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【発明の名称】 電気湯沸かし器
【発明者】 【氏名】大西 繁三

【要約】 【課題】アース線がどのように扱われてもアース効果が低下しないようにすること。

【解決手段】容器6に設けたリード線8をボデー1の側面の凹部9に設けた中継コネクター10のキャップ部11側に接続し、キャップ部11に挿入されるプラグ部12側にはアース線13をねじを用いることなく接続する構成とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 底にヒータを持つ容器を筒状のボデーの中に垂下した電気湯沸かし器において、容器に設けたリード線をボデーの側面の凹部に設けた中継コネクターのキャップ部側に接続し、前記キャップ部に挿入されるプラグ部側にアース線を接続する構成とした電気湯沸かし器。
【請求項2】 中継コネクターのキャップ部を設けるボデーの側面の凹部は下方に開口する下向きのコ字状としてボデーの底近辺に設けるとともに、凹部の両側面および上辺縁に沿って前記ボデーの側面より突起したひさしを張り巡らせる構成とした請求項1に記載の電気湯沸かし器。
【請求項3】 下方に開口する下向きのコ字状の凹部の上面はひさしと連なった下向きのリブを設ける構成とした請求項1に記載の電気湯沸かし器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気湯沸かし器に関し、特にアースの設け方に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のこの種の電気湯沸かし器の側面図である。また図5は従来の電気湯沸かし器の要部断面図であり、図4に示すC部に相当する。図4および図5においてアースはヒータを有する容器51にL字形の金具52を固定し、この金具52の反対端に金属ボス53を設けてこれをボデー54に貫通させて、ここに外部のアース線55をネジで止めていた。また56は回転台である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来の構成ではあらかじめ容器51に止めてあるL字形の金具52の金属ボス53をボデーの貫通孔に組み立て時挿入するのが困難であり、また、回転台56で器体が回ったりすると外部に設けたアース線55は引っ張られたり、よじられたり、または回されたりするので、止めてあるネジがゆるみアースの効果が喪失するなどの問題があった。
【0004】このため、ネジにバネ座金を介する手段がよく用いられるが根元でアース線55が曲げにより切れると言ったことも発生し、本質的に解決されたとはいいがたくいまだに完全なものとなっていない。
【0005】本発明は従来の課題を解決するもので、外部のアース線をネジをもちいることなく器体に接続して、アースをしっかり保持するとともに、アース線に力が加わっても全く緩むことのない電気湯沸かし器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の課題を解決するもので、容器に設けたリード線をボデーの側面の凹部に設けた中継コネクターのキャップ部側に接続し、このキャップ部に挿入されるプラグ部側に外部のアース線を接続したので、どのようにアース線を扱っても決して緩むことがない。さらに組み立ても容易にすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、底にヒータを持つ容器を筒状ボデーの中に垂下した電気湯沸かし器において、容器にネジで固定して設けたリード線をボデーの側面の凹部に設けた中継コネクターのキャップ部側に接続し、前記キャップ部に挿入されるプラグ部側にアース線を接続する構成とした。そして、プラグ部はしっかりとキャップ部に係止されるので、アース線に力が加わってもアース線がはずれたり、緩んだりすることが防止できる。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、中継コネクターのキャップ部を設けるボデーの側面の凹部は下方に開口する下向きのコ字状としてボデーの底近辺に設けるとともに、凹部の両側面および上辺に沿って前記ボデーの側面より突起したひさしを張り巡らせる構成とすることにより、中継コネクターがひさしで覆われ露出しないようにした。そのため、電気湯沸かし器から垂れた水滴が中継コネクターにかからないようにできる。
【0009】また、請求項3の記載に発明は、下方に開口する下向きのコ字状の凹部の上面は前記ひさしと連なった下向きのリブを設ける構成とした。このため、垂れた水滴は前記リブで落下するので、伝って中継コネクターの導電部分に達することを無くすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例における電気湯沸かし器の要部断面図、図2は図1のB方向より見た平面図であり、また、図3は本発明の電気湯沸かし器の側面図である。
【0012】図3において、電気湯沸かし器の本体の樹脂一体成形で得られたボデー1の後側の底近辺には、下方に開口したコ字状凹部の縁部にひさし2が設けられ、このひさし2のほぼ中央にはアース線3が設けられている。また、ボデー1の底には本体を使いやすくする回転台4が設けられている。
【0013】図1は図3の要部Aの断面図である。図において底などにヒータ5を有する容器6は、筒状で樹脂一体成形で得られたボデー1の中に垂下されている。前記容器6の底にはネジ7で固定されたリード線8があり、このリード線8の他端は前記ボデー1の後側下方に設けた下方に開口を有するコ字状の凹部9に装着した中継コネクター10のキャップ部11に接続されている。前記キャップ部11にはこれと合致するプラグ部12が嵌着されており、このプラグ部12には外部のアース端子などからのアース線13が接続されている。このように、容器6と外部のアース端子は電気的につながっているので万一ヒータ5が故障しても電気はアース線に流れるので安全である。14はボデー1の底面の一部に設けた裏板で前記ネジ7を締め込み、さらにキャップ部11をボデー1の内方より前記凹部9に係着した後ボデー1の底に固定される。キャップ部11をボデー1の内側から挿入したときボデー1の孔15に抗して傾斜部16を縮めながらさらに押し込みキャップ部11と一体のストッパー17にあてる。このとき傾斜部16は孔15を通過しており傾斜部16に連なる他の逆傾斜部18が孔15へ係止されるのでキャップ部11はボデー1に抜けることなく固定される。
【0014】図2は図1をB方向より見た図でキャップ部11にある突起19にプラグ部12のフック20が係止されるのでアース線13がはずれることはない。前記コ字状の凹部9の上辺21と両側面22,23の外縁部には、ひさし2が設けられており、また、このひさし2と一体のリブ24が上辺のひさし2に設けられている。また、25はキャップ部11内の電気接続ピン、26はプラグ部12内の電気接続受けである。キャップ部11やプラグ部12は電気絶縁性の樹脂成形品であり、特にキャップ部11は可撓性を有している。ひさし2やリブ24の先端内側には丸みを設けアース線13に傷をつけない配慮がされている。
【0015】本発明は前記のように構成しているため、ボデー1にキャップ部11を係止するに当たってもフレキシブルなキャップ部11を孔15に差し込むだけでよく、極めて容易に組み立てることができる。また、ボデー1から垂れ落ちた水滴はひさし2で排除され中継コネクター10導電部分にかかることが無い。さらに、ひさし2を伝う水滴はひさし2と一体となり器体外方に低くなっているリブ24より落下し中継コネクター10の導電部分にかかることが防止できる。アース線13はネジで止めることなく電気的に接続しているのでアース線13にひねりや、曲げ、引っ張りの力が働いてもゆるむようなことが無くいつまでも電気接続が維持される。さらにまた、中継コネクター10は凹部9やひさし2で囲われて露出していないので誤って何かを中継コネクター10にぶつけることが回避できる。容器からのリード線8の取出しは容器に電気的につながる、たとえば遮熱板や支持金具からでもよく、ボデー1も必ずしも樹脂一体成形に限らず塗装鉄板でもよく、また、中継コネクター10の形状は図示したものに限らずネジを使わない差込式のものでよいのは言うまでもない。
【0016】以上のように、本実施例によれば容器にフレキシブルに設けたリード線を中継コネクターのキャップ部を介してボデーに係止するだけでよく、容易に組み立てることができ、アース線の固定にネジを用いていないのでゆるむ心配が無く、また、中継コネクターが露出していないので、何かが当たって故障する恐れも無い上、中継コネクターは奥まった所に設けているので垂れた水がかかる恐れもなくなった。
【0017】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし3によれば、容器に設けたリード線をボデーの側面の凹部に設けた中継コネクターのキャップ部側に接続し、このキャップ部に挿入されるプラグ部側に外部のアース線を接続したので、どのようにアース線を扱っても決して緩むことがない。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成13年2月5日(2001.2.5)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2002−223941(P2002−223941A)
【公開日】 平成14年8月13日(2002.8.13)
【出願番号】 特願2001−27894(P2001−27894)