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【発明の名称】 コーヒー沸かし器
【発明者】 【氏名】河合 康治

【氏名】山口 繁

【氏名】横井 輝義

【氏名】神庭 隆男

【氏名】鳥飼 照美

【要約】 【課題】コーヒー沸かし器で、ホットコーヒーとアイスコーヒーの両方を切り替えて簡単につくれるようにする。

【解決手段】水を加熱しコーヒー抽出器19に吐出させ、保温する発熱ブロック9を保温板15に簡単な構成での密着または離脱できるように可動自在に構成し、アイスコーヒーを作るときは保温板15から発熱ブロック9を遠ざけることでコーヒーの温度を上がりにくくし、その結果コーヒーに入れる冷却用氷の溶解する量を少なくしアイスコーヒーが薄まることを防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 水容器と、逆止弁と、前記水容器の水を加熱する発熱ブロックと、経路に可撓部材を接続した導水パイプを経由してコーヒー抽出器に熱湯を吐出させる吐出口と、前記発熱ブロックにより加熱される保温板と、この保温板上に載置され前記コーヒー抽出器を具備したコーヒー容器とを備え、前記発熱ブロックは前記保温板に密着または離脱できるように可動自在に構成したコーヒー沸かし器。
【請求項2】 保温板を磁性体で構成し、前記保温板から離脱する方向に付勢した発熱ブロックに電磁石を取り付けた請求項1記載のコーヒー沸かし器。
【請求項3】 水容器と、逆止弁と、前記水容器の水を加熱する発熱ブロックと、導水パイプを経由してコーヒー抽出器に熱湯を吐出させる吐出口と、前記発熱ブロックにより加熱される保温板と、この保温板上に載置され前記コーヒー抽出器を具備したコーヒー容器とからなり、前記コーヒー容器は下部に段部を設けて前記保温板に接触する底面を小さくした段付き形状とし、前記保温板に前記コーヒー容器の前記段部に当接して前記コーヒー容器を上下動可能とした昇降枠体を備えたコーヒー沸かし器。
【請求項4】 水容器と、逆止弁と、前記水容器の水を加熱する発熱ブロックと、導水パイプを経由してコーヒー抽出器に熱湯を吐出させる吐出口と、前記発熱ブロックにより加熱される保温板と、この保温板上に載置され前記コーヒー抽出器を具備し側面に係止部を設けたコーヒー容器と、コーヒー沸かし器本体には前記係止部を着脱可能に係止し支持して前記コーヒー容器と前記保温板の接触を解除するアームを備えたコーヒー沸かし器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用のコーヒー沸かし器のコーヒーの加熱機能に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコーヒー沸かし器について、実開昭59−7732号公報に記載されたものを例に説明する。図9は従来のコーヒー沸かし器を示すものである。図において、1は発熱ブロック4により加熱される保温板であり、器体の熱湯の吐出口5の下方に設けられている。保温板1はホットコーヒーをつくるときにコーヒー容器3内のコーヒーを加熱と保温していた。そしてアイスコーヒーをつくるときはコーヒーの出来上がり温度を低くするため、保温板1の上に断熱材2を置きその上にコーヒー容器3を載せるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記のような構成によるとコーヒー容器3の底の下に入れる断熱材2の厚み分コーヒー容器3の背が高くなり器体の吐出口5との距離をその分大きくしなければならず、さらに保温板1は使用後には熱くなっているため断熱材2の取り扱いがしにくいという課題を有していた。
【0004】本発明は、前記従来の課題を解決するもので、取り扱いが容易な構成でホットコーヒーとアイスコーヒーの両方をそれぞれつくれるコーヒー沸かし器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決するために本発明のコーヒー沸かし器は、発熱ブロックを保温板に密着と離脱の状態が切り替えられるように可動自在に構成するものである。
【0006】これにより、ホットコーヒーをつくるときには発熱ブロックを保温板に密着させてコーヒー容器内のコーヒーを加熱し、アイスコーヒーをつくるときには逆に発熱ブロックを保温板から離し保温板が加熱されないようにしてコーヒー温度を低くすることができる。コーヒーの出来上がり温度を低くすることで、コーヒーを急速に冷やすために入れる氷の解ける量が少なくなり、コーヒーが薄まらずおいしいアイスコーヒーをつくることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、水容器と、逆止弁と、前記水容器の水を加熱する発熱ブロックと、経路に可撓部材を接続した導水パイプを経由してコーヒー抽出器に熱湯を吐出させる吐出口と、前記発熱ブロックにより加熱される保温板と、この保温板上に載置され前記コーヒー抽出器を具備したコーヒー容器とを備え、前記発熱ブロックは前記保温板に密着または離脱できるように可動自在に構成したものであり、ホットコーヒーをつくるときには発熱ブロックを保温板に密着させてコーヒー容器内のコーヒーを加熱し、アイスコーヒーをつくるときには発熱ブロックを保温板から離し、保温板とコーヒーが加熱されないようにできる。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、保温板を磁性体で構成し、保温板から離脱する方向に付勢した発熱ブロックに電磁石を取り付けたものである。
【0009】そして、電磁石への電流を入り切りすることで磁性体の保温板に発熱ブロックを吸着または離脱させる。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、水容器と、逆止弁と、前記水容器の水を加熱する発熱ブロックと、導水パイプを経由してコーヒー抽出器に熱湯を吐出させる吐出口と、前記発熱ブロックにより加熱される保温板と、この保温板上に載置され前記コーヒー抽出器を具備したコーヒー容器とからなり、前記コーヒー容器は下部に段部を設けて前記保温板に接触する底面を小さくした段付き形状とし、前記保温板に前記コーヒー容器の前記段部に当接して前記コーヒー容器を上下動可能とした昇降枠体を備えたものである。そして、この昇降枠体を上げるとコーヒー容器の段部に当接して保温板からコーヒー容器を浮かせることができ、ホットコーヒーをつくるときにはコーヒー容器を保温板に密着させてコーヒー容器内のコーヒーを加熱でき、アイスコーヒーをつくるときにはコーヒー容器を保温板から離しコーヒーが加熱されないようにすることができる。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、水容器と、逆止弁と、前記水容器の水を加熱する発熱ブロックと、導水パイプを経由してコーヒー抽出器に熱湯を吐出させる吐出口と、前記発熱ブロックにより加熱される保温板と、この保温板上に載置され前記コーヒー抽出器を具備し側面に係止部を設けたコーヒー容器と、コーヒー沸かし器本体には前記係止部を着脱可能に係止し支持して前記コーヒー容器と前記保温板の接触を解除するアームを備えたものである。そして、ホットコーヒーをつくるときにはコーヒー容器を保温板に密着させてコーヒー容器内のコーヒーを加熱し、アイスコーヒーをつくるときにはコーヒー容器を保温板から離しコーヒーが加熱されないようにする。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0013】(実施例1)図1、図2は、本発明の実施例1のコーヒー沸かし器の構成を示す図である。図において、6は水容器で底部に逆止弁12を介して変形可能な可撓部材8(本実施例ではゴムチューブ)を接続して導水パイプ7に接続している。導水パイプ7はヒーター(図示せず)により加熱される発熱ブロック9に埋設されており、導水パイプ7の他端は可撓部材10(本実施例ではゴムチューブ)と再度導水パイプ7を介して吐出口11に接続されている。ヒーターに通電すると、経路の可撓部材10中と導水パイプ7中の水は加熱されて沸騰し、逆止弁12の作用で湯を導水パイプ7を通してコーヒー容器18の上部のコーヒー抽出器19上に吐出口11より吐出させる。
【0014】発熱ブロック9は、軸13に支持腕14により揺動自在に軸支されており、保温板15に密着離脱可能に取り付けられている。また、発熱ブロック9は圧縮コイルバネ17に付勢された操作腕16により、器体外から保温板15への密着離脱を切り替えられるようにしている。なお、18はコーヒー抽出器19を備えたコーヒー容器であり、保温板15上に載置されている。
【0015】以上のように構成されたコーヒー沸かし器について、以下にその動作を説明する。ホットコーヒーをつくる場合には、操作腕16を上げて保温板15に発熱ブロック9を密着させ、保温板15が加熱されるようにして使用することで、熱いコーヒーをつくることができる。アイスコーヒーをつくる場合には、操作腕16を下げて保温板15から発熱ブロック9を離し、保温板15が加熱されないようにして使用することでコーヒーの出来上がり温度が低くなり、コーヒーを冷やすために入れる氷の解ける量が少なくなり、コーヒーが薄まらずおいしいアイスコーヒーをつくることができる。以上のように、操作腕16の上下の操作によりホットコーヒーとアイスコーヒーの切り替えが手軽に行える。
【0016】(実施例2)図3、図4は、本発明の実施例2のコーヒー沸かし器の構成を示す図である。
【0017】実施例1と同一構成部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。異なる点は図において、保温板22を鉄などの磁性体で構成し、発熱ブロック9の上げ下げを発熱ブロック9に設けた電磁石20と発熱ブロック9を下方に付勢する引っ張りコイルバネ21によっていることである。
【0018】以上のように構成されたコーヒー沸かし器について、以下にその動作を説明する。電磁石20に通電していない場合は発熱ブロック9は引っ張りコイルバネ21によって下がっており保温板22は加熱されない。また、電磁石20に通電すると電磁石20は磁性体の保温板22に吸引されて発熱ブロック9は引っ張りコイルバネ21に抗して上がり保温板22に密着し、保温板22は加熱される。以上のように、電磁石20への電流の入り切りによりホットコーヒーとアイスコーヒーの切り替えが手軽に行えるようになる。
【0019】(実施例3)図5、図6は、本発明の実施例3のコーヒー沸かし器の構成を示す図である。
【0020】実施例1と同一構成部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。異なる点は図において、発熱ブロック9は保温板15に固定しており、また上下動可能な昇降枠体26を保温板15の枠体23の上面に設けており、さらにコーヒー容器27は下部に段部28を設けて底面を小さくした段付き形状とし、昇降枠体26を上げるとコーヒー容器27の段部28に当接して保温板15からコーヒー容器27を浮かせるようにしたことである。尚、本実施例では本実施例1での可撓部材8、10は使用しないで導水パイプ7と一体でもよい。
【0021】昇降枠体26の裏面には部分的に複数の凹部25を設けており、一方保温板15を器体に固定している枠体23の上面には部分的に複数の凸部24を凹部25に対応させて設けており、凸部24と凹部25が嵌合する位置に昇降枠体26を置くと昇降枠体26は下がり、凸部24と凹部25をずらして置くと上がるようにすることで昇降枠体26が上下動するようにしている。
【0022】以上のように構成されたコーヒー沸かし器について、以下にその動作を説明する。ホットコーヒーをつくるときにはコーヒー容器27を保温板15に密着させてコーヒー容器27内のコーヒーを加熱し、アイスコーヒーをつくるときにはコーヒー容器27を保温板15から離しコーヒーが加熱されないようにすることができる。そして、この切り替えは、昇降枠体26をずらすだけで手軽に行うことができる。
【0023】(実施例4)図7、図8は、本発明の実施例4のコーヒー沸かし器の構成を示す図である。
【0024】実施例1と同一構成部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。異なる点は図において、発熱ブロック9は保温板15に固定されており、またコーヒー容器29は側面上部に係止部30を設け、係止部30を器体に軸支した揺動可能なアーム31に係止して保温板15からコーヒー容器29を浮かせるようにしたことである。尚、可撓部材8、10は使用しないで導水パイプ7と一体でもよい。
【0025】以上のように構成されたコーヒー沸かし器について、以下にその動作を説明する。ホットコーヒーをつくるときにはコーヒー容器29を保温板15に密着させてコーヒー容器29内のコーヒーを加熱し、アイスコーヒーをつくるときにはコーヒー容器29を保温板15から離しコーヒーが加熱されないようにする。そして、この切り替えはアーム31を揺動させて係止部30との係止を解除するだけで手軽に行うことができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば使用後に熱くなっている保温板上に特別な他の部材を配置することなくコーヒー抽出後の保温板によるコーヒー容器の加熱、非加熱の状態を容易に切り替えられるため、取り扱いが容易な構成でホットコーヒーとアイスコーヒーの両方をつくれるコーヒー沸かし器が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成13年2月5日(2001.2.5)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2002−223949(P2002−223949A)
【公開日】 平成14年8月13日(2002.8.13)
【出願番号】 特願2001−27897(P2001−27897)