ライナの周壁上縁近傍の下方位置で外側ボディの軸方向に延びる上縁と互いに気密に接合され、それにより、前記内側ライナと前記外側ボディとの間に断熱空間が画成され、前記外側ボディがカップのビードへの蓋の装着を妨げない位置関係にあることを特徴とする飲料容器。
【請求項2】 前記内側ライナの周壁上縁は、前記ビード下面が当接するとともに前記ビードの半径方向外側部分が前記スカート内に受けいれられてスナップ嵌めされる状態で露出している請求項1記載の飲料容器。
【請求項3】 前記内側ライナの周壁上縁は、前記スカートと接触しない位置関係で前記スカートの下方に位置している請求項1又は2記載の飲料容器。
【請求項4】 前記蓋及びカップは、使い捨て可能なものである請求項1乃至3のいずれか1項記載の飲料容器。
【請求項5】 前記内側ライナ及び前記外側ボディが金属で形成されている請求項1乃至4のいずれか1項記載の飲料容器。
【請求項6】 前記内側ライナ及び前記外側ボディがプラスチックで形成されている請求項1乃至4のいずれか1項記載の飲料容器。
【請求項7】 前記内側ライナは、前記周壁上縁近傍の下方位置に半径方向外側に延びるフランジを有し、該フランジに前記外側ボディの周壁上縁が気密に接合している請求項1乃至6のいずれか1項記載の飲料容器。
【請求項8】 前記外側ボディは、その周壁上部にグリップが設けられている請求項1乃至7のいずれか1項記載の飲料容器。
【請求項9】 前記カップは、前記ビードが前記内側ライナの周壁上縁に当接することによって前記内側ライナ内に吊り下げられる請求項1乃至8のいずれか1項記載の飲料容器。
【請求項10】 前記カップの底部が前記内側ライナの底壁に当接している請求項1乃至8のいずれか1項記載の飲料容器。
【請求項11】 カップを受け入れることができるカップ装着口から底壁に向かってテーパ状にすぼまる周壁及び前記カップ装着口を画成するとともにカップ上縁のビードと係合する上縁とを有する内側ライナと、前記内側ライナを離間した位置関係で囲繞してそれらの間の断熱空間を画成する外側ボディと備え、前記外側ボディが、前記内側ライナの周壁上縁近傍の下方で前記内側ライナと気密に接合して、前記断熱空間を画成する断熱カップホルダ。
【請求項12】 前記内側ライナ及び前記外側ボディが金属製である請求項11記載の断熱カップホルダ。
【請求項13】 前記内側ライナ及び前記外側ボディがプラスチック製である請求項11記載の断熱カップホルダ。
【請求項14】 前記内側ライナは、前記周壁上縁近傍の下方位置に半径方向外側に延びるフランジを有し、該フランジに前記外側ボディの周壁上縁が気密に接合している請求項11乃至13のいずれか1項記載の断熱カップホルダ。
【請求項15】 前記外側ボディは、その周壁上部にグリップが設けられている請求項11乃至14のいずれか1項記載の断熱カップホルダ。
【請求項16】 前記カップを、前記ビードが前記内側ライナの周壁上縁に当接することによって前記内側ライナ内に吊り下げることができる請求項11乃至15のいずれか1項記載の断熱カップホルダ。
【請求項17】 前記カップの底部を前記内側ライナの底壁に当接できる請求項11乃至16のいずれか1項記載の飲料容器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料用容器及びこれに用いる断熱カップホルダに関し、より具体的には、使い捨て可能なカップに好適な飲料用容器及びこれに用いる断熱ホルダに関する。
【0002】
【発明の背景】近年、いわゆるトラベルマグと称する携帯用コップの使用が爆発的増加していることが見受けられる。一般的なトラベルマグは、内側ライナと外側ボディとが真空又は断熱空間によって互いに離間している容器である。この容器は、取り外し可能に装着される蓋とによって、組み立て商品(アセンブリ)となる。この蓋は、通常、飲み口及び通気孔が設けられている。飲料をトラベルマグに注入すると、熱い冷たいを問わず、その温度は、マグの断熱特性によって維持される。飲料は、飲み口から吸うことによって飲むことができる。この種のマグは、一般に、車の中でも使用されるし、ある場所から別の場所に移動する歩行者によっても使用される。
【0003】同時に、種々の飲料、特に明白な例としてコーヒー専門店の店頭販売が爆発的に伸びている。多くの場合、これらの飲料は、使い捨て可能なプラスチック又は紙コップに蓋を装着して販売される。蓋は、通常、飲み口及び/又は従来のストローをカップの中に差し込むための孔を有している。ところが、多くの使い捨て可能なカップは、例えばトラベルマグの特性に近づいていったとしても、その中に含まれる飲料の温度を、所望の温度に維持することができないような性質を持っている。
【0004】しかも、加熱又は冷却された飲料の多くの販売主は、商品を個人用のトラベルマグに詰めて売ることを望まず、使い捨て可能な蓋を装着する使い捨て可能なカップを使用することを好む。その結果、そのような販売主から買う顧客は、使い捨て可能なカップの中身を自分個人のトラベルマグに移し替えなければならないか、そのようなマグの望ましい温度保持特性を利用せずに済ませなければならない。
【0005】本発明は、上記課題の一つ又はそれ以上を解決しようとするものである。本発明の主な目的は、飲料用容器及びこれに用いる断熱カップホルダを提供することにある。より具体的には、使い捨て可能なカップに好適な飲料用容器及びこれに用いる断熱ホルダを提供することにある。
【0006】
【発明の概要】本発明の一態様は、蓋を着脱可能に装着できるカップと、該カップを保持する断熱カップホルダとからなる飲料用容器において、前記カップは、逆截頭円錐形(逆円錐台形)の側壁と、該側壁上縁に周設した半径方向外側に延びるビードと、該ビードにより画成された開口とを有し、前記蓋は、前記ビードにスナップ嵌めできる、外縁が垂れ下がった周状のスカートを有し、前記断熱カップホルダは、有底筒状の内側ライナと、該内側ライナを離間した位置関係で囲繞する有底筒状の外側ボディとでなる二重壁の断熱構造であり、前記内側ライナは、逆截頭円錐形の周壁と、該軸方向に延びる周壁上縁によって画成されたカップ装着口と、周壁下部の底壁とを有し、前記周壁は、断熱カップホルダにカップを保持する際に、その内面に前記カップの側壁外面の実質的全範囲が当接できる形状であり、前記内側ライナと外側ボディとは、内側ライナの周壁上縁近傍の下方で外側ボディの軸方向に延びる上縁と互いに気密に接合され、それにより、前記内側ライナと前記外側ボディとの間に断熱空間が画成され、前記外側ボディがカップのビードへの蓋の装着を妨げない位置関係にあることを特徴としている。
【0007】また、断熱カップホルダにあっては、カップを受け入れることができるカップ装着口から底壁に向かってテーパ状にすぼまる周壁及び前記カップ装着口を画成するとともにカップ上縁のビードと係合するように軸方向に延びた上縁とを有する内側ライナと、前記内側ライナを離間した位置関係で囲繞してそれらの間の断熱空間を画成する外側ボディと備え、前記外側ボディが、前記内側ライナの周壁上縁近傍の下方で前記内側ライナと気密に接合して、前記断熱空間を画成することを特徴としている。
【0008】さらに、好ましい態様としては、前記内側ライナの周壁上縁は、前記ビード下面が当接するとともに前記ビードの半径方向外側部分を前記スカート内に受けいれられてスナップ嵌めされる状態で露出することができる。別の好ましい態様としては、前記内側ライナの周壁上縁は、前記スカートと接触しない位置関係で前記スカートの下方に位置している。
【0009】また、前記蓋及びカップは、使い捨て可能なものであってよく、前記内側ライナ及び前記外側ボディは金属製あるいはプラスチック製である。前記内側ライナは、前記周壁上縁近傍の下方位置に半径方向外側に延びるフランジを有し、該フランジに前記外側ボディの周壁上縁が気密に接合している。前記外側ボディは、その周壁上部にグリップが設けられていてもよい。前記カップは、前記ビードが前記内側ライナの周壁上縁に当接することによって前記内側ライナ内に吊り下げられるか、底部が前記内側ライナの底壁に当接していることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の好ましい実施態様の第1例を示すもので、符号10で示す従来の使い捨て可能な飲料用のカップは、その用途に応じて、紙、プラスチックコート紙又はプラスチック等でできている。カップ10は、側壁16の上縁12が下縁14よりも小径のを逆截頭円錐形を呈している。上縁12には、半径方向外側に膨出する典型的な周方向のビード18を有している。上縁12及びビード18は、カップ10に飲料を出し入れするための、円形の上部アクセス開口をカップ10内に画成する。
【0011】同じく図1には、典型的な使い捨て可能な飲料用カップの蓋が符号20で示されている。この蓋20は、従来からの構造を有していてもよい、該蓋20は、天板に飲み口21と窪み22とを有し、天板の周縁に下方に外末広がり連設した側壁26と該側壁26に連続する半径方向内側に開口する周状の溝28と、該溝28に連続する半径方向外側に垂れ下がる周状のスカート24とを有している。蓋20は、前記溝28をビード18の周囲にスナップ嵌めすることによってカップ10に装着することができる。
【0012】符号30で示す断熱カップホルダは、本発明に係る一態様である。このカップホルダ30は、外側ボディ(シェル)34によって内側ライナ32が囲繞された構造である。外側ボディ34は、内側ライナ32から離間して断熱空間36を画定している。この断熱空間36は、所望により、断熱材料を充填することもできるし、いわゆる「デッドエア」空間を構成することもできるし、真空排気して真空空間を画定することもできる。
【0013】図1に示す実施態様では、内側ライナ32及び外側ボディ34はプラスチックで形成されている。内側ライナ32は、一端が底壁40で終端し、反対側端が軸方向に延びる上縁42で終端する逆截頭円錐形の周壁38を有している。図示するように、周壁38の内面は、カップ10の側壁16の全範囲を実質的に密接状態で受けて、それに当接するような大きさである。
【0014】前記上縁42は、カップ10をカップホルダ30に挿入することができる円形のカップ装着口を画定する。図1に示す上縁42の幅は、カップ10への蓋20のスナップ嵌めを妨げることなく、ビード18の下面が当接できる幅である。
【0015】外側ボディ34は、底壁46と、ほぼ逆截頭円錐形の側壁48及び軸方向に延びる上縁50を有している。
【0016】また、内側ライナ32は、周壁上縁42近傍の下方位置に、半径方向外側に延びる周方向フランジ52が位置している。フランジ52は、外側ボディ34の軸法に延びる上縁50上に載るようなものであり、この場所で、フランジ52と外側ボディ30の上縁50とが接合し、シールされて断熱空間36を形成する。
【0017】図1から、スカート24の底縁とフランジ52の上面との間に小さな空間54が周状に存在することがわかる。この隙間は、蓋20をカップ10に被せたままカップ10をカップホルダ30に挿入しても、蓋20がカップ10から外れないことを許容する。これはまた、カップ10がカップホルダ30内に挿入されているときでも、蓋20をカップ10に着脱することを可能にする。
【0018】図1に示す実施態様では、カップ10の下部14が内側ライナ32の底壁40よりも上にあることがわかる。この位置関係で、カップ10は、内側ライナ32の軸方向に延びる上縁42とビード18の下面との当接によって吊り下げられている。
【0019】図2は、いくつかの相違を除いては図1の実施態様と本質的に同じである本発明の第2実施態様例を示す。説明の簡潔さを考慮して同種の部品又は要素は図1と同一の符号を示す。
【0020】この実施態様では、内側ライナ32は、カップ装着口を半径方向に延びるフランジ52の上縁と同一面とし、軸方向に延びる(図1の)上縁42を省略している。ここでもまた、フランジ52とスカート24との間にわずかな隙間54が維持されている。図1の実施態様と図2の実施態様との第二の相違は、内側ライナ32の内部形状である。この場合、底壁40はカップ10の側壁16の底縁60を支持している。
【0021】図3に示す第3の実施態様例によると、内側ライナ32及び外側ボディ34は金属で形成され、一般的に、内側ライナ32と外側ボディ34との間の空間36内は真空である。カップ10及びその蓋20は、従来と同様の構造であって、図1及び2に関して前述したとおりである。この場合、外側ボディ34の上端は軸方向の上縁62で終端し、この縁は、内側ライナ32と、その上縁42の近傍の下方で合わさるか、それに接合されている。カップ10のホルダ30への配置は、上縁42がカップ10のビード18と係合し、カップ10の底縁14が内側ライナ32の底壁40よりも上方にある状態で同カップを支えるようなものである。スカート24が内側ライナ32及び外側ボディ34の上縁42、62の上に載ることがわかる。図3の実施態様は、逆L字形のグリップ63を装備し、グリップ63の水平方向の脚は、外側ボディ34の上縁近傍部分を包囲するリング形のバンド64で終端する。グリップ63は、適当な手段によって外側ボディ34に結合することができる。
【0022】図4に示す第4の実施態様は、グリップ63が、外側ボディ34に対し、同じくその上縁近傍で、かつ蓋20上のスカート24の終端部のすぐ下方で結合又は嵌め合うことができるゴム又はプラスチックのリング65の形態にあることを除き、図3とほぼ同一である実施態様を示す。
【0023】望むならば、図3及び4に示す実施態様のいずれかの内側ライナ32は、図2に示すようにカップ10の側壁16の下縁14がそれに当接するような大きさであってもよいことが理解されよう。
【0024】
【発明の効果】以上のことから、本断熱カップホルダに従来のカップを組み付けると、従来のカップに断熱カップホルダの断熱特性を与えることになって、カップ内の飲料の温度を所望のレベルに維持することができる。また、本断熱カップホルダは、カップを挿入した際に、蓋のカップへの着脱が妨げられることがない。さらに、カップをホルダに挿入する前に蓋をカップに装着したとしても、ホルダが蓋と係合して蓋をカップから外れさせたり部分的には外れさせたりする虞がない。
【出願人】 【識別番号】591261602
【氏名又は名称】サーモス株式会社
【出願日】 平成13年11月29日(2001.11.29)
【代理人】 【識別番号】100086210
【弁理士】
【氏名又は名称】木戸 一彦
【公開番号】 特開2002−223956(P2002−223956A)
【公開日】 平成14年8月13日(2002.8.13)
【出願番号】 特願2001−363788(P2001−363788)